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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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2821.  大襲撃(1964)
オーディ・マーフィ演じる大尉と先住民との戦いから物語は始まるのですが、一応、先住民は「話せばわかる」という存在として描かれており、それに対し白人どもがあれこれ理不尽な事をするもんで、事態は紛糾し、ついに両者の激しい戦いに至る、という訳で、それなりに、先住民寄りの立場で描かれていると言えなくもないのですが、それもあくまで白人側の目を通したものであるところが、時代の限界と言えば限界なんでしょうかね。 族長の息子に英語をしゃべらせたり、先住民の血を引くヒロインを登場させたりして、主人公の目を先住民の方に向かわせていくのですが、どうもなんだか、作品全体を通じ、先住民に対する視線が、動物愛護におけるそれと同じもののように思えて。 たぶん、反捕鯨団体の人々からみたら、日本って、この映画の「悪い白人」と同類のように見なされてるんじゃなかろうか。 悪人どもは、自らの欲望のために先住民の居留地を荒らし、そのためには姑息な手段もいとわない。主人公は正義感に燃え、正義感さえあれば先住民とも心が通じあい、場合によっちゃあ彼らは簡単に折れてくれる。 このいかにも表面的な後味の良さが、かえって後味悪く思えるんですよね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-07 11:00:16)
2822.  フェイク
実話もの。という訳で、そりゃま、潜入捜査官って大変だなあ、とは観てて思うのですが、それだけだったら、ドキュメンタリの方がいい、ってことになっちゃう。 この作品、別に、ミスキャストという訳ではなくって、むしろ、役にあった俳優が起用されてるような気はするのですが、ハマリ過ぎてるというか、ドラマを作り出すような意外性が無い。時には苦悩を示したり、いらだちを示したりもするけれど、ジョニー・デップは最初から器用そうだし。例によってアル・パチーノは最初からダメ親父で、マフィアらしいコワさをまるで見せないし。意外な一面、というものを見せないから、変化も乏しいし、二人の関係というものも、ストーリーを追えばそりゃ深まって行ってることになるんだろうけど、もうひとつそれを感じさせるものがない。 マイケル・マドセンはさすがに不気味さをもっているけれど、それを出し切れず肩透かしなのは、「実話」優先の弊害なのか、何なのか。 変化が乏しく、その分、妙に俳優たちが余裕を感じさせる中で、余裕なくひとり頑張るアン・ヘッシュが、かえって浮いてしまうのが皮肉。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-02 12:33:21)
2823.  バーニング・オーシャン
実話ってのに、弱いのよね~~~。 とか言いたくなるのも大抵は、映画化に向けうまくアレンジしている場合であって、事実というものにあまり縛られると、映画は苦しくなってきます。本作も、こんな事故がありました、脱出しました、あ、言い忘れてたけど11人も亡くなったんです、という大枠に縛られてしまって。その制約内で、確かに凄まじい作品に仕上げてきているのですが、反面、観ている間スペクタクルシーンを待ち焦がれている不謹慎な自分に、居心地の悪さを感じたり。 人間があまり描けていない、という批判、まー実際そうなんだから仕方がない。いやこれだって、実話という制約内で、何とか登場人物を印象付け、何とかドラマを作ろうとしているのですが・・・こういう路線で行くんだったらいっそ、「メカ」をもっと描けばいいのにね。などと思うのは、これは個人的な好みかも知れませんが。ディープウォーター・ホライゾンという、メカに埋め尽くされた、独特の舞台。到着したマーク・ウォールバーグがあちこちに顔を出して、他の登場人物たちを我々に紹介していく形になるのだけど、それと同じくらい、この「メカ」たちを、我々に紹介してくれればいいのにな、ってなことを思いました。 圧倒的な機械群が、圧倒的に破壊され、作業員たちに圧倒的に襲い掛かってくる恐怖。それをもっと、描いて欲しかったなあ。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-01-02 11:27:18)
2824.  ラ・ブーム
こういう何の変哲もない映画が、なぜか国内外で大ヒットしてしまう。世の中何が起こるかわからないもの。主演にソフィー・マルソーが起用されてなかったら、知られざる無数の映画の一本となっていたのでしょうが。 私などはソフィー・マルソーと石野真子の区別もつかないので(ウソ)、あの当時のラ・ブーム・ブームというのは(そういう言い方あるのかどうか)ピンとこなかったんですが、そういえば、親父役のヒトと芦屋小雁の区別もつかないんです(ウソ?)。 物語も何だか有るような無いような、印象としてはソフィー・マルソーの恋愛モドキが映画の2~3割、両親の浮気騒動が4~5割といった感じ。足しても10割になってませんね、ははは。 ところどころ場面が省略される面白さがあって、例えば、ソフィー・マルソーが親父と車に乗った筈の場面、次のシーンで彼女の横で車を運転しているのがバアサンだったりする。 だけど全体的にはテンポがいい訳でもなく、むしろやや長いかなあ、と。このダラダラ感が、「青春」というものなのかも知れませんが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-26 09:23:52)
2825.  プリデスティネーション
時間旅行ネタの合わせ技一本。よくもまあ、こういうこと考えるねえ、と感心しつつも・・・。 一人の人物が、物語の進行に伴い男性に見えたり女性に見えたりする、まるでだまし絵のような面白さがあるのですが、それだったらいっそ、時系列が入り乱れる中で、各場面そのものが物語の進行によって様々な意味を孕むような、映画自体がだまし絵の構成になってたら、さぞかし面白くなってただろうに、などと思ってしまいます。だけどなかなかそうはいかない。物語を複雑にしてしまった分、構成までも複雑にするわけにいかず、なるべくわかりやすく物語を提示しようとしてしまう制約。だもんで、段取りよく背景が解き明かされてゆき、多分そうなるだろう、ああやっぱりそうなるね、といった感じの繰り返し。意外な物語であるハズなのに、意外なほど、意外性が無いのです。 一本の映画に仕上げるにあたって、物語を「膨らませた」というより「引き延ばした」印象を受けてしまう、というのも、いただけません。冒頭、バーで二人が会話を交わす場面なども、物語の単なる助走部分に過ぎないような空疎な感じがしてしまって。 劇中何度も、タバコとその煙が登場するのが、危ういバランスの上に成立しているこの物語の不安を象徴しているようでもありますが・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2017-11-26 08:49:44)
2826.  座頭市逆手斬り
ニセ座頭市登場の巻。って、TVの水戸黄門じゃあるまいし。 この憎めない男を演じているのが寛美さんで、どうしてもこういう人が映画に出てしまうと、少々浮いた感じにはなってしまうのですが、とは言え、これも一種の映画史における奇跡でも言いますか、二人の名優が噛み合わない演技をぶつけ合う、なかなか貴重な光景ですから、それも含めて何だか憎めないんですね。それにしても寛美さんが大映に出演、どういう背景なのでしょうか。ちなみに同年の次作(地獄旅)には、今度は子役で直美さんが出演してたりするのですが。 本作、海辺に佇み、見えない目で海を「見よう」とする座頭市、なんていうちょっとポエムなシーンもあるけれど、百叩きの刑を受けながら涼しい顔をしていたり、本人がそばにいると知らずに自分の悪口を言ってる連中に、わざわざイヤガラセをしてみたり、だいぶお茶目な座頭市が登場します。なのに、いざ殺陣となると、まー斬るわ斬るわ。クライマックスの斬り合いでは、もはや収拾がつかなくなってしまった印象のまま、早々に映画が終わってしまいます。早っ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-10-29 14:52:32)
2827.  荒野の復讐
80年代に入って、まだマカロニやってるのかよ、などと言うなかれ。いや、言ってもいいけど。でも本作、ただのマカロニ・ウェスタンじゃない、なんと「3D」というギミックを備えた珍品であります。と言っても、別に私も3Dで観た訳じゃないんですけどね、でも、観ればコレ、3Dとして作られたことは一目瞭然。何せ、弓矢やらダーツやら、飛んでくるものはすべてコチラに向いて飛んでくる。尖ったものはすべてコチラを向いている。落ちるモノはことごとく、下から構えたカメラに向かって落とされる。しまいにゃ、赤ちゃんのお尻までコチラに向かって突き出され、いくら何でもそこまでやるか、と。 内容はと言うと、悪党たちに花嫁を奪われた主人公が、妻を奪還すべく戦いを挑む、ってなオハナシですが、主演(かつプロデューサー)のトニー・アンソニーが、フニャフニャしてるばかりで凄みも何もあったもんじゃない。何だか情けなく見えるばかりで、ちっとも魅力が感じられません。そうなると、物語もまるで引き締まらないのですが、一方で、本作には独特の情緒を感じさせるものもあって、これは、3Dを別にしても、パートカラーがあったりパートモノクロがあったり、スローモーションが多用されたり、妙なコダワリが独特のマッタリ感を出しているんですね。あと、コウモリが襲ってきたり(ハリボテだけど)、ネズミが襲ってきたり(これは本物)、といったあたりは、ちょっとオカルトテイストも感じさせます。要するに、雰囲気重視で策に溺れて、中身が無くなっちゃった、という感じ(「狩人の夜」みたいに、指の背に書いた「LOVE」の文字を見せたりするのも、雰囲気作りの一環、のつもりですかね)。 でもこの雰囲気、『シン・シティ』なんかが好きな人なら、結構、楽しめるかも
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-15 12:13:53)
2828.  座頭市千両首
やはり柱となるのは、若山富三郎と勝新太郎の兄弟対決、ってことになるのでしょうが、それにしてもまあ、それ以外のエピソードがサッパリ伸びなくって。とある墓の前に座頭市がやってくる冒頭からして、いかにも因縁話っぽいニオイを漂わせるけれど、それは結構どうでもよかったりして、オハナシは千両箱強奪事件へと。 さらには島田正吾演じる国定忠治が登場するも、これがどうにも貧乏臭くって。いやこれはそういう役柄なんだからしょうがないんですけれども、存在感自体が薄くって。他の登場人物も同様で、何しに出てきたのかよくわからないキャラが多いんです。 だから、話が伸びない。広がらない。 で、しょうがないので否応なく、兄弟対決となる訳ですが、これはさすがに気合が入ってる。体を張っている。弟・勝新が馬に引きずられてみせれば、兄・若富は(それとも城健と呼ぶべきか?)馬から真っ逆さまに転落してみせる(←顔が鮮明に写ってるわけじゃないけど多分、代役じゃなくて本人っぽい)。いや、さすが。 見せ場と言えば、野山のロングショットに巨大な雲の影が広がっていったり(こりゃほとんどインデペンデンス・デイですな)、闇の中に無数の提灯行列がうごめいたり。と、印象的な場面もいろいろあって、そういう意味では、座頭市を取り囲み罵倒し小突き回す村人たち、なんてのは、印象に残るシーンであり、存在感ある脇役、ともいえるでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-10-14 15:32:48)
2829.  すてきな片想い
私もかつては「モリー・リングウォルド=美形」と思ってた時期が確かにあったハズなのですが、本作を観てると、あの思い込みは一体何だったのかと。いや、まあ、コレはコレで、いいのですが。 姉の結婚式を迎え、自分の誕生日を家族に忘れられた少女が主人公。学校の上級生に憧れているけれど、その上級生にはグラマーな彼女がいて・・・で、だからどうというワケではなく、妙なドタバタばかりが続いていくのですが、主人公もサエないし、彼女が憧れる上級生も、何だかイケすかない。ましてやそれ以外の登場人物なんて、謎の留学生とか(こうやってすぐ東洋人を笑いものにするのもどうか、と思わんでもないけど)、例によって例のごとくアンソニー・マイケル・ホールとか、ほとんど妖怪みたいな連中ばかり。で、まあ、バカバカしい割に、そんなにオモシロくもないのですが、ひたすらとっ散らかしていく(ストーリー面だけでなく画面上も)この雰囲気、要するに「青春」ってキレイなもんでも何でもなくって、要するにこの感じ、なんだよな~、と。 登場人物たちの誰ひとりとして、積極的な好感は持てないけれど、誰もが何となく、憎めない。で、こういう町があって、こういう家族がいて、そんな中で、人間関係が微妙に変わっていく、人が成長するって、そういうもんだよね、という軽いタッチで、やっぱり映画自体もまた、何となく憎めないのです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-09 15:36:18)
2830.  るろうに剣心 伝説の最期編
前作の最後に出てきた「謎の男」福山雅治が、実は主人公の師匠でした、ということなんですが、どうもこの師匠、貫録がない。しゃべり過ぎ。師匠なんだったら、長いアゴヒゲをさすりながら、ただうなずいていればよいものを(←それは別の映画ですが)、こうもペラペラしゃべると、いくら強くったって、弟子と同格に見えてしまう。師匠たるもの、時には背中で語ってみせろ! と思うのですが、そこがスター・福山のかなしさで、せっかく背中をカメラに向けていてもすぐに振り返ってしまうし、振り返らなければカメラの方がわざわざカットを切り替えて彼の前面にまわってしまう。 この3作目も、あいかわらず「ほらスピーディでしょスゴイでしょ」といわんばかりのチャンバラが続きますが、クライマックスは妙なコスチュームの5人が一堂に会して戦いを繰り広げ、その意味ではインパクトのあるシーンになってます。 ラストの海岸の場面、夕日でも差していれば、サマになったかも。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-09-13 22:49:54)
2831.  蛇鶴八拳
ジャッキーの、髪型も変だけど、アイメイクも変。なんかホントに変です。変な上に態度がでかい。何かと言えばやたら腕組みばかりして、そんなに腕組みばかりするのは、仮面の忍者赤影か、ビバリーヒルズコップのアクセル刑事くらいのもんでしょう。 内容はというと、これがもう、全く無いよう。いやわざとダジャレ言ってるんじゃないんです、他に言いようが無いんです、不可抗力です。 「蛇鶴八歩」なる拳法の極意書をめぐっての争奪戦が、これがもうほとんど途切れなく続く感じで、10分間のうち9分61秒は戦ってるんじゃないかと。なのでおよそストーリーなんてものはありません。 このひたすら展開される戦いが、良く言えば様式美とでも言うんでしょうか。それとも言わないでしょうか。いかにもマッタリとした格闘モドキ延々と続きます。しまいにゃこちらもこのスローモーな動きに目が慣れてきて(普通とは逆ですね)、何となく楽しめてくる。ような気がしてくる。 で、ただただ刺客たちと戦い続けていたジャッキーが囚われの身となり、何とか一息つきますが、結局はカオスのような展開となった挙句、どういう訳なんだかジャッキーが敵(敵って誰だよ)のボス(だからボスって誰だよ)と唐突に一騎打ちを始める、これがクライマックス。戦っている場所はもちろんどこかの野原。やたら強い敵に、さらに『笑拳』みたいに怪しげな3人組も加わって。 まあだいぶ薄味で、スカスカですが、盛り沢山の作品でした。どっちやねん。
[地上波(吹替)] 6点(2017-08-26 18:26:22)
2832.  るろうに剣心
とりあえずイキの良いチャンバラ映画をありがとう。あっと驚くスピード感。 ただ、勢いがあるのはいいんですが、勢いだけ、という感じもして。「カンフー映画みたいなチャンバラでスゴかったな」以外にあまり印象が残らない、というのが正直なところ。それでも一見の価値は十分あるかも知れませんが。 アクションシーンが、カンフー映画か、あるいは昨今の仮面ライダーみたい、である一方、ドラマ部分は何だか妙にNHK大河ドラマっぽい撮り方で、こういうのが全体の印象を薄めちゃっている原因のひとつなのでは。 あと、語尾に「ござる」を付けさえすれば時代劇になる、とか思ってるんじゃないぞ、忍者ハットリくんじゃあるまいし、などとも思っちゃうのですが、ま、そこまで目くじら立てなくてもいいですかね。 何にしても、チャンバラ映画史にある種のインパクトを残す作品ではあるでしょう。たぶん。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-08-21 22:26:14)
2833.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO
ウルヴァリンの幼少時代から1作目X-メンの直前くらいまでを、無理やりデッチ上げて無理やり辻褄合わせしようとしたようなオハナシで、(今一つ、これでホントに辻褄あってるんだろうか、という気持ち悪さを感じつつも)その律義さには感心しない訳でもないけれど、一方でこういう企画がシリーズの神秘性を損ないかねない、という面もあって、なーんだ、全身にアダマンチウムとやらを埋め込む手術って、こんなお手軽なものだったのか、とか思っちゃったり。 とは言え、そういう「実はこうだったんです」的なシリーズもの特有のネタは、あくまで一種の賑やかしであって、そういうネタを押さえつつも、そこからどれだけ脱線できるかが、見どころでもあるのですが。 とりあえずこのリーヴ・シュレイバーの丸っこい顔が、こう見えて実は凶暴凶悪なるライバル役、ってのが、まあ大いなる脱線の第一歩としてなかなか意表をついてます。ただしそこには「最後まで憎き敵役で通せるか、この顔で(笑)」という限界もあったりして。 それよりも、中盤をもう少しロードムービー風に膨らませてくれたらなあ、などとも思ったり。ウルヴァリンの前半生を映画の中心に据え、しかも彼自身が無口で不愛想である以上、彼をとりまく人々をこそしっかり描くしかないでしょうに。 そういうマッタリ感は抜きにして、スピーディな展開、強すぎる敵との戦い、スリーマイル原発を舞台にした若干不謹慎かも知れないスペクタクル、そういったあたりが見どころ。ただせめて、囚われのミュータントたちがワラワラと脱出する場面は、もう少し感動につながるような見栄えがあってもよいでしょうに。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-08-14 06:58:34)
2834.  アウトバーン
2つの組織のはざまで命がけの戦いを繰り広げる主人公。と言いたいところ、なんだかグダグダになっちゃってますが。 それでも、ワイルドスピードがすっかり、物語も何もあったもんではなく、カーアクションを順番に見せていくだけの展覧会状態になっているのに比べ、一応は作品を通しての「戦い」を描いているだけ、まとまりがあるとは言えるかと。 まあ、ワイルドスピードに比べりゃアクションがもうひとつ、という声があるかも知れませんが、何もアソコまでする必要はなくって、クラッシュシーンを楽しむにはこれくらいで充分でしょう。 それにしても、ラストのあまりにもクドい説明の蛇足ぶり、メガマックスの方がなんぼマシなことか。もう一つノリが良いとは言い難い作品を、さらに失速させてしまって残念。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-08-12 14:56:58)
2835.  ザ・トライブ
こりゃたしかにカンヌが好きそうな映画だわい。ってどういう映画がカンヌの好みなのかはっきりわかってる訳でもないけど。 全編が手話で音声のセリフなし。字幕なし。こういうのは、私のようにボケーッと映画を観るともなく見てる人間には少しいいクスリになります。物語についていけるか、ちょっとプレッシャー。ちょっとした緊張感。音楽もなく、効果音ではなさそうな生々しい音だけが、耳に響いてくる。撮影はことごとく長回し。引いたカメラが出来事を淡々と映し出したり、登場人物たちのひとりであるかのように彼らの動きに淡々とついていったり。このときのカメラの移動は丁寧で、被写体をしっかり捉え、要するに「映像をひたすら、よく観ろ」ってことなんでしょうか。 で、手話でのやりとりが隅々まで理解できるわけではないのですが、物語自体はそんなにとっつきにくいものじゃないのでご安心を。ただこれ、結局は「性と暴力」ということになって、こんな思い切った表現を選んでおきながら、なーんだやっぱり題材はソレなのか、と思わないでもなく。 しかも、淡々と状況を伝えるカメラ、これまた、さすがに即物的過ぎる気がします。カメラが引くことによって、その「状況」はカメラに存分に捉えられるけれど、その分、登場人物たちの表情をしっかり捉える、ということがなかなかやりにくくなってます。表情どころか、主人公がどういう顔なのかすら、掴みにくい、ってのはちょっとツラい。メリハリの無い、均質化。 暴力もセックスも、カメラの前で淡々と、執拗に行われていて、確かにそこには、金銭を強奪なり授受が行われているのをみると人間関係の方向性らしくものが垣間見えるのだけど、やっぱりそれらのシーンを支配しているのは、基本的に均質化でしかない。 ある意味、そういったこと(この映画独特のいびつさ)を含めての「挑戦」なんだろうけれど、さすがにこれは、手段が勝ちすぎてないだろうか。 再三登場する、繰り返し。一応それは、ラストでひとつのピークを迎える。しかししかし。「繰り返し」は確かに表現手段のひとつだろうけれど、「『繰り返し』の繰り返し」となると、これはもう表現として喜んではいられないような気がするのだけど。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2017-08-07 22:16:28)(良:1票)
2836.  大空港 《ネタバレ》 
あくまで飛行場の裏表の人間模様を描いた映画であって、爆弾犯の部分はオマケと思って観れば、ちょっと得した気分になるかも知れません。でもそう思わずに観たら、だいぶ損した気分になるでしょう。 ラスト、何とか雪の空港に無事着陸して九死に一生を得たのに、みなフツーにブリッジを渡って飛行機を降りてくるのがどうも緊張感無くって、ウソでも何でもいいからとりあえず非常口から脱出してくれないと、映画としてサマにならんよなあ、と。 でも飛行場でのロケ撮影に、本物らしきジェット旅客機を使った撮影、そして降り募る雪。印象的なシーンも多く、さらにはあの、最強のバアサン。実はこの人が、全編を通じた最高の見どころかも。 画面分割の多用もそれなりに面白くって、ジョージ・ケネディのラブシーンが装入されるのには、ついつい笑ってしまいます、すみません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-30 09:34:07)(良:1票)
2837.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
ゴジラにしても本作にしても、ギャレス・エドワーズという人は本当に、元シリーズのファンを裏切らないですね。まさにファン代表といったところ。ただ、それが限界でもあるのでしょう。夢を膨らませ続けた挙句、裏切者扱いされてしまったジョージ・ルーカスとの大きな違い。 この映画も、本当に元シリーズを大事にしてる。この作品を作った理由って、エピソード3とエピソード4との「製作時期の違いを埋めるため」ただそれだけなんじゃないか、とすら思えてくる。エピソード4のクラシカルな特撮をまーったく否定せず、腫物を触りでもするようにここに再現していて、さすがにファンに媚びを売り過ぎなんじゃないの、と思いつつも、確かにこの作品を挟めば、CG満載のエピソード3から、CG黎明期というべき発展途上の特殊効果、予算も潤沢でなかったエピソード4へ、なーんとなくうまく繋がっちゃいそう。 さらには「ローグ・ツーなんていう続編を作るつもりないですよ」とばかり、惜しげもなく登場人物たちを退場させていくわけですが・・・ そういった諸々の「遠慮」が、作品の存在感そのものを小さくしてしまっているようにも感じます。 ファンに嫌われない程度の登場人物たちが、嫌われない程度の活躍を演じて見せ、その挙句に、どうも存在感が薄くなってしまって。 スターウォーズ・サーガの陰で人知れず散っていったものたちの、忘れられてゆく哀しみ、みたいなものをここで表現したかったのかも知れないけれど、存在感自体を我々にしっかり植え付けてくれなきゃ、忘れる前にそもそも覚えられもしないワケで。それこそ、10年も経ったら映画ごと忘れられてしまわないか、ちょっと心配。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-26 23:35:25)(良:1票)
2838.  劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~
TVアニメの再編集だと聞いてたので、まあきっとそうなんでしょう、と思って観る訳ですが、良くも悪くもこのCGの時代、ああ、TVアニメでもこんな目まぐるしいシーンの描写ができるようになったんだなあ、と。 ただ、すみません、途中でいったん話が途切れたような繋がりの悪さを感じてしまい、何だか2話構成みたいな印象が。ガンダムもそうだろ、と言われりゃ、そうかも知れませんが。 ウチの子供たちが先に観て、あんな話だったこんな話だったと言うのを、コイツら何をワケのワカランことばっかり言ってるんだ、と思ったら、確かにその通りのオハナシでありました(笑)。 「巨人」があくまで理屈抜きの人食い生物、ってのがイイですけれど、彼らが持つオソロシさについての描写があまりないまま(とりあえず肉体損壊描写に頼ってしまう)、ただ巨人狩りの戦闘を散発的に描いている、という印象なのが、チト弱い。 一応、後編に繋がるような形で終わるものの、一応はキリのいい、一段落、という感じのラストなので、別に後編を観なくてもそんなに欲求不満はたまりませんが、まあ、「後編も面白いよ」という事なので、まあ、それでは、楽しみにしときます。
[DVD(邦画)] 6点(2017-07-01 03:50:11)
2839.  ローン・レンジャー(2013)
例によって、ちょっと長すぎるなあ、と(たぶん誰しもが)思うのですが。 ただ、引っ張るほどに何がやりたいのかわからなくなっていったパイレーツオブカリビアン、いったんリセットとばかり、「ローンレンジャー」の世界に飛び込んで、自由にノビノビと映画を作ってる感じはいたします。ノビノビ過ぎて、映画も若干ノビてしまい、やや迷走気味ですが、いえいえ、こういう行き当たりばったりの楽しさってのも、あるんです。 そしてもちろん、さらに楽しいのがクライマックスの列車を舞台にしたアクション。勝手に転がっていくような制御不能のオモシロさを、きちんと考えて演出してみせる。これが実に愉快なのです。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-07-01 02:47:20)
2840.  レッド・ムーン
先住民から保護された女性と、その息子。その二人を保護するグレゴリー・ペック。彼らの行脚が描かれるのなら、ロードムービーみたいなものを想像するのですが、何だかちっとも旅をしない。この時点で何だかモヤモヤしてくる。 そしてその彼らを一人の先住民がつけ狙うのだけど、それが、神出鬼没というより、もう気配みたいなものすらもなくって。迫りくる気配がまるで感じられないと、サスペンスにもならなくって、でも時々思い出したように、「どう、これ、まさにサスペンスでしょ」みたいなシーンを急に入れてくる。 ヘンな映画です。 冒頭、もったいぶることなく、そっとグレゴリー・ペックを登場させ、しかしちゃっかりと彼はヒーローの座に収まっちゃう。だったらもう少し体を張って、危機を正面から受け止めて、盛り上げてほしいところ。ラストの組んずほぐれつの戦いなんぞ、敵は棒キレで殴り掛かってくるのだけど、殴られたグレゴリー・ペックはまったくコタえた様子もなく反撃に出る。何だか、雑だなあ、と。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-10 13:52:11)
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