2901. 胎児が密猟する時
監禁モノのはしり。 ひたすら女を監禁し、自分好みの女性に仕立てようとする・・・ こう書くと、エロティックで禁断な内容を想像するが、大したことはない。 短いから何とか観られたものの、退屈してしまった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2008-12-16 19:10:07) |
2902. 泣蟲小僧
泣き虫小僧をとりまく、ほのぼのとした家庭劇。 内容は平和そのもので、後年の男女のもつれや女の情念を描くことを得意とした豊田四郎からはちょっと想像できない内容。 やはり、豊田四郎には大人の女をとことん描いてもらいたい。 [ビデオ(邦画)] 3点(2008-12-08 19:39:53) |
2903. 鉄路の白薔薇
サイレントで200分近い尺の長さ。 それも、テンポも悪く、内容も決して濃いとは言えない。 最後まで観るのに、かなりの辛抱を要求されたし、体力も使った。 こういう作品を観ると、いかにフリッツ・ラングやD・W・グリフィスが偉大であるかを感じる。 ラングの神秘的なまでの個性、グリフィスの雄大な語り。 それらと本作を比べると、レベルにかなりの差があるのではなかろうか。 本作について、「フランス映画史上、最高のサイレント映画」という批評をどこかで読んだことがあるが、この批評がもし正しいとすると、フランスのサイレント作品はレベルが低い、と解釈せざるを得ない。 [ビデオ(字幕)] 3点(2008-12-07 22:18:46) |
2904. 歌行燈(1943)
《ネタバレ》 神保町シアター、山田五十鈴特集にて鑑賞。 念願かなって、やっと観ることができた作品。 しかし退屈だった。 上映中、天井を見上げてしまうくらい退屈だった。 芸道モノ、山田五十鈴のねぇちゃん、下膨れ章太郎、、と個人的に苦手な要素がてんこ盛り! 都合よすぎる展開と、お約束のようなハッピーエンド。 成瀬作品の中では、最もつまらなかった作品となってしまった。 [映画館(邦画)] 3点(2008-12-06 22:24:20) |
2905. 化粧師
とってつけたような展開、強引な盛り上げ、最後の間延びなど、いいところがない。 椎名桔平をはじめとして、役者陣に特別な魅力が感じられないのも悲しいところ。 緑は色鮮やかに映っているものの、特筆すべきレベルの映像美ではない。 全ての面において二線級の作品と言わざるをえない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-11-07 01:05:36) |
2906. ガキ帝国
島田紳助が強い役を演じている時点で、根底的にリアリティが欠如している。 そこに吉本芸人が大量出演しているという要素が加わり、どうにも映画としての楽しさに欠けている。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-10-31 07:06:40) |
2907. イノセンス
デジタル臭が強すぎる映像は鮮やかだがどこか平たく、魅力を感じない。 話もむやみに論理性を強めており、好感が持てない。 終末的で悲観的なストーリーからは観ていて幸福感も得られず、このような映画を観ることによるプラス面がどうも分からない。 もう少し楽観的かつ幸せ感の得られる作品を作った方がいいんじゃないかと言いたくなる。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-10-24 20:24:12) |
2908. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
ううん、なんか理屈くさいし、意味もなく争いごとばかりしている。 こんな未来像ってあるか?? もう少し平和安泰、単純な未来像を持ってもいいのでは?? 話うんぬんではなく、原作者や、それを支持したアメリカ人たちの未来観そのものに疑問を感じる。 そんでもって、なんで街のイメージが香港チックなんだ? こういう近未来アニメって、なんで香港をイメージの基にしたがるんだろう・・・ [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-10-05 21:39:17) |
2909. 罪の天使たち
《ネタバレ》 キリスト教会の修道女の生き様を描いた、ロベール・ブレッソンの貴重なる長編デビュー作。 東京は有楽町「有楽町朝日ホール」にて鑑賞。 しかし、これは面白くなかった。 ブレッソン作品に特有の張り詰めた緊張感が感じられなかったのだ。 修道女と、それに関わる女性の罪と罰と救済とを描いているが、どうもよろしくない。 この後、ブレッソンは、自らのスタイルに磨きをかけていったのだろう。 そう思うよりほかない。 [映画館(字幕)] 3点(2008-09-13 19:53:00) |
2910. 推手
こりゃダメだ。 ダメだこりゃ。 まったく肌に合わない。 なんか遊びがないし、真面目すぎる。 ハメを外したと監督が意図したであろうシーンでさえ、まったくハメが外れていない。 真面目すぎて面白味のない老人に、醜いばあさん、カタにはまった真面目亭主に、ヒステリックな妻。 登場人物が全て魅力なし。 最後は多少盛り上がるものの、肝心なところでリアリティが欠如しているのが致命的。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-09-08 21:28:07) |
2911. 青べか物語
川島雄三監督作品、自身20本目の鑑賞作。 フィルムセンターにて鑑賞。 これは退屈だった。 ほんとまいった。 退屈で退屈で。 川島雄三監督と森繁久彌の相性って、たぶん悪いんじゃないかと思う。 『グラマ島の誘惑』もそうだったけど、森繁にこういう愛嬌がなくぶっきらぼうな男を演じさせるのは良くない気がする。 『夫婦善哉』の森繁には、おとぼけた愛嬌があった。 だけど、本作の森繁にそれはみられない。 ただ単に、ぶっきらぼうな男なのだ。 フランキー堺が特別出演という形で出てくるが、彼の登場するシーンだけは例外的に面白かった。 [映画館(邦画)] 3点(2008-08-31 01:10:10) |
2912. 暖簾
なんだか分からないが最後まで集中できず。 体調が悪いせいか、精神状態が悪いせいか、それともただ単に作品との相性が悪かったのか・・・ 理由はさておき、とても苦痛に感じた2時間だった。 もしかすると、原作の山崎豊子が肌に合わなかったのかもしれない。 それと、山田五十鈴と乙羽信子という女優が苦手だったせいもあるかも。 この作品を豊田四郎あたりに撮らせたら、もっと良くなかったかもしれない・・・と個人的に勝手に思うのであった。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-08-25 22:39:28) |
2913. 風の中の子供
「自由奔放に演技をさせ、感情の自然な表れを表現した。」 それが本作のフレコミ(佐藤忠男氏、談)らしいが、清水宏監督のあまりの真面目さに、またもや辟易してしまった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2008-08-10 17:12:23) |
2914. 四畳半襖の裏張り
《ネタバレ》 セックス・シーンがほとんどで、いかにも日活ロマンポルノといった感じの作品。 内容は非常に乏しく、当時の日活の低落ぶりを実感できる。 出てくる女優も魅力に欠ける。 そんな中、唯一楽しめたのが、部分に挿入される文字の数々。 なかなか含蓄のある面白い言葉が多かった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2008-08-08 01:21:41) |
2915. 夢の中の人生
《ネタバレ》 これは退屈な作品だ。 どうみても失敗作。 ベルイマン作品の特徴である「苦悩」をテーマにした作品であるものの、とにかくつまらない。 ホモセクシャリティや売春、殺人といったセンセーショナルなネタ満載なのだが、かといって刺激があるわけでもない。 登場人物たちの精神的苦悩が深く描かれているが、これも何だか観ていてつまらない。 作品の趣向としては『ある結婚の風景』に共通したものを感じる。 しかし『ある結婚の風景』の方がまだ良かった。 ベルイマンの輝きは、この時点で完全に消失してしまっている。 やはりベルイマンの全盛期は50年代~60年代にある、と感じた次第である。 [ビデオ(字幕)] 3点(2008-08-05 03:55:38) |
2916. 土
うーん、、これは久しぶりに「期待していた割に良くなかった」作品になってしまった。 渋谷のホテル街・円山町にある映画館まで足を運び、週末のカップルでわきかえる雑踏の中を必死に一人で歩いていったのに、良くなかった。 うーん、いやー、残念! 大体、音声が聞き取れんじゃないか!! こらぁ!! [映画館(邦画)] 3点(2008-08-03 01:22:39) |
2917. 月形半平太(1925)
フィルムセンターにて鑑賞。 断片的なフィルムなので評価のしようがない。 雨が降っているシーンなのか、フィルムの劣化が原因で雨が降っているのか、見分けがつかないシーンがあった。 というわけで、こんな変な部分しか印象に残りようのない断片的内容だった。 [映画館(邦画)] 3点(2008-06-30 19:30:18) |
2918. 狂った一頁
日本で最初の実験映画であり、前衛映画と言われる貴重な作品。 フィルムセンターで鑑賞。 精神病院が舞台で、そこに住まう患者たちの妄想の世界を様々な手法を駆使して映像化したもの。 、、というのは、実は帰宅してから本で調べて理解できた内容であり、映画館で観ていた最中は眠くて仕方ないし、理解もできなかった。 、、ということを白状しておく。 [映画館(邦画)] 3点(2008-06-30 19:29:03) |
2919. 天一坊と伊賀之亮(1926)
天一坊と伊賀之亮。 なんか題名が凄い。 テンイチボーとイガノスケだ。 なんか麻雀みたい。 そして内容だが、よくわからない! 1970年代に監督自身が再編集したらしいが、それでもよくわからない! 主人公のギョロ目が凄い! ところで、天一坊と伊賀之亮は同一人物が演じたらしい。 つまり、一人二役でこなしたのだ。 どうりで二人ともギョロ目だったわけだ! [映画館(邦画)] 3点(2008-06-30 19:28:01) |
2920. わらの男
《ネタバレ》 途中までは、「毒にも薬にもならない映画」という感じて観ていたが、都合の良すぎるラストに憤然。 何でもハッピーエンドにすればいいってもんじゃない。 当時はヒットした作品らしいが、その後、語り継がれていない理由が解った気がする。 [ビデオ(字幕)] 3点(2008-06-09 20:04:14) |