281. フライトプラン
《ネタバレ》 幾度かの可能性についてゆらぎの部分は面白かったと思うが、観ていて不快ではあります。なのでこの評価です。一番最初に思ったのはこれをジョディー・フォスターが何故選んだのかという点。親子愛を描いているから?だとしても有り余るほど差別感が気分を悪いものにさせてしまう。心配からいろんな可能性を考えるとしても、9.11を無理に匂わせなくてもと思います。逆にアラブの人達に向けられている不当な差別を表現させたかったとしてもです。あまりに主人公とこのストーリーの身勝手な展開にこれを心から楽しめない。母親の主張があっていたとしてもそれで関係の無い人達を傷つけていいなんて論理は無いでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2006-08-16 00:01:06) |
282. ブラザーズ・グリム
《ネタバレ》 これは『テリー・ギリアムのグリム兄弟』ってタイトルにしないと、単にリアルグリム童話を期待する人が観に来てしまうんだと思います。うーん、それでも駄目か。グリムっていうのを付けないくらい変えないと駄目かもね。これはもう童話はどうでもいい話で、コンプレックスの弟と、情けない弟が大好きだけどそのせいで妹が死んだと思っている兄。兄弟を拷問にかけようとしていたが、権力者に使われるうちに真の自我に目覚めてゆく拷問人。これこそが彼のファンタジーじゃないのかな。童話はその設定にしか過ぎない気がする。太田光が言うようにこれは彼の夢の一部で、情けない弟が子供の頃に医者に診てもらう為に売ろうとしていた家畜と豆を交換してしまったエピソードはギリアムそのものを表しているような気がする。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-23 00:07:54) |
283. フェーム
《ネタバレ》 ドキュメンタリー風であり非現実感と微妙に交差してあっけなく終わる感じが独特であります。正直あんまり得意じゃないですね。エンゼル・ハートも合わなかったし、自分には。アイリーン・キャラのフェームという曲が好きで(ピンク・レディーのリメンバーが本当は好き)、その基の映画はどんなもんだろという事でDVDで鑑賞しましたが、歌自体は途中に1場面で使われるだけだったんですね。メインテーマとしてもっと始めと終わりには出で来るのかと期待してたんですが。ショウビズ界を夢見る若者達の夢と挫折というストーリーは最初よくあるパターンの期待感があったのですが、そういう成功例的な要素は無く、真夜中のカウボーイ的な暗さがあります。夢を追っているののだからもう少し切磋琢磨する部分があっても良いのでは?特にアイリーン・キャラの演じる役のエピソードは観ていて痛い。そんなドキュメンタリー感いらないと思った。 [DVD(字幕)] 5点(2006-06-15 00:48:00) |
284. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 マッケラン爺ちゃんとハンクスが居るので全然駄目にはならないという感じですが、期待は裏切られる分が不満として残るんだと思います。なんか何度も観ないと判らないとか、予備知識入れてかないとみたいな宣伝してますが、もう映画化が遅すぎて目新しく感じない。火曜サスペンスのりで無理やり殺人事件に仕立てている感あり!今にも撃たれそうな時に、背を向けて安心はしてられないでしょう。薬莢を車の扉の枠に挟むってくらいじゃあ安心してられないし、随分落ち着きすぎじゃーないでしょうかね。宗教にスキャンダルが無いなんて例は無いでしょう。それが必死に守って殺人事件になり得るならダ・ヴィンチのヒントが無くともその事を知っている人間が子孫をもっと早く抹殺してるのではないですかねー。そんな事よりも純粋にダ・ヴィンチの隠れた反骨精神の方に興味があります。 [映画館(字幕)] 5点(2006-06-01 00:55:22) |
285. Vフォー・ヴェンデッタ
《ネタバレ》 好きな部類ですねー。あんまり調べてかないで行った(映画館に)ので、CMなどの先入観を払拭するのが少し必要でした。これは、原作がコミックというのもありますが、全体にメッセージ性の強いもので、何度か触れられているシェイクスピアのように戯曲として捕らえているのが良いと思います。リアリティーよりもそのメッセージ性だと。刑事が思っていたように誰もがおかしいと心で思っている事を、心の鎖から開放するまではほんの少しのきっかけがあれば良くその象徴としてドミノのシーンは印象的だった。直接的に示唆しなくても、ここに描かれている事の多くは現実の事象を暗示しており、観た人それぞれが関連付けて思うのでしょう。まさにそこがその精神は受け継がれるのかも知れませんね。映画の展開も良くサクサク観れましたのでその点を含めてよかったです。社会風刺的な寓話として心に残る1作でした。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-06 01:54:02)(良:1票) |
286. ケープ・フィアー
デ・ニーロのあるあるパターンという感じがしますが、代わりにニック・ノルティーが粗暴イメージをがらりとかえてきたのが印象的。デ・ニーロの恐怖感を生み出す感じは彼ならそれくらいやるでしょうという感じで目新しく感じなかった。お腹いっぱいです。ジュリエット・ルイスははまっている。この3人のバランスは良いと思った。でもこの話は思っても見なかった逆恨みが怖いという事だけでそれ以上の感想は無いかな。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-05-05 10:20:17) |
287. 刑事ジョン・ブック/目撃者
《ネタバレ》 バランスよく面白いと思った。アーミッシュはこういう形でよくドラマに使われますよね。映画って言うよりドラマ色が強いかな。映画館に見に行くかって考えると行かないかなー。ハリソン・フォードで見れる感じです。 [地上波(吹替)] 7点(2006-05-05 00:18:42) |
288. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
《ネタバレ》 コロンボのは大まかに覚えているのが多い中、これだけは大変印象的でした。 理由はラストの犯人を捕まえないのが非常に印象的。しかし、自分は他の作品で随分犯人に大して厳しく罪としての意識をさせるようにコロンボが言っているの見ているせいか、どうしてもこのラストに納得いかない感がありました。女優なら・認知症ならそれで犯人としてあげない?その矛盾も併せて印象的でした。 [地上波(吹替)] 7点(2006-05-04 23:41:25)(良:1票) |
289. パズラー<TVM>
《ネタバレ》 キューブ・IQに続いてだまされました。同じくコメント書こうと探しましたが無かったので今まで書きませんでしたが。これの近くにSAWとかマシニストとかless置くな~っ。TSUTAYAにも責任あり!でも、まだキューブキューブ・IQよりは一応サスペンスで2点です。火曜サスペンスとして見るならどうぞ。これを謎解きサイコホラーとして期待しては駄目です。 [DVD(字幕)] 2点(2006-05-04 21:59:22) |
290. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
《ネタバレ》 アズカバンで少し良い感じに持ち直したと思ったらこの作品でまたつまらなくなって...。原作読んでませんが無駄にエピソードを詰め込もうとしなくて良いんじゃないでしょうか?原作読まないとなんのこっちゃ的なこと沢山ありました。それにそんなにのめり込んで無い人には誰のこっちゃ的な名前の出方がますますそのシーン見過ごしても良い感じになって行きます。ラドクリフ君の演技力の無さが年齢を経てもっと強調され始めている感じがします。コミカルにもシリアスにも中途半端なラドクリフ君の責任大きいと思います。全作彼じゃなくて良いのでは?そろそろお子様映画としても楽しめなくなってきているのでは? [DVD(字幕)] 5点(2006-05-04 21:16:05) |
291. アイランド(2005)
そこそこ面白かったと思います。ユアン・マクレガーは良いと思った。この濃淡で言うところのちょうど良い薄さ(良い意味で)はかなり良い役者だと思った。マイケル・ベイ的な味付けは置いておいて、人間の尊厳というテーマ表現するのにユアンの自然さ加減がのせられた感があります。ストーリー自体は短編的なシンプルさ加減だからそう娯楽作品的厚みはないですね。ユアンじゃなきゃかなり違った方向に行ったかも。 [映画館(吹替)] 6点(2006-05-04 11:06:01) |
292. ソウ2
《ネタバレ》 これも続編作る意味があったのか?系ですね。前作のオチの根拠の薄さはそこまで楽しめたからまあいいかで終わっていたものを、2では一気に許せないものになってしまった。これもキューブと同じで限られた環境下のヒューマンドラマであって、謎解きはスパイスにすぎないと思います。あの老人の一方的な逆恨みではただのお金と手の込んだ通り魔じゃ?ジェイソンみたいにシリーズ化したいんですかね?だったらもっと理由なんていらない! [DVD(字幕)] 4点(2006-05-04 10:38:58) |
293. CUBE ZERO<OV>
《ネタバレ》 まだ2の方が良い。要は謎めいていなければ持たない映画なんだと僕は思います。 まあ続編を無理やり後付で作っているから仕方無いのかも知れませんが、皆そういう理由を求めてたんじゃないと思う。謎の立方体に入れられて、謎を少しずつ解明してゆくパズルのような面白さも確かに求めてはいたと思いますが、そこで展開されるヒューマンドラマがベースであって、謎は調味料に過ぎないんだと1を見て思います。 誰が何の目的で?という調味料が無くなった今、もうこれ以上この作品に求めるものは無くなってしまった。 [DVD(字幕)] 4点(2006-05-04 10:22:38)(良:2票) |
294. 真夜中のカーボーイ
《ネタバレ》 真夜中にかなり眠気にやられそうだったのだが見始めたらいっきに見てしまった。 すっきり判り易く良かった。ボイドとホフマンの演技はすごく良く、ホフマンはちょっと臭い演技があんまり好きじゃないとこもあるんだけど、ボイドは地でこういう人なんじゃないの?と思わせるくらい自然だった。アンジェリーナがかなり父親似である事も判ったし(笑)。ラストは結果惨めに見えるかも知れないけど、ニルソンの歌のように何故か明るく感じる。それはラッツォがどーしようも無い人生の最後でジョーに出会い夢であったフロリダへ連れてってもらう事が幸福であると感じたのでは?と思うから。底抜けに素直なジョーを騙したラッツォが文無しになったジョーを助けたのは、過去の自分(転落の人生)を見る思いや綺麗に着飾ったジョーが次第に身なりも心も汚れてゆく事が嫌だったのだと僕は思いました。これはこの作品の随所に出てくる性的な部分が無い同性愛だと感じる。パーティーで誘われて女の住まいで役に立たなかったのは、会場を出る時にラッツォが病気のせいで階段を転げ落ちたのを気持ち的に引きずっていたせいで、女にゲイ?けしかけに反応したのも過去のトラウマとラッツォに対する気持ち的な部分の自己否定と読みます。ラストのバスのシーンでラッツォがもらしてしまったのを気にさせまいとちょっと早めのトイレ休憩しやがってとジョークを言うジョーに感動してしまった。ただ、ラッツォをフロリダに行かせる為に、ホモ親父を痛めつける(殺す?)シーンは余計だと感じた。ここまでのジョーの性格からはしないだろう?と思わせるからだ。その分-1点です。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-05 08:02:17) |
295. パルプ・フィクション
《ネタバレ》 まさにパルプ・フィクション。意味が有りげで無さげで時間をつなぐ感じ。かなり趣味の凝り固まった世界ではあるけど、そういうものを込めたかったと思うので雑誌を読み捨てるように感じで良いのだろうと思います。トラボルタの感じが良い。彼はこういう役に向いているんじゃないかな。あとはあの言葉の連呼やギャンギャンわめくシーンが多いのは閉口です。しかし、電車に乗ってふと置き去りの雑誌にかかれていた漫画を見るように楽しむには良いと思った。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-31 00:08:30) |
296. ビッグ・リボウスキ
《ネタバレ》 テリー・ギリアムのラスベガスをやっつけろに似てます。しかしこっちはなんとなくストーリーがある感じが(沢山寄り道するが)まだいき逝ききれてない感じがしました。それぞれのキャラは魅力的で一昔前のミュージックビデオ風なのは良い感じ。但し、意味が無い事への興味の継続ができないかなー。そこいらへんが半幻想的に描かれているギリアムの方がまだ良く感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-29 13:18:10) |
297. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
《ネタバレ》 私も監督交代が良い方向へ向いたと思います。やたらシンデレラ・ストーリーの前回2作よりワクワクする部分と主人公の苦悩の濃淡が良かった。とは言ってもあと1歩って感じがします。ファンタジーであるならもっとそれぞれの人間性に表現が行かないと感動方向に気持ちが向かないと思います。もっと思い切った入れ替えあっても良いのでは? あと1つ、ずっと言ってますが主役が薄い!成長しないなら見切っては? [DVD(字幕)] 6点(2005-10-29 12:28:22) |
298. ハリー・ポッターと秘密の部屋
《ネタバレ》 やっと主人公がどうにか活躍してくれて良かったって感じ。前作よりは一層秘密めいてきてそこは良かった。前回のあっけない子供的解決よりは手が込んでますが.....このままこの調子でシリーズを続けるのは危ういと感じました。次は見なくていいかなーという感じが見終わった時の率直な感想。比較論で前作よりは良い。コロンバスがこの描き方(お子様調)を変えないと魅力が湧かないと...。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-29 12:06:37) |
299. ハリー・ポッターと賢者の石
《ネタバレ》 コルトレーンやリックマンなどかなり魅力的なキャスティングでそこは良かったんだけど、やっぱり子供っぽいのが邪魔しているように感じました。原作は全く読んでないですが、あれだけ大人も読んでるとこからするとこの映画ではそのはまってしまう部分が描かれていないか、説明が無いのだと推測します。又、子役がやっぱ薄く感じるし危機感があんまり無く簡単に解決してしまうのも....。しかしその世界観はこの作品で楽しめたと思うのであくまで序章として受け止めました。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-29 11:25:31) |
300. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 出だしでものすごく惹きつけられるのだが、やっぱり童話のようなメインストーリーからはいくらティム・バートン色を塗っても変わらない部分があり、返って脚色すればするほど浅く感じてしまいました。けっこう中盤まで期待していたのだが、そんなにブラックでも変わってもいないような気が僕はしました。出だしのチャーリーと家族の関係の部分の方が、後の工場内のエピソードよりも良いと感じる。シニカルな部分として典型的な嫌なガキを強調したのだろうけど、どうもそれがチャーリーの存在感を薄くして嫌なガキの方がおもしろく見える。全般的に消化不良と思います。映画館もそんなに笑いはおこらなかったし、前評判ほど型破りでもないのが微妙に期待を裏切っているのでは。デップはまーこれくらいはする人でしょ~と言う感じ。他の部分を見たい!画像が賑やかな分そこだけに視点が行って、終わってみればなんだっただろうという拍子抜けする部分は期待度との関係からかも。 [映画館(字幕)] 6点(2005-10-25 00:54:51) |