281. あの日、欲望の大地で
《ネタバレ》 話が暗いのはそこまで嫌ではなかったけど、時間軸がいったりきたりが苦手なもので、少し疲れたかな。 確かにあのまま娘を育てても、娘に悪影響しかなかっただろう。 かと言って捨てられた娘の方からしたらたまったものではないし。 なかなか難しい問題ながら、そもそもダブル不倫して焼け死んだ二人が諸悪の根源、主人公はむしろ被害者である。 だからこそ最後に相手と再会できたのは、せめてもの救いだ。 [DVD(字幕)] 6点(2023-01-02 17:15:31) |
282. わが青春のマリアンヌ
《ネタバレ》 鑑賞後、マリアンヌは結局実在したのかよ!?夢か現かどっちなんだよ!という野暮な疑問に襲われたけど、これはまあ一つの寓話というか、結論なんてあってないようなものでは?というところに、自分の感想は最終的に着地した。 色んな解釈や議論が生まれる作品としてみても、とても幻想的で美しく、そして魅力的な作品ではないかと思う。 まさしくクラシック名画と呼ぶにふさわしい作品だ。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-01 23:41:23) |
283. 生きてるものはいないのか
《ネタバレ》 途中からいかにも舞台劇という内容になってきて映画化する必要があったのか疑問に感じた。 染谷将太はただ一人生き残ってどうするのか?それが気になる。 いかにも石井岳龍監督らしい爆音が炸裂していたが、その影響でセリフの聴き取りづらさが半端ない。 人が死ぬシーンばかりで後半は飽きてきた。 ただ綺麗な方がちらほらと出ていたのは個人的に気になるところ。 女子大生三人組の一人を演じた池永亜美は髪の毛綺麗でスタイルも良く好み。 あと、女医さんに付き合ってくださいと言っていたむさ苦しい男が、その女医さんが死んだ後にキスをしようとして結局しなかったのはご愛嬌(私ならしちゃうけどなぁ!)。 まあこの男がキスをしてしまったらホラー映画というよりヘンタイ映画になっちゃうか。 [DVD(邦画)] 6点(2023-01-01 13:36:26) |
284. ミスター・ロンリー
《ネタバレ》 “普通“じゃない人たちの桃源郷に行くも、そこにも救いはなかった。 退屈な上に救いもない作品。 [DVD(字幕)] 1点(2022-12-31 16:03:43) |
285. 味園ユニバース
《ネタバレ》 序盤の渋谷すばるのアカペラ、うますぎて度肝を抜かれた。 音楽ものは苦手だけど、さすがは山下敦弘作品だけあってすんなり入り込むことができた。 ラストはなかなかの後味! [DVD(邦画)] 7点(2022-12-30 22:04:30) |
286. クリックシネマ 好き
《ネタバレ》 1話目『チャーシュー麺』 この話の田中麗奈が一番かわいかった。高橋一生も初々しい。 いつの世も女の子は悪い男、やんちゃな男に惹かれるのか。 最後にチャーシュー麺をサービス、粋なはからい、そして切ない。 2話目『波』 この話では少し大人になって教員を演じた田中麗奈。これはこれでなかなか魅力的。 静止画を紡いでいく手法はまるで紙芝居のようで斬新。 いつの世も女の子は年上のおじ様に惹かれるのか。 3話目『テンカウント』 この話ではちょっぴりやさぐれて、けばい化粧の田中麗奈。これもこれで勿論アリ。 いつの世も女の子はスポーツマンに惹かれるのか。 全体的に小粒ながら、好きという気持ちをうまく表現していて、満足できたオムニバス日本映画だった。 [DVD(邦画)] 7点(2022-12-30 16:23:59) |
287. ナバロンの要塞
《ネタバレ》 普通に楽しめる冒険活劇だが、そもそも人間の命に敵も味方もない訳で、ナバロンの要塞をぶち壊した事が正義ではなく、素直には喜びを共感できなかった。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-12-29 22:08:37) |
288. ラブホテル
《ネタバレ》 にっかつロマンポルノの中には凄い作品もあるけど、これは凡作かなぁ。 場末の雰囲気も変態さも中途半端。 いちいち大音量で流れる昭和歌謡曲も鬱陶しくて仕方ない。 [インターネット(邦画)] 4点(2022-12-29 21:56:13) |
289. OUT(2002)
《ネタバレ》 巻き込まれ系サスペンスで、女同士の奇妙な友情を描いた怪作。 男優陣では大森南朋、香川照之がいい味を出している。 女優陣では妖艶な原田美枝子に、円熟の倍賞美津子、まだ若くて綺麗な西田尚美、鬱陶しいおばちゃんキャラの室井滋と粒が揃っている。 最後は破滅的逃避行の形で終わるが、私は結構楽しめた。 [DVD(邦画)] 7点(2022-12-29 13:14:13) |
290. ブルックリン
《ネタバレ》 アイルランドに戻った際、結婚してるのに思わせぶりな態度を取り、男をその気にさせたひどい女のおはなし。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-12-28 23:07:04)(良:1票) |
291. 母べえ
《ネタバレ》 父べえが思想犯だとかの序盤はとても退屈したが、中盤辺りから俄然、面白くなってきた。 山田洋次の底力とも言うべきか。 ラストの母べえが死にゆくシーンは見ていて辛いものだったが、この女性が必死に生きてきた生涯が一気に甦って、人の一生の重さというもの、大変さというものを走馬灯の様に思い起こさせる何とも言えないシーンだった。 吉永小百合の女性としての色んな魅力を感じた作品でもあった。 ただ綺麗なだけの人ではなく、女性としての優しさと強さを身に纏った女優さん。 そんな吉永小百合の魅力を感じられただけでも、この作品を見た甲斐があった。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-12-25 17:35:31) |
292. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
《ネタバレ》 助かったのはいいけど、伴侶が助からなかったら全く意味がない、スッキリしない。 あと見ていて疲れた。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-24 19:33:35) |
293. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
《ネタバレ》 頭を開けて脳みそを掻く博士、キャラが強烈。 その他にもアイデア豊かなキャラが沢山出てきて、なかなか面白かった。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-21 20:12:04) |
294. 白雪姫
《ネタバレ》 女王がとにかく怖い。 白雪姫はかわいくない。 小人はオッサン多数で、大半がイラつくキャラ。 終わるのはまだかまだかと、なんとか辛抱しながら最後まで見た。 [インターネット(吹替)] 2点(2022-12-19 21:34:32) |
295. 雨よりせつなく
《ネタバレ》 なんだか物悲しい話だけど、結構好きかも。 男の方は亡くなった昔の彼女を忘れられない。 これは一途ともとれるけど、今付き合っている彼女からしたら辛くて仕方ないだろう。 でも忘れろ!と言える訳でもないし、言ったところで無意味だろう。 結局、別れることになるが、彼女の方はどこか未来を感じる。 それに対し男の方は一生、昔の彼女のことを思っていそうだ。 何が幸せの基準なのか考えさせられる。 切ない内容だけど、とても深い映画。 そして静かで大人な映画。 (p.s) 主演の田波涼子さん、完璧なまでに美しかった。 この映画の数年後、実業家の社長と結婚した模様。 ん?!結局は経済力かよ!金かよ! この映画でしんみりした後に、お金という現実を突きつけられ、なんとも複雑な気分。 まあ、映画は映画、現実は現実と割り切るしかないね。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-12-19 15:04:49) |
296. 美しい夏キリシマ
《ネタバレ》 終戦直前の様子がキリシマを舞台に淡々と語られる。 特に大きな出来事もなく。 静かな映画なので退屈してしまった。 [DVD(邦画)] 5点(2022-12-18 18:59:36) |
297. シザーハンズ
《ネタバレ》 物語の設定自体はファンタジーだし、リアリティはないが、内容はとても素敵なラブストーリー。 ウィノナ・ライダーがとても美しい! [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-17 20:59:39) |
298. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 破滅の美学。 途中、しつこく追われる場面は緊張感があって面白かったものの、最後の方は伸び悩んだ印象。 女にも見放されて、最後は実に虚しさがあふれる。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-17 17:48:16) |
299. フェイク
《ネタバレ》 マフィアへの潜入捜査をしていくうちに、マフィアの兄貴との友情が芽生え、捜査官とバレた後もその兄貴から恨まれないくらい可愛がられた。 なかなか味わいのあるヒューマンドラマ。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-16 17:01:50) |
300. バルタザールどこへ行く
《ネタバレ》 これほどまでに美しいモノクロ映像は滅多に出会えない。 1960年代だからこその完成されたモノクロ映像と自然な美しさ。 そしてそういった技術的な意味だけでなく、本作の寓話的でどこか現世離れした雰囲気が、本作をより一層、神秘的な美しさへと押し上げている。 主演の女優は当時17歳であったらしいが、単なる美人ということではなく、儚げで世を憂うような不思議な魅力を発揮している。 薄幸の美人、いや、少女というか感じだろうか。 カメラは執拗なまでに少女のスラリとした脚を映し出す。 これが何ともエロティック。 そんな映像を見せ付けられていると、見てはいけないものをじっと見せられている感じがしてきて、なんか気まずくなってくる。 しかし、じっと見てしまう。 眼が釘付けになる。 画面いっぱいに発散される厳粛な雰囲気、そして、少女の危うい魅力。 ブレッソンのカトリック的な表現手腕が遺憾なく発揮されている。 少女の可愛がるロバも、また印象的。 特に最後の息を引き取るシーン。 なんとも切ない。 涙が出そうだ。 欧州独特の優美な雰囲気が画面に現れ、そこにカトリック的な厳粛さと悲劇、人間が持つ残忍性、そして何より少女の肢体が放つ自然の美たるものが複雑に絡み合い、本作を奏で上げている。 本作はそういう意味で、完成された総合芸術品だといえるだろう。 とにかく何度も観てみたいと思わせる、息をのむ美しさを持つ作品である。 [DVD(字幕)] 9点(2022-12-15 20:39:06)(良:1票) |