301. エネミー・ライン
《ネタバレ》 何故か面白い。B級ぽいシナリオなんだけど。ジーンハックマンの威厳ある演技のおかげかなあ。結構ここぞというとこの映像はいいね。地雷の工場とか。安い2本線のジャージは結構仕事師感をあたえるなあと。いい小道具だ。 [地上波(吹替)] 7点(2011-09-13 23:28:16) |
302. 復活の日
スケールがでかい! 角川の元気のあった時の代表作と言ってよいだろう。現在制作されたら、ノアの方舟的な展開とか、ちっぽけな親子愛(エメリッヒゴメン)でお茶濁されそうだけど、この作品にはパンデミックの恐怖、大国や独裁者の暴走、核兵器の恐怖、ちゃんと描かれているし、政治や生の渇望、性に対しても逃げずに表現されている。前半少し冗長かつ無駄な描写もあったかもしれないけど、良い作品だと思う。木村大作の絵、テーマソングともに心にしみた。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-09-03 17:19:00) |
303. パピヨン(1973)
尺が長かったけど、その分じっくりとした時の流れを感じることができた。パピヨンの自由への渇望がその演技の気迫を通じて実感できる。ダスティンホフマンの演技もよろしい。理詰めでもエンターテイメントでもないけど、感じるものを残せる作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-12 17:35:20) |
304. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
良かったよ。三国志、赤壁の場面を映像化しようとすると莫大な費用がかかることは容易に想像はついていたんで、制作されたことに感謝。映像的にはよくできている。でも、脚本がどうにもエンターテイメントに振られてしまって、原作からかなり乖離してしまっていることには失望。尚香のスパイのくだりは必要だったか。彼女使うなら劉備とのからみであるべきだったと思うし。チーリンはアジアンビューティーだねぇ。自分としては関羽や張飛趙雲の超人的な強さが見たかったで、 三国志映画化は難しいとは思うけど、光栄とスクウェアエニでCG目一杯で作って欲しい気がする。 [DVD(吹替)] 7点(2011-06-01 17:18:08) |
305. マルコヴィッチの穴
《ネタバレ》 斬新だねぇ。素晴らしい発想だよ。ちょっと器を乗り換えるのくだりが理解しづらいとこが残念だけど。コメディとしても十分成り立っているし、ブラックユーモアも効いている。 7と1/2階の絵面もいいし。傑作のような気がする。でも、そうは断言できないと解釈する自分もいる。 [DVD(吹替)] 7点(2011-05-31 16:46:56) |
306. サマーウォーズ
《ネタバレ》 よくできてるよ。売れそうな設定よく研究してる。ハイテク空間、田舎風景、人物のキャラも典型にのせてる。ちょっと弱々しいけど特技ある主人公、感情移入し易い。勝ち気なヒロイン。知恵あって包容力あるばあちゃん、豪快なおじちゃん、小生意気でコンピュータ扱うチビッコ。やさぐれたおじさん。気のいいまたひねたおばちゃんも。宮崎アニメが今風のもの作ろうとなるとこうなるんだろうな。花札の意匠は日本文化代表するから着眼勝ち。バーチャルがリアルを凌駕しようとするところは提案性がある。ハリウッドなんかではありがちな気がするけど。でも、おばあちゃんが電話でアナログ感とか、ネット住民が力合わせて解決しようとするデジタル感みたいなところにみえる新旧対比する人間力は面白い。なんとなく、怪物が引き起こした混乱、原発がらみ、3・11以降の日本をみるようで・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2011-05-15 13:58:39) |
307. 告白(2010)
原作未読。良かった。心理描写をしたいと思われる映像が少し冗長だったこと。生徒たちがいわゆる学園ドラマで求められるまたこっちが勝手にイメージしてる典型的な演技演出をしてしまってちょっと辟易してしまうのはマイナスポイントだったけど。どことなくアメリカンビューティーを思い起こしてしまった。日本的に心の闇を描いたのだろうなあ。 [DVD(邦画)] 7点(2011-02-19 17:20:32) |
308. ダウト ~あるカトリック学校で~
《ネタバレ》 事実上二人芝居を観たことになるなあ。どちらの演技も素晴らしかった。メリルの厳格かつ粘着的な、またフィリップの寛容かつ冷静の演技。クライマックスは両者のプライドをかけたかのような演技合戦。素晴らしかった。キリスト教の素地がないと理解が浅くなるかもしれないけど、それでも堪能できた。冒頭の神父の説教、そしてラストエンド。しみじみ味わいながら、余韻にひたれた。この手の設定の映像やロケーションはさすがにハリウッド毎度上手いなあと納得した。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2011-02-07 14:40:48) |
309. 沈まぬ太陽
長時間だったけど十分堪能できた。それでも、原作自体がボリューム十分なんで、浅くなぞった感も伴う。テレビドラマ2クールくらいの時間が欲しかったかなあ。主演の渡辺の演技力も作品の評価をあげる。三浦は少しいい人オーラが潜在的にあるんで、少し食い足りなかったか。邦画としては十分合格点には達している。 [DVD(邦画)] 7点(2010-12-10 23:34:02) |
310. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
Ⅰよりも面白く仕上がってる。ただヘイデンクリステンセンの表現が巧みさがなくてあからさまのために興ざめになる。アナキンの未来は観客が十分判っているために難しい役所とは思うが。宇宙や惑星の描写も良いし、効果音も素晴らしい。ファンを引きつけるだけの内容はやはりある。 [DVD(吹替)] 7点(2010-09-14 20:39:12) |
311. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
とりあえず導入部なんで、そこを評価するならよく出来ているのでは。ただ、そのためかここがカタルシスだという部分には欠けてはいるが。ダースモールがあっさり消されたのはもったいなかったかな。採点には不向きな回ではあるがとりあえず7点を [地上波(吹替)] 7点(2010-09-06 18:41:13) |
312. 劔岳 点の記
CG全盛の現在、久しぶりに見る力作だ。昭和50年代の香りがする。自然の圧倒的な迫力に感嘆する。ストーリー的に平坦なのもまた昭和の香りだ。浅野と特に香川の演技は素晴らしい。松田は平成の人かな。宮崎はちょっと反則気味の可憐さ。公開前監督があまりにメディアに露出しすぎていて、ちょっと眉唾かなあと思っていたけど、ごめんなさい。ストーリー演出音楽は?たっだけど、映像はさすが素晴らしかったです。 [地上波(邦画)] 7点(2010-08-19 18:34:29) |
313. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 ここでのあまりの高評価に少し驚き。伏線とか見逃しているのかなあ。でも、ぼくも最後は驚いた。というか、うすうすは感じていたんで、演出が良かったな。やはりケビンスペイシーの演技が良かった。でもどこまでがケビンの騙りでどこが真実が一見では捉えられなかったのが残念。 [DVD(吹替)] 7点(2010-08-09 18:50:23) |
314. 25時(2002)
心にしみて映像美はあるんだけど、ちょっと場面演出がくどくてテンポが。でも3人の演者はそれぞれのキャラを好演。特にエドワードノートン。犬も雰囲気を演出する。最後の父親の語りは泣かせるなあ。いいシーン。連想したのタクシードライバーとかミスティックリバー。なんか雰囲気がね。良い映画とは思う。 [DVD(吹替)] 7点(2010-07-12 17:06:16) |
315. 死ぬまでにしたい10のこと
抑えたテイストでただ日常を描いた秀作。演者も観客も死という人生でもっとも大きな節目を目の前にしても感情を爆発させることなく淡々と向き合っている。ある意味本質なんだけど映画の中での演出としては素晴らしい。そのままラストまで進んで何とも言えない余韻残してエンディング。エンターテイメントではないけど、観客に提示する問いかけは深い。題名は原題邦題とも素晴らしいよ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-22 17:34:26) |
316. カーズ
最初見始めて20分こんな子供だまし観なきゃなんないのかと辟易したけど、田舎町に行ってからははまってしまい最後には涙してしまう始末。大人向けのファンタジーだったとは。この手の話には弱いんだよね。あまり真っ正直に実写でつくると恥ずかしくなる可能性もあるんで、車CG利用して巧く料理。ベタストーリーなんで評価は高くしないけど、良くできてる。 [地上波(吹替)] 7点(2010-05-21 18:44:12) |
317. 鳥(1963)
なかなか良い。前半のゆるいロマンスホームドラマ展開から徐々に鳥に焦点を移すとこ絶妙。内容以上に、視聴終了後に山本晋也監督による制作話を拝聴、CG全盛の現代に考えられない工夫とかにおおいに感動。やっぱりテレビでの映画放送後は解説有ると嬉しいよね。淀川さんとか水野晴夫さんとか解説有った時代は映画に夢が有った。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-30 14:59:10)(良:1票) |
318. es[エス](2001)
もはやホラーよりも恐怖。どえらい問題提起がある。出来は相当良いが心情的に良い点を与えることには非常に抵抗感がある。見た後食欲なくなったし気分悪くなったんで。人には好んで勧められんし。だからマイナス2点で7点。R指定は当然と言えるな。自分も囚人側に立って心ダウンしてしまうし、逆に自分の中にある看守側のダークサイドも完全に否定できないこともある。ドイツが制作ということはやっぱり意識した。しかし、看守側の悪役側はいかにもの顔相だったんでそこまでしなくてもとは思った。 [DVD(吹替)] 7点(2010-04-18 13:10:50) |
319. ウルヴァリン:X-MEN ZERO
スピンオフだからなあと思っていたけどいやあなかなか面白かった。X-MEN大好きなこともあるけど。スピンオフ企画ならこれくらいの出来欲しいね。他作品も。これ見て一層X-MEN好きになった。3部作観てた時にはウルヴァリンなに一人ですねて悩んだりしてんねんとイライラしたもんだが、これ見て氷解、カッコええやんかウルヴァリン!と見直してしまった。なんせファンにはこたえられないエピソード小技が多いんでたまらない。親切な老夫婦、恋人殺られるだろうなあと予想できても、やっぱり殺られると、切なかった。この作品、ほんと良くできてるよ。感心した。 [DVD(吹替)] 7点(2010-04-14 18:25:44) |
320. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 なかなか魅力的な作品だった。映像音楽の醸す雰囲気もよかったし、クレメンタインジョエルのキャラも魅力があって引き込まれてしまう。記憶の消去が操作できるようになって、その苦い過去を消す過程で残った美しい思い出がなお一層輝くというのは面白いアイデアだと思う。過去の思い出と未来への夢で生きていけるからこそ人だものね。それを巧く料理したと思う。ただ、一見だと時系列が少し理解しづらいんで解釈が難しくなる感も。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-31 23:31:35) |