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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2272
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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301.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
 はっきり言って好きなタイプの映画ではありません。ただこの映画は、私のどーでもいい好き嫌いなんか乗り越えて、とにかく惹きこまれてしまう強さがあります。  永作博美演じる希和子は唯一の犯罪者。でもこの映画で一番優しく描かれている存在でもあります。そして主人公の母親として描かれているのもやはり希和子です。なんだか『悪人』に似たプロットです。  ただこの映画では森口瑤子演じる恵津子の存在も目を引きます。恵津子は恵津子で、やはり自分のお腹を痛めて生んだ我が子だからこそ、恵理菜に母親としての愛情を注ごうとします。ですが娘の自分を見るその目は他人をみる目。それは普通の人だったら精神を病んでもおかしくないくらい辛い現実でしょう。だれが恵津子を責められましょうか。恵津子は実の母親でありながら我が子を奪われてしまったせいで、母親となりえる機会を奪われてしまいました。もしかするとこの作品中最も悲惨なのは恵津子かもしれません。  恵理菜は恵津子の前では娘を演じ、希和子の前では本当の娘としていられたのでしょう。  劇中ずっと本心を見せない主人公。この人物は恵理菜なのか薫なのか。  千草と記憶をたどる旅を続けるにしたがって、少しずつ当時の記憶がよみがえる。そして遂に封印していた自分の本当の気持ちと向き合う。『私は本当はこの島に帰りたかった。でもそんなこと思っちゃいけないと思った。』  三つ子の魂百までと言いますが、この映画を見ると本当にそうなんだろーなーと思います。  『私はお腹の子に美しい景色や世界を見せる義務がある。』『まだ会ったこともないのに、私もうこの子が好きだ。』  なんて力強く感動的な言葉なんだろう。
[DVD(邦画)] 7点(2022-02-27 22:48:29)(良:2票)
302.  ラン・オールナイト 《ネタバレ》 
 飲んだくれでみんなにバカにされている人間が凄腕の殺し屋。よくあるプロットなんですが、昔から私はこーゆー『実は…』なヒーローに弱い。アウトローに憧れてしまうのはもはや男の性(サガ)かもしんない。  マフィアのボスの息子がどーしよーもないクズ。このクズのせいでみんなが殺しあうことに。ストーリーラインだけを見ると理不尽で救いようがないんですが、最後はハッピーエンドにつなげてくれるので後味は悪くありません。組織に、ボスに尽くしてきた結果、生きる意味さえ持てないかのような生活を送っているジミーが、最後は最愛の息子とその家族を守るために命を懸けることができたのだから何も思い残すことはないでしょう。  この映画で不満なのは警察の中途半端な立ち位置。  『街全部が敵だ。』みたいなことを言うので、警察の大部分がマフィアに買収されているのかと思いきや、話が進むにつれ『いや、そうでもないのか?』って感じです。少なくとも息子を拉致った二人の警官はマフィア側。でももしかするとその二人だけの可能性もあります。だとしたら息子が通報した際にまっさきに駆け付けた警官がその二人っていうのはあまりにマフィア側に都合が良すぎないだろうか。  それにしても私にとってリーアム・ニーソンはブルース・ウィリスと並んで最高にかっこいい親父ヒーローとなりました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-02-27 22:13:21)(良:2票)
303.  プリースト 《ネタバレ》 
 えらく評価が低いようですが、個人的にはこーゆーの好き。大好きではないが好き。  アクション型SF好き。ホラータイプのSF好き。わかりやすいSF好き。  やたらごちゃごちゃした設定やルールが氾濫する昨今、こーゆー何も考えずに楽しめるSFは貴重です。  ただいろいろと惜しいなーと思うところはあります。  例えば3人のプリーストVSラスボスのバトルを省略しちゃうっていうのはいただけないです。  それからプリーストが常人とは比較にならないくらい強いのかと思いきや、ちょっと身体能力が高くて腕がたつ程度。特別感がいまひとつです。最終決戦の前に、もう少しプリースト側の見せ場があると良かったかもしれません。  続編作る気満々の終わり方をしていたので、もしかすると出し惜しみしちゃったのでしょうか。  最近は続編とか二部作とか三部作とか、本当に多くなりました。それ自体は否定しませんが、映画を作るときは1話完結で作ってほしいです。その映画に全身全霊を傾けてもらいたい。その結果、あまりの人気に続編を作ることになるのであればそれはそれで良いと思います。ですが最初から続編ありきで映画を撮るのは違うと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-02-23 00:21:33)
304.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 
 よくよく考えてみると人類が、というより人間の文明や社会が崩壊しちゃう未来は決まってしまっているわけで、バッドエンドに突き進む映画を見るのってモチベーションが上がりません。  ところが見始めてみると出だしはいきなりサル社会。主観をうまくずらされたおかげで、すんなりこの世界観に入っていけました。  アクションは及第点だし、映像の迫力は言わずもがな。ストーリーそのものも、割と希望を感じさせるような進め方で悪くないです。送電がうまくいき、音楽が鳴り始めたときは感動します。なんとなく今当たり前にあるもののありがたみを感じるワンシーンでしたね。  舞台が狭すぎるという批判もあるようですが、個人的には限られたエリア内での攻防に終始したのは良かったのではないかと思っています。  人間側にもシーザー側にもトラブルメーカーがいて、この人たちが事態が好転しそうになると必ずぶち壊すというわかりやすいシナリオ。  これって、もし『銃』が無ければたいしたトラブルも起きずすべてがうまくいってた可能性があります。人と人との争いや、戦争の一番の原因になっているのは結局のところ銃なのかと思っちゃいます。とゆーことは、この映画そのものが銃社会に対するアンチテーゼみたいな役割を担っているのでしょうか。  まあそれは置いといて、映画としてはちゃんと面白かったです。シーザーの息子が良い味出していました。コバに洗脳されつつも、コバの恐怖政治には懐疑的で、ぎりぎりのところで自分を見失わないキャラクターが映画に深みを出していました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-02-20 09:39:51)(良:1票)
305.  SUPER8/スーパーエイト(2011)
 『スタンド・バイ・ミー』や『ハリー・ポッター』のような味わいのある作品。少年少女たちが力を合わせて何かを達成するというのはいつ見ても気分を高揚させてくれます。  主人公グループは十人十色。個性がはっきりしていてわかりやすい。  ストーリーはミステリー仕立てのシティアドベンチャー。ちょっとゲームっぽくて好きなテイスト。序盤の列車事故までは名作と呼ぶに相応しい内容です。そしてその脱線シーンの迫力が凄い。普段映画を好き好んで見ようとしない妻が、その音を聞いただけで『気になる』と言って2階まで見に来たほど。なので少し巻き戻してもう一度いっしょに映画を見ることになったくらいだから、普段映画を見ない人をひきつけちゃう魅力があるらしいです。  ところがこの映画のクライマックスはここまでだったようで、この列車脱線シーンを超えるような場面はここから先出てきません。また、ここから宇宙人が出てきちゃうような展開、私は全然好きなんですけど、私の妻は腑に落ちなかったらしい。  どうやら私の妻は前半すごく丁寧に謎をちりばめた作風に興味をひかれたようで、後半になるにつれて大味になっちゃう展開についていけなかったみたいです。  でもこれはハリウッド映画あるあるなので個人的には十分に楽しめる内容でした。  ただ宇宙人が人を食べちゃうのはちょっと違うかなと思いました。  もしそういった描写がなければ、完全に『軍=悪』という図式になりしっくりきます。もしエイリアンが地球に来た当初、そういうことがあったとしたらどうでしょう?危険生物と見なされて監禁されてしまうのもやむなしとなってしまわないでしょうか。  やはりこーゆー映画は勧善懲悪が基本でしょう。エイリアンは脅威であっても、彼に非は無かったというのが一番良かったかな。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-02-10 13:02:04)
306.  ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ 《ネタバレ》 
 ホラー映画の世界に迷い込んでしまうっていう、なんかあったような気がしたけど、いや、意外とこーゆーのなかったな、という映画。映画の世界に入ってしまうっていうのはあったと思います。映画のキャラクターが現実世界に出てくるってのもあったと思います。でもホラー映画の世界に迷い込んでしまうってのは実は新しい試みなのか?  アイデア勝負に頼りきることなく、わりと設定やら詳細やらB級にしては丁寧に作られている感じが好感が持てます。何度も同じところをぐるぐるループしたり。ファイナル・ガールは一人にならないと強くならなかったり。  更には回想シーンにまで入り込んでしまうのが凄い。ご丁寧に白黒にチェンジまでして。  アイデアを支える映像が何気に面白い。タイトルやらエンドロールまでもがタイトルの中に入ってくるのがとても楽しい。  見せ場はしっかりスローモーションに。映画で使われる手法が映画に入り込んだ自分たちにも影響を及ぼすっていう演出が面白いです。  とはいえ、映画そのものが面白かったかと問われると、何とも言えないのが正直なところ。人に勧めるかと尋ねられればおそらく勧めないでしょうし。挑戦的だし目のつけどころは良い映画だと思いますけどね。ホラーにもコメディにもヒューマンドラマにもなりきれなかった中途半端さを感じます。  主演女優が個人的にかなり好みのタイプだったので最後まで楽しく見られましたが、そうでなかったらもう少し評価が下がったかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2022-01-23 18:02:33)
307.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
 映像が凄いです。CGの技術もここまできたかというくらい、類人猿がリアルでなめらか。え?全部CGですよね?本物は使ってないですよね?  アングルにかなり凝っていて、様々なアングルからのアクションが見られるのが魅力。猿目線になっているものもあり、映像だけで映画への没入感を満喫できます。  ただ、キャラクターとストーリーに関しては自分の好みとズレがあります。  なにしろ、猿がむやみに進化しちゃった原因も、人類がほとんどいなくなっちゃった原因も、どうやら主人公が作った薬のせいみたいじゃないですか。破滅へのカウントダウンが始まったところで幕を閉じちゃって、見終わった後はなんか暗い気持ちになっちゃいます。感染が広がってゆくイメージを、航空機の航路で表現するエンドロール。コロナ第6派の真っ只中なだけに寒気がします。  ウィル、キャロライン、ウィルの父、シーザー、この中心人物たちの心のつながりの描き方が今いとつ。アクションやエンターテイメント性を重視した結果かもしれないですが、もう一歩踏み込んでも良かったかもしれません。深い絆を描けていれば、最後の別れが感動的なものになったかもしれません。ゴリラとシーザーの絆を描くのも良いですが、なんか優先順位が違う気がするのです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-01-23 13:37:05)(良:1票)
308.  アンダルシア 女神の報復 《ネタバレ》 
 前作よりかは面白いです。黒木メイサと伊藤英明が絡んできたことで、ドラマとしての面白味が増したようです。  黒木メイサが敵なのか味方なのかわからないキャラ設定なのがすごく良いと思います。  中盤、命を狙われてトラックに追突されるシーンなど、映画ならでは見せ場もあります。このシーンはかなりのお気に入り。その迫力に加え、不意打ちだったことも手伝い、素晴らしい緊張感をもたらしてくれました。この映画に対する期待が否が応にも高まります。  ただ残念ながら、これ以降このシーンに匹敵するような迫力ある画や衝撃的なストーリー展開というものがありません。つまりはここが映画のクライマックスと言っていいくらい。後半になるにつれ映画的面白さも緊張感もトーンダウン。黒木メイサが実はルカスだったというのはそれなりのサプライズでしたが、良かったのはそこくらいでしょうか。  黒田がハニートラップにひっかかっちゃうような演出は避けてほしいところ。女性に流されない、あくまで事務的に仕事を遂行する姿がかっこいいのに。  それもあってか、黒田も新藤も神足もそれぞれ良いキャラクターでありましたが魅力的とまでは言えず。ストーリーもキャラクターもあと一歩というところです。
[DVD(邦画)] 5点(2022-01-14 13:52:09)
309.  インセプション 《ネタバレ》 
 最後コマが回り続けてたってことは、結局虚無から抜け出せなかった、あるいはあえてその場に留まったという理解で良いのでしょうか。  それにしてもつまんないSFでした。最近のSFの悪いところが全部出ているような作品でした。  難解なだけ。複雑なだけ。時間がただ無駄に長いだけ。そのどれもが面白さにつながっているわけでもありません。  夢の中の夢の中の夢の中の夢。カーチェイス→ホテル→なぜか雪山→主人公の深層心理。4つの層にわざわざ分けて、先に行けばいくほどつまらなくなっていくっていうのは映画としてはダメでしょう。  雪山のところなんか最高につまらない。そもそも『今回は鎮静剤が強力だから死んでも目が覚めない。虚無に落ちるだけ。』って、何その後付け設定。しかもその設定が緊張感やらスリルやらに全然つながっていません。  私は全く違う予想をしていました。実は妻モルがずっと正しいことを言っていて、目覚めているのはモルのほう。映画の最初からずっとコブの夢の物語を見ている。最後はコブが目を覚まして現実世界の奥さんや子供たちと再会する。  そんな夢オチは本来好きではありませんが、そんな夢オチのほうがまだマシと思えるような、面白さのカケラもないストーリーでした。
[ブルーレイ(字幕)] 2点(2022-01-14 03:36:56)(良:2票)
310.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 
 実話。歴史。戦争。冷戦。ソ連。東ドイツ。スパイ。こーゆーキーワードがセットになった映画はなかなか見る気がおきません。しかも長尺。いつもだったらスルーなんですが、スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスの組み合わせに惹かれて見ちゃいました。  やっぱりというかさすがというか、ちゃんと映画になっていました。  ただ事実を淡々と羅列しただけの作品ではなかったです。そこには人の感情があり、生活があり、危機がありました。緊張感と感動を感じられる作品でした。こーゆーストーリーを事実を捻じ曲げることなく、誰が見ても面白いものと感じられる水準にまで高めているのが素晴らしいです。  会社からの命令でソ連のスパイの弁護をさせられることに。アメリカ中を敵にまわす、まさに最大の貧乏クジをひかされたジム。しかし最後にはアメリカの敵からアメリカの英雄へ。アメリカの英雄は言い過ぎかもしれませんが、少なくとも人々の評価は大きく変わったわけです。列車での人々の視線のビフォー・アフターが良い。ちょっとしたカタルシスを感じることができます。  奥さんも良かったですね。急にイギリスに行くことになったと言う夫に対し、何かを感じ取る妻が、無事に帰ってくると約束してというシーンがとても好きです。  また、本題とは関係ありませんが、『あ、多分石が投げ込まれるな』って雰囲気ですぐにわかっちゃったシーンで、石どころか銃が撃ち込まれたのにはびびりました。これも実際にあったエピソードなのでしょうか。嫌がらせで銃を撃ち込む。やはり銃社会が容認されている国は恐ろしいですね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-12-28 05:37:10)
311.  レポゼッション・メン 《ネタバレ》 
 すごくわかりやすいSFで面白い。人工臓器のローンの支払いが滞ったら、人工臓器を強制回収。あるわけないのにさもありなんな雰囲気がぞくぞくして空恐ろしい。  この映画の面白さは回収する側だった主人公のレミーが回収される側になってしまうところにある。よくある話ではありますが、定番のストーリーならではの面白さを堪能できます。  ただ、この映画はきっと万人受けするタイプではないでしょう。  まず主人公のレミーに共感しづらい。前半、相棒のジェイクとまるでゲームをするかのように『ネスト(集団)』に乗り込んでかたっぱしから回収をします。この時点で人の命を何とも思っていない人間だとわかります。  立場が変われば、金は払わない、仕事はしたくない、で、金を踏み倒して逃げようとします。ラストも自分たちの記録だけ消して終わろうとします。つまり、終始自分のことしか考えない人間にはだれも共感できないのです。  この企業そのものや、企業の上司が胸糞悪くなる人間たちばかりなので、最後までなんとかレミー達の立場で見続けられるというものです。  妻や息子との関係が中途半端なまま終わっちゃうのもよろしくない。せめて事故にあったこと。販売係に移ろうとしていたこと。回収の仕事は精神的にできなくなったこと。そういったことを妻に打ち明けるような救いのシーンが欲しかったです。家族が双方向の愛情でつながれていれば悲劇の度合いはぐっと増したように思えます。  そしてなんといっても一番いかんのが夢オチ。結局はフォレスト・ウィテカーとの一騎打ちから全部夢の世界の話だったんかいと興醒めです。  夢オチに対する私の感想はいつも同じ。時間を返せ。なんでもどんでん返しすれば良いってもんじゃないでしょ。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-12-20 15:30:54)
312.  ツーリスト 《ネタバレ》 
 ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの共演って初めて見た気がします。凄く良い。  アンジェリーナ・ジョリーがとても美しく魅力的に撮れています。ジョニー・デップもいつもの不思議キャラの雰囲気を醸しながらもザ・一般人を演じきっていて新鮮。まあ実際は一般人ではなかったわけですが。  ストーリーがわかりやすく、テンポも良い。小難しい映画は疲れるのでこれくらいが丁度よい。そしてこのオチは、読めても楽しめるから良い。『まさか・・・まさか・・・まさか・・・キター!やっぱりねー』っとテンションを上げてくれるタイプのオチ。爽快な気分を味わえるのなら読めても問題はないのです。  エリーズが諜報員だったっていうのも何気にサプライズ。それに対しフランクの正体は大きなサプライズ。どちらも楽しいサプライズじゃないですか。  金庫の中に納税分の小切手を置いていくのなんか小気味良くて最高です。  巻き込まれがたサスペンスにはずれはないと実感した作品です。  でもよくよく考えてみると、『俺に背格好の似た男に声をかけろ』っていう指示は相当アバウトですよね。これフランクじゃない人に声をかけていたらどーなったんでしょーねー。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-12-15 03:02:27)(良:1票)
313.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 
 わくわくしないサスペンス。ハラハラしないサスペンス。この内容に対して時間がそもそも長すぎやしないかと。  『誘拐』と『G8会談テロ』の同時進行になるんだろうと早い段階で予測できちゃうわけですが、どちらかというと『誘拐』メイン。ですがやはりその『誘拐』は『テロ計画』の一部だったわけで。まあそれは物語としては全然好きなんですけど、だとしたら誘拐犯が黒田や母親を右往左往させる意味がまるでないですよね。ましてや警備会社のサーバーをダウンさせるなんていう大役を無関係な母親にさせるなんて論外でしょう。  黒田と母親は事情があったとはいえ、警備会社であれだけの騒ぎを起こし、地元警察に銃を向けた挙句テロ計画の片棒を担がされたわけです。無罪放免?そんなバカな。それはそれで罪に問われないとおかしいでしょう。  前半から中盤にかけてはテンポよく見せていますが、実は1時間もかけてストーリーがほとんど動いていません。だからなのか凄く退屈に感じます。  大塚寧々や伊藤淳史や福山雅治の無駄使い。好きな役者さんたちが出ているのでちょっと期待していたのですが、これじゃあ出ていないのと一緒です。正直時間の無駄と思える作品でした。
[DVD(邦画)] 4点(2021-12-12 19:48:42)(良:1票)
314.  ブルックリン 《ネタバレ》 
 ああ、もう言いたいことは「かたゆき」さんが全部言ってくれています。そーです。主人公の女性エイリシュ。この人に中盤以降全く共感できないのです。  エイリシュがブルックリンで出会ったイタリア人のトニー。そしてその家族。みんなとても良い人。エイリシュにとても親切で本当によくしてくれます。エイリシュはトニーと恋仲になり、その家族にも公認されます。籍を入れ、未来を誓い合う二人。それなのに、こんなによくしてくれたトニーとその家族を裏切ろうとします。  結局近くにいる人から好意を寄せられたらそっちにいっちゃう人なんです。居心地が良ければ簡単に流されちゃう人なんです。いや、こーゆー人は結構います。でも映画でそんなとこ見せられちゃあがっかりです。  逆なら良かったです。最初がそんな人だったんだけど、そこから成長していくという物語なら文句はありません。  こいつがもしトニーと結婚していなかったら、ブルックリン在中の人の密告がなかったら、きっとエイリシュはトニーを裏切って故郷に身を落ち着けたことでしょう。  つまり、エイリシュは最初から最後まで自分のことしか考えていない超自己チュー女。  結婚していたことがばれると、あろうことか故郷のことを悪く言い、ブルックリンに逃げ帰り、何事もなかったかのように何も知らないトニーとハグします。クソ女です。後味が良くないハッピーエンドはもはやハッピーじゃねーよ。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-12-12 16:00:24)(良:1票)
315.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 
 ああ、もうバカバカしくて好き。おばかなゾンビコメディではあるんですが、ちゃんと逃げようとしているところが良い。最善を尽くそうとしているなかでのコメディ。だから許せます。  まあ正直すべりまくってはいるのですが、それも含めて理屈抜きになんか楽しい映画です。  お化け屋敷みたいにちょいちょい驚かしてくるのも楽しい。  ストリップ小屋→警察→友人の家→隣のおばあさん家、次々舞台が変わるのも良い。そして行く先々で必ずピンチに陥る。でもなんかまったりしている。鉄格子のなかに閉じ込められ、周りはゾンビに囲まれている。絶望的な状況のはずなのに、ゾンビと一緒に写真を撮ってSNSに上げようとする。この破綻しすぎない絶妙な匙加減のユルさが好き。  終盤まではひたすら逃げの一手なんですが、最後の最後で反撃に出るのも爽快。今まで日の目を見なかった冴えない3人。その3人がボーイスカウトの技術をもって即席の武器を作っちゃったり、その武器で反撃ののろしをあげちゃったり、これはアツい。単純だけど、こーゆーストーリー展開は絶対楽しい。  そして仲間も良い。それぞれ活躍する。イライラさせるような足手まといはいない。ヒロインが2人いるのが贅沢。助けられるヒロインと一緒に戦ってくれるヒロイン。どちらも良い。  B級ホラーには違いないんですが、大事なポイントがしっかり押さえてある手堅いつくり。おそらく誰が見ても楽しめるであろう作品。ただし悪ノリが過ぎる場面(トランポリンのとこ)もあるので、家族で見るには注意が必要でしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2021-12-10 14:57:34)(良:2票)
316.  シンデレラ(2015) 《ネタバレ》 
 良くも悪くも『シンデレラ』で、それ以上でもなければそれ以下でもありません。  新解釈もなければ、余計な付け足しもほとんどありません。  『絵本』をそのまま実写にしただけ。もちろん、だからこそ、の味わいがあるわけですが。  ただこーやって改めて見てみると、父親の罪って結構重いかも。再婚するのは良いですが、再婚相手は選ばなければ。父親にもう少しだけ人を見る目があれば、きっとシンデレラはこんな苦労をせずに済んだかもしれません。それにそんな頻繁に何カ月も家を空けるようなら、再婚しなくても良いでしょうに。  新しい発見はシンデレラの本名。本当はエラ。むしろ『シンデレラ』は継母たちがつけた蔑称だったのですね。悪口と言い換えても良いくらい。だとしたら、クライマックスで王子から名を尋ねられたとき『シンデレラ』と名乗るはかなりおかしいのでは。そこは『エラ』でしょう。  と、この映画を見たおかげで、既知のおとぎ話にケチをつける羽目になってしまいましたが、映画そのものはそれなりに面白い。ザ・定番。ハッピーエンド。期待以上のものはでないけど、期待を裏切ることもない。家族で安心して楽しめるディズニー映画の代表作になるでしょう。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-12-01 00:47:20)(良:1票)
317.  サンクタム 《ネタバレ》 
 実話を元にした映画だとはつゆ知らず。最初にテロップでそれが出たとき、『じゃあモンスターは出ないな・・・』となんかがっかり。なんかそっち系の映画と勘違していたので、前半がちょっとかったるくて退屈に感じちゃいました。  でも最初に犠牲になった女性調査員との酸素ボンベの奪い合い。ふいに訪れる緊張感。なるほど、それでサスペンスでありパニックなのかと妙に納得。映画の方向性を再確認。これは遭難系ですね。  一人、また一人と命を落としていく。少しずつ悪くなっていく状況。そんななか出口を探し求める緊張感は悪くなかったと思います。  「実話を元に・・・」というテロップが出たものの、実際の事故では閉じ込められた15人全員が生還したそうでして。つまり人が亡くなっていく描写はすべてフィクション。まあ何も起こらないと映画になりませんし致し方ないところでしょう。  洞窟なので仕方がないのですが、まず全体的に画が暗い。そして現在の位置情報や周りの状況がわかりにくい。これはこの映画というより洞窟ものの欠点ですね。  もう一つマイナスなのが、亡くなった調査員が着ていたスーツを着るのを頑なに拒むヴィクトリア。スタンドプレーが目立つカール。命がかかっている危機的状況で、そんなわがままばかり言いますかね?ちょっと不自然だと思いました。  最後、海に出てきたときの安堵感。手堅い作りで悪くないと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-12-01 00:15:25)(良:1票)
318.  スリーデイズ 《ネタバレ》 
 昔見た『逃亡者』の家族バージョンみたいな印象。  「自分」+「妻」+「子供」なので、逃亡の難易度としてはこちらのほうが高い。  冤罪ものっていうのはよほど上手に作ってくれないと、フラストレーションのほうがはるかに勝っちゃって楽しめるもんも楽しめなくなっちゃいます。  最後は無事ベネズエラに逃亡できるわけですが、妻は完全に潔白。にも関わらず、家、仕事、財産、祖国を失い、異国の地で家族3人再出発をしなければならない、これはハッピーエンドなんでしょうか。私は腹が立ちます。  最後にベテラン刑事がもう一度現場で真相をつかみそうになるのですが、あと一歩のところでちぎれたボタンに気づかず。いや、そこは気付いてくれても良かったのではないかな。再捜査が始まる終わり方にしてくれれば希望も持てるし溜飲も下がるってものです。  よってオチ、着地点は気に入らない部分が大いにあるのですが、逃亡劇が始まる中盤~ラスト、ここがとにかく面白い。  緊張感は終始途切れず、それでいて準備段階では失敗ばかりだったラッセル・クロウ演じる父親のスーパーマンぶりに否が応にもテンションが上がります。  見知らぬ老夫婦を同乗させることで見事検問を突破したり、あえて警察に見つかりそうなところに不正解の証拠(ゴミ袋)を配置してミスリードしたり、とにかくその頭の良さにしびれます。  それにしても他の映画でとにかく無能に描かれがちな警察が、こーゆー映画になるとやたら優秀になっちゃうのが嫌になりますね。そんなに簡単に見つかるかいっていうくらい、人込みの中何度も遠目でジョンを見つけてしまう黒人刑事。これは逆ご都合主義の典型的な悪い例と言っていいんじゃないでしょうか。ここまで警察有利に事が運ぶとハラハラよりイライラが勝ってそこはマイナス。  最後に、お金を手に入れるために人を殺しちゃったのは残念です。たとえ相手が悪党でもそこは人を殺さずにスマートに資金を調達してほしかった。奥さんの殺人容疑の冤罪を信じる夫が殺人を犯すってのがちょっとね・・・
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-11-30 20:56:58)(良:1票)
319.  サウスポー 《ネタバレ》 
 ボクシングのことはよくわかりませんが、43戦無敗で富を築き上げたチャンピオンが、たった1回の敗北とたった1回のペナルティで全財産失ってしまうというのがよくわかりません。それが本当だとしたら、あまりにこの職業リスキーすぎませんか。  ビリー・ホープのおかげで散々良い思いをしてきたプロモーターやらトレーナーやらがあっさり手のひらを反す前半がとにかく苦痛。愛する妻を失い、傷心のビリーに対し、周囲があまりに薄情で胸糞が悪くなります。  中盤から終盤にかけては、短気で怒りっぽい自分を反省し、人生の再スタートをきります。ボクサーとしての再生。父親としての再生。もともと善人で心優しいその気質が自然と伝わってくる再生の物語が心地よい。安直だけど実に良い。娘との交流も良い。自分を慕ってくれる少年との交流も良い。ティックとのトレーニングも良い。  なので全体的には好きな仕上がり。なんですが、妻モーリーンの死だけがどーしてもひっかかります。  レイチェル・マクアダムスが好きなので、彼女が早々に退場しちゃうのが残念というのもあるかもしれないです。もうどう頑張っても母親が戻ってこないという辛い現実。再び栄光をつかむことができてもあの明るい3人での生活が戻ってこないのでハッピーエンドなんだけどハッピーになりきれないもやもや感が残ります。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-11-30 20:04:29)
320.  ビューティー・インサイド 《ネタバレ》 
 思っていたよりだいぶ変化球。  目が覚めるたびに姿が変わるというのだけは聞いていたのですが、見た目どころか性別も年齢も人種まで変わってますやん。あまりにファンタジーすぎて感情移入しづらい設定でした。せめて人種や年齢は変わらないほうが良かったのでは。性別までにしてくれたらもう少し感情移入しやすかったかもしれません。  ただ、何が出るかわからない、パルプンテみたいな設定は確かに面白いです。  イケメンが出るまで待って、それからデートに誘うとか、ちゃんとこの設定が活かされているのが良い。  イスがウジンを追っかけてチェコまで来たとき、ウジンが『どちら様ですか。』ととっさに誤魔化すくだりなんかは特に好き。  その一方で、さすがにこれだけの役者さんを使っちゃうと、どーしてもウジンに見えない人たちも出てきます。  個人的に決定的なのは上野樹里と子供で、ウジンともはや別人格に見えてしまってせっかくの設定が台無しです。  やっぱりこーゆー設定にする以上は、誰が演じてもウジンだと感じ取れるようにしないと失敗だと思います。  まあ最後はハッピーエンドでめでたしめでたしなので良しとしよう。  ところでウジンの寿命ってどーなるのでしょう。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2021-11-30 19:53:14)
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