321. the EYE 【アイ】
只の恐怖映画ではなく、通信簿を無くし、親に信じてもらえず自殺した少年のエピソードと、予知の出来るタイの少女の自殺とで、「親が子を、人は人を信じ、理解する事が大切・・・」というメッセージを含ませたシナリオに深い人間性を感じる。作品はいたってシンプルな表現で展開していくが、表面的な恐さだけでなく、「陰り」といった心理描写も丁寧に描かれている。間違いなく、この作品には「傑作」と言えるだけの質の高さがある。 7点(2003-10-24 14:38:24) |
322. ノー・マンズ・ランド(2001)
兵士三人を取り巻く状況がリアルで、敵対している兵士同士の考えや、行動は共感できました。内戦の愚かさが淡々と描かれる中、国連への皮肉がさり気なくストーリーに加わえられており、幾多の見解が出来るようになっているシナリオは奥深い・・・。「手を出せない答え」があることを見せ付けられるラストは、重くて憤りを感じ、深く考えさせられました・・・。 8点(2003-10-23 15:53:33) |
323. 喜劇王
突拍子のない展開ではありますが、意外に纏まりが良くて楽しめました。天国から一変、地獄に落とされる主人公は悲惨だが、人にはそれぞれの幸せがあるという事を教えられる。完全なシンデレラ・ストーリーで終わらないところに好感もてました。 6点(2003-10-23 15:19:17) |
324. パンと植木鉢
若き日の監督と警官の姿を映画化するため、配役から演技指導まで熱心に教える二人・・・。撮影を別々に撮る事により、監督と元警官の過去のすれ違いが同時進行で映しだされる演出が面白い。丁寧に作られた内容には、監督独自のセンスの高さが感じられる。何ともいえぬラストカットが味わい深い・・・。 6点(2003-10-23 02:43:23) |
325. アンドリューNDR114
人の心を知ったため、永遠の命より、愛する人と共に歩み、生きていく事を選択するアンドリューの姿に、限りある命について考えさせられました・・・。心の魅力をロボットを通して描いた内容は愛情深く、優しさに溢れています。ラストでの年老いた二人が手をつなぎ、最後の判決を聞くシーンは深く胸を打ち、涙が止まりませんでした・・・。 9点(2003-10-23 00:03:31) |
326. 奥サマは魔女(1997)
魔女であるため、愛情を育むことを許されないモーガンの心情が痛いほどに伝わってきました。自らを犠牲にしての愛情を選択するシーンが優しくって好き。ただ、ジャン・レノ扮する魔法使いの最後が呆気なさ過ぎたり、展開が軽すぎたりと、真剣さとコメディさのバランスの悪さが目立ちました。 6点(2003-10-22 22:35:22) |
327. ビアンカの大冒険
ネズミはかわいい・・・。 3点(2003-10-22 20:16:09) |
328. ぼくが天使になった日
問題定義を詰め込み過ぎて、空回りしている感があります。良い方向へ向かっているのか、そうでないのか、イマイチ判りづらかった・・・。「外見にこだわるな!」とゆうのであれば、別に女装しなくてもいいのでは?(自己表現でも、常識の範囲内で・・・)。実は、一番見かけに拘っている少年とお婆さんに疑問を感じた(大切なのは、「心」では・・・?)。 1点(2003-10-22 20:12:57) |
329. パウダー
テーマはかなり良いのですが、無駄な部分の多さと、えっ?と疑ってしまうラストは惜しい(電気繋がりのつもりなのでしょうが)・・・。幾らでも、よく出来るはずのテーマなのに・・・。「電気」を使って、鹿の死の恐怖を伝えるシーンはとてもよい。 3点(2003-10-22 20:11:54) |
330. さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
999のテーマでもある「命」について、前作より深く描かれているところは素晴しい。見所も多く感動的だが、人気の高さによって作られた「外伝」感が強い。 3点(2003-10-22 20:10:13) |
331. カフェ・ブダペスト
東西冷戦終了直後の、ハンガリーにあるブダペストが舞台。混沌の最中、西を目指し、夢を抱いた若者達を淡々とした映像で写しだしている。暗く深刻な内容ですが、若者のポジティブな部分と、社会主義崩壊の映像も加え、新たな国への「希望」と、若者達の「可能性」を見せてくれる・・・。ドキュメンタリー制作出身の監督ならではのメッセージが詰め込まれた社会派作品。 8点(2003-10-22 02:35:09) |
332. ベル・エポック(1998)
逢坂みえこ原作コミックにある幾つかのエピソードを重ね、五人の女性たちの仕事や恋愛模様を描いた作品です。しかし、原作では1話1人のストーリーで、女性のひた向きさと、人間臭さを踏まえた心の不安を丁寧に描いているのですが、今作にはその良さが何一つ描かれていません。何処にでもある群青劇で終わっています。とにかく非常に残念に感じた作品です。 1点(2003-10-22 02:31:35) |
333. ふたりのトスカーナ
両親を事故で亡くし、叔父の元で暮らす事になった、ベニーとベビー。明るく、活発で、寂しがりやで、恐がりで、優しさいっぱいの姉妹の純粋さは、暗い時代を消し去ってくれる・・・、そう感じられるくらいに微笑ましくて可愛らしい・・・。だからこそ、何も起きてほしくなかった・・・。何も・・・。 7点(2003-10-22 01:56:33) |
334. 歌え!フィッシャーマン
誉れ高き伝統を、美しき音色に変えて歌う彼等はとても素敵だ!。内容は只の記録映画ですが、なんとも人情味深い彼等の一人一人に惹きつけられてしまう・・・。何気に、社会主義派のおじさんが、スターリンを崇拝しているカットが印象的・・・。極寒の地で培われた魂を感じる一本!。 5点(2003-10-22 01:37:23)(良:1票) |
335. ブレイド2
華麗なる剣術シーンに、前作同様見とれました。巧みに配置された、ブレイドへの罠が物語をうまく盛り上げており、かなり楽しむ事が出来た。ラストでの、哀しみを踏み越え朝日に立つ姿が孤高のヒーローその物でカッコイイ。 7点(2003-10-21 16:20:18) |
336. ロスト・チルドレン
創り込まれた世界観と、毒々しい色彩が何とも奇妙で美しい。独創的でシュールな内容にも拘わらず、怪力男と少女の優しさが心を和ませてくれる・・・。総合芸術の極みの一つを見れたような印象を受けました。 6点(2003-10-21 16:16:26) |
337. スパイダーマン(2002)
主人公は性格に難ありで、ヒロインは主人公の好みというだけで、人間的な魅力がない。内容も「スパイダーマンの出来るまで」なだけで、娯楽要素が少ない。おじいさんの死も、主人公をヒーローに仕立てる為の繋ぎでしかなく「訴えるもの」が感じられない。典型的なアメコミ作品。 2点(2003-10-21 15:50:12) |
338. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
まず、「今現在」もいつかは「懐かしい」になる事を知らなければならない。「懐かしい時代」と感じるのは、それだけ歳を重ね歩んできた証拠。その歩んで来た「時間」が宝であり、今を作り出している。現在に納得がいかなければ、これから先を変えればいい事であり、過去に戻るだけが答えではない・・・。いつもの事ながら、奥の深いテーマと、現在の大人達を描いた内容には賞賛するが、今の子供たちへの配慮が見受けられないのが残念。 5点(2003-10-21 15:38:54)(良:1票) |
339. インデペンデンス・デイ
実は秘密基地が・・・、敵の戦闘機が動かせるようになりました・・・。とにかくピンチになると、都合のいい展開にうんざりしました。異星人を素手で殴るシーンも現実離れし過ぎていて、終始、集中して見る事が出来ませんでした。 0点(2003-10-20 04:26:34)(良:1票) |
340. ウォーターワールド
広がるようで、広がらない展開に問題あり。ラストで島を見付けるが、空気がある以上木々はあるわけで、全く見つからない事にも疑問を感じた。 0点(2003-10-20 04:22:13) |