321. ALWAYS 三丁目の夕日‘64
期待、裏切らず。本当に、だだ漏れの感情に身を任せて観ることができる貴重なシリーズです。「北の国から」を観てるときのようです。このまま昭和が終わる頃まで、ずっと続けて欲しい。次は、万博のころかな。 [映画館(邦画)] 8点(2012-02-11 21:02:32) |
322. ALWAYS 続・三丁目の夕日
《ネタバレ》 鈴木オートに笑わされ、茶川、淳之介とヒロミにグッとくる。前作同様の展開ですが、このシリーズは、本当に、だだ漏れの感情に身を任せて観ることができる貴重なシリーズです。 [地上波(邦画)] 8点(2012-01-20 23:50:54)(良:1票) |
323. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
《ネタバレ》 アクションシーンは、昔の無声映画のころのそれに近いと思います。だから、なんか懐かしい「手に汗握る」感じがよかった。あれだけの大騒ぎが繰り広げられたのに、それもまた、隠蔽された歴史の一つでしかない、とでも言いたげなラストも良かったです。【220814再見】やっぱりいいなあ。往時は冒険アドベンチャーとしてみてましたけど、今回は一級のドタバタコメディとして楽しみました。ポジティブな意味で。 [DVD(字幕)] 8点(2012-01-02 01:03:34) |
324. 大脱走
《ネタバレ》 本作の10年後には、壮絶な脱出劇「パピヨン」を演じるS.マックウィーンなわけです。しかし、本作は、「パピヨン」のような凄惨さや陰湿な感じがなく、非常に屈託のないものに仕上がっています。そこがいい。好きなシーンは、独立記念日のところ。大らかだ。この程度のやんちゃには片目をつむって対応するのが、捕虜処遇のリアル(のような気がする)。ただ、帰ってきた脱走兵に野球道具を放り投げるのは気前良すぎるような気がするが。 [DVD(邦画)] 8点(2011-12-30 01:29:02)(良:1票) |
325. バッドサンタ
《ネタバレ》 ワタシもこれは相当好きですよ。アンチヒーロー、バッドサンタ。もうちょっと早くから徐々に心変わりがあるのかと思って観てましたが、終了寸前までクズですね。素晴らしい。だから、最後が違うんだ。これは、バッドエンドの映画のはず。8発の銃弾を受けつつも、玄関先までピンクの象を届けて終わるもんだったんじゃないでしょうか。そこがちょっと残念。とはいえ、鑑賞後は、オレってあんまり「クソたれバカ野郎」とか言わずにここまで来ちゃったなあ、とか後悔させられたりして。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-22 23:36:06)(良:1票) |
326. 赤ひげ
《ネタバレ》 児童虐待やら、サイコパスやら、「幸せになってはいけない」という思いこみなど、今日的なモチーフがふんだんに使われており、古くささを感じさせません。好きなシーンもたくさん。ただ幾度となくおとよに薬を飲ませようとする赤ひげ先生。布団干し場での内緒話。お別れを告げにくる長坊。左八とおなかが再会を果たす風鈴の場面など。香川京子の狂女っぷりも忘れられません。清濁あわせ飲み、しかも変人で、なおかつ腕も立ち、そこはかとなくかわいげのある赤ひげ先生は魅力的。あと、加山雄三氏を初めて、「男前じゃん」と思えたのも収穫でした。って、どんな収穫だ。 [DVD(邦画)] 8点(2011-12-03 09:40:05) |
327. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 可能であるならば、観賞後、もう一度開始10分を観てみることをおすすめしたい。パラダイスの滝に連れて行ってないことに気付いたときのカールじいさんの表情。あらためて胸が詰まります。今回の風船旅行は、子どものころからの夫婦の約束を果たすことが目的なワケですが、もう戻らないことを覚悟した上でのものでもあったと思います。いっしょに観ていた子どもが、途中見舞われるトラブルの際には、「こんな、かわいそうなのは見ていられない」とジタバタしていました。だから、おせっかいな足手まとい達のおかげで生きて帰ってこれたことに安堵しています。 [DVD(吹替)] 8点(2011-11-27 08:58:36) |
328. [リミット]
《ネタバレ》 これは、いいんじゃないんでしょうか。いたって平凡な男であるローリーは生き延びるために、また、家族のため思い残すことがないように、普通のお父さんならするであろうことを全部やります。犯人はもとより、国防省、雇い先から絶望的な状況しか知らされないまま。涙流しながら。残念ながら、容赦ないラストもこれしかないものと思います。なお、おそらく低予算だと思いますが、そのことをことさら喧伝しない、またもしかしたら、いわゆる「実話ベース」かも知れませんが、そのことにエクスキューズを求めない配給会社のいさぎよい姿勢も好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-17 01:43:42) |
329. 誓いの休暇(1959)
《ネタバレ》 よかったですよ。宮崎駿監督お気に入り、とのこと。合点がいきます。いろんなところで、「天空の城ラピュタ」、「母をたずねて三千里」を彷彿させるシーンがあります。音楽も、かわいらしいのやら、壮大な感じのものやら、久石譲氏によるものに近いような感じがします(それは、気のせい?)。もしかしたら、宮崎アニメの原点なのではないでしょうか。「こういうのを、作りたい」っていうような。なお、ワタシはどうしてもレンタル店で探せない本作を、自宅のパソコンから閲覧できる公立図書館のデータベースで発見しました。そして、合併以前は他市町であった図書館から取り寄せていただき、見ることができました。ワタシの住んでいる街の図書館のみなさん、ありがとうございました。本作を、このような形で手にすることができ、うれしかったです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-10-22 22:27:58) |
330. ナイト&デイ
《ネタバレ》 いつもニヤニヤしているように見えるトム・クルーズのことが、ワタシはけっこう好きです。通常の二枚目俳優より、顔がちょっとだけ大きいのが理由かもしれません。さて、本作ですが、「キャッチ・ミー・イフ・ユウ・キャン」をネガとすると、ポジに当たるようなモノだったと思います。「キャッチ~」の主人公は、とにかく自分のためにウソをつきまくるワケですが、本作のロイは他人のためにウソをつく。ワタシはそういうヤツが大好きなので、本作もとても好きでしたね。ことさらそんなこといわなくても、単純にアクションコメディとしても良かったですけどね。また、作中にダリル・ホール&ジョン・オーツの「Private Eyes」やクリストファー・クロスの「Ride like the wind」が流れた時には、「オーッ」と声をあげて喜んでしまいました。80年代に高校時代を過ごした世代をターゲットとして作られたものだったかもしれません。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-10-02 12:57:33) |
331. 借りぐらしのアリエッティ
《ネタバレ》 これは、シンプルに面白いです。最後まで引きつけられました。物足りないとの意見も多いようですが、ワタシには、ここでぜひ終わってくれ、と願ったタイミングでした。いさぎよし。「人間に見られた小人は、その家を去らねばならない」という族長(父親)の意見を、そのまま運命と受け入れ、旅だっていく「やかん船」は、今後の波瀾万丈を十分想像させます。なお、本編とは関係ありませんが、声優さんはプロ声優の方のほうがよいとの意見、ワタシはあまりそういうふうには考えていません。日本語吹き替えの「ハリー・ポッター」を見てて、磯野波平さんがこんなところにも出張している、と考えてしまうクチなもんで。というわけで、本作の神木隆之介さんには、第二の「松田洋治」を目指してほしいと思っています。 [DVD(邦画)] 8点(2011-09-18 22:44:54)(良:1票) |
332. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 一度見始めたら、やめられない。自分もいつ、何をしでかすか分からないと、自戒しているワタシですが、村田にはなれないと断言できる。すべての自分のトラブルを自分で解決してきたと言える村田。「善人面」のワタシはグウの音もでない。ラスト間近の展開は、社本が村田のスパルタ教育に過剰適応してしまった結果。「善人面」って、そういうことをやらかしちゃうもんなんですよ。村田の誤算。「お父さん、ごめんなさい。もうしません」と繰り言をいう村田をその妻に、「ボディを透明にしろ」と命じた後、社本には、警察に行って欲しかった。壊れて自ら命を絶つよりも、正気を取り戻し、この忌まわしい体験に身を焼きながら、生きて過ごす残りの日々の方が、「善人面」の社本には、絶望的なはず。それでも、そうして欲しかった。 [DVD(邦画)] 8点(2011-09-10 10:18:04)(良:1票) |
333. オーロラの彼方へ
《ネタバレ》 皆さんおっしゃるとおり、地味な「バック・トウ・ザ・フューチャー」であり、「バタフライ・エフェクト」のよう。でも、本作もいいです。単純に、いいの観ちゃったなという気持ち。まだ生きているワタシの父と、もう少し話をしてみようと思いました。「山田洋次監督が選んだ世界の名作100本【家族編】」っていうのがあったら、きっと選ばれると思います。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-07 22:28:37)(良:1票) |
334. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 原作未読。ずいぶんと素早くて、小さくなっちゃた生まれ変わりだったワケですね。しかし、「河崎」にとっての「椎名」は来るべくしてやってきた運命の人。前半、椎名を振り回しっぱなしに見えた河崎が、ラストあたり、逆において行かれて、彼を目で追い続けるシーンが印象的。良作。 [DVD(邦画)] 8点(2011-08-12 15:00:21) |
335. ナポレオン・ダイナマイト
なんか、妙にしゃれたもんを観せられたような気もしましたし、アメリカのエンターテイメントのふところの深さを見せられたような気もしました。いや、マジで。 [DVD(吹替)] 8点(2011-08-05 22:16:59)(良:1票) |
336. 川の底からこんにちは
《ネタバレ》 木村水産の社歌が欲しい。車の中で、大きな声で歌いたい。ワタシは、「好きだの、どうだの言う前に、もっとやんなきゃダメなことがあるだろう」ってセリフが、良かったです。真っ当だ。 [DVD(邦画)] 8点(2011-06-25 00:05:34) |
337. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
《ネタバレ》 最初20分くらいは、不器用もここまでくれば社会不適応者ではないか、と思ったワタシです。でも、娘に人形を買って帰るシーンで涙してからは、乙松側の観客になっていました。乙松が鉄道員以外の仕事に就かないのは、そのために犠牲になった妻子への贖罪です。見た後、とても静かな気持ちになれる映画。よかった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-20 23:15:10)(良:1票) |
338. シンプル・プラン
《ネタバレ》 あの町の中だけでドラマが完結していたら、もっと胸をせり上げるような後味悪さになっていたはず。だから「ニセFBI」という正真正銘の悪人の登場が、鑑賞後のワタシを妙に救ってくれたようにすら思う。なんちゅうもんを見せてくれてんだ、サム・ライミ! [DVD(字幕)] 8点(2011-03-30 23:47:08)(良:1票) |
339. 青春デンデケデケデケ
《ネタバレ》 大林監督全開の作品でしたね。久しぶりに、あの甘ったるいセンチメンタルな世界を堪能しました。巨匠であるにも関わらず、あえて大型新人監督が作ったような青臭い雰囲気が出るのが、大林流演出だと思います。それとまた、あの海水浴のシーンの女の子。16のオレなら、熱かなんか出してしまいそう。ああいうい~い子が必ず出てくるのも、この監督ならでは。期待に、きちんと応えてくれるわけです。 [DVD(邦画)] 8点(2010-12-23 03:43:34) |
340. 評決
《ネタバレ》 なんか、思ってたのとずいぶん違うなあ…、というのが鑑賞直後の感想でした。でも、これ、やっぱりいいですね。いつ、この飲んだくれのダメ弁護士がヒトが変わったように活躍しはじめるのだろう、と思って観てましたが、結局、クズのまんま終わるのですね。かなり無茶な手段で、最後の切り札を手に入れますが、そのカードの切り方もまずく、法廷のルール破りをし、あげく大事な証言は証拠不採用。ダメなわけです。最終弁論は、陪審員に向かって行われているのではなく、クズな自分を赤裸々に言いつのってるようにも見えました。クズの純情が、陪審員の心を動かしたかに見える。鳴っている電話を取らずに、もう何もかもめんどくさそうに眼をつむるラストシーンは、見直してみると結構胸にしみます。クズでもいいじゃん。例え、人生1勝10敗でも。のたうち回ってりゃ、いつか勝つ日も来る。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-14 19:05:10)(良:4票) |