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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3881
性別 男性
年齢 53歳

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341.  アタメ
最初の方こそ、バンデラスがストーカーみたいな存在で、サスペンス映画っぽい雰囲気があるけれど、しかもその行動はエスカレートしていくのだけど、彼の純粋さみたいなものが滲み出てきて、何となくファンタジーみたいになっていく、不思議な作品。 映像も色彩的で、特に強い赤系統の色合いが、目を引きます。これをスペインらしいと言ってよいのかどうかワカランけれどそれでも、ああ、スペイン映画を見たなあ、という気にさせてくれるのです。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-23 21:54:18)
342.  ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗
アンチ巨人にとっては、地獄のようなひと時でした(笑)。 主人公の長島(←当時)茂雄を演じるは、これはもしかしてプリティ長嶋か?ってなワケは無くって、若き日の長嶋さんご本人。 本業の野球ですら大概、ハラハラさせられるのに、映画一本まるまる主人公を演じるなんて、もうハラハラしまくりで、見てて気が気じゃない。 という程でもなく、そりゃ本職の俳優には敵わないし、イチローほどの演技力も無いけれど、何だかノビノビと、楽しそうに演じてます。脇を固める王さんもまた、なかなかのもので、結局、演技の面で足を引っ張ってるのは、川上監督か・・・。 V9以前のジャイアンツですが、人気のほどがうかかえます。一種のお祭り映画。少年の不幸な事故死など、ドラマチックになりそうなエピソードを、織り込んだ直後にはほぼ忘れ去ってしまい、前年のペナントレースと日本シリーズが(こんな言い方、当時はしてなかっただろうけど)、そのまんま、描かれてます。 これって要するに、結果を知ってる昨夜の試合について、わざわざスポーツ紙を買って読んで、反芻する、みたいなもんですかね。 そう言ってしまうと身も蓋もないけれど、まさに「長嶋さん」だからこそイヤミがなく、「長嶋さん」だからこそ成立する映画。簡単なゴロをいかに難しく処理するかに情熱を傾けた、不世出の大スター。 しかしあの天覧試合の最後はやっぱり、「さよならファウル」だと思うのだけど(by村山)。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-23 21:37:38)(良:1票)
343.  ミュージアム 《ネタバレ》 
『セブン』との類似は結局、一種のミスリーディングとして取り入れられたもの、ということなんですかねえ。 途中までは前例とよく似た作品を作り、結末を変えてみせたものを、果たして「意外性」と呼ぶんだろうか。 映画開始から、これでもかと説明ゼリフを連発し、ここまで来るとちょっと笑ってしまったんですが、、、わざとやっているんですかね? 犯人が姿を現してからがもう、長いばかりで。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-01-23 14:18:18)
344.  テラフォーマーズ
そうそう、いたよねえ、ゴキちゃんにロボトミーみたいなことをする寄生バチ。逆らう自由を奪われたゴキちゃんは触角を引っ張られて巣まで連れてこられ、ハチの卵を産み付けられて生きたまま幼虫のエサにされるんだとか。 それはともかく。こんなの映画化したら、アカンでしょ、というメチャクチャな作品です。が、結構、本気モード。セットも作り込んでるし、CGもなかなかのもの。煙の尾を引きながら打ち上げられていく宇宙船など、かなりカッコいい。 これで内容があれば文句なしなのですが、残念ながら、内容はありません。ひたすら、バトル。 人間と昆虫のDNAをかけ合わせると言っても、互いに、進化の系統樹の両端に位置するような生物なので、たぶんムリだと思うのですが(皆、思ってるでしょう)、ノリで押し切ってしまう。もう、やったもん勝ち。 明らかにブレードランナーのパロディみたいな部分もあるけれど、ちょっとだけ「第三の選択」を思い出したりも。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-23 13:50:06)
345.  斬~KILL~
剣にまつわる、四話構成のオムニバス。ストーリー性は希薄でどちらかというとイメージビデオ的なノリの中、唯一、明確なストーリー性を備え(そういう意味ではこのオムニバス作品の中では反則っぽい印象もあるけど)、サイレント映画の体裁を借りてスピーディに物語を展開してみせた、第二話の『こども侍』。これを見ただけで、満足です。カッコいいじゃないの。 最後の四話目の尻すぼみ感(押井守監督作)など、残念な部分もありますけれど、、、とりあえず、深作監督、ありがとう。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-22 10:26:05)
346.  貞子vs伽椰子
貞子と伽椰子は共演NGだということが、よくわかりました。 キャラが被っちゃってる・・・のかどうかすらも、よくわからん。謎過ぎる対決。 今さら、過去の遺物とでも言うべきVHSのビデオテープを物語に登場させんがため、言い訳がましい設定を一生懸命「説明」し、それがまた、正直あまり演技がお上手とも言えないお嬢さんたちによるものなので、最初の方こそゲンナリしてしまうけど、見てるうちに「これはもしかして、ホラーコメディを狙っているのではないか」という気がしてくる。 たぶん、そうだと思う。いや、そうに違いない。そうですよね? 違います? リングと呪怨、並行して描かれる2つの物語がついにクロスする、というより、何の前触れもなく突然組まれた対抗戦。新日vsノアみたいな。いや、面白けりゃいいんどけど。 コワさを売りにしてきた(はずの)二つのシリーズから、コワさを取り除いた上でちょびっとだけ対決させた作品。正直、どこを楽しめばよいのか掴みきれませんでした。修行不足でスミマセン。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-01-22 10:08:38)
347.  竹取物語(1987)
ああやっぱり、沢口靖子ってのは、宇宙人だったんだなあ、と、まあそんな作品です。 竹取物語という設定を借りて何を描こうというでもなく、そのまんまお金かけてSF超大作にしてみました、といった感じで。もうちょっと他にいいネタ無かったんですかね。こういう強引な特撮モノなら、カネかけるまでもなく、大林宣彦にでも頼んでおけば、どんな出来になろうと誰も傷つかないで済んだのでは。 しかし敢えてそこに飛び込むのが市川崑のエラいところ。この人にとって、過去の名声とか言ったものはどうでもいいらしい。 などとバカにしたような事を書いてると、セットやら衣装やらが豪華で、気合も感じられ、予想されたこととは言え、ちょっと圧倒されます。 しかし、セットが立派なのはいいけど、部屋の中はやたら、ガランとしてます。妙に、空虚。いやもしかしたら、これが正しい「時代考証」とやらなのかも? そこはちょっとワカランけれど、それにしても、雰囲気を出すのには、小道具ってのも大事な要素だと思うんだけど、およそこれという小道具が登場せず、この作品がどこか大雑把で薄味に感じてしまう理由の一つは、そういうところにあるのでは? クライマックスに向けた盛り上がりにも乏しく、ただただ、「『未知との遭遇』ってやっぱりスゴかったな」と感じてしまうのが、悲しいところ。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-01-22 09:42:39)
348.  必殺! THE HISSATSU
セットなり照明なり、あちこちの場面で貧弱さを感じてしまい、テレビ的な印象が濃厚。映画らしい豪華さみたいなものは感じられません。「テレビでお馴染みの」という売りがあれぱ、カネかけずに映画作っても何とかなるでしょ、みたいなノリ。 とは言え、カネが無ければ無いなりの、語法、のようなものがあったりもして、それなりに外連味と言えそうなものを感じさせたりもします。 内容はこれ、どちらかというと他人の不幸に首を突っ込むだけの普段の仕事人に対して、今回は自分たち自身が事件に巻き込まれる、という、スペシャル版あるある。 でも彼らは基本的に、慌てず騒がず、クールにターゲットの命を奪うだけの仕事人。カッコいいっちゃあカッコいいけど、イマイチ盛り上がらない・・・。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-01-18 10:04:38)
349.  MIFUNE:THE LAST SAMURAI
日本のチャンバラ映画の歴史を織り交ぜつつ、俳優・三船敏郎の人生を追ったドキュメンタリー。スコセッシやスピルバーグ、錚々たるインタビュイーが登場してミフネ像を語るのですが、「ヨシ、ワカッタ」のオジサン(加藤武)までは良いとしても、なぜ中島貞夫さんが??? 確かに70年代後半から、何本かの映画で接点はありますけれど、アレって、三船プロの苦しい台所事情につけこんで東映が無理やり三船敏郎をブッキングしただけ、というのは、いささか穿った見方か? いずれにせよ、ルーカスでもコッポラでもなく、サダオ・ナカジマがスコセッシやスピルバーグと肩を並べるように登場しているのがウレシイではないですか。まさに彼らこそが現代を代表する三大巨頭、みたいで。 最初の方で、邦画の歴史としてサイレントのチャンバラ映画が紹介されてて、見てるとなんだか、ワクワクしますねえ。この異常なまでのスピード感、流れるような殺陣。一部、スピード感を欠いた「?」な作品もありますが。 つまるところ、後に時代劇の殺陣にもリアルさが求められるようになって、そのリアルさとかつての様式美とを同時に表現できたのが、三船敏郎のスゴサ、ということになるんでしょうか。 インタビューシーンで、それぞれ語り手の背景が、意表をつくという程ではないんだけど、何となく気になるものがあって、シーンごとに雰囲気を変えるのがイイなあ、と。ミフネに関係するポスターだったり、関係しないけど「和」を感じさせる場所だったり。 娘が登場しないのは、オトナの事情と言うヤツなのか、特には不要というコトなのか。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-12-26 09:53:55)
350.  人生劇場 続・飛車角 《ネタバレ》 
前作の最後でまず間違いなく飛車角は死んだと思うのだけど、死体を確認するまでは油断するな、というワケで、実はちゃっかり生き残ってて服役中、という設定。 弟分にあたる存在が、前作の高倉健から長門裕之に代わっただけで、だいぶコミカルな感じが出てきますが、実際、映画の前半はコメディ調と言えそうな雰囲気。 だいたい、佐久間良子が気性の激しい女性の役、というのがいかにも無理があって、可笑しさに繋がってます。 ところが中盤からは舞台が満州となって、えらくぶっ飛んだオハナシになってきます。満州の地でも相変わらず着流し姿の鶴田浩二。ハッキリ言ってヘンですけど、でもシビれます。 なんだかだんだん、国際スパイ映画になっちゃうのじゃないか、というくらいのスケール感になってきますが、それでもあくまで、任侠モノ。 殴り込みとはひと味違うクライマックスで、ラストはちょっと感傷的に過ぎるかな、という気もしますが、でも、いいじゃないですか。 いやまさか、今度もまた、蘇ったりして・・・。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-22 22:33:15)
351.  ならず者(1964)
またも香港ロケ、と聞くと、もしかして同年の作品『東京ギャング対香港ギャング』の余りフィルムで一本、でっち上げたのではないか、などと邪推をしてしまうのですが、おそらくそんなことは無くって、あのザラつきまくった映像は今回は見当たりません。 が、ロケならではの独特の雰囲気(どこかアヤしく、いかがわしさも感じさせる)、ってのは本作でもしっかり味わう事ができます。 特に今回は、香港から横浜、さらにはマカオ、という、ある意味フルコース。 主演の健さん、いかにもギャングです、という格好をした、一匹狼。まずは殺しを成功させるものの、思わぬ展開が待ち受ける。 基本、スマートでクールな役柄ではあるのですが、殴り合い取っ組み合いのシーンがなかなかに凄まじい。中国人の婆さんをシバキ上げる場面の容赦の無さ。丹波哲郎と殴り合う場面などもヒヤヒヤさせられます。終盤の乱闘の激しさもまた。 いや、この作品、カッコいいです。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-21 23:00:02)
352.  最後の特攻隊
冒頭、この物語は宇垣中将とは無関係です、みたいな但し書きが出てきて、すでに何だか煮え切らない印象。 誰のことも悪くは描きたくない、という気持ちはわからんでもないけど、全編にわたって、いい人ばかり登場し過ぎ、キレイごとを言い過ぎかと。もちろん自由な発言が許される状況ではないのだけど、それならそれで、無念を滲ませるような描写がもう少しあってもよさそうなもの。 「建もの探訪」氏に関わるエピソードには多少、そういう要素も織り込まれてはいますが(特に母との関係)、結局、自己犠牲の美談で丸め込んでしまう。 優等生顔の梅宮辰夫、これはさすがに喋りすぎでしょう。 このテーマを映画の題材に選んだ以上、やはり腹をくくって作品を作るべきだったのでは。 戦争を題材にした作品には、もっとむせ返るようなエネルギーと怒りを感じさせるものがあって、そういう作品と比べてしまうと、やはり無難さが目立ってしまいます。 ただ、空中戦におけるミニチュア撮影のクオリティの高さは、特筆モノだと思います。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-12-19 22:57:09)
353.  バトル・ロワイアル 特別編
「特別編」と「特別でない編」とを厳密に比較したわけじゃないけど、シーンの追加で、なんだかちょっとポエムな作品になりましたねえ。 でも、実はもともと、こういう作品なのかもしれんなあ、と。そりゃまあ、テーマとしては、殺し合いが最初から最後まで行われる殺伐とした作品、ということになるのですが、実際はその殺し合いの多くは主人公のあずかり知らぬところで発生している、という点では妙なオハナシ。殺し合い以外にも、自殺しちゃうヤツもいて、実際、殺し合いには違いないものの、どこか、クラス全員が集団自殺に追い込まれていく姿、のようにも見えてきて。 という、いささか求心力には乏しい一種の群像劇、緊密さばかりでなく、こういう、少し弛緩したようなポエムな空気もあってもまたよいのでは、という気もいたします。 それにしても、当時、政治家も問題視したこの『バトル・ロワイアル』、まさかこの出演者の中から、後に政治家が出てくるとは、思わなんだ。勿論、キタノ先生のTV番組(元気が出るテレビ)にメロリンQで出てた頃は、さらに思わなかったけど。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-19 13:58:46)
354.  にっぽん泥棒物語
松川事件を基にした、半分社会派、半分喜劇、といった感じの作品。 主眼は、泥棒(というか、元泥棒)である主人公が裁判で証言する場面、ということになるのでしょうが、あくまでその描写は終盤に絞り、主人公の半生のあれやこれやが描かれてます。 なので、このオハナシは一体何処に向かうんだ?という感、無きにしもあらずですが、そこまでで描かれてきた主人公の人柄、あるいは人となりが、最後の裁判シーンで絶妙に活きてきます。裁判を取り上げた映画はいくつもあるでしょうけど、こんな楽しい裁判は、貴重です。 方言を駆使したセリフ回し、正直、ここまで訛がキツいと聴き取れない部分もあるのですが、それでもやはり、方言の強さ、というものを感じます。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-19 13:29:02)
355.  脅迫(おどし)(1966)
三国連太郎演じる主人公は、立派そうな会社の営業部長、ということで(壁にはモーレツ会社であることを示すような過激な標語が)、それなりに裕福らしく、マイカーにマイホーム。しかし時代そのものがまだ裕福ではないもんで、あくまでローンでの購入。ってそれは今も大差ないか。 マイホームと言っても周囲はまだようやく区画整理がなされたのみの土地分譲中。まだまだ寂しいポツンと一軒家状態。 そこに悪党二人が闖入し、主人公ごときの資産には興味ないとばかり、あろうことか彼に誘拐事件に片棒を担ぐ事を強要する。 人質は赤ん坊。泣き喚いたかと思えば上機嫌な顔を見せたりして、それが映画のアクセントになってます。いっそ助演賞の一つでも差し上げたいところ。 主人公は身代金授受の役をやらされるのですが、どうやら裏ではすでに警察が動いているらしい。刑事らしき連中の姿がチラホラするけれど、描写は基本的に主人公の視線、警察がどの程度の規模でどう動いているのか判らないサスペンス。 それが終盤に、映画の視線が犯人ベースとなって、主人公が何を考え、どう動くのかが判らなくなる。それまで超然としていた兄貴分の方の悪党・西村晃の顔に焦りが浮かび、物語が一気に加速します。 映画全体を見れば、さほど意外な展開もないのですが、さまざまな「疑念」によって物語に起伏をつけるあたりは、なかなかの上手さです。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-19 12:51:41)
356.  日本暴力列島 京阪神殺しの軍団
すべてフィクション、と断ってますが、「すべて」はウソですね。モデルあり。 これもまあ、大きな組織(皆さんご存知の)がある一方で、その影響を逃れられないながらものし上がって行こうとする小さな組織を描くパターンですが、小林旭がチンピラ風情の活きのいいところから物語が始まって、実録ヤクザ映画ではなかなか見せることができなかった「マイトガイらしさ」みたいなものを、ここでようやく垣間見ることができます。 こういうアキラを見てると、もしかしてチョウ・ユンフアって小林旭を意識してたのか?などと思ったり。雰囲気似てます。 どうもヤクザ映画に出て来る梅宮辰夫って、何かヘンなんですけど(眉毛が無いのが裏目に出てるような・・・)、ヘンなりにこの作品では主人公の相棒役としてしっかり印象を残してます。中島ゆたかの役どころは踏み込みが浅く、ちょっと勿体なかったかな、とも。 在日の問題を取り上げてる点は注目に値しますが、もう少しそれに纏わるエピソードがあってもよかったかな、という気もします。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-12-18 20:41:22)
357.  実録外伝 大阪電撃作戦
何がどう「実録外伝」なのか。『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』に続いて明友会事件を取り上げたから、ということなのかもしれないけれど、『日本暴力~』の方は「すべてフィクション」という断り書きが入っており、内容も特定の事件をフォーカスしたものでもなく。一方の本作は、やはりフィクションだという断り書きは入っているものの実際の事件を基にしていることは認めていて、実際の事件に沿っている部分も多いようです。 作品の特徴は、事件で「敗北する側」を描いたこと、滅びの美学みたいなもの。 最後の晩に乱痴気騒ぎやって、一気にに追い込まれていく姿、しかしその中でしっかりと、今で言うところの「インディー魂」みたいなものを見せつける。 松方弘樹はコワモテの演技が堂に入ってて、さすがと思わせますが、渡瀬恒彦は完全に目が据わっていて、うわー何だかホンモノだなあ、と。ちょっとレベルが違う。けど出演者全員がこのレベルに達してしまうと作品が成立しなくなっちゃう。 敗れ去る者を描くが故の、独特の迫力があります。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-12-18 20:25:43)
358.  新 仁義なき戦い 組長最後の日 《ネタバレ》 
物語は繋がってないけれど、前作の舞台が北九州で、少し関西へと広がりかけたところ、今回の作品ではいよいよ西日本全体を股にかけたような展開となってます。 菅原文太はもうだいぶ落ち着いてしまって、あのギラギラした感じは影を潜めていますが、新シリーズの掉尾を飾るに相応しい貫禄、とも言えましょう。 総じて、新シリーズは(初回はともかく)オリジナル方向に舵を切って、正解だったように思います。 金子信雄はいませんが、代わりに関西弁の最終兵器:藤岡琢也を投入。銃撃戦を交えたカーチェイスもあり、ラストの衆人環視の中の襲撃シーンも見どころ。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-18 15:26:11)
359.  山口組三代目
同じ年に『仁義なき戦い』シリーズが続々と作られてて、あちらは実際の事件に取材しつつ、曲がりなりにも登場人物には仮名(と言えるのか?)を使用していた「実録路線」。一方、こちらはというと、もうタイトルからして、そのまんまもいいところ。いや、普通のお方を題材にするのなら実名でもいいんですが・・・。 という、実録モノ以上に実録チックな禁断の作品ですが、内容はというと、むしろ、ひと世代前の任侠モノ。主人公を演じるのが高倉健だから、まあ、そうならざるを得ないかな。基本的に、イイ話テイスト。 ただし、ときどき健さんらしくもなく無鉄砲、というかムチャクチャな行動をとり、そういうシーンでは、この主人公、菅原文太に演じて欲しかったな、という気もしてきます。 しかし菅原文太は別の役どころで登場しており、この二人の役柄を交換するのはやはり無理があるなあ、という展開なので、これでいいんでしょう。 というか、やっぱり全体的に無理があるんだな、きっと。 まあ、題材の割には、穏当なサクセスストーリーです。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-12-18 15:02:36)
360.  プッシャー(1997)
ヤクの売人である冴えないチンピラのグダグダな一週間が描かれて、およそ好感の持てる人物はまるで登場しないし、ストーリーだけを見れば何一つ納得するものなどありゃしないんですけど、それでも何となく引き込まれてしまう不思議。 二人の男が世にもオゲレツな会話を繰り広げ(と言ってもタランティーノほどエンドレスには続かないけど)、ここまでオゲレツだと一種のファンタジー。 銃で顔が吹き飛び壁中が血塗れになる、といったシーンもあり暴力的ながらもスタイリッシュ。色彩もときに鮮烈。とは言え、『ドライヴ』ほど画面をキメまくるのではなく、手持ちカメラの不安定さで、はぐらかしてしまう。それがいかにも、グダグダなオハナシの雰囲気にマッチしてます。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-18 14:47:21)
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