341. 救命士
確かにスコセッシとシュレイダーのマッドな世界を今になって見せられても、“フーン...”という風に、さして刺激的なものとして映らないけど、それにしてもこれだけの人数がReview投稿していて平均点4点台とは勿体ない作品。スコセッシの歯切れのいい演出はすこぶる絶好調で、近年数多く公開される“衝撃作”とは名ばかりの“ふぬけ映画”とは明らかに一線を画すほど、骨のある映画だと思う。 7点(2001-11-17 16:49:05) |
342. ディア・ハンター
数人の田舎町に暮らす男たちの、あまりに残酷な青春群像を描いた名作ではあるが、正直言ってそこまでの作品とは思えない。明らかに前半の1時間はダレているし、ロシアンルーレットのシーンを除いて、全般的にダルい印象が拭えない。本作が遺作となってしまった名優ジョン・カザールの演技をここでは特筆しておきたい。 7点(2001-11-03 17:24:48) |
343. オータム・イン・ニューヨーク
世評ほど悪い映画だとは思わなかった。何より秋のニューヨークをとらえたショットや、窓越しに窓際に降り注ぐ雪が舞う冬へと転換させた撮影は悪くない。いやむしろ素晴らしいと思う。ストーリーもさして意外性のない定番化されたものだが、決して悪くはない。でも良くもない。まぁこれだけの人数の方の平均点が4点台ということで、かなり覚悟して観たというのも私の中で良く映った原因かもしれない。ヒロインの運命は妥当な終わらせ方をしたと思うが、ラストの演出は今ひとつ足りない。もう一手があれば、尚更良く映ったのに・・・。 7点(2001-10-26 16:03:09) |
344. U.M.A レイク・プラシッド
ハハハハハ(笑)、まぁいいじゃありませんか、B級のテイストをモロに前面に押し出した珍作ですよ。ブリジット・フォンダがいなければ、絶対的に通り過ぎることのない映画だと思うけども、それ以前にスティーブ・マイナーって「13日の金曜日」出身の監督だから話しの中身が安っぽく、オチも腰くだけみたいにB級のテイスト出しまくりです。しかも●●ロードショーで放映しても、放送時間余りまくりそうなあたりもgoodです(笑)。 7点(2001-09-22 23:35:35) |
345. ホーカス ポーカス
ディズニー仕様の作品ではあるものの、ベット・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーのサンダース姉妹がなかなか見せてくれる不思議なファンタジック・アドベンチャー。CGなんかを結構贅沢に使っていて金がかかっているだけでなく、なんと今やときめくソーラ・バーチがマックスの妹ダニーの役で出演している。物語の中盤にはベット・ミドラーの歌まで付いてくるという、なかなかお得な作品。 7点(2001-09-20 17:10:26)(良:1票) |
346. ラブ・フィールド
あまり余分なサイド・ストーリーを抜きにして一人の黒人男性と一人の白人女性の逃走劇をコンパクトかつスマートにまとめた映画。「告発の行方」を撮ったジョナサン・カプランにしては鋭いタッチではないにしろ、なかなかよくまとまった佳作である。同年キャット・ウーマンを「バットマン/リターンズ」で演じていたミシェル・ファイファーも難しい役を見事に好演。 7点(2001-09-01 10:41:47) |
347. リチャードを探して
なかなか面白いコンセプトで描かれた秀逸ドキュメンタリー。一本の映画としてやりたいことがわかんないって言われそうだが、アル・パチーノなりのシェークスピアへの愛情が感じられる。シェークスピアに触れる機会の少ない若者たちに観てもらいたいんじゃないかな、アル・パチーノは。プライベートな雰囲気も味わえるし、「リチャード三世」をある程度は理解できるお得な映画。 7点(2001-08-29 16:47:00) |
348. グレート・ウォリアーズ/欲望の剣
これはコメディなのか?と最初は錯覚してしまった。しかしどうやらそうではないようだ。だってポール・バーホーベンの映画じゃん。バーホーベンの映画としては、この作品は正攻法から勝負した方だとは思いますが、やはりエログロの雰囲気はぬぐえない。この時期までルトガー・ハウアーにポール・バーホーベンってコンビ多かったらしいけど、なんか合ってますね。ちなみに地獄城では冒険なんてなかったです。あっ、あとラストはあれで物語の解決になったのかどうかも疑問です。 7点(2001-08-09 17:40:29) |
349. ホーリーマン
まんざら嫌でもない、この映画というのが俺の正直な感想。日本劇場未公開になったのが妙に悔しい。キャストも地味に豪華で一見の価値があると思う。主演男優2人のチョットした駆け引きや、それぞれの持ち味のぶつかり合いは観ていて嫌ではなかったし、なかなか良かったと思う。意外な“拾いもの”系映画ではあったかな。 7点(2001-07-20 00:10:16) |
350. テイラー・オブ・パナマ
大作というわけではないが、結構面白い作品。判りづらい人物設定、場面情景ではあるものの、2回目に観てみると尚更面白そうな作品である。ただ終盤話し広げすぎかな?という疑問が残るものの、観て損はない一作である。 7点(2001-07-01 22:12:45) |
351. ホテル・ニューハンプシャー
そうなんですよね、とあるHPで私の場合、“疲れてる時に清涼剤的な効果がある映画だ”と言われ爽やかな青春映画なのかと錯覚して観ました。ただ監督がフリーシネマの旗手トニー・リチャードソンですから語り口が独特なのはおろか、テーマとなるこの一家にあまりに次々と災難が襲いかかる上、これらの問題に直面するのを恐れて逃避しようとする人々なので個人的にはスッキリしなかった。“つらい事なんて忘れて、前向きに生きよう”という姿勢は応援したいが、この劇中に登場する様々なエピソードがすべて一方的に肯定されてしまったみたいで釈然としないものが残った。だがこの救いのない展開の中にも、終盤になると登場人物たちに完全に感情移入してしまい序盤の彼らの姿や、これまでの境遇を考えると感動すら覚えた。但し前述した通りスッキリはしない。そういう不思議な映画だった。 7点(2001-06-28 23:25:31) |
352. スペース・カウボーイ
<ネタバレを匂わせる発言があります>宇宙飛び出しものの中ではブラックな笑いに包まれたなかなかの快作と言えると思う。ただ個人的には↓で言われていた通り、スケジュールの都合が巧く調整つかなかったのか、なんなのかよくわからないがトミー・リー・ジョーンズの扱いに不満が残ったのがマイナス材料。あと思ったよりSFが凄かった。 7点(2001-06-20 22:06:21) |
353. キャット・ピープル(1982)
<ネタバレあります>最初この映画を観た時、私はかなりのショックを受けた。「タクシードライバー」の脚本家ポール・シュレーダーの映画なのである程度ショッキングな内容だったのは想像ついたものの、動物園の飼育員が兄扮するヒョウに腕を食われ失血死するシーンとか全体的にショッキングなムードが漂っていた。後はエンディングのデビッド・ボウイがアンバランスな感じで忘れられない。 7点(2001-06-17 13:48:37) |
354. ザ・ファン
結構皆さんの評判悪いけど、私の中ではこの作品かなり評価高いです。と言うのもサイコ野郎を演じさせたら右に出る者はいないってくらい巧いロバート・デ・ニーロは彼の真骨頂だと感じたし(それでも「ケープ・フィアー」ほどではなかったが)、野球選手役のウェズリー・スナイプスは確かに強打者に見えるフォームはしてなかったが、なかなか良かったと思う。ただ唯一納得がいかないのはラスト、○○オチとはいただけない。 7点(2001-06-17 13:21:10) |
355. ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ!
今流行のMTV系の作品で、序盤は結構下ネタのオンパレード。とゆうか主人公自身がアッチのことばかり考えているのでどうしても「アメリカン・ビューティー」的な展開になってしまう。笑うというよりニヤリとさせられてしまう作品だと思うが、後から考えてみると決して手放しして喜べる作品ではない。それはラストのあの主人公の行動は明らかに(例え手段が良くなくても)夢を追い続ける人間に対して失礼な行為だし、それを否定するような行動ともとれる。それよりも“私は別の人生を歩んでる。彼女には否を認めて欲しい”と言っていたにも関わらず、主人公には過去の行いを反省しているとは到底思えなかった。たとえ彼女の手段が人間的に許されない方法だとしても、主人公のとった行動は教師としてはあるまじき行為だったのだから。まぁそれでもこの手の映画を一種の新しいムーブメントとして考えれば、明日のハリウッドも明るいなと思える作品なのでこの点数が妥当な線かと思います。 7点(2001-06-14 23:51:31) |
356. 007/消されたライセンス
まずいなぁ~、僕この映画はなかなかだと思ったんだけどなぁ~。これも確か麻薬(?)が題材の作品だと思ったけど、この数年前にボンドを担当していたロジャー・ムーア後期の退屈な時代の作品に比べると、これは結構面白かったと思う。ただ今回はボンドガールにボンドソングが控えめなよーで...... 7点(2001-06-11 19:46:33) |
357. シザーハンズ
たいへん信じられないほどいいお話しだった。この時のジョニー・デップにティム・バートンは本当に最高だと思うし、ヒロインのウィノナも良かった。ただティム・バートンの場合、後の映画と比べたらこの映画はおとなし過ぎかなぁということも思った。でも一度は観て欲しい90年代の名作に入ると思う。 7点(2001-06-09 19:26:34) |
358. 陰謀のセオリー
どこまでいってもリチャード・ドナーらしい映画だし、どこまでいつてもこれはメル・ギブソンの映画。でもジュリアはらしくないけど、結構よかった。だからこの点数が付けられる。 7点(2001-06-07 22:36:13) |
359. 突破口!
この映画の良さは低予算さをモロに出したところ。この〝逆の発想〟を活かしたドン・シーゲルの佳作で、どこか渇いたような雰囲気と共に見事に描いていく。まさに痛快さがウリの作品なのだが、ラスト直前で発覚させた「事件のからくり」はチョット反則かな............? 7点(2001-06-06 17:49:07) |
360. ブリット
坂の街サンフランシスコの街中をところ狭しと疾走するマックイーンの運転するフォード・ムスタング。現代の映画に観慣れてしまったらイマイチと思えちゃうかもしれませんが、やっぱりあのカーチェイスは凄いと思います。 7点(2001-06-05 18:17:20) |