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341.  LONG RUN ロングラン 《ネタバレ》 
 サンリオの映画だったこと、『刑事物語』の併映作だったこと、主題歌を時任三郎が歌っていたことなど、懐かしく思い出した。  物語は、ローラースケートでアメリカ大陸を横断する男と、そのスタッフのロードムービーと呼ばれるタイプの話。  途中、永島とかとうがデキちゃったりして、話が膨らむかと思ったが、その後その部分に何の展開もなく、揚句に「そんなことしちゃいませんよ」だと。  後半、愛想をつかしたと思わせたかとうが、陰ながらサポートしているのもバラシちゃって、最後の合流の感動感も弱い。   見るからに「文部省特選的」感動ドラマと思わせて、実はそうでもなく、併映作で○○○(現ソープ)譲が出てきて、焦った親御さんも多かったのではないか?
[ビデオ(邦画)] 3点(2013-02-02 20:44:12)
342.  BRAVE HEARTS 海猿 《ネタバレ》 
 毎度々のワンパターンと見るか、寅さんのように愛すべきマンネリと見るか。私は、もうこれは、後者の見方で彼らの行く末を見てみたくなってきた。いつもいつも超人的活躍で、要救助者を全員救ってるが、いつかそのうちに「思っていてもどうにもならない時」が来たりするのだろう。そんな展開も含めて、あるいは頑なに、全員救助とかの理想論を押し通すのか?原作を読んでいない自分には、まったく不明だが。  ノーテンキなポジティブ思考のドラマが、何かバブル世代っぽい、というより、バブルの恩恵を最大限に享受したテレビ局らしい精神性とその作り方が、如何にもといった感じで原作者との諍いを起こしているようだ。良いではないか。何も無理してフジテレビで作らなくても。昔の映画は映画会社を変わって作られたシリーズもある。東宝や東映が、この映画の後を引き継いでくれないだろうか?そんなことになってでも、私は彼らのドラマの続きが見たくなってきているのだ。  投稿時に、ふと思った。「全員助かる」は、このシリーズ的にはもう、ネタバレじゃないのではないだろうか?
[DVD(邦画)] 6点(2013-02-01 03:17:46)
343.  天下の御意見番 《ネタバレ》 
 自分の世代では講談など聴かないし、テレビドラマなんかもそう見ないので、大久保彦左衛門の話なんて殆ど知らなかった。天下の将軍に意見する人、しかも庶民の味方、という設定が気持ちいい。何より、斬った張ったの時代劇でないところがいい。家光将軍も『暴れん坊』の人のように民の味方的よい人で、本当にこんな人たちだったら、いい時代だったんだろうな、と思わせる。  制度上、ひどく虐げられている人たちと、そうでない人たちの諍いを軸に、君主と家臣の関係・あるべき姿を描いている。家光を変えることになる、商人と奉公人の論理は、今の労使関係にも通ずる興味深い話だが、君主側が絶対的に善人、という前提がちょっとだけイラッとさせられる。 
[ビデオ(邦画)] 6点(2013-02-01 00:06:25)
344.  時をかける少女(1997) 《ネタバレ》 
 アニメーション版のレビューで、あのさわやかな結末を「ハッピーエンド」と書いて、少し「どうなのだろう?」と考えることがあった。こんな有名作なのに、恥ずかしながら原作を読んでないので、本来どうなのか分からぬが、知世版を元として考えると、この物語のハッピーエンドって、本作のような事ではないと思うのだ。  本作では、ラベンダー事件の後15年後に、和子と深町は再び出会う。しかもどうやら和子は彼の事を忘れていたのに、彼を見たとたんにそれを思い出したようだ。   時をかける少女って結局、成就できない純粋な頃の想い、を追い求める少女の物語だったのではないかと、最近思うのだ。15年後の顛末は、ただのエピローグではなく、重要な意味を持っていたのではないか。人は時とともに移ろい変わり、成長する。だから昔は取り戻せないのだ。だから、思い出は美しいのだ。だから、少女は時をかけているのだ。今作の和子は昔の想いを現在につなげたが、彼女は却って、時を止めた少女となってしまったのではないか。 
[ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-23 03:01:03)(良:1票)
345.  るろうに剣心 《ネタバレ》 
 原作は未読。  人を殺める仕事をしていたものが、何かのきっかけで嘗ての剛腕を封印して、安寧に生きようとする、という話は創作物の中でよく見るパターンだ。今作では、その「人を斬らない」決意を象徴的に表している「逆刃刀」という、自らに刃の向いている刀が興味深かった。こんな面白い発想の道具作っといて、そこをもっと描かないのは、もったいない。  最後の偽物との決着で、これをどのようにうまく使ったのか?もちょっと上手く意義深く見せられたのではないか?人を斬らない刀と、人を生かす剣術との関連とか、もっと。   こう書くと、不満を持っているように見えるかもしれないが、さにあらず、とても面白く見れた。罪なき人が何度も酷い目にあって、遂に立ち上がるというカタルシスも、時代劇の王道で気持ちいいし、佐藤健のアクションも、さすがに一年間ライダーで鍛えられていただけあって見事。いい人モードから蘇った人斬りモードの凄味を見た時に、何役もこなしたアレを思い出した。   それにしても、映画に出てくるガトリングガンっていうのは、いつもいつも悪いヤツの武器だな。 
[DVD(邦画)] 7点(2013-01-15 00:28:02)(良:2票)
346.  レ・ミゼラブル(2012) 《ネタバレ》 
 リチャード・ロジャースが、何作もブロードウエイを賑わし、バーンスタインが『ウエストサイド』を作曲し、やがてロンドンから新しい才能が芽吹いた時代。評判の舞台は次々と映画化されて、数々の演者で楽しめた。そんなミュージカルの黄金時代と人生の最盛期を同期していた人たちを、羨ましいと思っていたことがあった。  しかし今、我々は遂に『レ・ミゼラブル』を手に入れた。私の時代のミュージカルファンにとって、これと『オペラ座の怪人』は、間違いない最大級の収穫と言っていいだろう。それが遂に映画で見られるようになった。ミュージカルファンとしては、これは評価をする映画ではない。祝福する映画だ。   細かいところ、不満が無い訳ではない。個人的にはシャウトや泣きによって、音を外す歌い方は嫌いだ。だから『夢破れて』は、もうちょっとしっかり歌って欲しかったりもした。エポニーヌの活躍が減らされて、彼女の死の場面のタメが若干軽くなった。最後の出番もその他大勢扱いだし。  また、他の人の部分で、明らかにキーの違う歌い合いの場面もあった。  それに作詞のクレジットはやはりブーブリルで、あくまでクレッツマーは、訳詞とするべきだろう。エンドクレジットの、メドレー曲は、あんな各曲をフェードで繋いだようなものじゃなく、ちゃんとした楽曲を作って欲しかった。   しかし、そんな事は全然OKなのである。私が今まで見てきた、何人ものバルジャンたちに、新たな個性が加わった、そのことが嬉しいのだ。  波乱に富んだバルジャンの人生を、最後に神が祝福したであろうように、長いこと待ったこの映画を、私は祝福する。
[映画館(字幕)] 9点(2012-12-22 00:12:36)(良:3票)
347.  のぼうの城 《ネタバレ》 
 原作を読んだ時から、のぼう様という人の、ユーラモスな天然系的なそのキャラクタに好感を持っていたから、萬斎の如何にも策をめぐらしている顔と、笑っていない目つきをみると、若干の違和感を感じていた。  しかし、田楽踊りのシーンの、敵陣のサムライたちを巻き込んで(惹き込んで)しまう説得力は、さすがホンモノの能楽師、古典芸能の世界で培ったチカラというものなのだろう。  ナニか芝居じみた大仰な台詞回しや、立ち居振る舞いも、このシーンの説得力に繋がるための、計算された演技プランなのだと思わせる魅力がある。『柳生一族の陰謀』の、一人で異質な演技をしていた錦之助を、思い出させる。  何より、ここでこの踊りに、心のなかで手拍子を打ち、リズムを刻んだ自分は、まんまとのぼう様の策にハマった他の多くのものと同じ者となったことが、なんだか嬉しい。古めかしい、しかし原始的な魅力を持ったこの歌と踊りのシーンは、この映画のクライマックス、のぼう様の人を惹きつける力を見せつけ、体感させる、見事なシーンだ。   ところで、所々セリフが聞き取りにくいのと、播州武士の末裔である百姓たち、という部分の説明をもうちょっとしっかりとして欲しかった。戦う気概を失っていない、侍だった農民というのも、ちょっと面白そうな部分だと思ったのだが。
[映画館(邦画)] 8点(2012-12-18 01:40:07)
348.  怪獣ゴルゴ 《ネタバレ》 
 外国の怪獣映画というので、期待して見てみた。映像的には、ほとんど文句はない。日本の怪獣映画のように、ハッキリクッキリ気ぐるみ映ってます!ミニチュア凄いでしょ!的な作り物感が希薄だし、戦車や戦闘機の映像もホンモノ。  しかし、ストーリーが単純すぎて面白味が無い。珍しいモンスター級の生物を捕らえてきて、都会で見世物にしようと企むのは、キングコングなどにあるような、大道なのだろう。攫われた者を取り返しに来るという部分は、子と妖精の差はあるがモスラでも使われた。  でも、前述二作のように、モンスターやその周りの人物のドラマに、心打つほどのモノが無いので、ロンドンの被害も台風の過ぎ去った後の「ヤレヤレ」みたいな醒めた感じがしてしまう。「さ、後片付けだ!」なんて言ってしまいそうだ。   人間は万物の霊長などではない事を、思い知るべきだと、この映画は言うが、そういう事なら、もうちょっと人間の驕った部分を描かれているべきかも。
[DVD(字幕)] 4点(2012-12-17 22:53:05)(良:1票)
349.  悪霊島 《ネタバレ》 
 この事件は、いつもの金田一モノの「昔の悲劇の結果としての今の事件」が、入れ子のように重なった構造になっている。   その一番外側に持ってきたのが、古尾谷青年の存在なのだが、そのドラマ(彼の出生の謎)が肩透かしで、高いコストを掛けて使用したLet It Beも、勘違い男のテーマとなってしまった。  金田一モノとしては異色の、戦後感の無い時代設定。私の世代には、ヒッピーというモノの意味がちょっと判らないが、新しい世代というくらいの想像はつく。それらによって、おそらく時代というようなものを描こうとしたんだろう、その意図は想像できるけど、何しろ「あの島での出来事は、僕にとって足を踏み入れることの出来ない聖域だった」なんて感傷に浸っている男は、ただ事件を通り過ぎただけで、ほとんど(モグリの婆さんに取り上げられた事だけは確かなようだ)、無関係だ。  あえて考えてみると、あらたなる世代は、古い時代の因習や不幸を引きずっているが、「そのままにしておきなさい。あるがままに」という事なんだろうか?何か、ひどい話だ。   さて、入れ子の内側になっている、島の人間たちの事件だが、あまりにも興味をひかない。大膳というジイさんの気持ちが、昔の所業を悔いているのか、秘密を知ったものは生かしては置かぬ、なのか、どっちつかずでよく分からない。出身地に復讐のようにやってきた実業家の、執念とか怨念のようなものも感じられないし、昔の恋人たちの再会に対する気持ちもトント見えてこないので、人間のドラマが展開されている感じがしない。パズルのための説明のようだ。  新たに御寮人の娘を双子に設定して、わざわざ特殊撮影で同画面に入れてみせるなど、ヒントとしてやっているのだろうか?これで、親の方が同時に画面に出ないって、ミステリでそういうヒントの出し方は、正統じゃないよな。
[映画館(邦画)] 3点(2012-12-17 03:46:13)
350.  臨場 劇場版 《ネタバレ》 
 この臨場というドラマは、検死によって「死者の人生を根こそぎ拾ってやる」というのが、主人公の信条で、映画だってそういったセンでなければ、劇場版でやる意味が無い。  今回、倉石のやったことは、死者の思いを拾ったというより、医療トリックを暴いただけで、臨場らしさがない。  死者の人生を拾うということは、その死者の生前の話になるはずだ。いや、確かに遺族の心の彷徨は描かれている。だが、倉石の拾うのは死んでいった者達の声のはずだ。  しかし、今回の事件は、見てくれ!と言わんばかりの、加害者をめぐる物語である。   しかたがないので、「根こそぎ拾う」のを一時置いといて考える。この事件の一番の重大ごとは、何と言ってもいい加減な鑑定医と弁護士、詐病を見抜けない精神科医、心神喪失を装う被告人だろう。こういう連中に、なんとか「正義の」審判を下して欲しい、と観るものは願う。例えばここに杉下右京がいたら、多少なりともそれを公にしようと画策するだろう。  しかし、このドラマの語り手は(主人公でさえ)、そんな事に関心がない。意図してそういう展開にして、問題提起するという場合もあるが、本作では本気で「そんな事より、人を殺すのはけしからん」というスタンスだ。   結局、倉石の、被害者の人生を拾う気持ちも見えず、陰に隠れた腐った権威にも目を向けず、直接の犯人にだけ興味のある、なんのための、これだけの大事件だったのか判らない、半端な映画になってしまった。  最後に見つけた看板?アレをもっと、検死結果と結び付けられた物語だったらね。  
[DVD(邦画)] 5点(2012-12-10 01:10:26)(良:3票)
351.  螢川 《ネタバレ》 
なんだか、やたらと、両親の間に男と女的な関係の垣間見える、花街ならではの世界と、同様に自分や親友にも女の子が気になって仕方ない時期の、少年の話。   狂ったように相手を求めて、交尾して死んでいくホタルの大群は、少年たちには、これから体験する恋愛と性の象徴なのだろうし、夫に死に別れた女には、次の世代に命をつなぐ事の象徴だったのだろう。  それが最後に現れるシーンがとても美しく、観た当時にも「日本映画には珍しく美しい画面」と思ったものだ。当時の日本映画は、作家性の強い、独特のリアリズム傾向があり、こんなに映像的に美しいものは珍しかったのだ。が、25年ぶりに観返しても、やはりこのシーンは美しく胸を打つ。  なんといってもこのホタルのシーンはこの物語のキモであり、クライマックスなのだから、目一杯美しく盛り上げて正解なのだ。   そうそう、この頃か、ちょっと後に一般に認められる、篠崎正嗣の音楽も切なく美しい。この人はまた演奏家として活躍しているようだが、作曲者としてももっとその作品を聴きたい人である。  最後に、当時、自分もタツキチくんのように、「はあ~」されたいと思っていました。
[ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-06 23:33:48)
352.  動乱 《ネタバレ》 
 歴史的な事件を題材に、国の腐敗と国民の困窮を憂いた青年将校を描いた大作。  二部構成になっており、劇場公開時には、休憩を入れたのかな?だが、その配分がアンバランスな上に、第一部の「海峡を渡る愛」という、その「愛」の部分が第一部では殆ど描かれない。サユリちゃんは苦しんでいる不幸な国民の象徴だから、大事なのは判るんだけど、ちょっとうまく物語になっていない感じ。  冒頭描写される、売られる姉を救うために脱走した初年兵の顛末と、主人公の顛末が、(自決用拳銃を渡される所まで)そっくりなのは、もちろん意図してのことだろう。腐敗した国を憂いて起った宮城大尉は、姉の境遇を見ていられなかった青年そのものであり、おそらく殆どの人が寄せたであろう、彼への同情の気持ちを、上手くその後の宮城大尉らへの気持ちにつなげている。・・・というのは後付で、ホントはこの時点で、ああ自分のこの気持は、あの初年兵と同じなんだ、と気付く仕掛けになっている。  国を思う気持ちの根っこは、大事な人への思いと同じなんだと、気付かされる映画。  あっさり言ってのけたけど、多くの批判される戦争映画の中で、これを胡散臭いイデオロギー色を排して、ちゃんとわからせる映画は、なかなか無いと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2012-12-04 22:37:40)
353.  ガラスの中の少女(1960) 《ネタバレ》 
 この物語のキモは、(もう50年も前だけど)近頃の若者は、何という理由もないような事で、殺したり死んだりする。という部分なのではないか、と最近やっと思い始めた。   最初、これを見た時には、彼女らが死を選んだ理由が本当に分からなかった。あまりに意味不明なために、図書館に行って、閉架図書だった原作をわざわざ借りて読んだりもした。  原作では、直前までまるでその気の無かった、他の殺人事件が描かれる。そして、少年側の家庭事情には踏み込んだ描写はなく、少年の死を選ぶ理由にまるで頓着されていない。少女の方は、厳格な父親に人生を決められて窮屈さは感じているだろうが、それほどの理由があるとも思えない。  原作で、父親が純潔を説明するために、かなり際どい医学者の研究説明などをしていたが、さすがに映画に出来ないと見え、そのかわりなのかどうか、義父に男を感じてしまうという新たな展開を与え、更に話が見えにくくなった。というか、もし彼女に理由があるとすると、その部分の話かと思われるが、物語はそういう作りになっていない。   原作者の意図とは別に、この「ガラスの中の」という部分が、壊れやすすぎる箱の意味で、脆い箱入り娘、と言う事だったのだろうか?あゝ、わからない。ホントは2点くらいと思ったけど、サユリちゃんの魅力に1点オマケ。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2012-11-30 18:17:30)
354.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 
 新しく仕切り直しのスパイダーマン。最初の話はたぶん原作によって、おじさんが死ぬとか、自分でマスクをデザインするとか、蜘蛛に噛まれるとか、決まってるんだろうな。読んだこと無いからよく判んないけど。   で、今度のヒロインは可愛い。というか美人。主人公もちょっとカッコいい系の青年。主人公たちが、美男美女になったから、という訳ではないが、悪の心と醜悪の連動がちょっと気になる。  トカゲ博士は、明らかにスパイダーマンを殺そうとしていたり、実際に警官を殺したりしているのに、人間の姿を取り戻しかかった途端に、転落からスパイダーマンを救う。身の醜悪さが悪という描写だ、とまでは言わないが、もっと改心の描写が必要ではないか?例えば黒スパイダーマンの時のように、何かに心を支配されていたとか、何らかの説得力が。  無茶な人体実験に反対し、やむなく自分で試した博士が、他人を犠牲にしようとしていた上司を止めるべく行動を起こしたのに、その足でそのまま破壊と殺人に至ったのは、ちょっと違和感があった。   ま、これから化学会社のTOPの人や、父親の疾走と死の謎などが、語られるのだろう。とりあえず、楽しみにしておこう。   
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-28 20:36:04)
355.  キューポラのある街 《ネタバレ》 
 北朝鮮に帰る人達は、「みんなで」新しい国を作ろうとしている。サユリちゃんのクズ親父は、組合のいわば「集団の力」で、職と地位を確保できそうである。進学する余裕のない子も、働きながら「みんなで」夜学で学ぶことで、勉強を進めることが出来るという。   全体主義と言うと違うけど、何か胡散臭い共同主義幻想にごまかされている感が強くする。特に働きながら夜学で、という部分は、なんだか電機メーカーのイメージ戦略絡みの匂いまでしてくる。まあ、それは置いといて。   いろんな映画や、時には現実にも聞くことのある、「働きながら学ぶ事もある。生涯勉強だ」というのは、間違っているとは言わないが、これ、ある種の誤魔化し、方便だと思う。学校で学ぶものと、職場で学ぶものは厳然として違う。自分自身、夜学出身だから、それ自体を否定はしないけど、単純に夜学ぶのと昼学ぶのが、同じだと考えているような、幾多の創作物を見ると、どうしても違和感が拭えない。   しかし、こういう環境下で、ちょっと危うい部分はあるものの、ハツラツな真っ直ぐさと、オンナオンナしていない少女の魅力を、見事にサユリちゃんは発揮していて、まぶしいくらい。  失礼ながら、「演じた」というよりは「発揮した」という感じ。この時代の、この年の少女だからこそ持っている、彼女の魅力。体現したと言っても良いかも知れない。  それにしても、子分の生活費をバイトで稼ぐまでになった弟くんは、エライ。この映画の中で一番の成長株かも知れん。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-28 00:00:49)
356.  丹下左膳(1958) 《ネタバレ》 
 丹下左膳が主人公と言われても、納得できかねる感じ。  どう見ても話の中心にいるのは、柳生源三郎だし、なにしろ、左膳にカッコいい見せ場が殆ど無い。斬り合いのシーンは幾つかあるけど、圧倒的に強いシーン、たとえば敵の中で最も強いであろう、峰丹波との一騎打ちをやるとか。  彼が隻眼隻腕である理由は、おそらく新版大岡政談を見ると判るんだろうが、ここから初めて見る人にも判るようにしておいてほしいものだ。そう考えると、毎回小っちゃくなった説明をするコナンは、親切なのかも知れん。   近いうちに、これの前の物語を探して見てみたいものだ。  あ、それと、いつもいつも女優が綺麗と書くのもバカっぽいが、お藤の人、こういうタイプの人最近見ないけど、いいな。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-26 23:24:39)
357.  パニック・イン・スタジアム 《ネタバレ》 
 2分前までの話しは、じっくりと緊張を描写していて、面白かったのだがなあ……。  その後の展開が何だか、とてもお粗末な事件だった。継続的に狙いをつけていた狙撃兵が、壁の上から顔を出しざまに撃った犯人にまんまと狙撃されるとか、観衆のパニックを心配していた警官が、2分前に投げやりに現場に全て丸投げしちゃうとか。  そして、まんまと観客を撃たれてしまった後の、観衆のパニック具合が、ちょっと嘘くさい感じは否めない。どうすると、あんな所にぶら下がることになるのやら。   事件は、詳細が全く不明のまま、犯人射殺。曰くありげに描かれていた何組かの観客は、結局何も関係が無いっていう、あまりにも斬新な仕掛けに驚かされる。その何組かの観客たちを、一生懸命観ていた我々にとっても、もちろん劇中の刑事たちにも、何にも判らないしょーもなさが残る事件になったわけだ。  何も要求しない、一切交渉の余地のない乱射犯なんて、全く生きた凶器だが、こんな事件に対峙した刑事役のチャールトン・ヘストンが、後に全米ライフル協会の会長として、銃規制に反対することになるのは、皮肉なことだなあ。と、日本人としては思わざるを得ない。
[DVD(字幕)] 4点(2012-11-25 22:03:20)
358.  八甲田山 《ネタバレ》 
 何しろ日露戦争頃のお話。無線も飛行機も未だ普及していない。そんな時代(110年も前だ)には大層な冒険だったことだろう、吹雪の雪山の行軍。そのその過酷な行程の、イヤというほどの時間を使った描写は、見事。途中途中に回想として挿入される、青葉の木漏れ日や、美しい花畑などの映像が、さらに吹雪の厳しさを強調する。登場人物たちの背景に、遠目に見える雪崩が、CGなんかじゃ無いことを知っているだけに、余計に怖い。  また、この映画は他にありがちな、事件当人にまつわる家族や、恋人などの周辺の人のドラマを、あまり追っかけておらず、事件そのものの描写に注力しているのも良い。   戦争批判というのとはちょっと違うが、実際に当人に伝えるすべのない状態で、「作戦は中止した」のなんのって言う、司令官たちの会話が、実に虚しく滑稽だ。その上、馬鹿な上司のお陰でドンドン、ドツボにはまる様を見ていると、腹立たしくなってくるが、原作者は確かお役人さん出身だったと思い出し、彼の上司にこんな人がいたのかなあ、なんて思ってみたりもする。
[DVD(邦画)] 8点(2012-11-24 01:51:22)
359.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 
 原作未読。  現代の日本の風呂に驚くさまは面白かった。何よりいいなと感じたのは、彼が持ち帰ったのは技術の部分ではなく、文化の部分が多かったことだ。シャワーなんかの例外もあるが、その殆どは日本のお風呂文化そのものだ。籐カゴなんかとても懐かしい。あれを使うなら、見張る人=番台のおばさんも必要になるな、なんて考えた。思えば、番台にはそういう役目もあったのだと想い出す。   この物語で不思議だと思うこと、というか不満な点は、お風呂讃歌とも言うべきローマ側物語と、現代側の物語が符合していないという点だ。上戸彩は、温泉旅館を継ぐ方向で、お風呂の良さを見出して欲しかったと思う。あくまでお風呂を主役として、一貫したコメディの空気感で後半戦と結末を作れば、もっと楽しい映画となったのではないか。変にシリアスな部分は要らない。
[DVD(邦画)] 7点(2012-11-23 03:12:07)(良:1票)
360.  ルパン三世 東方見聞録 ~アナザーページ~<TVM> 《ネタバレ》 
 冒頭の「真っ黒犯人」、スカウターメガネは、コナン。爆弾型びっくり箱からのメッセージはカリオストロ、バイクに乗る姿は、VSマモー。どこかで見たような絵のオンパレード。パロディに放ってないし、オマージュと言うよりは、真似っこという感じか。いや、わざとチラつかせるあざとさがイヤラシイ。   絵的には、表情のキツイままの口だけ動くのが多すぎて、却ってトメ絵感が際立っている。動画枚数、減らしすぎじゃないだろうか?あるいは、動きの見せ方が、下手なのかもしれない。ルパンの横で、ずーっとビックリし続けたまま固まっている次元って、おかしすぎるよ。   お話に関しては、もういい加減、悪者から女の子を救う話はあきらめろ、と言いたい。どんだけ、カリオストロに囚われてるんだ。同じ土俵では勝てないんだよ。原作や、1stシリーズには、もっといろんな種類のストーリーがあった。発想が豊かだった。ルパンが女の子を助けない、五右衛門が女に赤面しない、藤子がいい人過ぎない、ゼニさんが不甲斐ないルパンを嘆かない、そんなルパン三世を見たい。純粋にドロボーの話としてのルパン三世を見たい。
[地上波(邦画)] 3点(2012-11-21 00:27:29)
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