341. サボテン・ブラザース
すれ違いコントの原型みたいな感じ。これに関しては吹き替えの方が味わいがある。きっと。ヌルイ感じがまたよい。カルメンの真摯な眼差しが余計に面白さを添える。 三谷幸喜が「合言葉は勇気」でこのプロットを、ギャラクシークエスト、などコント職人にとっては憧れのようなプロットなんだろう。この本作にしても、七人の侍や荒野の7人をモチーフにしてるし。永遠のお手本という感じなのだろう。 [DVD(吹替)] 8点(2013-02-02 18:56:40) |
342. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
《ネタバレ》 設定が核であったり全体的にちょっと大仕掛けになりすぎて興ざめ。その割りに、そこらかしこにユーモアや笑いが織り込まれていて、逆に緊張感を削いでいる。僕のMIに持ってるイメージとはちと違う。トムクルーズありきの作品でもあるんだけど、さすがのその彼もビジュアルに少し老いが見えてきたのは残念。そんな中でドバイでのビルでの交渉はちょっとドキドキしてよい感じ。前回の舞台が上海、今回はドバイムンバイとなんか経済の流れも少し感じるなあ。BMWのファンなんで、今回は多数出演でした。最近の映画界の傾向ってAudiが多かったから少し新鮮だった。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-02-01 20:04:18) |
343. マイ・フレンド・フォーエバー
良い内容でした。デクスター、本当に短い人生の終焉間際にいろいろ経験できて本当に良かった。たぶん人とは感じどころは違うだろうけど、無鉄砲に川下りに出る場面が心にしみた。エリックには意図はなかったのだろうけど、デクスターには素晴らしい贈り物になった。そのエリックの無意図さがかえって友達の有難さをかんじさせる。毒草の件でもまたデクスターの命を縮めたであろう長旅に対してもデクスター母はエリックを責めるわけでもなくその悟りようは非常に好感が持てた。いろいろ分かり易い伏線もあって、それは事前に読めたけどそれはそれで良い演出だった。いろんな面で考えさせてくれる良い映画でした。 [DVD(吹替)] 8点(2013-02-01 19:22:12) |
344. ブレイクアウト(2011)
ニコラスケイジニコールキッドマンの2大スターの共演、でなぜにこんな出来になっちゃったのか。両者の熱演はともかく、映画化してエンターテイメントのためのストーリーには無理がありすぎる。いくらなんでも犯人側がおマヌケ過ぎだろう。大オチにも乏しく、最後に哀愁漂わされても。 [DVD(字幕)] 3点(2013-01-26 12:57:49) |
345. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 米軍万歳!の映画だった。最後退役艦でいくとかなんかは感動押し売りのような感じで。ま、感動したけど。前半の軽いロマンス話ってちょっと古臭い米映画のような感じで現代では不要かなあ。エイリアンの最新兵器に対して人類が応戦勝利にはかなり無理があるな。また、エイリアンは基本先制攻撃がないようなフリとか単純な殺戮はしないとこなんかのフリはなんか置いてけぼりで食い足りなかった。コントラストのはっきりした青い空青い海の映像はすがすがしい感じがあった。 ま、基本ドンパチの画を楽しむ作品かな。最後のエンドロールあとにくっ付けたエピソードは何故に?バトルシップ2でもつくるフリなのか。それともユーモア入れたアメリカンジョークなのか、日本的に言えば「なんでやねん」ってつっこんでくださいっていう。 [DVD(字幕)] 5点(2013-01-25 19:37:17) |
346. ブルース・オールマイティ
ジムキャリーらしい作りの作品。彼の作品ならもうちょっと神になったところでユーモアを放り込んでもよかった気がしないでない。ひねりや伏線もさほど多くなくて直球でテンポよく話を運ぶ。モーガンフリーマンの堂々とした神ぷりは主役の芸達者のジムキャリーをも食っているように見えました。平均点の作。 [DVD(字幕)] 6点(2013-01-25 15:45:32) |
347. 首都消失
《ネタバレ》 30年ぶりに鑑賞。すっきりしない結末だったよなあとの記憶だけが残っていた。そりゃ最後まで雲とは?雲の中はどんな惨状だったか?のもっとも知りたいことは有耶無耶だったし。でも、今回鑑賞後は、当時は自分も若かった、ドキュメンタリー風も求めていたんだろう、でも、今ならこの作品は災害モノで、肝は災害に対する人々の行動にあるということは解る。でも、それにしてもその描写が浅いのが痛い。首都圏以外ののんびりムード、とりあえず米ソ冷戦入れました、渡瀬名取の芝居だけになっちゃったなあ。いきなりお祭り騒ぎ、バンドが始まってあろうことかハモりだしたのにはさむ過ぎて驚いた。屋台も出てた。作品の中に異常事態に対する緊張感が全くないんだよね。音楽もワンパターン。鳩が希望の象徴、あるある。みてたらミストとザ・コアを思い出した。こっちはFUSOのトラックだったけど。まあ作品はともかく、80年代の日本の懐かしの町並みが見れるという点だけは非常にグッド [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-18 19:53:44) |
348. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 観賞前は題名やあらすじからバリバリのSFを想像してたけど、内容は人間の内面をえぐるサスペンスがメインだったね。魔女狩りになってた。意匠やアイデアはエイリアンの影響大だったけど、時代もあるかな。本当に怖いのはいわゆる生き物(エイリアン)なのか、それとも恐怖がために理性や人間性を失った人間なのか。考えさせられた。そしてそれをリアルに感じさせる演出は見事。印象に残る場面は、血液検査させられている場面。そして怪物に変化して縛られたまま暴れる人たちの画も。犬の演技も良かったね。犬って普通追いかける動物なのに逃げているって人間のように知性があるように見せる演出も良し。たたずんでいる場面とか部屋を廻っている時は考えているように見えたし。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-12-24 21:18:57) |
349. かもめ食堂
これは佳作だねえ。でも正直言うとよく商業化できたなとは思う。刺激は少ないし。だから制作したのが立派だ。小林聡美の持ち味炸裂してる。彼女ありきだ。片桐もたいも彼女らでなくては成り立つのが困難だったろうの役どころだ。3人選んだキャスティングは100点だ。癒されるねえ。働くとこが貴いということもみせている。美徳だなあ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-23 11:56:09) |
350. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 面白かったね。巧くクイズの問題に絡めている。アイデアがいいや。日本人作家が書きそうな原作脚本だと思った。でもその背景はまさしくインド。結構衝撃的なんだけど、人権というか人の存在価値の低さを当たり前のようにそしてたくましく描いている。日本人にはお馴染みのミリオネアのサウンドも有名ゆえに効果的になった。ラストの運命だったは締めとしてはバシッと決まったね。それとエンドロールのダンス、これには文化の違いなんだろうなあと驚いた! 賞獲り作品になったけど、いわゆるリアルなミリオネアである審査員が途上国はかくあるべし的に上から見てるようでもあって、ポイントかさ上げアップしたのかもしれないね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-15 20:31:53) |
351. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 原作の大ファン。普通は原作があるとそれを映画の尺にどう凝縮するかが難しいものだけど、この作は逆に原作のエピソードを間延びさせて薄めさせる結果になってる。原作自体がギャグ作品であって、ぶっとい人間ドラマが薄いために作品化が難しいのも解かるが。作品観てて、テイストがのだめカンタービレと酷似しているなあと思ったら、やはり監督が同一人物であった。のだめの演出や作風はその原作の味を活かして素晴らしかったとは思うけど、だからと言ってそれをそのままテルマエに持ってきたのは非常に残念だった。もっとシュールな感じの方が良かった気が。キャスティングでルシウスに阿部寛は素晴らしい。結婚できない男桑野さんドラゴン桜桜木なんかで演じた理屈ぽい偏屈さは随一の味だし、容貌まで備わっているから奇跡に近い。まさにルシウス。演出脚本みるとフジテレビがやっつけで仕上げた感が強いけど、ロケーションやセットではかなり頑張っている。ゆえにそれを残して別の制作で入魂で制作してみて、テルマエが海外でどう評価されるかを原作の根底にある日本論を問うと言う意味でも試したかったところ。自分が原作ファンだけに残念なところが多い作ではあるけど、でも、娯楽作としては楽しめたんで良かったとは思いますよ。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2012-12-06 11:26:20) |
352. バタリアン
コメディ風味をトッピングしたホラー。20年以上ぶりに観賞したけど、なんともまったり風味で好ましい。今回はDVDの都合上原語字幕観賞になったけど、この作品に関しては吹替の方が断然良いな。「脳~みそ~」で迫ってくれた方がもっとコミカルで恐怖感になる。ちょっとした保身から大ごとになっちゃうこととか、ちょっと風刺的かな。核ぶっ放すとこも超あっさり感とか、なんかいいね。バタリアン、オバンンバ、そしてオバタリアンにまでつながる、老若男女子供まで楽しめる、夜もちゃんと眠れる、あんまり怖くないでもちょっぴり怖い娯楽ホラー、ホラー界に異彩を残すまさに名作。でもまがうことなくB級加味して点数は7点。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-04 22:52:16)(良:1票) |
353. ROOKIES-卒業-
《ネタバレ》 テレビ版の大ファン。とりあえずテレビドラマ版を見てる人なら感情移入してみることができるよね。シナリオ的には粗い。御都合だな。あるかよみたいな。でも夢の先というのには心動かされた。ぼくも安仁屋と一緒に泣いた。だから良い作品。 [地上波(邦画)] 6点(2012-10-29 17:06:06) |
354. 八日目の蝉
《ネタバレ》 とっても良かったです。号泣でした。泣き所満載。永作さんの表現も素晴らしかった。永作さんが序盤にみせる不安な表情、そして、教室や虫送りの時にみせた愛情あふれる笑顔。それがラストへ向かってのその落差とあいまってこちらの感情を揺さぶりました。映像にも特に小豆島での絵には日本的な美がありました。僕の一見時の見方が浅いせいか、良付きのレビューをみてまた感心して感動が深まりました。10点級の感動があったのですが、どうしても、小池栄子さんの彼女たる存在感が強すぎて違和感があったのが残念。頑張っていたのはよくわかるのですが。その辺りがちょっとマイナス。写真館の田中泯さんは短い出演だったけどそのオーラが輝いてました。心に残るシーンは教室のシーンと写真館のシーン。極上のシーンでした。 [地上波(邦画)] 9点(2012-10-29 15:49:56) |
355. 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
《ネタバレ》 もう10年もたったし、志に対してとかの批判はよそうと思う。娯楽作としては十分面白いんじゃないかな。脱獄の大ネタとかセキュリティ高度すぎや政治とかのネタは面白かった。でも射殺とかファンタジーに過ぎる部分やスベリ気味の元作品ネタも多くて辟易するとこもあった。オマージュというか稲垣吾郎ちゃんや伊集院さんが出てる場面はおっ!と思った。元ネタでは好演だったし。嬉しかったね。ただ小泉今日子さんがねえ。元ネタキャストがあるんで仕方はないけど大事な役どころだから演技派女優だったらなあとの残念さは拭えない。全般的な感想は「スベる大捜査線」 [地上波(邦画)] 6点(2012-10-29 15:47:43) |
356. GANTZ:PERFECT ANSWER
頭空っぽすると面白いんだけど、大小の黒玉の存在理由とか黒服星人とか復讐とか、映画の尺では描ききれなかったのかもしれないけど、???が多いなあ。吉高さんは演技させるとうまいというか存在感あるよなあ。とってもかわいらしかった。 [地上波(邦画)] 6点(2012-08-26 10:49:05) |
357. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
この映画って、以降出てくる、大型船パニック、水もの、脱出もの、それらの演出に多大な影響を与えていて、もはや直接間接にせよその影響下から逃れることは難しいくらいの偉大な作品になってしまってると思うんだよね。あ、これってポセイドンと思うこと多いし。。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-08-25 21:38:33) |
358. GANTZ
原作未読。とりあえず興味深く観ることができた。こういう突飛な発想は日本のMANGAならではで素晴らしいということになるだろう。興味を後編に繋ぐという意味では十分成功してる。 [地上波(邦画)] 5点(2012-08-25 17:28:53) |
359. バンコック・デンジャラス
なんかロケーションだけでなくシナリオ演出もアジアンテイストで彩られて、そこに無理やり大スターのニコラスケイジをキャスティングした感じ。あんまりコクってもんがなくてストレートな運び。レオンちょっと思い出したかなあ。表現したかったのって、孤独な殺し屋の哀愁てなところかな。ニコラスケイジだからなんとか5点もたすことができる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-22 16:25:01) |
360. サイダーハウス・ルール
《ネタバレ》 良い作品観たなあとしみじみ。トビーマグワイアはその後の活躍が理解できる繊細で素晴らしい演技だった。とにかく演出や人物描写が丁寧ですぐに映画に溶け込んでしまう。主役のホーマーの成長の表現やラーチ医師の老いと愛情は心に沁みいる。題名とおりの脚本をつくっているのには感心した。ホーマーの遵法心を冒頭でさりげなく振って、あとはそれに対する問いかけ。ルール紙を燃やすシーンは上手く象徴してる。最後のラーチ先生の大ネタはオチにふさわしい。作品をあとで振り返るのも楽しいし、いろいろ考えさせてくれる良い作品だった。なにげに女子子役メアリーアグネスのホーマーに恋している描写の演技演出が好き。ベタだけど。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-08-22 09:27:21) |