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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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3581.  デビルマン
この作品が、人間の持つ悪魔性・不寛容・残酷さをテーマにしていることを考えると、この作品を見た原作コミックファンの怒りというものはすでに作中に予言されていることになる。とは言え、それは一種のマッチポンプなので、本当に予言と呼んでよいのかどうか、物事の因果関係を捉える際には注意が必要である。 そもそも、いくらファンが拒否反応を示したところで、映画に永井豪本人が出演している、という「お墨付き」を得ているのだから、周囲がとやかく言っても仕方がないのだけれど、『日本沈没』に登場した小松左京がやたら嬉しそうだったのに比べ、永井豪の表情がやたら「心配そう」に見えてしまうのは、気のせいか? いずれにしろ、結果的に誰も止めることができず、こんな作品が出来上がってしまった、という事実は動かせない・・・。  正直言うと、この作品、今まで見たことなかったんです。興味が無いというより、むしろ、積極的にスルーすべき「接点を持っちゃいけない」地雷作品だと思ってたもんで。だもんで、監督が誰かも知らず、最近になって「えっ、まさか、那須博之だったのか」と知ってしまい、こうなると興味が湧いてくるではないですか。興味と言っても、作品に対してというより、どうしてそんな無茶な起用が行われたのか、という背景の方に、ですけれども。 それはともかく。 いろいろと、意表を突かれました。まさか、タレちゃんが登場しないとは。 ってのはどうでもいいですが、まさか、フルCGのデビルマンがチョイ役で、基本は若手俳優が上半身ハダカでペインティングしてるだけの「デビルマン(これが?)」だとは。ゴメン、本当にゴメンね、だけどコレ、貧相と言わずして何というか。 撮ってて、あるいは編集してて、マトモに物語が繋がっていないことに気づかないはずは無いのだけど、どうしてこんなツギハギのパッチワークみたいなオハナシになってしまうのか。それは、繋がりを無視しても何か描きたいものがあったんだろう、と思いたいところなのですが、それが何なのか、見つからず。(見つからないと言えば、出演者の中に名前があった男色ディーノは、どこに出てたんだっけ?) こういう作品はよく、「ツッコミどころ満載」とか言って揶揄され、満載なんだったらそんな一言で片づけずに片っ端からツッコんであげたらいいんじゃないの?とも思うのですが、たぶん、それって、ノーガードで迫ってくるボクサーに対してはかえって、どこに打ち込めばいいのか、パンチを出すことを躊躇してしまう、みたいな感じなんじゃないでしょうか。 そういう、ノーガード戦法の作品です。これは。 でもまあ、日常から終末論的な世界観への移行、という独特の雰囲気は、それなりに味わえるのではないでしょうか。 宇崎竜童・阿木燿子夫妻を「日常」と呼んでよいのかどうかはともかく。
[インターネット(邦画)] 4点(2024-04-29 07:16:09)
3582.  シェラマドレの決斗
いかにも「映像にこだわりました」という作品。レオーネ風(?)に顔面どアップを繰り出したかと思えば、会話シーンで手前の人物の後ろ姿を画面の中心に据えるなど、画面ナメまくり、視点歪ませまくり。 こういうのは、ふとしたシーンで目を引くからこそ効果的なんであって、こんなに乱発しても、目障りなだけ。 思えば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんていう映画は、他愛ないっちゃあ他愛ないのかも知れませんが、それでも「このシーンをどう撮影してどのように見せれば、物語が面白く動いていくか」という点へのこだわりに関しては、本当に素晴らしい作品だったと思います。頭が下がります。それぞれのシーンが事件を孕んで物語の進行を促し、面白いシーンの積み重ねが面白い映画を作る。 たいして面白くないオハナシを、「その代わり映像にはこだわりました」というシーンがいちいち停滞させてちゃ、やっぱりダメでしょ、と思っちゃうのですが、こういうのも一種の、流行りすたり、でしょうか。一風変わった、西部劇。 サソリがデカくてなかなか見栄えがしてたのは、そこは良かったですかね。ああいう腕相撲はしたくないよね、というのはよく伝わりました。まあ、そんなもんでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-07-16 06:34:11)
3583.  Fukushima 50
原作は門田隆将の『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』。当時の経緯を詳しく知りたいのであれば原作を読んだ方がいいだろうし(読みやすく書かれてるしね)、より冷静かつ俯瞰的に知りたければ、船橋洋一の『カウントダウン・メルトダウン』を読むのもよいでしょうし、NHKスペシャル『メルトダウン』取材班の『福島第一原発1号機冷却「失敗の本質」』などは、誰が良いの悪いのというのとは別として、事故の経緯に対する印象を一変させるかもしれません。あるいは別角度の視点として、高嶋哲夫の『福島第二原発の奇蹟』とか。 とは言っても、この『Fukushima 50』という映画は、原作本の内容をただ映像に置き換えて再現してみました、という訳ではなく、やはり、映画ならではの訴えるパワーをもった新たな作品として、しかしあくまで実話に沿ったノンフィクションとして、作られたものなんでしょう。 であれば、ウソを織り交ぜろとは言わないけれども、何かもう少し、「事実の再現」以外に、映画らしい演出があってもバチは当たらない気がするんですけどね。悲惨で絶望的な光景ばかりではなく、そういった光景に囲まれる中でふと目を上げれば、そこにはかつての美しい空があったり、自由に宙を舞う鳥がいたり。ってのはさすがにベタかもしれませんけれど、要は、対比、ですよね。 主人公の描き方も実にストレート。原作通りっちゃあ、原作通り。確かに、本店なり首相なりの(やや誇張された)愚かしい姿との対比はあるかもしれないけれど、ここには想定内の、我々の期待に完全に応えてくれるヒーローらしいヒーロー像しかない。同じ渡辺謙がかつて『硫黄島からの手紙』で演じた栗林中将が、我々の期待をはぐらかすようにいまいちヒーローらしからぬ人物、しかし(あるいは、だからこそ)印象的な人物として描かれていたことを、ふと思い出します。 この題材を、このタイミングで映画化して、それだけでも何かと難しい面が多々あるだろうけれど、その結果、こういう作品として仕上がって、ご苦労様なのですが、つい、「無難な冒険」、と呼びたくなってしまうのです。
[地上波(邦画)] 4点(2022-10-23 18:08:29)(良:2票)
3584.  ザ・スパイダースの大進撃
マチャアキのタンバリンが何者かに狙われる怪事件が発生! って、こんな書き方すると、まるでこの作品がオモシロいかのような誤解を与えてしまうではないですか。 新春隠し芸大会みたいに楽しそうに演じてるし、デタラメなんのその、と楽しそうに撮ってるし、まあ、楽しいのは何よりだとは思うのですが、見る側としては、この脈絡無さといい、スベり具合といい、ちょっとついていけないです。 まるで、鹿児島に慰安旅行に行ったついでに撮ってきたような作品でした、ハイ。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-06-26 14:34:38)
3585.  ラスト・ソルジャー(2010)
ジャッキー・チェンらしい体を使ったアクションもある程度は取り入れられてるし、そこにはコミカルな工夫もこらされてるけれど、この作品におけるジャッキー・チェンはあくまで名もなき一兵士、という位置づけなので、そういう「らしい」アクションは抑え気味。 という、ちょっと新境地を目指したようなところがあって、それはそれで結構なのですが、まずそれ以前に、ただ機械的にカットを細切れにしました、といった感じの演出が、気分を削いでしまします。最近よく聞く言葉で言うなら、「ハリウッドの劣化版コピー」というヤツでしょうか。似せても同じモノにはならないので、劣るしかない。 あと、どの国でもこの形で公開されてるのかは知らないけれど、こういう物語の映画でも最後にNG集をつける神経は、正直、ワカリマセン。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-06-19 10:08:59)
3586.  東京喰種 トーキョーグール
異様に室内シーンが多くないですか? 屋外のシーンであっても大半は屋内シーンと大差ないような場面ばかりで。ある場面からある場面にかけては、当然、登場人物は何らかの移動手段でもって移動してるんだろうから、そういうシーンをもう少し積極的に取り込むだけでも、映画に動きが出るんじゃないのかなあ。 あまりに見映えがしない場面ばかり続くもんで少々イライラしてきたら、申し訳程度に夜の都会の空撮が挿入されて、ああ一応はそういう事もやるのね、と、ちょっと笑ってしまいました。 クライマックスも、街の片隅のどこだかでひっそりとバトルが繰り広げられるだけ。ここは無人の街なのか? まさか。 ホントにこんなスケール感の無い作りで、良かったんでしょうか。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-06-12 16:00:00)
3587.  トゥ・ヘル 《ネタバレ》 
ニコラスケイジ映画にハズレ無し。と弁護するのも、そろそろツラくなってきました・・・。 もはや、面白いくらいに、ちっともオモシロくない(笑)。でも、そんな映画を救えるのは、彼を置いて他にいない!のです。さて、無事、救えたかどうか? 「私はスターではありません」オーラ出しまくりの小汚いニコラス・ケイジが、暴漢(?)に襲われてるらしきオバチャンを助けるも、なぜかオバチャンに恨まれ、もっとよく分からないのが、なぜかそのオバチャンと意気投合してしまう。割れ鍋に綴じ蓋、と言えばそうなんですが、というかそれしか言いようがないんですが、とにかく彼は、オバチャンと娘のところに転がり込んでしまう。 オバチャンの身の上には、超常現象チックな設定がなされているのですが、映画に本当の異変が起こるのは後半。ちょっと、遅い。 要するに、社会の底辺で因縁がぐるぐる廻ってるようなオハナシで、今さら「トゥ・ヘル」も無いだろう、という救いの無さ、なんですが、映画自体にも、工夫も救いも無く、ちょっとダレちゃいます。 ニコラス・ケイジは、こう見えても粗大ゴミではなく、「燃えるゴミ」だった、というオチ。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-06-11 09:32:55)
3588.  地球防衛未亡人
ダンが壇にダン隊員と呼びかける、ほぼ出オチみたいな企画の作品。 開き直って、お粗末さをかえって武器にしたような作品でもありますが、特撮部分はちゃんとウルトラマンっぽく仕上げていて、意外にわるくない、かも。 一方、毒のある風刺が散りばめられていて、それも、こんなコトをおふざけでやっていいんだろうか、と、ちょっと気が咎める部分もあったりするのですが、もっとも、そんなコト気にするくらいなら、そもそもこんな作品見ようとは思わない訳で、気にしないことにする。。。 とは言え。おふざけが過ぎると風刺も弱まり、どつちつかずの中途半端になってしまった印象は否定できません。しかしこれも、そんなコト気にするくらいならこんな作品見ない訳で、やっぱり気にしないことに。。。 とは言え。 壇蜜が怪獣相手にハダカ踊りしているのを見ると(煮え切らないセミヌードなのは、これも「そんな映画」だからではあるけれど)、何となく石井輝男のヘンタイ系作品を思いだしたりして。路線が違うんだから比べるべきではない、と言われるかも知れないけれど、でも連想しちゃうんだから仕方がない。そして、どうしても、所詮アタマで考えた「ヘンなコト」と、体の奥底から湧き上がってくるような「ヘンなコト」とは、やっぱり ヘンタイのレベルが違うよなあ、と思わざるを得ない訳で。 それでも、いいのかも知れないけれど。この作品、「単なる思いつき」の美学、というヤツかも知れませぬ。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-03-22 22:56:58)
3589.  天と地と
50億円余の製作費(多くの関係会社が泣いたという噂)に、大量に動員したエキストラ、こういったものを持て余しているのがヒシヒシと画面から伝わってくる、まさに自家中毒状態の作品。 大勢のエキストラでマスゲームを演じたら、さすがにスペクタクル感はイヤでも出るだろう、と思ったら、実はそうでもなかった、というのは、大きな発見、大きな教訓。私も正直、意外でした、ハイ。 ひたすら薄っぺらい音楽が、ますます作品をスペクタクルとは真逆の方向へ。 ずっと安く済ませながらあれだけ盛り上げた『戦国自衛隊』は、やっぱりエラいと思う(傑作だと言うつもりは無いけど)。 とは言え『乱』の製作費26億円が、フランス資本に頼らざるを得ず、日仏合作となったことを思うと、角川春樹の野心、一目置くべきものなのかも。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-03-13 13:20:51)
3590.  グラスホッパー
再現された渋谷駅前のシーンはさすがに驚かされますが、オープンセットでの撮影ならもっと自由度があってもよさそうなもの、なんか妙に不自由そうに見えてしまうのは、どうしたもんだか。 特徴的な何人かの登場人物たちが、それぞれ行動していけば、自然と映画になる・・・と言いたいところですが、どうも物語に、見え透いた作為のようなものばかりが感じられ、気分的にどうもノリません。伏線のための伏線。驚きが無い。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-03-03 23:06:04)
3591.  絞殺
題材となっている実際の事件は、本多勝一のルポ「子供たちの復讐」に詳しく書かれています。著者が著者なもんで、本多勝一バイアスがかかっちゃってますけれど、一方、この映画。バイアスなんてもんじゃなく、かなり改変されています。 あくまで実際の事件をヒントにしただけ、ということなのかも知れないけれど、まだあまり年月が経っておらず限りなく現在進行形に近いこの悲劇を、こんな風に「人を傷つけかねない」形で映画化するなんて、あまりその是非については述べたくないとは言え、ホント、よくやるよなあ、と。 もしかして、新藤兼人は、怒ってたのか? だとしても、ちと、アタマでっかちな作品、ではないかと思えて仕方が無い。 例によって性の問題を絡めて自分の路線に引き込んだり、父親の横暴を、近隣住人の無責任さを、進学校の非人間性を、極めて極めてステレオタイプに描いたり(ここまでくると硬直した偏見と言わざるを得ない)、という一方で実在の事件の顛末には一応、乗っかっておこうという点に、どうしても無理を感じてしまう。剥き出しとなった作為はコレ、貧弱さの表れ。 いや、西村晃、乙羽信子のお二人の体を張った演技が、その貧弱さを何とか覆い隠そうとしており、また実際、映画的な演出を欠くほどには無神経な作品でも無い訳ですが。 ただ、息子が家庭を破壊するシーンの迫力の無さ、特に、「撮影なのでホントには殴ってません」というのが信じられないくらいに丸見えになっちゃってる殴り合いシーンのヌルさ。何とかして欲しい。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-01-30 21:36:21)
3592.  竹取物語(1987)
ああやっぱり、沢口靖子ってのは、宇宙人だったんだなあ、と、まあそんな作品です。 竹取物語という設定を借りて何を描こうというでもなく、そのまんまお金かけてSF超大作にしてみました、といった感じで。もうちょっと他にいいネタ無かったんですかね。こういう強引な特撮モノなら、カネかけるまでもなく、大林宣彦にでも頼んでおけば、どんな出来になろうと誰も傷つかないで済んだのでは。 しかし敢えてそこに飛び込むのが市川崑のエラいところ。この人にとって、過去の名声とか言ったものはどうでもいいらしい。 などとバカにしたような事を書いてると、セットやら衣装やらが豪華で、気合も感じられ、予想されたこととは言え、ちょっと圧倒されます。 しかし、セットが立派なのはいいけど、部屋の中はやたら、ガランとしてます。妙に、空虚。いやもしかしたら、これが正しい「時代考証」とやらなのかも? そこはちょっとワカランけれど、それにしても、雰囲気を出すのには、小道具ってのも大事な要素だと思うんだけど、およそこれという小道具が登場せず、この作品がどこか大雑把で薄味に感じてしまう理由の一つは、そういうところにあるのでは? クライマックスに向けた盛り上がりにも乏しく、ただただ、「『未知との遭遇』ってやっぱりスゴかったな」と感じてしまうのが、悲しいところ。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-01-22 09:42:39)
3593.  リアル鬼ごっこ(2015)
これは一体、リアル何ごっこなんですかね?  こんなこと言うと身も蓋もないけど、そもそも「鬼ごっこ」を「リアル世界でやる」と言う設定にはどうも魅力を感じず、どっちかというと、作品を受け止める我々の側が、鑑賞後に「考えてみりゃこの物語って要するに、一種の“鬼ごっこ”だったんだよね」と気付くような、そんな作品であって欲しい。  という意味では、この作品は、タイトルこそ「リアル鬼ごっこ」だけど、まるで鬼ごっこではない(場面によっては戦争ごっこだったりする)ので、決して悪くないとは思うんですけれども。 それにしたって。 面白くないんじゃ、仕方が無い。ヒロインに魅力が感じられないのもイタい。いくつかのシーンをキメて見せる分、キマってないシーンが、ちとツラい。 サスペンスから来るのとは別種の、一種の気疲れみたいなものだけが残りました。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-11-13 13:43:14)
3594.  戦後残酷物語
戦後の混乱期、進駐軍のMPに強姦され人生を狂わされてしまった女性の姿を描く。日本の立場が弱かった時代の理不尽な苦しみを描こうという気持ちはよくわかるんですけれど、何せ原作が、後に「ノストラダムスの大予言」で悪名を馳せる、あの五島勉氏。と言うんだから、もうこれは、運が悪かったとしか言いようがありません。ほぼ、ぶち壊し(笑)。 こういう題材なら、やっぱり松本清張とか。何か他に手があったのでは。と今さら言っても、ねえ。 米兵たちはひたすら好色一直線。だもんで、やたらレイプシーンが繰り返されて。まあ、それなりに主人公の人生にも起伏はあるんですけど、それでもさすがに単調。煽情的なのに、単調。込み上げるべき怒りも、これと言って込み上げて来やしない。 でもって、哀しいラスト(?)を切々と歌い上げる、謎のフォークソング風の歌声。込み上げるべき涙も、どう足掻いたって込み上げる訳もなく。 なんか、五島勉のせいとばかりは言えないような気がしてきたなあ。変なエロ作品でした。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-11-07 22:26:13)
3595.  ジョンQ-最後の決断- 《ネタバレ》 
息子に心臓移植手術を受けさせるための大金が準備できず、人質をとって病院に立て籠もる父親の話。そこに医療制度や保険制度への批判なども絡めたりして。 しかし主人公を演じるデンゼル・ワシントン、どうもこの優等生顔を見てると、いわゆる「勝ち組」にしか見えなくて、多少ドロ臭い印象があっても良さそうなこの主人公の役を、やたらスマートに演じてます。いや、主人公が事件を起こすまでの過程は、彼の誠実なイメージに加え、畳みかけるような演出もあって、惹きつけるものがあるんですけどね。ただ、いざ人質をとってからは、犯人がいいヒト過ぎて、緊張感が持たない。 人質たちが、リラックスしまくりで、こんな緩いノリでいいんだろうか。ただでも、見てる我々が主人公のことをいいヒトだと思っているのに、人質たちがそれ以上に「彼はいいヒトだ」アピールするので、さすがにクドくなってくる。このマッタリ感の中、互いに八百長臭い意見をぶつけ合うセリフの応酬で、社会批判。クドい。 これがデンゼル・ワシントンみたいな誰にも好かれるベビーフェイスタイプじゃなく、ウェズリー・スナイプスみたいに皆に嫌われてそうな(?)ヒールレスラータイプの人が主人公を演じて、それでも映画終盤には我々の心をガッチリ掴むことができたなら、さすがこれぞ映画の力、と大いに感心し感動できるところだと思うんですけれども。 結局最後は、作品が狙った社会批判からもかけ離れた、「ドナーが見付かるか見付からないか」という単なる物理的な問題へと帰着させざるを得なかったあたりにも、作品の限界を感じてしまいます。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-10-24 08:42:26)
3596.  ソウ3 《ネタバレ》 
ジグソウが仕掛ける死のゲームの世界、そこではジグソウとはすなわち神であって、その「神の死」が描かれるのがこの第3作、なんでしょうけれど。 この「神の死」ってやつが、どうも作品の中であまりインパクトが無い。最初からひたすら残酷シーンのオンパレードで、その中に埋もれちゃってるような。本来なら、「あの頭蓋骨の中に、このトンデモない世界が広がってるんだよなあ」、なんてことを思うシーンのような気もするんですが。 映画開始から肉体損壊がひたすら続き、ここも本来なら、自分の意思によって自分の肉体を傷つけねばならないところに残酷さがあるのでしょうが、ほぼその点は形骸化。大した躊躇もなく自らを傷つける。見てて「人間の体って意外に丈夫だなあ」とかワケの分からないことに感心してしまったり。 断片的な描写から、やがて2つの物語が同時並行で描かれていく構成、それ自体は悪くないにしても、その2つがいざクロスしてみると、あまりどうということもなく。 ちと、長かった。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-09-28 16:31:04)
3597.  ファースト・コンタクト/STAR TREK 《ネタバレ》 
最強の敵、ボーグによる侵略が開始された!という訳で、最初の方では(ちょっとだけ)スターウォーズばりの戦闘シーンなどもあったりするのですが、基本的に、事態がどうなったとか、ボーグの狙いがどこにあるとか、断定型のセリフでもってオハナシが進むので、活劇としての面白さが欠落しています。この理屈っぽさが、スタートレックの特徴でもあり限界でもあるのかな、と。 で、反撃を受けたボーグは時間の渦に飛び込んで過去の地球に向かい、人類すべてをボーグに同化して(同化って何?)その後の歴史を塗り替えてしまう。唯一、同時に時間の渦に飛び込んだエンタープライズ号の面々だけがこの歴史の変更の影響を免れ、ボーグの野望を阻止すべく、過去の世界で戦いを挑む。 こんな簡単にタイムトラベルできるんなら、ボーグはもっと早く、エンタープライズに見つかる前にこっそり過去に行けば良かったのでは?というのは不問にするとしても。 その過去世界(今の我々から見たら未来です。第4作みたいなマヌケな事にはなってません)で、エンタープライズ号内にボーグが侵入するという危機的事態に。ついには自爆装置を起動してエンタープライズ号を放棄することになるのですが、そもそもこのエンタープライズ号は、どのくらいの規模の船で、内部にどういう船室があって、何人くらいのクルーが乗ってて、、、といった基本的なイメージが、この作品単体で見る限り全く掴めないので(ここまでのシリーズを見てれば掴めるのかも怪しいが)、特にコレといった感慨も湧きません。かろうじて、室内に一人残ったピカードの姿が、僅かにその無念を感じさせるくらい。 だいたいこのテの展開で自爆装置を起動したら、音声でのカウントダウンが始まるもんですが、この作品では「音声警告はありません」とのこと。ちょっと新鮮ではありますが、時間が迫ってくる危機感が皆無、ってのもどうしたもんだか。 結局、自爆装置はボーグに改造(?)されたデータによってアッサリと停止されてしまうのですが、このシーンもあまりにアッサリしていて印象が薄く、映画見終わってから「あれ、そういや自爆装置って、切ったんだっけ?」と一瞬、不安になってしまった(笑)。 この映画、中盤のムダな問答を削ってでも、もう少し描くべきものがあったんじゃ、ないのかなあ。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-09-12 07:57:08)
3598.  ハワイの若大将
正しくは「サライの若大将」。んなアホな。 ハワイと言いながら、どうせそんなシーンはごく一部でしょ、どうせ最初の30分以上はハワイなんか出てこないんでしょ、とタカをくくってたら、開始からギリギリ30分弱で、若大将はサライの空、じゃなかったハワイの空へと旅立ちます。 その理由というのが、カンニング騒動で青大将ともども大学を停学になり、それに合わせてハワイに渡った青大将が現地で悪行三昧、というほどでは無いにしても、とにかく彼を日本に連れ帰るべく若大将もハワイへ。 海外でも臆せず堂々としているのが、さすが若大将、といったところですが、早速パスポートと財布を無くしてしまい・・・という、全くヒネリも何もないありきたりな展開。とか言っちゃいけないのかな。海外旅行の珍しい時代、まさにベタネタの最先端といったところでしょうか。 あとはもう、別にハワイでなくてもいいやんか、という極めてどうでもいい展開。ただ、ワイキキの光景が今と本当に異なっていて、あの高層ホテル群がまだ殆ど建っておらず、日本の鄙びた海水浴場と大差無いように見える。なかなか貴重な光景です。ただダイヤモンドヘッドだけが、今も昔も変わらない。 で、早めにハワイへ来たと思ったら帰るのも早く、早々に帰国後、終盤はヨットレースを延々と見せられ、これがまたちっとも面白くない。 その面白く無さこそが、加山雄三そのもの、という気もするんですが、それを言っては身も蓋もないので。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-08-26 22:17:57)
3599.  チャイルド・プレイ2
別に何か心理描写みたいな事をしっかりやってくれ、などと言うつもりはさらさらなくって、ただ、人形が動いてるんだから、もうちょっと驚けよ、と登場人物たちに言いたくなるんですけどね。1作目と大差ない内容だから映画見てる人は今さら誰も驚かないし、だったら登場人物も驚かなくっていいや、ってことなんだろうか。 しかしこの、それぞれが抱えているはずの背景もわからず、今起きてる事への反応も薄い、この映画の登場人物たちに対し、我々は一体どうやって関心を持てばいいんだろうか。 いや実際には、やたらとアンディ少年に冷たい「何だかヤな人」ってのが登場すると、これはなにがしかの関心が持てるのだけど、そういうヒトたちは決まって早々にアッサリ殺されてしまう。ヤな人をとっととブッ殺すのは我々へのサービスのつもりかもしれないけど、大きなお世話。お陰で、後には(アンディ君を含め)、ツマラナイ人しか残らない。 終盤の人形工場のシーンは、それなりに面白いっちゃあ面白いんだけど、如何せん予算不足なのか、ホンモノの工場には全く見えないのが、これまた悲しいところ。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-07-13 22:46:48)
3600.  サランドラ
これは見るからに、イギリスの食人族、ソニー・ビーン事件をモチーフにしているようで、キャンピングカーが砂漠の真ん中で立ち往生となった一家が、謎の食人一味に襲われる、というオハナシ。 隅から隅まで激安感が溢れていて、これでは最高でも4点止まりですが、なかなか味があるので4点満点を差し上げます。 動けなくなったキャンピングカー、その外には妖怪じみた連中、というのがちょっとゴケミドロチックですが、なにせ妖怪じみているとは言え、正体は人間、ただのマヌケな連中という風にも見えてくる。イヌに襲われただけで、もうタジタジだったり。 もうちょっと神出鬼没な感じがあってもよいかと思うのですが、とにかくこのちょっとトロ臭い連中と、はっきり言ってイケ好かない一家との、あまり勝ち負けの行方が気にならない攻防戦が描かれ、マッタリとしたひと時を過ごすには、最高の一本ではないでしょうか。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-06-07 23:10:45)
030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.88%
41614.15%
53619.31%
663316.33%
7122331.55%
888822.90%
93749.65%
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