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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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3621.  残穢 -住んではいけない部屋-
日常にひそむちょっとした「恐怖体験」を掘り下げてみると、因縁めいた話が底知れず広がっていく、というオハナシ。 原作はルポルタージュを装ったような文体で書かれたフィクション(ですよね?ははは・・・)で、怪談らしいボヤっとした話が、ボヤっとしつつも不気味に連鎖し繋がっていく、というところが特徴。山本周五郎賞受賞など、結構、評判が良いようですが、ごめんなさい、私自身はもうひいとつピンと来なくって。 「これがもしホントの話だったら、コワい」+「実話っぽい書かれ方をしている」=「だからコワい」、ってな側面がこの小説にはあって、結局、「読み手がこれを実話であるかのように捉えられるか否か」にかかっているみたいなところがあり、どうもそれは、小説というものの持つコワさとは少し違うもののように感じられちゃう。 で、本作。かなり原作に沿って映画化しているので、その点、さらに弱い印象。主人公のポツポツとした独白を交えて進めていくあたりは、さしずめ「あなたの知らない世界 THE MOVIE」といった感じがあるのですが、「あなたの知らない世界」が妙に怖かったのは、実話っぽいかどうかというよりは、恐怖体験とやらをごく短いドラマに仕立てて素材のまま投げ出したような生々しさと、「なんでこんな番組を真っ昼間にやってるんだ」というワケのわからなさにあった訳で、そういう意味でも、それと同じような世界を長編映画に引きのばしちゃった時点で、ちょっと不利。 闇にうごめく人影様のものの描写など、映像作品らしい味付けもあるんですけどね。あるんですけれど、「結局、そういう描写に頼っちゃうのか」という不満もあって。ここぞというシーンでそれを見せるのならともかく、最初の方からそれを画面の賑やかしのように出してしまう。 ところで、「久保さん」が映画では女子大生になってて、「なんで大学生がこんな広いマンションに一人で住めるんだ」とか思っちゃうのですが、この女子大生が、原作の「久保さん」とは異なってイマイチ何を考えているのかよくわからんまま、原作の「久保さん」みたいに気がついたらアチコチの場面に登場してて、そこは何だか妙に面白かったです、はい。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2019-10-20 02:28:01)
3622.  キャリー(2013)
という訳で、2013年版のクライマックスは、少々物足りなかったデ・パルマ版よりも派手に、『超能力学園Z』よりもナンボか派手になっております。が、残念ながら、バタバタするばかりで見せ方があまり上手くないもんで、何をどう見せたいのかイマイチよくわからん、ってのが正直なところ。「画面分割」という違和感が、本作では無くなって、それはそれで結構なんですけれども、しかし見せ方がちと雑なのでは・・・。 それにしてもキャリー役は、やっぱりシシー・スペイセクにはどうやったって敵いませんわなあ。何というか、あの、内側から滲み出てくるような、筋金入りの不器用さとブサイクさ。役作りなのかホントにこんなヒトなのか、もはや判別不能。それに比べると本作におけるクロレッツちゃんは(←そんな略し方があるのか?)、どうしても「今、頑張ってオドオドした演技をしてますよ」という風に見えてしまう、これは本人のせいなのか監督の演出のせいなのか、判別不能。 と、いろいろ反省点もあるので、これを踏まえてあともう一回くらい、リメイクできそうですね!!
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-05-05 11:57:19)(笑:1票)
3623.  ベスト・キッド(1984)
皆さまご存知、元祖DIYカラテ。 故・岡八郎師匠の「空手もやってるねんぞ~通信教育やけどな~」というギャグと、思想的には近いものがあります。 「そもそも、こんなクソガキがこの程度の練習でトーナメントを勝ち上がれるワケがないだろ~」とツッこむ以前に、「そもそも、エリザベス・シューがラルフ・マッチオなんかに一目ぼれするワケがないだろ~」と言いたくなるワケで、そこに目をつぶることができれば、大抵のことは見逃してしんぜよう、という気持ちにもなってきますが、そういう受け止め方で、いいんですかねえ。ちなみにエリザベス・シューの出演作における相手役は、ラルフ・マッチオ⇒チンパンジー⇒トム・クルーズ⇒マイケル・J・フォックスと、この後、だんだんレベルが上がっていきます。 『ロッキー』のジョン・G・アビルドセン監督が再び取り組んだスポコンものですが、ほとんどスポーツも無ければ根性もない作品に仕上げていて、二番煎じにしていないところはアッパレ。最後は口数が少なくなり少々神がかり的になってしまった一作目のロッキーとは異なり、こちらの作品では「等身大過ぎる」主人公を設定して、最初から最後まで、どうしようもない「のび太君」でいてくれる。いてくれてうれしいかどうかはともかくとして。 で、コブラ会所属のジャイアンに要らぬチョッカイを出して、「ギタギタのメタメタ(©ジャイアン)」にされかかったところを、ドラえもんならぬ(似てるけど)ミヤギさんに救われる。そういや当時、雑誌のインタビューにパット・モリタが「カラテ経験なしで撮影に取り組んだ」とか答えていた記憶があるけれど、実際、見るからにそんな感じの所作ですな。まさに通信教育レベル。だけどそれに目をつぶると(←またか!)、この人、「東洋の神秘」みたいなものはよく出していると思います。日本人の我々が見たって、謎めいてますからね。でも一方で、生身の人間の弱さも感じさせるエピソードが挿入されたりもする(ただ挿入されただけ、という印象もありますが)。 実はジャイアンもそんな悪いヤツじゃなかったり、のび太は基本的にまったく反省しなかったり、ドラえもんはのび太を甘やかし過ぎたり、と、ロッキーから距離をおいた結果、「ドラえもん」にえらく接近した作品になっちゃってて、まあ、そこが、シリーズ化されるほどの人気を博した理由、なのか、どうなのか・・・。
[地上波(吹替)] 4点(2019-04-07 09:56:37)
3624.  ラストスタンド
シュワが片田舎の保安官だってんですが・・・すでに、ちょっと違うんでないの、と。 作品のベースにも「西部劇」があるんでしょうけれど、つくづく、シュワは決してジョン・ウェインにはならないし、なれないんだな、と。 シュワがシュワである以上、老いぼれようと何しようと、デカい銃を振り回して暴れてみせるしかないんだけど(他に何もできないし)、もはや見る側も同情まじりに「やっぱり大目に見てあげないとね」、などと思いながら見るしかない。 ジョン・ウェインはアクションが出来なかったかも知れないけれど、しかしあの独特の雰囲気、独特のユーモアで我々を魅了してくれましたよね。と、あまり比較してもしょうがないんですけれど、この貧相な内容の映画の中では、あまりに惨め。田舎町での攻防戦にいたるまでの前半はおよそチグハグ、それでも無理やり『リオ・ブラボー』(それとも『要塞警察』かな?)みたいに話をもっていこうとするのがいかにもセコイ。敵役にも魅力がなく、付け焼刃のようなユーモアが、不自然極まりない。 これは、失敗でしょう。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2019-03-31 20:48:19)
3625.  ターザン:REBORN 《ネタバレ》 
およそ、我々の興味を引く登場人物が一人もいないってのがツラいところ。暗い過去みたいなものを背負っている訳でもなし、意表をつく行動をとるでも無し、そもそも主人公のターザンが、文面社会においてであれ、アフリカの部族相手であれ、はたまた大自然の動物たち相手であれ、何でもかんでもワケ知り顔でソツ無くこなし、単なる「便利な人」でしかない。あってせいぜい、「母の仇」「息子の仇」というエピソードですが・・・これ、正直、ピンと来ますか? むしろ何だかとってつけたような。 CGで描かれる動物の描写、特に実写の人間とこれでもかと触れ合うあたりは、手が込んでるなあと感心するものの、どうしてもCGの「計算された動きの安心感」の範囲に収まってしまい、ここでも意外性を損なってしまっている面があります。 結局、登場する人間も、動物たちも、すべてが想定内にチンマリと収まってしまって。 クライマックスにおける、半分沈んだ船での戦い。その船も、半分沈んだまま、それ以上は沈んでいかないんですね。この戦いを、船が傾いていくタイムリミットとともに描いていたら、もう少し緊迫感も出たんじゃないかと思うんですけれど、そういうサービスもなく、ターザンは勝つべくして勝ち、船は爆発すべくして吹き飛んでみせる、というワケで、最後まで意外性の乏しいオハナシでした。
[地上波(吹替)] 4点(2019-03-23 03:50:36)
3626.  アーティスト
なーんか、ものすごく観てて居心地悪いのよね、この作品。 ひとまずこの時代にサイレント映画に挑戦する意気込みは頼もしいんだけど、「セリフなしだからこの程度に内容を抑えないとわかりづらくなりそう」という忖度(?)でもあったのか、どうか。実際、わかりやすく、実際、物足りない。 一方で、物語の上ではサイレント映画とそれに拘る主人公を時代遅れの遺物扱いにしてて、まあこの辺りも世のシネフィルを敵に回すようなチャレンジャーぶり、とでも言いますか。これで映画をしっかりまとめ上げたら大したもの、実に頼もしい、といったところだったハズなんですけどね。 同じくサイレントからトーキーへの移行期を描いた『雨に唄えば』とは、サイレント時代との距離感の違いもあるのかも知れないけれど、本作ではもはや、時代に乗り遅れた頑固者の悲哀を描くための単なる素材と化していて、これだったら「サイレント映画」がテーマじゃなくっても、他のテーマでも全然よかったやん、とか思えてきます。映画の効果音の有無、という一種のメタ表現だけが、テーマの必然性に関わってくるけれど、そんなに意外性のある演出でもないし。 それに、『雨に唄えば』のミュージカルとしての圧倒的な存在感の前には、本作のラストのタップダンスシーンは、頑張ってはいるんでしょうけど、あまりにも分が無い、という印象。 サイレントでどんな映画に仕上げてくるんだろう、と期待させるものが大きいだけに、一層の肩透かしを感じてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-12-30 08:33:21)
3627.  ビッグ 《ネタバレ》 
外見が大人でも中身が子供のままだから、オモチャ会社で鋭い意見を吐いて成功するんだとか、少年の心を持っているから女性のハートを射止めるんだとか、そういったコトを「だって当然の帰結でしょ」と頭ごなしに我々に納得を求めてくるこの映画。どうも好きになれないのです。そういったコトに説得力を持たせるために、何を描いて見せてくれるか、それが我々の期待するところ。なのにこの映画は「そういう設定だから、当然そういう展開になるに決まってるよね」といきなり同意を求めてきて、そこには我々を納得させこの世界に引きずり込む、何のエピソードもない。 ただそこにあるのは、トム・ハンクスの「中身は少年です」と必死でアピールする演技だけ。一応は、彼の人懐っこそうな風貌とマッチして、それなりの効果はあげているのだろうけど、しかしそれとて、「大人が眉をひそめるような非常識な仕草」頼みの演技が中心で、そんなに面白味のあるものでもなし。 「元に戻りたい」気持ちくらいはせめてもう少し丁寧に描きそうなところを、むしろ新しい生活を順風満帆、楽しんでいる様子の方が、印象が強く、これだったらいっそ、最後まで元に戻れませんでした、という悲劇で締めくくればよかったに、とかいう事まで思ってしまうのですが、ハイ、それはさすがに無理ですね。そんな後味の悪いコメディ映画、絶対に人気出ません。 あの、やはり子供の心を残しているらしき社長との交流、これはもっと掘り下げてもよかったのではないか、とも思います。恋愛方向に話を持っていくより、ドラマが広がり、説得力も出たのでは、とか。そう思うと、『釣りバカ日誌』ってのは、社長とコドモ大人との交流を描き、そこには馴れ合いだけではなく両者の間の緊張感までも盛り込んでいて、本作より余程よく出来ていたような気がしてました。そういえばどちらも同じ1988年の映画なのでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-12-02 12:07:42)
3628.  ハリー・ポッターと謎のプリンス 《ネタバレ》 
登場人物たちもずいぶん成長してきて、もはや中年の貫録とでもいうようなものを感じさせ、加齢臭すらも漂ってくるかのような。まあヒトのことは言えませんが。 それにしても、何なんでしょうね、このスカスカでグダグダの学園ドラマは。「ファンなら、この程度の内容でも充分ヤキモキしてくれるでしょ」って、タカをくくってませんかね。まあ実際、心の広いファンなら多少はヤキモキできちゃうかも知れないけど。でもこの作品単体ではさすがにキツい。過去の資産の食いつぶし。 とりあえず驚いたのが、ハリー・ポッターが、いやがるダンブルドアにいかにもマズそうな液体を無理やり飲ませる虐待のくだり。そりゃま、ダンブルドア自身の指示に従ってはいるんですけどね、しかしそもそも、映画の中で行われる「約束」ってものは、「その後実行されないために」こそ、その約束がなされる訳じゃないですか。だからこそスクリームがいみじくもおっしゃるように、「すぐ戻ると言って出ていったヤツが帰ってきたためしが無い」のだし、ルーク・スカイウォーカーだって修行の途中でヨーダのもとを去るワケでしょう。 それを、この丸眼鏡は、「先生いけません約束ですから」とばかり、淡々と約束を実行する。単に実行しただけで、だからどうということもない。何じゃこりゃ。ところで、嫌いなモノを無理に飲み食いさせたら、暴行罪か何かにあたるんですかね~教えて弁護士さん。 というワケで、結局この作品、長々と引っ張った挙句、言いたかったのは「いやそれでもやっぱりスネイプって怪しいよね」ということ、だけだったんですかね。いやはや。
[DVD(吹替)] 4点(2018-11-10 04:28:43)
3629.  ぼくらの七日間戦争(1988)
あの、およそ分別というものには無縁と思われるアントニオ猪木でさえ、リング外に設置された五寸釘ボードに落ちることは拒否した訳ですが。では、釘の剣山に顔面から突っこんでみせた機動隊員は、本当に無事だったんだろうか。 なんてことを気にする必要はないと思いますが(でももし死んでたら、シャレならんぞ、少年たちよ)、それを除いてしまうと、盛り上がりに欠けるのが、この「立て籠もり感」の弱さ。戦車なんか登場させる余裕があるなら、もっと攻めろ、もっと戦え!とか思っちゃうのは、ダメですかねえ? 教師陣も、大地康雄とか佐野史郎とか、そのクセモノぶりは結構だけれど、「あとでたっぷり、ヤラレてみせます」という雰囲気が漂ってしまっていて。ああ、せめて倉田保昭兄さんくらいは、もっと非常識に暴れてみせてくれたなら。 ってか、一番腹黒そうに見えちゃうのが賀来千香子である、という皮肉。 すみません、ヒネクレてるのは、私の方ですかね。
[DVD(邦画)] 4点(2018-10-17 22:26:48)
3630.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》 
大金持ちのアンソニー・ホプキンス、休暇で訪れた先の山岳地帯で飛行機が不時着してサバイバル。しかも生き残った一行の中に妻の浮気相手であるボールドウィン長男がいる、という、呉越同舟っぽい趣向。そこでドラマが生まれる・・・はずだったんじゃないのかい。 中盤はクマとの対決が中心に描かれるのだけど、その戦いを通じて二人の関係が微妙に変化する、のかと思いきや、これといってたいした変化もなく、これなら、クマとの対決の部分は全部カットしたって物語が成立してしまいそう。 動物との対決、危機感を盛り上げるならやっぱり「立て籠もり」ですが、本作ではそういうのもなくって、スタコラサッサッサのサと逃げ回るだけ、これじゃあ、なかなか盛り上がりません。絶望感の乏しさよ。そういやシートン動物記の「少年とオオヤマネコ」って、ホント面白かったよなあ。 で結局、最後まで「金持ちはよくデキた人」「それを妬むのはロクなヤツじゃない」という路線のまま突き進み、ホプキンスとボールドウィンと間に真の融和が訪れたのだか何なんだか。おそらくはそういうことなんだろうとは思うものの、なにせボールドウィンは最期まで腹黒そうな顔のままなもんで、最初っから最後まで大した変化なかったなあー、という印象だけが残る。一体この作品は何が描きたかったんだ、と。 おっさんたちのサバイバル。事件を通じて人間的に成長するにも、限界があるのかねえ。
[地上波(吹替)] 4点(2018-10-08 11:46:39)(良:1票)
3631.  ピクセル(2015)
ゲーマーが宇宙からの侵略者と戦う。しかもゲームそのもので戦うだなんて、『スター・ファイター』でもそこまで厚かましいことはしませんでした(しかしあの作品はあの作品で、大勢登場させた宇宙人をアッという間にほぼ全員死亡させるという厚かましい作品でしたが)。 というワケで、こんなアホらしい設定で映画を作ってくれて、とりあえずは有難う、なんですけれど・・・その「アホらしい」という地点に、そのままとどまってしまったのが、作品を残念なものにしています。「アホらしさ」を言い訳に、映画を適当に作ってはいけません。 主人公たちがイケ好かない連中、ってのは、作品の狙い通りだろうけど、そんな、およそどうでもいい「等身大以下」のヒトたちが、ただゲームをやって終わりだなんて、いくらなんでもお粗末でしょう。そのゲームだって、ひとつひとつ順番にこなしていくだけ。物語にも何にもなってない。 そりゃま、私も「懐かしいなあ」と思う世代のひとりですけどね。その一方で、「他人がやってるゲームを横で見せられても、大して面白くない」ってのも、あるワケです。
[DVD(吹替)] 4点(2018-08-16 15:32:00)
3632.  リーサル・ウェポン2/炎の約束 《ネタバレ》 
サーフボードや便器が飛んできたり、プールの飛び込み台の女性が吹っ飛ばされたり、というショック描写は、まさにオーメンのそれですけれども、内容的には1作目で抱えていたはずの狂気をスポイルしてしまうもので、シリーズが平凡化していく転機(2作目にして早くも)となってしまったのでした。 パッツィ・ケンジットとの関係は、誰がどう見ても遊び以上のものではなく、「妻の復讐」と合わせて一本、みたいな感じで無理やり復讐譚にするのは、お粗末にもほどがある、というもの。 家をクルマで引きずりおろす場面、当時、雑誌のインタビューだかで、「模型じゃなくてホンモノの家で撮影しました、だからこんな迫力あるんです」とか言ってたと思うけど、いや、模型並みの迫力しか出せてない気がするぞ。 クライマックスでダニー・グローヴァーが最後をキメるのも、何せ、ダイ・ハードの後ですからねえ。そりゃないですよねえ。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-07-29 07:22:23)
3633.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
時代劇でチャンバラが始まる前に、ズラ~っと並んだ敵の侍が一斉に刀を抜くシーンがあったりするとワクワクするもんです。そこで敵が何人いるかとか、その後斬られる人数と合ってるかどうかとかは、気にしないまでも、とにかくそういうシーンがあると、テンション上がるじゃないですか。 一方、この映画のクライマックスはと言うと、ショッカーの構成員みたいな雑魚どもが延々と登場してきては、延々とそれを叩き潰すばかり。これじゃ、何のワクワク感もない。もっとも、雑魚が雑魚なら、親玉も親玉で、簡単にヤラレては簡単にオカワリが登場。 いつまで同じことばっかりやってるんだろうか? ドラマ部分のフラッシュバック連発にもゲンナリして、どうでもよくなってくる。まあヒーローを脈絡なく集めるからストーリーも脈絡なくなるのかも知れないけれど、これでは「全員に見せ場を作らないと」という幼稚園の演劇発表会みたい。 アクションの方も、とりあえずCGにはたーっぷりおカネかけてるんでしょうけど、一作目のアイデア再利用みたいだったり、マトリックスを始めとする過去の作品ですでに見たようなシーンだったり。 これで141分。弛緩している、というのが正直な印象。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-07-08 09:54:33)
3634.  猛獣大脱走(1983)
動物園から逃げ出した動物たちが人間に襲い掛かるパニック映画、ってなコトなんでしょうけど、まーあんまし「襲われてる感」ってのはありません。作品中でいちばん印象に残るシーンというと、冒頭、猛獣のエサとして登場する、ウシか何かの生首でして。かなりインパクトあります。ギョッとします。これを超えるシーンは本編には登場しません、ハイ。 という訳で、肝心のパニックシーンは、調教された動物たちでもって和やかに撮られておりますが(ゾウさん頑張れ~もっと演技しろ~)、夜の街にチーターを走らせてみせたのは、これは比較的頑張ってたかな、と。 緊迫感の無さは、主人公のツラ構えにも表れていて、一体どこからこんなサエない俳優を見つけてきたのか。有名人だったらゴメン。 ラストのオチは、これ、手塚治虫の某短編作品みたいですね(アチラのネタバレになるのでタイトルは省略しますが)。アチラの方が数段、効果的ですけれども。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-30 02:15:22)
3635.  マイティ・ソー/ダーク・ワールド 《ネタバレ》 
トンカチ王子ことマイティ・ソーの活躍を描く第2弾。って言ってもアベンジャーズに寄り道したりしてるので、第何弾とかいうのはもうどうでもいいのでしょう。 で、冒頭、エーテルとやらがどうのこうのと、要するに何やら危機が迫っているらしいのですが、びっくりするぐらい危機感が無い。いろいろとダメな点はあるのでしょうが、たぶん、「みんなが見てる前でしかコトが起こらない」ってのがよろしくないんでしょうね。一昔前のパニック映画とかだったら、どんな安い映画でも、前兆みたいなものをジワジワ小出しにしていって(時にそれは、映画の外にいる我々だけが目撃するものだったりもする)、だんだん盛り上げていくところがあったのですが。 危機だとは言うけれどあんまり危機っぽくないし、母親が死んで悲しいと言いはするけれどその慟哭を感じられる訳でもないし、そんなこんなで、いくら派手なバトルを繰り広げても、なーんだかちっとも起伏が無い。そういう軽いノリの映画なんだからこれでいいんだよ、と言われりゃ、いいのかどうかは知らんけど確かに軽いノリには仕上がってます。 ナタリー・ポートマンつながりということもあって、何だかスター・ウォーズ臭いなあと思うシーンもあったりするのですが、そこもまあ軽いノリということで。 クライマックスに至っては、ムダに時空を飛び越え飛び越え、飛び越えまくり、軽いノリどころか、もはや支離滅裂。一体何がやりたいんですかね。「時空を超える」という大事件が完全に無価値なものとして扱われている点では、ある意味パラダイムシフト(笑)と言えるのかも知れませんが。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-03-03 15:25:49)(良:1票)
3636.  ロックアウト(2012)
いや~ヒドイですね~。これだけポンコツだと気持ちいい。 一応はベッソン系の映画ってことになってますけどね~~そこに大した意味はないんでしょう。物語のカナメとなる女性が登場して、お、今回はヒロインをどう描くのだろう、なんてことを思うのも一瞬だけ。何にも描く気ないのよね。タンクトップ姿の凛々しい姿を見せるだけ見せておいて、何をするでもなく、ただマッチョ男に守られているだけ。 ストーリー上、途中で死んでもらった方が都合がいい「ちょっとお荷物な」人たちは皆、ちゃんと途中で死んでくれるという、このお手軽さ。 宇宙を舞台にしていることにも、たぶん、そんなに意味はないんだろう、と思ってたら、やっぱりそんなに意味はなくって、終盤で宇宙戦争でも見せたら盛り上がるだろう、という安直な発想らしい。それとてさほど目を引くような戦闘シーンでもないんですが、まあこれもサービスの一環なんでしょうから、とりあえずお気持ちだけはありがたく頂戴いたします。 とまあ、どうにも軽薄な感じが否めない作品なのですが、ちゃんとそれを意識した上で小さくまとめているのが、潔いと言えば潔い。オレの作品をパクるなとジョン・カーペンターに怒られたという話もありますが、雰囲気は、楽しめるかな、と。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-02-17 10:56:10)
3637.  ドラキュラ(1992)
本作と、94年の『フランケンシュタイン』は、二度と観ることないだろうと思ってたんですが、すみません、つい出来心で。 結局のところ、ゲイリー・オールドマンとロバート・デ・ニーロ、どちらが映画で「使いづらい」か、という問題なのかも知れませんが。デ・ニーロが一種の反則負けを狙ったのに対し、こちらのゲイリー・オールドマンは、正々堂々のハズしっぷり。浮きに浮きまくって、もはや貫録すら感じさせます。 そもそも本作、『Bram Stoker's Dracula』だなんてブチ上げて、そりゃま過去のドラキュラ映画に比べりゃ原作を意識してますよ、ってコトなのかも知れませんが、良くも悪くも、原作に忠実なワケでもない、っていうか、雰囲気的にはイイ感じに迷走してます。 ゴッドファーザーPART IIIを降板したウィノナ・ライダーを、ついに今回起用できました、よかったよかった、とその時点で燃え尽きちゃったんですかね。 しかしその迷走ぶりこそが本作の魅力。一周回って結局は古き良き時代の三流ホラーに戻ってきました、といった感じのコケオドシ(例えばあの、見ててイライラする「影が別の動きしますよ」ってヤツ。いい度胸してます)があって、いやこれ、何だか楽しそうに撮ってるじゃないの、と。思えばゴッドファーザーの頃なんて、ずいぶん苦しそうに撮ってたよね。 ま、そもそも「ちっともコワくない」というのが致命傷になってるのですが・・・
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-02-17 04:37:40)
3638.  裏切りの荒野 《ネタバレ》 
邦題からするといかにもマカロニウェスタンなんですけど、実際にはサッパリ西部劇じゃなくって、雰囲気は何だか、なんちゃってアート系のお色気映画。だけど濡れ場が無くって(もう一息でそっち方面に行きそうなんだけど・・・)その代わりに中盤にちょっとしたアクションシーンを加えてみました、ってな感じ。マカロニ的な期待感を持って見ると、どうも物足りないんですが、それでも崖を爆破したりしてみせるのはなかなかに大胆です。 で、男の名前がホセ、女の名前がカルメン、そんでもって冒頭からのこの展開、とくると、まさかこれは「カルメン」なのか、とイヤな予感が。そういやたまにオペラ「カルメン」の一節を思わせる音楽も挿入されるし。たしか出演者の中にクラキンの名前があったけど、中盤までなかなか登場しないし、まさかまさか、クラキンがエスカミーリョ役なのか。そんなバカな。⇒と思ってると、さすがにそんな事は無くってホッとします。もっとも、何しに登場したのかよくわかりませんが。 「カルメン」を下敷きにしつつ、物語はどんどん離れていって、オモシロくなる方向ならいくらでも離れてくれて結構なんですが、ツマラナイ方向にどんどん離れていっちゃう。一体この先どこまでツマラナくなるのか、と思うと、逆に何だか楽しくなってきたりして。 終盤、突然、闘牛シーンが登場し、製作側もこれが「カルメン」だったことを急に思い出したかのような。だいじょうぶ、我々はちゃんと覚えてますから。だから、わかりきったラストをわざわざ見せてくれなくてもいいんです。ラストのやりとりがいちいち、クドくてしょうがない。その埋め合わせなのか何なのか、ホセも波打ち際で絶命してみせてくれるのだけど、私の横で観ていた子供が冷たい声で「全然死んでないやん。お腹動いてるやん」。ネロさんしっかりしてくれ。死ぬシーンで息を止めるのは、基本です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-10-01 11:49:13)
3639.  ときめきサイエンス
フランケンシュタインのパロディかと思いきや、どこまでもアサッテの方向に突っ走っていくジョン・ヒューズ、やっぱり只者じゃないなーと思うし、こんなどうしようもない映画を作ってしまったジョン・ヒューズが干されることもなく、ちゃんと成功を掴むことができるハリウッドの包容力も、すごいなーと思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-26 22:42:53)
3640.  ゾンビーバー
冒頭のやる気のない会話からして、もう、やる気なんてものを期待しちゃいけないのだけど、このやる気のない二人が、怪しげな液体の入った缶を落としたまま「あとは知らね」と、サッサと逃げ出す様は、まさに、「ゾンビ+ビーバー=ゾンビーバー」という足し算を思いついちゃったから映画作ることにしたけど、あとは知らね、という製作者の気持ちがそのまま表れたような。 で、まあ、ハリボテビーバーが襲ってくるという、ヌルくてユルい映画で、ゾンビネタがそこに被さってる分、正直ちょっと鬱陶しいような気もしてくるのですが、いやしかし。 オヤ、と思わされる場面が、いろいろと。 まず、バッチい池?湖?に筏が浮いているのを見ると、クリープショー2を思い出したりもするのですが、それはどうでもよくって(所詮、クリープショー2だし)。襲ってくるハリボテビーバーどもに対し、一軒家に籠城して立ち向かう。あるいは銃で立ち向かう。まさに『巨大生物の島』やんか。神出鬼没の襲撃者による恐怖の一夜、これは、13金完結編といったところか(いや別に、シリーズどれも一緒だから、完結篇でなくっても全然かまわないんですけど、窓ガラス突き破ってオネーチャンが転落するところ、とかさ)。そして、ゾンビ化というかビーバー化した親父が銃を構えるシーンなんて、まさに『ハウリング』じゃないですか。 死体がむっくり起き上がる、これは『ハロウィン』あたりでどうでしょうか。 というワケで、まークダラナイんですけれども、意外に「見せるシーン」をいろいろと準備してくれているのは、うれしい誤算といいますか何と言いますか。あくまで誤算なんですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-17 08:25:58)
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