361. 桜桃の味
車の外の景色、そして音。街の建物、荒地の砂埃、子供の笑い声、鳥の鳴き声、ヘリコプターの騒音。すべてが生々しく、活き活きしている。美しい世界を謳っているが、確かにそうだなと思わず頷いてしまった。こういう絵を撮れるのはすごい洞察力だと思う。これが本当の臨場感なのかもしれない。この街をトボトボと旅している気分になれる。難しく考えないでコメディとして見ればいいんじゃないだろうか。 7点(2004-05-04 15:21:35) |
362. ワイルド・アット・ハート
最初から最後まで通して気だるい。しかし、リンチは並のホラー映画と比較にならないほど怖い。イレイザーヘッドとこの作品が私的に怖かった映画NO1、2を占めている。出演者全員が狂人。特に二人くらい酷い。口紅の使い方を間違えてる。泣きそうになった。 4点(2004-05-04 15:19:04) |
363. 息子の部屋
想像よりさらっとしてた。突如開いた大きな穴を埋めるのは大変なことだ。姉の居心地の悪さに妙なリアリティがあった。まぁしかし、難しいテーマだからかもしれないが、監督の技量が少し足りない気がする。 4点(2004-05-04 15:06:35) |
364. 過去のない男
気力って大事。大事な人がいれば明るくなれる。明るく生きればいいこともある。生きる苦しみを背負って頑張って前に進めと。いつものカウリスマキでありながら、今作はかなり口当たりが良い。ギャグも音楽も冴えてる。 8点(2004-04-29 14:57:27) |
365. ロング・グッドバイ
煙草とか猫とか、なんでかセクシーな雰囲気を感じさせる。ただやる気もなく事件を追っていくが、この気だるさが心地よい。ついつい味があるっていう言葉が出てしまう。 6点(2004-04-27 18:18:04) |
366. ロミオ・マスト・ダイ
長嶋一茂vs岡村隆にしか見えないっすよー。ジェットリーの存在そのものがすごくコミカルだ。 4点(2004-04-27 18:12:15) |
367. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
多数の登場人物が複雑に絡み合いながら最後は1つになる…、この練られた脚本にはいつも感心させられる。観客に宝の場所を見せながら、何も知らない登場人物にそれを探させるというこの手法は、どこかしら自虐的で、笑いのツボを刺激してくれた。残念なところと言えば個々のキャラが少し弱いところか。 6点(2004-04-27 18:10:07)(良:1票) |
368. 隣人は静かに笑う
なるほど、良い邦題だ。個人的にはキャスティングが結構気に入った。というか好みの俳優ばかりだったっちゅう話だけど…。ホープデイビスはあいかわらずかわいい。どことなく冷たいのがたまらない。もっといろんな映画に出て欲しい。しかし、こういうまじめなサスペンスの割りには作りがちょっと荒いような気がする。いくら急いでてもそんな運転する奴はいないよ、と突っ込みたい。もしかしたらおふざけ映画なのかも。 6点(2004-04-27 18:06:58) |
369. ロスト・ハイウェイ
あいかわらず悪夢を作るのが巧い監督だ。インパクトのある映像だけど、決して高価なセットや凝ったSFXや最新のCGが使われているわけじゃない。小屋を燃やして逆回ししたり、単純に光源を落としただけだったり、モノクロのハンディカメラを使っただけだったり、実にチープ。俺にはセンスがあるから、金をかけなくても面白いものが撮れるぞ、といわんばかりで…。まぁ、それはいつものことだけど、この作品は音楽もまた良かった。ただ、ここまでストーリーがぼやけてしまうとはっきり言って疲れた。わけが分からないで片付けられても仕方ない部分もあると思う。 5点(2004-04-27 18:00:19)(良:1票) |
370. ロスト・チルドレン
《ネタバレ》 はっきりいってストーリーは分かりにくい。あまりにも強烈なキャラクターが多いのでストーリーに集中できないというのが正解かもしれない。(特にあの二人組のおばちゃんが料理するシーンなんか画面に釘づけで字幕全然読んでなかった。)また映像もユーモアがあって、かなりの美術的センスを感じた。そんなこんなで、お話よりも目で楽しむ映画ではないかと思ったわけで…。特にあの女の子は美しすぎる。 8点(2004-04-27 17:52:49) |
371. ロープ
《ネタバレ》 この映画は舞台と同じく全篇ノーカットで撮ったという、ヒッチコックのパイオニア精神あふれる作品として有名。これはかなり面白い。スピーディな構成やユニークな会話も素晴らしいけど、なによりラストの演出。密室でずっと空気が圧迫されていたので、最後に窓をひとつ開けたときに聞こえる外の音や外の空気がすごく心地良くて、ほっとした。緊張の糸が切れてすべてを諦めた犯人の心境をずばり表現していると思う。 7点(2004-04-27 17:44:19) |
372. ロード・トゥ・パーディション
全くもって普通。本当に普通。当たり障りがないというか…。設定もよくあるパターン、ストーリーもよくあるパターン、展開もよくあるパターン、音楽もよく使われるパターン。だからといって特にパクリというわけでもなく、すごく面白いわけでもなく、全然面白くないわけでもなく、ある意味、普通を極めた、すごい映画。 4点(2004-04-27 17:38:47) |
373. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
ボケっぱなしで誰も突っ込まないので疲れるが、アキカウリスマキの映画としては、ギャグがストレートでノリも良くてなかなか楽しめた。レニングラード・カウボーイズは結構演奏巧いと思う。サイレント映画のような独特の味わいがあった。 6点(2004-04-27 17:34:14) |
374. レナードの朝
真実は小説より奇なり…という言葉がぴったり。これをどう受け止めるかは人によって違うだろうけど、作り話とは比べ物にならない重みがある。逆に、これが実話で原作者がモデルなんだってことを知らずに観ると、全然感じ方が異なってくるだろう。 5点(2004-04-27 17:30:50) |
375. レザボア・ドッグス
ゴレンジャーみたいな名前がどう見てもかっこ悪い。逆にこの超絶なかっこ悪さがかっこいいような気がする。ストーリーはシンプルながら、会話はすごい。会話だけでギャング達の趣味や性格や人間関係がわかってしまうのは巧い。やはり悪ノリ。 5点(2004-04-27 17:25:59) |
376. レオン(1994)
アクションは面白いけど、ストーリーはちょっと・・・。後、ジャンレノの演技は演技くさい。映画より演劇に向いてるんじゃないだろうか。 4点(2004-04-27 17:20:48) |
377. レインマン
この兄弟はあまり兄弟っぽく見えない。それからレイモンドは自閉症なのに天才ってどうなんだろう。その不思議なキャラクターのおかげで物語りが明るくなっている事は確かに素晴らしいけど、かなり違和感ある。爪楊枝を数えるシーンなんて、天才を超えていると思うんだけど…。まぁでもほのぼのとした温かさに満ちたいい映画だ。 6点(2004-04-27 15:36:32) |
378. レイジング・ブル
ドキュメンタリー…なんだろう。原作本人だし、ドラマというのは不適切かも。でもその生涯はかなりドラマチックに荒れている。ただ静かに生きていたい自分としては全くもって共感できず。不器用にもほどがある。刑務所で自分を責める姿が痛々しすぎる。 5点(2004-04-27 15:30:24) |
379. リング(1998)
幽霊系苦手なのねー。って言っても嫌いなんじゃなくて、ゾンビやら怪物やらよりなにより一番恐れてるのねー。子供みたいだけど…。だからなのかもしれないけどこれは異常に怖かった。ずっと動悸が…。いい作品だと思うけどなぁ。 7点(2004-04-27 15:21:58) |
380. リトル・ダンサー
バレエのことは全く知らないのでその部分での楽しみはあまり無かった。ドラマ部分も理解不能なところが多かった。父親とかお兄さんとかの心の推移がわからず。おばあさんも謎。常に疑問符が頭の中にあって、のめり込むことができなかった。まぁ子供たちのませた会話は笑った。 4点(2004-04-27 15:16:37) |