361. 点
《ネタバレ》 青春時代を思い起こす再会。 そっけないふりして、脚に目をやる。 なんかいい映画。 こういう短編は好み。 中村ゆりのスレンダーなワンピース姿、とても良い。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-06-05 23:02:07) |
362. 恐怖の岬
《ネタバレ》 中盤まで、緊迫感があって楽しめた。 最後は物足りない。 川に沈められてからの逆転は不可能。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-25 19:59:49) |
363. 黄金の腕
《ネタバレ》 薬物依存の恐ろしさを感じた。 同時に、女性の怖さ、愛情の深さ、そして強さも。 終盤の畳み掛ける展開もお見事! [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-25 11:59:44) |
364. くちづけ(1957)
《ネタバレ》 純愛映画としてコンパクトかつスピーディ。 川口浩も個性を発揮している。 野添ひとみが住んでいるボロアパート、これがまた独特の風情があり、アパート脇の坂がとても印象的。 でも題名通りの「くちづけ」だけでは満足してもらえず、やはり言葉も必要なのか、はぁ。。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-05-23 15:23:44) |
365. マルサの女
《ネタバレ》 この有名な作品、ようやく見られた。 音楽だけはよく知っていた。 テンポも良く、豪華俳優陣も素晴らしく、見応えがあった。 あの歳になって胸ぐらを掴まれる小沢栄太郎が気の毒だった。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-05-17 00:02:57) |
366. 台所太平記
《ネタバレ》 豊田四郎監督、森繁久彌主演とくれば、安心して楽しめます。 色んなお手伝いさんが出てきて、そこに森繁久彌が絡んでいきます。 喜劇的な部分もありながら、人情劇としても楽しめます。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-05-16 11:08:40) |
367. 青春怪談(市川崑監督作品)
《ネタバレ》 1950年代の日本映画の良さが詰まった作品。 そして北原三枝はスタイルが美しい! 細いだけでなく、姿勢が良いんだろな。 あと、テキパキとした所作と、さっぱりとした語り口、実に魅力的な女優さんだ。 それに対し一番笑ったのが、轟夕起子が池で溺れかけて、それを助けようとした山村聰が思わず「重い」と言ってしまう場面。 思わず言葉に出てしまった感がすごくあって、妙にリアルで爆笑してしまった。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-05-05 22:12:13) |
368. ガス人間第一号
《ネタバレ》 五日市街道を横道に逸れ、山中にひっそりと佇むお屋敷。 夜更け、蛍が舞い、蛙が鳴いている。 そこで踊る八千草薫。 なんと幻想的なことか。 下手したら雨月物語に肉薄する幻想美。 このシーンだけでも特筆に値する。 ストーリーや設定は無茶苦茶。 そこには敢えて目をつむりたい。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-05-05 00:27:26) |
369. 恍惚の人
《ネタバレ》 1950年代映画の雰囲気でもって1970年代に撮った不思議な感覚の映画。 森繁久彌の熟達した演技が光る。 高峰秀子も安心感がある。 浦辺粂子には爆笑した! 婆さんは臭い!はマズイだろ、森繁さん。そりゃ怒るわ。 結構笑えるおかしなシーンがあるかと思えば、急にシリアスな展開になったり、クスクスさせられたりハッとさせられたりが中盤まで。 ただし、終盤はなかなか壮絶な内容。 老人性痴呆、今で言えば認知症の悲惨な症状について、かなりリアルに描かれている。 嫁に来たばかりの頃、おじいちゃんにいじめられてばかりいたのに、血のつながらないおじいちゃんの面倒をみた嫁。 それに対し、面倒もみないし非常に冷たい実の娘。 嫁には、心の優しさがあったからこそ面倒をみたし、最後必死になって雨の中おじいちゃんを探した。 介護という現実的問題について考えさせられるが、それ以上に、このお嫁さん(高峰秀子)の心の優しさ、暖かさみたいなものに感動した。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-04-27 09:25:20) |
370. やり切れない
《ネタバレ》 朝から怖いもん見ちまった。 これは朝から見るべきものではないなぁ。 見ている途中から、これもしかしてホラー?みたいな、じわりじわりと襲ってくる展開が実に秀逸。 ん?このモツ煮って、、ウぎゃー! で、浴室はまさか、、 最後も女の怨念爆発で、最後の最後まで怖さのレベルを上げてくる。 最後は恐怖のK点を超えてきた。 映像センス、無駄のないストーリー、恐怖心を盛り立てるうまさ、いずれも優れた短編映画。 ただし、ホラーが苦手な人には向いてない。 あと女性恐怖症の人にも向いてない。 そして朝から見る映画ではない。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-04-21 08:23:57) |
371. 如何なる星の下に
《ネタバレ》 これは間違いなく豊田四郎監督による力作でしょう。 ただ、同じ豊田四郎監督の『猫と庄造と二人のをんな』ほど名を残していないのは、全体的にキレ味がないのと、主演女優の力の差によるものか。 「なんやかんや言っても結局、好きなものは好きなんだから」 みたいなセリフが出てくるが、これは実に的を射ている。 好きな人を嫌いになろうと、しのごの言ってみたところで、結局は好きなんだ。 確かに、これには思い当たる節がある。 これ以外にも、含蓄のある男女にまつわるセリフがいくつか出てくる。 そういった点において、とても深みのある作品である。 人生の悲喜こもごも、特に男女間のどうしようもない感情、避けることのできない運命など、色んな事を感じる事ができる作品だ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-04-20 22:35:45) |
372. 飼育(1961)
《ネタバレ》 なかなか期待通りの陰鬱さと、窒息しそうな閉塞感を纏った内容でした。 三國連太郎はこういう映画にほんと馴染みますなぁ。 とにかく土臭いし下品なのですが、これが戦時中の田舎というものだ、というリアリティがあります。 かといって、あそこまでツバタンを履いたり、ゲロを撒き散らす必要があったのか、とは思いますが。 最後は村人の中で無かった事にしようってところに落ち着く訳ですが、よっぽどこの黒人よりも村人たちの方が頭がおかしい訳であります。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-04-04 17:25:20) |
373. 西部戦線異状なし(1930)
《ネタバレ》 戦争中でさえ、前線の状況は理解されていない。 前線から離れた街中では、老人たちが見当はずれな戦争話に花を咲かせている。 戦争中ですらこうなのだから、現在の日本で戦争の悲惨さなんか理解されようはずもない。 だけど、この映画を見ると少しは分かった気になれる。 少し分かった気になれるだけでも、大きさ差だ。 戦争の悲惨さ、不毛さを学べる手段として、この映画の存在意義は高い。 製作されて90年以上も経過しているのに、この映画はその存在意義を発揮し続けている。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-02 23:18:26) |
374. 冬の華
《ネタバレ》 高倉健、やっぱりカッコいいです! なんというか、ストーリーよりも高倉健のカッコ良さばかり意識して見てました。 おじさんですよね?と言い寄られて、コーヒーカップを持つ手が振えるシーンが印象的です。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-28 01:40:43) |
375. 0課の女 赤い手錠
《ネタバレ》 パワーと密度と狂気にやられた! 尺が短い割に、疲労感が凄い。 とにかく無茶苦茶なのに、最後までパワーで押し切ったのはアッパレ。 タブーは全く無し。 全て見せます、やりますの内容。 いやはや、疲れました。 降参です! [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-21 00:28:36) |
376. 陽のあたる場所
《ネタバレ》 これはとても秀逸な恋愛劇であり、サスペンスでもあります。 アメリカ映画的というよりも、フランス映画的な感じがします。 フランス映画のような繊細さを持った作品でした。 この男は悪い男ですが、同情はします。 貧しい生まれで、あのようなお嬢さんとお近づきになれたら… 前途揚々たる、夢の生活を手放したくない、ならばいっそのことあの女を、、と考えてしまうのはあり得ることでしょう。 しかしそれを実行してはならないと思います。 それにしても、あの女工が不憫でならない。 あまりに気の毒すぎます。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-03-13 22:18:20)(良:1票) |
377. 吸血鬼ドラキュラ
《ネタバレ》 ピーター・カッシングにしても、クリストファー・リーにしても、スター・ウォーズで知った私としては、こうして彼らの若い頃の作品を見るというのは非常に興味深いものがあった。 ハマーフィルムの作品を見るのも初めてだったし、まるで異世界の映画を見ているような新鮮味があった。 内容自体もスピーディで、絵的な色合いも良い。 荘厳な雰囲気が漂っているのが、これまた良いね。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-03-08 22:04:53)(良:1票) |
378. 大阪少女
《ネタバレ》 とにかく、この大阪少女がすごい!すごすぎる! とっても痛快でスカッとする。 それでいて、どこか可愛い魅力を持った少女。 話の表面は薄っぺらい仮面を被っているけど、色んなことを抱えた住人がいて、奥深い人間模様が背景にある。 それを軽く笑える薄いテイストに仕上げているのは、大阪という文化のなせる技か。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-08 01:04:56) |
379. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 とても不思議な感じのするシュールなコメディ。 既得権で芸能界を牛耳っている者達への批判も込められている。 才能があるのにチャンスさえもらえない人間がいる。 どの世界でも同じだが、人は一旦手に入れたステータスは捨てたくないから、才能があると分かってはいても、有能なホープにチャンスは与えない。 でもそれは、その世界にとって本当に有益なのか? 才能を持った人間をもっとすくい上げるべきではないか。 そういった芸能界への抗議だと感じた。 この映画の独特のリズム感も面白い。 デニーロが飛ばしまくり、リズム良く展開が変わっていく。 デニーロの演技も素晴らしいし、テンポも良いから最後まで飽きずに見ることができた。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-03-06 08:38:51) |
380. 舟を編む
《ネタバレ》 松田龍平すごい。 彼は現時点で日本を代表する演技派男優に違いない。 真面目で不器用で鈍感な男を見事、演じている。 娯楽性は控えめだが、とても温かみのある人間ドラマだった。 皆で一致団結して辞書の編纂をする。 何か共通した目標に向かって必死に取り組む事の高揚感を、この映画を見ていて共有する事ができた。 ただし、この映画に対して、何か突き抜けないものを感じた。 それはおそらく、展開に卒がなさすぎて、うまく纏まり過ぎているからだろう。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-02-25 23:11:53) |