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ボビーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

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21.  リミットレス 《ネタバレ》 
無能野郎が爆発的に力を得て行くあたりの高揚感は心地いい。この作品が描こうとしているのは、欠点のない人間とはどういう存在までなり得るか?という表面的な側面だったが、それ以上に見たかったことは人間とはなぜ20%しか発揮しないのか?だったような気がする。なぜなら物語のカタルシスは序盤で全て上り切っているようなものなので、物語としてみせれるのはその逆でしかない。つまりなぜ、人間は、完璧になれるのになれないのか?ということが究極的に彼自身が知る事で痛み、あるいいは気付きとなって初めて観客に真実味を持って説得力を与えると思うのだが、これではただの絵空事で終わっている。全編を通して快楽主義の能天気で、人間に対する追求心を折角追い求められる題材を基にしているのに、何を主張したい作品なのかさっぱりわからない傲慢な作品に仕上げている。もったいないと心底思う。
[DVD(字幕)] 5点(2013-02-23 02:32:24)
22.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
初期作ではそれまでのお決まりごとを裏切ることで新しさを感じさせてくれたが、今作はお決まりではなかったことをお決まりにしてしまった時代の最先端で、その骨頂を観せられても、「見世物映画」の宿命である”新鮮さ”のないこの作品のどこに新鮮さを感じればいいのかわからない。観る前からわかっている結末通りに収まることはいいとしても、それまでの紆余曲折さえも月並みで何一つ「そうきたか!」と裏切ってくれない。もはやストーリーが止まるただ爆発するシーンや暴れて何かを破壊するシーンは見ていられない。あと最後に。マクレーンが息子がどうとか言ってましたが、それ初期作でも悟っていただろう。つまり変化がまるでない。ぼくは、何を見たのかよくわからない。
[映画館(字幕)] 5点(2013-02-16 17:14:47)
23.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
まず、敵役お2人の目的意識の、望んでいる事とやっている事がまったく筋が通っていない為、主張そのものが破綻しています。また、復讐と父の目的を達成するという一作目でやろうとしたことの繰り返しがお2人の意図ですが、一作目とゴッサムの状況は変わっていますので、別の見地から観ても破綻しています。さらに「革命」を描こうとしているのに”市民”の意見が一切描かれてないのでそれもまた成立していません。つまり、バットマンへの問い掛けそのものが破綻しているので、バットマンのやっていることに奥行きがなく、彼の葛藤にまるで面白みがありません。根本的に脚本に緻密さがなく、粗があり過ぎです。
[映画館(字幕)] 5点(2013-01-24 05:35:06)(笑:1票) (良:5票)
24.  スマグラー おまえの未来を運べ 《ネタバレ》 
緊張感がない。満島ひかりさんと永瀬正敏さんは、なんとか踏みとどまっているようにも思えるのですが、その他の役者のみなさんの芝居のテンションがシーンによっても、人によってもチグハグ過ぎて、一体どの水準の緊張感でこの映画を観れば良いのかまったく発信側から伝わってこない。序盤から「明解なプラン」が無い事が画面からヒシヒシと伝わってくる。また、格闘シーンに関してもスローとCGを多用し、意味不明な涎が多めに出るのを拝見し、まるで「本気」でも「冗談」でもないような曖昧な手法に誠実さを感じず、真面目に観続けることに嫌気を覚えました。また、クライマックスでは永瀬さんと安藤政信さんの格闘シーンがあり、CGであることを一切誤摩化そうともしない、20年前のB級ハリウッドよりも汚い映像を観せつけて来ます。圧倒的な身体能力に見えないし、あれではクリーチャーです。あとリンチシーンですが、拘束着を填められた状態から抜け出すのは良いとしても「嘘を本当にする」という芝居に事前の伏線(あれが出来る理屈)がないので説得力がまったくなく、都合の良いシーンにしか見えない。また、あのようなヤクザ?の屋敷に簡単に出入りする理屈もないのもまったく不誠実。最後まで眠らずに観たのが空しくなった。
[DVD(邦画)] 3点(2013-01-13 19:34:52)
25.  トゥルー・ロマンス 《ネタバレ》 
夕焼けに染まる浜辺を歩く2人とちびっ子の姿を見ながら涙をグッと堪えて「ちくしょー、良い映画だ」って心底思い、彼らのこの先が平穏であることを願った。欲深さのない澄んだ心を持った2人が出会った瞬間、欲の為に必至こいている奴らは到底2人にはかないっこ無いんだ。これは起こるべくして起きた奇跡の話。でも、こんなステキな映画を撮れるトニーがもういないなんてあまりにも哀しいな。どうか、ぼくが死んだら「素晴らしい映画だった」って伝えに行きたい。
[DVD(吹替)] 9点(2012-12-21 01:55:06)(良:2票)
26.  デス・プルーフ in グラインドハウス
くっっっっっっっっっっっそ、おもろいやないかーーーーー!!!!!ケツ、吹き飛ぶてっかてかのエロい足、女子パンチ、女子後ろ回し蹴りに、女子美脚踵落とし!序盤のガールズトークの不毛さゆえにラッセルに肩入れしてしまったが、2幕でも繰り返されるガールズトークでは女子たちのステキさに肩入れし、「またしても…嫌だ」って思わせてからのハイパーカタルシス!こんな馬鹿でエロクてグロい映画は法律で規制されるべき麻薬映画だ。観賞後、即座に二度目を観たのは言うまでもないわ。
[DVD(吹替)] 9点(2012-12-17 23:44:05)
27.  危険なメソッド 《ネタバレ》 
序盤からキーラ様の抑えられない”感情”が明解に「突き出る」。これはまさかと思い、いやまさかとおもっておりましたら、いやまさかまさかやはり男性器のメタファーでした。相変わらず解りにくい事をやって下さいますクローネンバーグ先生。科学を専攻しておられた先生の作品には、いつも”科学者的思考”が否応無く張り巡らされておりますが、今作はそんな先生の”潜在的な意識”と”画面上で起きている出来事”が完全に一致しておりますので、先生にとっては得意中の得意、あるいは真にやりたかった作品なのでは?と思わずにいられませんでした。ヒステリーに象徴される「行動」に出るものには必ず潜在的な深層心理が関係しているなんてのは、今でこそ当然ではありますが、当時はそんなこともなく、ヒステリーはただの病気でしたのでユングとフロイトの残した功績は現行の多くの分野に足跡を残していると言えます。そんなユングとフロイトの夢判断合戦の滑稽さ、終盤のやりとりの回りくどい批評合戦、そこにある自分を棚に上げる滑稽さは可笑しくも可哀想であり、またそこで対比して存在するザビーナの変化も映画的に見事に捕えておられます。彼女の勃起を抑えようとする様、あるいはケツを叩かれながら自分をしっかり客観視しようとする様には、元気になりそうになったアレもが引っ込みました。 そんな中枢の物語の基盤にある「潜在的感情」を比喩やメタファーを用いて描く点もやっぱりクローネンバーグ先生らしくもあり、こっちも先生の『潜在的テーマ」を探ろうとまるで先生になったような気持ちで必至で探らせて頂きました。非常に余白の多い豊かな作品であると共に、映画製作、映画鑑賞もまた登場人物の感情を知ろうとする心理分析だと改めて体感致しました。
[映画館(字幕)] 9点(2012-12-17 02:28:24)
28.  ダイアリー・オブ・ザ・デッド
本作はモキュメンタリーが流行った最中に作られ、2012年現在ではもはや確立したひとつの手法として定着し落ち着いた印象はありますが、そんな新進の技法をロメロ監督が用いて撮ったのには、二つの理由がわかりやすく明示されていました。まずはモキュメンタリーが生み出す「現実と虚実の見境がなくなる」という効果。あたかも実際に起きた事を誰かが撮ったような実在感を安っぽいホームカメラ画面が生み出します。まさにYouTubeで「偶然」観てしまったようなショッキングさがあります。ある意味、等身大サイズのゾンビを同等の目線で捕えられる題材としては優れているのかも知れません。また、上記にも述べたYouTube等で「プロ=お金をもらって」やっている立場ではない者たちの挙げる情報・映像に対しての批評性を、もう如実に台詞でも映像でもグイグイ押し出してきます。ロメロ監督らしく、意義のある試みだと思う一方で、テーマに対する観客の能動性を妨げるほどの説明過多を感じずにいられませんでした。それに関して譲歩するならば、”登場人物達が素人でしかない”という根本的な設定から必然的に、あるいはあえての試みだったのかも知れません。つまり「素人には結局伝えたいことは伝え切れない」というようなこともあるのかも知れません。メタな情報社会へのアンチテーゼとも受け取る事ができます。しかしながらどれだけ譲歩しても終始、台詞により心情吐露は積み重ねられるほどに鬱陶しく、終盤での撮り続ける決意に関してもそれは作品上の都合でしかなかなったように思われ、どうも腑に落ちない終焉でした。個人的には前作「ランド・オブ~」ぐらいの明解さと、こちらに解釈の余地を残して下さった作りの方が好きです。それでもやはりロメロ作品の珍品としての意義は残るように思います。
[DVD(字幕)] 6点(2012-12-17 01:50:19)
29.  希望の国
園監督の作品をぼくは手放しで賞賛してしまう。客観性を若干欠如した無意識的な同調心が強烈にぼくの中に育成されている。発端は「自殺サークル」であの作品はカルト的に「やっている事」、つまり表層的な面を評価、あるいは揶揄する声が多い中でぼくは監督の"誠実さ故の強烈さ"に打ちのめされた。表層的に描かれている事が非常に直接的に強烈な意思を表現しているのにも関わらず、結果的に強烈さに目を奪われ、見過ごされている"内面"という構造そのものもまた現代的だったりするのだが「監督の祈り」を受け取り、己の気付こうとしなかった世界の側面に気付かされ、当時のぼくは感謝の思いで一杯だった。それ以降、監督が描き出す世界は、いつもぼくが見過ごしている世界の実情を間違いなく教えて下さってきた。それらにいつも驚かされ、感動させられ、勉強させられてきた。今回は、表層的なテーマと内面的なテーマが同一線状にある為、明確であると同時にある種の「押し付け」が感じられる。というのもこれまでは気付いていないことを能動的に感じ取ろうとする事で「観客が自発的に気付く」というのが園監督作品のある種の醍醐味だったが、今回のは見ていればわかる具体的な台詞等もある。つまり意図的にアピールしているとしか思えない。要するに「祈る」レベルではなく、それを「共有(もしかすると強要)」したいレベルで今回の作品は作られたのだと思う。園監督の焦りや憤りがあまりにも強過ぎる、もはやデモ行為と等しい作品だった。だから全体的に演出のあざとさに違和感があったのだと個人的には納得。空白(内面的テーマ)があるとすればお母さんの「帰ろうよ」という台詞が監督の真の願望、思想だったのではないだろうか。「自殺サークル」で言えば「あなたはあなたの関係者ですか?」に匹敵するほど能動的に自分自身を内省させてくれる。余白は圧倒的に少ないが、現代日本の著名な監督で唯一作品で意思表示をなさった監督に敬意を持たずにいられない。その誠実さ故の強烈さにやはりぼくは強烈に感動させれらてしまった。
[映画館(邦画)] 9点(2012-11-05 18:57:50)(良:1票)
30.  プロメテウス 《ネタバレ》 
これはデイヴィッドの話なんだと思いました。序盤から「2001年~」のオマージュに観えるシーンと音楽が流れていて、徐々に「A.I.」に近しいテーマもオマージュとしてあるんじゃないかなと思ったりもしました。知的生命体から武器の使い方を教わり、武器を持った人類はその末に核兵器(船)を作り出し、HALと地球の次の支配者を決めるべく戦う、という構図が「2001年~」で今作に多方面で絡んでくるのがまず楽しいし、デイヴィッドの抱く願望がまんま「A.I.」のデイヴィッドで、知的生命体に願い事をするところは大変興味深かったです。話を変えて、作品上では一切描いていない部分を勝手に憶測します。そもそもエンジニアはなんの為に人類を誕生させたのか?これは進化論と宗教を共に否定していますが、人類は誕生させられた存在だとすればエイリアンなわけですが、我々エイリアンが誕生し、文明を発展させてからは破壊行為と殺し合いしかしていません。虐殺と自然破壊のみです。実際問題エイリアンは猫は襲いませんし、自然破壊もしませんから人間の方がよっぽどエイリアンです。エンジニアは人類を野放しにしたせいで人類は第三次世界大戦で核戦争をしようとしました。エンジニアからしてみればそれはエンジニアの過ちです。だとすればエンジニアがすることは一つです。人類を責任持って滅ぼさなければ地球が滅びるのです。その救世主たり得るのは人類の進化した文明の誕生かエイリアン、あるいは科学兵器によって人類を滅ぼすか、のいずれかです。また前者には二通りのアイディアがあります。人類が進むか、人類以外が進むか。つまり「2001年~」です。結局ここに至ってしまいました。冒頭のシーンの受け取り方は黒い液体によって生命の種をまくこととその破壊。あと、ラストの特攻はある意味核爆弾の突撃で、子孫を残し続けた人類が生んだ核兵器(エイリアン)かな?キューブリックへのオマージュ、自己作品パロディ。思想豊で大変楽しかったですよ。
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 19:06:43)
31.  パーマネント野ばら
ようやく拝見。これは本当に大変素晴らしい。まずリアリティラインの圧倒的な実在感による破綻しない物語の説得力が、至極の余韻を生み出している。夏木マリさんも小池栄子さんも、池脇千鶴さんも、みんな「クヒオ大佐」同様、あとちょっと演出間違っていたら「嘘っぱち」だった。序盤から突き抜けに明るくテンション高めで、菅野美穂さんの素性とその周辺を軽快なテンポで説明していく。ただその説明も説明台詞など物語の進行を鈍重にするような手段は取らず、的確に省略と凝縮を用いてスマートに描いて行く。このスマートである事が決定的に効果覿面。序盤のその構成で観客はそうであると「思い込む」。つまり序盤の構成、あるいはその一見穏やかそうに見える世界の全てが、後の「事実」の伏線としての存在理由も兼ねているというこの重層的な構成。す…すげぇやん。序盤が明るければ明るいほど、結末での落差が尋常ではない。吉田大八監督の奥行きある表現を描き出す演出力に心底むちゃ脱帽。「クヒオ」「桐島」と同様、今作も「願望=妄想」演出が美しかったが、と同時にそこにある儚さや尊さが残酷な形で浮き彫りになるのは痛々しくて、苦しくて心砕かれる。生きる事の痛みを誠実に描こうとしている。吉田大八監督の作品に関して共通しているのが、最も重要な部分を「隠している」点にある。監督が言いたい事を登場人物が語ることはなく、観客の能動的な姿勢によって初めて「見えてくる」という点。そもそも、芸術の読解方法は能動性なわけだから当たり前なんだけど…ま、それはいいとして。テーマはあまりにも日常的で我々が日々感じている事なのだが、それがあまりにも日常的過ぎるが故に見過ごしてしまっている、この普遍性。あと最後に。ラストカットのその前のカットがファーストカットの対。つまり現実や期待や夢がこぼれ落ちていくメタファーがテーマも暗喩している。構成が匠で美し過ぎる!!
[DVD(邦画)] 9点(2012-10-17 13:26:46)(良:1票)
32.  ライク・サムワン・イン・ラブ
物語の主要な情報は、登場人物が知っている事のみしか観客にも伝わらない。彼らの抱えている想いは空洞状態でぼくらにもその空洞がどういう形状のものかは知りえない。そのドーナツのように真ん中に穴の開いた今作は、ぼくらを否応無く能動的にさせる。「彼にどんな過去が?」「この先どうなる?」「どうして彼女はこうなった?」「なぜ彼はそれを求める?」「どうして彼女は受け入れられない?」様々な憶測と、登場人物の気持ちを理解しようとする行為そのものが、まさにこの劇中で「真」に描かれようとしている“人が人に歩み寄る姿勢”そのものをメタ的に感じ得てしまっている。つまり、このぼくらの生きる世界と、劇中の世界を隔てているものが無くなる瞬間を捕えようとしている。何が真実で、何が嘘か。わかりはしないが、この作品を観ている時に自ずと歩み寄ろうとしている姿勢だけは、普遍的で日常的なぼくらの真実だ。
[映画館(邦画)] 8点(2012-10-16 20:22:18)
33.  鍵泥棒のメソッド
奇跡の話ですかね?石鹸、人を傷付けない優しいヤクザ、人と人の出会い方、偶然の発生する確率、人々の願望とその達成の仕方、などなどなどなど。全てがあまりにも都合が良く、必然性もなく出会うべくして出会い、起こるべくして起こる事が終始積み重ねられていくストーリー。まるで作り手の手が画面に入ってきているかのような圧倒的な奇跡の連続。人物設定に関しても実在感がない記号的でまったくの奥行きのない表層的な設定で、安易で陳腐。これがよく出来た脚本なの?本当に?こんな理屈の伴わない偶然が連続してても?冒頭で、これは奇跡の話ですって始めてカエルを落とすPTA監督の「マグノリア」ぐらい奇跡の話にして頂けないと、まるっきし実在感のない嘘の話にしか観えません。あと、香川さんが「芝居」とは?と考える場面、あれを複線としてなぜあの程度の回収なのだ?せっかくカタルシスに活かせたのに・・・ただ一点、遺書を読む場面は人物逆転劇として映画的でした。
[映画館(邦画)] 3点(2012-09-26 23:56:37)
34.  フィールド・オブ・ドリームス
なんか不思議なストーリーだったけど、深く考えずに観たらなんだか心が癒された。そして、やはり最後のキャッチボール・・・もう最高です! 車のライトが列を作って...感動です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2012-09-04 14:31:27)
35.  きょうのできごと a day on the planet
とても和める居心地の良い作品。この映画は群像劇であるが、群像劇を製作するのはとても難しいと思う。登場人物が多い分、一人一人の性格や個性が観客に伝わらず薄れてはならないし、かと言ってダラダラと長い映画を使って説明しては、飽きてしまい、このせっかくの穏やかな雰囲気が台無しにしてしまう恐れがある。だからこそこの映画は凄い。いや、行定勲監督の演出力が凄い。この映画の登場人物一人一人が個性的で、かと言って一人一人がでしゃばり過ぎていない。まさに絶妙だった。そして、若手俳優が数多く出ている。個性的な役者揃いで、とても豪華だったと言える。そして僕がこの映画を観ようと思った理由でもある、田中麗奈の存在。しかし僕が今まで映画で観てきた田中麗奈の役柄的な雰囲気、イメージとは大分違っていた。その今まで観てきた役柄的イメージは、全て真面目で冷静でしっかりとしたお姉さんと言った雰囲気が漂ったものが多かった。しかしこの作品での田中麗奈は違った。中沢の一言でパッと明るくなったり、突然また暗くなって落ち込んだりもする。まさに“可愛い女の子”と言った感じだった。さらに関西弁を話す事によって、明るさが何倍にも増し、柔らかさが生まれ、今までの田中麗奈になかった、純粋に“可愛い女の子”がスクリーンの中にいた。この映画はそんな田中麗奈同様、個性的な役者達の素晴らしさが光る作品だった。そして漠然とした、ありふれた日常の出来事の和めるストーリーと若手俳優達の演技の魅力によって包まれた素晴らしい作品だったと思う。
[映画館(邦画)] 7点(2012-09-04 14:30:55)
36.  フラガール
泣きました。とにかく泣きました。これでもかってほど泣きました。感覚で言えば、半分くらいの時間泣いていたような気がします。映像の美しさに涙し、役者の演技に涙し、ストーリーの素晴らしさに涙しました。そして、観客の多くが一体になって映画を楽しみ、また涙しているその空気にも感動しました。左隣に座る老夫婦のすすり泣く声や、右隣の強面のおじさんが涙を拭う姿が視界に入り、また涙しました。観客の思いを一つにしてくれる映画です。ひさしぶりに、映画館の巨大なスクリーンで映画を観る事の醍醐味というか素晴らしさを痛感させられました。できればまた映画館へ足を運び、あの感動をもう一度味わいたいです。
[映画館(邦画)] 7点(2012-09-04 14:30:11)
37.  善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 
超国家主義のもとで、国粋に徹していたシュタージのヴィースラーは、孤独だった。仕事場は光の届かぬ暗い部屋で一人。仕事が終われば待っているのは、誰もいない夜の部屋。彼の人生はあまりにも寂しく冷たいものだった。人は、立場によって善悪の見方は変わる。ヴィースラーが正義と信じた世界は、あまりにも冷たい世界だったが、ヴィースラーはそれを当たり前と信じて疑わなかった。だが彼は、明るく透明な太陽の光が差し込む、暖かなゲオルクとクリスタの部屋に温もりを感じてしまった。儚く消え入りそうな不自由の中の情熱的な自由。一曲のソナタ。彼の心にジワジワと今まで感じたことのなかった温もりが、全身に広がっていく。自分の意思とは反比例するように、身体はその温もりを欲していた。失うことを恐れていた。だから彼は守ったのだと思う。だから彼は見失ったのだと思う。彼は、それを行っていた間、幸せだったのだろうか?ぼくにはそれはわからなかった。だけど、彼が最後に手にした一冊には確かに温もりがあった。間違いなくあの一冊は、彼の人生に幸せを刻んだに違いない。孤独な彼を救ったのは、他人の人生の温もり。彼はあの後、どうなったのだろう?それが気がかりだけど、そんな心配は無用なのかもしれない。ラストに彼が言ったあの台詞。あれが全てのような気もする。 (蛇足ではありますが)演出、ライティング、カメラは本当に素晴らしかった。特に、ソナタを演奏する場面のシーンバック。孤独と二人、抜けの画の暗闇と、対称的に明るい照明、無機質な盗聴器を入れ込んだ画とピアノを入れ込んだ画。全てが似ているサイズで撮られているが、そこに映っているもののあまりの違いに芸術を感じました。
[DVD(字幕)] 9点(2012-09-04 14:29:22)(良:3票)
38.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
作品の中で非現実的なタイムリープをやりたい放題行っているのに、目が向くのは、現実的な三人の行くへだけ。聞きたいくない事、やりたくない事、やられたくない事、やってしまった事。主人公の少女は自分の想い通りにしたいが為にタイムリープを繰り返し、ミスをやり直すためにタイムリープをし続けた。その結果、彼女は取り返しの付かないミスをする(ここでの葛藤は、観ているこっちまで苦しくなる)。無邪気に使っていた事を後悔し、やり直す事のできない現実に涙を流す。そして、彼女が最後にしたタイムリープは、自分の為じゃなく、大切な人の為。そして未来の自分の為。彼女は少女から大人になる為に、進むべき目標を見つけた。あぁ、この映画はなんて素晴らしいのだろう。今を楽しむという、青春の原点を思い出させ、そして見せ付けてくれる。あぁ、素晴らしい!あぁ、高校生に戻りてぇー!
[映画館(邦画)] 9点(2012-09-04 14:28:53)(良:2票)
39.  スター・ウォーズ
スターウォーズの世界は、見上げた星空のように果てしなく広く、そして奥が深い。この輝かしいスターウォーズ第一作目は、そんな果てしない銀河に希望と夢とロマンを掲げ、そして僕らを未知の世界へと誘ってくれた。ジェダイ、シス、ルーク、オビ=ワン、レイア、ソロ、チューバッカ、そしてダースベーダー。30年に及ぶ壮大な物語りはここから始まった。素晴らしいとしか言い様がない傑作だ。
[ビデオ(字幕)] 9点(2012-09-04 14:28:29)
40.  素晴らしき哉、人生!(1946)
自分と言うこの肉体で、そしてこの自分の命ある人生は、自分以外の誰にも味わう事も感じる事もできない。その事を深く考える事は今までなかった。考える必要もなく当り前だとおもっていたから。でもこの映画は生まれてきた事、自分の生きる道、生きていることの希望。どんなにつらい事があっても努力してがんばっていればいつかは必ず報われる。もしそうじゃなかったら、人生悲し過ぎる。生きている一瞬、一瞬が幸せで大切なんだって事に気付かされ、強く想えた。生きるている事は素晴らしい。まさに素晴らしき哉、人生!
[ビデオ(字幕)] 9点(2012-09-04 14:28:06)
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