21. ジュラシック・パーク
やはり、初めて見た当初はド肝を抜かれた。CGとはなんて凄いんだ!と驚愕した記憶がある。メッセージとして訴えたいことも多々あるだろうが、基本的にお祭り映画として、あまり深いことは考えず、恐竜の迫力とスリルを楽しめば良いと思う。T-REXやラプトルが特に素晴らしい。中学生の頃、友達と見に行ったが、全員で全編チビりそうになりながら見ていた。当時はそれくらい恐かった。エンターテイメント性とクオリティでは3部作のなかでトップだと思う。 9点(2003-11-16 17:13:07) |
22. アポロ13
当時、アカデミー賞の常連であったトム・ハンクスが、ノンフィクション物の主人公を演じることについて、「リアリティが薄れる」という意見もあったが、今見ると不自然な感は全く無い。音楽ともうまく融合し、全体的によくまとまっていると思う。打ち上げや帰還のシークエンスは、音楽の抑揚ともよくあっていて引き込まれるし、家族のストレスから技術的な話までよく描けていて、退屈させない。司令船が無事帰還して、管制官がワッとなるところは思わず鳥肌がたった。また、ゲイリー・シニーズの控え目な、しかし力強いガッツポーズも心に残った。それにしても、あれだけの絶望的な局面から、結局事態を無事打開したNASAと宇宙飛行士は、素直に凄いと思う。やっぱアメリカは、そういうところはホント凄いよね。 9点(2003-11-11 17:25:39) |
23. パニック・フライト
《ネタバレ》 掘り出し物だった。B級はB級でも物凄く上手く料理されたB級という感じ。贅沢な食材をふんだんに使ったフランス料理フルコースは当然美味しいけど、一手間かけたアジフライもこんなに美味しいんだ!という感動に近い。なにより贅肉の無いテンポと登場人物のキャラが良い。前半の抑圧された状態から、一気にはじける後半の逆転劇が小気味よく、この種のサスペンスにおける定石をコンパクトにまとめた良作だと思う。観客としては、後半、主人公が逆転するのは分かりきっているので、「どんな方法で反撃に出るのか…」というのが焦点になるが、本作の畳み掛ける逆転劇にスカッとした。「あの実家前の殺し屋、プロにしては要領が悪いな」等など、突っ込みどころは結構あるが、サクッと観られる快作。 [DVD(吹替)] 8点(2007-01-17 16:43:16)(良:2票) |
24. ザ・シークレット・サービス
《ネタバレ》 相棒の若手警官が殺されるなど、ありきたりな部分も少々あるが、これはかなり楽しめた。犯人がマルコビッチというのもうまい。やはり悪役が良いと映画が締まる。しかしなんと言っても特筆すべきは、クライマックスへ向けて高まっていくテンポと緊張感だろう。テーブルの下で静かに手製の銃を組み立てていくマルコビッチと、彼を突き止めて会場へ向かうイーストウッドとの対比が素晴らしく、またそこに挿入されている音楽もこれ以上ない出来。ラスト、マルコビッチと会話しているように見せかけて、たもとに仕込んだマイクで指示を出しているところなどは本当痺れた。腐っても鯛というか、やはり歳をとってもイースドウッドだ。同じ「老齢頑張り映画」でも「スペースカウボーイ」とは比較にならないくらい、こちらが良いと思う。まあ、ジャンルがちょっと違うけど…。ところで、原題の「In the line of fire」のカッコ良さに比べて、邦題がかなり劣っていると思うのは私だけでしょうか? 8点(2004-08-10 15:29:23)(良:1票) |
25. ターミネーター
《ネタバレ》 初めて見た時は、中身のロボットのデザインが骸骨みたいで恐かった。ただ、後々よくよく考えると、「あの上に肉付けするわけだから、骨格が人間の骸骨に近い方が合理的だな」と妙に納得してしまった。ノリはB級ですが、今見ても十分及第点です。シュワちゃん演じるターミネーターのキャラが秀逸なのが、悪役なのに親しまれている所以でしょう。返す罵声を、幾つかの候補の中から選び出すくだりは微笑ましくもあります。それにしても、爆発したトレーラーから骨格だけになってさらに追ってくるシーンは恐いですね。うちの母親なんてこれ見て超パニクってました。 8点(2004-05-07 15:01:17) |
26. タイタニック(1997)
長さは感じなかった。確かにストーリー面では、コレ!という特筆点は無いかも知れないけれど、やはり巨額の製作費を投じているだけあって、作品全体に安定感がある。当時話題になったSFXは噂に違わず凄まじかったが、個人的に、この映画で一番秀でていた点を挙げるとするなら、それは音楽だと思う。これほどまでに映画と音楽ががっちりはまった映画はそうそうない。 8点(2004-04-13 13:12:27) |
27. アンタッチャブル
《ネタバレ》 音楽が良かった。いまだにいろんな番組のBGMで聞くことも多い名曲。死ぬわけがないと思っていたショーン・コネリーが殺されるところは意外だった。しかし、いくら仕事とはいえ、あの状況で敢然とマフィアに立ち向かう主人公達…。見上げた根性です。すぐ長いものに巻かれてしまう自分は、是非見習いたい。NHK受信料もすぐ払っちゃうし。あ、それはいいのか。 8点(2004-04-02 01:36:01) |
28. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
《ネタバレ》 ニュー・インディージョーンズといった趣の本作だが、うん、好きですよ、こういうの!ほどほどミステリー、ほどほどパニック、そしてテンポよくアクションというこのノリ。もともとが、深く考えないお祭りアクションとして作られたんですから、そのノリで見ましょう。馬鹿っぽいかも知れないけど、最後もハッピーエンドだし、好き。 8点(2004-04-01 21:04:07) |
29. ゴーストバスターズ(1984)
《ネタバレ》 お化けをヘンテコな機械で吸い取ってしまうというアイデアが凄い。出てくるお化けもみんな味があって良かった。特にあの緑のシュークリームみたいな体型の彼。確かにマンガみたいな内容だが、今見ても十分楽しい。マシュマロマンの登場シーンは、空気感がもの凄い出ていて、当時感動したのを覚えている。 8点(2004-04-01 20:50:40) |
30. セブン
自分も終盤は祈りながら見ていた。しかし、それが裏切られた時のあの絶望感…。劇中のブラピでなくともパニクりかけた。綺麗にまとめるのであれば、やはりあそこでブラピには堪えて欲しかったけど、あれで仕方無いよなとも思う。結果的には「負けた」ことになるとはいえ、誰にも彼を責められないだろうと。とまあ、いろいろ考えてしまう。確かに後味が悪い。が、映画としてはそれで大成功なのだろう。役者陣の演技は、いまさら言うまでもないが素晴らしかった。 8点(2004-04-01 20:01:07) |
31. 羊たちの沈黙
画的には、他作品と比べてそれほど衝撃的ではないのにも関わらず、滲み出してくる雰囲気がもの凄い。本来なら監獄の中の人間を恐れることは何も無い筈なのに、クラリスに「あ…あんま彼に近寄らない方がいいと思うよ」と言いたくなるあの雰囲気。アクリル板を隔てていても絶対に油断できないあの雰囲気。凄い。やっぱアンソニー・ホプキンスはうまいな。ただ、やはり本作のイメージが強烈すぎて、他作品に出演している彼を見ても、いつか紳士的な殺人鬼になりそうで恐い(笑)。 8点(2004-04-01 19:46:45) |
32. オーロラの彼方へ
タイトルからすると、ファンタジックな感動作のような印象を受けるが、それだけに留まらず、サスペンス的な要素もかなりミックスされている。ここが本作の好き嫌いの別れ目だろうが、自分は面白いと思った。久しぶりに映画の登場人物に感情移入し、一緒にドキドキしてしまった。後半はちょっと御都合主義的なまとめ方になってしまっているが、まあ、楽しませてくれたし、今回は難しいこと考えないことにしよ!ラスト、皆で野球をやっているシーンがステキ。それにしてもアメリカ映画の消防士って、なんであんなにカッコいいんだろ。いいなぁ。 8点(2004-03-25 18:17:24) |
33. ミクロの決死圏
《ネタバレ》 いまや古典SFというジャンルにカテゴライズされるだろう本作だが、いま見ても十分面白い。科学的なことは抜きにして、「人体の中に入っていく」というその発想を、説得力のある映像として見せてくれた点は称賛に値する。次々と襲ってくる危機も、多少陳腐ではあるが、まあ、程良い程度に納まっている。初見は小学校中学年くらいだったと思うが、カーラにまとわりついた白血球を皆ではがすシーンがちょっと刺激的だった。あと、ラスト、悪者が白血球に呑み込まれていくシーンが超恐かった。いま見たらなんてことないけどね。「ミクロの決死圏」という邦題のセンスは文句なし10点! 8点(2004-03-25 18:05:36)(良:1票) |
34. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
《ネタバレ》 3作目まで高水準を維持している希有なシリーズ。このクオリティは素晴らしい。その土地、その時代で、持てる技術を結集して困難に立ち向かっていく…という展開が冒険そのもので、非常に心踊る。初見当時は、「元の時代に戻ることより愛する女性を選んだドクは、なんて愚かな選択をしたんだろう」と思ったが、今考えるとそうでもない。大人になったなぁ。いい意味でも悪い意味でも。ところで、ホバーボードに乗ってみたいと思っているのは僕だけでしょうか?果して生きてるうちに発売されるかなぁ…。タカラとかツクダオリジナルとか、是非、頑張って。 8点(2004-03-23 19:46:48) |
35. ブロークン・アロー
初見当時はジョン・ウーにあまり詳しくなかったので、「なんでこの作品は脈絡も無くスローシーンが挿入されるんだ!?」と不思議に思っていた記憶があります。ハリウッド100%でない、独特な雰囲気がありますね。ラストの、「く」の字ふっとびトラボルタには笑いましたが、スレーターが釘抜きを放り出してから素手で殴るシーンと、起爆解除ボタンを押しながら列車から飛び降りるシーンは超カッコいい。さすがウー。 8点(2004-03-23 18:32:17) |
36. ダイ・ハード2
《ネタバレ》 中学校のころ、毎朝本作のビデオを見てから部活に行っていた程のめり込んだ作品。というわけで、映画人生駆け出しの頃見たので、これがダイハード、並びにアクション映画のデフォルトだと思ってしまった。良かったような悪かったような…。いま考えると、大味作品だし、犯人たちのやってることは凶悪すぎる。でも、純粋に架空の世界のアクションとして見ると、畳み掛けてくるテンポは非常に良いし、楽しめる。ジャンボの翼の上で戦うなんて、アメリカでしかできない演出だろうなあ。羨ましい。 8点(2004-01-21 21:01:34) |
37. ダイ・ハード
《ネタバレ》 ホースでの宙吊り~銃でガラスを割るシーン、背中にテープで貼った銃を素早く引き抜いて敵を片付けるシーン…などなど、カッコいいシーンのオンパレード。特に特筆すべきは、敵のリーダー、ハンスがマクレーン達を見ながら、22階(…でしたよね?)から落ちていくシーン。合成の素晴らしさはさることながら、アラン・リックマンが非常に良い「落ちっぷり」を見せてくれている。主人公たちを見据えたまま落下していく演技は、称賛に値すると思う。悪役なら誰しも、こういう絵になる死に方をしたいと思うだろう。 8点(2004-01-21 20:46:36) |
38. モスラ対ゴジラ
《ネタバレ》 ゴジラ黄金期の作品。この頃の作りはやっぱとにかくイイ!モスラはこの作品が、最も生物的に綺麗に撮れていると思う。毒鱗粉を撒き散らしつつゴジラの頭上に迫るシーンが(動きは少々ギコチないが)非常に印象に残る。で、ゴジラ映画ではお馴染みの電流作戦が本作にも登場するのだが、「電圧をあげろ!」「これ以上上がりません!」「上げるんだ!」「ウィーン…バリバリドカーン!」ていう、ありきたりな失敗の構図が笑える。あと、卵から生まれた双子の幼虫モスラが、すごいテカってて、当時、子ども心に「あ、パンみたいだ」と思った。まさにチョココロネそのもので、非常においしそうだった。全体的にファミリー向けの作りだが、山の稜線からヌッと顔を出すゴジラや、流れついたモスラの卵に地元の漁船が近寄っていくシーンなど、非常によくできたシーンもあった。また、ゴジラにネットをかぶせるヘリコプターなど、相変わらずミニチュアは凄い。成虫モスラに対して卵のサイズが大き過ぎるんじゃないか?どうやって産んだんだ?なんて野暮なことは言いっこなし。 8点(2003-11-21 12:30:23)(笑:3票) |
39. キングコング対ゴジラ
《ネタバレ》 ストーリーは基本的にコメディタッチで、ありえない展開(日本にほいほいキングコング連れてきちゃったり)もままあるが、テンポも良く、素直に「面白い!」と言える。個人的には、次のVSモスラ当たりまでが、ゴジラ作品の黄金期だった気がします。この頃の作品は、ゴジラのみならず、当時の生活が恒間見ることができてとても楽しいですね。高島&佐原コンビが非常にいい味を出していました。また、クライマックス、国会議事堂で眠らせたコングを気球でつり上げるシーンのミニチュアは凄い!この時代のゴジラのミニチュアって、そりゃチャチイかもしれませんが、本当に芸が細かくて、作り手の愛と意気込みを感じませんか?「何がなんでも本物に見せてやる!」っていう。 8点(2003-11-17 15:01:53)(良:1票) |
40. スピード(1994)
確かに大味作品かもしれないが、登場人物のバックグラウンド等を全て省き、娯楽・アクションに100%徹したのは良い方に転がったと思う。あれもこれもの展開で、多少えげつないところもあるかも知れないが、疾走感が素晴らしいのでまあOK!個人的に、アクション映画はこの「疾走感」が大事だと思う。突っ込み所は満載だが、初めて見た当時はめちゃくちゃハマったし(ただ、その後見すぎて飽きたが)、音楽が良かったので8点! 8点(2003-11-16 17:01:56) |