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バッテリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  神の道化師、フランチェスコ
中世キリスト教最大の聖人アシジのフランシスコを描いた作品は何本かあるが、そのなかでおそらく唯一観るにたえるのがこの一本。モノクロの画面に登場するのは、どうやら本物の修道士たちらしい。これといった感情の起伏もなく、淡々と物語りは進む(いや、劇的な物語もあるのだが、この修道士たちにかかると淡々と、そして美しく描かれる)。フランシスコの接吻を受けたハンセン氏病患者が、そのまま何もなかったかのようにゆっくりと歩みゆく。その姿が画面から消えそうになったとき、彼はゆっくりと後ろを振返る。その視線が画面を観ているわたしにも突き刺さるようであった。
9点(2004-01-16 21:33:29)
22.  千利休 本覺坊遺文
三船敏郎は、残念ながら、ボケています。しかし、本作品での奥田瑛二は凄いです。かっこいい!奥田によるオロオロした感じの本覚坊を観て、坊さんに憧れない人はいないでしょう。ぼくは仏教徒ではないけど、この映画を観てから坊さんマニアになりました。いいなあ、坊さん。。。
9点(2004-01-15 22:06:43)
23.  ピロスマニ
画家を描く映画は難しい。静止画と動画のずれ。どちらかを生かそうとすれば片方が死ぬというトレードオフの関係が避けられない。そのなかでこの映画は奇跡的に両立に成功している。本作品を作りあげた監督、俳優などが抱く、虚飾を排した画家への暖かい眼差しのゆえであろう。また「風景」という次元が動と静をうまく架橋しているのかもしれない。20年ほど前、尼崎の某百貨店(というか専門店街?)でピロスマニの展覧会が開かれていたなんて、いまにして思えば奇跡的である。
9点(2004-01-15 21:54:53)(良:1票)
24.  オブローモフの生涯より
20年ほど前に一度見ただけですが、印象はいまなお鮮明です。ことにロシアの森がみせる「形而上学的」とでも形容すべき深い美しさには、筆舌に尽くしがたいものがありました。たしかアメリカに亡命していたスターリンの娘がこの映画を見て、ロシアに帰国することを決意したと聞いています(その後またアメリカに戻っちゃいましたけど)。スターリンでもレーニンでもなく、オブローモフだったんですねえ。。。
9点(2004-01-15 20:08:30)
25.  花とアリス〈劇場版〉
岩井俊二は未見でもDVDを買う希少な監督です。はずれた場合には地団駄を踏みますが、それでも赦せます。二度と観ませんが。今回は、、、ほっとしました。わたしはトシをとり、主人公たちは若返り、距離こそ開きましたが、その間を満たすノスタルジックな感性は不変です。この作品には基本的にパリっとした男性が登場しないため、ゆる~いフェミニンな雰囲気に押し切られそうになりますが、それをぐっと抑え、寄り添いながらもなんとかめりはりをつけるのが自然の風景描写です。岩井俊二の手にかかるとすべてが自然描写に思えてきます。アリスがバレエを踊るシーンでさえも。ちょい役の有名人たちもマンダラ的に寿がれているとみなせましょう。「自然主義」を標榜する気持ちは毛頭ありませんが、やはり安心して観ているわたしがいたことは事実です。日本人の「記憶」は歴史よりも自然に近いのかな。音楽も心地よいです。
8点(2004-10-17 14:39:23)
26.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
ネタをつぎからつぎへと繰り出していって、それが最後に集大成していくという手法は、まさにアメリカ映画の独壇場だと思います。そしてこの作品はその嚆矢ともなったものではないでしょうか。『ダイハード』などにつながっていく(って、どっちが先だったっけ・・・)。ちなみに外見がドクそっくりの人を知っています。あちこちでドクに間違えられているようですが、本人は得意げ。本物同様たしかにちょいと変わり者ですが、よい人物です。
8点(2004-08-31 22:12:24)
27.  サルバドル/遥かなる日々
海外におけるアメリカの反共政策を糾弾した作品。むき出しの暴力がみせつける問答無用の恐怖がひしひしと伝わってくる。でもあの国家の政府は全然めげていない。アフガニスタン、イラク、さらにはパレスチナ・・・(インドネシアでもスカルノ政権を倒す際、アメリカは無茶苦茶やっている)。ときどき見直して、「ならずもの国家」アメリカの狂気に目を覚ましておきたい。なんか最近こういった作品が少なくなったなあ。。。
8点(2004-03-04 21:50:30)(良:1票)
28.  悲情城市
台湾版「小津」です。しかし小津作品と決定的に違うのは、やはり歴史という視点が明確なこと。つまり歴史という超越に翻弄される家族の「業」を描いているのであり、日本人がやりそこねた課題をこの作品はひとつのかたちとしてやり遂げた観があります。お見事です。この作品に触れて、今村昌平の『黒い雨』を思い出しました。
8点(2004-03-01 20:57:42)
29.  さらば、わが愛/覇王別姫
おすぎがこの作品を褒めながら、「日本人はもっと歴史というものを大切にしなきゃだめよっ!」って言っていた。たしかに歴史の波に乗ると厚みが出る。日本の歴史大河ものは英雄史観で、歴史に翻弄される被抑圧者が示す「火事場のばか力」を描ききれていない気がする。この点、中国物はうまいなあ、って感心させられるが、これも中華思想の強みだろうか。
8点(2004-03-01 20:48:29)(良:1票)
30.  チップス先生さようなら(1969)
本作品で描かれたようなエリート教育には一種の羨望を感じると告白しておきます。イギリスがなんとかうまく「衰退できた」のも、こうした教育があってのことでしょう。それにひきかえ、大学合格者数が即ちエリート校を意味する日本は死ぬに死に切れないのでは、と心配になってしまいます。どうもわたしは学校を描いた作品を評価するにあたって、教育界全般へと目が逸れて行ってしまう傾向があるようです。反省、反省。
8点(2004-02-26 21:52:17)(良:1票)
31.  東京物語
さすがに名作です。わたくしごときがあらためて評すべきところなどありません。しかし、小津作品はこれ一本しか観ていません。名作だと認めながらも、なぜかその他の作品に触手が伸びないのです。どことなく「覗き見」しているような、後ろめたい感じがするのかもしれません。例のローアングルのせいかな。でも繰り返しておきますが、さすがの名作であります。
8点(2004-02-12 22:06:22)
32.  ベルリン・天使の詩
天使の世界は神の世界でも人間の世界でもない、中間世界。この映画では人間界は描かれているけど、神を想起させるようなシーンは出てこない。天使は人間に限りなく近くて、せいぜいモノクロとカラーの違い程度しかない。しかしその微妙な差異に、かすかな希望を織り込んだ監督の意向は評価したい。希望はわずかで、しかもその実現には重くて無様な人間の生が待ち受けているのだが、しかし天界から「墜落」した天使が唾棄すべき「堕天使」ではなく、平凡な人間というのがいいな。平凡な人間でありうること、それは恩恵の名残なのかもしれない、とこの作品を観た後にふと思ったりした。
8点(2004-02-12 19:15:17)
33.  新しい家族
飲んだくれの男どもに振り回される、しかしたくましい母親というのがロシア人の家族一般のイメージだけど、この作品では男性が血のつながりの有無を超えた子供たちを抱えて彷徨する物語となっており、この意味で「新しい家族」と題されたのであろう。勝手な推測だが、いまではもう珍しくもなんともないんだろうなあ。けなげな娘ポリーナの父親を見守るがごとき眼差しに、なんとなくロシア的「母」さらにいえば聖母の面影を読み取るのは、深読みに過ぎるだろうか。また口の利けない、なんとなくアジア系に見える養子の少年が、主人公パーヴェルの包容力を暗示しているようで印象深かった。
8点(2004-01-24 23:06:00)
34.  大人は判ってくれない
子供が主人公の映画は、その舞台となっている町をより身近なものとして描き出してくれる。わたしにとりもっともパリっぽさを感じさせてくれたのが本作品だ。懐かしさすらなぜか感じさせるあのパリの街の真ん中で生活できた主人公たちに羨ましさすら感じる。じつに勝手な想像にすぎないことはわかっているのだが。なぜか町の印象が強く残った作品。それだけでも十分貴重である。
8点(2004-01-22 22:14:05)
35.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
静かな画面展開のなかで、やはり静かな共感を揺り起こす映画だと思う。子供から大人へと向かう成長過程で自己の確立を図るに際し、核になる思いを短い一節に込めることがよくある。「あんなことは子供じみている」とか「大人はうそつきだ」とか。でも「ぼくはあのライカ犬よりもまだましだ」とは哀しいなあ。でも言いえて妙でもあるなあ。さてぼくが幼いときは何だったっけ?「勉強はクラスで一番」とか?うーむ、なんかそのへんぽくて、なさけない。。。
8点(2004-01-21 20:24:36)
36.  タクシードライバー(1976)
ええっと、、、作品そのものは大好きなのですが、他方、評することは難しいです。うまく統合できないんですよ。愚鈍なわたしのオツムでは。で、むしろ現在のアメリカ人がこの作品をどう捉えているのかが気になりますね。トラビスの狂った行動が彼らの目にどう映るのでしょうか。ベトナム戦争の傷跡って、どこやらの最近ドンパチやった戦争のその後を予想させたりして。「少女」を救い出したことで、感謝のお手紙をもらったりして。最近とみに安全になったというニューヨーク。嗚呼、トラビスは何処へ行かん?!
8点(2004-01-19 20:58:07)
37.  薔薇の名前
宗教映画好きのわたしは、家族団らんのときTV放映していたこの作品をみなに半ば無理やり見せて、大顰蹙を買いました。わけがわからん、、、、と。今にして思います。たしかに。。。イングランドのフランシスコ会士で、合理主義に立つ学僧でもあるバスカヴィルのウィリアムは、われわれ近代人のさきがけ。ウィリアムのあとに続いて、つまりアドソにわが身を重ねて、不気味な中世修道院を探検するアドヴェンチャー作品なのかもしれません。わたしとしては、ウンベルト・エコの原作を読みそびれたままになっているのが、心残りです。こっちは迷路的な構図が映画よりもっともっと鮮明らしいです。が、時期を逸したかもなあ。ともかく映画はよく出来ています。(ただし中世の修道院を説明するのにふさわしい素材だとは思いませんが。。。)
8点(2004-01-17 21:52:37)
38.  ニュー・シネマ・パラダイス
若いニーチャンのところはたしかにダレていますが、この箇所を削ることもまたできないと思います。ノスタルジーものの王道を行っています。さて、レンタルビデオ屋に「サスペンス」、「ロマンス」、「歴史もの」なんていうコーナー分けがあるのは周知のことですが、なぜ「ノスタルジー」というコーナーはないのでしょうか。もしかして映画は基本的にすべて、本質的にノスタルジー的なものなのかも、って思いました。
8点(2004-01-17 21:35:06)
39.  マカロニ
いつ、どこで、どのように観たのかさっぱり憶えていないのに、やたら全体の印象が明瞭に残っているっていう作品があります。この作品もそう。マストロヤンニとレモンという大御所二人が出ているのに、軽いノリ。こういう共演は心地よい。これが歌右衛門と千恵蔵だったりすると、撮る方が気にしすぎて主人公の重みで映画そのものが沈んでしまうのですが。憶えてなかでは、最後の鐘の音がすてき。この世に舞い戻ってきたのだとしても、重みに引きずられてではなく、軽くまた遊びに戻ったよーって感じで、嬉しくなってしまいます。
8点(2004-01-17 21:22:38)
40.  ブレードランナー
衝撃を受けた作品でした。それまでどちらかといえばソ連―哲学系のSFを好んでいましたが(基本的にいまでもそうですが)、それとはまったく異次元に思えて。ともかく夜のシーンばかりが記憶にあります。昼間の場面ってあったのかなあ。しかしなんといっても「夢」ですからね。夜で当然なのかもしれません。人類はもっと「夜型」に一度はなりきるべきだと思っています。某大統領のおかげで、またまた能天気な昼型人間になってしまったようです。夜への志向。この作品はその確信を新たなものにしてくれます。
8点(2004-01-17 15:02:58)
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