21. がんばっていきまっしょい(1998)
《ネタバレ》 異性として意識なんかしたことのないクラスメートだったはずが、部活の時に真剣な眼差しをしているのを見たら、思わずドキッとしてまった。青春時代のそんな淡い思い出が、映画のクライマックスで想起されました。あんまりにもひたむきな顔が映し出されるんですもん。俳優にどれだけ心を揺さぶられるかは、その演技の上手い下手だけによるものではないということを知った作品です。 8点(2004-06-28 09:26:24)(良:1票) |
22. 哀しみの街かど
《ネタバレ》 堕落し続ける二人。見る側に同情の余地を与えないほどの自業自得っぷりが徹底的に描かれていた。ラスト、出所し再開をはたした二人の顔にも、哀しいが希望は見えなかった。 6点(2004-05-28 02:59:12) |
23. 猟奇的な彼女
破天荒な彼女がとにかく素敵。びしびしビンタをしても観ていて全然不快にならない。むしろ微笑ましい。ボケ担当の彼氏が受け止めているからでしょう。いいカップルですねえ。彼女のキャラがユンソナとダブったんですけど、韓国の女性ってあんなに勝気なんでしょうかね。萌えます(笑)。散りばめられた伏線が後半に収束していく様が気持ちよかった。ただ、少し冗長な感が。後半をもうちょっとコンパクトにまとめてもらえると最高なんだけどなあ。 7点(2004-05-28 02:18:17) |
24. イン・ディス・ワールド
《ネタバレ》 画が不明瞭で、状況を説明してくれる台詞もなく、とにかく得られる情報の少ない映画でした。だけどそういった手法でよかったと思います。リアルさを感じて。私たちが生きているのも、状況説明などはない、よくわからない世界ですからね。彼の場合はとにかくハングリー。最後のほう、靴も履かずに新天地へと駆け出します。俺も今いるこの世界(IN THIS WORLD)でがんばっちゃると思わされた映画でした。 7点(2004-05-08 02:54:36) |
25. アメリカン・グラフィティ
たった一夜という小さな箱に、しっかりと個性だった四者四様の青春を詰め込んだ、まるで宝石箱のような映画。それぞれのキャラが活きているから、誰に気持ちを投じても楽しめる作品。多くの人に受け入れられる素晴らしい映画だと思います。個人的にはメガネ君に肩入れしちゃったかな。いい格好しようとして嘘ばっかりならべる彼(笑)すっげーわかるーよとニンマリ。そして、それを受け入れてくれる(聞き流しているだけ?)女の子がめちゅくちゃ魅力的でした。ただ、女性との接点が皆無であった高校時代を生きた私にとっては、とても複雑な観後感。青春なんてそんな素敵に描けるもんじゃねえやい。この宝石箱が輝きを増せば増すほど、私の青春時代が切なくなります。(苦笑) 7点(2004-05-08 02:43:26)(良:1票) |
26. ひかりのまち
どこが「ひかりのまち」なんだよーと思い観ていました。「ひかり」はキラキラ輝いているように見えるけど、実際はその一つ一つは孤独なのかなと思いました。それがたまーに交わると、ちょっぴりその暖かみを増す、ごめんなさいあんまりうまく言えてませんね。人物を”映画的に”脚色することなく描いてるところが、逆に面白かったと思います。最後、救いになるシーンがいくつかありましたが、特に母親が子供に向かって父親を罵詈雑言するシーン。「あいつはほんとダメなのよ。あなたを愛しているけど、ダメなのよ。」あそこでジーンとしました。 7点(2004-05-06 21:23:52) |
27. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 ジェリーの事務所の受付嬢に、再三名前を間違えて呼ばれた主人公。結局、彼は社会に存在を認知してもらえなかった人間なのだ。微かに残る社会性を捨てるためにトラヴィスは頭をモヒカンしたが、彼には最初からその必要はなかった。絶対の孤独。社会との繋がりがないから、他人と自分を比較することもできない。自分がイカれてることすら気づかない。まさしく無自覚な狂気。その意味ではタクシー・ドライバーよりも怖い。誘拐時、慌てて銃を落とすシーンに笑った。あれはアドリブだったのかな? 8点(2004-02-18 13:40:15) |