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チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 552

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21.  ブロンクス物語/愛につつまれた街
チャズ・パルミンテリが持ち寄ったシナリオを演技派俳優デ・ニーロが初めてメガホンを取ったという青春ドラマの秀作。厳格な親父のロレンツォを別に憎んでいるわけじゃない、だが街で怖れられているソニーは僕を信用してくれる。そんな多感な思春期に生きる青年の微妙な年頃を繊細なタッチで描いたデ・ニーロの初監督作とはとても思えないほど完成度が高い作品です。チャズ・パルミンテリ演じるソニーというキャラクターも“第二の父親”的な存在として象徴的に描くことによって、少しばかりいつもと違うダウンタウン・ストーリーとなっている。“良心的な「グッドフェローズ」”という位置付けが私は合っていると思う。
10点(2001-12-03 19:53:31)
22.  ジュリア
名匠フレッド・ジンネマンの珠玉の名作。メロドラマだと思われがちだが、ラストの思わぬ展開によってこの映画が一種のミステリーであったコトに気づかされた。列車に乗り込んでからの展開はなかなかスリリングで一見の価値があると思う。これこそ映画だ。
10点(2001-11-23 00:37:17)
23.  ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦
僕はこれもペキンパーの美学なんだと思う。よく言われる“暴力美学”という概念は僕にはよく理解できないけれども、後作の「ガルシアの首」で最も顕著に表れたようにこれはペキンパーなりの“ダメ男の美学”なんだと思う。実はここで登場してくるボナー親子は比較的ダメ男に近く、ダメ男はいつまで経ってもダメ男であり、ダメ男に助けられ、ダメ男に愛されるというペキンパーなりのビジョンがしっかりと表現されたと思う。そしてラストのマックイーンの行動は、一人のダメ男の恩返しなのさ。
10点(2001-11-19 16:29:41)
24.  ディック・トレイシー
もう臭ッさい、臭ッさいファンタジー・アクションなんですが、私は実はとっても好きなんです。だいたいA・パチーノとD・ホフマンの対照的なキャラで、しかも“こんな”作品での競演は必見ですよ。ただD・ホフマンの出演シーンは少ないが...。限定された色彩感覚、定番化されたとても90年代の映画とは思えないストーリー。結構マッチしてて、メチャメチャ好きなんです。
10点(2001-11-18 09:53:59)
25.  オープン・ユア・アイズ
よぉ~~し、きたきた。“話しに無理がある”...同感です。“一番可愛そうなのはヌリアだ”...同感です。“結末が強引だ”...同感です。“心理的恐怖感がある”...同感です。でも断言します。僕はこの映画は「頑張った」映画だと思う。そして僕はそれに酔いしれた。低予算で作られた作品だとは僕も思いますが、それでいて安っぽい演出はなくて、都会の清潔で無機質な空間が品のあるムードを出している。ちなみにキャメロン・クロウの手によって「ヴァニラ・スカイ」というタイトルで“リ・イマジネーション”される作品ですが、それはそれでかなり楽しみな作品。
10点(2001-10-30 23:43:44)
26.  ゴッドファーザー PART Ⅱ
本当に続編映画の鏡ですね。若き日のビトを演じたデ・ニーロは、そう出演箇所は多くないものの、とびきりの存在感を発揮している。一番痛切なのは、マイケルとフレドのエピソード。この作品の最大のポイントにデ・ニーロが挙げられがちだが、マイケルとフレドの関わりが自分の中では一番の見どころだった。正に映画史にその名を燦然と残す、娯楽大作。
10点(2001-10-24 22:46:15)
27.  ゴッドファーザー
なにかコルレオーネ・ファミリーの内側を覗き見させてもらっているような錯覚を生む。3時間という長尺を感じさせないストーリー構成で、ドンを演じたマーロン・ブランドもさほど登場シーンは多くないものの、正にハマリ役である。序盤の妹の結構披露宴パーティーから入るくだりや、料金所での「蜂の巣」、トムを相談役から解任し、その時ついにドンになってしまったと象徴させられたマイケル、と印象的なシーンの数々。正に後世に語り継ぐべき傑作です。
10点(2001-10-14 22:18:50)
28.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
私もこの映画がキューブリックのベストだと思う。キューブリックが一番喜劇色を豊かにした作風ではあるが、その裏に込められている強烈な皮肉ぶりにはニンマリさせられる。大統領があんな悲惨な状況下の中、柔らかい声で「ディミトリ、人に話す時はもっと落ち着いて話さなきゃいけないよ」などと妙に落ち着いた面持ちで話すあたりは、核戦争という最悪な状況の浸透度が薄いという描写を刻明にしていたりとディティールにもブラックな笑いで包み込まれている。
10点(2001-09-29 11:32:50)(良:1票)
29.  いとこのビニー
まずマリサ・トメイのアカデミー助演女優賞受賞、納得です。作品全体の規模はさほど大きくはないけど、全体的にしっかりとよくまとまっている法廷コメディーです。しかも脚本自体も確かにJ・ペシとM・トメイのために書かれたとしか思えないほど。これは一度は観ておくべき傑作です。
10点(2001-09-29 10:39:11)
30.  真実の行方
まったくもって傑作な映画です。この映画って、おそらく興行的な面で期待されていなかったせいか、スケールの大きさを感じさせない。でもそのスケールの小ささをリチャード・ギア、ローラ・リニー、エドワード・ノートンの熱演によって見事なまでにカバー。この映画は考えれば考えるほど、奥深さを感じ取れるのでかなり評価は高い。
10点(2001-09-24 18:57:15)
31.  狼たちの午後
素晴らしいまでのサスペンス・ドラマ。社会派シドニー・ルメットが得意とする限られた空間で展開されるドラマは、今回もお手のものといった感じで、みなぎる当事者の熱き視線と、無視することのできない社会問題に対する断固たる姿勢が伺える。主演のアル・パチーノの熱演もさることながら、助演に徹する今は亡きジョン・カザールの静かな名演も忘れられない逸品である。
10点(2001-09-23 23:43:38)
32.  あなただけ今晩は
本当に映画の面白さが詰まっているような映画。「アパートの鍵貸します」と本作の2作品のみの共演にも関わらず、もうすっかり息のあったコンビぶりを見せてくれる。ベッドで横になる2人の姿には優しい気持ちにさせられる。まだまだ見所はたくさんあるけども...それはまた別のお話し。
10点(2001-09-20 00:03:20)
33.  アパートの鍵貸します
哀愁漂うレモンに可憐なマクレーンの魅力。そこに絶妙のスパイスが効いているワイルダーの演出。どこか憎めない一人のサラリーマンの、可笑しくもちょっぴりホロ苦いラブ・コメディーの傑作中の傑作。製作開始当初にはいつもエンディングが決まっていなかったというワイルダーの脚本も素晴らしく、特にエンディングはいつも気持ちいい。
10点(2001-09-07 23:29:20)(良:1票)
34.  お熱いのがお好き
脚本がしっかり書けているからね、こういうコメディーが有り得るんだよ。ビリー・ワイルダーは最高のシナリオライターかもしれない。ラストのジョーとシュガーとは対照的にJ・レモンのあのふがいない表情のラストには思わずニヤリとさせられる。現代のコメディーとは違った、味のあるコメディーですね。
10点(2001-09-07 13:02:03)(良:1票)
35.  真夜中のカーボーイ
正しくニューシネマの最高峰。テキサス出身のカウボーイのジョーを演じるジョン・ボイト、エンリコ・リッヅォを演じるダスティン・ホフマンの掛け合いには思わずニヤリとさせられるシーンの数々だが、そうなだけにラストは感動させられる。私はこの映画は暗いとは思わない。逆にそんな妙な明るさをもってユーモラスに後向きな題材にトライしている。救いのなさも同年の「ひとりぼっちの青春」の方が数段上。それでもこの映画は素晴らしい、だってあまりに2人は愛らしいキャラクターだったから・・・。
10点(2001-08-29 16:52:58)
36.  サイコ(1960)
精神医学が発達する現代においては“陳腐な映画だ”と言う人もいるかもしれない。ただこの映画が後世にどれだけの影響力を持っているか。ヒッチコックのベストとまでは言わないけれど、オーバーな言い方するとこの映画が無ければ「アンタッチャブル」を撮ったブライアン・デ・パルマも、「死霊のはらわた」のサム・ライミだってデビューしなかったかもしれないぜ。
10点(2001-08-17 17:48:53)
37.  アマデウス
やり場のない悲壮なメッセージ。そしてあまりに皮肉な展開。サリエリという作曲家については本作で初めて深く知ることになったが、神やモーツァルトに対する思い入れや音楽に対する情念がもの凄い。これはフランク・マーリー・エイブラハムという役者をチョイスしたことや、彼の熱演によって表現されたものではあると思うが、それ以上に製作者サイドの熱意も伝わってくる。これはもはや、映画ではなくモーツァルトの壮大なオペラそのものだ。
10点(2001-08-11 12:09:09)
38.  ボディ・スナッチャー/恐怖の街
『ダーティ・ハリー』のドン・シーゲル監督に、後に『ワイルドバンチ』などでバイオレンス映画の巨匠となるサム・ペキンパーがコンビを組んだ傑作SFスリラーです。今は亡き両雄が描きだした、この恐怖感は現代の作品に全くひけを取らないし、それどころか天下一品である。この作品が凡庸なもので終わらなかったのは、脚本の巧さや音楽の使い方、スリリング見せる演出が冴えわたったからであろう。とにかく見ておくべき傑作です。
10点(2001-08-03 09:11:10)
39.  ひとりぼっちの青春
なんとも壮絶で悲壮なメッセージ、未来への希望も期待も予感させない終末。絶望とか悲観といった言葉がピッタリなんだろう。同年「真夜中のカーボーイ」に対抗し、9部門にノミネートされながらも助演男優賞{ギグ・ヤング}のみの受賞に留まった。それはおそらくあまりに悲観的な視点で描かれていたからだろう。「真夜中のカーボーイ」も決して明るい映画だとは言わない。しかし本作の方が明らかに絶望感が漂う。そんなメッセージ性が強くも、暗い物語性とは裏腹にそれらをあざ笑うかのように展開される耐久マラソン・ダンス。なんとも皮肉な構図である。やり場のない精神状態、行き場のない絶望感、これらがオープニング・シーンで象徴したのだろう。
10点(2001-07-21 22:59:49)
40.  チャンス(1979)
これは本当に不思議な映画でした。ピーター・セラーズもbest actと言える程の熱演ぶりで大変良かった。展開は単調だし、静かな雰囲気でコツコツと進んでいくものですから飽きてしまいそうな感じだが、何故か内容に引き込まれた。何かチャンスの持つ不思議な魅力に引き込まれたのだろう、そういうキャラなのだチャンスとは。メディアという現代的な題材を選んでいるのに、ラストでチャンスが湖面上を歩いたりどこかメルヘンチックなものを感じさせる。エンドロールでもP・セラーズのNG集を収録しているのだが、何故だか切ない。決して面白くないNG集というわけではなかったが、何故か笑えなかった。そんな不思議な映画だ。
10点(2001-07-11 20:24:53)(良:2票)
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