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こばやんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 147
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/c_koba_86/
年齢 36歳
自己紹介 ☆進学準備。
4月から無事大学生になることが決定しました。
色々受けた末、幸か不幸か自宅からチャリで10分という近場に収まったため、ほぼ準備することがなくなりました(-。-;)
高校のが10倍以上遠かった(´Д`)

そんな感じで、暇さえあれば映画観てます☆
目指せレビュー数200です!

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21.  ブロークバック・マウンテン
本作がオスカーで作品賞を獲れなかったことに対し、多くの批判の声があがっているらしい。世間が同性愛に寛容になってきた今、この作品に獲らせないでどうする!ということらしい。……ちょっと待て!君たちは、「普段はイジメを黙って見過ごしているくせに、学級会のときにだけ『イジメはやめよう!』って声を出す子供」と変わらないぞ!僕も賞レースは面白いので結構楽しみながら観ているが、テーマだけで作品の質を決められるわけがないんだな。どちらの作品が獲るべきなんてことは言わない(もっと言うと、「べき」なんてない。)が、ちゃんと一つの作品を「映画」として取り扱ってほしい。……と、まぁ、賞レースの話は置いておきましょう。「ゲイ映画」と騒がれた本作、確かに「同性愛」をテーマにしつつも、根っこは単純に一つの恋愛物語であった。しかも、そこにいやらしさはなく、大自然に対して優しいタッチで描かれている。際どいテーマの本作を、ここまで美しく仕上げたアン・リーの手腕は評価に値する。キザで不器用なイニスと、積極的で自分の気持ちを言葉にして伝えることができるジャックという、二人の主人公を対比させて追っていくという物語展開には脱帽。二人の最初の別れのとき、イニスがジャックを見送った後で感情をあらわにするシーンなんか、お見事としか言いようがない。そして、何といっても本作は主演二人の演技が素晴らしい。特にヒース・レジャー。言葉は少ないが、彼の表情を見るだけで、感情がひしひしと伝わってくる。本作が演技部門でオスカーを獲れなかったのは少し残念かな。イニスとジャックは、「ゲイ」とは何なのか、というよりは、「愛」とは何なのか、さり気なく教えてくれた。誰の心にも響くであろう、とても切ない作品。
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-31 18:43:46)
22.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
小説のような映画。映画とは、概して、1から10までが全て作り手の目線で描かれており、僕らが入り込む隙はあまり与えられない。対し、小説とは、概して、そこに書かれている文章から、僕ら読者がその世界観を想像していくものである。本作は、一人の男の一生を視覚的に描きつつも、彼の過去や現在、未来に至るまで、全ては観客の判断に委ねている。映画に「結論」や「答え」を求める人には苦手なタイプの作品だろう。更に、グロテスクな描写もあるので、万人向けの作品ではない。しかし、回想シーンや、多くの言葉に頼らないスマートな問題提起の仕方はお見事。無駄な描写を一切挿入していないという点も評価に値する。退院の直前までテレビを気にするトムの描写。「10代の時に出会いたかった。」と妻に言われて行為に至ったセックスの描写。イジメられっ子だった息子が突如、暴力に走る描写。観終わった後に、ジョーイという過去と重ねてみると、これらの描写がどれだけ重たいものかわかるのだ。個人的には、もう少し父と息子の関係を掘り下げても面白いかなとも思ったけれど、それでも脚本、演出共に抜群。俳優陣の演技も素晴らしい。特にウィリアム・ハートは、10分にも満たない出演時間でオスカーにノミネートされただけあり、強烈なインパクトを残した。副題の「愛と暴力の対立」というのも良い。実に上手く本作を表していると思う。これは「愛(トム)と暴力(ジョーイ)の対立」であり、「愛(トムの家族)と暴力(トム)の対立」でもある。過去に蹴りをつけ、真のトムとなって家に帰って来たラストシーンは、愛が暴力に勝った瞬間だった。僕は、人間である以上、そう確信したい。
[映画館(字幕)] 9点(2006-03-29 19:42:32)(良:2票)
23.  ファイヤーウォール
年に、約5本は作られるような安物サスペンス作品。家族が人質にとられ、パパが頑張るという、点線をなぞり書きしたかのような脚本には、ハリウッドのネタ切れ具合を感じずにはいられない。面白いように自分の予想通りの展開を繰り広げてくれるので、ロールプレイングゲームだったらガッツポーズだろうな……。でもまぁ、そんなことは観る前からわかっていることで、こういった作品の評価対象は、いかに緊迫感のある作品に魅せられるか、という点。なのだが、その点においても合格点は与えられない。まず、複雑なシステムを利用しているにも関わらず、その面白さが活かされていない。システムの説明はわかりやすくされているが、それのみ。そして、犯人グループとの駆け引きもあっさり風味で、全く緊張感がない。これは一番のマイナスポイント。もっと心理描写を細かく描いてほしかった。更に、アクションシーンも、ハリソン・フォードが還暦を過ぎていることもあり、終盤のみ。それもあまり迫力のあるものではなく、まるで猫のケンカを見ているようだった。フォード以外にも、ポール・ベタニー、ヴァージニア・マドセンと、これまた実力派俳優を揃えたけれど、ハッキリ言って無駄使い。ベタニーなんか千原ジュニアみたいだったし。(あ、でもそれは元からかも……。)マドセンの魅力的な部分はさっぱり出てない。なーんも考えずに観るなら及第点の作品だが、本当に暇潰し程度。これを観に行くならDVDで昔の作品を漁ることをオススメしたい。
[試写会(字幕)] 3点(2006-03-23 15:36:12)
24.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006
良かった。何が良かったって、僕が子供の頃からずーっと観てきたドラえもんで、未だに感動できたことが、だ。観る前までは、正直、お金を出して観ようとは思っていなかった。今まで慣れ親しんできたドラえもんの声も、画も、変わってしまい、もう僕の中でドラえもんは終わっていた。けれど、よく考えてみたら今の子供たちには、声が変わったことも、画が変わったことも、関係ないじゃないか。場内に聞こえる子供の声を聞いて、そう思った。勿論、あら探しをすれば目につく点はある。でも、僕はいつから純粋に物事を捉えられなくなったんだろう。考えるたびにそう虚しく感じる。それでも、ドラえもんは僕らが、夢に見るけどできない冒険を、僕らの代わりにしてくれている。そういう風に思えた。確かに、こういった子供向け感動作品ならいくらでも溢れている。しかし、巧い描写もたくさんあり、大変感心した。例えば、机の上に置いてあった恐竜のオモチャの使い方。夕日とのコントラストが何とも映える。特に、このオモチャがとても巧く使われていたのが、パパがのび太に昔話をするシーン。このシーンは、結末が見えてしまった後半(それでも感動したけどね!)よりも感動的。そして、月の使い方も素晴らしい。1億年前の世界には時計はおろか、人間自体がいなかった。そこで、時間の経過を感じられる月を有効的に使っていて、とても良かった。しかし、学校帰りに男4人で観に行ったため、きっと子供たちには怖い学ランのお兄さんたちに映ったに違いない。それでも、僕らは感動を分かち合えて良かった。最初は乗り気ではなかったけれど、お前らについて行って良かった!久しぶりに貰ったオマケのキーホルダー(景品も豪華になったなぁ~)、大事にしようと思います。
[映画館(字幕)] 9点(2006-03-20 21:20:06)(良:3票)
25.  アイランド(2005)
主演のユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソンの二人(特にヨハンソン)にとって、出演自体が恐らく今後の人生で汚点になること必至。ブシェーミを上手く使えてたし、楽しめなかったわけではないけど、全体的に中途半端さが目立った。もうね、完全にマイケル・ベイクオリティー炸裂。中途半端に社会派なテーマ取り入れて、中途半端なストーリー展開で、アクションに向いてない中途半端な俳優起用なのに、アクションシーンだけは魅せてくれるのね。楽天に、松井秀喜がいるような感じ。いや、楽天に何故かロナウジーニョがいるような感じのほうが正しい表現だ、うん。そんなベイクオリティ。どーかな?八景島シーパラダイスにミッキーマウスがいたらおかしいけど、何回か見たら慣れるかもしれないし・・・。多分慣れないけど・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2006-03-17 22:57:40)
26.  イン・ハー・シューズ
この作品でカーティス・ハンソンをご贔屓の監督にしようと決めました。ここまで女性の内面まで迫った作品を、「L.A.コンフィデンシャル」「8MILE」といった作品を撮った監督がこれを監督しているとは誰も思えないです、ハイ。この作品の面白さは、姉妹の対比と、二人の心境の変化だ。この二つが絶妙に交差して、ストーリー展開を滑らかにしている。ラブコメで明るい印象のあるキャメロン・ディアスと、コメディもイケるけど、基本的には演技派のトニ・コレットという、イメージ自体が正反対の二人の女優を起用したのは大正解。そこに中立の立場として投入したのが、二人の祖母を演じた大御所シャーリー・マクレーンなのだからもう頭が上がらない。三人の心理描写も細部に渡って鮮明で、大変わかりやすい。特に、妹のマギーが徐々に徐々に器用に感情を表に出せるようになっていく様は、観ていて自分も優しい気分になれる。二人の唯一の共通点は、靴のサイズが同じこと。姉のローズが集めていた数々の靴の中には、最初から二人の優しい気持ちがいっぱい詰まっていたのだった。
[映画館(字幕)] 8点(2006-03-17 22:56:53)
27.  終わりで始まりの4日間
良いですね。ナタリー・ポートマンの魅力を最大限に引き出した作品でしょう。彼女には、ラックスのCMよりも、アミダラよりも、こういった爽やかな作品のほうが断然合っている。ストーリー自体は何の変哲もない月9ドラマのような恋愛もの。だけど、ところどころ大変シャレたカットが多く、ベタとの境界線をうまくなぞったようなストーリー展開で、ハマる。人が変わるときって、本当に些細なことがキッカケで、その後は全てが変わって見えてくる。これが人間としての心の成長であり、監督も務めた主人公のザック・ブラフが、表情で見事に変化を表していて、素晴らしい。人間を成長させてくれるのは、また人間だ。僕が誰かに成長させられ、僕が成長させることもあるのかもしれない。そんな人間には程遠く及ばないけれど、いつかそうなれるといいなぁー。邦題も少し意味深でなかなか良い。ビデオスルー作品とは思えない、爽やかで優しい良作。
[DVD(字幕)] 8点(2006-03-17 00:32:41)
28.  逆境ナイン
とことん逆境を追及してくれましたね!この作品、あまりにバカ過ぎて書くことがないよ!!ん・・・これは、ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ、逆境だぁ!!!約2時間、何も考えることなく画面を見つめ、堀北さんカワイイなとか、玉鉄の学ラン姿が異様だななんて思ってただけの僕に対する神様が与えてくれた逆境に違いない!どーする?俺・・・・・・「逃げる」「謝る」「愛想笑い」「言い訳」・・・・・・続きはWEBで!・・・・・・って、それはオダギリ・ジョーじゃ!!!そして、ホントすっごいどーでもいいことなんですけど、修学旅行中ビデオを撮影していたパパみたいな役割の僕なんですが、後で確認してみると「逆光」のことを最終日までずーっと「逆境」と言っていた・・・!!ん??つまりオレがただのバカなのか・・・!?ぎゃ、ぎゃ、g(略 「それはそれ、これはこれ」、うん、ホントに暑苦しくてオモシロイ作品でした!
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-17 00:31:52)
29.  ロード・オブ・ドッグタウン
スケートボード界に新スタイルで一石を投じたZ-BOYSの中心メンバー3人を真正面から描いた作品。青春時代、仲間との分かち合いや、ぶつかり合いの描き方がとても巧い。彼らはスケボーで、土俵は違えど、共感できる部分は大いにある。あの頃、「いつまでも友達でいよう」と言った親友たち。徐々に離れて暮し出すと、いつの間にか違う価値観を持つようになってしまう。けれど、どこか心の底では繋がっていて、また僕らは分かり合える。そんな青春時代を過ごした仲間との少し切なくて、甘酸っぱくて、熱い作品である。本作を撮った監督のキャサリン・ハードウィックは、本作が10代の女の子が悪の世界にハマっていく過程を描いた「サーティーン/あの頃欲しかった愛のこと」に続く監督第2弾作。雰囲気がどことなく前作に似ている。こういった10代の少年少女の葛藤を描くのが本当に上手なんだなぁと思わせてくれる。女性と男性の視点の違いってあると思うんだけど、女性監督なのに、ここまで男性を頷かせることができるというのは、なかなか凄い。仲間は生涯で最も大切な宝物なんだ、そんなことを再認識させてくれるクールな作品。
[映画館(字幕)] 8点(2006-03-16 19:46:38)
30.  ミュンヘン
こういった作品が作られたということを客観的に評価できるのは、我々日本人のような民族なのではないだろうか。定まった宗教もない。民族もほぼ統一されている。土地を失ったこともない。更に、60年間もの間戦争が起こっていない。よって、世界で起きている出来事を、主観ではなく客観的に見れる目を、我々日本人は持っていると思う。そして、世界にそんな国は他にないのだから。本作に対し、イスラエル側、アラブ側、共に否定的な意見を出しているようだが、当然のことである。何故なら、作品自体が両国、というか醜い土地の奪い合いを否定しているからだ。だからこそ、我々が評価しないといけないと思う。作品としての点数自体は6点だが、作品が作られた意義は10点だと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2006-03-12 00:15:25)
31.  カーテンコール(2005)
物語の前半は、それなりに観られる。公開時期と時代背景から「ALWAYS 三丁目の夕日」と比較されることが多いようだが、「ALWAYS」がこの時代の明を描いた作品だとしたら、本作の前半(あくまで前半部分)は暗を描いている。幕間芸人という、時代を魅了したが、その後廃れていった一つの文化に焦点をあてた。ただ、この幕間芸人というのがショボい。これなら廃れて然るべきと、誰が見てもわかる。それでもおおもとの時代設定が現代にあるので、我慢はできる。偶然か狙ったのかはわからないが、主人公が携帯電話で話しているバックに公衆電話があるというのが、前半部分の象徴に見えた。後半は一気に違う方向へ行ってしまい、観客を置いてけぼりに。幕間芸人がショボいのはそのための伏線だったのか、と失望。ここに在日問題を持ってきてしまったせいで、作品自体がごちゃ混ぜになってしまうし、そもそも宣伝内容から昔懐古作品を期待して来た観客を裏切ってしまうことになる。コッチがやりたいなら、最初からコッチをメインテーマにすれば良かったと思う。ジェットコースターを乗ったつもりが、間違えてお化け屋敷に入ってしまったような感覚に襲われた(言いすぎ!?)。
[映画館(字幕)] 4点(2006-03-11 12:03:01)
32.  ジャーヘッド
鑑賞後に心に残るものは何もなかった。やりたいことはわかるのだが、しっかりと伝わらないと意味がない。ただ、戦争をする人の精神状態は物凄くよくわかった。完全にお祭りモード。そういったところを描きたかったのか?うーん。。。
[試写会(字幕)] 4点(2006-02-07 16:07:14)
33.  歓びを歌にのせて 《ネタバレ》 
合唱を通してバラバラだった人々が一つになっていくという作品は数多くある。この作品は2004年度アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品であったが、同部門にノミネートされていた「コーラス」も同じようなテーマの作品だった。ただ、本作が他と少し違うところは、学園ものでないという点。多くの世代を超え、老若男女、様々な問題を抱えた人々が理解し合い、助け合うというのが観ていてとても良い気分にさせてくれる。その感動的なラストは大変新鮮で、圧巻。自分の世界観で右にも左にも転べるが、それがたとえ悲しいものだとしても、どこか優しくて温かい。エンドロールが終わってからも、しばらく席を立たずに余韻に浸っていたかった。歌は世代を超え、人種を超え、文化を超えることができる。この作品は、そんな熱い熱い作品だった。
[映画館(字幕)] 8点(2006-02-07 15:54:54)
34.  クラッシュ(2004)
眠いし、物理のレポートやらなきゃだし、他の作品のレビューも溜まってるけど、この作品は観た直後に書いておきたい。ホント、コレ素晴らしい。アメリカで未だに根強く残っている人種差別という問題を軸に、一人一人の人生が絡み合うという作品。そして、ある人とある人の人生がクラッシュを起こし、更に玉突きでクラッシュを起こすというアンサンブル劇。実際僕がアメリカに留学していた頃、差別とまではいかなくとも、多少なりともアジア人であるという軽蔑を受けたことはあるので、その辺のことは理解しているつもりだ。各場所に上手く多くの人種を散らしてあるので、分かりやすく、大変考えさせられる。人種差別を軸にしながら、銃社会、介護問題、階級問題など、多くの問題を上手く拾っている。表現するのが難しいほど複雑な話なので、完全に理解するのは大変である。裏を返せば、話の繋がりを見つけるのが楽しい。本作の登場人物は、一人一人が心にどこか悲しみを持っており、誰もが愛らしいキャラクターとして描かれている。人間は皆、悲しみと喜びの間で生きている。どこまでも不器用だけれど、そんな人間が抱きしめたくなるほど好きだ。明日から人に優しく接したくなる、ほんのりあったかい作品。最高です。
[試写会(字幕)] 10点(2006-02-01 00:08:07)(良:1票)
35.  プライドと偏見
イギリス貴族版「花より男子」みたいな話。そんな感じでストーリーはベタだけど、恋する人々の描写や、キャラの描き方が巧い。恋愛だけに関わらず、普段の生活で多くのものの焦点を鈍らせるのが自分の持つプライドと、世間が持つ偏見。自分は好きだけど、そんな自分を許せないというプライド。自分は好きかもしれないけれど、周りが嫌いと言っている偏見。この二つから自然と嫌いという方向に向いてしまう。どちらも自分にあるものなので、主人公二人の気持ちが大変理解できる。今回はキーラ・ナイトレイが素晴らしい。「ベッカムに恋して」のような元気な女の子の役が似合うと思っていたけれど、こういうお姉さまみたいな役のが合ってるのかも。何があるかわからないから恋愛って、スリリングで面白いんだね。
[映画館(字幕)] 7点(2006-01-23 22:14:40)
36.  博士の愛した数式
惜しいなぁ。博士と家政婦、博士とルート、博士と未亡人、どの描き方も中途半端で薄い。よって、僕ら観客が入り込む隙間がない。記憶が80分しかもたないという設定も生かせず。雰囲気は凄く良いし、ルートの授業ってのも良いんだけどなぁ。博士の人柄は惹かれるものがあったし、面白くする要素はいっぱいあったのに・・・。こういった不完全燃焼作品を観ると、とても残念に思ってしまう。本当に惜しいとしか言いようがない。
[試写会(字幕)] 4点(2006-01-22 21:39:10)
37.  THE 有頂天ホテル
ここ2週間ほど、宣伝しまくってた本作。あまり観る気のなかった作品だが、テレビに騙されて観てきました。いやぁ、騙されて観て良かった!ここまで多くのキャストを使って、どれも使い捨てにならないってのはスゴい。監督の三谷幸喜はキャストを決めてから、本人のキャラクターを見て役柄を決めるという話だが、全員ピタッとハマっている。舞台設定を大晦日にしたことにも大変好感が持てて、とても楽しかった。冬の定番映画になりそうな作品。是非ともみんなで観に行って、いっぱい笑って、お腹いっぱいになってきてほしいと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2006-01-22 21:24:57)
38.  フライトプラン
ジョディ・フォスター、あまり好きではないが、本作では圧倒的な存在感だった。最近、映画や推理ものの見過ぎでラストはだいたい予想できてしまったが、彼女の熱演でかき消していたように思える。脇を固めるピーター・サースガード、ショーン・ビーンも好演。親の子に対する愛情もしっかりと描かれており、ただのミステリーでは終わらないところもグッド。
[試写会(字幕)] 6点(2006-01-14 23:50:23)
39.  キング・コング(2005)
ピーター・ジャクソン熱いよ!今、ハリウッドでこれだけの作品を撮れる監督が他に何人いるかな?彼の場合、映像はモチロン、映画全体に暑苦しいぐらいの愛情を感じる。3時間10分が長いという意見も多いが、これを短くしてしまうと彼の愛情は激減してしまうのだ。むしろ、よく3時間にまとめたなぁという感じさえする。
[映画館(字幕)] 8点(2006-01-14 23:45:32)(良:1票)
40.  誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 
カンヌ国際映画祭で賞を受賞し、世の人々に注目された本作。賞がなければ文字通り「誰も知らない」作品になっていた可能性もあるくらい小さな作品なのだが、インパクトとメッセージ性は大きい。本作で注目したいのは、「いつの間にか」や「何となく」の表現の仕方。現実の世界で、つい最近出会った人と「いつの間にか」仲良くなっていたという経験はないだろうか?初対面のことは覚えているのに、仲良くなっていった過程は「何となく」しか覚えていないのである。例えば、明が近所の中学生と友達になる過程。ここでは明がゲームセンターへ行き、店内を見て周るというシーンしかない。その後、明が笑って友達と自転車に乗っているのである。同様にして、紗季と出会うシーンもそうだ。こんな風にして、人との出会いは「いつの間にか」ということが多い。しかし、本作にはそれが落とし穴なのだということが描かれていたように思える。母は、きっと「何となく」生きてきて、「いつの間にか」子供が4人もいて、そしてまた「何となく」生きているのだ。子供を持つことは「何となく」では済まされない。本作が「誰も知らない」作品にならなくて本当に良かったと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-11 21:41:15)(良:2票)
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