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21.  名探偵コナン 天空の難破船 《ネタバレ》 
 まあ、確かにコナンが飛行船から捨てられるところ、驚き焦りました。キッドが乗っていてよかった。  それ以外では、たかが仏像を盗むという目的にしては、やることが大げさすぎて驚く。誰も彼もが町から逃げ出すという描写も現実離れ(まあ、マンガなんだけど)し過ぎで、呆れる。もっと凄惨な死にざまを映像で流して、確実にどこそこに落ちそうだと地上の人に思わせないと、ああはならない気がするのだが。  だがまあ、まあそういったコケオドシ的な仕掛けが『劇場版コナン』という事は、公開時観た時にはまだ納得できかねた。いまはもう、
[DVD(邦画)] 4点(2020-08-16 15:39:17)
22.  わが青春のアルカディア 《ネタバレ》 
 松本零士の「ハーロック」はいろいろな作品で使われている。手塚治虫のいわゆる「スターシステム」と違うのは、松本零士の頭の中では(全てとは言わないが)それらが時を超えて繋がった物語だということだ。というわけで彼の代表作の一つ『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』と戦場まんがシリーズ『スタンレーの魔女』と『わが青春のアルカディア』を融合した作品。  だが、単独作品時代からのファンは、それが後付であることに気付いていて知らん顔をしている。スター・ウォーズが「当初から」9部作だと言っていたのと同じように。  本作を見る松本ファンとしては、スターウォーズファンがそれを受け入れているの「心優しさしいなぁ」と思うのだ。   『スタンレーの魔女』の部分はハーロック一世の物語をそのままに、超えられない山を超える役を、宇宙を行くキャプテンハーロックとトチローに置き換えている。だが、複葉機や片肺の軍用機と違って、星を滅ぼすほどの宇宙戦艦で炎の川を渡ったって、なにか感動が薄い。トカーガのゾル(今作では人間態だ)が、船から飛び降りるのも無理矢理感。   この映画の中で一番感心したのは「俺達は負けたが滅びたわけじゃないからな」というセリフ。   映像的には、これの前の作品であった「さよなら銀河鉄道999」のハーロックが一番かっこよかった。一緒に見に行った友人の評価も低かったのだが、何だかんだ言っても、かつての松本零士ファンとしては、6点つけちゃうのである。
[DVD(邦画)] 6点(2020-08-12 20:27:08)
23.  伊豆の踊子(1963) 《ネタバレ》 
 いやあ、現代パートは要らんだろ。原作は学生の一人称で、お互いのほのかな恋心を描いた小品だが、色々俗世的な周辺を描きこんで、焦点がぼやけた感じだ。  そりゃあ大正末期当時には今とは比較にならないほどの不幸はあったろう。それに(これは原作通りだが)、「女が手を入れると汚い」などと男尊女卑な部分も描かれてもいる。でも、そんなことを訴えるための「伊豆の踊子」じゃないと思うのだ。  それと、下田の街の有力者のボン的なヤツ(小百合ちゃんを狙っている的な)も、エラく日活映画的で、その後の展開を不安にさせる。 小百合ちゃんがカワイイので1点おまけだが、人が言うほど名作な気はしない。
[DVD(邦画)] 6点(2020-08-12 18:11:23)
24.  アパッチ砦 《ネタバレ》 
 アメリカの第7騎兵隊の最後をモチーフにして作られた話だと言う。インディアン(ネイティブアメリカン)との戦いで、中隊を全滅させた司令官の話だが、戦いが終わった後に我らのジョン・ウェインが、しれっと隊を引き継いで、彼らは隊に生きているなどと、キレイ事を言う。  先住民を殺してひどいじゃないか、とは言わない。それが人間の歴史だから。今更否定はできないし、今の時代の人が四の五の言うべきことでもない。だが、武功を焦って隊を(ほぼ)全滅させた指揮官は評価されるべきじゃないと思う。ジョン・ウェインだって、結果的に自分がインディアンを裏切ったことに対して、もっと義憤にかられて然るべきだと思うのだが。   アメリカの昔の軍の様子とか(真実であれば)貴重だが、今見ると戦闘シーンは普通の迫力だし、シャーリー・テンプルが美人という以外、あまり評価ポイントが見つからない感じ。
[DVD(字幕)] 6点(2020-08-11 17:24:18)
25.  屍人荘の殺人 《ネタバレ》 
 うーむ、ゾンビが存在する世界での本格推理なんて、成立するんか?  私はほとんどホラーを観ないので、ゾンビというもののお約束が良くわからない。だから、ゾンビがものすごい能力で壁を登ったり窓・ドアを破ったりできないとか、頭(脳?)を損傷すると死ぬ(!?)なんてことが、共通認識として成立しているなんて理解できなかった。  そんな世界で密室なんて言われても、壁から出てきたりできないのか?なんて思う始末だ。まぁ、原作は北村薫先生が評価しているんだから、アリなんだろうけどワタシ的には釈然としない。  途中から、「わかった、これはいわゆる登場人物を環境に閉じ込める『豪雪』なんかと同じなんだな」と、無理矢理に理解した。理解じゃなくて納得か。   それにしても物語の中でゾンビが迫ってきていたりして、時間的に切羽詰まっているので、トリックの意味などが分かりにくいのが難点か。   ところで名探偵の名として「明智」といえば明智小五郎からだろうが、下の名が恭介というのはおそらく神津恭介からだろうと思うと、ちょっと嬉しい。私の思う日本一・二の名探偵だからだ。神津先生は映像作品ではほとんどお目にかかれ無いのが寂しい。 それほどの名を与えた探偵をデビュー作で終わらせちゃうのは、もったいない気がする。というか、内容的には噛ませ犬的な人物で、むしろそんな人にこの名を?ということか。   でも、浜辺美波さん、超美少女だったので1点おまけ。
[DVD(邦画)] 6点(2020-08-11 12:55:55)
26.  打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017) 《ネタバレ》 
 「時かけ」でしょ?これ。かけているのが少年か少女かわからんけど。(少年の方か、やっぱり)。それにしてもこの主人公たちが、物語途中で中学生だとわかったときには驚いた。「16歳に見えるでしょ?」じゃねえよ。その中学生の女の子のスク水姿や、ミニスカ制服に絶対領域を見せつける映像や時に妖艶にさえ見える描写を見ていると、若干嫌悪感も抱く。彼ら少年少女じゃなくて、それを見世物にしている造り手たちにね。  だが、映像的には美しくて、夕日のシーンやガラス玉や水の描写など、我々「ヤマト世代」とは隔世の感があって、唸る。物語的には、尻切れ的な印象は否めない。少年と少女の思いが繋がって、それからどうなる?という所でお終い、では永久お預けな感じ。  まあ、内容的にはあまり意味がないのかもしれないけれど、まさか今どきの中学生って、打ち上げ花火が平たいものだとホンキで思っているわけでは無いんだろうなあ?馬鹿すぎるだろ。この問題がタイトルになってるってのは、意味あることなんだろうか?  あと、広瀬すずちゃん、割と好きなんだけど、控えめに言っても随分とダメダメな感じのする場面がありましたねえ。アレ、演出的にワザとなんですかねえ?すぐ後のシーンでは悪くなかったりするからね。
[地上波(邦画)] 7点(2020-08-09 13:22:59)
27.  今日も嫌がらせ弁当 《ネタバレ》 
 弁当を毎日作るのは大変だ。朝4頃起きて弁当を作り、尚且朝食をも作っている。私の場合は自分のものだけだから、手も抜ける。だが、あれだけ凝った弁当を毎日では尚大変だろうな。体も壊すわけだ。   キャラ弁って、初めて見たときには凄いと思ったけれど、食べ物的には本質でない感じがしていて、食べ物で遊ぶ感もありちょっと感心しない気がしていた。  だけど、自分のものしか作らない私には思いもつかなかったが、作る人から食べる人へのメッセージなのだね。最初は嫌がらせと見えていたが、次第にそれが子への思いに見えてくる(私が鈍感だっただけかもしれんが)のは、感動的だった。  最後の巨大お弁当には、泣かされました。(他の人は弁当持ってこなかったん?)   途中、2回現れる「終わりそで終わらないギャグ」は必要なんでしょうか?というか面白いか?
[DVD(邦画)] 7点(2020-08-09 06:52:51)
28.  閉鎖病棟-それぞれの朝- 《ネタバレ》 
 色んな事情により、問題を抱えている人たち。「人たち」などと他人事のように言ってはいけない、「問題を抱えていない人なんかいない」という事だから。 そんな人々が、互いに心を寄り添わせながら、再び立ち上がろうとする物語。   最初見たときには、『永遠の仔』のような感じかと思ったが、心の問題の詳細が明かされない人も多く、またその原因も必ずしも人のせいと言えない感じの人もいそうで、事は単純じゃない。   最後に再び人を殺めてしまった主人公・鶴瓶の裁判で、レイプ被害の少女をここでも彼は守るのではと思ったが、そうではなく、彼女の心を受け入れ文字通りふたたび立ち上がろうとするカットで終わるのが良かった。  自分も、もういい加減長く生きてきて色々と問題を抱えてなんとか、死なないように暮らしているが、もう一度しっかりと立ち上がってみたいと思わせる、そんな良い映画であった。  それにしてもあんな暴力的なクズ男を、他の患者と一緒にしている病院にも問題があるよなあ。
[DVD(邦画)] 8点(2020-06-22 19:30:56)
29.  ルパン三世 THE FIRST 《ネタバレ》 
とうとうルパン三世が3DCGになった。まあ時流だからしょうがないけど。   見ていて思ったのは、インディ・ジョーンズを思い出すなあということ。インディの世界の超常現象は(おそらく)神の御業的な扱いだったはず。それが最後の「クリスタルスカル」のときに異星人の超テクノロジーを出してしまってすっかりシラケてしまったのを思い出したのだ。今作も同様に、明かされた古代文明の技術が異常な超テクノロジーなので、萎えるのだ。許容できるのはマモーの話くらいまでだ。こんなにすごいテクノロジーなら、自分を破壊する司令に安全装置くらいあるだろと思ってしまった。   そういう超テクノロジーではなく、例えばファーストシリーズでの実写ではありえない「現金輸送車を絵で騙す」というのや、カリ城の崖を登るフィアットなんかもギリでそうだった「アニメーションならではの面白さ」を期待してしまう。、同じ超テクノロジーが出てきても魔毛狂介の時のように「自分らの」やり方で対処するような。見事さを見たかった。   ルパンが作られてから毎回言ってる気がするが、今回もまた「ルパンが来ちゃったから、ゴチャゴチャするから帰る」とフジコに言わせたり、ルパンを空中で泳がせたり、銭形に休戦を申し込んだり、最後に警察一行がヒロインに敬礼したり、いいかげんにしろと思う。多くの人はオマージュとか言うんだろうけど、私には呪縛にとらわれているとしか思えない。若い女の子を救う話もそうだ。もうカリオストロの呪いからは脱却するときだ。   ところでCGでのキャラクタたちの顔については、概ね高感度良しだ。だいたい私はシリーズ2以降の「セクシーで色っぽい峰不二子」ってのが、気に入っていない。私の不二子像はファーストの時の6・70年代の行動的な可愛いお姉さんなので、その人が大人になった感じを期待してしまうのだ。今作の不二子はギリギリそういったニュアンスが出ていたと思う。また、特に良かったのが次元大介の無精髭周り。顔を出すのは一向にかまわない。五エ門だけはもうちょっと日本的な顔立ちが良かったけど。   色々不満点はあるが、総合的には安っぽいスペシャルや安直な劇場版よりはCGのリアルに助けられた感じで高得点。
[DVD(邦画)] 6点(2020-06-06 21:21:29)(良:1票)
30.  復活の日 《ネタバレ》 
 こんな時期に、こんな時期だからこそ(?)復活の日・Virusですわ。 人類が細菌兵器をうっかり漏らしてしまっての厄災・滅亡の物語で、唯一南極で生き残りがいたという話。昔見たときには、オリビア・ハッセー綺麗!とか、草刈正雄よくこの美人と何もなかったな(実生活的にね)、などと思っていた。そしても一つ、昔は「死者と話をするの、斬新な演出だな」なんて思っていた。  この映画はそんなことではなく、人の希望を描いていたんだと、この時に及んで深くそう思う。それと同時に理性的・科学的に行動する人々の凄さを描いてもいる。いくらこんな状況とはいえ、システム的に子を作るなんて、今の我々には考えもできない。まあ考えたの小松左京だけど。  物語中、何人ものぞみを失って自死していく人がいるなか、主人公は僅かな望みにかけて潜水艦に乗る。ワシントンから南極まで、普通は歩いてはいけないと思うよね(品川区から台東区まで歩いてイッパイだった自分が情けない)。でも彼は歩いた。多分愛する人に会うために。(食べ物は汚染されていなかったのね)  冷静に考えれば、草刈が歩いて南極を目指した根源とかもっと描いてほしかった気もするが、今のままで十分長い。この話はそんなに簡単に描けるもんじゃないということか・・・、
[DVD(邦画)] 7点(2020-05-05 21:11:31)
31.  引っ越し大名! 《ネタバレ》 
中盤までつまらないギャグセンスに辟易。だが、話の大筋は面白い。リストラのシーンは、藩側の都合良すぎる主張に、怒りがこみ上げてくるが、最後の最後にそれが収められて溜飲が下がる、というより感動的ですらある。藩に戻るよりも田畑を選ぶものの展開もよろし。  及川藩主も最初は碌でもない若藩主と見えたが、最終的には立派な藩主になったようだ。全体的に「終わりよければ全てよし」な感じ。
[DVD(邦画)] 5点(2020-05-05 17:54:38)(良:1票)
32.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
 平成ガメラが世に出た後に、本来東宝が作るべきだったゴジラ。こういうリアリティのあるゴジラが見たかったのだ。  第一作同様に、ジワジワと厄災が広がっていく興奮。まるでネッシーの写真のような、背ビレだけ現した写真も巧い。過去の核実験を対ゴジラ攻撃としちゃうのも大胆で面白い。  主人公だけは都合良すぎだが、人間側の右往左往も、15年も巨大生物を研究しているというのもいい。ちなみにこの人の役名は、初代をたおした芹沢博士に因んでいるそうだが、この設定なら、名前は山根であるべきだろう。   しかし、これは初代ゴジラの精神を鑑みると決定的にダメな部分のようにも思えるが、アメリカ人って核爆弾が爆発しても直撃しなけりゃ大丈夫って、本気で思ってるフシがある。アレだけ居住区の近くで「広島の何倍もの威力の」核爆弾が爆発したら、その周辺数十Kmは住めなくなるのに、映画的には「良かった」というスタンスに驚く。   そのような感覚だから、どうしてもゴジラを核兵器の産んだモンスターとして描けないというのが、アメリカ人のゴジラなら、本作のようにゴジラ=核の象徴という縛りを解いてしまうのもアリなのかもしれない。芹沢が言うように「人間は自然をコントロールしようとしているが、それはちがう』(うろ覚えだが)というのなら、今作のゴジラは核ではなく自然の脅威のメタファなのだろう。  だから、ゴジラは引き上げるときにはあっさりと引くのかもしれない。核の厄災は、そう簡単に終わるものではないものだ。  その代わりに今回は、コントロールしようとして失敗したトリが、日本の制御し損なった原発を思わせて、若干切ない。   アメリカがそうだというのなら、日本もどうよ?という部分がある。ゴジラとトリを戦わせようと芹沢が提言するところである。※『モスラ対ゴジラ』のレビューで私が邪推したが、日本人がこれを言うのは、とても情けなく哀しい思いである。あくまで日本人は自分で戦わないというのか?戦えないのだろうか?  ※うひゃぁ、何年もの間タイトル間違えてた。モスラが先だったのか・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2020-05-04 20:28:32)(良:1票)
33.  月光仮面(1981) 《ネタバレ》 
公開当時、確かそのバイクアクションが凄いって宣伝してたなあ。なんでも、バイクでトラックを飛び越えるシーンでのバイクの切っ先が弧を描いたまま下に向いてるのが、今までではありえないそうで、川に突っ込んで着地したって聞いた記憶がある。 確かに、バイクアクションは他の部分も含めてナカナカのものだとは思うし、最後まで正体を明かさない演出も悪くない。(もちろん、誰が月光なのかは、朧に分かるのだが。) でも、正義の見方側に大したドラマが無い代わりに、ちょっと期待させる悪者側にあるドラマ要素がいい加減で萎える。志穂美のえっちゃんと悪者ラスボスの関連は、本人気づいてなかったの?と首をかしげるし(あのロケットペンダントの意味を持ったわかりやすく)、最後にヘリが爆発した理由はサッパリわからなかった。 まあ、良いよ、そんなことは。でも最低限、志穂美悦子の無駄遣いはダメだ。もっとアクションを見せろ。戦後の苦難による成り上がりの悪党の怒りを見せろ。育ての親(?)と決別する逡巡をもっと魅せろ。 あ、あと月光が活躍する時の勇まし気な音楽が、チンケ。
[DVD(邦画)] 4点(2020-05-02 22:06:05)
34.  仮面ライダー1号 《ネタバレ》 
 かつて僕らを夢中にさせた、元祖仮面ライダー。少し大きくなってから省みると、まあショボい部分があるのは否めなかった。だからよりリアルにかっこよく作り直された「The First」なども作られた。だが、やっぱり僕らのライダーではないキレイなリ・イマジネーションというやつで、それはそれ感があった。  だが、本作は直接あの『仮面ライダー』からの地続きの世界。あの本郷猛が未だ戦っている世界。僕ら世代としてはウレシクないわけはない。当時最新の現役『ゴースト』が絡むのはご愛嬌。というか、その世界のお約束が判らないのでその辺は想像的に補完するしか無い。  さて本作ではあのショッカーの残党と、そこから分離するネオショッカーが対立しつつ、悪事を為す。よりによって今は亡き立花藤兵衛の孫娘にちょっかいを出すのを、本郷猛が守るという話。だが、なぜ人を守るのか、人の命とは何だ?と学生に講義する本郷猛はちょっと説教臭くて、行動の人であった本郷猛、変わったなと思ったりもする。数十年ぶりの仮面ライダーの変身は重厚で感慨深くライダーのデザインもイマドキのクオリティでカッコいいのだが、変身ベルトがコケオドシ的にデカくてダサい。もうちょっとスッキリスタイリッシュに作ってほしかった。同様に藤兵衛が遺したことになっている新サイクロン号もデカイだけな感じ。  いろんな劇場版で登場している地獄大使が今作でも登場するが、今回はライダー陣営と共闘してネオショッカーのリーダーと戦ったりする。最後には本郷に「体を労れ」などと諭され、倒れる。「俺と戦え、それが俺たちの・・・」ってセリフはかっこよく感慨深いが、何か良きライバル的な感じを出されるのは違う気がするのだ。僕らの世界では本気で相手を倒し合っていたはずで試合をしていた訳ではないのだ。うーん、なんだろう?この感じは母星を懸けて戦っていたはずのデスラー総統がいつの間にか良きライバルの扱いになってしまったのに似ている。ちょっとどうなの?と思う。  それでも全体的には、あの本郷猛が闘い続けてくれている世界がウレシイ。ウルトラマンもセブンも再放送で観た、僕らの世代の本当の同時代ヒーロー『仮面ライダー』の活躍は永遠である。
[DVD(邦画)] 7点(2020-03-10 16:52:18)
35.  モスラ対ゴジラ 《ネタバレ》 
 VSモスラの時に感じた、羽ばたいてる感の無さは、あまり感じなかったので、モスラの動きとしては、いいと思う。  しかし、ドラマ部分のひどさはどうだ?カメラマンのネエちゃんが見つけたものは何だったのだ?まるで説明がない。島の子供たちの危機も、その前に普通に遊んだりしているカットの一つもなく、唐突すぎる。先生が島の裏に回ると何故か分かっちゃってるのも雑。   ところで、モスラを借り受けるシーンと、ラストで主人公たちが言及した「人間不信」が、この映画のテーマなのだろうか?  神の火を弄んだ人間たちに、自業自得と言い放った、神の火の被害者たちの守護神が、なぜかその人間たちに協力し、自業自得の象徴とも言えるゴジラを倒すというのは、それでも人間を信じましょう、という事なのだろうか。  しかし、この人間たちは、卵を返すでもなく、少美人さえ見世物にしようとする。結局、人間たちはモスラに礼すら言わずに、「礼はよりよい社会を作ることだ」などとキレイ事を言う。   前作『モスラ』のレビューで、この守護神を私は「軍」だと表現したが、核の脅威に対して守ってもらうようにお願いした今回のモスラは、さながら在日米軍といったところだろうか。この時代の怪獣映画が(と言うかゴジラシリーズは平成になってもまだ、《海外作品でもまだ》)、怪獣同士を戦わせて、その脅威を取り除こうとする精神構造は、ここに由来するのではないか、と疑ってしまう。
[DVD(邦画)] 4点(2020-03-10 16:47:47)(笑:1票) (良:2票)
36.  星のない男 《ネタバレ》 
非常にシンプルで明快で爽快な話。  私は昔銃器マニアで西部劇関連であるムック本を読み、有刺鉄線が西部を開拓した、というような物を読んだことがあるが、本作を見るとやはりそう単純な話ではなく、こうやって無法に公地を我が物にしている事例もあったのかもと考え直した。  共有地を有刺鉄線で区切って隣接の牧場主と平和的に共存したい土着の牛飼いと、東部からやってきた資本主義者で法第一主義の女とぼ土地を巡る諍いに巻き込まれる男の話。  前述したとおり単純な話ではないのだが、牛にとっては迷惑な話だ。で、東部資本の女に対立することになった主人公は、最初嫌っていた有刺鉄線側につくが、最後にはそれをも捨てて放浪のたびに出る。カッコいい。 でも、欲を言うと主人公の実戦でのガンさばきをもうちょっと見たかったかも。
[DVD(字幕)] 7点(2020-03-10 16:41:07)
37.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 
まあ相変わらずの追いかけっこなんだけどな。で、物語はT2以降に結局の所ジョン・コナーは殺されて、違う未来が発生しているという話。ジョン・コナー暗殺に成功したらスカイネットの思うままになる気もするが、どうもそうではないらしい。  新たな人類の救世主は女。未来からやって来るのは新ターミネーターと女兵士。今度の標的も女。これじゃ、前作と同様な展開は期待できないね。LGBT?でも子供は無理だな、なんて思ってたら、流石にそうではなかったか。サラは「聖母マリア」だったが、今作のターゲットは救世主自身。で、T2とT1のいいとこ取りで未来からやってきた戦士とT-800が共闘して、最後感動的にシュワちゃんが犠牲になるという感じ。  T-800が任務を完了したあとに人間社会に溶け込んで家族を持っていたというのが、衝撃だが何しろ人工知能の機械だからそういう進化もあるのかな?なんて思ったりもする。ちょっとイイなと思ったのは、サラとT-800の邂逅のあとに、T-800と新ヒロインの会話 「愛してるの?」 「人間のそれとは違う。それは利点だと思っていた・・・違ったよ」というところ。 ここが、本作の一番のキモだった。ワタシ的には。 ここが、もうちょっと物語の重要な部分に関わってきてたら、もっと評価できる気がするんだが。  何しろT2の終わり方が見事すぎて、続きは難しいのだろうが、率直に言って蛇足感は否めない。新たなキャストでシリーズを続けたかったのかもしれないが、あんまりこれを続けると結局機械の反乱は防げないって事にならんだろうか? でも単純に面白かったけどね。
[DVD(字幕)] 7点(2020-03-08 20:30:37)
38.  時をかける少女(2010) 《ネタバレ》 
換骨奪胎というのだろうか?巧く作られていると思う。 今回、あるTVドラマの影響で、「失われた忘れじの想い」というテーマで知世ちゃん版を見直した勢いでこれも観てみたら、リメイクというより続編なのでびっくりした。 そして、知世ちゃん版で私が不満だった、「"真実の愛"と映画冒頭で示された、知世ちゃんの深町に対する思いが、全然納得できない」という問題が、今回、その部分が描かれていない事によって、却って問題なく受け入れる事ができたのが不思議、というか皮肉。そればかりか、薬学を専攻して、時間を飛び越える薬の研究を続けていたのを知って、「忘れじの想い」の強さに感動。  ところで、今回の時かけは、意識的に時間を越える話なので、前作のような「タイムリープの不思議」な感じがなくなった。母のメッセージを届けるという目的が付いた割には、あんまりそっちに熱心な感じがしないのは痛い所。でも今回の映画のキモは、涼太くんとの想いだから。 と、ここでふと思い出した。そういえば、昔「Wの悲劇」という映画がやはり原作を劇中劇に閉じ込めて、全く違う青春ドラマに仕立ててあった。あの頃は、観客はミステリなどではなく、薬師丸の青春ドラマを求めていて、作る側も原作本屋とのしがらみを乗り越え、それを成し遂げた。  ああっ!?今回の時かけも、この仲里依紗という少女のための映画だったのか。でも、そういう映画って、何故か魅力的だよね。 /*上記一行、2020.3.2変更*/ ……というレビューをさっき間違ってアニメ版の方に投稿してしまいました。
[DVD(邦画)] 7点(2020-03-02 16:26:14)(良:1票)
39.  ジョーカー 《ネタバレ》 
 社会が病んでいてちょっと変わった不孝者が罪人になってしまうというのは、今の現実を表しているようで空恐ろしい。アメリカでもそうなのかどうか不明だが、弱い存在に対して卑怯なほどに強く断罪する社会、そのくせ豊かな強者に対しては不満を募らせるが為す術がない。バッシング社会と言われて久しい日本の(ネット)社会を重ねずにいられない。  それにしてもヒーローの悪役にここまでのものを見せられると、素直にバットマンが見れなくなるのが困るなあ。それと終盤にとりあえず描かなきゃと言わんばかりの、ウエイン一家の襲撃はシスの復讐のスカイウォーカー兄妹の誕生シーンのように取って付けた感が否めない。
[DVD(字幕)] 8点(2020-02-09 17:15:31)(良:1票)
40.  キャッツ 《ネタバレ》 
 何故だか世間で評判の悪い映画が私には面白いのだ。  原作舞台(といってもロンドン版は観たことがなく劇団四季版の記憶だが)では、人を猫に目一杯寄せていたが、この映画のメイクは人間の顔部分が多いので猫が人間に寄せてきてる感を感じてしまう。それでも舞台では無理な「耳を動かす演技」があったりして感心する。  グロールタイガーがマキャビティの手下として実在していたり、いろいろと戸惑う部分もある。戸惑うというか驚いたのは、グリザベラが黒人なこととオールド・デュートロノミーが女性になったことだ。デュートロノミーの人はオリジナル舞台でグリザベラを演じる予定だった人だそうで、おそらくこの人のための性別変更だったのだろう。40年の時間が彼女を娼婦猫から長老に変えたのか。グリザベラについては自分的に勝手に「高級娼婦」のイメージを持っており、それなら白人だろうという自分にはやはり若干の差別意識を持っているのかもしれないと思い、ちょっと凹む。でもよく考えれば黒猫ってことで何の問題もないか。それ以外は、物語的には原作舞台どおり。かつての娼婦が老い衰えてもなお希望を持つ、そんなマグダラのマリアが最後に祝福される物語、大好きだ。「多く愛するものは多く許される。」
[映画館(字幕)] 8点(2020-02-09 17:13:57)
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