21. メメント
《ネタバレ》 とても緻密な作品と言いたいです。ある条件をここまで有効に活用できた作品は稀だと思います。 脳みそをフル回転させてストーリーを整理しながら見ることが必要とされますが、謎が一つ一つ解けていく快感がたまらないっす。 [DVD(字幕)] 9点(2008-09-27 04:22:37) |
22. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 このボリュームなのに全く時間を感じさせなかった。すさまじい緊張感をぶっ通しで維持させた制作側に拍手。特にジョーカーが本格的に暴れだしてからの一気に畳み掛けるような展開は本当にすごかった。画面に客を惹きつける力はこの20余年映画館で観てきた作品の中ではダントツ。 ジョーカーに関しては、あそこまで非現実的な外見のキャラをバートン版とは異なる現実的なゴッサムでこれほど説得力があってカリスマ性をもつ悪のヒーローに仕上げたという点においてニコルソンを超えたと言えると思う。容姿的にもカッチョいいし。 ただ、デントがトゥーフェイスに変貌するくだりはなかなか釈然としないものがあった。あれでジョーカーに対する復讐ゼロなんて割り切りすぎだと思うが。。。 [映画館(字幕)] 9点(2008-08-13 02:22:09) |
23. キングダム/見えざる敵
《ネタバレ》 冒頭のテロの凄まじさと言ったらないです。こういった事が平気で起こっている地域が実際にあることが恐ろしい。そしてラスト。これが憎しみの連鎖というやつか・・・というやりきれない気持ちになりました。 んー、アル・ガージは本当に死んでほしくなかったなぁ。 [DVD(吹替)] 9点(2008-05-03 01:21:58) |
24. ターミネーター2
《ネタバレ》 ラスト近く、ハイウェイから製鉄所へのカーチェイスのくだりはいつ見ても素晴らしい。シュワがT-1000の乗る液体窒素入りタンクローリーに飛び移ってマシンガンを乱射し、ハンドル切って横転させるところなんてBGMもどんどん盛り上がっていってもう全身鳥肌もの。 つまり俺らが観たいのはこんな真っ向勝負のアクションです。 [ビデオ(吹替)] 9点(2008-03-07 01:23:01) |
25. 塔の上のラプンツェル
《ネタバレ》 王道。王の道。エンターテイメントの王であるディズニーのこの映画にふさわしい言葉だと思います。お話はまるで『遥か昔からあるおとぎ話』の様に洗練されていて、アクションやキャラクター同士の掛け合いはまるで『インディジョーンズシリーズ』の様にキレがあってワクワクさせられる。特にマキシマスの出てくるシーンが良い。終わり方がまた良い。「幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」を真っ直ぐにやる。これを成立させるのって難しい事じゃないですか?実はこの映画だけでなくディズニー全般を『食わず嫌い』しておりまして、3歳の娘に薦められて鑑賞するに至りました。3歳の子供だけじゃなく35歳の大人にも「おもしろい!」と言わせられる。これが王の、ディズニーの力。今まで見てきたディズニーの映画の中で一番『おもしろい!』と思いました。ワクワクしてハラハラしてうっとりしてスッキリする。これこそが『映画』だと思います。紛れもない傑作です。 [インターネット(吹替)] 8点(2022-03-20 05:58:50)(良:1票) |
26. T2 トレインスポッティング
《ネタバレ》 前作の方がキレてたと思いますし、今作のベグビーは前作の『面倒な友達』の度を遥かに超えてリアルにおっかない人なのでダークな方に振れ過ぎてるかなとも思いましたが、ラストシーンはもう完全に劇場内でガッツポーズもんだったので甘めの8点献上。BornSlippy流れそうで絶妙に流さないのがニクいですね… [映画館(字幕)] 8点(2017-04-30 06:55:39) |
27. オール・ユー・ニード・イズ・キル
《ネタバレ》 安定のトム・クルーズ印!実に映画らしい映画を見させてもらいました。事情をよく飲み込めていない主人公視点での最初の出撃シーンの緊迫感はなかなかのもので大興奮(特に機内から飛び降りるシーン!)。装備は格好良いんだけれども敵であるギタイがあまりに速くて強いのでそれぞれのメカの見せ場があまり無いのが残念。もっと『エイリアン2』的に見せつけてほしかったです。その後はちょっと停滞気味。まぁダレない程度にテンポ良く進行してくので特に問題ありません。途中の〝実は何度も繰り返してました〟的なシーンもちょっと面白かったです。物申したいのはラストシーン!もっともっともっと上手く出来た様に思います。ミドルネーム何の為に聞いたのよ。追伸:手榴弾のピンのシーンで『レオン』を思い出しました。 [映画館(字幕)] 8点(2014-07-05 18:53:30) |
28. 悪の教典
《ネタバレ》 実は大盛況の『ヱヴァ:Q』初日に入りきれずでの鑑賞だったのですが、これが大正解。不謹慎過ぎるエンターテイメント怪作、思う存分楽しませてもらいましたよ。何が良いってまずは伊藤英明。あの『海猿』を壮大な布石とした瞳孔開きっ放しの様がハマっています。普段の彼はお世辞にも演技巧者とは言えないと思いますが、これは単純にハマり役。文句無しです。そんな彼が水面下で変態性をチラつかせる前半を終え、いよいよ訪れるハンダゴテ蜂の巣処刑以降の異様なテンションの高さよ。階段の壁越しに漫画っぽくしぶきを上げる血のりの滑稽さよ。山田孝之のドラマーぶり&死に様よ。確信犯的に流れるTHE SECOND from EXILEのズッコケ感よ。2012年度マイベストのうちの一作です。 [映画館(邦画)] 8点(2013-01-08 22:25:45) |
29. タイタニック(1997)
《ネタバレ》 3Dで再鑑賞。小学生当時一人で3度も映画館に足を運んだあの思い出が蘇り、それがまた感慨深いわけです。当時小学生の僕ではわからなかった主演2人のロマンスも「なんか熱くて若いねえ」なんておっさん目線から考えてしまう歳になってしまいました(笑)。内容はベタベタですが、前半のラブロマンスと後半の沈没シーンの配分が絶妙で、やっぱりバランス良く作られているなあーというのが印象。3時間という長尺でありながら飽きの来ない作りは流石の歴史に名を残す作品といったところです。3Dで観る沈没シーンの迫力もやはり良い。けれども3Dうんぬんというよりは懐かしさを楽しむためのリバイバルなのかなーと勝手に思ってます。印象的なシーンはいくつもあるけれども、とりわけラストシーンは15年経った今観てもやっぱり美しくて素晴らしくて大好きです。 [映画館(字幕)] 8点(2012-04-08 18:58:14) |
30. ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 オープニングがたまらん。「ファイトクラブ」でもそうだった様に、こういう粋な小技を見せつけられると、やっぱりフィンチャーはいいねぇ!とこのような場でも言ってみたくなる。本筋は富豪一族の秘密と闇に迫る謎解きではあるが、実はリスベットのための映画。序盤は本筋よりも断然彼女を取り巻くストーリーの方に興味津々なのであった。かといって2人がタッグを組んで謎に立ち向かい始める中盤以降でもワクワク感が損なわれる事なく、実際はなんて事のないオチですらそれなりに見えてしまう。原作やヨーロッパ版から省いてしまったもっと重要な要素もある様だが、この度久方ぶりにダークサイドへと落ちてきたフィンチャーには素直に拍手を贈りたい。是非続編もお願いします。 [映画館(字幕)] 8点(2012-03-11 11:12:27)(良:2票) |
31. トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
《ネタバレ》 このシリーズにおいては徹底して低評価の姿勢を貫いて参りました。しかし、この3作目にはストーリー面へのあらゆる角度からのダメ出しを圧倒的過ぎる視覚の満足度で粉々に吹き飛ばすだけの馬力があります。僕の負けです。加えて前2作で世界中の映画ファン達の思考回路に「ストーリーは無いと思え」との刷り込みを行い、2作分の制作費、時間をドブに捨てて臨んだ双方同意の上での横綱相撲。前2作は壮大なる前置きという事にしましょう。まぁ相変わらずロボ同士の肉弾戦に面白みは一切無く、代わりにその他のシーン(特にビル破壊)はまさに映像革命といった具合。これだけの物量の破壊をスクリーン上できっちり描く事の素晴らしさよ。あっぱれ。この先3D以外の環境でこの作品を鑑賞した方においてはこの作品について無闇やたらに文句言えませんよ。これは莫大なお金をかけて大画面の3D環境のためだけに作られたお祭り映画なんですから。 [映画館(字幕)] 8点(2011-09-17 23:58:47) |
32. アメリカン・サイコ
《ネタバレ》 ベイトマン。また愛すべきキャラが一人増えてしまった。自覚の無い変態を描く作品って好きです。衣装にしろセットにしろ華やかで観ていて楽しいし、中毒性のある作品でした。クロエ・セヴィニーをどんな風に殺してくれるのか楽しみにしていたので残念。頭を斧でかち割るシーンと名刺バトルのシーン最高。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-26 16:53:26) |
33. ファンボーイズ
《ネタバレ》 ドタバタ青春ものにちょっぴり切ない要素が混ざるってのはやはり良いもんだな~。主人公の境遇が自分と被ってしまった。本当に大切なものや熱中したものってのは、振り返って恥ずかしく感じるものでも簡単に消えてしまうわけないんだよね。久々に旧友達に会いたくなりましたとさ。トレッキーとのバトルは必見ですよ。笑 [DVD(吹替)] 8点(2010-06-08 00:43:14) |
34. 告白(2010)
《ネタバレ》 一歩間違えるととんでもなくありえない展開にもなりかねない原作を、シリアスな描き方をするのではなく、あえてエキセントリックな演出でまとめたこの監督の選択は正しかったと思う。原作での怒涛の展開は、この監督の持ち味であるテンポの良い演出力にマッチしていた。中学生役の子達も演技力は問題無いと思う。ちょっとBGMがうるさいのと、ラストが長すぎる点が気にはなったが、母爆発の逆再生は迫力があったし、巧さがあった。しかし、松たか子のドカーンで終わればもっと不気味で捉えどころの無い怪作になったかもしれない。とは言っても、大変レベルの高い映画化作品であることは間違いない。。。。。。。。。。。。なんてね! [映画館(邦画)] 8点(2010-06-06 19:26:10) |
35. (500)日のサマー
《ネタバレ》 アメリカ人でもこんな想いで恋愛するんだーと、参考になりました。僕だけじゃなかった(笑)サマーの一挙一動に翻弄され、悩むトム。その想いも虚しく、結局はあっさりと別の男と結婚してしまうサマー。期待は全て裏切られる。新しいラブストーリーです。まぁ一番グッと来たのは結局ラストなんだけども、500が1に変わったり、理想と現実の二画面構成だったり、小粋な演出がお気に入りです。オータムとはうまくいくといいなー!新スパイダーマンも期待できそうです。 [映画館(字幕)] 8点(2010-06-06 19:02:36) |
36. トゥルーライズ
《ネタバレ》 この作品には、というかやっぱりキャメロンとシュワちゃんには「逃げ」が無い。近年の映画全体は何をやるにしても真っ向勝負を恐れて若干ひねった形を取るもんだが、やっぱりこの時代は良い。父親が戦闘機で娘を助けに来るってシーンを実現してさらに立派に成立させるってのが最高だよね。 俺は娯楽作の定義ってのがいまいちわかんないんだけれど、この作品からは確かにピカイチの娯楽性を感じる。 [ビデオ(吹替)] 8点(2009-06-02 00:41:51)(良:1票) |
37. 天使と悪魔
《ネタバレ》 バチカン、反物質、焼印、大爆発…これらいかにもそそられる要素が含まれているため、最後まで惹きつけられました。ケチをつけるとしたら殺し屋だな。あのわかりやすい強さとあんまり頭の良さそうじゃない雰囲気が完全に作品から浮いていました。 どなたかもおっしゃってましたが、ラストシーンの教皇と観衆が妙に涙腺を刺激するんですよねー。久々に「映画を観た」という気分になりました。 [映画館(字幕)] 8点(2009-06-02 00:34:42)(良:1票) |
38. プラトーン
《ネタバレ》 これは確かに心を抉られる。敵と戦うだけが戦争じゃなくて、こういう内部での対立って単純に絶対有り得ること。それを何の力も持たない一新兵の視点から描いてて前半はとても良かった。特に村のシーンなんかはキツい。目の前にある物何もかもが疑わしい状況が再現されてて迫力があったと思う。エリアスが殺されるまではかなり良し。どっちかって言うと主人公が新兵で発言権が無かった頃の息苦しさの方がリアルだったかな。 戦争映画の中では一番良い。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-21 23:13:44) |
39. マッドマックス2
《ネタバレ》 自分的にはかなりパンキッシュな作品。突然ブーメランが頭に突き刺さったりとか、丘の上の処刑シーンなんか特にパンク。 目の覚めるようなカーチェイスや暴力描写がシビれます。一番イケてるメル・ギブソンを見たいならこれ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-07 01:17:33) |
40. バットマン(1989)
《ネタバレ》 ゴッサムの造形が好き。悪党だらけの恐ろしい街なのにどこかレトロな雰囲気が漂っていてティム・バートンならではだと思った。 美術以外にもシュールなシーンがいくつかあって、ジョーカーが黒焦げの死体と話すシーンなどは幼心に強烈に残っていた。あの辺のニコルソンの演技はヒース・レジャーとはまた違う恐ろしさを醸し出してた。 展開的にもかなりバランスの良い作品だと思ってます。旧シリーズでは一番好き。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-13 20:15:07) |