21. シャーロック・ホームズ(2009)
《ネタバレ》 ロバート・ダウニー・Jrが演じるシャーロック・ホームズがイメージと違ってだらしな系で格好良かったです。 (私のシャーロック・ホームズのイメージは、原作の何作品かと、NHKでやっていた犬のホームズのアニメと、NHKの海外ドラマです。) 脚本や撮り方も面白く、2時間14分飽きずに観れました。 一瞬で観察した人の職業やら秘密やらをズバリ見抜く推理力や、拳闘の強さが原作通りで楽しめました。 相手の動きを予測して動く格闘シーンも、先にスローの映像を使ってホームズの予測を先に見せてくれるのでバッチリ予測がはまる様が見ていてスカッとします。 ホームズが、一方的に敵にやられて後手後手に回っているように見えますが、最後に一気にネタばらしするところで、ホームズはすでにトリックのいくつかを推理していたことが分かります。 墓の石を拾ってなめているところや、麻痺を引き起こす植物に着目しているところ、レストレード警部と結託してわざと敵に捕まるところなど、ちゃんと推理して、敵に近付くための手も打ってます。 見終わってから、物語の構成上、推理のネタばらしを最後に持ってきたのは、「ダークウッド卿は本当に黒魔術を使うのか?」あるいは「この作品のホームズは、事件の推理ができないんじゃないか?」と観客に思わせるための製作者側の意図だったことに気付きます。 久々に映画館でワクワクしながら楽しめた作品です。 最後に、ホームズの実験に供されるブルドックくんの姿が愛らしかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2010-03-14 18:40:36) |
22. マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
マイケル・ジャクソン久々のツアーを準備していたところの、まさかの急逝。 キング・オブ・ポップの幻のツアーのリハーサルの風景が見られるということで期待していきましたが、これはまさに期待以上。 50歳でここまで動ける人は絶対いない気がする。 ツアーのリハーサル映像を見ただけでも、桁違いのコンサートとなっていたのが分かる。 やはり彼は偉大な天才だったんだなと感じさせてくれる作品でした。 [映画館(字幕)] 8点(2009-10-31 22:28:28) |
23. ワルキューレ
《ネタバレ》 観る前は、ヒットラーはワルキューレ作戦では死なないと結末が分かっているだけにそれほど面白くないだろうとタカをくくっていましたが、ドラマが進むにつれ、感情移入してきて「お、作戦が成功するか、失敗するか」とドキドキしながら見てしまいました。 まんまとのせられてしまいました。 とくに、爆破後に、指令を出して各地域や省庁を制圧していくあたりが見ごたえありました。 通信手のタイピストたちがいる情報機関で、上司にあたる人物が、反ヒトラー勢力につくか、ヒトラー勢力につくかで逡巡するところが密かに盛り上がり箇所でした。 それぞれの役のキャラクターが立っていて、緊迫した環境化での人間ドラマとしても面白い内容でした。 最初の期待が高くなかったせいもあってか満足できた一本でした。 [映画館(字幕)] 8点(2009-07-20 23:31:28) |
24. エリザベスタウン
《ネタバレ》 仕事に挫折して自殺まで考えていた青年が、父親の死を知らされ、自殺の前に父親の故郷で遺灰を引き取ろうとする。 行きの飛行機の中で知り合ったスチュワーデスとの出会いもある。 もし主人公が父親の死を知らされる前に自殺していたなら、父親が故郷で愛されていた様子や、母親の一面なども知らなかったし、クレアとのロマンスもなかっただろう。 挫折の先にぜんぜん違う人生が待っているかもしれない。 全編に優しいトーンの描き方で、傷ついたことのある人には救いになる前向きな映画と感じた。 主人公を明るく優しく包む、クレア役のキルスティン・ダンストの演技が光っていた。 クレアと電話で一晩中話をするところと、終盤のアメリカを車で旅するシーンが印象的だった。 大きな挫折を経験したら、一年ぐらい旅に出ようと思った。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-29 19:47:31)(良:2票) |
25. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
《ネタバレ》 印象に残ったのは、深夜のバレエ教室で鏡に写る自分たちの姿をじっと見る場面。 ベンジャミンとデイジーが何年か一緒に暮らし、人生の中でわずかな時間年齢が近くなった40代の二人の姿をいつまでも覚えていたいと思ったのでしょう。 このまま二人で年を重ねるのではなく、年が離れていくのが分かっている上で、でも今だけはただ一緒にいたいという気持ちが切ない。 何年か旅をしてきて若くなったベンジャミンが、年をとったデイジーの着替える姿を見る姿に時間の残酷さを感じた。 あり得ない設定だが、感情移入してしまうとたまらなく切ない。 もし若返るのがデイジーで、年を取るのがベンジャミンだったらどこまで感情移入できただろう。とふと考えてしまった。 私が見た映画館では、年配の方が多かった。 この映画に感じ入るのは、ある程度人生経験を積んだ大人の方ではないでしょうか。 [映画館(字幕)] 8点(2009-02-09 23:34:20) |
26. ウォーリー
《ネタバレ》 ウォーリィーの愛くるしさに脱帽です。 ウォーリィーの、悲しそうにしたり、びっくりしたり、不思議そうにしたりする表現が表情もセリフもほとんど無いのに良く伝わるなぁと感心しました。 “人類が何らかの理由で地球を去る時、最後の一台のロボットのスイッチを切り忘れたら、そのロボットはどうなるんだろう”というアイディアから始まった「WALL・E」。 そのあと、いろいろイメージが広がって、孤独、愛情とかのテーマが入って、いい感じにまとまってると感じました。 ウォーリィーが憧れを抱く、お気に入りのビデオが、一昔前のミュージカルというのもノスタルジックでいいセンスです。 ひとりで700年間いたら、あーいうビデオを繰り返しみちゃうかもと思いました。 ピクサーのセンスか、アメリカの国民性か、結構ディープなネタ(地球が相当なゴミ溜めになってるとか、播種船の中の人がロボットに頼ってぶくぶくに太ったダメ人間になっているなど)をさくっと描写してぎりぎりの笑いにする当たりのセンスが好きです。 [映画館(字幕)] 8点(2008-12-14 21:54:45)(良:1票) |
27. パコと魔法の絵本
邦画は普段見ないんですが、映画の予告がおもしろそうなので観てきました。 こんなに笑って泣いたのは久しぶりです。 悲しいほろっとさせるシーンにかぶせるように笑いが入ってくる演出の間の取り方が絶妙でした。 役者さんの演技と、CGのキャラクターも見事にシンクロしていて違和感なしです。 冒頭からテンションが高くて、最初「うわっ!」と思ってしまたんですが、 阿倍サダヲさんの演技がおもしろくてそこから釣り込まれるようにハイテンションムービーに乗ることができました。 ただ、作品のせいか劇場(有楽座)の音響のせいか、音がうるさすぎて耳が痛かったです。 [映画館(邦画)] 8点(2008-09-13 19:52:37) |
28. 月のひつじ
《ネタバレ》 ほのぼのとした田舎町の大事件。 映画的にみると、大した事件もなくってことになっちゃうけど、この田舎町の人たちからみたら大した事件だぜってことになる。 作品は悪くないけど、いかんせん地味なのは否めません。 実話好きで、宇宙ものが好きな人はこういう作品もあるんだと見てみてもいいかも知れない。 しかし、邦題のセンスは分かりにくいなぁ。「月見るひつじ」かそのものずばり「ディッシュ」とかで良かったんじゃないかなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-10 01:05:00) |
29. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 なかなかおもしろかったです。 Facebook自体は利用していないんですが、成りたちがわかっておもしろかった。 メカジキに成長するまでは、広告は入れない、クールなサイトでいくんだ。なるほどね。 今は広告収入も重要な収入源らしいですが、100万人達成したあたりで、広告いれたんですかね。 あまりそこいらへんが分かりにくかったので、もう少し分かりやすくしてもよかったんじゃないかな。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-06-08 23:25:30)(良:1票) |
30. 幸せのちから
実話をもとにしていてかつ実際の本人が現場に来て監修に近いことをやっていただけあってリアリティを感じて話に引き込まれました。 どん底でも息子のために、自らの誇りのためにがむしゃらに努力した結果のサクセスストーリーは本当に美しいと思います。自分も子供のために頑張らなきゃという気持になります。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-06-08 23:18:07) |
31. パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
《ネタバレ》 新シリーズ第一作。 オーランドブルーム、キーラナイトレイのような話をひっかきまわす重要なサブ主役級の役どころがまだ不在。 ペネロペクルスの女海賊アンジェリカもまだ十分にキャラが立っているとはいいがたい。 ストーリーは、小さくまとめてしまったという印象。 出だしの「船長の娘」までの脱出劇が面白く期待させていただけに、それ以降の物語に起伏がなく残念。 シリーズのファンなため1点プラスしての7点。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-03-18 09:38:51) |
32. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 父子の確執と和解の物語。 周りを楽しませるお父さんの少し“盛った”話に息子はいらだつ。 どこまでが現実にあった話でどこからが空想なのかその境界線が気になる人は息子のウィルに共感するかも。(・・・かくいう私もその一人ですが。) でもラスト20分、かたくなだったウィルが口の訊けなくなった父親の代わりにイマジネーションの羽を広げながら空想の話を語るシーンは感動的だった。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-09-02 17:02:00) |
33. ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
《ネタバレ》 とにかく無事にすべての物語が完結して良かった。 ただ、本作に関して言うとPART1と2に分けたなら、もっと話を盛り込むなり、盛り上げる演出をするなりできたんじゃないかなぁと思います。 このPART2ではスネイプの過去からのエピソードが印象に残りました。 1作目から通じてスネイプ役のアラン・リックマンの存在感は見事。 それと較べると後半の作品になるにつれてハリーたち3人の存在感が薄くなっていったのが残念でなりません。 [映画館(字幕)] 7点(2011-07-20 22:10:42) |
34. 恋におちたシェイクスピア
《ネタバレ》 ロミオとジュリエット、十二夜とも読んだことがあったので、とてもおもしろかった。 シェイクスピアとヴァイオラの奔放な恋を十分に楽しめました。 一緒に見た妻は、当時の風俗や人物関係が分からなくてとまどった様子。 作者自身とその作品ができるまでの(こんなことがもしかしたらあったかもねという)物語。 シェイクスピアの作品や、彼の簡単な生涯を知っているほうが楽しめる。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-29 00:50:51) |
35. シャイン
《ネタバレ》 いい映画だとは思うが、実在の人物の伝記ものだけに、淡々と進む。 父親の行動に病的なものを感じる。父子の関係が和解しないまま父親が亡くなるあたりが実話っぽい。 王立院での倒れたときの演奏会と、数十年振りの最後の演奏会のシーンが良かった。 感動というよりは、なるほどこんな大変な半生だったんだなと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-21 19:12:19) |
36. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 吃音のヨーク公を演じたコリン・ファースの演技が素晴らしかった。 冒頭の万博の閉会式のスピーチで、国民が顔をそむけていくシーンなど映像はすぐ切り替わるけど実際にはあのままスピーチを続けなければいけないわけで、そういう立場を考えるとものすごく胸が痛くなる。 責任の重い逃げ出せない立場って想像するだけでクラクラする。 吃音を治したいと思うヨーク公と、彼を支える妻のエリザベスの愛情。 国王になりたいわけじゃなかったヨーク公の苦悩。 彼の吃音を治療するライオネルとの関係性、特に2人の距離感が縮まっていく様子などとてもよく描けていた。 ライオネルを前にしたジョージ6世に即位後のスピーチはそれまでが丁寧に描かれていただけに感動的だった。 ただ、国民とヨーク公の関係(国民がヨーク公をどう思っているか)や、不安に揺れる国民の様子をもっと描いた方が作品に奥行が出てもっともっと最後のスピーチに感情移入できたのかなぁとは思いました。 [映画館(字幕)] 7点(2011-03-05 23:12:34)(良:1票) |
37. ホリデイ
《ネタバレ》 ジュード・ロウは渡辺謙にほんと似てるなぁ。 ストーリーは全体的にはハッピーエンドなので○。 特にケイト&ブラックの方は○(音楽はイギリスでも活動できそうだし)。 ジュード&キャメロンの方はずーっとイギリス・アメリカ間の今後の遠距離を気にしてるくせに答えを最後まで出さないところが×。 ケイトが恋人を振り切るところももっと過剰なエピソードにしても良かった。 脚本家のアーサーの話がいい味出してただけに、そういったところまで脚本に気を使てったらもっと良くなったのにというところが残念。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-22 21:57:20) |
38. Disney'sクリスマス・キャロル
《ネタバレ》 話の筋は原作にかなり忠実だったと思います。 ただし、オールCGでやる必要があったのかでいうとちょっと疑問。 CGで描く人物がちょっと怖いです。 正直1970版の実写のクリスマスキャロルの方が感動しました。 今回も実写で、亡霊や精霊のシーンだけCG使った方がよかったのでは。 あとは、後日談でスクルージの性格がガラッと変わるところが見せ場なので、 ここはもっとしゃくが長かったほうが良かったかも。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-13 01:37:46) |
39. I am Sam アイ・アム・サム
《ネタバレ》 ショーン・ペンもダコタ・ファニングもミシェル・ファイファーも演技が素晴らしかった。 ただ、ストーリーは単純にこれでハッピーエンドで良かったのかどうか。 検事だったり、福祉事務局のおばさんの言ってることも分かる気がして。 単純に親権が得られれば良かったね、といえる問題でもないので、最後もう少し結論を深掘りして見せてくれた方が観てる側も安心できるかなという気はした。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-24 00:50:40) |
40. アメリ
《ネタバレ》 もっと意地が悪いブラックなところがあるかと思いきや、ブラッキーなひねりは無く意外と最後までどストレートなストーリー展開。 途中途中の挿入話も、適度に面白くて好印象。 普通にお洒落でハッピーエンドのお話でした。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-16 22:20:49) |