21. ノー・マンズ・ランド(2001)
こんな自虐的とも思えるブラックユーモアに鼻で笑いつつ、しかし結局『戦争』なんだと思わせるラストに後味の悪さを感じた。でもそれは不快な後味の悪さではなくて、この旧ユーゴの現状を表したという現実への不快感。なぜこんな事が起きてしまうのか、どうやったら終わるのか、本当に終わりはあるのか。そういう気持ちが皮肉やブラックユーモアという形になってるようで、とても痛々しい。 7点(2003-02-13 01:54:56) |
22. キューティ・ブロンド
確かに最初は、バカな女だなぁ~と思いつつ、あまりのエルの徹底ぶりに逆につきぬけてて痛快だった。ここのところのプロセスは「エリン・ブロコビッチ」と似てるところがあるな~。で、エルはバカなのではなく、単なる知識不足なんだろうなあとしみじみ考えた。しかし、エルの名前の由来ってやっぱ雑誌からきてんのかな??(笑) 7点(2002-12-25 23:34:57) |
23. スリー・トゥ・タンゴ
「イン&アウト」と「私の愛情の対象」を足して2で割ったような映画。ストーリーも脚本も演出もいいんだけど(マシュー・ペリーの演技もいいし)、なにせみんなの魅力がないせいで妙にテンション下がるんだよね。マシュー・ペリーはどうにもデブッたエド・ノートンに見えてきてしまうし・・。(笑) 7点(2002-11-20 23:02:42) |
24. セレンディピティ
思ってた以上に良い作品なのにかなりびっくりした。何でだろう~と考えてたら、スタッフほとんどイギリス人じゃん。なるほど~・・。ほどよくロマンチック、ほどよくコメディで、いやあ久々にいい恋愛映画を見させて頂きました。(笑)ケート・ベッキンセールがほどよく美人で、またあのイギリス英語が心地よくて、でも何よりいいのは、ジョン・キューザックの笑顔が素敵だった。「偶然」じゃなくて、「幸せの偶然」っていうのがいいね。ただ、意図的だったのかどうかジョナサンの”仕事”が前面に出てこないのが残念だったなあ~・・。ジョナサンとハリーの家族が妙に上流っぽいのも田舎者の自分としては出来過ぎって感じだった。(笑) 7点(2002-11-13 22:25:26) |
25. シャンプー台のむこうに
イギリスのダサさが随所に出てくるのが何とも心地よい。見てて「何年前なんだ?!」という錯覚も楽しい。一番うけたのが段々調子にのってくる市長。いかにもイギリス人な容姿もよし。 7点(2002-10-30 16:53:19) |
26. アモーレス・ペロス
2時間半もあるから最初どうなるかと思っていたが何とも予想を裏切るストーリー。あの荒削りさが何となくソダーバーグっぽさを感じ、”メキシコ”だということを途中から忘れて没頭してしまった。メキシコ映画は初めてだったが、何とも衝撃的な作品だった。 7点(2002-10-25 01:47:28) |
27. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
すごくおもしろくあっという間に終わってしまった。ものすごくヘドウィクが魅力的で音楽も良い。最後は自分的には”男女”とか”かたわれ”とかそういう次元を通り越して”自由”になったという風に感じたんだけど果たしてどうなんだろうか。「愛の起源」なかなか感動した。(笑) 7点(2002-10-17 01:04:18) |
28. マルホランド・ドライブ
う~ん、これぞリンチワールド。一筋縄でいかんストーリーなだけにちょっと理解しにくい。というより、理解してはいけないものなのか?!何だか手品の種明かしをしても7割ぐらいしかしないで「以上です」と言ってる感じで、不愉快とかいうより腑に落ちない感じなのだ。確かにすごいのだが、手放しで「素晴らしい」とも言えない。まさしく「府に落ちない」!! 7点(2002-10-04 02:46:44) |
29. チョコレート(2001)
普通、邦題について何かしら違っていて「オイ」となるのが定番。原題にも色々含みがあるようだけど、この邦題にもなかなか上手さを感じる。久々に上手い邦題だなと感心した。この映画、人種差別を絡めているが人種差別以外にも小さな差別がチラホラ含まれているようでならない。その差別がまた気がつかれていないようで何だか悲しさを覚える。とにかくこの映画に漂うテーマは「悲しさ」だろう。親が子に与える影響は限りなく大きい。そこら辺は「アメリカン・ヒストリーX」と似た感覚を覚えた。ただ、ありきたりかもしれないが、やはり「愛」が人間を変える。最後のハル・ベリーの表情が全てだろう。最後に一つだけ、非常に気になるのがこの映画は果たして何年なのかという事。電気椅子って事は相当前だとは思うが、ハンクが「’89年型ピックアップ」というセリフがあるので非常に気になる。 7点(2002-09-19 23:05:45) |
30. スライディング・ドア
なかなか丁寧な作り方で良かった。ただ、グウイネスが演技が時々わざとらしくてイヤ。しかし、どの選択肢を選ぼうと結局同じか、もしくは苦しい、楽しいも一緒って事んだろう。ちょっと考えてしまった。 7点(2002-09-18 00:51:35) |
31. シュレック
いいねえ、出だしから笑いっぱなし。これってよっぽど皮肉れた(?)大人じゃないと笑えないネタだよなあ。ある意味ドリームワークスだから出来たアニメんだろうなあと思う。ドリームワークス最高ォ!(笑) 7点(2002-09-05 23:48:46) |
32. 恋しくて(1987)
展開的には自分好みで好き。しかもM・S・マスターソンは好きな女優だから彼女がワッツをやって大正解。しかし流れてくる音楽を聞いて何となく「懐かしい」と感じてしまう自分って・・・年なんだろうか。(笑) 7点(2002-08-25 00:48:41) |
33. ゴーストワールド
いいねえ、このシュールな笑い。しかし、前半のシュールな笑いが自分好みだっただけにあのラストは何とも悲しい気がする。キレイでかっこいい人がハッピーになっていく姿なんてちっともおもしろくねーんだよっていうカンジ。お手軽青春映画が氾濫してる中で、苦しみもがく姿にはかなり共感できる部分が多い。やっぱ世の中、美人ばかりではないのだ。 7点(2002-08-20 23:08:00) |
34. 海の上のピアニスト
なかなか久しぶりにしんみりする映画だった。何より時代設定がいい。あの時代設定を一歩間違うとかなりつまらんとこに走ってしまう可能性大だと思う。 7点(2002-08-16 02:29:12) |
35. ニューヨークの恋人(2001)
おもしろい設定に徹底した脚本と何よりもヒュー・ジャックマン自体が良いのにあのラストにはちとがっかり・・。それまでは現代のファアリーストーリーがラストになると急に旧時代ですか・・。むむ・・。しかし、ヒュー・ジャックマンが実に良い。ああいうキャラ演じられる役者って今実に少ないだけにものすごい貴重です。(笑) 7点(2002-07-03 23:15:27) |
36. セイブ・ザ・ラストダンス
地味なんだけど、かなり良い話。ヒップホップとバレエの融合ってどんなものかと思ったが、かなり良い。しかし、黒人と白人の恋愛に対して、まだいい顔されないなんて先進国アメリカとは思えないね。でも2人が貫く姿はとても良かった。 7点(2002-07-02 23:05:59) |
37. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
まずあの歌声がミシェル・ファイファー本人の声という事に驚いた。普通、音楽メインの映画は好きではないがこれは別。かなり良かった。しかし、この邦題はいかん。 7点(2002-05-23 23:52:03) |
38. 彼女を見ればわかること
何が不幸で何が幸福かというのはあくまで本人の問題なんだろうかと考える。深ーく、静かに淡々と進んでいくストーリーが実に心地よい。心の葛藤が見ていて決して暗く不快でないこと、それぞれの答えがそれぞれで決して安易ではなく、だけどそれでいてはっきりしないあいまいな部分を残したままのラストが実は「これが人生なのかも」と思えてくる。 7点(2002-05-19 23:38:59) |
39. アメリカン・ヒストリーX
人は愛によって立ち直る事もあれば、愛によって裏切られる事もあるのだと気づかされる。何でもないちょっとした事・意識が愛する人から発せられると知らないうちにそれが普通になってしまう恐ろしさがある。人の価値観を変える事は非常に難しい。なぜならそこには「愛」という名の価値観もセットされているから。エドワー・ノートンの演技、というかすべてに目を奪われる。 7点(2002-05-11 01:26:23) |
40. 姉のいた夏、いない夏
かなり重いテーマの深い作品だと感じる。同性の兄弟っていうのは嫉妬と憧れのものすごい紙一重なんだという事が感じられる。静かに振り返っていく回想シーンが当人達のいらだちともどかしさを表してて実に痛々しい。だけど、結構心に染みてくなーと感じる。しっかし、主役の女の子があまりに魅力がなさすぎる。確かに美人じゃないけど、演技一つで魅力を出してほしいと思うんだが・・。 7点(2002-05-02 03:24:41) |