381. リング(1998)
呪いのビデオを見ると一週間後に死ぬ、という発想からして何だかバカバカしい。作品自体もさほど緊張感は感じられなかったが、ビデオに映された無気味な映像だけは良かった。とくに、新聞の活字が奇妙にうごめくシーンには“ギョッ”とした。 ラストは案の定というか、見事コケおどしで終らせ、いっきに興ざめ。変なモノを出しちゃ~イケナイ。まあ、最初からティーン・エイジャーを対象にして作られている映画なので、こういう終り方でもしょうがないか…。 5点(2003-08-31 23:28:03) |
382. ブラックホール(1979)
製作がディズニー・プロということで、ワクワクドキドキするSF冒険ものをイメージしていたんですが、見事、肩透かしを喰らってしまったのを覚えています。陰鬱で退屈極まりない人間ドラマが続く中、漫画みたいなロボットが、終盤、やたらと大活躍。たださすがに、巨費を投じただけあって特撮とSFXは見応え充分。期待が大きかっただけに残念な作品でした。 5点(2003-08-24 23:24:58) |
383. PLANET OF THE APES/猿の惑星
人間では無く、猿人の演技が見物の映画です(笑)。ティム・ロス演じる将軍猿がやたら強烈で印象に残ったし、メス猿のアリもチャーミングで可愛いかった。それにしても、何とも魅力のない演出に大雑把で足早なストーリー展開。しかも、唖然とさせる落語のような“オチ”。 深読みして良いのか、単なるギャグなのか。これじゃあ観客を混乱させるだけ。まあ、SFの名作中の名作であるオリジンと比べたら酷というもので、ティム・バートンにしては良く健闘した方ではないかナ。 5点(2003-08-23 23:37:33) |
384. GODZILLA ゴジラ(1998)
「GODZILLA」というタイトルに不満がある。アメリカ版「ゴジラ」というタイトルでも付ければ、日本でも話題を呼び、客がどっと入って来るぐらいに思っているのだろう。安くはない入場料を支払って、観客のがっかりした様子を思い浮かべてほしい。ただ「ゴジラ」とは何の関係もなく、タイトルを「イグアノドン現わる」とか「トカゲザウルスの襲来」とするならば、なかなか迫力のある映画だった。とくにニューヨークのビル街を疾走するシーンなんか。 5点(2003-08-23 23:36:17) |
385. 13ゴースト(2001)
ドタバタ調のモンスター・ムービーみたいなもので、しっかりB級(C級?)ホラーしている、って感じ。ところで、内要とは不釣り合いな位にセットの美術が素晴らしい! ! 特撮とCGの見事な調和。全面ガラス張りの迷宮に、アナログ感溢れる機械じかけのギミック。セットの美術のみに…5点。 5点(2003-08-16 13:27:21) |
386. ディープ・ブルー(1999)
オープニングシーン、サメがアベックたちを襲うも予想外のオチとなるシーンは悪くはない。しかし、その後の意外性をつらぬき過ぎた展開には新鮮味より変な違和感が残ってしまった。とくにラストなんか…。ただ、恐怖感のあるサメのCGはもちろん、予算をかけた迫力のあるシーンも多いわで映像そのものは見応えがある。動物パニックものというよりサバイバル・ムービーとして楽しむ映画なんだろうね。 5点(2003-07-19 23:11:14) |
387. メジャーリーグ
野球は好きな方なんですが、コメディという作風は合いませんでしたね。そもそもコメディに「そんなアホな~」といえば野暮というものなんだろうけど、言いたくなるようなシーンが多過ぎてあまりノレなかった。野球とコメディが好きな人には、理屈抜きで楽しめる映画なんだろうね。 5点(2003-07-12 20:47:59) |
388. ネル
野生児“ネル”の映画というよりも、大女優ジョディ・フォスターのオーラが前面に出過ぎで、彼女の洗練された演技を見せ付けられただけの映画でした。こうなると、ジョディに酔いしれるファンの為の作品みたいなもの。題材からすると、演技力確かな子役か新人女優に主役を任せるべきでしょう。ジョディは先生役ね。 5点(2003-06-14 20:38:22) |
389. 帝都物語
日本特撮映画の大作を狙ったみたいだけど、緻密で複雑な原作をさばき切れず不発に終った感じがした。登場人物も多過ぎるし、話しはあっちこっち飛び過ぎで、一回見ただけでは分かりづらい。2時間余りでまとめ上げるのであれば、登場人物も思いきってカットする等して、スッキリ仕上げにしたほうが良かったのでは…。加藤保憲(嶋田久作)の強烈なキャラのみが、印象に残った映画でした。 5点(2003-06-07 14:51:22) |
390. スターシップ・トゥルーパーズ
レンタル料半値だったのでダメもとで見てみると、ああ…やっぱり…。バーホーベンの過激で残虐さが、とことん発揮されている映画だった。バグズとの戦闘シーンが最大の見せ場で、どぎついスプラッタ描写なんてもう…。ストーリーもマンガレベルだし、マニアには垂涎の一品なんだろうね。 5点(2003-05-25 11:10:07) |
391. エボリューション
ま~とにかく奇想天外なおバカ映画でした。ラスト、巨大エイリアンへの浣腸はブプァ~~で汚過ぎるっ! ! えっ、ひょっとして女優ジュリアン・ムーアもウ○コまみれになるの? 驚き半分、期待半分。ウン○まみれになるお姿をぜひ拝見したかった・・・。 5点(2003-04-26 23:37:55) |
392. ハンニバル(2001)
タイトルどおりハンニバル・レクターが活躍しそうな映画で、レクターファンのための番外編という感じ。レクター博士のモンスターぶりは年齢を感じさせず凄みを増しており、アンソニー・ホプキンスという俳優の力量をつくづく感じさせた。が、しかし個人的にサスペンスよりスプラッタ描写をウリにした映画はキライなので、ラストのディナーはちょっとねーー、ここまでやるかって感じ。それと、人を喰うブタ(イノシシかも?)も気色悪いし。リドリー・スコット監督らしい格調高い映像と優雅な雰囲気でカバーしているわりには、何のカタルシスもないエグ過ぎる映画だった。 5点(2003-04-26 23:37:37) |
393. ジュラシック・パークIII
シリーズ3作目ともなると新鮮味が無くなるのは仕方ないが、脚本、演出等突っ込みどころが多過ぎやしないかナ。とくに T・レックスとスピノサウルスの格闘で、T・レックスの負けには唖然! ! T・レックスが最強でしょ~に! ! まぁしかし、プテラノドンの登場で少しは盛り上がり、恐竜さんたちもしっかり暴れてくれたことだし。 5点(2003-03-24 18:37:59) |
394. 東京原発
東京のど真ん中に原発を誘致するという切り口はオモシロイ。が、しかし都知事を演じるのが役所広司だとマッドな都知事であろうはずがなく、案の定という感じで進んでいく。これは明らかに現都知事石原氏を讃える意図が見え見えで、作り手の体制になびく姿勢がイヤラシイ。それではサスペンス部分はどうかというと、演出が弱々しくしかもコメディ調も手伝い緊張感に欠けます。いうまでもなく、原発反対派の教授一人が都合の良い不要論を気持ち良く一方的に述べるだけでは見ていて説得力がありません。反対派に推進派、双方の専門家達が素人目にもわかるようお互い意見を述べ合いぶつけ合い、白熱する激論のシーンがあってこそ盛り上がりなお且つ考えさせられ、作品に説得性を持たせるのではないだろうか。つくづく思うわけですが、日本国内に数多くの原子力発電所が存在するという戦慄すべく事実。実は極めて重大かつ身近な問題であり、放射能漏れによる大惨事が今日明日にでも起こってもおかしくはありません。ま、本作で評価出来るのは「太陽を盗んだ男」(この映画はスリリングで、しかも面白く作られておりお薦めの1本です)以来、邦画でひさびさに原発という一筋縄ではいかない難題を取り上げたことぐらいですかね。ん、でアンタはどっち派だって? もちろん反対派です。 [DVD(邦画)] 4点(2006-12-26 00:06:50) |
395. 北京原人 Who are you?
つまらない映画というものはレビューする気など起こりません。が、本作は違った。これぞっ迷作って感じの映画です。東映の岡田社長が、東映はじまって以来の愚作と言ったのもうなずけます。緒形直人がいきなりフランスパンを原人に差し出すかと思えば、片岡礼子が突然裸体を披露。何やら原人が片岡礼子をテゴメにするシーンもあったぞ。その時の丹波哲郎の台詞がまたスゴイ。「科学者なら身体を張って原人の子を産め」って丹波さん…。何だかもう酔っぱらって一晩で一気にぶっ書いたかのようなシナリオに、呆気に取られるシーンの連続。それにしても舞台と設定が目まぐるしく変る。このような日本映画に出くわすたびに思うんですが、日本にもぜひゴールデンラズベリー賞みたいなものが欲しいですね。邦画界にもそれぐらいのユーモア精神があっても良いと思いますよ。(もっとも、週刊文春より「文春きいちご賞」なるものが本年より作られたみたいですが) 突っ込みどころ満載なので発想を切り替え、さぁ~突っ込むぞと一風変わったモノが好きな方にはある意味おすすめです。(責任はもてませんが) [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-03 23:52:47)(良:3票) |
396. バトル・ロワイアル
近未来の日本、BR法とやらが発動される中、中学生たちが最後の一人になるまで無人島で殺し合いをさせられるという。アイデアそのものからして、馬鹿馬鹿しいほどの荒唐無稽。(何で国家が少年たちに殺し合いをさせるか。誰が大人の言いなりに仲間どうし殺し合いをするか。) 話題騒然の問題作。どんな題材でも客さえ入れば良いという製作側の儲け第一主義が透けて見え、これが一番イヤらしい。が、しかし監督は鬼才深作欣二。そんな過激な企画ものであるにしろ、見る者に何らかの生きざまというか死生観を提示してくれるのではと思いきや…。飛び交う台詞もテレビのドラマ並みで、“ハッ”とするメッセージもとくに見当たらない。それでは映画そのものの出来はどうかと言うと、これが良いとは言えない。個々のエピソードのまとまりが悪く見づらい。ラストもやけに冗長だ。結局のところ、過激を売りにしたバイオレンス・ムービーの凡作にしか映らなかった。 4点(2004-08-30 13:30:28) |
397. CUBE2
監督が前作のヴィンチェンゾ・ナタリではないので、あまり期待せずTSUTAYAの半額レンタルで見たわけなんですが…。うーん、CGを駆使した四次元キューブというアイデアは悪くはない。しかし展開も演出も散漫にして粗雑で、作品自体の質は前作に比べ予算以外かなり落ちる。ただ、同じネタでの別監督による別バージョン(「リング」みたいな感じね)という見方も出来るので、このテの密室サスペンスが好きな人にはそれなりに楽しめる。(ただし、さー楽しむぞ、さーコワがるぞという努力が必要) 半額レンタルで正解でした。 4点(2004-04-30 13:47:04) |
398. レリック
監督がピーター・ハイアムズということで、少しは期待したんだが …。ミステリアスなオープニングにはゾクゾクさせてくれた。が、しかし内容は新鮮味のないB級モンスタームービー。(けっこう制作費は懸けてあるみたいだったが) それにしても設定と展開が粗雑過ぎやしないかナ。伏線がまったく生かされていないし、モンスターは2頭以上いるのでは? 何だかハイアムズのやっつけ仕事みたいな映画だったヨ。 4点(2004-01-01 15:37:39) |
399. ビロウ
第二次世界大戦最中、密閉された潜水艦内で起こる奇怪な現象、というミステリアスな内容につられて見たわけなんですが …。うーん、説明不足な展開と粗い編集でどうにも見づらい。とくにB級ホラーにありがちの、観客を“わっ”と驚かすようなドでかい効果音だけはヤメて欲しかった。監督の演出がマズいのか、元々こんなタッチなのか、とにかく作風に馴染めませんでしたね。せっかく題材とアイデアが良かっただけに残念な映画。 4点(2003-12-20 20:30:16) |
400. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
本国アメリカでは大ヒットしたらしいが、見事一杯喰らわせられた感じ。予算がない、キャストはいない、スタッフもいない。そんな、ないない尽くしの条件下、知恵を絞り出しアイデア一発を狙ったわけなんだろうが…。たしかに、ミステリアスな雰囲気を醸し出し恐怖を盛り上げる演出は上手いと思う。が、しかし、こういうネタとオチって「◯◯◯探検隊シリーズ」で見られる様に昔からあるわけです。わざわざ劇場まで足を運んだ人は到底納得しないだろう。このテのジャンルが好きな人だけが、ホクホクとテレビやビデオで楽しめば良いわけで、劇場用として公開すのはマズいの一言。ラジー賞も納得のヘザー・ドナヒューの迫真?の演技(本人は賞をゲットでゴキゲンだったに違いない、おそらく)に、4点。 4点(2003-11-25 16:38:04) |