381. オーバー・ザ・トップ
手垢のついた引き離された父子の愛情物語にスタローン流熱血ものの融合。ここまでストレートに描かれると、母子家庭育ちとはいえ俺も食傷気味になってしまう。しかし、見方を変えればスタローン流ドラマがここまで徹底された作品はなく、ある意味一つの完成形と言える。 5点(2003-11-22 21:50:49) |
382. オースティン・パワーズ:デラックス
ミニミーの登場には爆笑。しかし、前作のヒットのおかげで予算が増えた反面、笑いの密度が薄くなってしまったように思える。万人に笑えるギャグを目指した結果、前作にあった丁寧な雰囲気作りが影をひそめてしまったのが残念。 5点(2003-11-22 21:30:14) |
383. 狼たちの午後
蒸し暑い日の焦燥感はうまく描かれていたが、どうもエピソードにまとまりがなく、観ていて落ち着かなくなってくる。実話が元になっているとはいえ、映画化するにあたって、もっと素材の取捨選択を行うべきではなかっただろうか? そういえば、この映画を基本にB21スペシャル主演で『ふざけろ!』なんて映画が作られたなぁ。中身は「ふざけるな!」って感じだったが・・・。 5点(2003-11-22 21:01:58) |
384. F/X2 イリュージョンの逆転
発想が秀逸だった前作に比べると、若干予算が増えたもののあまり変わり映えがしない。もう同じ手法ではちょっと飽きがくる・・・まぁ、これも観客のわがままなんだけど。 5点(2003-11-22 05:05:21) |
385. エニイ・ギブン・サンデー
拝啓ストーン様 もう参りました。あなたのパワーに押し切られました。でもさ、一言だけ・・・あなたはどこに行きたいの? もしかして、また吉原・・・(以下、自粛) 5点(2003-11-22 04:53:52) |
386. 運命の逆転
役者の演技の質は恐ろしい程高い本作。それに対して、格調高さこそ醸し出すものの、サスペンスを上手く作り出せなかった演出には大いに不満が募る。この作品の元となった現実もさることながら、日本ではロス事件との比較が取りざたされていたのが印象に残っている。 5点(2003-11-21 20:10:45) |
387. インナースペース
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に続くSF娯楽大作を目指したものの、やはりダンテでは今ひとつ大衆性に欠けるか。まだ人気絶頂だったころのD・クエイドのいかにもアメリカンな若者ぶりはかっこいいが、それだけでは。先日某映画雑誌に続編制作決定の報が載ったが、今更の感が強すぎる。さすがにクエイドももうはじけてる場合じゃないだろうに。 5点(2003-11-21 17:53:51) |
388. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
《ネタバレ》 ハリソン苦手でどうもノレないこのシリーズ。作品の仕上がりとしては、一番まとまっていると言えるかな。嫌いといいつつも5点つけたのは、この作品のおかげで俺はとっても好きな作品に出会えたから。その名も『インディ・ジューンズ』!(以下ネタばれあり)まさかミイラ役でミスターかくし芸までゲスト出演してくれるなんて。いやぁ、井上順サイコ~!! 5点(2003-11-21 17:39:40)(笑:2票) |
389. イレイザー(1996)
なかなか興味をそそる設定だったにも関わらず、あまり印象に残っていない。『マスク』でブレイクしたC・ラッセル監督が今ひとつ画面を制御しきれていないのも気になる。 5点(2003-11-21 16:11:23) |
390. イグジステンズ
『裸のランチ』に続く、傑作『ヴィデオドローム』のセルフ焼き直し第2弾。随所にクローネンバーグらしい味わいはあるのだが、如何せん消化不良。近未来の悪夢を見せ続けていたクローネンバーグにしては、ゲームという題材に着手するのに遅すぎたのか? おそらくゲーム先進国日本だからこそ今更という感があるのだろう。 5点(2003-11-21 15:25:56) |
391. サラリーマン金太郎
《ネタバレ》 中盤までは緊張感が漂い、好印象。揺れる扉越しの悪役や爆発時のフィルムが溶解する映像処理は上手くはまっていて、さすが三池とうならせる。しかし、テレビドラマのノリを活かした金太郎ファミリーの間や迫力に欠ける暴走族の爆走シーンなどは興ざめである。パチンコ屋での死闘でテンションがあがったところで尻すぼみな逮捕劇。カタルシス不足が致命的。 5点(2003-11-21 15:10:26) |
392. アンブレイカブル
《ネタバレ》 「『シックスセンス』の夢よ、もう一度」とばかりに、ラストで伏線を回収するスタイルにこだわったのが敗因。この物語を活かすためには、ミスターガラスを主人公に設定し、少年期の苦悩から自己探求のためにヒーローを見つけようと犯罪を画策するようになる過程をおっかけていくべきだったのではないか? ミスターガラスの造形が出色なだけに残念。 5点(2003-11-21 14:38:19)(良:1票) |
393. アメリカン・プレジデント
一種のラブファンタジーとしてみればよくできている。しかし、大統領という題材を扱っている割には重みが感じられない。『デイブ』のようにもっと職業ものとしての面白さを活かしてほしかったと思う。 5点(2003-11-21 13:39:45) |
394. アナライズ・ミー
デニーロとクリスタルの組み合わせはミスマッチのようでいて、絶妙なハーモニーを醸し出していてよい。ハロルド・ライミスの演出もこなれていて安心感はある。しかし、それ以上に心をつかむだけの魅力には欠ける。ラストではもう少し余韻が感じられるように作ってほしかったと思うのは欲ばりすぎなのだろうか。 5点(2003-11-21 12:17:44) |
395. アダムス・ファミリー(1991)
撮影監督出身のソネンフェルドの映像センスを堪能できる一本。キャスト陣もいい人選で楽しめる。しかし、この映画のMVPはやはり音楽(ハマーのではなく、スコア)。あとはストーリーになじめれば文句はなかったのだが。 5点(2003-11-21 12:01:18) |
396. あずみ
それまでただのイケメン流行俳優と思っていたオダギリジョーの才能を認識できた点は評価。またダイナミックな北村演出もなかなかのもの。ストーリーテリングに難はあるものの、北村がハリウッドでも十分通用することを証明した作品。ただし、B級アクション限定での話しだが・・・。 5点(2003-11-21 11:41:03) |
397. アサシン(1993)
職人監督J・バダムの手にかかると『ニキータ』もウェルメイドなアクション作品になる。しかし、手堅さだけが残り、残念ながらゴツゴツとした印象のオリジナルほどの切なさが伝わってこない。ただし、ラストは曖昧模糊なオリジナルよりは、こちらの方が好み。 5点(2003-11-21 11:30:22) |
398. アザーズ
『シックスセンス』のオチも決してそれまでに使われていない新しい試みというわけではなかった。それでも評価されるのは語り口の巧さゆえ。で、本作は主要登場人物を全て幽霊にした点は買い。しかし、それまでであり、『シックスセンス』のような人間ドラマにつながっていかないところが残念。これでは、新しく生み出す価値は少ないと考える。しかし、恐怖演出は巧みで素晴らしい空気感を創造しているので、甘めだが5点。 5点(2003-11-21 11:20:51) |
399. アウトブレイク
感染が進んでいく前半のスリルはなかなかのもの。しかし、後半ホフマンがヒーローになりすぎるのはいかがなものか。もっとシリアスな着地点を作ってほしかった。 5点(2003-11-21 10:59:47) |
400. リング(1998)
《ネタバレ》 『リング』が持つ怖さとはテレビから貞子が飛び出すなどという低レベルのことだったのか・・・。それはこけおどしの一つにすぎず、新聞記者という公正な立場にあるはずの男が、はじめは正攻法で呪いの解き方を探求する。しかしなすすべがないとわかると結局はほかの人々と同様に「人の命に優劣」をつけ、「他者に不幸を押しつけ」てしまう人間のもろさ・エゴにこそ、明日は我が身という恐怖を感じずにはいられない。映画は表面的にすぎる。 5点(2003-11-21 08:25:27)(良:2票) |