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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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381.  秘密戦隊ゴレンジャー 青い大要塞 《ネタバレ》 
黒十字軍に奪われたバリブルーンを取り戻そうとするゴレンジャーの活躍を描いたテレビシリーズのエピソードのブローアップ劇場公開版で、中でもバリブルーンの操縦者であるアオレンジャー・新命明(宮内洋)の活躍が目立つ一篇。この頃の宮内洋はどうしても「仮面ライダーV3」の風見志郎のイメージしかないのでどうもキャラがかぶって見えて仕方ない。ナレーションが田中信夫から大平透に代わり、やはりこっちのほうがしっくりくる。それに作風もややソフトになった印象。「なぜ新命は摑まっている?」「手を離せば落ちるから」という問答にはつい笑ってしまった。幹部の怪人である日輪仮面が「ハーヒフーへホー」と言いながら逃げていく場面も声をやってるのが増岡弘だったので、ジャムおじさんがばいきんまんのまねをしているように見え、思わず笑ってしまった。黒十字総統も声を演じているのが安藤三男だから一瞬プロフェッサーギルがしゃべってるように聞こえた。
[DVD(邦画)] 5点(2022-02-21 19:23:33)
382.  ロープ
全編アパートの一室だけで展開されるサスペンスで最初に犯人が殺人を犯すところを見せるというところに「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」の原点のようなものを感じた。しかし、それなりによく出来ていて面白いと思うものの、ちょっと舞台的すぎてやや退屈な部分もあり映画的魅力をあまり感じなかったのが残念。
[ビデオ(字幕)] 6点(2022-02-19 17:44:09)
383.  ハリーの災難 《ネタバレ》 
アルフレッド・ヒッチコック監督と言えばサスペンス一筋で有名な監督だが、この映画は森の中で発見された一体の死体をめぐる騒動を描いていて、緊迫感などはなく、実にほのぼのとしたタッチのブラックなコメディーに仕上がっている。死体を発見したら普通は驚くと思うのにこの映画の登場人物たちはすごくあっけらかんとしていて終始明るい雰囲気なのがいいし、みんないい味を出している。死体が登場人物たちの都合によって何度も埋められたり掘り返される展開は、死体に思わず同情しながらも実にブラックで、思わず笑わされてしまった。シャーリー・マクレーンのデビュー作とのことだが、なんともコケティッシュなかわいい風貌で魅力的。でもだからこそこんな若い美人が死体を前にしてもあっけらかんとしているのがある意味すごく、そのギャップも笑えたりする。でも、彼女がほとんど初対面の男といきなり結婚するというのはコメディーといえどちょっとやりすぎな感じがしいないでもない。舞台が秋の村なのだが、紅葉の映像も印象に残る。サラリと軽く作られたような映画ではあるし、傑作とも言い難いのだが、出来はよく、あまり見ていないのだが、サスペンスだけではないヒッチコック監督の幅の広さを感じることができる。個人的にちょっと疲れぎみでちょうど軽めのコメディーを見たいと思っていたところだったので、何も考えずに見て、楽しめる本作のような映画はちょうどいい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-19 15:47:34)(良:1票)
384.  インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。25年くらい前にシリーズで初めて見たのがコレで、当時は純粋に面白いなあと思って見ていたが、やはり久しぶりに1作目から順番に見返すとこの3作目は少し息切れを感じなくもない。しかし、それをカバーするのが、今回登場したショーン・コネリー演じるインディの父・ヘンリーのコメディ・リリーフぶりで、インディとヘンリーの親子漫才のような掛け合いは今見ても笑えるし、楽しい。冒頭にインディの少年時代が描かれているが、ここでインディの過去を出すことによってこの父親との微妙な関係をさりげなく見せているのが良いし、これがあるから、その父親と再会したあとのこの二人の関係性にも注目することができる。(蛇ぎらいの理由や鞭や帽子など現在のインディの特徴の由来もここで描かれるのはファンに対するサービスの域を出ていないと思うのだが、まあ、いいか。)ショーン・コネリーの出演はこのシリーズが元々「007」シリーズを参考・意識しているためのキャスティングなのだろうが、今回はスパイ映画の風味も加わっているように思う。登場したヒロインが実は悪役だったというシリーズこれまでにない展開もまさにそうなのだが、とくにこの部分は「007」でも似たような展開の作品があったよなあとつい思ってしまった。それにしても、ショーン・コネリー、本作で初めて見たころはヘンリーのひょうひょうとした印象からか、そんな大俳優だとは思ってなかったなぁ。(2019年3月31日更新)
[CS・衛星(吹替)] 7点(2022-02-18 21:18:37)
385.  憎いあンちくしょう 《ネタバレ》 
石原裕次郎&浅丘ルリ子主演のロードムービー。全体的に軽いタッチで描かれていて(ひたすら重苦しかった「愛と死の記録」と同じ蔵原惟繕が監督とは思えないほどに。)なかなか楽しめた。既に下の方も書かれているが、浅丘ルリ子がのちに「男はつらいよ」シリーズで演じるリリーの原型のようなマネージャーを好演しており、やっぱりこの女優にはこういうキャラクターがよく似合っていると思うし、裕次郎も自身とオーバーラップするような大スター役がピッタリとはまっている。それに、ディレクターを演じる長門裕之(桑田桂祐にしか見えない。)も見ていてなにか笑える存在でよかった。しかし、芦川いづみに関しては前回見た「風船」での珠子役が素晴らしかっただけにこの映画ではイマイチパッとしないのが残念。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-02-12 23:57:58)
386.  スーパーの女 《ネタバレ》 
どこにでもあるようなスーパーマーケットを舞台に伊丹十三監督らしい着眼点でそのスーパーの問題点を描き出していて今見ても面白いし、昔(中学生くらいの頃)に見た時よりも今の方が身近に感じられる題材で興味深く見ることが出来た。それぞれがプライドの高い職人である精肉部や鮮魚部のチーフといった客からは分からない裏方スタッフの人間関係からリパックや産地偽装といったスーパーの裏事情まで細かに描かれていて本当に伊丹監督の鋭さといいうものを感じずにはいられないし、後年、実際に産地偽装などの食品偽装が問題化することを考えれば伊丹監督の先見の明も感じられる映画になっていて、いろいろ考えさせられる部分も多い。それらのテーマを肩の凝ることなく娯楽コメディとして見せる伊丹監督の手腕はいつもながら見事。ただ、ラストも痛快なのだが、今見ると少し勧善懲悪に寄り過ぎていて極端すぎる気がしないでもなかった。クライマックスの花子(宮本信子)が閉じ込められた冷凍車をデコトラが追うシーンは今見たら「トラック野郎」シリーズのクライマックスの激走シーン(あんなにハデではもちろんないが。)をつい思い浮かべてしまう。(2022年1月9日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2022-02-11 14:49:22)
387.  魚影の群れ 《ネタバレ》 
相米慎二監督といえば「セーラー服と機関銃」のようなアイドル映画や「お引越し」のような子供の成長を描いた映画の印象が強いけれどもこれはもう完全に大人の映画で、緒形拳演じる主人公の漁師としての生き様とそんな彼に漁師の弟子入りを志願する佐藤浩市扮する青年とのドラマが非常に見ごたえがあり、二人がマグロ釣りに出かけて行き、誤って釣り糸が佐藤浩市の顔に巻きつくシーンの壮絶さ。それでいながらマグロを諦めようとしない緒形拳の執念も物凄い。昔「私の青空」という田畑智子(「お引越し」のレンコ)主演のNHK朝のドラマでも取り上げられていたが、ここまで壮絶なものとは。それが相米監督お得意の長まわしによってこれでもかこれでもかとリアルに描かれていて漁師という仕事の壮絶さを思い知らされたような気がする。そんな緒形拳を「人間よりもマグロの方が大事なのか。」と責める夏目雅子扮する娘。この映画は緒形拳と佐藤浩市の男と男のドラマでありながら、この夏目雅子の存在も大きく、海に出て行った緒形拳や佐藤浩市の帰りを待ち続ける姿や、さきほど書いた佐藤浩市が死に掛けてるのにほっといてマグロを釣っていた緒形拳に対して非難を浴びせかけるシーンなどこのトキ子という女性の内面的な部分もよく描かれており、この部分のドラマも非常に見ごたえがあるものになっている。もちろん演じる夏目雅子も見事で、既に青観さんが書かれているようにこの女優でなければ出せない味というのか、そういうものがあるからこそ、ドラマに深みが加わっているのだと思う。ラストの彼女の海に向かってのやり場のない絶叫は思わず見ているこちらも悲しくなってしまった。そして、改めて、夏目雅子という名女優の若すぎる死を惜しく思うし、生きていたら今頃どんな女優になっていただろうと思う。27年間の生涯、そしてわずか10年間にも満たない女優人生。その中でもこの映画は「時代屋の女房」と並んで彼女の映画での代表作と言えるのではないかと思う。坂道を自転車に乗って明るく颯爽と走っている姿も印象的だった。そして緒形拳や相米監督にとっても間違いなく代表作の一つだと思うし、相米監督も53歳という若すぎる死が惜しまれる。それに緒形拳だってもう亡くなってしまっているのは非常に残念。この三人にはもっと長く生きていてもらいたかった。
[DVD(邦画)] 8点(2022-02-11 13:03:35)(良:1票)
388.  烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE 《ネタバレ》 
「烈車戦隊トッキュウジャー」と「獣電戦隊キョウリュウジャー」が共演するスーパー戦隊シリーズの劇場版の一本。この2大戦隊が共演するシリーズは今まで見た作品ではあくまでそのイベント性を重視したつくりになっていたが、本作は脚本をトッキュウジャーのメイン脚本家である小林靖子が担当したこともあるのか、キョウリュウジャーとの共演を描きながらもちゃんとトッキュウジャーのエピソードの一つとして成り立つ映画になっていて、普通にトッキュウジャーの劇場版にキョウリュウジャーがゲストで登場しているという感がこれまでよりも強かった。トッキュウジャーのメンバー5人の正体は全員が小学生というのがテレビシリーズで明かされているのだが、今回はクロックシャドーの攻撃で本来の姿に戻されたトッキュウジャーがその姿のまま変身して戦うシーンがあり、「バロム1」をつい思い出してしまうが、変身してもスーツが子供サイズなのは見ていてなんか笑える。(「バロム1」のように子供がそのまま変身する設定は今では難しいのだろうと思う。)クロックシャドーを倒して大人の姿に戻ったトッキュウジャーがあのまま大人に戻らなかったらと語るシーンはテレビシリーズも並行して見ているとやっぱりなにか切なさを感じる。トッキュウジャーとキョウリュウジャーの共演という側面で見れば、スーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作の定番ともいえる同じ色のメンバー同士でコンビを組んで戦うシーンでそれぞれにいない色であるイエローとブラックが組むと見せかけて、ピンク二人とイエローの女性戦士三人でトリオを組むのが意表をついていて面白かった。巨大化したラスボスであるデビウスを巨大ロボやメカを使わずに倒すのもビックリ。その戦いではシャドーラインも戦隊の側についていて、たとえ普段は敵同士であっても共通の敵が現れたら協力するという姿勢は見ていて好感が持てる。二人のレッドが交わす「遠足は家に帰るまでが遠足、生きて帰るまでが戦い。」というセリフは思わず心に響いた。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-09 23:46:38)
389.  日本一のゴマすり男 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。植木等主演の日本一の男シリーズの中でも前々から見たいと思っていた映画だったのだが、ようやく見る事ができた。とはいえ、このシリーズ自体をかなり久しぶりに見たので果たして楽しめるかというのにちょっと不安もあったのだが、その思いは冒頭すぐのバスから降りた植木等演じる主人公である中等が軽快に歌いながら笑顔で元気に走っている姿を見て吹き飛んだ。この出だしのシーンを見るだけでこちらも元気になれるし、前向きな気持ちになることができる。今回はゴマすりを武器に主人公が出世していくが、とにかく相手をおだてておだてて褒めまくる。これが普通ならやな奴と映ってしまってもおかしくないところを、植木等だとそうは感じさせない不思議な魅力があり、こんな生き方が実際にできたらいいなとつい考えながら見てしまう自分がいる。古澤憲吾監督の演出にも相変わらずで、このシリーズの底抜けなパワーは植木等のポジティブな魅力に加え、古澤監督独特の勢いのある演出によって生み出されるものでもあると感じることができ、その意味では古澤監督と植木等はまさに名コンビだと思わずにはいられない。(クレージー映画では坪島孝監督の作品ももちろん好きだ。)クレージーキャッツの面々も何人か出ているのだが、ハナ肇が出ていなかったり、谷啓がラストだけの登場(ノンクレジット)だったりして、このあたりからこのシリーズは植木等の単独主演作という方向を確立し始めた感もある。主人公にバイトとして雇われた学生の中に加藤茶がいて、さすがに若く、セリフもあり、けっこう目立っているので印象に残った。舞台となるのが自動車会社で、実際にヤナセが協力していることもあり、登場する外車もどれもカッコよく、その方面でもじゅうぶんに楽しめる映画になっている。
[DVD(邦画)] 8点(2022-02-06 23:33:11)(良:1票)
390.  記憶にございません! 《ネタバレ》 
三谷幸喜監督の前作「ギャラクシー街道」がアレだったので、どうかなと思いながら期待せずに見たのだが、確かに「ギャラクシー街道」に比べればじゅうぶんに面白かったものの、三谷監督の作品としてはキレや捻りがなく、普通に楽しめるといったところで、安心して見られる分、そこが逆に物足りなかったところでもある。また、ところどころ唐突に感じる展開もあり、もっと前振りや伏線をしっかりしてほしかった部分もあったのは事実で、もう少しなんとかすれば面白くなったのではと思うし、官房長官(草刈正雄)を失脚させるエピソードが終わってこちらの気持ちが切れてしまったのか、その後の不倫の後始末的なエピソードが長く感じてしまい、はっきり言ってどうでもよくなってしまい、この部分は無くてもよかったような気がした。出演している俳優陣は脇役陣ではやっぱり「真田丸」に出ていた面々が多い気がするが、「真田丸」でナレーションを担当していた有働由美子が演じるニュースキャスターの毒舌ぶりが印象に残る。木村佳乃の大統領は少しわざとらしすぎるが、その通訳を演じるのが宮澤エマというところは、実際の総理大臣の孫である彼女を総理の家族などではない役で使っているのがあざとさが感じられなくて〇。でも、やっぱり、出演者の中でいちばんハマっていたのは既に書かれている方もおられるように事務秘書官を演じている小池栄子だろう。ところで、「総理と呼ばないで」はまだ見ていないのだが、ちょっと見てみようかな。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-03 18:17:11)
391.  カツベン! 《ネタバレ》 
周防正行監督が自ら脚本を担当していない初の映画だが、サイレント映画の活弁がテーマというのはいかにも周防監督らしい着眼点で、先人たちへの敬意や愛情も感じられて、周防監督の映画愛に溢れた作品になっていて面白かった。また、全体的にもサイレント映画を意識している部分が多く、タンスの押し引きや床を踏み破るギャグ、そして捕らわれた梅子(黒島結菜)を俊太郎(成田陵)が救いに来たシーンやクライマックスのドタバタ劇にそれが感じられ、微笑ましい。それにストーリー面でもどことなくチャップリンの映画を思わせるものがあるなど、なかなか徹底している。周防監督は本作を通して弁士という存在と魅力を伝えたかったようだが、俊太郎の弁士としての成長を通してそれはじゅうぶんに伝わってくるし、活弁付きのサイレント映画はBS放送のテレビでいくつか見た事があるものの、改めて生の活弁を体験してみたいなと思った。それに、舞台となる大正時代の映画館のレトロさにも惹かれるものがあった。弁士という職業はトーキー映画の登場によって急速に衰退していくわけだが、その事について山岡(永瀬正敏)が屋台で酒を飲みながら語るシーンはスター弁士だった彼がなぜ落ちぶれてしまったかを想像できるし、トーキー映画の登場によって失業した弁士たちのその後の人生にも思いを馳せることができ、とても印象に残る。俊太郎ら弁士役の喋りは見ていて違和感がなく、普通に上手いと感じられるものだった。劇中に流れるサイレント映画は既存のものではなく、オリジナルのものも含めて全て撮りおろしというのもこだわりを感じる。そのうえでラストにバンツマの「雄呂血」を絡ませてエンドロールのバックでは実際の「雄呂血」の映像を流すというのも粋だった。配役に関しては以前も別作品で書いたかもしれないが周防作品に竹中直人や渡辺えりなどいつもの面々が出ていると安心感があるし、井上真央が悪役的存在を演じているのも新鮮。現在の朝ドラを見ているのでサイレント映画の登場人物役として上白石萌音と城田優が出ているのに思わずニヤリとしてしまった。(黒島結菜は次の朝ドラの主演だし、井上真央と一緒のシーンは新旧朝ドラヒロインの共演になってるなぁ。)それにしても、時代劇の撮影シーンや、登場するサイレント映画に時代劇もあるのを見ると、周防監督にはいつか時代劇映画を作ってほしいという思わずにはいられない。
[DVD(邦画)] 7点(2022-01-31 22:46:42)(良:1票)
392.  シルクハットの大親分 ちょび髭の熊 《ネタバレ》 
熊寅こと熊坂寅吉(若山富三郎)を主人公に据えた「緋牡丹博徒」シリーズ番外編第2作。今回も前作と同じ鈴木則文監督が手がけているだけあって任侠映画定番の展開の中でも喜劇色が強くなっており、熊寅のキャラクターの良さも出ていて面白かった。とくに熊寅が運転している自動車が止まらなくなるシーンはサイレントの手法が取り入れられていて本作の笑いどころとしては特に印象に残る。前作でお竜さんの舎弟を演じていた伊吹吾郎が違う役で登場していて東映の映画ではよくあるパターンだが、前作で演じていた役柄の弟という設定で少しの強引さは感じるものの「悪名」シリーズでもあったパターンなのでとくに違和感は感じなかった。(ひょっとしたらこの設定は若山富三郎が勝新のシリーズである「悪名」を意識した上でのことかもしれない。)前作同様熊寅のピンチにどこからともなく現れるお竜さんは今回も主役の熊寅を食うことなくあくまで引き立て役に徹している(登場シーンはさすがにハデだが。)のが潔く、これもこのシリーズはあくまで熊寅が主人公というのを実感させてくれる。このシリーズは本家のシリーズに比べてあまりヒットしなかったのか、熊寅を主人公にしたシリーズはここで終了。個人的にも前作のほうが好みだが、せめてもう一本くらい熊寅主役の作品を見たかった気はする。
[DVD(邦画)] 7点(2022-01-24 22:50:23)
393.  ダウンタウンヒーローズ
終戦直後の松山を舞台にバンカラ学生たちの青春を描いた山田洋次監督の映画。自分的にはバンカラ学生の青春というと、鈴木清順監督の「けんかえれじい」が思い浮かぶので、題材的に山田監督には合わないかもと思っていたが、確かにストームのシーンとか山田作品としてはちょっと違和感を感じるけど、山田監督らしい青春映画でとても良かった。渥美清や倍賞千恵子など山田組常連俳優はもちろん、主要人物を演じる俳優たちがとてもいい。中でも最後のほうの喫茶店での柳葉と中村とのやりとりにはグッとくるものがある。薬師丸ひろ子もこの頃はまだアイドルのイメージが世間一般に強かった頃かもしれないが、なかなか良かったと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2022-01-18 22:32:40)
394.  翔んで埼玉 《ネタバレ》 
かなり話題になった映画でちょっと気にもなっていたが、舞台になった地域以外の人は楽しめない云々の評価もあり、見るか否かを迷っていたが、実際見てみるとそこは気にすることなく、思っていた以上に楽しめた。最初から最後までテンションが高く、見ていて非常にバカバカしいのだが、大筋のつくりや出演している俳優たちの演技は総じて真面目であり、それが面白さにつながっているし、バカバカしさの中にも差別や偏見といった社会的なテーマも含んでいると感じる部分もあるように思う。それはともかく、いちばん盛り上がったのはやはり埼玉と千葉の川をはさんだにらみ合い。時代劇の合戦シーンを思わせる雰囲気になっているが、やっていることはそれぞれの出身有名人の写真を出し合うというバカバカしさでそのギャップが面白い。麗(ガクト)が草加せんべいの踏み絵をさせられるシーンも純粋にパロディとして面白く、つい笑ってしまう。ガクトが学生役というのは普通に考えたら違和感があるのだが、これだけぶっ飛んだ設定だからかまったく気にならずに見れたし、逆に見ているうちにだんだんとはまり役のように思えてくる。麗と生徒会長である男子生徒・百美の同性愛も描かれているのだが、百美を演じているのが二階堂ふみというのはさすがに同性愛として見るのは違和感があるのではと思っていたが、原作が昔再放送のアニメをよく見ていた「パタリロ!」と同じ人ということで、マライヒとバンコランを思い出したが、そのおかげかとくに違和感もなく見ることができた。描かれる話をラジオで聞いている狂言回しの家族(ブラザー・トム、麻生久美子、島崎遥香)のやりとりも面白く、またこのパートがあることによってこの話をこの家族と一緒に客観視できるつくりになっているが、この三人のなかでぱるる演じる娘が最後のほうまで結納に間に合うことだけを考えているのは製作側も映画で描かれる話がどうでもいいようなことだと分かっていたんだろうと思う。その家族の最後の会話を見ていて、自分自身にとって春日部、いや埼玉といえば「クレヨンしんちゃん」のイメージがあまりにも強いことに気づかされた。テレビドラマチックな映画で、とくに映画的な何かがあるわけではないが、最初にも書いたようにじゅうぶん楽しめたし、純粋に面白かったと思える映画だった。それからエンドロールのはなわの歌も映画の内容にストレートに合わせた曲になっていて、そこまできっちり楽しめる仕様なのも良い。なにか久しぶりに「映画はエンドロールまでが本編」というのを実感した気がする。
[DVD(邦画)] 7点(2022-01-15 19:30:30)(良:1票)
395.  虎の尾を踏む男達
エノケンが面白かった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-01-15 11:56:03)
396.  武士の一分
山田洋次監督の藤沢周平三部作完結篇。主演がキムタクということでかなり心配だった本作だが、いつもはテレビドラマやバラエティー番組などでかっこつけた印象のあるキムタクが全く違った一面を見せていて、アイドルではなくちゃんとした一俳優として素晴らしい演技をしているのが新鮮に思える。山田監督もこれまでの二本で相当こなれたようでキムタクに媚びることなく自分の作風を前面に押し出して夫婦愛を描いた傑作に仕上げているのはさすがと思う。キムタク以外の出演者で良かったのはなんといっても妻役の檀れい。初めて見る女優だったのだが、この3本の中のヒロイン役女優ではいちばん良かったと思う。キムタクの相手役女優といえば山口智子や常盤貴子、松たか子など既にテレビでお馴染みの人気女優がやることが多い中で、映画初出演の元宝塚女優というテレビではあまり知られてない女優を起用したのは正解だろう。笹野高史も大きな役はおそらく見たのは初めてと思うが、味のある抑えた演技でとても良かった。3本とも同じ点になったが、個人的には世間的評価の高い「たそがれ清兵衛」より「隠し剣 鬼の爪」や本作のほうが山田監督らしくて好きだな。
[DVD(邦画)] 8点(2022-01-14 23:07:51)(良:2票)
397.  無法松の一生(1943)
検閲でカットされたシーンを新たに撮影し直した58年のリメイク版と続けて鑑賞。どちらも素晴らしかったが、やはりこのバンツマ版のほうが完成度が高く、宮川一夫の撮影も素晴らしいの一言。吉岡夫人役の園井恵子がビックリするほど美しく、印象的であり、この2年後に広島原爆で亡くなられてしまったことを考えると非常に惜しい。子役の澤村アキオ(長門裕之)も印象的だった。いつまでも心に残る名作である。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2022-01-12 22:45:51)(良:3票)
398.  クレージー作戦 くたばれ!無責任 《ネタバレ》 
クレージーキャッツが全員集合した「作戦」シリーズと呼ばれる作品群の一本。新製品のコーラを飲んだ植木等扮する無気力な会社員が突然モーレツ社員に変身してしまうのが「マスク」や「ナッティー・プロフェッサー」のようで痛快。性格の変化を映像で表現するのもなかなか凝っている。催眠術に凝っている谷啓も笑えた。ストーリー自体はまあ可もなく不可もなくってところだけど、最後に映画を見ているサラリーマン層に向けてのメッセージ的なセリフがあってちょっと驚いた。当時のサラリーマン層にこのシリーズが人気だったというのがなんとなく頷けるような気がする。それにしても、こんなコーラが実在したら欲しいなあ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-01-11 23:16:41)
399.  男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花<特別篇>
渥美清の死後に追悼作品として作られたシリーズ番外編。シューズメーカーに就職した満男が寅さんとリリーのことを回想するという構成。「虹をつかむ男」同様に寅さんのCG合成による「出演」もあるが、内容的には「寅次郎ハイビスカスの花」がほとんどそのままなので、感想はオリジナルと全く同じ。冒頭、満男の回想シーンで「寅次郎忘れな草」と「寅次郎相合傘」の一部分が使われている。
[地上波(邦画)] 5点(2022-01-10 16:30:46)
400.  ルパン三世 DEAD OR ALIVE
先ごろ亡くなった原作者のモンキー・パンチが唯一監督としてかかわった劇場版シリーズ第6作。キャラクターデザインが劇画チックで、いつもと違う渋めの雰囲気なのがさすがは原作者が監督という感じだが、ストーリー的にはいつものテレビスペシャルと同じ感じなので、作画の雰囲気と脚本の調子が合っておらず、そこに違和感を感じてしまう。いっそのこと脚本もモンキー・パンチ自身が担当していればと思うのだが。それでも本作では銭形が優秀な刑事として描かれていて、カッコよかったのは印象に残った。ゲストヒロインの声を高山みなみが演じているが、ルパコナを見た後になって本作を見てみると、出てたのねという感じ。本作の公開年に「名探偵コナン」はアニメ始まったことを思い出して、すごい偶然だなと思ってしまった。このころは将来コラボするなんて双方の関係者も誰も思ってなかっただろう。(2019年5月17日更新)
[DVD(邦画)] 4点(2022-01-06 22:48:33)
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