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421.  2012(2009) 《ネタバレ》 
 この映画に対する不満は、全てここに描かれる生き残り策への、倫理的な嫌悪感に尽きる。物語の中の行動に、文句を付けるのは野暮というか、神に文句を言うくらい無意味だと、最近思い始めてはいるが、それにしてもこれを作った人たちの倫理観が透けて見えるようで、反吐が出る。   私の感覚では、最後に「助かった!生きててよかった!メデタシメデタシ」とする物語では、その過程で重大な倫理欠如があったら、ダメだ。つまり、命のチャンスや権利をカネで買うという方法論は、NGだ。  腹いせのように人間の王の姫を誘惑して産ませた子に、戦いを押し付けて、最後メデタシメデタシとした『タイタンの戦い(2010)』を思い出す。  実際、自分は興奮冷めやらぬ「劇場鑑賞直後バイアス」がかかっているはずの時点ですでに、「ケッ、オレはあの船に乗れない組じゃねえか!」と思わずにはいられなかった。(今、Goolgle先生に教えてもらったら、一人あたり1027億円だそうだ)   つまり、誤解を恐れすに、この映画を一言で言うと、終わりよければ全てよし、である。…いいのか?
[DVD(字幕)] 4点(2012-09-16 10:57:19)
422.  ぼくの孫悟空 《ネタバレ》 
 手塚の方も西遊記の方も、原作は読んだことがないので、どの辺が誰版の脚色なのかはサッパリ判らないが、普通に面白い。  私の世代で『西遊記』というと、堺正章主演の連続TVドラマがまず浮かぶ。連続ドラマだから、旅の途中の魔物との戦いがメインのドラマだった。しかし今作は、悟空の誕生から修行の後、力をつけて天界での大騒動を経て、三蔵と旅を始めるあたりまでを描いている。西遊記は戦いの旅の物語ではなく、孫悟空の成長物語なのだと、思わせてくれる。  ところでいくつか、わからないことがある。冒頭、悟空の生まれる時に、崑崙仙人が「我が片割れ」と言った事情、火の化物になった生まれたばかりの悟空を鎮めるアイリンが、光ったこと。何か回収しきれなかった伏線だったのだろうか?
[地上波(邦画)] 7点(2012-09-16 10:56:16)
423.  タイタンの逆襲(2012) 《ネタバレ》 
 これ、登場人物の多くは親兄弟、親戚といった範囲の争いだからな。なんだか、嫌になってくる話だ。こんな連中を、神と呼ばなきゃならん人間が、一番不幸であることは、間違いない。  で、戦い・殺し合い・戦い・殺し合い、ずーっとそんな話で、親・兄弟が殺しあう事のドラマなんか通り一遍。そんなの期待しちゃいけない。描く気もない。そういう映画。  まあ、薄々そうではないかと思っていたが、やっぱり騙される。わかっちゃいるけどやめられない私は、やっぱりタダの人間だ。
[DVD(字幕)] 4点(2012-09-09 15:49:28)
424.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 
 ダメだと思っていたもの、旧式で「使えない」と思っていたものが、そうではないことを証明する物語。   前半、というか大半は、イージス駆逐艦の話で、シリアスで四苦八苦の戦闘物語である。アメリカ映画によくある「SFXの力技で見せるパニックムービー、大した内容なし。」に見える。ご都合主義的な展開も多い。  しかし、ミズーリでの戦いは、非常に面白い。第二次大戦の頃の戦艦が、(宇宙船にするでもなく!)宇宙人と戦うってアイデアが、奇抜で良いし、単純に古いもの、ロートルでも役に立つって話も、この年になってみると嬉しい。登場時こそは重々しくカッコ良かった退役軍人たちも、艦を稼働する時にはアメリカ人らしいノリの良さで、楽しささえ感じてくる。そして、その戦いも旧式艦のハンデをカバーするような、奇抜な作戦が見事。何より何より、巨大戦艦が海上を航行する、その勇姿のカッコイイこと!  このミズーリの部分は、もうっとたくさん観たかった。もっと描く事もあったはず。前半子供に「戦艦と駆逐艦」について垂れた講釈と絡めて、もっとダメだと思っていたもの、「戦艦ミズーリ」をフィーチャーしても良かった。  ところで、「犠牲者が出るから手が出せない。こっちに来て副操縦席に座ってみろ」なんて言う司令官は、軍人としてどうなの?
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-07 20:35:58)
425.  白昼堂々 《ネタバレ》 
 男はつらいよの前年かあ。この頃の倍賞千恵子の美しさは尋常じゃないな。こんな人をよくもまあ、あの寅の妹にしたな、と妙な所に感心する。  面白そうと思った柱が3つ。  ・集団万引きのスリルと滑稽さ。 ・娘の将来と友情に板挟みになった男の生き方。 ・凄腕女スリとの契約結婚。   1つ目に関しては、まあまあ。スリル側より、オモシロ側が勝っているが、基本、喜劇だからな。でも最後の"作戦"は、もうちょっと緻密にスリリングな感じ、というか、水上バスのシーから続くシリアス感を期待していた。  2つ目に関しても、そこそこ。直前まで、断り続けていたのに、手を貸してしまった葛藤をもうちょっと。「人情」喜劇の大事な部分だと思う。  3つ目、契約結婚の後、ワタ勝の留守を預かるようになるまでの、二人の関係をもうちょっと見たかった。何か唐突な感じを受ける。  全体的には、面白いし、豪華な出演者を楽しめる。
[DVD(邦画)] 6点(2012-09-04 14:14:34)
426.  歓びを歌にのせて 《ネタバレ》 
 リリコおすすめの映画だというので観てみたが、ありがちな単館系の感動映画。それでも、ちょっと盛り上がりに欠ける感じ。  歌を歌うということに、"人の生き方"を絡めてくるようなタイプの、そういうコーラスを望んでいたわけではないだろうに、主人公は、そういう精神論から始めちゃう。映画もそうであろうとしているのか、物語はちょっとは彼らにも変化があるが、それほど劇的に変えたようには描かれない。  そんな彼らの、生き方としての歌を聴かせてくれると思った、最後のコンサートはクライマックスを期待させるが、タイトルの割にはそこでは実際の歌はなし。ここは歌でしょ!会場中の大ハーモニーってのはちょっと感動的ではあるが。…あ、原題には「歌」は入ってないのか。  しかし、最後にあそこで主人公が来れない展開は、悲しい。主人公は、自分の心因性の発作を知っていて、なお、コンクールに参加することを選んだのだろうが、そこの所の葛藤やら、決意やらがあまり見られないので、もう大丈夫なのかと思ってしった。でも、「あれ?やっぱりダメなの?」という感じで、ビックリさせられる。と同時に、「え?この人自身が変わる話じゃないの?」
[DVD(字幕)] 5点(2012-09-02 11:23:45)
427.  イエスマン "YES"は人生のパスワード 《ネタバレ》 
 ラジオ番組での、赤江珠緒嬢のオススメ作品なので鑑賞。  何だか啓発サークルっぽいものに対する嫌悪感、と同時にポジティブ志向・ポジティブシンキングに関する胡散臭さ、というようなものが思い起こされて、そういうものをヨシとする「オレ、ポジティブだろ?」的な風潮に、辟易している自分には、ほうら見ろ、とも、うんざり、とも言える物語。  確かに、無理やりな「イエス」によって巻き起こる騒動には、笑わせられるけど、その出処に、先述の通り不満を持っているので、中々素直に笑えない。多分これは、そういう事を考えずに、「笑えればいい」というだけで観る、ライトなラブコメ、という種類の映画なんだろう。  で、最後の古着寄付の件で、やっと「ポジティブ派」への皮肉になるのだけど、そこまで辿ってきて、それをやるのは、カール、アンタ結構イヤなヤツかも。
[DVD(字幕)] 4点(2012-08-30 09:19:39)
428.  ピカドン 《ネタバレ》 
 最初に観た時には、固まった。これは、商業映画でなかったために、わりと作られてから早いうちに、朝の情報番組で放送したのだ。  一度それを書いてから消した(!)という、トレス線の無い、絵本のようなやさしい絵柄の子どもや人々が、一転、ドロドロ溶けてゆく描写は、非常に恐ろしいものだった。  子供のあこがれや、おもちゃも、実はその延長(或いはその根が)に、恐ろしいものになりうるとでも言うようもに、子供の作った紙飛行機が、やがて黒い飛行機となって、現在の町の上を飛ぶというシーンも、示唆的で怖い。   LDの時代までは、販売されていたのだが、今は手に入れることが困難な映画であるが、公共図書館くらいには置いておいても良いのでは…と思ったら、大手動画サイトで見れるのか。うーむ。
[地上波(邦画)] 8点(2012-08-29 02:56:33)(良:1票)
429.  柳生一族の陰謀 《ネタバレ》 
 一族と言うよりは、柳生但馬守宗矩個人の陰謀であった。  根来衆と駿府に集う浪人たちの描写が、やや俗っぽく安っぽいが、幕府内部の権力抗争の部分は、中々面白い。殊に、錦之介の演技は周りとの調和など考えているとは思えない、ひたすら自分のスタイルを貫く、但馬守そのものの様である。序盤の、家光に将軍に就く決意をさせるシーンは、家光同様見ているものにまで、そう思わせる説得力があり、さすが錦之介!と唸った。  将軍をめぐる権力闘争と、朝廷が実権を取り戻そうとする話は面白いのだが、柳生新陰流と新新陰流の争いの話は、余計。丹波哲郎要らないし、最後の闘もしょぼくて蛇足。無理を言って役者から引きぬいた、中村雪之丞(!)なんて、それ以降出てきやしない!
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-25 18:42:08)
430.  シェーン 《ネタバレ》 
 日本の昔が侍だけの世界でなかったように、アメリカの西部開拓史というのは、ガンマンだけの世界ではない。むしろ、農地開拓の歴史が、アメリカを西へ押し広げたのだという。この映画は、最後に悪漢をカッコよく倒して、颯爽と去ってゆくガンマンをヒーローとして描いているように言われるが、実はその大半が、自ら耕す農民の正義と、新旧の世代の戦いを描いている。  シェーンは自分が銃で物事を解決する時代の側の人間であることを自覚して、それから抜け出そうと農民の社会に生きようとするが、結局は辺境の治安維持の不備によって、力を行使せざるを得ない状況に陥る。  彼がカッコイイのは、自らを傷つけながらも、新世代を無垢のままに守ったからだ。スターレットを直接守ったのはもちろんだが、その目の前で人を殺してしまったジョーイ少年を、銃の世界に引き込まぬようにか、一家の前から去るその潔さ!  それにしてもライカー、インデアンから土地を守ったという、彼の言い分にも一理あると思ったが、やり方がダメすぎたな。  【追記】  何でもWikipediaによれば、ラストシーンに関して、シェーンの生死の議論があるそうで…。そう言われてみると、ラストのシェーン一人のカットは、モノクロかと思うほど色調も暗く、死を暗示させる。が、シェーンは馬を操っているし、何よりこれがシェーンの死を表現しているとしたら、わかりずら過ぎるし、悲しすぎる。
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-19 05:43:23)
431.  恋はデジャ・ブ 《ネタバレ》 
ラヂオで劇団ひとり氏がオススメしていたので鑑賞。  ラブ・ストーリーはあまり好きでなく殆ど見ないので、途中ちょっとダレたが、まあまあ面白かった。SFでよくある、何回も同じ日を生き直す、タイムループの話。でも、変にSFチックに種明かしが無いのが良い。何度も無謀な(または自殺の)一日を繰り返す部分は、もうちょっと短くできて、しかもそのほうが良いと感じた。  予め何度も予行演習したり、有り余る時間をかけて、数々の技術を習得したり、予め知っている災難を救ったりして、意中の女性の心をつかむ。…なんか、するいよなあ。ま、普通に考えると、その限り無い努力(情熱?)によって、ついに思いが成就して、やっと彼の人生は先へ進めるって事なんだろうけど。   さて、原題はそっけない。やっぱり、自分の影を見て、ふたたび巣穴に戻る、というあたりが、もう一度同じ日をやり直す、という状態に掛かってるっぽいけど、ちょっと良くわからない。それにしても「もう6週間冬」と「もうすぐ春」の二択って、大雑把な占いだな。
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-16 16:51:10)
432.  地球の危機 《ネタバレ》 
 こういう古いSF映画は、映像・科学設定の部分が陳腐化するのは、仕方がない事が多い。多くの映画は、それでも他の部分で楽しめるものがあるものだ。この映画の場合、このスーパーサブマリンの中で起こる、乗組員たちの反乱の疑惑を中心とした、ドラマにあるはずだ。…はずだ、というのは、私にはこれが全然楽しめる部分には感じなかったからだ。  艦の中で、様々な事件が起こるのだが、いろんなことを詰め込みすぎて、独裁的な提督に反対している人の起こした事件、の影が薄い。誰なの?何故なの?っていう謎の強調も弱くて、大だこの事件(おい、海底2万哩のパクリかよ)なんかを見ているうちに、忘れてしまう。そういう意味では、サスペンスの部分がダメダメなのが残念。  ただし、最初に海からザッパーンと浮上してくる、シービュー号はカッコイイ。本当の潜水艦の現れ方だ。その後の水中カットは、変化がなくてガッカリだけど。ノーチラス号は魚の形をしていたが、このシービュー号は、黒くて細長いその船体がうなぎのように見えたことも、付け加えておく。
[DVD(字幕)] 4点(2012-08-16 06:50:25)
433.  聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―
 山本五十六の物語は、昔からよく物語の中で語られてきた。非戦論者で、開戦に強く反対した人で、早期講和以外に太平洋戦争の望ましい終結はない、と主張した人格者だと。  隣の国が、いたずらにナショナリズムを煽って、日本にちょっかいを出し始めてきて、かなり苛ついている今、こういう人の話をもう一度映画で観るのは、意味の有ることかもしれない。クールダウンである。  旧海軍の司令長官の物語が、そういう役割を担い得るというのは、ある意味面白い事で、それだけ傑出した人物だったのかもな、なんて思う。  欲を言うと、そういう人物であったけれども、また同時に、確かに軍人でもあったわけで、そこのトコロの整合、戦う軍人としての側面の同居具合なんかが、ちょっと見てみたかった。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-15 06:58:54)
434.  ロボジー 《ネタバレ》 
 最後のニュー潮風が窓から落ちる展開、普通に考えれば、最初の顛末に戻した巧い解決なんだろうけど、どうにも好きになれない。  途中まで、この主人公たちは「愛すべき嘘つき」だったのに、最後の展開で突然、小ズルい詐欺師になってしまった。まあ、詐欺というほど被害者がいるわけではないけど。  でもこの展開で、青年たちの苦境を見て見ぬフリ出来なかったジイさんの優しさも、青年たちの誠意を知った女の子の暴露を止めようとした想いも、何より青年たちの新たな設計を起こす誠意を、すっかり狡さが丸め込んでしまったように見える。  ……アイデアは面白いと思ったのだがなあ。 アイデアと、吉高由里子の可愛さにちょっとプラスで、6点。
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-14 17:08:03)
435.  おかえり、はやぶさ 《ネタバレ》 
 一つ前の探査機の責任者の息子が、はやぶさのエンジン担当者って、ちょっとありきたりな設定だな。その親子のドラマはどっかで見たようなもので、あまり感動はしないんだが、息子のドライな技術者という部分にちょっと惹かれた。  彼は、人がはやぶさを擬人化して感情移入しているのを、最初はバカにしている。ところが、何度も危機を乗り越えてついに彼は、おかえり、と声をかける。そのへんのトコロ、彼の変化をもっと掘り下げて観たい気がした。それを焦点に絞って進む物語なら、良いタイトルだったのに。挫折した父と子の話は、他でやればいいよ。
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-13 23:47:43)
436.  はやぶさ 遥かなる帰還 《ネタバレ》 
 『はやぶさ/HAYABUSA』と比べると、衛星にまつわるトラブルとその対処のドラマは、淡々と描かれる。幾度も訪れる危機と、それを解決して乗り越えるドラマは、もっとドラマチックに描けたはずだが、それをしない。そのかわり、というか何というか、運用スタッフのドラマで見せる。特に、彼らの親子の物語がイイ。山口先生と父親。工場のおっちゃんと女性記者、さらにその子供。JAXAの催し物で遊ぶ子供たちなどを見ていると、これは「次に繋げる物語」なのだと思える。 はやぶさが、のぞみから繋がれて、はやぶさ2へ続くように。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-13 23:45:22)
437.  アンフェア the answer 《ネタバレ》 
 ちょっと無謀かな?と思ったが、TVシリーズも前作映画も見ていないのに鑑賞。  何やら、何かの事件の続きっぽいけど、「TVシリーズが前にあった」という事だけ知っていれば、それなりに話は判るようになっている、と思っているのだが、どうだろう。  前からの作品世界観というものを、全く分かってないので、ちょっと微妙だったが、被疑者となった雪平に、銃を持ってきて逃がす奴が現れた時点で、「踊らされているな」とは思った。が、あれだけの人数の「グル」がいるなら、あんな面倒なことしなくても、良かないかね?というのが、最後まで見た感想。だって、周り全部敵なんだもん。最後に雪平は意趣返しをしたように見せて終わってるけど、絶対巻き返されちゃうって。翌朝、どっかの川に浮かんだ雪平、持っていかれた携帯、という想像をしてしまった。  それと、よく知らんがきっと今までのシリーズの中で、仲間だったのであろう人たちを、あっさり殺したり、犯人側にしてしまったりして、作品ファンの人達は、嫌な気持ちにならないのかな?と、余計な心配をしてしまう。   ところで、最後に出てきたナレーションで、アンフェアというタイトルの意味を初めて知った。しかし「アンフェアな奴ににはアンフェアな対応を」という割には、アンフェアなのは、人質とって逃げたことだけ。もっと、アンフェアな捜査や、反撃があってもいいような気もする。 
[DVD(邦画)] 5点(2012-08-12 09:30:04)
438.  八つ墓村(1996) 《ネタバレ》 
 松竹版よりはマシ。何がって、犯行の動機が、ちゃんと原作通りだったこと。そこに犯人の気持ちがあった事。まあ、考えてみれば当たり前だけれども、タダの相続狙いの殺人と言えども「愛の物語」として描いた『犬神家』から始まり、事件の核心には必ず人間のドラマがあった、この市川版シリーズとしては、ここのところは重要だったはず。そしてもちろん、観る側もそのほうが面白い。クイズやパズルを見にいっているのではないのだ。  とはいえ、そこんトコロ描き切れているかというと、微妙。お約束を楽しみにしている人もいるようだが、毎回同じ事やる警部(この事件は等々力じゃなくて磯川だよね、ホントは)の件を削ってでも、もうちょっとその辺に力を入れて欲しかった。大体、あの人は同じ人にもかかわらず、何故いつもいつも金田一を知らんのだ?   で、この映画、今までの、少なくとも『女王蜂』までと比べると、何かが違う、何かが足りない感じがする。特徴を備えていない感。おどろおどろしさ?時代性?過去が現代に仕掛けている禍々しさ?そういった「テイスト」が感じられないのだ。あれほどの猟奇事件があるのに、だ。巧くは言えないが。だから、と言うのも、おかしな評価の仕方だが、イマイチ期待には答えていない感じ。 
[DVD(邦画)] 5点(2012-08-09 16:06:08)
439.  びっくり武士道 《ネタバレ》 
 見るまでコント55号の喜劇だとは気が付かなかった。あの頃、55号にはホントに腹を抱えて笑った記憶があるのだが、この映画は殆ど笑うところがない。あの時代に見ていれば、可笑しかったのだろうか。でもまあ、自分的には、岡崎友紀ちゃんを拝めればOK!だったので特に不満はないし、物語は意外と、と言うと原作者に失礼だが、期待以上に面白かった。  そう、物語自体はなかなか考えさせられるストーリーだ。臆病で非暴力主義な侍は、世間の力を以って上意討ちを果たそうとする。行く先々で、「この男は人殺しだ」と吹聴することによって、世間が彼を疎外するという技だ。公開当時の世間の平和観にピッタリだ。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」いるのかもしれない。関わり合いになりたくないために、宿屋は扉を閉ざし、茶屋はお茶も出せない。彼は次第に追い詰められてゆく。  人は大勢のつながりでこのを世生きているのか、とか、人の噂だけで人を追い詰めちゃうのはどうなのか?とか、色々な考え方が心に浮かぶ。そんな複雑な気持ちで最後の決着を迎えると、さすが非暴力の人、そう決着するかあ、という感じ。   ところで、このタイトルだが、「初笑い」の部分は、キャッチコピーじゃないのかな?本編のタイトルには、『びっくり武士道』としか出てこないよ。 
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-09 08:20:33)
440.  喜びも悲しみも幾歳月 《ネタバレ》 
 見合いをして、結婚して三日目に、すぐさま灯台守の仕事に就いた夫婦が、世の中の事情と厳しい自然環境に、揉まれ苦しめられながらも生きてゆく、灯台守の夫婦の一代記。  灯台の光を集中させるフレネルレンズの、ギラリとした質感が何故だかすごいと感じた。日本初のカラー映画を撮った人にしては、6年ぶりのカラー2作目なのは意外だったが、この複雑な光の屈折を見せるレンズの描写は、灯台の光がある意味、主人公を象徴している事を考えると、実に見事だ。  最後に、娘の結婚旅行の船に光と霧笛を送るシーンは、ジンと来る。 
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-04 04:53:30)
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