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やましんの巻さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 731
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自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


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人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


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461.  エンド・オブ・バイオレンス
ヴェンダースの映画は、たとえどんなに「失敗作」であろうと否定しきれない。そこに、彼自身が途方に暮れながら、それでも懸命に映画と「格闘」した跡が生々しく残っているからだ。この徹底した管理=監視社会(上空からの監視カメラと、そこから発射される、必瞬時に人を抹殺するレーザー光線!)の恐怖を描く不条理SF映画にしても、そう。国家による人間性の抑圧と、それに抗う個人という、確かに現実的には切実なテーマではあるものの、いったいこの手のジョ-ジ・オ-ウェル「1984」的なディストピアものを、何故ヴェンダースが作らねばならんのだ? …という疑問が最後までぬぐえない。そんな意味で明らかな「失敗作」であるものの、特にガブリエル・バーンが醸し出す「孤独」な佇まいが、まさしくヴェンダ-ス映画ならではの肌理(きめ)を感じさせ、やっぱり心うたれる。もう、それだけで断固支持! と思ってしまう。そして、主人公の父親に扮し、黙々と冷めたピザを齧るサミュエル・フラーの姿に、(いかにも「映画マニア」的な独り善がりだと言われようと)思わずナミダが出てしまう…(確か、これがフラーの“遺作”じゃなかったか)。あまり万人にはおすすめできない(…というか、なまじな人におすすめしたくない!)映画だけど、これを「愛せる」方がおられたなら、アナタはぼくの心の友です…迷惑でしょうけど(笑)
7点(2004-04-13 17:15:08)
462.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード
サザエ・ドラ・しんちゃんが大好きな息子(8歳)が録画していたビデオで拝見。…あれっ、スティブ・ブシェミ(?)が出てるぞ。れれっ、ロバート・デュヴァル(?)やんけ! な、なんとフランシス・コッポラ(?)まで…。監督が替わってどうこうおっしゃる向きもあるようですが、劇場版『クレしん』、ますますあなどれませんなあ。ただ、あまりにも「内輪(オタク)受け」を狙いすぎるきらいがなきにしもあらずですが… 。とにかく息子にも受けていたし、よかった、よかった。
7点(2004-04-06 21:29:38)
463.  恐怖の48時間
↓サイケデリコンさんの「サンテレビ映画路線(とは、関西圏でしか通用しないっすね)」に限りない連帯意識を持つ者ですが、この映画への低評価は悲しいなぁ(笑)。だってこれ、テレビで放映されるたびに何故か見てしまう“ひそかなお気に入り”なんです…。狂犬病の犬に噛まれたメキシコの寒村の医者が、発症の恐怖と闘いながら、血清のある遠い町へと向かう。その協力者に、出発を遅らせてまで難産を救ったメキシコ女の夫と、ステラ・スティーブンス扮する気のいい姐御! …途中、『恐怖の報酬』みたいなシーンあり、“水”をめぐるサスペンスあり(狂犬病に冒されると、水を怖がるってことを、この映画から教わりました)、お約束の車の故障(あ、ガス欠でしたっけ)ありと、単純なストーリーながら、低予算ながらあの手この手と工夫を凝らす姿勢が実に好ましいじゃありませんか。監督のギルベルト・ガスコンは未知の人物なれど、サスペンスとヒューマンな感動のさじ加減などなかなかの職人ぶりです。さあ、皆さんも次のテレビ放映を待とう!
7点(2004-03-03 14:52:44)
464.  タイムライン
この原作を一読した時、監督のリチャード・ドナーは、当初これを「時空を超えた愛」の物語として映画化したかったのだと思う。その痕跡は、随所にうかがえる。特に、本来は主人公であるはずのポ-ル・ウォ-カ-を差し置いて、最も目立っているのはその友人役ジェラルド・バトラーであり、彼と、14世紀の女性との“ロマンス”の方が、メインプロットであるはずの「主人公の父親を過去から救出する」という展開以上に印象的だってあたり。しかし、映画はそのことにより決定的な弱点を抱え込むことになった。結局それにより、どっちつかずの曖昧な印象を与えることになってしまったという…。たぶん、あくまで「SF大作」にしなければならないという有象無象の“プレッシャー”が、監督であるドナーを迷わせることになったんだろうか。本来この監督は、『レディホーク』に見られるごとくハリウッド屈指の「ロマンチスト」なんだ。『スーパーマン』だって、あのスーパーマンとロイス・レーンの“夜空のデート”場面の美しさを思い出してほしい。そんな彼が、もし、マイケル・クライトンの原作や、昨今のSFアクション的ノリなんぞに惑わされず、自分の撮りたいようにこの作品を撮っていたら…本作は、実に実に感動的な映画になったことだろう。くり返す、その痕跡は至るところに見出せるのだ。だからこそ、本当に残念です…。
7点(2004-01-08 13:08:47)(良:3票)
465.  ブラニガン
今や「巨匠」監督のリチャード・アッテンボローが、ロンドンに乗り込んできた”ヤンキー刑事”ジョン・ウエインのお目付役で共演。でかい図体のウェインと小男アッテンボローの凸凹コンビぶりが、なかなかいい味だしてます。特に、ウェインがビールとウィスキーのちゃんぽんみたいな怪しげなカクテル(?)を愛飲しているのを、このスコットランドヤードの堅物警部がこっそりと試すあたりの微笑ましさが、実にいい感じ。パブでの乱闘も、ウエイン映画の「お約束」って調子で、作り手たちがこの神話的スターとの撮影を楽しんでいるさまが伝わってくる。米英のカルチャーギャップをメインに据えたあたり、まあありがちな展開ではあるものの、刑事ものの前作『マックQ』よりも、格段にチャーミングな作品に仕上がっております。
7点(2003-12-08 18:30:17)
466.  世紀の怪物/タランチュラの襲撃
実は、クモがこの世で最も恐ろしいんです。だから、最初の方で、研究所のモニターか何かにクモの大きなシルエットが映し出されたときには卒倒しそうになりました…。じゃ、何でそこまでして見たのかって? だって、若き日のイーストウッドが出演していると聞いたもんだから…。でもそのイーストウッドが、ラスト近くでようやく登場したと思ったら、ずっと酸素ボンベみたいなもので顔を覆ったままだなんて(あのパイロットが彼だと知ったのは、呆然と見終わってからだった)。…今までに最も苦痛を伴った映画鑑賞を、どうもありがとう(涙)。とにかく、本物のタランチュラを合成した本作は、世の”アラクノフォビア(クモ恐怖症)”にとって永遠の「No1ホラー」のひとつでありましょう。 《追記》その後、“最恐のクモ映画”の座を『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』に譲ることになったものの(いい歳して、マジでチビリそうになった…)、今思い返してもなかなかのSFホラーだったんじゃないかなぁ。「巨大クモが砂漠に現れ、街を襲う寸前にジェット戦闘機のナパーム弾に焼き殺される」とひと言で要約できる単純なストーリーを、フラッシュバックによる過去のシーンと現在を巧みに組み合わせた語り口が、見事にサスペンスを持続させていたっけ。二度と見たくない、でも見直してみたい1本であります。
7点(2003-11-27 16:16:59)(笑:1票)
467.  ミート・ザ・ペアレンツ
あの不憫な猫と、やっぱり不憫なオーウェン・ウィルソンに、ナミダが出るほど笑わせていただきました。あ、それとPPMのナツメロ「パフ」をめぐるやりとりもね。ファレリ-兄弟の映画とも違う「正統派」なコメディとして、よく出来ていると思いましたけどね。賛否はあるけど、デ・ニーロのイヂリ方なんか悪くないし。ただ、ベン・スティラーの神経症的風貌がこの手のドタバタ喜劇にはちょっとふさわしくないような…。『ズーランダー』あたりならドンピシャなんだけどなあ。
7点(2003-11-25 16:28:14)
468.  ザ・ウィナー
おそらく欧米以上に日本でこそ「カルト」なアレックス・コックスが、初めてハリウッドで”雇われ監督”として演出した1作。しかし案の定、プロデューサー側とモメて、編集と音楽を別物に差し換えられて公開されたそうな。まあ、コックスに何を望んで起用したのかは知らないけど、このヘンクツな奇人…もとい「奇才」が、従順に言うこときくワケないじゃん。で、日本じゃコックスが編集&音楽を入れ替えたヴァージョンが公開され、たぶんビデオもそちらの方だと思うのだけど、見てみるとこれが実に「まっとう」な出来映え。ラスベガスのカジノで延々と勝ち続ける青年をめぐる不思議な人間模様が、まるでよく出来た一幕芝居のように描かれていくんですな。それにキャストも、ビンセント・ドノフリオやレベッカ・デモーネイ、ビリー・ボブ・ソーントン、マイケル・マドセンなどの渋い顔ぶれが揃っているし。クライマックスの大銃撃戦と、それに続くラストシーンも実に「クール」かつ良い意味でセンチメンタルな寓話っぽくまとめ、コックス、やろうと思えばこんな上質なエンターテインメントだって撮れるんじゃんと、意外(!)な一面を見せられた思いです。もっとも、ハチャメチャななかにも鋭い世界観や形而上学を吐露するあたりがこの監督の真骨頂と信じる”コア”な向きには、ちょっと物足りないかもしれないけど。
7点(2003-11-25 11:58:25)
469.  君がいた夏
この映画の頃のジョデイ・フォスターって、確か『告発の行方』で起死回生のアカデミー賞を取る直前で、ちょっとスランプだったんだよね? でなきゃ、出番のあんまりない、センチなだけのこんな小品になんぞ、彼女が出演するワケないよなあ。でも、この映画のジョデイは、本当に素敵です。まだ少し太めだけど、そのぽっちゃり感すらもが愛しい。こんな、ちょっと不良で可愛い従姉妹のお姉さんがいたなら、男なら誰だってイチコロだよな…と思わせる魅力にあふれている。あと、主人公(プロ野球選手です)のチームメイトだか幼なじみだかで、ハロルド・ライミスが特別出演していたけど、彼もいい味です。…て、何だかんだ言って、小生もこの映画が実はひそかに好きなんスね。でも、何かこれを「好きだ」って認めるの、テレくさいんだよなあ。
7点(2003-11-19 16:45:59)(良:1票)
470.  ニュートン・ボーイズ
本作で最大の”謎”は、インディペンデントでアバンギャルドなリンクレーター監督が、何故こんな題材で、それもイケメンなスター俳優を揃えて作ったのかということか…。とにかく、純粋なエンタテインメントとしてはいささかユル~イ出来映えだし(もっとも、そのズレた調子こそが面白いと言えるのかもしれないんだけど…)、一度も殺人を犯さなかった強盗一味の「伝記(?)」自体が、そんなに映画的だとは思えないし。ただ、20世紀初頭にもこんな”まったり’と生きていた野郎たちがいたこと、そんな面々への親近感を隠さない眼差しは、常に「悲劇」へと突っ走っていった1970年代前後のアメリカン・ニューシネマへの「反歌」と受け取れなくもない。どなたかも書かれていたように、ここでのマシュー・マコノヒーは『明日に向かって撃て』のポール・ニューマンこそを意識したものだろうと、ぼくも思いましたし。そんな角度から見たなら、なかなかに興味深い作品ではありますよ。エンドタイトルの”趣向”も、ゴキゲンだし。
7点(2003-11-17 14:26:20)
471.  死刑執行人もまた死す
戦時下に作られた反ナチ・プロパガンダ映画なんだけど、それ以上に、何か異様な「悪夢」めいた雰囲気に包まれた群集劇といった趣き。ナチの司令官を暗殺したチェコのレジスタンスと、その報復のために市民が犠牲になる…という暗澹たる図式はもちろん、ハイキーなモノクロ映像とめまぐるしい編集が迷宮めいた印象を与えるためか? そういう中でもチェコ市民の勇気が称えられてはいるけれど、同じフリッツ・ラングがドイツ時代に撮った無声映画『メトロポリス』の群集シーンと同じ”誇張”と”様式化”が働いているようで、それがシュールな印象を与えているんでしょう…あそこまで表現主義的とまでは言えないとしても。で、個人的にこういうオブッセショナル(偏執的)な感触が生理的にダメなんで、いかに「名作」と言われてもちょっとツライ。ベルトルト・ブレヒト(『三文オペラ』!)が脚本に関わったことへの敬意を含め、実に興味深くはあったんですけどね。
7点(2003-11-13 12:03:09)(良:1票)
472.  危険なめぐり逢い
物憂げな眼差しのマリア・シュナイダーが、何と言っても最大の魅力。彼女が少年の誘拐事件に巻き込まれ、被害者の男の子と少しずつ心を通いあわせていくあたりの展開が泣かせます。はすっぱな”悪女”を演じたシドニー・ロームも、ヌードにまでなっての大熱演。犯人役のヴィク・モローの凶悪な雰囲気もいい味だし。ルネ・クレマンの演出がとかく耽美的かつ詩的なムードに流されがちなところは、好みの分かれるところでしょうけれど、間違いなくマリア・シュナイダー好きにはたまらない、彼女が最も魅力的な作品として忘れられません。
7点(2003-11-10 17:37:39)(良:1票)
473.  ハートブルー
銀行強盗にはじまって、サーフィン、スカイダイビング、カーチェイス、銃撃戦、追う者と追われる者との友情…と、これでもか! の大サービスぶり。それをキャサリン・ビグロー監督は、流麗なキャメラワークで見せきってしまいます。めちゃくちゃ美人でこの才能…なるほど、ジェームズ・キャメロンも惚れるはずだわ。ただ、ともすれば一本調子になりがちで、そのためか迫力あるわりには印象が薄いとは言えると思うんだけど、それ以上に、不思議とスピリチュアルな《精神性》が漂っていて、その雰囲気にハマれる人には忘れ難い映画になるでしょう。キアヌも健闘しているけど、パトリック・スウェイジ美味しすぎ!
7点(2003-11-07 13:01:45)
474.  続・個人教授
タイトルには”続”とありますが、ナタリー・ドロン主演の『個人教授』とも『新・個人教授』ともまったく関係ありません。フレンチ・ミステリー界の鬼才セバスチャン・ジャプリゾが、まだ10代で本名のジャン・バティスト・ロッシの名前で発表した自伝的小説『不幸な出発』を、やはりロッシ名義で映画化したもの。年上の修道尼と15歳の少年の悲恋を、第二次大戦下の生活風景を交えつつ、なかなか情感豊かに描いていきます。原作がフランスのお家芸である心理的あやを綿密に追ったもの(多分…邦訳はあるみたいなんだけど、未読。仏文の友人からのまた聞きです)であるのに対し、映画は主人公たちのかなわぬ恋というより、ひとつの過去を振り返り、懐かしむといったノスタルジックな気配が濃厚。ヘタすりゃ老人の青春(性春?)回顧ものという鼻持ちならないシロモノになりかねないところを、ロッシ(ジャプリゾ)にとっては未だこの恋が、心に痛みを伴って生き続けていることが伝わってくることで、現在進行形の「映画」として成立している。エロくはありませんが、10代で見ると「ああ、オレもあんな年上の女性とおつきあいしたい…」と主人公の少年に嫉妬し、オジサンたちは「修道女ものとしては、これくらいのおとなしさが逆にソソるぜ」なんて楽しみ方も、まあ、出来なくもありません。冗談はともかく、悪くない映画ですよ。
7点(2003-11-05 11:36:13)
475.  タイムコップ
いわゆる”タイムスリップもの”としちゃあ、上出来の作品じゃないでしょうか。特に、南北戦争や1930年代のウォール街といった過去のシーンの描写が作り込まれていて、ピーター・ハイアムス監督の近作じゃベストの仕事ぶり。妻の死をめぐる主人公の苦悩や悲しみも、人間的なアクセントになっていたし。何よりヴァン・ダムって、どんなにマンガ的なシチュエーションでも不思議と説得力をもたせてしまう。この点は、きちんと評価してあげたいと思う。…まあ、声を大にしてまで広言はしませんが。
7点(2003-11-01 18:59:35)(良:1票)
476.  ダイナソー
確かにディズニー、それもピクサー社じゃなくディズニーのスタッフが作った3Dアニメということで、幼い子供達への配慮が鬱陶しいという部分はあるんだけど、それ以上に、『旧約聖書』的なさまよえるユダヤの民と”約束の地”物語を巧みに取り込んだ内容が、小生的にはOKでした。苦難の旅の末、ようやく「楽園」を見つけ出した恐竜たち。しかし、現代の我々は、そんな彼らが結局は滅んだことを知っているワケでしょ? …これは一見オコチャマ向けのようでいて、かなり深い「宗教的テーマ」を孕んだ作品じゃないかと、小生は思ってます。いや、マジで。
7点(2003-11-01 17:41:39)
477.  ダーティハリー5
このシリーズにミステリー趣味はいささかお門違いという気もするものの、イーストウッドは、永年の”バディ(友だち)”だったスタントマンのバディ・ヴァン・ホーンを一本立ちさせようと、あえて『5』を製作したんだろうなあ。そんな男気に、つい見る目も甘くなる(ホーンはその後しばらくして、再びセカンド・ユニットやアクション部分の監督という本来の「定位置」にもどるんだけど)。リーアム・ニーソンやジム・キャリーのブレイク前のお顔も拝見できるし、全体的には何かと見どころの多い映画だと言えるんじゃないでしょうか。
7点(2003-11-01 13:54:01)
478.  ダーティハリー4
どなたかもおっしゃってましたが、確かに本作はソンドラ・ロックこそがメイン・キャラクターですねえ。例えていうなら、『コナン』シリーズがあって、その番外編的な『レッド・ソニア』にシュワちゃんが出て、主演のブリジット・ニールセンを助けるみたいな…とは、例えがマイナーすぎましたか(汗)。ただ、他の映画にも垣間見られたイーストウッドの女性観…ミソジニー(女性嫌い)でありながら屈折した愛情を抱き続ける、複雑な内面をここまで反映させた作品もない(特に、ラストシーンね)。そういった意味で、エンターテインメントとしてはいびつな出来映えだけど、個人的にはかなり気になり続けてきた映画です。
7点(2003-11-01 13:06:35)
479.  ダーティハリー3
パンチ不足は否めないけど、タイン・デイリーが好演するバイタリティーあふれる女刑事のキャラでばん回。ちっちゃい彼女が長身のハリーといっしょにチョコマカするあたり、実に微笑ましいです。しかも、シニカルなハリーのユーモアに負けない彼女のしゃれた台詞の数々。最後には殉職しちゃうんだけど、この『3』は、シリーズ中でも最も愛すべき出来映えじゃないかな。ジェームズ・ファーゴの演出も、ふたりの”人間味”を重視した丁寧なタッチが好感度大。これでもう少しアクションの見せ場に迫力と工夫があったら、もっと良かったのに。
7点(2003-11-01 12:48:03)
480.  ダーティハリー2
あきらかに主人公のハリー・キャラハンよりも、法の網をかいくぐる悪党をブチ殺して回る”必殺仕置き人”の白バイ警官グループの方にこそ肩入れしているあたり、さすが「武闘派右翼(?)」ジョン・ミリアスの脚本。もう1人、マイケル・チミノも脚本としてクレジットされているけど、たぶん、いつもながらに皮肉なユーモアたっぷりなハリーの台詞とかのリライト程度だったんじゃないかな。それくらい、この作品にはミリアス臭がプンプンする。もっとも、『1』ではあくまで法や警察という枠からハミ出してまで悪を倒す一匹狼ぶりゆえに「ダーティ」だったハリーが、今回は、はからずも”体制側”に立ってしまうあたりのパラドックスが、ちょっと不満かな。ドン・シーゲルの圧倒的な迫力あるタッチには比べるべくもないけど、TVの演出家だったテッド・ポスト監督も健闘。もちろん、現場じゃイーストウッドが仕切っていたんだろうけどね。
7点(2003-10-31 16:24:36)(良:1票)
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