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TANTOさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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481.  ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ 《ネタバレ》 
男(大谷)の心情がさっっっっっぱり!!理解できなかったので、彼への感情移入も、彼に対する周囲の対応への理解も難しすぎます。窃盗・不倫・アルコール依存に心中騒ぎと人間のダメなところを掻き集めたような男に魅力を感じられずに、それが障壁となって話に入っていけませんでした。 彼がなぜそんなにダメダメなのか。そのダメさに一体全体どれほどの意味があるのかというところが全く描写されませんでした。結局彼を通じて何が言いたかったのか。彼を支える立場の佐知(=松たかこさん)も夫に不平を漏らすことは一度二度程度で、甘やかすばかり。不倫相手と心中しようとした人間に対してあの態度はあまりに不自然。不自然なら不自然なりに、そういう行動にはどんな意味があるのか示してしかるべきなのだけど、それもない。そんな時代だったってことなのか??理解するには原作を読むべきだろうか。というか、理解のために原作を読むべきと思わせてしまう段階で映画としては終わってると思います。
[DVD(邦画)] 4点(2011-03-17 14:41:36)
482.  忍 SHINOBI 《ネタバレ》 
漫画『バジリスク』をベースに鑑賞すると痛い目にあいます。まず弦之介が漫画と比べてチャラ過ぎる。女のことばかり考えて、「オレが頭だ!従え!!」とわめきちらすなど、漫画のほうのカリスマ性溢れる弦之介からは遠すぎる。弦之介と朧の瞳もだいぶ漫画とは違ってますね。朧なんか、無敵すぎやしないか。 実写なので漫画みたいにはいかないとは思ってましたが、キャラの性格まで変えて欲しくはなかった・・・。ぶっちゃけ、原作どおりに作る気が無いならキャラの名前とか使わないで欲しい。 でも別物の忍者映画として見ればそこそこ楽しめました。
[DVD(邦画)] 6点(2011-03-14 17:02:48)
483.  酒井家のしあわせ 《ネタバレ》 
ロケ地がうちに近い場所だったので、内容度外視でそこにばっかり注目して「これ知ってる景色や!」とかそんなんばっかり言ってました、すんません。 よくある邦画といった感じの映画で、雰囲気的にも嫌いな映画ではありませんでした。ただイマイチ地味な印象は残ります。あまりストーリー的な起伏は感じられず、割と淡々と進行していくので、たまたまロケ地が知ってる場所でなければ退屈で寝てしまってたかもしれません。 一人の少年を中心に、親の離婚やら不仲やら、学校での出来事などが描かれていきます。彼は色んな出来事を通して「親ってくだらねえ」とか「学校も面白くない」とかいう不満を持っていくわけですが、結局最後に今まで自分が見下していた人達が実はそうではなかったということに気づきます。わけわからん父親だと思ってた人が、実はすごく家族のことを考える人だったとわかった時や、何も知らずに別居の準備を進めていたと思っていた母親が、実は入院の翌日からその事実を掴んでいた事など、彼は親の凄さみたいなものをちょっと感じたと思います。 映画なのに表情が少ない少年だったので、変化がちょっとわかりにくかったですが。
[DVD(邦画)] 6点(2011-03-14 15:45:36)
484.  PUSH 光と闇の能力者 《ネタバレ》 
「面白かったー!!ここでは何点付いてんだろう」って興味津々でレビューの平均点見たら評価平均2.12点(私が見た時点で)でびっくりしました。なんでだろう、私にはかなり面白かったんだが。  まず能力がジャンル分けされてるってのが面白い。ある程度決まった形での能力が存在すると言うのがHUNTER×HUNTERみたいなマンガとかゲームの設定みたいでまず興味を引かれた。主要な能力者同士が敵味方に分かれて闘うのを見て、邦題の意味もなるほどと。邦題でなぜPUSHをそんなにPUSHするのかは分かりませんでしたが。 ダコタさん対中国女のウォッチャー対決などは面白かった!SFアクションに加えて、ウォッチャーを絡めた心理戦もドキドキしながら見ていました。まずダコタさんがかっこいい!!下でも書かれてますが、ショートパンツに奇抜な格好で大人のような振る舞いを見せる彼女は『レオン』のナタリー・ポートマンさんを思い出させます。一番綺麗だと思ったシーンは、夜の坂道で赤い袋をピッと捨ててお酒をあおるシーン。変な意味でなく、人間として惚れそうになりました。危ない危ない。 全体的にとても良いテンポで話が進み個人的には月イチくらいの映画に入ります☆  細部で雑なところもあります。個人的に一番不可解なのはキラをはじめとするプッシャーが、どう考えても非効率的な能力の使い方をしているところです。人を洗脳して好き放題に操れるんだからもっとやりかたはあっただろうに。銃弾の雨の中を這いずり回って闘わなければならない意味が分からない。だいたいなんであの能力が"PUSH"なんだろう??あと作中で能力名は出ませんでしたが、大声を出す"BLEEDER"はうるさかった(笑)あの中の一人が芸人の庄司そっくりだったんですがどうでしょう??
[DVD(字幕)] 9点(2011-03-09 10:06:24)(良:1票)
485.  告発者 《ネタバレ》 
終盤で少し性急になってしまった感じがありましたが、全体としてスムーズに観れたと思います。証言の食い違いや異なる事実のすり合わせの部分などはちょっと強引か。結局争点は下着の精液と医者のDNAが一致するかしないかに絞られ、序盤で取った証言の裏付けとかに裂いた時間が無駄に終わってしまった印象。 あとはあくまで結果論ですが、この事件は彼女にとっては良かったのではないかと思いました。この事件がなければ彼女は今も母親でありながら夜遅くに男と飲み歩く自堕落な生活を続けていたでしょうし、変わるきっかけとしては重過ぎる事件かもしれませんが、娘の将来の事などについて真剣に考える良いきっかけだったと思う。もちろんレイプ自体は許されない事ですし、作中で無理解な周囲に対して彼女が言った、「魂が傷つけられた」というのは心に響きました。しかし一方で、周囲の娘に対する関わりを心配するのであればもっと早い段階で変わるべきだったのではと、冷めた見方もしてしまいます。 まあ人間何がきっかけで変わるかは分かりませんが、娘に対して胸を張れるような生き方はしてないという意味で、彼女に対してそこまで感情移入は出来ませんでした。いくら酒に酔ってても、店で大暴れしてガラス割って帰るって、どこまで社会性無い母親だよって心配になる。 実際はそこまでではなかったかもしれませんけどね。  でもこういう法廷ものはやはりラストがスッキリします。ちょっと『エリン・ブロコビッチ』を思い出した。証拠探しや証人探しのために必死になって駆けずり回り、ようやく裁判までこぎつけ、次は裁判で勝つために何をするか…という一連の流れを見せられ、陪審員の心を打つようなスピーチがあり、ようやく勝利を掴んだときのあの感動は素晴らしい!やっと終わったんだという達成感が観ている側にも溢れます。最初っから最後まで医者はうさんくさかったですけど(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2011-03-08 14:30:41)
486.  実験室KR-13 《ネタバレ》 
やっぱりアメリカではこういう実験ってあるんですかね。心理学的実験とか薬物実験とか。そういうの総称して"治験"なんでしょうが、いやはや恐ろしいものです。映画の出来はどうあれ、こういう実験があっても自分は絶対に志願するまいと強く思いました。治験の報酬相場が一日拘束で70~100ドルくらいって言ってましたが、自分なら間違っても報酬250ドルくらいで「ヒュ~♪」とか言わないであろう。実験の度合いにもよるが、5万は欲しい。  映画の感想と言うより治験に関する興味を引き立てられるような内容でした。まあつまり、映画自体はあんまり記憶に残らなかったと言う事なんですが。 「本当にこんなことをしてるのかもしれない」と思わせるような要素がもっとあれば、観てる側にも緊張感が伝わるのですが。
[DVD(字幕)] 5点(2011-03-08 13:57:04)
487.  ジェリー 《ネタバレ》 
スロ~~~なカメラワーク。スロ~~~な展開。BGMもほとんど無し。雰囲気だけは前面に押し出され、で結局、大したことは起きない。10分で済ませられる話をただ冗長に100分で見せられたって感じでしょうか。冒頭のドライブのシーンなんか、いつになったら脇から突然トラックが出てきて大惨事になるんだろう!!ってワクワクドキドキしながら待ってたのに、何も起きず、ハイキングだとこのやろう(怒)ふざけて周辺を走り回ってたら迷いましただって??知らねーよもうそんなん。確かにけっこう歩いてた感じはあったけど、高台から確認できないくらい遠くに来たの??逆にすごいわ・・・。  何かのゲームみたいに、登場人物になりきって砂漠をうろつくってのならまだ面白いかもしれないが、椅子に座ってゆったりと眺める映画鑑賞という形のエンターテイメントとしてはこれは完全に終わってると思う。映画館なら暴動が起きてもおかしくないレベルだと思うんだが・・・。
[DVD(字幕)] 1点(2011-03-07 15:49:09)
488.  あの日、欲望の大地で 《ネタバレ》 
時間軸があっちこっち行って、正直初見では流れが分かりにくい映画です。特に女の子の子役を演じる二人の区別が付きにくかった。2度見ればだいぶすんなり入る映画だと思います。  内容のほうは、なんていうか救いようの無い話でした。どんな年になってもやっぱりこの映画のように男は男の、女は女の本能ってのは残るものなんでしょうか。ちょっと空気読めれば娘に不倫がばれてるってのもわかるだろうに、それでもやめないあの母親はある意味ツワモノ。子ども3人も産んどいてあの年で今更不倫も何も無いもんだ、って思ってしまうんですがね。 その娘の方はまたいたたまれない。ただ母親に不倫をやめて欲しかっただけなのに。ちょっと懲らしめてやろうと思っただけなのに、取り返しのつかない事になってしまう。その影響で肉体的にも精神的にも自暴自棄になってしまい、ライターで自分を焼いたり、成長してもすぐ男と関係を持ったりしてしまう。シルヴィア(=マリアーヌ)は完全に母親の不倫の被害者。娘からの幾度の警告があった時点で踏みとどまればよかったものを、夫や家族との絆を振り切り、"あの日欲望の大地へ"向かった母親の身勝手な話。  こういう悪い流れってともすると自分の子孫まで連鎖する事もあるんですね。自分の親がそんなんだって分かるとやっぱり自分のそうなんだって思ってしまうものなのでしょうか。子供心には痛すぎる事実である。今の世の中不倫とか浮気が昔よりだいぶかるーく感じられる風潮がありますが、そんな人たちに言いたいですね。不倫、ダメ、絶対。
[DVD(字幕)] 8点(2011-03-07 14:41:19)
489.  美しき運命の傷痕 《ネタバレ》 
冒頭で、ある鳥の巣に別の種類の鳥が卵を産みつけ、その別の鳥のほうのヒナが元々あった鳥の卵を全て巣の外へ落としてしまう(托卵というらしい)シーンがすごく印象的で、ここから始まるドラマもさぞそういった"住み処の奪い合い"みたいな要素が盛り込まれた内容を期待したのですが、私にはあまり両者の接点は見えてきませんでした。とても思わせぶりな冒頭のシーンだっただけにもったいない。  内容は3人の女性(どうも姉妹らしい)のそれぞれの恋愛模様を描いていくもの。DVだとか不倫だとか、それぞれがそこそこに"ドラマ"やってるんですが、ただでさえ短い映画に3人分の話を詰め込んだもんで、言わんとすることを理解できるほど丁寧ではない。ていうか私には理解できなかった。托卵-不倫-妊娠-DV-父の真実-母の達観-で何が起こったの??話に出てくる全ての要素が観ている側にはちぐはぐで、最後に一つの絵にはならない。理解したかったらもう一度観る必要があるのかもしれないが、そこまでする気も起こらない。文化観の違いかもしれませんが、全体的に冗長な感じがします。特に次女役の電車でよく寝るお姉さんの話は私には退屈でした。一番私が興味を引かれたのは三女の大学教授と不倫してた女の子の話でしたね。あれはもう少し引っ張って欲しかった。てかあの教授は本当に事故死なのか?  まあ個人的にはサスペンスとかホラーとか抑揚のハッキリした映画ばかり観る人間なので、そのせいで退屈と思ったのかもしれません。私には3点くらいの映画でした。
[DVD(字幕)] 3点(2011-03-03 09:47:46)
490.  エスター 《ネタバレ》 
これは怖いですね。。。簡単に言うと孤児院で可愛いと思って引き取った子がえらい大変な子どもだった、というお話。随所随所で9歳の子どもらしからぬ所業を見せるこの子ども。終盤で実は33歳だったと知り、ワタクシ納得。9歳と言う自分の容姿を認識した上でそれを最大限に活かしながら周囲を騙していく手法は超が付くくらいのサスペンス。しかし恋愛対象からもやはり9歳としか見られないわけで、そこで失敗してスイッチオン。てゆーか入れ歯?だったんですね。完璧なエスターらしからぬ正体。実年齢33歳だとしてもその歯はもうちょっと何とかできなかったのか。まさか部屋からポリデントとか出てこないだろうな。  あと大変個人的な感想になりますが、エスターを引き取る経緯が少し引っかかります。死産した娘の代わりを求めて里親制度使うことにしたんでしょうけど、すでに二人も子どもがいるのに何故?と思ってしまいます。耳が不自由なマックスにしてみれば「やっぱりしゃべれる子どもがいいんだ」とか思わせてしまわないだろうか?そもそもエスターがもし普通の子どもなら、死んだ娘の代わりとかはやはり思われたくないんではなかろうか。この映画の本質ではないところで疑問に思いました。すみません。  最後に、ラストは別撮りのもう一つのエンディングの方が良かったです。エスターの異常性がエスター流にとてもうまく出ていると思いました。年齢の数字が違うだけでここまで観ている側の感情が揺さぶられるのかとある意味感動した作品です。良です☆
[DVD(字幕)] 8点(2011-03-02 10:09:57)
491.  ヒルズ・ハブ・アイズ2 《ネタバレ》 
今回は食人鬼VSフル武装の軍人ということで、軍人側の負けは無いだろうと高をくくっていましたが、軍人側が割りとヘッポコである事とか食人鬼の地の利を生かした戦法などで戦いは五分五分に。たくさんある岩の隙間から不意に出てくるのかと思うと確かに怖い。あの丘に上った時点で終わりだと思った。そういう意味では前作より『ヒルズ・ハブ・アイズ』してると思う。  でも中盤からはグダグダかな~。洞窟に入ってからなんて食人鬼のテリトリーなんだからもっとやりたい放題になってもよさそうなものを、むしろそこからのほうが軍人側有利になってるように感じた。食人鬼も思ったより数はいないのだろうか。そのへんがあいまいで結局最後まであいまいなまま。ラストもお決まりの次へのヒッパリ。どうせなら『バイオ~』シリーズみたいにゾンビの群れVS銃を持った軍人たちってほうがスッキリ楽しめた気がしないでもない。落とし穴とかちょこちょこあって、ぶっちゃけそんなんいいから早く進め!って言いたくなる。  「ナポリ」君は結局最後まで「ナポレオン」で通っちゃいましたね。
[DVD(字幕)] 5点(2011-03-01 15:09:15)(良:1票)
492.  小さな命が呼ぶとき 《ネタバレ》 
この親の愛情の深さに、ただただ頭が下がる思いでした。おそらく普通なら医者に余命宣告をされた時点で、残りの時間をできるだけ子どもと過ごすという選択をする人が大半だと思います。それは実際にストーンヒル博士も言ってたことだし、無理からぬことだろうと。しかし、このジョンはあくまでポンペ病を治すんだという頑強な意志でもって、あらゆる局面に立ち向かっていきます。子どもを助けるためなら何でもするという思いが、画面越しにも伝わってくるようでした。  とても偏屈で頑固で、プライドも高く人の言うこともほとんど聞かない性格のストーンヒル博士は、その性格上色々な人と衝突します。周囲と足並みを合わせることなどを嫌い、意地とも取れるような頑固さを持つストーンヒルですが、"小さな命が呼ぶとき"だけはそんなプライドや意地を捨て去り、子どものための選択をしてくれます。あくまで子どもを救うことを優先するジョンには方向性の違いから裏切られ、自分の試薬も選ばれなかったという屈辱の状態で、しかしポンペ病の子どもたちのために最善と思える方法を選んだストーンヒル博士は、とても格好良かったです。 「おまえのためじゃない、子どもたちのためだ」という捨て台詞はかなりキマってました。  実話を基にした映画というだけあって、物語で起こる出来事の一つ一つが現実的で同時に冷酷で、、、身に詰まされました。ただ娘を助けたいという一念で動き出したジョンが、募金・製薬会社との交渉・研究チームのマネジメントなど直接的に子どもたちを救うことと関係ないことをしなければならない葛藤に疲れ果て、苦しむシーンなどは本当に現実的で、それだけに心を打ちます。  私たちが普段飲んでいる薬も、色々な過程を経て今私たちの手元にあるんだということを考えさせられました。その全部が全部このような美しい話だったとは言いません。そこには大なり小なり利権絡みで機械的に産み出された薬もあるでしょうし、「人を救う」という目的からは外れたきっかけで出来た薬と言うのも世の中にはたくさんあるでしょう。しかし、この映画のように「誰かを助けたい」という思いが詰まった薬と言うのも世の中にはあるんではないか。そうしたことに思いを馳せた上で、感謝して使わせてもらおう。鑑賞後そんな気持ちになる映画でした。
[DVD(字幕)] 10点(2011-02-24 13:15:30)
493.  新しい人生のはじめかた 《ネタバレ》 
私はハーヴェイのゴリ押しなやり方に若干不快感を覚えてしまいました。序盤はどう贔屓目に見ても彼が図々しいストーカーにしか見えず、やれ迷惑がってる人に無理やり話しかけるわ、やれ電車までつきまとうわetc...でドン引きだったんですが。"Last chance Harvey"ってタイトルからも、だからこその必死さを出したかったのだと思いますが、日本なら女の方が小説の講習会で距離を取ったスキに通報されててもおかしくない。BGMがサスペンス調なら間違いなく彼は視聴者からストーカー扱いでしょう。あそこまでしないと新しい人生は始まらないのか?と邦題にツッコミの一つも入れてやりたくなる、そんな作品。  序盤はと書きましたが、後半の娘の披露宴に出席するあたりからはとても良い内容でした。披露宴であそこまでの内容がしゃべれるなら最初っからそうしろよと言いたくなりますが(笑)。嫁曰く、やはり同伴の女性がいるのといないのとでは心の余裕が違うのだろうとのこと。そんなもんですかね。  ラブストーリーと言うより私はむしろヒューマンドラマとして楽しませてもらいましたが、やはり前半でのハーヴェイが度の過ぎたストーカーにしか見えず、それを前提とした話の展開に違和感が強すぎて点数は辛口です。ケイトのお母さんもどこか中途半端な出し方で、どうせならお母さんの話をもっと掘り下げるか、全く無しにするかして欲しかったです。
[DVD(字幕)] 4点(2011-02-23 17:23:10)
494.  グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版 《ネタバレ》 
ポスターとかでよく見かける映画で、海をテーマにした映像的に綺麗な映画なんだろうなぁという程度の前知識で鑑賞。イルカが中心の映画なんだろうなぁとか色々想像を巡らせていましたが、ダイバーの話ということで少し意外な気持ちでした(そもそも人間はほとんど出てこない『オーシャンズ』的なものだと思っていた。)上映時間も167分と冗長な内容だったらどうしようという心配はありましたが、見事に骨太な人間ドラマがそこにあり、充分に満足いく内容でした。  私は絶対ダイビングなんてやろうとも思いません。かなづちですし耳抜きが下手で10メートルもろくに潜ることもできない私には、ジャックやエンツォに感情移入するには少しレベルが高すぎます(汗)。しかしある意味でこの映画は海に関するたくさんの魅力を私に教えてくれました。イルカとのコミュニケーションやダイビングに賭ける男の勝負などは、こんな私でもちょっとは「海に入ってみたいな」と思わせてくれる内容でした。 だが、エンツォやジャックがどれだけ人間離れしたパフォーマンスを見せてくれても、イルカたちがどんなに魅力的でも、海というものは本当に大きくて、深くて。イチ人間やイチイルカではそのスケールの大きさにどうしたってかなわないんだということを思い知らされた気分です。まさに『偉大なる海="グラン・ブルー"』でした。  海全体を描くようなタイトルにしてはダイビングのシーンが少し蛇足と言いますか、長すぎるようにも感じます。しっかりしたヒューマンドラマと見るか、海のドラマと見るかで少しどっちつかずな気がしたのが残念。 モノクロの使い方も、出来れば物語の終盤までずっとモノクロのままで、最後の「ここ!!」って言う時に真っっっっっ青な海をカラーで見せてくれれば、もっと"グラン・ブルー"が強調できたのではと思います。その場合2時間強をモノクロで耐えることになりますけどね(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-22 16:04:44)
495.  ヒア アフター 《ネタバレ》 
"死後の世界"というものに触れた者、つながる者、真剣にその存在を願う者。それぞれ3つのベクトルを持ちながら話は展開していきます。予告編や実際の映画を観ても、一見これは死後の世界を中心として描かれた話のように見えますが(実際、双子クンのストーリーはそうなのかもしれない)、これは"死後の世界"をスパイスにした恋愛モノだと感じます。作中、ジョージ(=マット・デイモンさん)に感情移入していた私には彼の恋愛の難しさや、相手を信じて真実を教えても相手を気味悪がらせたり傷つけてしまうような自分の能力に嫌悪感を覚えて、それに苦しむ彼の苦悩がひしひしと伝わってきました。せっかく好きな人と出会っても本当の自分を出すこともなかなか出来ず、それだけに"死後の世界"ありきで出会えたマリーとの関係は、ジョージには願ってもないものだっただろうしとても祝福してあげたくなりました。そこらのかるーいノリの恋愛映画よりよほど恋愛映画として楽しめました☆  ただ個人的にはマリーの周りの心配を無視するような態度はあまり好感を持てませんでした。腫れ物に触るようにされるのが嫌だったのでしょうが、受けた仕事を要求どおりに仕上げず、ただただ周りの無理解を嘆く彼女のやりかたにはちょっと・・・。最初の彼氏もかわいそうだと思う。  料理教室の彼女とか、マリーの元彼氏とか、物語上浮かばれないキャラクターたちの扱いが個人的に可哀相になりますが、まあ恋愛にも勝者がいれば敗者がいるんでしょうね。 オカルトものだと思ってあまり期待していなかった映画ですが、人にもオススメできる一品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-02-22 00:36:15)
496.  クレイジー・ハート 《ネタバレ》 
音楽を扱った映画ながらしかし演奏シーン以外ではほとんどBGMを流すことは無く、ドラマ&ミュージックという二つの緩急がとても良かったです。  ”レジェンド”、”カントリーの英雄”として崇められるBad・Blake(=ジェフ・ブリッジスさん)が過去の英雄にすがりながら場当たり的に日銭を稼いでいくなかである女性記者と出会い、彼女とその息子と関わっていくうちに彼らを愛するようになり、BadがBadでなくなっていくというストーリー。 自分が男だからかもしれませんが、Badに感情移入して見てしまうことが多かったです。彼視点で物語を追っていくと、ジーン(=マギー・ギレンホールさん)が情緒不安定のヒステリーな自分勝手女にしか見えませんでした。バーで酒を飲んでるうちに子どもを見失ったBadを擁護するわけではないですが、現実にデパートで子どもがいなくなるなんて特段珍しくは無いですし、彼女も承諾の上で別行動取ってたんだから責任は双方にあるのでは??一方的に男を責める彼女に終始不快感。彼にベタベタだった彼女がその出来事だけで態度を逆転させるのに、とても不条理な不自然さを覚えました。 彼女が一番クレイジーなハートを持っています。  ここまでは批判的に書きましたが、やはり魅力的だったのはBadが「酒をやめる」といってからの彼の変貌や成長ぶりでした。自らをアルコール依存と認めた上で、集会に参加したり、部屋を掃除したりと今までの自分の自堕落ぶりを文字通り払拭するかのような頑張りには見ていて爽快感でした。物語序盤は彼のグダグダっぷりに不快感を覚えましたが、それがラストの彼の変貌ぶりを強調させるための演出とわかったときは「やられた!!」という思いでした。憑き物でも落ちたようにスッキリした彼の顔は、最初とは別人のようでした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-17 10:02:41)
497.  アデル/ファラオと復活の秘薬 《ネタバレ》 
映画というより舞台を見せられたような印象でした。幕の引き方や、ロケーションの変化の早さ、物語のテンポなどはまさに舞台。それが良いか悪いかは人によって様々だと思いますが、私はというと「まあ・・・アリか?」くらいの印象でした。  まずフランス映画だということを知らなかったのは、全くの私の不勉強。英語の勉強ついでにでもと思っていただけにそこで面食らう。ストーリーは上述のように舞台調で、ストーリーの進行やそれぞれのキャラクターはややも大げさに展開されていくのですが、その流れの早さやテンションの高さに、ちょっと観客は置いてけぼり気味になります。 そもそも予告編からして女版インディ・ジョーンズ的なものを期待していた私には、物足りないという気持ちは隠せません。冒険メインの映画では無かったですし、翼竜やピラミッドなどのアドベンチャラスなシーンも現代ではもう使い古された代物で、それこそ『ハムナプトラ』とか『ジュラシック・パーク』とか見てきた世代にはなんのサプライズ効果ももたらさない。  しかし少し視点を変えて、妹のためにけなげに奔走する姉のヒューマンドラマとしてはアリだと思います。あらゆる手を尽くして自分のせいで植物状態になった妹を助けようとする彼女の健気さは伝わってきました。刑務所で色んな仮装をして潜入するシーンなどもどこか平和でほのぼのした笑いが楽しめましたし、ああいう雰囲気自体は嫌いじゃないです。  作中かなりの無敵感を誇ったアデルが、最後アレに乗ってしまってどうなるのかというところはとても気になります。あんな煮え切らないラストは無いですよねしかし。5点付けようと思ってましたが、ラストシーンの不完全燃焼具合に-1点したいと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2011-02-15 12:49:44)
498.  マイレージ、マイライフ 《ネタバレ》 
少し前に鑑賞してレビューし忘れていたのを、他の人のレビューを読んで思い出しレビュー。  一言で言って、良い映画でした。リストラ通告人として世界中を飛び回り、自宅には一年に数えるくらいしか帰らないという男。他人との干渉も最小限に、あくまで”身軽”に人生を送っていたのだが、リストラ通告のネット化、それに伴う新人の教育、その研修の過程で出会った女性との関係などを経て、彼の”身軽”だった人生に疑問と変化をもたらしていく・・・、といったストーリー。 主人公がなぜ今回に限って”身軽”な恋が出来なくなったのかというところが少し弱い気がしましたが、リストラ通告のネット化や突然の新人教育など環境の変化のせいで少し気弱になったのか。一人でたくましく生きていた主人公が急に恋に目覚めた中学生のようになったのを見てしまうと、自信満々だった彼の姿が急に未熟な少年のように見えてしまいました。 しかしただの恋愛に未熟な少年に終わらないクルーニーさん。恋愛には早熟だったかも知れませんが、彼の場合は今までの人生観が支柱となって、一度崩壊した恋愛感がしっかりと自分の中で違う形で形成されます。短期間の間に人生の生き方を再構築した彼が、結婚をドタキャンしようとした妹の花婿を諭すシーンは、そんな彼の新しい人生観がどんなものになったのかということを同時に物語っています。  地に足をつけず"Up in the air"な人生を送ってきた彼が、最終的に"Down on the ground"的な結論に落ち着くまでの過程が面白かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-14 14:17:47)(良:1票)
499.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 
かなりぶっとんだコメディで、笑いというより「おぉ~っ」って言ってしまうシーンの方が多かったように思える。特にあの有名人が出てきたときにはまさにそんな感じ。久しぶりに本人見たが、相変わらず強そうだ。  作中の設定がまず面白い!!酒飲んで記憶失って、朝起きたら部屋はめちゃくちゃ。なぜか虎やニワトリに産まれたばかりの赤ん坊。花婿も行方不明、ボーイに車を持ってきてもらえばパトカーという設定で、「何があったんだ!?」と興味を掻き立てられます。そんな「???」な環境下で、赤ん坊→パトカー→虎と自分たちの足跡を一つ一つたどっていく過程がまた面白かったです。 また、最終的に自分たちの行動のほとんどにちゃんとケリを付けて終わるという形が、見ているほうとしてもとてもスッキリしました。変な残尿感無く終われたというのは自分的にポイント高かったですね。 ニワトリだけは最後まで謎のままでしたけど。  しかし一晩でよくここまで色々出来たもんだ。酔っ払うと暴れるより吐くより先に寝てしまう私には信じられない行動力に驚かされるばかりでした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-14 11:49:09)(笑:1票) (良:1票)
500.  キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 《ネタバレ》 
『キャッツ&ドッグス』と銘打ちながら、前作では完全に猫が悪役だったのが気になったので、今回猫と犬が(ほぼ)同じ立場で活躍しているのを見て、やっとしがらみ抜きで楽しめた気がします。まあやっぱり黒幕は猫だったわけですが(苦笑)。  ブラックになり過ぎないこのくらいのコメディは個人的に嫌いじゃないです。動物好きだし、ほのぼのと楽しめました。犬を可愛がってた人間の相棒が、犬探しの懸賞金に1000ドル(=約80,000円?)というリアルさがまた笑った。確かに犬にそれ以上はなかなか出せないだろうな。
[DVD(字幕)] 5点(2011-02-14 10:58:10)
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