481. アザーズ
それなりに面白いが、もう一押しかな。なるほど、と思わせるラストではあったが、そこまでの見せ方や、より効果的な演出がほしかった。伏線は良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-09 13:14:37) |
482. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 ラストの直前までは複数の人格が統合されて一つになっていく過程を描いているサスペンスだと思ったが、よく考えるともう一人居たわけで。驚きというよりもよく考えると必然的なラストでした。恣意的とか無理やり、というのも脳内で起こっていることなので文句つけようないし、なるほどと思わせられる。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-28 17:11:35) |
483. リバティーン
このカメラワークと構図はかなり含蓄があって好き。デパルマみたいなショットもあったけれど、確実にカメラは何かの体現であるだろう。そして常に現れるぬかるみ。非常に暗示的。なんだかんだ彼は愛されていたではないか。妻からも、愛人からも。そして彼は愛されたかっただけなのだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-10 21:28:13) |
484. 荒野のストレンジャー
イーストウッドの映画を語る上で、恐ろしいほどの射程を秘めている映画だと思う。ペイルライダー、アウトローの原型が見える上に、彼独特のシニカルさというか冷徹な視点が見える。強すぎる主人公は、生身の人間ではない証左である。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-24 19:33:43) |
485. シェーン
撃ちあいよりも殴り合いのほうが多い。しかし過剰でない銃撃戦のなんとスタイリッシュなことか。あの一瞬を観るために何度と無く劇場に足を運んだ人も多かったに違いないと思わせる素晴らしさ。ペイルライダーの原型を知れて満足。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-23 23:38:45) |
486. キル・ビル Vol.1(日本版)
日本語は笑っていいのかいけないのか迷うところだが、素直に笑っておくのがいいかもしれない。個人的にあまり好みではない。やはりバランスが大事だろう。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 17:25:23) |
487. エクソシスト
実はかなり格式の高い映画で、相当の集中した鑑賞を要求するようなものだが、いかんせんきつい。二回見るのも面倒だし、なんとか一回でそのよさをわかろうとしたほうが無難でしょう。ホラーとして観ないほうが良いと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 17:22:42)(良:1票) |
488. 音のない世界で
この映画は、聾唖者を扱っているにも関わらず、彼らを「聴く」点に本質がある。大きな動きを伴うことなく、じっと彼らに寄り添うことで、聴く。もちろん声はほとんどないし、手話が主であるが、確かに彼らの表情や手話を「聴く」ことができるような気がしてくる。それは手話だけがあって、字幕がないときも同様だ。冒頭の合唱などはその最たる例で、彼らは彼らの声を聴かせているわけだ。最終的にはホームビデオに近い様相を呈するが、それも計算通りというところだろう。声が聞こえないという点以外は。しかし耳をすませばその声を聴くことができるという点で、ホームビデオと同じなのである。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 03:45:03) |
489. トゥルー・クライム(1999)
この映画ほど会話の妙を楽しめるのはなかなかない。ユーモアの効いた(少々効き過ぎのものも多いが)会話はそれだけで観るのが楽しくなる。家族としての幸せ、というのが隠れテーマなのかな。イーストウッドは一人。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-13 01:15:35) |
490. アウトロー(1976)
冒頭の機関銃は「ワイルドバンチ」、へんてこな仲間を増やして歌を歌うのはハワードホークス、と西部劇の伝統をしっかりと踏まえている。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-11 10:40:38) |
491. 恐怖のメロディ
オープニングの大俯瞰はこれからのイーストウッドを形作る重要な要素となるが、前半の非常に丁寧な作りこみは良かった。後半は劣化版ヒッチコックのようになってしまい、いまひとつ。この落差はいったいなんだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-09 01:03:37) |
492. 青い春
これは青春ではなく青い春なのであって、これは青いという形容詞がついた春であって青春という一語ではない。花は散るからこそ美しいとは本当だろうか、花が咲かない植物は存在するのだろうか、花とは何なのであろうか。さまざまな問題提起を含むようであるが、結局のところこれは青木の物語であるように思われる。彼の行動が真に愚かであると言い切ることができないような、そんな躊躇を覚えさせる彼の生き様を描いたのがこの映画である。青木の生き様を見よ。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-29 23:52:47) |
493. ブルース・ブラザース
リアルタイムで観てたら8点つけてたかな。面白い、も一歩引いた面白いになってしまうが、完成度でいうと6点。でも楽しさ、気軽さ、音楽は素晴らしい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-05 00:51:22) |
494. ブラッド・ワーク
ダーティハリー6と呼んでもいいが、監督メインになってから、彼の生命に対する謙抑的な姿勢が目立っていたのに、ここで「ダーティーハリーのような」という形容詞がつくということは、逆にこの作品は2000年以降のイーストウッドにとっては特異なものなのかもしれない。オープニングの大俯瞰や、相変わらずの十字架のモチーフはイーストウッド節。質としてはまぁまぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-31 01:02:27) |
495. みんなのいえ
普通にコメディとして楽しめました。期待通り。ただ、壁にペンキをぶっかけた理由がよくわからず…。自分の問題ですから、を契機にぶっかけて喧嘩になるけど、そこんとこどうなったの?って疑問に思ってるところに土砂降りのストーリーが入るから結局よくわからん。全体としては無難にまとまっている佳作。 [DVD(邦画)] 6点(2011-05-25 05:57:09) |
496. それでも生きる子供たちへ
オムニバスは得点がつけづらい。ジョン・ウーの映画はあまりに類型的かつメロドラマっぽくてあざとい演出が目に付き、まったく受け付けなかった。分かりやすすぎる。最初のタンザ、ブルージプシー、イエスの子らはとても面白かった。個人的にはビルーとジョアンがロードムービーになっていて、好み。ジョナサンは正直よくわからなかった。チロはフェリーニの81/2を彷彿とさせるような賛歌となっていて思わず笑みがこぼれる。突き抜けた圧倒的な作品はなかったが、同じ目的のなかで単なる募金映画というか啓発映画に終わらなかったところは評価できる。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-21 12:11:01) |
497. 硫黄島からの手紙
無難にまとまっている。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-17 00:11:13) |
498. イン・ハー・シューズ
役者の演技を観るだけでも楽しめる。キャメロンのああいう役は言わずもがな、トニ・コレットもうまい。コミカルかつシニカルなセリフが小気味良い。ストーリーとしては別にどうっていうことはないが、教授と詩を読むシーンが最高。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-14 11:10:44) |
499. 男はつらいよ 寅次郎忘れな草
初寅さん。ピアノのくだりがけっこう好きです。 [DVD(邦画)] 6点(2011-05-12 00:48:33) |
500. 山猫は眠らない
それなりに100分でまとめており、飽きずに観られる。弾丸のスローモーションはちょっとださい。スタイリッシュな映像は特に無いが、まぁ楽しめる。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-05 22:11:49) |