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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1637
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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501.  ウルフウォーカー 《ネタバレ》 
お話の内容は『もののけ姫』にかなり似通っている(細かい設定も結構似てる)のだけど、よりシンプルで子供にも分かり易くある部分で「改善」した、というコトにも見える。結果的に(前述の分かり易さに加え)テンポや話のまとまりも非常に高水準に仕上がって、単純に(青少年向けの)娯楽作品としてはこっちの方が上、と言ってもよいかも知れない。個人的にはこのラスト、実は問題があんまり片付いてないのではないかとも思えてソコは完全には腹落ちしなかったが、あくまでシンプルで分かり易く、ということを重視したのであれば、それは今作の「絵本的」な絵柄とのマッチングという観点からも適切な方法論だ、とも思う。  数少ない2Dの外国産A級アニメでありますが、最近は2Dアニメでも技術の向上が著しいのですね。こんなにヌルヌル動くの?と少しビックリしました。多分にCGのアシストもあるのでしょうが、この手のが世界中でバンバンつくれるということになってくると、日本の業界もうかうかしては居られないですね。
[映画館(吹替)] 7点(2021-04-17 15:52:41)
502.  地下水道 《ネタバレ》 
とにかく、件の地下水道のシーンに尽きる映画ですね。このパートの果てしない絶望感・狂っていく登場人物の悲惨さというモノは、中々他に類を見ないというレベルに思います。終盤の畳みかける様なネガティブ展開の嵐も実に見事でした。この部分だけにでも十二分にユニークな鑑賞価値というものが確実に存在する映画だと思います。  この後半に比して、前半は正直あまり出来が好くはないですかね。戦闘シーンは地味にそこそこ頑張っていますが、肝心の登場人物の描写はちょっと浅くて、あまり悲壮感や状況の切羽詰まった感じが汲み取れません。むしろもう少しだけ戦闘シーンの質・量を向上させられるだけの予算的なモノがあれば、ダラっとした人間ドラマで場繋ぎすることなく後半までスピーディかつ劇的に話を運んでゆけた、というコトかもと感じました。  もう一点少しだけ気になるのが、いくら実話ベースとは言えレジスタンスをここまで徹底的に悲惨に描く必要があったのか、というコトですかね。個人的にはそこに少しだけ、この事件におけるレジスタンスの行動自体に対する批判的な感情も感じられたのですね(コレは私の穿ち過ぎでしょうか)。まあ、赤軍を信用するなどという愚かな判断の末に彼らが退くに退けなくなった挙句、文字通りワルシャワは灰燼に帰したワケですから、この顛末というのはお世辞にも褒められたモノではなさそう、というのも理解できます。戦場においてはあくまで生き残る為に頭を冷たく研ぎ澄ますべきなのであって、命を賭してでも国の為に戦うという熱いモチベーションに捉われたレジスタンスというのは、ちょっと「熱すぎた」というコトなのかも知れない、と思います(どこぞの島国の嘗てのナンという軍隊にも、少し通じるトコロがある様な気もします)。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-13 22:37:15)
503.  ザ・スイッチ 《ネタバレ》 
中々に鼻につく感じでイチャつくカップル(2ペア)を電光石火で血祭りに上げるオープニング・シークエンスは実に古典的なスラッシャー・ホラーの様相を呈してますが、そこから主人公のイケてない女子と殺人鬼が邂逅し、件の「入替り」が発生する、それ以降はワリと最後までこのテーマとしては正に王道なドタバタ・コメディ風ホラーが続いてゆきます。この部分はコメディ描写も随所でまずまずクオリティ高いですし、話の運び方&ポイントとなるアイデアの出来もまあまあで、その意味では今作、ショック描写の出来映えメインで勝負してるジャンル・ホラーと言うよりは間違い無く、監督の前作『ハッピー・デス・デイ』に類する上質な脚本を擁するA級ホラーだと言ってよいでしょう。  ただし、この映画はコメディ&ドタバタパートがスッキリ終わって目出度くジ・エンド…とはなりませぬ。その部分、最初と最後であくまでホラーらしくしっかりスラッシャーしてくれてるのも、個人的にはとても好印象ですね。入替り×2人の俳優さんはその部分の演技も結構頑張ってくれてるし、総じて標準以上なA級クオリティであることも含め、十分に良作かと。評点は少しだけ甘めかとも思いますが、オススメなのはホントです。
[映画館(字幕)] 7点(2021-04-09 23:51:25)
504.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 
シンプルに面白かったです。前半の得体の知れないジェーンの話も、サラ・スヌークの不気味な雰囲気が好いのと、お話自体が中々高度に奇妙奇天烈なもんだから(前半から)かなり引き込まれて観れましたすね。唐突にタイムトラベルの話になって以降は、トリックの切れ味を最大限に生かした勢いのある展開運びが見事でした。いくつものドンデン返しの連続も非常にゴージャスですし、それでいてラストでも「してやられた」感はそこそこ高度で、まずまず以上に痛快に観終われた、というか。普通にだいぶん出来の好いSFかと。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-07 23:45:45)(良:3票)
505.  モンスターハンター 《ネタバレ》 
ゲームはやったことないっす。なので個人的には、話の内容・世界観なんかには何のこだわりもありません。あと今回、大枚はたいてIMAXレーザーの3Dで観ました。それが(大いに)功を奏したのか、意外なホドに結構楽しめましたよ(この世評の低さのワリに)。少なくとも映像単体としては相当に迫力あるものに仕上がっていたかと思いますですね。  ただまあ、話の内容自体は有って無いよーな、というか実は特に無い、とゆーのが率直に正しいですね。あくまでこの映画は、到底普通の人間が相手に出来そうもない巨大なモンスターにあの手この手で肉弾戦を挑む、というそのバトルを純粋に楽しむための作品であり、その意味では単なるバトル映像の寄せ集めだと言ってもよいのでしょう。元々のゲームというのも特にストーリー性が高いとかいうヤツでもないと思うので、然もありなんというトコロだとも思うのですケド(当たり前ですが、別にお話だって面白くつくってくれても何の問題もない、とは言え)。  しかし、特にこだわりはない、と言いつつも、原作ゲームというのはごく「明るく楽しく」という雰囲気だったと(勝手に)思ってます。が、監督が『バイオハザード』のノリで撮ってるとゆーことなのか、なんか妙に結構怖かったり気持ち悪かったりという側面が(特に序盤~中盤まで)かなり強く出ているようにも思います。そこは多分、ゲームとは感じが違うのだろうなあ(=こーいうの気になる人は気になるのだろうなあ)とか思ったりもしますね。何も考えずに楽しめてる私のよーな観客は、決して多数派ではないのだろう、とも。
[3D(字幕)] 7点(2021-04-02 21:58:52)
506.  性の劇薬 《ネタバレ》 
想像どおり、率直に言ってロマンポルノの域をも超えてほぼAV(マニアもの)という様な内容だすね(この監督、存じ上げなかったですが完全にそっちの畑のお方だそうで)。ただ、それでいてお話の内容の方もそれなりに整備されている、という風にも感じます。とは言え、その内容だけにでも深い見応えや観る価値というものを見い出せる、というレベルな訳でもないか、と。つまりは端的に無理繰りorコジツケ感がそこはかとなく感じられる、とでもゆーか。  するとやはり、一番ハッキリとしたポイントというのはシンプルに、そのハードな性愛描写・調教シーンに在る、と言うことになるのかと。そこに関してはこれも率直に、過激さや生々しさ、マニアックな小道具、そして男二人の「振り切った」感も含めて、総合的に相当にレベルの高い仕事だし、観る価値(ユニークさ)のチャンと在る作品だと言ってよいと思います。加えてもう一点、特に前半は責められ役の彼は終始全裸にも関わらず、さほど構図等に不自然さも無くそれでいて男性器を映り込ませない(=ボカシも全く使わない)で済ませている、という面に、監督の専門的な手腕というものをひしひしと感じました。  手腕、という意味では、これも恐らくそれほど予算が潤沢と言える作品でもないと思われるワリに、映画全体としての質感にも安っぽさが無いというか中々ソリッドに仕上げられていて、そっちの面でもなんか腕の有る監督だなあ、と感じてしまいましたね。今後は作品をチェックしてゆこーかと思います。少し甘めのこの点数で。
[DVD(邦画)] 7点(2021-03-19 21:36:13)
507.  前田建設ファンタジー営業部 《ネタバレ》 
私もいちおう「ものづくり」が生業な人間ですが(私のつくってるモノというのは、彼らとは違って「目に見える」モノだとも言い切れないのですケド)、今作に描かれる「ものづくり」というのは、つくり手側からすればかなり理想的な状況ですよね。とあるモノをつくりたい!というのも結局つくり手側から出てきているのですし、(技術的制約というのはあれども)自分がつくりたいものをつくりたいようにつくっている、とも言えるかと。現実のものづくりでは、これは全くそーいうワケにはいかないものだと思います。色々と「大人(=発注者側)の事情」というのがあるのであって、つくり手はまず彼らとある部分で「戦う」必要がある、その戦いのストレスに耐えるコト自体が、ものづくりという仕事の少なくない部分を占めている、なんてことも結構ザラだと思います。  だからこの映画を観ると、やはりまず率直に「羨ましい!」と思ったのですね。と同時に、こんな今どきこんなド直球に「ものづくり」というのを実に魅力ある仕事として描いてくれたこの映画には、なにか「感謝」というか、とても嬉しい気持ちというのを覚えました。私が言うのもなんですが、若い人とか就活生とかにそーいった観点で観てもらえたら、と思われる作品です。個人的にはとてもオススメ。
[DVD(邦画)] 7点(2021-03-17 22:18:14)(良:1票)
508.  レイニーデイ・イン・ニューヨーク 《ネタバレ》 
アレン作品としては比較的クセの少ないシンプルめのロマンチック・コメディに仕上がってますが、そのジャンルとしては素直にかなり楽しく観れる作品だと思いますし、それでいて監督の個性とゆーのも大いに発揮されている非常に手堅い良品だと思います。個人的には、特にこの気怠い雨に包まれたまろやかな雰囲気というものが(監督の他作品と比較しても)とても心地好かったですね。そこは流石だなと。  ティモシー・シャラメにせよエル・ファニングにせよ、実際にまだ非常に若い俳優さんですし、若々しい、というよりは少し幼い、というか、しかしそこから生まれる微笑ましさとゆーのが本作の好ましい雰囲気の醸成に一役買っていたと思います。特にエル・ファニングの邪気(と頭の中身)の感じられない「純真」な感じは個人的に絶品でしたね(それでいて随所でかなり気合の入った「練った」演技を見せてくれたとも思いますし)。この作品が彼らのキャリアで無かったことになってしまうのは、やはり少し勿体無い。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-11 22:19:53)(良:2票)
509.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 
個人的に、いわゆる「実は幻覚でした」系というのがとにかく苦手(『シックス・センス』とかも本質的にはかなり苦手)なのだけど、今作は「場面の中の一部分が幻覚」という訳ではなくて、最初と最後だけが現実であとは全部幻覚(というか夢)という点では中々に大胆な作品だと思う。全部夢なので(なんかサスペンス的な話?な感じも多分に醸しつつも)真ん中の部分では整合性を気にすることなく奇怪・不可解な描写をやりたい放題に入れることが出来ており、何がどーなってるのか分からないという心地の悪さと同時にホラー・スリラーとしての描写自体の見応えもそこそこ十分で、そのジャンルの作品としては単純に出来が相当に好い方だと思う。一点だけ指摘するとすれば、結局サスペンス的な話は「ブラフ」でしかない、その割にその部分の尺自体がちょっと長くて、全体としても部分的に少しだけタルいのが玉に瑕かとも思う(もっとハイテンポに訳の分からなさが突っ走ってゆくという構成の方が、単なるホラー・スリラーに徹するのであれば好かったカモ?とも思う)。  まあでも、これも今回再見して思いましたが、今作は単なるスリラーとしてつくられた映画ではない、と感じるのですよね。オチもそのものとしては単純で明快だけど、テーマ自体はもう少し深いというか、もっとヒトの人生・生と死に関わる何か含蓄のあるモノを描こうとしてる様に見える、というか。個人的に、この(ホラー的な話の流れからすればやや唐突な)ラストはそれでも非常に美しいと思いましたし、ティム・ロビンスの演技自体も(ホラー的な部分以外が特に)素晴らしかった、という側面に、そういった製作側の意図が表れている、という様にも思われます。
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-03 22:40:54)
510.  フェリーニのローマ 《ネタバレ》 
これも全体としては率直にかなり訳ワカメな部分も多いが(特に「現代」のローマのターン)、個人的には「過去」のローマの種々のシーンからは愛だとか郷愁だとかいったポジティブな感情を大いに汲み取れて、その部分に関してはかなり面白く観れたと感じる。序盤のレストランのシーンやボードヴィル劇場、娼館の場面など、非常に粗野でそれはもはや「野蛮」とも言える様な無秩序ぶりには、それでも人々の活力というものが溢れて、どこかとても魅力的に目に映った。例えばそれは少しだけ『寅さん』を今私が観たときの様なノスタルジイ、とでも言いますか、古い時代の人々の力強さやそのコミュニティの緊密さ・親密さが滲み出ている様な、とゆーか。  それらの描写の端的な物珍しさ・ユニークさという部分には確実に観る価値があると思う。個人的には、観て損した感は全く無いですね。
[DVD(字幕)] 7点(2021-02-16 21:33:49)
511.  何も変えてはならない 《ネタバレ》 
女優にして歌手、ジャンヌ・バリバールのライブ・リハーサルの様子をひたすらモノクロで撮ってゆくというシンプル極まりないドキュメンタリ。ほぼ全編が(練習として)歌っているシーンなので、見た目はミュージック・ビデオの一種だと言ってよいかも知れない。音楽的にも、シャンソン風のものからクラシカルやポップス調のものまで多彩な楽曲が奏でられて面白いのだが、その上に、ただ練習風景を映像に納めているだけではあるのだが、そこにしっかりと歌手が歌をつくり込んでゆく過程が端々に描き込まれており、普通に音楽を聴くのとは一味違った面白さを確実に備えた優れた作品だとも言える。無作為なようで、実に見事なドキュメンタリだと思う。  また、監督の特徴である闇を多用した画づくりもこれまた見事。こっちもただ白黒カメラを無造作に置きっぱなしにしているだけにも思えるのだが、何とも言えないエレガントな映像を撮り納めることに成功しているのだ。これも一種の才能・センスなのだろうとしか言えないようにも思えるが、どこか少し不思議な作品という風にも感じられる。
[DVD(字幕)] 7点(2021-02-11 13:12:12)
512.  父の祈りを 《ネタバレ》 
法廷もの・冤罪ものとしてはシンプルな筋で、基本的な部分は分かり易いしラストも十分に盛り上がるので、その時点で間違い無く良作だとは言えると思います。私も序盤から話に簡単に引き込まれ、ラストまでハラハラワクワクしながら一気に観終われました。  ただ、私は勝手にこのお話をジェリーの成長物語として観ていたのかもしれません。その観点からすると、意外とその部分はそんなに分かり易くもない、というか、特に父親が亡くなった後にジェリーが人間的に変化する、という側面は思ったホドは分かり易く描かれているワケでもないかと感じました。もう一つ、弁護士のピアースとの関係性もあまり掘り下げられてはおらず、そこら辺の人間や人間関係の描かれ方にはあまり深みというものを感じ取れませんでした。前述どおり総合的に良作であることは間違い無いと思いますが、人間ドラマとしては少しだけ浅いかもと。  とは言え、前半は父親のピート・ポスルスウェイトの落ち着いていながらも毅然とした様子が非常にグッドだし、彼の亡くなった後半も、代わって今度はデイ=ルイスとエマ・トンプソンの演技の質の高さが映画の緊張感を素晴らしく維持していきます。重ねて、総合的には良作だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2021-02-09 23:59:53)
513.  アメリカン・パイパイパイ! 完結編 俺たちの同騒会 《ネタバレ》 
正に同窓会、というか、特に話に重大な内容がある訳でもトンデモ展開がある訳でもないのです(あくまで昔と比べたら)。要するにただ、彼らの「その後」を楽しもう、という作品だと思います。なので、コレを観るなら過去作をちゃんと観てから、というのは絶対条件かと思いますね(私も1~3までしか観てませんが)。  それでもシリーズの醍醐味たるおバカ下ネタは(少しマイルドになってはいますが)十分に健在で、随所でクスクスと微笑みながら観れますし、役者もゴージャスに勢ぞろい、かつみんな実に楽し気にやっていて、こっちの方面でも観ながらホッコリとできることは請け合いです。みんな成長・老成したな、という感じですが、スティフラーだけは相変わらず…と言いたいトコロですが彼も少しだけは成長してるなとも感じました。いちおう完結編と銘打たれていますが、20年後ぐらいにもう一回やってもいーんじゃね?とも思いましたね。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 18:26:27)(良:1票)
514.  ファンタジア2000 《ネタバレ》 
私の思う前作『ファンタジア』とはコンセプト面(というか経済的な面)で、それに比肩する作品でないことは観る前から(そして前半を観た段階でも)ひしひしと感じてはいました。まあ75分映画に8000万ドル掛けてるのですから、決してリーズナブルな作品とも言えんでしょうが、でも『魔法使いの弟子』は単なるリマスターですし、人が喋ってるシーンも前作と比べて多かったり、メリハリを付けて何とか凌いだ、という感じにも取れました。どだい『風と共に去りぬ』の製作費が400万ドルだった時代に200万ドル以上掛けた前作とは、色々と違ってきてしまうのは仕方の無いコトだとも思います。  しかし、実際のトコロはどーでしょうか?特に後半は徐々に本気を出してきたというか、結果的にはかなり(というかメチャクチャ)楽しめましたですね。『威風堂々』『火の鳥』あたりは相当にクオリティ高かったのではないでしょうか?やはりディズニーというのは流石ですね~これはIMAXで観たかったですねえ。。是非『ファンタジア2060』をお願いしやす(生きてたら観に行きます)。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-01-06 22:48:38)
515.  ジョゼと虎と魚たち(2020/日本) 《ネタバレ》 
実写版というのは色々とかなり「変わりダネ」な恋愛映画だったと思うが、このアニメ版は話としては全く異なる内容で、逆に色々と王道を征く映画である(つまりは少しばかり在り来り)。特に中盤、祖母との別れ~想定外の事故が発生する辺りの流れはかなり「見たことある」感が強いし(ババアが突然死んじゃうのは実写版でもそーだけど)、言ってしまえばオーラスなんかももはや見飽きた感すらある様な、というか。私実写版大好きなので、そこはもう少し空気感とかをそっちに寄せて欲しかったかな~とも思う。  ただ、今作では王道青春恋愛ものと並ぶもうひとつの王道、「夢を諦めない」という第二のテーマの方もシンプルながらとても好い出来だったのですよね。手作りの絵本のシーンが実に好かったですね~今年の映画では一番ボロ泣きしてしまいましたよ(この場面は「画」自体の質・芸術性というのもかなり手が込んでいてこれも好かった様に思います)。前述どおり、全体としてだいぶん「子供も観ることを意識した」という質感になってはいるものの、だからこその爽やかさは十二分につくり込めていると思いますし、誰にでも気軽にオススメできる作品になっているとも思います。ジョゼちゃんもシンプルにカワイイですし(実写版ではこれもクセのある魅力、という感じだったですケド)。
[映画館(邦画)] 7点(2020-12-29 17:27:39)
516.  わたしは光をにぎっている 《ネタバレ》 
松本穂香があまりにもトロ臭くて、会話の間合いのタルさには若干(いやかなり)イラっとしながら観ていたのですけど、一方で映画自体の緩やかな「間」の取り方はとても心地好いのですよね(穂香ちゃんの間はそれに合わせているとも言えるかと)。そこに、失われつつある日本の生活空間や、あるいは自然の美しさだとかを乗せてゆく画づくりもまた、非常に味わい深かったです(特に好きなのは終盤の、湖を舞台にした幾つかのシーンとかですね)。  お話の方は本当にささやかなもんで、個人的には正直、空気感&映像の面白さに比べれば観るべき点はさほど無いかも、と思います。ラスト、穂香ちゃんは結局また銭湯で働いてるよーですが、あくまでワタシ的には「イヤイヤ、そーいうことじゃないジャン!」と思ったりもしますですね。  ただもう一つ、重ねてやはり、失われつつある日本の情景を映し出した作品、という部分にも観る価値・残す価値が大いにあるでしょう。単純に情景としても美しく、懐かしく、また興味深くもありますが、そういうモノに対する愛というものが画面から滲み出てくる様なというか、とても優しい映画だと思いますね。個人的にはかなり好きな部類の作品です。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-12-20 01:42:55)(良:1票)
517.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
オープニング最強というか、ド初っ端のカーチェイスはマジで凄かったすね。アクションは掴み・中押し・オーラスとどれも高水準でしたが、個人的には最初が一番爽快感があって一気に映画に引き込まれました。ラスト付近の派手なカーバトルも全く悪くはないのですが、ソコも最初ぐらいのカーチェイスカーチェイスしたの(つーか更に向上したの)が来てくれるかな、と少し期待していたので、それだけがほんの微かに残念、というトコロでしょうか。  主人公はベイビーを自称したエラいカワイイ兄ちゃんで、作中でも結局「根は善人」扱いですが、中々どうしてキレるとマジでヤバいというか、十分すぎるホドにダーク・ヒーローの素質抜群です(躊躇いが無いのですよね)。出てくる人間も極悪人ばかりで共感するのはチョイ難しいというお話ですが、細かいことは気にせずに物語と音楽の爽快感を楽しもう、という作品だと思いますし、個人的には十分にノッていけました。重ねて、主演のアンセル・エルゴートはカワイイ兄ちゃんなのですが、キレた時の目付きなんかは迫力も素晴らしかったです。今後も注目していきたいすね。
[DVD(字幕)] 7点(2020-12-19 20:47:25)
518.  私をくいとめて 《ネタバレ》 
ヒョ~のんちゃんスッゲー可愛かったぜイヤッッホォォォオオォオウ!!!今作でも不思議系女子(31歳だけど)にドハマリしていますが、なんつーかメディアで見るときより3割増で可愛く見えるのですよね(これが何らかの「腕前」というものなのでしょーか)。「おひとり様」で楽しそーに飲んだり食ったり遊んだりしてるのを観てるだけで満足、とは言え、今作では演技のバリエーションもかなり多彩で、のんちゃんファンなら死んでも観るべき作品になっていると言えるでしょう。  頭ン中に『寄生獣』のミギーみたいな奴が居る、という時点でコメディ方面に更に寄った作風なのかと思っていましたが、前半はその傾向もありつつも中盤以降は「おひとり様」の不安や焦り、孤独に馴れ切ったがための人間関係への更なる億劫さ、なども多く物語に取り込まれ、笑いの要素自体は少し減ってゆく様にも思います。それでも、メインの恋愛ばなしはごく微笑ましいゴールに辿り着きますし、コミカル・ロマンチック・ちょっぴりビター・ハートフル、と思ったよりも色々な味を楽しめる作品として捉えるべきでしょう。ただ、その「おひとり様」の生態という部分については(当然「A」という飛び道具を使っていることもあり)深く共感できる様なリアリティを醸しているというよりは、本質の部分はよりライトでシンプルな描き方になっている様にも思います(その部分の出来としては、私は『勝手にふるえてろ』の方が好みです)。  のんちゃん以外の役者さんの仕事も中々好かったですね。林遣都は若さ・瑞々しさよりは誠実さや思慮深さをより強く感じさせる魅力的な若者でしたし、臼田あさ美さんはコミカル芝居に関してはのんちゃんをも凌ぐというか、なんか絶品といってよい出来でした(NHKで鍛えて貰った甲斐がありましたね)。片桐はいりの(意外にも)キレのある存在感も好みです。
[映画館(邦画)] 7点(2020-12-19 13:28:06)(良:1票)
519.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》 
この手のヒーローアクションというのは昨今、正につくられ過ぎというレベルでつくられまくっているので、敵方の設定・能力・やりたいコトという部分にはかなり「やり尽くされた感」が充満しているのは確かだろう。今作はそこの打破を重視してか、ラスボスの設定にせよ展開運びにせよ相当に複雑&風変わりというか、単純なヒーローアクションとは一線を画してむしろSFかファンタジーにかなり寄せて来たな、というか。  設定がややこしい分、序盤は非常に丁寧(というかスロー)にモタモタ展開してゆくし、中盤になっても敵のやりたいコトがイマイチ見えて来ないので話の行く先も中々見えて来ないし、ようやく敵味方ハッキリして着地点が明確になるのはラス前30分くらいという有様で、爽快・痛快・単純明快とゆーのを期待して観に行ったとするとやや強烈な肩透かしを喰らうのかも知れない。そして何より、肝心の(つーか実はあんまり肝心でもないのかも知れないが)アクションはなんか分量も物足りないし、その分ハイ・クオリティで斬新に仕上がってるかつーとそんなこともないし、この点は率直に期待外れだった(特に中盤はアクションを無理やり捻じ込んでる感もハンパ無かったりして)。  ただ個人的な意見としては、ヒーローものなんてこんな感じでつくっとりゃえーんやろ!といつも通りのコトをやらかしてくるのは、それはそれで開き直りだとも思う。今作も展開運び自体が細部まで行き届いていた、などと言うつもりも毛頭ないのだが、それでも敵の能力のアイデア&その背景設定とかは前述どおり結構斬新だと思うし、スティーブの使い方やラストの大オチの部分にも巧さや面白さ、何より意外性が多分に在ったということは積極的に評価したいのである。DCエクステンデッド・ユニバースとしては、同じ女主人公の『ハーレイ・クイン』を話の内容なんて無くて上等!でつくったのに対して今作はこんなにややこしくした、というのは、まずは監督の趣味、そしてハーレイ・クインとワンダーウーマンの(つまりはマーゴット・ロビーとガル・ガドットの)「引きの強さ」を勘案してのコトだろうか、なんと思ったりもする。個人的にラストはそこそこ共感して観終われたこと、ガル・ガドットの出来自体は随所でかなり冴えていたこと、を含め、少し甘くつけてこの評価とさせて頂きたい。
[映画館(字幕)] 7点(2020-12-19 01:30:04)(良:1票)
520.  佐々木、イン、マイマイン 《ネタバレ》 
彼は、僕らの青春の象徴だった。それは、彼が高校時代に既に完成されていて、おそらく今後もずっと彼で在り続ける、だろうからだ。彼はきっと、僕らにとって故郷の様なものだった。何年か前に会った彼も、変わらず彼のままだった。でも、そんな彼ももう居ない。僕も、そろそろ前に進まなくては。非常にシンプル、そして爽快な青春映画だったかと思いますですね。  好きなシーンは、木村の家での朝とか。佐々木とは対照的に、3人の中ではひとり木村だけが人生を前に進めている。その証しを手にした時にこぼれた涙は、不甲斐ない自分に対するものか、それとも自分よりもっと進むことができなかった佐々木に対する憐憫か。もうひとつ、あまり女っ気の無いムサい映画なのですが、所々出てくる女優さんは結構可愛いのです。特に可愛かったのが、萩原みのりが主人公に謝るシーン。「アレはワタシが間違った」実にイイ表情でした(久方ぶりにビビッと来ました)。熱いラストも、私は(全部ひっくるめて)好きですね。
[映画館(邦画)] 7点(2020-12-17 18:47:42)
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