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パブロン中毒さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 914
性別 女性
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自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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541.  イン・ザ・カット 《ネタバレ》 
原作、監督、プロデューサー全部女。〝作り手〟はずばり「男の作った映画ばっか幅を効かしてるんじゃないわよ」女軍団である。 それも、一筋縄ではいかない強面のおばさんたちだ。男性のスタッフはさぞやビビっていたことだろう。 不思議なことに、NYでの撮影でありながら、どうにもヨーロッパ感がする。原因は「いまいち汚い」ことだろうなあ。ここでは、新しい建物とか、ツルツルしたものが一切映っていない。加えて、屋内はどこも小汚く、何日も掃除していそうにない。これが「ユーガットメール」と同じNYか?という感じがします。 〝人間〟も同じ。毎朝シャワーをあびてヒゲを剃っているような小奇麗な人など1人も出てこない。 ここにメグ・ライアンだ。クリーンで小奇麗なアメリカを体現してきた彼女。しかし、他の出演者と同じく、カンピオンの手にかかると、髪はボサボサ、服はヨレヨレ、今朝はシャワーを浴びてませんというそこはかとなく不潔な仕上がりに。メグ・ライアンをここまで不潔っぽく撮れることはすごいかもしれない。 さて、〝切り傷〟とはなんなのか、それは「男性に傷つけられてしまうという恐怖」ですね。 ここでは、スケートの場面にも表れているように、心理的にも、肉体的にも「好きになった男性は私を傷つける」という意味です。切り刻んでほしいという隠れたM心理ではなくて、怖れです。 フラニーはそれをずっと怖れていたのだけれど、マロイにのめりこんで、「ケガをするかもしれないけどそれでもしかたない」と思ってしまうわけです。そしてやっぱり危ない目にあってしまいますが、自力で切り抜け結果オーライとなるわけで。恐怖を克服したというおはなしですね。別に強烈なセックスを強調しなくても成り立つ話だと思うんですけど。 ジェニファー・ジェイソン・リーは、あんなキューピー体型で堂々の下着姿、すごいと思います。自分ではあの体型についていったいどう思っているのか、とても興味があります。 このごろ個人的に気に入っているケビン君、今回もイケてました。彼は、「ビューティーショップ」のオカマ美容師とかほかにもカメオ出演があるけど(きっと人がいいのだろう)毎回強烈な印象を残します。「バイバイママ」でも、ちょっとしか出ませんでしたね。ケビン君はこれからもカメオ俳優として(も)がんばってもらいたい。 *マロイ役をレグイザモにしたら、かなりイケたのではないかしら。
[DVD(字幕)] 6点(2006-11-14 23:06:44)
542.  陽のあたる場所から 《ネタバレ》 
これはどう見ても女医さんはまともな精神状態じゃないですね。 だいたい己の意に反する他人とは、まともに会話すらしないという傲慢ぶり。 こんな人が精神科医でいいのかなあ。 コーラというのはイタリア人だけどフランス出身で、なぜか両親が居なくて祖父に育てられたというご都合な設定からすると、「私もいつも居場所が無いような気がして居心地が悪かったの」ということでしょう。 それでロアと接するうちに、ロアの中に「コーラの中でずっと泣いていた内なる子供」を発見し、ロアを治すことで自分を癒したい願望を満たしていた代償行為だったというところでしょう。 だから異常なまでにロアに執着する。ロアが消えたことで、自分の一部が無くなったかのような不安を感じた。 だけどもロアにはロアの人生があり、ときどき出奔するのも発狂するのも日常の一幕だった。 アイスランドに上陸してからの異常なまでに敵意むき出しなコーラの態度と、淡々と日常生活を営むロアを比べると、どっちがより病人だかわかりませんね。 コーラが本当に求めていたのは「私は居場所がなくていつも日陰にいたの。だから私を治して。私を癒して」ということだったんです。ラストの2人の日向ぼっこの時点でコーラはやっとそのことに気付く。実はロアのほうがコーラを心配していたこと、一緒に連れて行ってというのは、コーラが心配だからだったなのよね。 コーラという人物についてあまりにも説明がなく分かりづらいので、日向ぼっこの場面でじわじわと感動を呼ぶためには「本当は傷ついて歪んだ自己を抱えるコーラ」を表現する何かが欲しかったところだ。それがないので島でのコーラの傍若無人で不遜な言動が「フランスで大学を出ているという単なるエリート意識」とも受け取れてしまう。 淡々としたシンプルな演出には好感が持てるが、もう一歩迫力に欠ける惜しい作品だ。
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-17 21:22:09)
543.  タブロイド 《ネタバレ》 
90分台という時間的な制限のためか、脚本の問題か、ベニチオの二面性への踏み込みが浅いように感じる。 冒頭の沼での沐浴場面などはミステリアスで興味をそそられるが、収監されてからは彼が犯人であって、マノロを騙して利用しようとしていることがどんな観客にも分かっているので、「ベニチオの言うことは本当か」「誰が犯人か」というところ以外に盛り上げる要素を作らないとダメ。 それは当然「切り込むマノロとはぐらかすベニチオの手に汗握るやりとり」でなければならないのだが…。残念ながら大不満である。せっかくダミアン・アルカザールという食えない役者さんを起用しながら、持ち腐れの感。 巨乳の姉ちゃんがプロデューサーというありえない設定のうえ、どうでもいいようなセックスシーンを意味ありげに入れてみたりして時間を無駄にし、肝心のところに手を抜いている。こういうストーリーで、サービスエッチなんていらないんだよ。ほんとに。ハードに行けハードに。 カメラマンやプロデューサーが、良心の呵責に悩まされてマノロとぶつかりあったり、個人行動に走るような展開もあってしかるべき。(だって、女の子の死体があるのを知っていながら誰にも言えない状況なんですよ?) また、生真面目な警部の絡ませ方もわざとらしく、意外性のかけらもなくうまいとはいえない。 エンディングのもっていきかたは、アメリカ映画では絶対に不可能な展開で、ある意味余韻を残す。(森の中の建物の内部を一切見せないで、「ああまたやっちゃったなあ。しかも義理の息子を。」と観客に分からせる。) 自分以外の男のタネによる子供を殺し、同時に家ではベニチオ本人のタネによる赤ん坊が誕生、なんだか、ライオンのオスの乗っ取り行動に似ていますね。大変皮肉です。 しかしなんにしても力不足。 レグイザモはそれなりにイカしていたんだけどなあ。あの巨乳は本当に必要なかった。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-15 12:10:53)
544.  フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い 《ネタバレ》 
シングルトン監督の作品は初めてだった。いや、正確にはマイケル・ジャクソンのショート・フィルムを見ている。あれはなかなかよかったな。 それでこれ。なんだかものすごーく惜しい気がする。 白黒混ざった養子の兄弟という設定はおいしいのに、どうもそれを生かしきれてない。 思うに、ママに対する愛慕の念が描き足りない。ママの人柄やエピソードが感じ取れる場面をもっとつくるべき。兄弟だけでなく、ママの死に対する町の人々の反応ももっと丹念に拾うべき。それでこそ、敵をゴミのようにあっさり殺しても釣り合いがとれるというもの。 そのため、どうも乱暴者の兄弟が敵を始末しました。犯人のみならず弟とか味方の刑事も巻き添えになって死んじゃったけどね。終わり。て話に思えてしまう。 乱暴者の彼らが食前に神妙に祈るところとか、「家の中は禁煙だ」とか、このテのエピソードはもっと押してもよかったのになあ。変なガールフレンドなんかに時間を割かないでさ。 それとなあ。やっぱり、黒人の刑事は味方で、白人の刑事が悪者っていうあからさまな設定にはなんの新味もないですからね。 シングルトン監督は、世界に出たからには黒人仲間にだけウケていればいいというものではない。 スパイク・リーと比べると新しいものに挑戦していく心構えが足りない気がするぞ。 いろんな意味で残念な作品。ママはぜひともエレン・バーンスティン(エクソシストの)にして欲しかったところだ。
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-10 21:04:55)
545.  ぼくの美しい人だから 《ネタバレ》 
ありえない大人の童話である。 43歳(の役)にして頭の上におリボン。ムダ毛なんて気にしない。スーザン・サランドンでなければできないなあ。 2人の間に階級や価値観の違いによる葛藤はあるにはあるのだが、そこをすべて「愛こそすべて」で済ませていることがちょっとゆるいかなあ。もっと決定的な対立があってそこを乗り越えてくれないとなあ。エピソードが足りない気がする。 それにしても勘の鋭い女の人ってこわいですね。ちょっとしたことを絶対見のがさないからなあ。私なんて何一つ気がついたこともない。個人的にはそんなに強力にお互いを見詰め合わないほうがいいんじゃないかと思います。疲れてしまう。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-01 21:07:58)
546.  デッドマンソルジャーズ 《ネタバレ》 
これはけっこう捨てるには惜しいかもしれない。 実はこのシチュエーションは「プライベートライアン」のミラーたちとほとんど同じ時間、同じ場所なのですね。 そこでゾンビになったドイツ兵と戦うわけか。きっと見たことを後悔するようなク○映画であろう。と思いながらいつも手に取ってしまうしょうもない性癖の私だ。 ところが。ゾンビ兵以外との戦いもけっこうあるし、第二次大戦ならではの高性能じゃない武器を使っての野戦の緊迫感もけっこうあるし、私などの野外戦のシロウトは「そうか、敵の数が多いとか強力な火器があって正面から行ってもダメな場合は、分かれて側面から撹乱させてから正面が突入して手榴弾で決める、なのね」なんてことが分かったりした。(なんかおおざっぱな作戦だけども) 班内部の人間関係や戦争につきものの残虐行為もなぜか描かれていて、これは別にゾンビ映画を撮りたかったわけじゃないんだな。きっと。 なぜか狼男になってしまう部下まで登場し、いきなりラストで戦っているし。まるで変わったオマケがついているかのようだ。 「緊迫感のあるリアルな戦争映画が撮りたい」「そこまでお金は出せない。せいぜいゾンビとか出して毛色の変わったホラーに戦争を絡めるならOKだ。」と言われた作り手が、せいいっぱいの抵抗を試みた努力の後が窺えます。ラストの工場跡でのお粗末なドタバタを除けば、けっこうまじめに作っている気がする。 しかし、安い役者さんでもこれだけのものが作れるのだから、その世界の層の厚さを感じるなあ。売れてなくても、ひとたび小さな作品で役がつけば、味を出しまくるのですね。 「スケルトンマン」といい、トンデモ映画の中にもなぜか無視できない味のあるものも存在しますね。ジャンル分けできないような変わった作品だ。自分的にはク○映画には分類しない。そんなに損した感じはしない。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-26 22:24:54)
547.  綴り字のシーズン 《ネタバレ》 
一見普通以上に幸せに見える家庭。 妻は何年も前から精神を病んでいたのに気付かなかった夫。妻が午前2時に帰ってきても問い詰められない。変だ。 たまたまヒンズー教の本を買った時に尾行されてカルト宗教にオルグされた息子。息子を引き取りには行っても、根本的な話し合いもなく、カルトから離脱させるための何の方策も考えず、生意気な息子は言いたい放題。親父は押されっぱなし。変だ。 これはどちらも専門家の手を借りなければ解決できない問題だろう。 全部親父が悪いのか? 親父はアル中で家族に暴力をふるったか?浮気ばかりして妻を泣かせたか?ギャンブルにのめりこんだか?生活費を稼がず借金を作ったか?子供に性的虐待をしていたか? NOである。 私はこの親父がそんなに責められるいわれはないと思う。 自分の趣味を押し付けた?子供はともかく妻は立派な大人なんだから、嫌なら改宗なんてしなければよかったじゃない。親父がユダヤ教にのめりこんでいるからあてつけにカルトに入った?そういうことは自分で稼げるようになってからやりなさい。 そんじゃあ、アル中でもなく女遊びもせずギャンブルもしない料理好きのアメリカの親父はいったい何をすればOKをもらえるのか?親父なんてせいぜいそんなもんでいいんだよ。 ここの家では誰も冗談を言わず笑いのセンスがゼロ。そしてストレートに物を言ってはならずなんでも心にしまいこむ。ものすごく歯がゆい家庭だなあ。これは夫婦両方の責任だ。 娘はコンテストの最後にわざと間違える。作り手にとっては「完全を求めない」という意思表示のように思える。意味分からん。 スペルが言えたらそんなに偉いのか、日本人にはよく分からないがよっぽどスペルを間違える人が多いのだろうなあ。しかしオリガミって。なぜオリガミ。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-23 16:46:40)
548.  微笑みに出逢う街角 《ネタバレ》 
ゴージャスさを消そうと必死に努力しているソフィア・ローレン。この役にはやっぱり無理があるよなあ。ずっとお手伝いさんのいる生活をしているだろうに、車椅子の夫にこき使われる主婦なんて。このゴージャス顔で。リアリティはゼロである。(私はそこがいいと思うような通ではない。) ミラ・ソルヴィーノ。写真を撮りにアンゴラまで行ってしまうようなガッツがあるとはとても思えぬソフトな顔立ちにモデル体型だ。 デボラ・カーラ・アンガー。何に出ていても疲れた顔をしている。「お疲れ顔女優」のトップと思われる。今回はかなり顔がむくんでいた。 この3人が演じた女の人は、とにかく言葉で他人と勝負しない人種なのだ。芸術家だから。 「障害者だからって偉そうに人をこきつかってあんたは何様のつもり。」とか「親父がどんなに偉いか知らないがあたしの仕事に口を出すな」とか「ママを殴り殺しやがって刑期を務めたからって許さん。あんたなんか死ね。」とか口がさけても言いそうにない。 口が無くなったかのようにだまってうつむくばかりの3人。周囲の男の人たちはそういう女たちに中に入れてもらえずグルグル衛星のようにまわっているだけみたいに見える。 そして充分に鬱憤がたまったころに彼女らは突然行動を起こす。そういう人種みたいなのだ。 なんかうっとうしいなあ。好きじゃないなあ。思ったことは言わなければ分からないよ。それじゃ映画にならんのか?  
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-23 16:41:15)
549.  サイレン FORBIDDEN SIREN 《ネタバレ》 
あまりのくだらなさに途中でやめようかと思ったくらいだったが、あら、一杯食わされた。 しかし……あまりにもズルくないか? 意味なく異様さを強調している部分とか、30年前の事件だって、そういうことならば津山のウン十人殺しと同じ扱いで新聞に出ているはずじゃないか。それと、父のパソコンのムービー画面は幻覚だったということでないと説明がつかない。あの時ハンディカメラを構えていた隊員が居たわけないじゃないか。だいいちそんなものまだ無いし。それから、あばら家のボロボロ男はいったいなんなのか?あれも幻覚だというのか? このような強力なオチを用意するならば、複線をちゃんとしてくれないと。なんかとても残念な気がする。…冒頭の船の父の態度だけでオチ割れする観客が居るのだろうか。居たとしたらその人はすごい。  
[DVD(吹替)] 6点(2006-09-20 21:42:58)
550.  オルランド 《ネタバレ》 
原作は読んでいません。 「オルランド」→「エイダ・バイロン」→「大天使ガブリエル」という芸歴はティルダ・スウィントンにしか有り得ないと思うと味わい深いものがある。性の超越を意識した芸歴である。 「オルランド」、かねてから気になっていた作品だった。ついに見てみたが、こういう作品があってもいいけどその中身は残念ながら監督さんの自己満足のように思った。「バージニア・ウルフをこんなに理解しているのは私だけ」ってか。 男性のときのオルランドがどうしても男に見えない。かといって女に見えるわけでもない。 男に見えないオルランドがある日突然女性の肉体に変身したからといって、ティルダ・スウィントンが女性だと知っている観客にとっては驚きは少ない。「男性」→「女性」というのと「中性」→「女性」というのは違う。「男の体でも女の体でもいいから人間として生きたい」という主題は、「中性」から「女性」への変化では説得力に乏しいように思った。 ラストの歌う天使はコントを思わせる。衣装とセットは華麗。
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-18 19:34:24)
551.  マジェスティック(2001) 《ネタバレ》 
これは「死ななかった」青年の話。死ななかった人は多くの死んだ人の無言の存在を知ってはじめて死んでないことの重要さに気付く。死んだ人は死んでいるので死んでからは何も言うことができない。何か言うことができるということの意味の大きさを描くためにこの長さがあったのですね。でもジム・キャリーはやっぱミスキャスト…。そこんとこの情感(死んだ人対生きてる自分の対比)がもひとつ私にはピンとこなかった。トム・ハンクスの若いときにやらせたかった。そしたら大泣き。
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-12 22:18:43)
552.  ドア・イン・ザ・フロア 《ネタバレ》 
豪華キャストである。よくこの2人を揃えたものだ。子役だってブランド入りだ。 しかしその理由は。脚本か、監督か、出演料か。と考えてしまうくらいに、中身が薄いんだよなあ。 レッドフォードの「普通の人々」を思わせるストーリーだが、芸術家の身勝手さを描くというところは「ニューヨークストーリー」に出てきた画家も彷彿とさせる。2人の息子が同時に死亡したその事情はいったい、ということでラストまで引っ張るのだが、聞いてみるとそれも驚くほどのことではないし。 雑な映画ではないが、「少年の一夏の経験」というにはパンチに欠ける。エディーは何を学んだというのか?師匠の奥さんと60回エッチをして、小説の書き方は「細部に手を抜くな」と教わりました。終わり。 それにしてもキム・ベイシンガーの驚異的な若さには降参だ。どう見てもミミ・ロジャースより年上には見えない。どこをどうお直ししているのか知らないが、本当に不思議だ。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-10 14:08:53)
553.  ステイ 《ネタバレ》 
二番煎じ。パクリ屋。という向きもありましょう。 実をいうと私は指輪のところから中盤まで「アイデンティティー」のパクリかと思いながら見ていたのです。なので各種の釣り餌(雹とか盲目の父とかその他いろいろ)には「さもありなん」となんの迷いも感じなかったのだが。 例によって ネタバレしますので見てない方はお読みにならぬよう。 この作品において作り手が目指したのはたぶん「いまわの際の視覚化」と「臨場感」のようなものでしょう。なぜそう思うかというと、私にしてはめずらしくエンドロールを最後まで見てしまったからです。上空から撮ったまるではっきりせぬ映像、そこにこれまたよくわからぬ人物などがごちゃごちゃ急に出てきたり。これは明らかに魂の「視覚」(そんなものあるのか)というつもりでしょう。 ラストのご臨終場面に重きを置いたところも「ジェイコブ」とは全然違うし、死の間際の「臨場感」を目的としたということでしょう。そういう意味では、丹波哲郎と方向性は似ていると思う。 それと、この「STAY」は「執着」と訳すのが正しいように思う。2回目に見ると冒頭の高速道路からユアン・マクレガーに乗り移るようにシフトしているから、最初からネタばらししていたことになるのだが、(もちろん最初に見たときは?くらいにしか思わない)ヘンリーがサムとなってえんえん見せるワケのわからない自殺騒ぎ、これによるヘンリーの生への執着の「臨場感」も描きたかったのでしょう。 映画として「ジェイコブ」とどちらが面白いかといったらもう、監督さんの才能と力量が横綱と幕下くらいに差があると言わざるを得ない。 そういうことなのだが、エンドロールを見ながら妙にしみじみとした気持ちになるこの作品。いったいユアンのズボンの異常な短さになんの意味があったのか(普通に歩いて靴下が見える。座るとスネまる出し)。あとナオミ・ワッツにはダメ出ししたい。何に出ていてもナオミ・ワッツでしかないその大根ぶり(女トラボルタか?)。 結論は「ジェイコブ」の後に「ジェイコブ」なし。(丹波哲郎でお願いします。)
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-09 12:18:00)(良:1票)
554.  トラウマ(2004) 《ネタバレ》 
車で言い争ってるうちに事故って妻が死に自分だけ助かって…という序幕はなんだ、まんま「ヘルレイザー リターンオブナイトメア」じゃんか。 そんで、微妙にずれてる現実と、おぞましい幻覚部分はもろに「ジェイコブズラダー」である。首ふりオバケまでパクってるしさあ。 こういうわかりやすい冒頭を見せておいて、「ああー、またしてもいまわの際の夢オチか、もう飽きた」と思っていると…んん? ねちっこい刑事が現れて、なんだか非常に重要な事を口走るではないか。それでまた、エリッサの姉のキャリーの態度というのが…。2回目のキャリーとの会話でほぼ謎が解けるようになっている。 まあこれは…途中まで意図的に「ジェイコブ落ち」の気配を濃厚に出しているために、それなりの裏切られ感はある。 この映画の中では主人公のベンと他の登場人物が必ず「一対一」で描かれている。誰とでも常に「サシ」で話してる。例外は刑事部屋の事情聴取と2回目の交霊だけ。なのでどれが妄想でどれが現実か、観客は自由に推理を凝らして楽しむ仕掛けになっている。 それで一応私の推理では、ベンの部屋に現れる人物で完全にベンの妄想であるのはエリッサのみ。エリッサが実際は死んでいない証拠はマネージャーがベンを「哀れに思って」おり、ベンに復讐する気配が無く追い払いたいだけであることから。 蟻は飼わなくてよかったと思うなあ。意味不明だし。 あと、真実が分かったあとでは、中盤までのベンが妻を亡くした男として堂々ふるまっていたことが非常におぞましく感じますね。もしも身辺にこういう人がいたとしたら…妄想はあなどれないぞ。やばい。 フェロモン度はゼロであるがイギリスでは正統派のスターだというコリン・ファースがこんなドロドロ男を演じるという、もしかしてそれじたいがすでに「オチている」ことになるのかも?(コリン・ファースが正統ハンサムなことも疑問であるが) ラストの挿入曲が印象的。
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-09 12:04:48)
555.  この森で、天使はバスを降りた 《ネタバレ》 
守れなかったお腹の子の代わりに、ジョニー・B(と呼ぶイーライ)を助けるために死んでしまうパーシー。つまり彼女の人生は、かいつまんでいうと、9歳から義父に性的虐待を受け、実母はかばってくれないどころか口止めされ、16歳で妊娠したが出産を嫌う義父の暴力で流産させられ、病院から連れ出されてまたしても義父にレイプされ、思い余って殺して5年服役したが上記の事情により死亡。という悲惨きわまりない人生。それでも町の人に希望を残したからいいじゃないか。イーライも帰ってきたし、ハナも明るくなったし?…いちおうパーシーだって人間なんですけど。ジョーだって子供を持たなくてもかまわないと言ってくれたし、パーシーだって人生の収支計算からいくと、これから多少なりとも明るい人生があってもいいじゃない。パーシーに対するこれでもかのサディスティックな取り扱いに「ミリオンダラー・ベイビー」と似たような視点を感じます。 最後に登場するのは子持ちのクレア。「子供がつくれないから結婚できない」とパーシーに言わせたり、子持ちのクレアを当選させたり、なんか「女は子供を産んでナンボ」という念仏にも似た響きが聞こえます。空耳? 
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-02 23:56:40)(良:1票)
556.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
それでこの主役の俳優さんはいったい誰、とエンドロールに目をこらしたら、なんとエリック・バーナではないか。あの「ブラックホークダウン」のニヒルなデルタ兵士の。あまりの変わりように、2時間30分もの間気づかなかったという、なんということだ。 フランスの役者さんのことでは、オゾンの近作「5×2」の妖艶美人テデスキさんと、その父役だったロンズデールさん(ジャッカルの日のヨレヨレ警部)がセットで出ていて驚いた。(先日見たばっかり) それにしてもルイにはすっかりやられてしまった気分です。なんという妖しくやばい空気。出番が少ないのにルイの存在感がすごすぎる。「やばい男優」部門第1位を進呈したい。 この重苦しすぎる「ミュンヘン」、興行的成功はまず無いであろう。 私はスピルバーグが最も失敗したと思うのは、ミュンヘンの人質事件の様子ををフラッシュバックで事細かに入れてしまったこと。これは無くてよかった。そうすれば2時間でおさまったでしょうし。 これはだめ。そんなものをビジュアル化して見せるというのは、映画としては格落ちしより茶番に近づくだけだし、モサドのやったことの正当性を補足している感が否めない。モサドやアブナーや仲間の復讐心というものは、その原因となった事件をビジュアルで見せるのではなく、観客の想像力で見てもらうような演出をするべき。そこがダサい。 「憎悪の連鎖」というものに対して、スピルバーグは何かを示したかったらしい。最も得意な武器を使って。それで思い余って「こんなことを続けていてはダメだ」とセリフで言わしちゃった。それもダメだ。セリフで言わすなら言いたいことを本に書くとか広告を打っても同じじゃん。せっかく「映画」という得意技を使ったのになんだかちっとも映画になっていない。真っ向勝負すぎる。 スピルバーグという巨匠(?)にして力みすぎてなんだかなあ。 (「憎悪の連鎖」については、人類ははるか昔に特効薬を見つけていたのに。それは「婚姻」による「混血」です。血を流さない解決法はこれしかないのです。なのに現代ではこの方法がほとんど使われていない。「婚姻の自由」よりも、「憎悪の解決」のほうが重要な場合もあると思うけど(特に要人の場合)。異教徒だから結婚は難しいのがあたりまえだけど、もうこの方法以外には、無い。ためしにイスラエルの首相とPLOの代表の子女が結婚してみたらいい。)  
[DVD(字幕)] 6点(2006-08-19 23:08:40)
557.  シティ・オブ・ゴッド
これを絶賛していたプロの映画評論家がいた。 これが好きな人は、「善と悪」という概念の対立が嫌いな人だろう。 何が正しくて何がいけないか、作り手がジャッジを済ませていることが嫌いだということだろう。 それほどこの作品には「善と悪」の対立も、「正義」もない。 誰がどう転落しようとも、なんの意味もこめずに撮る。誰が死のうがセンチメンタルなBGMも一切ない。観客はただ事の成り行きを見せられているだけ。例えていうなら「神の町」に潜入カメラが常駐していて、そのマル秘映像を見ている気分だ。(私の大嫌いなやたらな手ブレ映像も疲れる) 確かにこういうのを見ると、「禁煙」だの「副流煙」だの「体脂肪」だの「適応障害」だの「ちょっとした交通事故」で大騒ぎするのがバカバカしくなってはくる。 それは「神の町」ではあまりにも命が軽いからだ。 戦後の日本に育った私たちは、「命が軽い」という状態に慣れていないのだからこういうものに困惑しても仕方がない。「神の町」というのは人間が最もアニマルに近い状態(弱肉強食)で暮らしているところだ。この映画はその状態を感情をこめずに描いて、出口が無さ過ぎる。「サバンナの食物連鎖」をNHKなどで見せられているのとどう違うのかわからなくなってくる。人間と他の動物はあんまり違わなくてもいいのか?カメラマン志望の少年の存在だけで、どういう方向性があるというのか?(同じ「感情をこめずに命が軽い状態」を描いた「シリアナ」では、「それぞれの正義という矛盾」「中東という魔物」という方向へ観客を引っ張っていくためだったし、「トレーニングデイ」の「モノサシの混乱」はラストで主人公が家族のもとで自分を取り戻すことで救いが示される。) なので「どうだい、みんなこんな原始的な弱肉強食な暮らしをしてみないか。」でもなく「どうだい、なんて悲惨で可哀想だと思うだろう。」でもなく「ここから先に進むためにはどうしたらいいか一緒に考えてくれ。」でもなく、まさに「撮りっぱなし」だ。 見ようによってはものすごく「大人」な作品なのかもしれないが、「無責任」という見方もできる。映画というにはあまりに「意味」に欠けているかもしれない。私は絶賛はしない。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-08-13 18:00:54)(良:2票)
558.  イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
ずっと前に見たので名場面だというラストの対決も「なんか橋の上?」程度でしかない。が、チャイニーズの女の子が襲われるシーンだけはしっかり記憶に残っている。 なんと彼女の部屋には真ん中には円形のフロがある。そしてこの子は男の子みたいな短髪なのよ。んで貧弱なアジア体型でしょう。その子がものすごく暴力的にレイプされるわけよ。なんか…監督の趣味なんだろうか。いただけない、と当時から思っているので、私の中の映倫ブザーが鳴り響いた一品としてリポートしときます。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-23 23:00:34)(良:1票)
559.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 
「エクソシスト」を激しく愛する私は大変楽しみにしていたのですが。 実話の映画化という面に重点を置くか、映画としての完成度をめざすか、重心が定まっていないように思う。それが、法廷のダラダラ場面などになってしまっているが、ダラダラ見せるなら見せるで、あくまで再現フィルムをめざして作ればよかったのに。そこにローラ・リネイの午前3時シーンが何度も出てくると、一気に「再現フィルム性」が低くなる。ローラ・リネイの午前3時シーンを何度も出すということは、「客観性」を低めて「お話度」を高めていることであるから、全体のバランスからするとヘンなんだよなあ。「エクソシスト」のような芸術性・完成度から見るとレベルが違いすぎる。 正面切って「ダメ」というほどの作品ではないが、製作側の目的がバラバラな感じ。 内容のことをいうと、19歳の女の子にそこまでの自己犠牲の念があったとは到底私には信じがたいぞ。誰でも「手紙」には自分に都合のいいことを書くと思うぞ。べつにいいじゃんか、ただ「今すぐ死にたくな」かっただけでも。常識的に考えたらそんなこと(手紙の内容の本人の決心のところ)有り得ないって。でも死んじゃったから勝手に「Saint」にされてしまってなんだかなあ。 あと、やっぱりローラ・リネイがなあ。ダメなわけじゃないんだけど、これがジョディ・フォスターだったらぐっとしまると思いませんか。たぶんローラ・リネイっていい人なんだと思う。いい人って、女優さんとしてはあんまり面白くない(しばしば。) それから、神父に迫力がなさすぎる。そこがリアルでいいと思ったのか知らないが、マックス・フォン・シドーのメリンを見てしまった多くの人にとっては、どんな神父が出てこようが役不足なのじゃ。超イヤなやつフリードキンのつくった「エクソシスト」はとにかくすばらしい!(なんのレビューだっけ) 
[DVD(字幕)] 6点(2006-07-22 00:49:11)
560.  スケルトンマン 史上最悪の死神<TVM> 《ネタバレ》 
いやいやこういうの好きなんです。 いいねー謎解きもなく、オチもなく、怪物に弱点もなく、誰もが主役と思っていたキャスパーは単なる脇役で、気がつくとおじさんが一人で張り切っているって、いったいなんなのよー。えっ。 このバカバカしさ、あなどれませんね。こういう風に期待を裏切られるのって好きですよ(えっこいつ主役じゃなかったのけ?的な) 「プレデター」+「スクリーム」+ホラーてな味わいで、5%くらい「山猫」が入っている気もする(冒頭のヘリ場面とか。) 私見ですが、スケルトンマンを倒すには、「弓」しかないのではないか? 捜索隊に若い女が4人も居る事じたいが有り得ない気もするし、しかも皆やたらと肌を露出するし、「あの子はレンジャースクールを卒業したから大丈夫」とか言っても全然そうは見えないし、生き残った金髪の女の子は銃の構えがシロウト同然でへっぴり腰だし。 そういうつっこみどころがかすんでしまうほど、ナンセンスで意味なく強いスケルトンマン。「ヴァンパイア 最後の聖戦」のボス吸血鬼並みの強さだぞ。マニア受けしそうです。なんとなく続編の匂いもする。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-07-19 23:06:57)
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