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561.  世界大戦争 《ネタバレ》 
「大戦争シリーズ」として、見てみたが、これは「宇宙」や「惑星」と違って、SFではないシリアスなドラマ。兵器技術がどんどん進歩して、ボタンひとつで、世界を何度も破滅させるだけの核ミサイルが発射できる、という事に気付いた人々が、恐怖を覚え製作された映画。DVDに収録された資料などを見ると、この映画のメッセージ、本気で世界に発信したいと思っていたのが判る。立派な映画人たちだと思う。  その手法は、まさかのバッドエンド。全編通して登場する人物を、最後たっぷり感情移入させといて、吹き飛ばしてしまう、その無情感。その恐怖。そこんところを、得意の特撮でたっぷり描こうというわけだろう。その部分の「爆裂的」な破壊シーン以外は、いいセン行ってると思う。相変わらず模型の戦車やミサイルはチャチだけど。   高野さんが言った「日本人は世界ではじめて火薬兵器にやられ、次に原爆、ビキニ環礁での水爆、常に悲劇を味わってきた。だから我々日本人こそが、再び人類の上に不幸を招いてはいけないと言い続けるべき」という、ちょっとこじつけっぽい言葉も、すごくよくわかる。今現在では、「最初」でこそないが、それに原発事故の放射線汚染が、加わっている。  この映画は、核戦争の危機の話だが、冷戦の去った現在でも核の恐怖は続いていることを、我々はイヤというほど思い知った。しかも、今回のは正面きってみんなが反対というほど、単純な話ではなく、相手も軍じゃない。今の相手は、利権と慢心。手強い相手だ。  また、ミサイルに逃げない一家のバックに流れるラジオの声、「冷静になれ」というのが、イマドキの「直ちに影響はない」を思い起こさせ、ちょっと恐ろしくなる。 
[DVD(邦画)] 7点(2011-07-28 11:12:41)
562.  惑星大戦争 《ネタバレ》 
 大まかに言うと、地球を侵略しようとしている宇宙人に対して、近場にあるその基地を見つけ、攻撃して勝つ、という話。最後の本土決戦がないだけで、基本的には「宇宙大戦争」とおんなじセンス。  そして、今回の目玉は、かなり宇宙戦艦ヤマトに影響を受けてはいるが、昔からの東宝の夢「轟天号」。これとガレー船をモチーフにした敵戦艦の戦いらしい。でも、轟天は古臭い東宝特撮の世界観で、未だにエンジン噴射に煙が出る始末。敵戦艦との一騎打ち戦も、細かい描写がいい加減で、艦の位置関係と、砲塔・砲撃の向きが、メチャクチャで、かなり萎える。たぶん相当の工夫の結果なんだろうが、あの「リボルバー」も、もっと細かい所詰めなくては、戦闘機が装填された後、回転によって斜めになっちゃってるし、発射時には完全に逆さになるぞ、アレ。しかも最後のリボルバービームってどうなってんのか?という疑問がわく。そもそもあれの利点がわからない。あそこに色んな武器を入れて、臨機応変に使う位の工夫を見せろ。  んー、期待したんだがなあ。基本点5点。約20年も前の映画から、進歩していない基本姿勢に-4点。浅野ゆう子のかわいらしさに3点。轟天への固執と描写のダメさに、に-2点。で、総合で2点。 
[DVD(邦画)] 2点(2011-07-26 20:32:04)
563.  宇宙大戦争 《ネタバレ》 
昔の人は律儀というか、真面目だったんだろうな。 宇宙人が人類に最初にコンタクトして、地球人が相手の月面基地を発見、出撃し攻撃、その後全面戦争になって、勝利する、なんて、一本の映画には荷が重すぎるに決まっている。が、最期まで描かないといけないという、固定観念というと時代的にかわいそうな気もするが、そういう律儀さが、スターウォーズを見ている今の我々には、なんて無謀なことを…という思いを抱かせる。もっとも、そこを解決しても、特撮技術がその分向上するわけではないのだが、少なくとも「局地的少数人数で物語が進んでいる感」は、何とかできたかも知れないのに。 で、そのムリを強引に推し通した結果、あらゆることが、安直に進む。 すでに相手の星深く入り込み、地球人の一個人を洗脳するテクノロジーを有している相手が、月面基地でまんまと敵の接近を許し、あまつさえ設備を破壊される。ここの宇宙人の描写、特に女性隊員がさらわれそうになるシーンなどを見ていると、高度なテクノロジーを持っているとは言いながら、制作陣はやっぱり侵略者を下等生物と見ているフシがあるのが、かなりイタイ。これ、当時の日本人の「外の人間観」だったりしない?  ちなみに、いま見て気付いたこと。劇中登場するコンピュータ「HIPAC」ってあのパラメトロンを使った日立の国産コンピュータだったんだ。 また、カナダの国旗が今のと違うとか。 
[DVD(邦画)] 4点(2011-07-26 03:37:04)
564.  ギターを持った渡り鳥
 スナックのカラオケでおじさん達が時折歌う、どことなくウエスタンっぽくもあり、南の汐の香りをも感じる甘いメロディの、この歌を主題歌に持つこの映画を、前から見てみたいと思っていたのだが……。  今まで幾つか見てきた日活アクション映画と同じく、たいして工夫もなく成り行きで事が運ぶ事件、それでいて後出しジャンケンのように後から判る重大な事実。当然伏線なんてほぼ皆無。なんのために要るのかわからない登場人物。まあ3週間で撮影されて、クランクアップ後3日で初号試写だもんな。凝った映画は作れないよな。  それでも、基本的な路線、「カッコイイ旭、美しいルリ子、派手なアクション、風光明媚な土地の風景」によって、成り立っている邦画黄金期の一本。 
[DVD(邦画)] 5点(2011-07-24 01:25:33)
565.  銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー 《ネタバレ》 
CGの999ショボすぎ。車体の表面に何のテクスチャも無いのっぺらぼう。連接棒周りだけが異常に明るい。 それに引き換え、手で描いた部分の絵の上手さ。特にメーテルの絵は全ての映画版の中で一番だ。それだけにこの出来は残念だ。 政治的な事情で、完結しない導入編なのだろうが、それが恐らく999の寿命を縮めたのだと思う。  太陽が超新星化して、地球も壊滅したという、とんでもない風呂敷広げちゃって、たたみ切れる感じがしない。クレアの再生がヒントだとすると、その解決は、今までの999世界にはなじまない「魔法」しかない気がする。 それに、いくら原作「エターナル編」の映画化と言っても、世間では全2作のイメージは強い。鉄郎の顔が元通りになるのはいいとしても、メーテルいつまでその体なんだ?とか、車掌さん元の体にもどらんのかい?とか、思っちゃうよね。どうしても。 
[DVD(邦画)] 3点(2011-07-22 05:14:52)
566.  さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 《ネタバレ》 
 999を見て、順番だからと30年ぶりに見たが、好きじゃないものはやっぱりキツイ。   基本的に世界観が前作と違いすぎて、「あの」999の世界とは思えない。戦いを描くのは悪いとは言わないが、前作は個人個人の闘い、ウエスタン的で、今回のは、組織的な戦い、戦争映画的だ。もう、完全に世界が違う。   前作の、「母の体と娘の心」の喪失に対し、その逆の「娘の体と母の心」が残っているというのは、物語を続けるには、まあ巧い言い訳だったかも知れないけど、そのおかげで、基本的には「前作の繰り返しの宿命」を負い、それにより前作の意義を失わせる結果になった。これは、残念を通り越して、前作ファンへの裏切りのレベルだ。あんまり前と同じじゃぁな、という訳か、黒騎士ファウストなんてモノを出した。その名の示す通り、悪魔(機械帝国)に魂を売った男で、鉄郎の父。しかし、結果的にこれが「ダースベーダー丸パクリ」で、なんとも情けないし、最後のやられ方が安っぽいテレビドラマ的。サイレンの魔女については、訳のわからぬ「機械エネルギーを吸収」なんて設定にせず、宇宙の海に時折発生する伝説の災難、にでもしたほうが良かった。そうすれば、少なくとも999が蒸気機関(!)で走らなくてもいいし、何しろ機械化人のエネルギーが「人の命」であることを、直前までのドラマで言っているんだから、ヘンだろ、機械だけに作用するの。   演出としては、999の発進の時、車掌に引っ張り上げてもらって乗ったり、ぎりぎりで線路が崩れたりする演出が、これもまた安っぽいテレビドラマ的で引く。大体アンタ、終盤でこの列車は、空間を流されながらも走り続けるのに、何でレールが要るんだよ!   老パルチザンだけは、松本零士の描く老戦士そのもので嬉しい。特にポイントを切り替えた後の、鉄郎を見送るセリフ、紛れもなく彼のセンスだ。 絵的には、結構松本テイスト溢れていて、好印象。特にコントロールセンターの999の入っていく部分、意味もなく壁中"松本ゲージ"なのだが、彼なら絶対こう描くだろうと思って嬉しくなる。   総合的には昔嫌っていたほど、悪くはないが、どう甘めに付けても5点がいいとこ。  
[DVD(邦画)] 5点(2011-07-22 05:11:58)
567.  荒野の1ドル銀貨 《ネタバレ》 
高校生の頃にクラス一の美少女のオススメだったのを思い出して観たが、廃屋に来てからがまあ退屈なこと。 それと、悪党側が悪党なのは判るが、やっと探し当てた「証拠」が手配書って、大雑把すぎ。もっと具体的な悪事の証拠なのかと思ってた。あんなの、近隣の司法関係事務所にあるだろうよ。  あと、タイトルになった、命を救った銀貨、穴開いてるって事は、弾貫通したってことだろ?死なないか?普通。 
[DVD(字幕)] 4点(2011-07-21 16:18:46)
568.  私は貝になりたい(1959) 《ネタバレ》 
 こういう映画って、どうしても「反戦」のメッセージを読み取らないといけないと言うような風潮の中で、学生時代を学んだ。当然、その時代に自主上映会で最初に観た時には、「この映画は、反戦を訴えているんだ」と考えながら観た。しかし、今から見るとまだまだ戦後を引きずっていた、あの時から時間が過ぎ、"洗脳"も溶けかかってきた今、これを見ると、この映画の主題は「絶望」ではないかと思えてくる。  激しい戦闘シーンで殺し殺される恐怖を描くのでもなく、戦闘による重症や被爆などによる悲しみを見せるでもないこの映画が、かくも絶望を思わせるのは、表題にもなったこの「今度生まれ変わるときには、誰にも邪魔されることもない、深い海の底の貝になりたい」という言葉に現れている。直前に妻や子供に対して、もう一度会いたいという思いを綴りながら、来世にはもう何ものとも関わりないことを望む。すべてを拒絶する絶望感。「戦争」というよりは、理不尽に対する怒り。いや、怒りという能動的な力もない悲しさ。  同じように戦闘のない戦争を描いた映画、「戦場のメリークリスマス」のハラ軍曹も、同じように死刑になる。彼もまた、自分の行動は、日本軍の軍人としては当たり前の行動だと理不尽を嘆く。それでも彼は「メリークリスマス」と祝いの言葉を他者に与えた。   豊松の絶望感、いかばかりであったか。 
[DVD(邦画)] 8点(2011-07-20 15:09:22)(良:1票)
569.  銀河鉄道999 《ネタバレ》 
この映画は個人的には低得点は付けられない。自分でお金払って観た初めての映画、友人と初日に徹夜した映画。 だからという訳でもないが、多くの人が評価し、好きだというTVシリーズよりも、私はこの映画版の方が好きである。というより、TV版は好きではなかった。 透過光を大胆に使った、美しくセンスあふれる画面。(ホテルの窓からのメガロポリスの景観だけが残念だったが) TV版のように、いつも悲しそうな顔をしているわけではない、表情豊かなメーテル。 TV版のように、「鉄といえば灰色・窓といえば水色」のようなステレオタイプではない999の色デザイン。 TV版のように、「悲しい場面に悲しい曲」のようなステレオタイプではない、美しい楽曲。 世界観にマッチしている、ちょっと頼もしくなった鉄郎。 主人公をフォローする"スター"、ハーロックとエメラルダスのカッコ良さ。 名画の一シーンを見ているような、別れのシーンの切なさ、やさしさ。(これ自身、すでに名画か。)  どれも、映画版ならでは、の魅力である。  他の多くの物語に見られるように、人々の殆どが、それを渇望しているという訳ではない、「永遠の命」。鉄郎は復讐の目的のために、それを欲しただけ。だから、実は永遠の命に関する描写もドラマも殆ど無い。強いて言えば、クレアとシャドウのエピソードくらい。機械伯爵は根っから悪いヤツの描き方だ。だから、「機械人間たちを見ていると、永遠に生きるだけが幸せじゃない」のセリフが、妙にこそばゆい。この映画の唯一の弱点は、このくらいしか思いつかない。 
[映画館(邦画)] 9点(2011-07-19 17:42:01)
570.  転校生-さよならあなた- 《ネタバレ》 
 少年と少女が、思春期を乗り越えるという、オリジナルに比べて、今作は「命」をやり取りするすごさ。少年は少女の体のまま自分の死を覚悟したし、少女は少年の体で生き続ける一方、自分の体の死を見守る覚悟をした。しかも少女は、一瞬のうちに「本当に死ぬ側」に転換する。  実を言うと、この元通りの展開の後、病も同時に去るのではないか、と密かに思っていた、というより期待した。オリジナルのように、ファンタジーとして結末をつけて欲しいと願った。しかし、見ているこちらよりも、この二人は怯まないで、運命を受け入れた。彼女は、彼が死なないで済んだのを、おそらく安堵したろうし、彼は、彼女が自身の中に生き続けるという実感を持っていたのではないか?  この、強い結びつきを胸に、少年はさらなる一歩を踏み出してゆく、というのが今回の映画のテーマなのだろう。  切ないファンタジーだった前作と比べて、なんと強い心の物語なのだろう。これで中学生とはちょっと凄過ぎる。二人は高校生でも良かったと思う。 
[DVD(邦画)] 8点(2011-07-18 03:23:49)(良:1票)
571.  時をかける少女(2010) 《ネタバレ》 
換骨奪胎というのだろうか?巧く作られていると思う。 今回、あるTVドラマの影響で、「失われた忘れじの想い」というテーマで知世ちゃん版を見直した勢いでこれも観てみたら、リメイクというより続編なのでびっくりした。 そして、知世ちゃん版で私が不満だった、「"真実の愛"と映画冒頭で示された、知世ちゃんの深町に対する思いが、全然納得できない」という問題が、今回、その部分が描かれていない事によって、却って問題なく受け入れる事ができたのが不思議、というか皮肉。そればかりか、薬学を専攻して、時間を飛び越える薬の研究を続けていたのを知って、「忘れじの想い」の強さに感動。  ところで、今回の時かけは、意識的に時間を越える話なので、前作のような「タイムリープの不思議」な感じがなくなった。母のメッセージを届けるという目的が付いた割には、あんまりそっちに熱心な感じがしないのは痛い所。でも今回の映画のキモは、涼太くんとの想いだから。 と、ここでふと思い出した。そういえば、昔「Wの悲劇」という映画がやはり原作を劇中劇に閉じ込めて、全く違う青春ドラマに仕立ててあった。あの頃は、観客はミステリなどではなく、薬師丸の青春ドラマを求めていて、作る側も原作本屋とのしがらみを乗り越え、それを成し遂げた。  ああっ!?今回の時かけも、この仲里依紗という少女のための映画だったのか。でも、そういう映画って、何故か魅力的だよね。 /*上記一行、2020.3.2変更*/ ……というレビューをさっき間違ってアニメ版の方に投稿してしまいました。
[DVD(邦画)] 7点(2011-07-18 01:06:37)(良:1票)
572.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
なるほど、世間で評判良かったわけだ。 かく言う自分も、知世版、里依沙実写版と比べて、これが一番面白かった。 オリジナルなストーリーでちゃんと時をかける少女になっているし、何より少女と少年の気持ちが、自然で(特に知世版にあった)不可解感がない。 そして、この版の一番の特徴で、私の一番気に入っている所は、「真琴の気持ちが無かったことになっていない」という事だ。劇中、少年の告白を「無かったこと」にした真琴が、それを再び言わせてあげる物語で、真琴の気持ちを無かったことにされていたら、私はその作り手に対して、かなりがっかりした事だろう。  今回、私はさるTVドラマの「消された思い」の連想で各版の時かけを見てきたが、(春樹版は別として)最後に行き着いたこの版で、とうとう少女の思いが少女のもののまま、言わばハッピーエンドを迎えたのをとても嬉しく感じている。 
[DVD(邦画)] 8点(2011-07-17 22:21:15)(良:1票)
573.  紅の拳銃
日活アクションは、渡り鳥シリーズや、裕次郎のものを幾つか見たが、これほど伏線を放棄したような映画は、滅多に無かったように思う。 この時代のこういう映画に、そんなモノ求めるのが、ヤボなのかも知れないが。 赤木圭一郎がカッコ良くて、白木マリ・笹森礼子らが、キレイならいいのかな?話自体がもうちょっと面白ければなあ。 
[DVD(邦画)] 4点(2011-07-17 18:23:00)
574.  デビルマン 《ネタバレ》 
 さて、ワーストランキング4位の「期待の」デビルマン、最終的には良く期待に応えてくれた、という気がします。   ただし、戦争がおこる前あたりまでは、「仮面ライダー」のレベルを許容する心を以て観れば、フツーに観れます。いや、かなりお金かかってる感すら感じます。所々、ちょっとCG臭いところもありますが、そういう技術的な部分は、物語の出来がよければ、どうにでもなるものです。それと、原作への愛とか、リスペクトとかも、実はどーでも良かったりします。私には。精神論でモノが作れるわけじゃないですからね。しかし、この映画は東映の特撮映画なので、物語として「平成仮面ライダー」のノリで作られると困るなあ、と思っていたのです。が、スタッフはそういう系の人でないので、さすがにそれはないだろう、とも思っていました、実は。   まず、この物語の中で、明確に呼び分けられている、「デーモン」「サタン」「デビル(マン)」が、どう違って(または同じで)、どういう立場で、どうしたかったのか?まるでわかりません。どっかの地下から掘り出した、謎の生命体に合体されたのが、同じなのなら、デビルマンと他のデーモンの強さがあんなに違うのに、合点がいかないし、サタンは純粋種なのかどうか?もしそうだったら、何故、わざわざ生命体を掘り出したのか?とか、その起源とか、他の者たちとの関係がどうなのか?この異生物に対し、というかまずデビルマン自身、異形の者になった時点で自身のアイデンティティ的に、そのへん調べるでしょう、普通。   また、地球の何分の一かの規模で、闘いの破壊力の影響を及ぼしながら、打ち合った後に実に平和そうな浜辺があったり、女の子と少年が生き残っていたりするのも、なんでしょうね?  あ、思い出した。シレーヌって何のために出てきたんでしょうね?そして、あの人は何?サタン?  と、色々と解らない所、というか解釈のとっかかりさえ見えない映画でしたが、実は人間が滅んだっぽい時点(最後の大決闘)で、私は興味を失いました。なにしろなんにも感情移入できないから、あの後どうなっても、全然OKでした。   最後に皆さん、何度も言うようですが、「仮面ライダー」に比べれば、まだマシで、2点はあげられますよ。  
[DVD(邦画)] 2点(2011-07-16 09:43:58)
575.  禁断の惑星 《ネタバレ》 
55年前の映画とは思えない。いや、映像表現はたしかに古い部分もある。同時代の東宝SFと似たり寄ったりの部分もある。それはしかし、この映画を少しも貶めてはいない。幾つかのデザインは今でも優れているように見えるし、何よりこの物語性というか、異星の進化した人の末路と、現在の人の潜在意識が具現化するストーリーの妙が、素晴らしい。一年遅れて日本が作ったのが、地球防衛軍であることを考えると、やはり映画のそしてSFの先進国だと思わざるをえない。  それと、本筋とは関係ないけど、予告編に出てきた巻物字幕、スターウォーズの元ネタ?一番ビックリしたのこれかも知れない。あと、巨大なシステムの説明の時の構造物、大きな吹き抜けの真ん中に、パワーシステムらしい何かがあって、その間、柵もない渡り廊下がある図、これもデススターの中で見たような絵。やっぱり古典って凄い! 
[DVD(字幕)] 6点(2011-07-16 02:47:10)(良:1票)
576.  拝啓天皇陛下様 《ネタバレ》 
 軍隊というのをこういうふうに捉える人というのは、珍しい。  よく、「タダで飯が食える場所」として刑務所に何度も入りたがる、犯罪者の話を物語の中では見るが、それも軍隊となれば、普通は話は別だろう。それだけこの主人公は、体と心に自信があり、且つシャバでは苦労した人なんだろう。  生来の丈夫な体と、図太い神経で、軍隊ではさほどの苦労もなく、良き上官に恵まれた「ヤマショウ」は、天皇陛下の熱心な信奉者(というと語弊があるか)になる。、今で言うところの「ファン」なのか!  最後、ヤマショウが、亡くなった時、画面に手紙の文面が映しだされる。 「拝啓、天皇陛下様  陛下よ、  あなたの  最後のひとりの       赤子が  この夜  戦死をいたしました。」  これは、ヤマショウの視線ではなく、観客の視線の文面、我々が陛下に知って頂きたいと願う視線の、出すことの叶わぬ手紙なのだ。そして私は、ここまで来てやっと思い知る。この物語全体が、陛下に宛てた手紙だったのではないかと。ヤマショウが出そうとして出せなかった、ファンレターなのではないかと。 
[DVD(邦画)] 8点(2011-07-15 21:45:39)(良:1票)
577.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 
ゼウスのやり口が卑劣すぎて、最後メデタシ的に持って行こうとされるのが、とても不快。何いい人ぶってるんだ? そもそも、人間が神に愛を捧げなくなったと言うが、その前に神が人間を愛していないじゃないか。何故、人間たちにあれほどの苦しみを与えたのだ?この神たちにとって、マトリックス同様、人は単なる「電池」だったんじゃないか。 
[DVD(字幕)] 4点(2011-07-14 17:35:46)(良:1票)
578.  人間の証明 《ネタバレ》 
 息子のひき逃げを知り、自首したいと告げられた母、八杉恭子の言葉。 母「罪を背負ってこれからどうやって生きてゆかってことが、あなたの人間としての証なのよ。」、  えー!?人間の証明って、そういう事だっけ?  びっくりしたけど、その割にはこの母親は、最後に霧積に身を投げちゃうんですよね……。  原作は、約30年前に読んだきりなので、うろ覚えだけど確か、この物語のキモは刺された現場からなぜあんなに遠くへ移動し得たのか?→(母)我が子に思い切り刺す事が出来なかった、(子)現場から遠くへ行きそこで深傷を負うことで母を守りたかった、(刑事)それを平然と隠しおおせるのか?ってとこだと思っていたので、そのへん軽ーく描かれている本作は、『人間の証明』とは言い難いという思いが強い。  そもそも、人間の証明という原作は、その他の部分は『砂の器』丸パクリ作品で、そこの部分こそ、この原作の物語の「証明」だと思うんだよね。刺したときの躊躇い、それを察して、母を守る子、再現シーンはそれらをもっと分かるように、描くべきだった。  授賞式での発言で、日本人の子の死についてはクドクド悔やんでいるのに、ジョニーの死については、サラリと流す。それについての唯一のセリフは、「私はすでに麦わら帽子を失っています」。自分で差したのに、コイツ何なんだ?  また、どうしても終戦時の幸せな親子三人の中の母親と、GI向けバーの薄幸な女がつながらない。父が子を連れて帰国した描写、日本人は行けない事、取り残された悲しさの描写が通りいっぺん過ぎて弱い。だからそこが繋がっているように見えない。 
[DVD(邦画)] 4点(2011-07-13 20:24:40)(良:1票)
579.  十三人の刺客(1963) 《ネタバレ》 
リメイク版と比べると、何というか、半兵衛さんのキャラが薄い感じ。新左衛門との因縁・確執がちょっと迫って来ない。  でも、リメイク版より好きな部分が二点ある。 一つは、最後の砦での戦い。精鋭の13人とはいえ、随分とオタオタと戦っているリアリティ。あり得ないくらい、めっぽう強いってのは、シラケるから。 もう一つは、殿様が最後までヘタレだったこと。こういうのは、悪役に多少でも哲学めいた「理」があるより、この殿様みたいに最後まで将軍の弟とか、明石十万石の威光で虚勢を張るしかできない様が、最後やられる時に気持いいわけ。  基本のストーリーは単純でわかりやすいし、相手がどう出るか読み合う作戦の妙、殊に殿様の性格を読み抜いて、行列の道筋を推しはかるあたりも面白い。  ああ、そういえば、あれだけ精進し、実際に強かった西村晃、いくら刀持ってなかったとはいえ、最後なんで無様に死ぬかね? それと、最後に参加するやつの存在意義がよく分からない。最初から十三人ではいけなかったのかな? 
[DVD(邦画)] 6点(2011-07-11 18:59:25)
580.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 
放射線物質的な、危険度と思われていたものが、実は何でもないというあたりが、今この時期見るとちょっと切ないが、靴下などに対する、すごいモノモノしくて徹底した処理方法に、笑わせられる。勝手に暴れ回る「隠しモノ」にまつわるドタバタも、ハラハラさせられて面白い。 終盤、盛り上がりどころの、どこでもドアチェイスの部分は、機械に繋がっていなくても、お構いなしに機能しちゃう(しかも、向こう側からも)のが、ちょっとやり過ぎというか、「なんでもあり」になっちゃってるけど、面白いから良し。 恐怖の叫び声が、エネルギーになるっていう設定が、とてもユニークで斬新だったが、「笑い声でもOK!しかも、その方がエネルギー値が高い」ってオチは、さすが家族で見られるディズニーブランド! 
[DVD(字幕)] 8点(2011-07-11 15:07:07)(良:2票)
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