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エージェント スミスさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 161
性別 男性
自己紹介 兵庫県在住。
現在大学1年生。
小学6年の頃に地上波で見た「ダイ・ハード」がキッカケで映画好きになる。基本的に映画鑑賞は字幕もOKだけど、どちらかと言うと吹き替えの方に非常に強い興味を抱いています。
趣味 映画鑑賞。音楽鑑賞。
血液型 A型
星座 かに座

2月6日・・・
メッチャ久しぶりにレビュー書きました(笑)
随分長い間サボってましたが、これからまたちょくちょくレビュー書いていきたいと思いますので改めてよろしくお願いします!m(_ _)m

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41.  ターミナル 《ネタバレ》 
スピルバーグのこの前作である「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の流れをそのまま継承したヒューマンドラマ、と言った感じでしょうか。観終わった後は全体的にスピルバーグが良い意味で力を抜いて作っているような印象がありました。誰もが魅力的である登場人物たちに空港の広大なセット、巨匠の手にかかればやはり全てがとても輝いているように思えます。細かい突っ込みも確かに多くありますが、この2時間素直な気持ちで観ることが出来たので、そう言った所も今回は見逃せてしまいます(笑)英語が全く喋れない時点から空港生活が始まったハンクス演じるビクター。その彼が様々な人と交流を続けるうちに徐々に英語に慣れ、物語の後半ではスラスラと喋れるほどに。この物語で成長したのは彼だけでなく、その彼を取り巻く人々にも心、価値観が変わっていく姿がハッキリと伝わってきてこの映画の感動を1番高めている要素だと感じました。近作でますます心温まるヒューマンドラマを磨き続けているスピルバーグ。そんな彼の最新作「ミュンヘン」鑑賞を楽しみにしたいと思います。
[DVD(吹替)] 8点(2006-06-29 20:59:57)(良:1票)
42.  モーターサイクル・ダイアリーズ 《ネタバレ》 
特に大きな盛り上がりは無く淡々と物語が進む映画でしたが、それでも2時間飽きることなく観れたのはやはり演出が巧かったからだと思います。観ている側も主人公2人とともに旅をしている3人目の旅人のような感覚になり、2人の喜怒哀楽を感じるのも難しくありませんでした。随所で南米大陸各所の自然絶景を堪能でき、何度も困難に直面しながらも旅を続ける2人の強い友情に強く魅かれ、とても充実した2時間が過ごせたと思います。物語の流れが常に一本調子だったのが少し残念ですが、50年代の街並みも時代背景もとてもよく描けていたしこのような純粋な冒険ドラマを観れたということで8点です。
[DVD(吹替)] 8点(2006-05-28 18:46:19)
43.  レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ
初めて2枚組みのベストを聴いた時に凄まじい衝撃を受け、とても30年前のバンドとは思えないと感じたレッド・ツェッペリン。その彼らのライブが観れる記録映画ということで本作を鑑賞しました。1曲目から俺の大好きな曲「Rock And Roll」から幕を開け、リフがとてつもなく印象的な「Black Dog」。熱狂的なイントロの「Since I've been Loving You」。幻想的な演出の「No Quarter」。前奏だけでも十分神的存在な「The Song Remains The Same」。曲の透明感が堪らない「The Rain Song」。テンションの高い演奏が聴ける「Dazed and Confused」。俺がZEPの中で最も好きで永遠の名曲と呼ぶに相応しいロックバラード「Stairway to Heaven」。両曲ともに完成度の高い「Heartbreaker」に「Whole Lotta Love」。収録曲はどれも素晴らしく彼らのライブバンドとしてのレベルの高さを強く感じさせるものでしたね。ボーカルのロバート・プラントは1曲目の時点で声がかなりきつそうで心配でしたが、ライブが進むにつれて声に表現力やパワーが加わっていき、彼のボーカルの資質を再認識しました。ジョンジーのしっかりと曲を支える力強いベースにボンゾの強力なドラム(特に彼のドラムソロはマジでヤバいです)。そして最強ギタリスト、ジミー・ペイジ。CDを聴いた時からずっと思ってましたがどうしたらこんなリフや演奏法が思いつくのか、彼の創造性と演奏力の高さには脱帽です。バイオリンの弦を使ってギターを弾き、12弦ギターの扱いも見事。このようなバンド4人全員が1つになれば劇中であったように観る者を強く引き寄せる最強のハードロックバンドになると実際に自分の目ではっきりと確認できました。個人的には既に何人か他の方も書かれてますが「Immigrant Song」「Communication Breakdown」この頃はまだ発売してませんが「Achilles Last Stand」も演ってほしかったなぁと(笑)途中、いくつか貴重なドキュメンタリー映像やメンバーの演技が見れたりするのでその点も良かったと思います。画像は悪くて既に「LED ZEPPELIN DVD」も発売していて希少価値は薄れていますが、ツェッペリンが好きな人なら観て損はない1作だと思います。あと、余談ですが俺と同じ世代にもっとツェッペリンを知ってほしいなぁと思いますね。俺の通ってる高校でツェッペリン聴いたことあるのは少なくとも俺と友人のNぐらいしかいないので・・・(苦笑)
[DVD(字幕)] 8点(2006-03-15 16:24:48)(良:2票)
44.  史上最大の作戦
今ちょうど、学校の世界史の授業で第二次世界大戦時の世界動向について学んでいてその中でも俺が最も興味を持ったのがノルマンディー上陸作戦でした。何年か前にあの「プライベート・ライアン」でその上陸作戦の様子を観ましたが、その戦争があった時代により近い年に製作された本作ではノルマンディー上陸作戦をどのように描いているか非常に興味が沸いて鑑賞しました。 まず、今から半世紀近くも前の作品なのにも関わらず個人的に観ていて全く飽きませんでした。確かに上陸時の描写やその他の戦闘シーンでの迫力は他の方も多く言われていますが、「プライベート・ライアン」の方が圧倒的に上です。しかしその作戦に行き着くまでの流れ、将軍や兵士たちの人物描写も当時にしては非常に秀逸だったと思いました。あの聞き覚えのある主題歌も映画にとても馴染んでいた気もしました。「短く深く」の「プライベート・ライアン」、「長く広く」の「史上最大の作戦」、あの最も長い日のノルマンディーを描いたこの2作を全体的に見比べることによってあの作戦をよく知ることが出来ました。
[DVD(吹替)] 8点(2005-12-13 22:35:50)(良:1票)
45.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
傍から見ればどこにでもあるような普通の家族。この映画を観た後俺は今、このように普通の家族でいられている幸せを十二分に感じていました。物語の流れは中盤まで感動ドラマの王道を通っていたように思えましたが、ラスト15分で回想録での意外な事実や伏線が盛り込まれており、この映画をただの泣ける定番の映画では終わらせないような工夫が見られました。このストーリー構成のみならず、俳優の演技、ひたすら美しさを感じた映像、感動を引き立てる素晴らしい音楽(主題歌は別として・・・)、その全てがひたすら際立っていたと思います。また、俺が巧のように家庭を持つようになってから再びこの映画を観ると、どのように感じるのか非常に興味深いです。確かに観る前からほぼ結末は分かってしまうような映画ですが、その結末へ持っていくまでのスタッフ、キャスト双方の実力と努力が深く垣間見えた映画だと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 21:47:38)
46.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
続編は当たらないと言うジンクスはこの映画には皆無でしたね。前作以上に自発的に行動を起こすボーン、目にも止まらぬ格闘技の素早さも健在。主人公ボーンの人物描写もより深みを増し、アクションもより凄みを増していて満足できる内容でした。ボーンの恋人を開始わずか30分ほどで退場させる展開にも驚きでしたが、1番驚いたのはやはり一般車巻き込みまくりのカーチェイスでした。CGに頼らずに生の迫力に徹した事でとても見応えのあるシーンになっていると思うし、リアルなカメラワークも秀逸です。ただカット割りが細かすぎて少し観辛く感じたのが唯一残念でした。劇中あれだけ国を移動しているのに観客を混乱させないように見せる製作者側の実力も素晴らしいです。マット・デイモン=ジェイソン・ボーンももはや完璧なハマリ役となっていると思うし、次回作も本作と同じくらい高い水準を目指して完成度の高い3部作を作り上げてほしいですね。
[DVD(吹替)] 8点(2005-08-19 16:12:11)
47.  ソウ 《ネタバレ》 
意味深な冒頭からあっと言う間にこの映画に引き付けられ、ラストまで絶えずに続いていたたまらない緊張感。まず、この緊張感を生み出した圧倒的な演出力は素直に賞賛します。先が読めず目の前で繰り広げられている壮絶な展開に終始唖然とするばかりでした。俳優陣の演技もお見事。ゴードン医師役のケイリー・エルウィズの極限状態に追い込まれた時の演技は有り得ないほどリアルで本気で驚かされました。脚本も務めたアダム役のリー・ワネルも演技力、物語の発想力共に素晴らしい才能で今後にも十分期待できます。同じ状況に陥った全く見知らぬ2人を結びつける意外な接点に、随所に張り巡らされた伏線の意味。そして意外すぎるラストの衝撃。それら全てが従来のサスペンススリラー映画を遥かに凌ぐほどの重要性を持っており、この映画の完成度の高さが強く伺えます。ただ個人的には観てたら目茶苦茶ストレスが溜まったので、2度も観る気が起こらないので8点止まりです。
[DVD(吹替)] 8点(2005-05-03 19:47:38)(良:1票)
48.  トロイ(2004)
3時間近くもある映画だったんで、これまでずっと敬遠してたんですが学校が春休みでゆっくり鑑賞できる時間が取れたのでこれを機に観てみました。とにかくこの163分はあっと言う間に過ぎ去りました。比較的分かりやすい展開で終始飽きることなく観れたし、当時40歳とは思えないほどのブラピの容姿やアクションにも釘付けでした。迫力ある戦闘シーンに壮大感のあるカメラワークにも目を奪われ非常に楽しめました。このトロイにまつわる伝説などについては全く知らずに鑑賞した俺にとっても夢中になれる出来に仕上げたスタッフの実力も素晴らしいと感じます。ただ・・・ただ1つ疑問に感じたのがオーランド・ブルームが何故にこの役を引き受けたのかということ。最近、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」と大作、役柄ともに非常に恵まれている彼なのに何でこんな自身の愛欲で自らの国を滅ぼすという間抜け(?)な役を受けたのかと思ってしまいます。ま、それにも関わらず劇中は気にせずに鑑賞できたから良しと(笑)
[DVD(吹替)] 8点(2005-04-16 15:36:09)
49.  コラテラル
常に緊張感が緩まず、最後まで突っ走るスリルの良さは認めます。主演2人の(特にジェイミー・フォックス)演技も非常に良かった。マイケル・マン監督が描くロサンゼルスの夜の描写も秀逸。随所に散りばめた伏線の使い方もとても巧かった。誉めるべきところはそれなりに多かったんですが、そうでないところも。まずトム・クルーズ演じるヴィンセントが「本当にプロの殺し屋なのか?」と小1時間問い詰めたいぐらい軽率な行動ばかり。路地でチンピラ撃ち殺すところも銃にサイレンサーも付けずに普通にバンバン撃ったり、殺し方がターミネーター並に目立ちすぎるやり方ばかり(特にクラブでの大銃撃戦)終盤で自分が投げたイスでズッコケる等、多少間抜け(?)な面も含めて「あんたはいっつもこんなやり方でやってきたのか?」とまた小1時間問い詰m(略)マックスも最後の標的が分かったとたん一気に正義の味方に早代わりで(そりゃ標的が標的だからだと思うが)ヴィンセントと徹底交戦には少し違和感が。おとり捜査までしてた警察も劇中では殆ど役立たず。マイナス要素も多少ありますが俺を最後まで楽しませてくれたことは紛れも無く事実であり8点にします。
[DVD(吹替)] 8点(2005-04-04 09:49:23)
50.  スクール・オブ・ロック
ただ真面目にこの映画を観たらそれ程完成度がスバ抜けている作品とは思えないと思う。けど、この映画が1番強調してるのは、やはり「体制が何だ!?んなもん気にせずにひたすらロックで楽しもうぜーーー!!」っていう感じでしょうね(笑)ジャック・ブラックがひたすら全編に渡ってキ○ガイみたいに暴れまくる。それに子どもたちの超絶な演奏力が加わる。これだけでも十分この映画の醍醐味が感じれます。別に俺は特別音楽に詳しい訳ではないのですが、そんな俺でも鑑賞後に正直バンドやって楽しみてーなと思いました(笑)個人的にはラストのコンサートでギターやドラムのみならず、ベースやキーボードの子にも見せ場が欲しかったなぁと(カットされたんですかね?)。まぁロックや音楽にそれ程興味がない人にとってはあまり楽しめない映画かもしれませんが、俺としては久しぶりに鑑賞中は時間を忘れて楽しめました。最後にコピーが簡単なバンド、どなたか教えてください(笑)
8点(2005-02-09 19:04:02)
51.  ミニミニ大作戦(2003) 《ネタバレ》 
この映画を一言で表すと正に「痛快」と言う言葉がピッタリ当てはまりますね。確かに思い切りと言うほど印象に残るシーンが多い映画であるわけでもない。特別ストーリーに捻りがあるわけでもない。でも楽しめた。個人的な見解ですが、やはり登場人物1人1人にしっかりとした魅力と存在感があったからこそ、この映画は素直に楽しめる仕上がりになっていたと思います。マーク・ウォールバーグやシャーリーズ・セロンを始めとする「オー○ャンズ11」ばりの豪華なキャストが総出演していますが、「○ーシャンズ11」で感じた「この人は別に居なくても良かったんじゃねーか?」感が全くありませんでした。前半で早々に退場したドナルド・サザーランドも出番が少なかったもののベテランらしい演技力で好印象でした。アクションシーンもテンポが良く、とても気楽に観れました。本来なら7点が妥当だと思うけど久々に素直に楽しめる作品を観れたなと思ったので、1点おまけです。
8点(2005-02-02 18:49:30)(良:2票)
52.  世界の中心で、愛をさけぶ 《ネタバレ》 
正直驚いています。これほど人間の命の尊厳、純粋に人を愛することの大切さを切実に描いた邦画を観ることが出来たことに。その場その場の雰囲気をそのまま描き出すような鮮明な音楽、光加減を意識した素晴らしい撮影、この映画が扱っているテーマの重さなど全てがこれまでの邦画の一線を越えている。不満点を言っておけば、やはり皆さんのご指摘の通り突っ込みどころが多いこと。婚約してるんなら朔太郎は律子の足の怪我の経緯を普通だったら知ってるだろうし、律子の出身とか自分と思い当たる部分があることに気づいてるはず。重じいや他の脇役の人物像の描写も少し不足している。だけどその分、主役の若き日の2人に全力を注いでいるのは理解できます。特に亜紀役の長澤まさみ、朔太郎役の森山未來この両者の演技は完璧としか言いようがありません。劇中で純粋に恋愛をする2人の姿に、同じ高校生である俺も憧れを抱く程でした(爆)この点数は少し甘いかもしれませんが、キャスト、スタッフ共の今後に期待して8点です。
8点(2004-12-24 15:03:28)(良:1票)
53.  ドーン・オブ・ザ・デッド
本作を観る前にオリジナルの「ゾンビ/米国公開版」を観ました。オリジナルではジワジワと恐ろしさが感じられる仕上がりになっていましたが、リメイクされた本作では野球で言うと観客がバッター、作り手がピッチャーでバッターが常に球速150km級の豪速球を投げ続けられるみたいな感じでしたね。基本的な流れはオリジナルと同じく「ショッピングモールからの脱出」ですが、本作ではゾンビの描写、登場人物の数や役柄など細かい設定が多く変わっていました。特に皆さんがよく指摘してるゾンビの全力疾走ですが、アレは凄い!まるでカール・ルイスやモーリス・グリーンが大挙して襲って来るような勢いでしたね、ハイ(笑)まぁ勿論ノロノロ動きのゾンビも好印象なんですが、「実際に襲われたくない!」って言うならば、俺は前者の方ですね。映画全体的としてはオリジナルと比べて、とてもテンポが早く常に緊張感が途切れず、あっと言う間の1時間半でした。この監督は本作がデビュー作らしいけど、それにも関わらずこれほど楽しめる映画を作れるのはなかなかの手腕だと思います。だけど、登場人物が必要以上に多い。それに比例するかのようにドラマ部分の掘り下げが甘く感じましたね。それと無駄死にも多すぎる。チェーンソーが出た時点である程度嫌な予感はしてましたが予想通りに誤って人が切られたり、仲間同士で撃ち合いになったりとゾンビ外の死が目立ったのはあまり頂けないなぁと。個人的にはCJがムチャクチャかっこよく感じましたね(あと熱血吹替えの大塚芳忠さんも/笑)もしも俺がゾンビに襲われて死ぬんだったらCJぐらいにかっこよく死にたい・・・(←アホ)あと、ラストですがエンドクレジット内で描かれていたのは正直要りません。エンドクレジット直前のあの辺りで止めておけばスッキリして終われたのに・・・ってか今思ったらこの映画にスッキリもクソも有るわけ無いか(爆死) 
8点(2004-12-10 12:44:55)
54.  キル・ビル Vol.2
前作とは違い今回はR指定がないから、首が飛んだり足が飛んだりの血の祭典はないのかなと半分残念な感じで(←謎)本作を鑑賞したわけなんですが、観終わってみての第一の感想は今までのタランティーノらしさが本作では随分排されているなと感じました。会話でのセリフ回し、頭の中の何かが吹っ切れたかのような極上なおふざけ具合、それらが本作ではタランティーノ監督作にしては珍しく殆ど見受けられない。それらについての詳しいことは後に書くとして、まず本作ではエル・ドライバーが前作のオーレンを凌ぐほどの悪女ぶりを見せてくれる。トレーラーハウスでのブライドとの死闘も一瞬たりとも目が離せず、身近なものを片っ端から武器にする戦闘方法も好印象です。でも彼女が悪女ぶりが凄すぎるゆえ、バドの印象がその分薄く感じ、もう少し掘り下げてほしかったかなぁと思います。本作ではジャンル自体も前作と大きく変わり、前作がアクションコメディなら本作は、サブタイトルにもあるように「ラブストーリー」がメインに描かれています。ブライドとビルの回想シーンでの関係も「純愛」そのものだし、ブライドとB.Bの関係も「親子愛」。あらゆる「ラブストーリー」が劇中で展開されタランティーノにしては珍しく新しいジャンルにチャレンジしているのが伺えます。ですが、その中で自分が愛する映画へのオマージュも随所に盛り込み、「この映画はやはりタランティーノの作品なんだな」と、ふと何気なく考えたりしてしまいます(笑)まぁ確かに本作は大きく印象に残るほどの映画ではないのかもしれない。けど、俺としてはタランティーノの新境地が見えた気がしたので、本作を機にまだまだ色んなジャンルに挑戦してほしいと思います。個人的には濃厚なサスペンス映画を希望(笑)
8点(2004-10-25 17:18:20)
55.  テキサス・チェーンソー
オリジナルの「悪魔のいけにえ」は未見なので今回のリメイク版と比較出来ませんが、正直予想以上に怖かったです。観た時間帯が夜中だったのも要因の1つかも知れないけど、普通に皆でコンサートに行って楽しむはずだった若者5人が、1人の少女を車に乗せたことから全てが暗転し、やがてチェーンソーを持った不気味な大男に追い掛け回される、この非現実的で狂気そのものの世界に陥ってしまうギャップが何とも言えません。最近のホラーでもお馴染みの音で驚かす手法はこの映画でも健在で、元々ビビリやすい体質の俺は「バイハザⅡ」の時と同じく劇中何度もビクついてしまいました(恥)本編中で個人的に気に入ったシーンも幾つかあるのですが、その中で最も好きなのがレザーフェイスが陽気なにーちゃん(名前忘)をチェーンソー持って白いシーツが多く干されている中を追い掛け回すシーンです。あの後ろから来るか横から来るか、どこから襲ってくるか全く分からない感じが堪らなく俺もあの追われてるにーちゃんと同じ感情になり「助けてくれっ!」と思ってしまうほどでした。痛々しいシーンも数多く用意され、チェーンソーで片足を切られ傷口を塩漬けされたり、背中にフックを刺して吊るされたり観ているだけで気分が悪くなる描写が多くこの手の映画が苦手な方には相当キツイかと思われます。それとあの保安官。凄い存在感です。出番は比較的少ないですけど、それでもレザーフェイスに匹敵するほどの恐ろしさが滲み出ていました。(っていうかこの保安官役の人、「フルメタル・ジャケット」のあの鬼教官だったんですね。調べてみて初めて知りました(驚))近年、若干低迷気味のホラー映画の中では本作は群を抜く面白さであり、支持される理由も分かります。しかしそれなりに不満点もありました。まずレザーフェイスが本来人間であるはずなのに、あまりにも怪物として描かれすぎ。途中、転んで自らの足をチェーンソーで誤って切ってしまったり、ヒロインに反撃され片手を失うところで悲鳴を上げていたけど、それだけではレザーフェイスの人間味が少し足りないと。あと、あの殺人鬼家族の構成が全く分からない。誰が誰の子どもでどういう立場なのかの説明が全く無いのも気に掛かりました。その他諸々ありますが、この映画の全体的な完成度が高いのは認めざるを得なく8点にしました。近いうちにオリジナル版の「悪魔のいけにえ」も観てみたいです。
8点(2004-10-16 15:49:42)(良:1票)
56.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 
60年代のアメリカ社会風俗の中で、夢を持ち田舎から都会へやってきたが、それをどう実現すればいいか分からず、都会の孤独感に押し流される2人の若者を描いた本作。35年も前の映画なのにも関わらず、この映画から非常に強いメッセージを感じました。明るいカントリーミュージックに乗せて爽快にニューヨークへ向かうカウボーイ姿のジョン・ボイド。清々しすぎます。これまでカッコいい役が多かったダスティン・ホフマン。この映画での彼は今まで俺が見てきた彼とは全然違いました。そりゃカッコいい役でのホフマンも十分良いんですが、意外にもこういう役のほうがより彼の魅力を強く感じました。特にラスト20分での彼の演技は凄すぎです。これほど素晴らしい演技なのにオスカーを取れなかったのは非常に残念ですね。この映画のテーマは主役2人が出逢った事に大きな意味があると思います。もしこの2人が出逢ってなかったら、ジョーはラッツォと同じ運命を辿っていたかもしれないし、ラッツォもジョーが居なければ独り弱っていき、寒いニューヨークの廃れた家で孤独に死を迎えていたかもしれない。だからラッツォはジョーと出逢えて幸せだったと思う。固い絆で結ばれた友人と夢であったフロリダに行けて安らかに死を迎えることができたのだから。その他、良い点もたくさんあります。だけど、唯一悪かったのは随所で入る回想シーンや妄想シーン。あの映像は俺にとって生理的に合わなかったので減点対象になりました。
8点(2004-09-24 21:49:11)
57.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 
続編へ大きな期待を残してくれた前作のラスト。そこからどう繋げていくのか観る前から楽しみだった本作なのですが、マジ想像以上の出来でした。まずアクションが前作よりも大幅に全編に渡って繰り広げられ、前作でのアクションが物足りないと感じた人には、大満足の出来になったのではないかと思います。地下がメインだった前作ではゾンビの攻撃パターンも同じだし、恐怖度も比較的少なかった。けど、本作では地上がメインになりゾンビも人数、恐怖度共にパワーアップ。冒頭の導入部分から緊張感が高まり、それが最後まで途切れることなく続くので観た後は結構疲れました。けど、こういう飽きを感じさせないのも93分と言う短い上映時間と映画全体のスピード感があったからこそだと思います。登場人物の描き方が少し甘いかと感じましたが、まぁそれは仕方ないかと。クライマックスでのかつての恋人同士の戦いは、ホラーとアクションが続いた本作で唯一切なく哀しく感じた場面であり、好印象です。核爆発シーンやヘリ墜落もリアルな描写に思わず口開きっぱなしで、感嘆してしまいました。不満を少し言っておくならアクションシーンでのカット割が細かすぎ、カメラ動きすぎ。それに舞台も夜なので誰がどういう状況に陥ってるのかが分かりにくい場面も多かった。それと前作でも同じくリッカーが弱すぎ・・・3匹も居たのにアリスにあっと言う間に全滅させられてるし。あと、音で驚かす手法もあまり頂けない。あのおかげで劇中何度ビクッとしたか。まぁそれでも全体的な出来は同じ続編の「トゥームレイダー2」なんかよりは断然良いし、「シリーズの2作目は当たらない」と言うジンクスを打ち破ったのも素晴らしいことだと思うので8点です。あぁ・・・これだったら「3」が公開されたらまた観に行くかも。
8点(2004-09-19 21:08:33)
58.  ピッチブラック 《ネタバレ》 
前々から気になっていた作品ですが、なかなか手が伸びず最近になって「リディック」が公開したことで観てみようと思い、鑑賞しました。正直言ってこの映画を甘く見すぎていましたね。予想以上に完成度が高かったです。最近面白い題材が出尽くしたのかと思われるエイリアンとの戦いを描いたSF映画。けど、この「ピッチブラック」ではそんな事はありませんでした。冒頭から迫力ある不時着シーン。ここで一気にこの映画の世界観に興味をそそられ、いきなり唐突的に襲われる最初の犠牲者や荒廃と化した研究所。エイリアンの強大な恐ろしさを大いに見せつけられ、観ている俺もますますワクワクさせてくれます。日食して辺りが暗闇になってからも、この映画のテンポは失われません。むしろ、余計にテンポが高まりこの先どうなるのか全く分からなくなります。エイリアンに対抗できる武器が全く無いままリディックを中心に生還を目指し、ただひたすらエイリアンだらけの暗闇を駆け抜ける生存者たち。途中、極限状態の中、正気を失うオッサンや生存を神に託す神父さんや脇役の俳優たちの演技もお見事。そして何より最も良かったのがリディックにビン・ディーゼルを起用したこと。彼のおかげで映画自体の魅力をより引き立てていたと思います(ただ、ディーゼル自体があまり凶悪犯罪者に見えないのは痛かったが・・・)クライマックスもかなり意外な人物の退場にも驚かされ、全編通じて全く飽きを感じませんでした。この映画の影響で初めから観る気の無かった「リディック」も少し観てみたいと思いました。
8点(2004-09-13 19:44:29)(良:1票)
59.  シービスケット
物語の導入部分(前半)は登場人物像がそれぞれ分かりにくい上に、テンポも良くなく、妙に長く感じて眠気に襲われ「これで2時間半近くの間、ちゃんと寝ずに鑑賞できるのか?」とまで思ったほどでした。大恐慌時代の影響でそれぞれ大切なものを失った3人の男たちが一頭の馬、シービスケットを通じて再生していく姿には、観ている俺にも物語が進む度に深く感情移入していきました。キャストの演技や音楽が素晴らしいのはもちろんの事、レース中での撮影手法にも本気で驚かされました。騎手目線やスピード感溢れる横からのカメラワークは今まで見たことが無く、鳥肌が立ちました。ただの感動系映画なら絶対誰かを死なせてまで感動させようとするけれど、この映画に至ってはそんな演出は無くともここまで目頭が熱くなるような素晴らしい物語に仕上がる事が出来るんだって事を見事に証明してくれました(っていうかこの映画での出来事が実話って事が1番凄い!)誰にでもこの映画での登場人物のように挫折や絶望が訪れるかもしれない。けど、決してそこで気を落とし消極的にならず、常に顔を上げて前向きに生きなければならないと俺はこの映画に強く教わった気がします。最初にも言ったように前半の出来が少しイマイチだったのが、ヒジョーに惜しいところですが、そこを差し置いてもオスカー7部門ノミネートは十分納得の結果だと思います。(でも出来れば1部門ぐらい受賞して欲しかった気も・・・)
8点(2004-08-19 16:47:33)
60.  007/ダイ・アナザー・デイ
ボンド誕生40周年&シリーズ20作目で、雑誌などでもシリーズ最高傑作と各方面で大好評に加え、初めて予告編を観た時あまりの面白さに期待が沸点に達したまま鑑賞しました。確かにタブル記念作なだけにアクションは凄まじかったです。でも・・・その派手なアクションは冒頭やカーチェイスぐらいしか無いと思うんですね。あとは、ザオとの格闘やグスタフとのフェッシング対決とかがありましたが、それらは前者のアクションと比べたら小競り合い程度にしか見えない。もう少し工夫するなり大規模アクションを増やすなりして欲しかった。それと、あの衛星イカルスの威力も恐怖感も全然。残念と言うか過去作と比べて突っ込み所がやけに多いんだよな、この映画。ボンドもジンクスと出会って間もないのにいきなりあんな事しちゃってるし、ザオもあんな所をオープンカーで走って寒くないのか?と疑問に思うし、まぁここまできたら今回の007は贅沢なコメディ映画だと思って観てもいいってことですかね?>リー・タマホリさん
8点(2004-08-13 20:59:51)
053.11%
163.73%
284.97%
3116.83%
463.73%
5159.32%
6159.32%
72414.91%
84226.09%
91710.56%
10127.45%

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