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のはらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 606
性別 女性
ホームページ http://blog.goo.ne.jp/nohara-gogo/
年齢 53歳
自己紹介  映画とこのサイトには本当にお世話になっています。
 読み返すと稚拙で恥ずかしいレビューもありますが
 どうぞご容赦下さい 。

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41.  シザーハンズ 《ネタバレ》 
パステルとダークの混在する、美しい寓話。過去ディズニースタジオで働いていたこともあり、おそらく異彩を放っていたであろうティム・バートンが、自身のかけらをエドワードという不思議な存在に仕立て上げたような気がする。パステルカラーの住宅街で、その手業で瞬時にみんなの人気者になった「ハサミ男」エドワードは、またもやちょっとしたきっかけで異質、異物と騒がれ排除されていく。自分と違う、いや世の中の平均的なラインからはずれたものに眉をひそめる人はこの映画の中に限らず大勢いて、私もその中の一人になってしまう。きっと。孤独だけれど、一人穏やかに、誰に何を言われるでもなく、黙々と心の中の愛する人のために氷を刻む彼の姿は、メルヘンな画面ではあるけれど結構私に重いものを残した。私はこの映画を、劇場でたった一人で観た。映写機を動かしてくれた映画館の人ありがとうございます。確か暑い季節で、雪の舞うラストをボーッと眺め、色々考えながら暑い外の現実に戻っていった。たった一人で観たというこのシチュエーションのおかげで何故か2度目を観ないでいる。でもいくつものシーンがこうやってちゃんとよみがえってくる、大きな力を持った映画。
9点(2004-04-04 19:12:43)(良:3票)
42.  ベティ・ブルー/インテグラル<完全版> 《ネタバレ》 
私が観たのはこちらの完全版の方らしい。この映画は、鮮烈な画を脳裏に残し、鮮烈な傷を心に残した。あの海辺の燃えるバンガローのように、若くて美しくて、自分の愛した才能のために弾丸のように真っ直ぐ、命いっぱいに行動する激しい気性のベティ。そして、いつもいつも激しさでなく優しさでそれを返すゾルグ。海辺の町、パリ、田舎の家と場所を移しながらも二人の愛の関係は変わることはない。最後にはベティは心を無くし、空を見つめるような状態になってしまうけれど、なおもゾルグの愛は続く。ベティが羨ましかった。愛の形は人それぞれ違うものだと思うけれど、この飾らない気持ちを100%の形で伝てしまうその性格、周りを顧みることなく突っ走ってしまう行動性、それを受け止めてくれる、大切な片割れの存在。心をさらけ出して失敗し、躊躇と愛想笑いばかりが増える私には、毒のように強い彼女の純粋さが強烈に心にしみた。かなり長い時間の映画で途中抑揚の無い部分もあるが、二人の、時に大きかったり小さかったりするふれあいのシーンを最後までじっと見つめていた。ベティとゾルグと、溢れんばかりの感情を受け止め、切なくて泣けてきたのを覚えている。観てからかなり時間が経っているけれど、あの時の傷は今でも疼く。
9点(2004-03-25 03:05:07)(良:1票)
43.  12モンキーズ
絶望の未来から人類のために時間を超えてやってきた囚人が、美人心理学者を巻き込みキーワードのために奔走する。もの悲しいピアソラのテーマ曲と、独特の雰囲気を持つ未来世界。ブルースウィリスはよだれを垂らし、デッキブラシで2回もゴシゴシ洗われる。ブラッド・ピットは完全なマッドでお尻まで披露し、ヒロインマデリーン・ストウはぶっ飛ばされて鼻血を出す。雇われ監督としてある部分は妥協しつつ、ある部分は意地を張ってギリアムはこの映画を作った。この映画の中のギリアムらしい質感を保った部分が大好き。未来世界に登場する女性科学者の赤い手袋など、時折出てくるギリアム臭を強く放つシーンに身をよじりながら12モンキーズを私も追った。最初から伏線として現れていた空港での終演は、正直全然物足りない。一番大切なところがすべてギリアムに任せた演出とは思えないのはとても悲しい。でもそんなこと言いながら繰り返し観てしまう映画なのだ。ギリアムというだけで合格点になってしまう甘い私を許して欲しい。
9点(2004-03-07 13:19:30)
44.  病院坂の首縊りの家
数々の金田一モノの中で一番好きな作品です。このシリーズは犯人捜しよりも、時代背景からにじみ出る悲しみや、おどろおどろしい情景に魅力があると私は思います。少し暗い映像で、一人の女の悲しい運命を美しく表現していました。佐久間良子はもう言うことありませんが、桜田淳子も好演だったと思います。そして特筆すべきは草刈正雄。爽やかハンサム君の壁を壊しての演技が成功の基ですね。ホラーは苦手だけど、この手の感じの映画は好きなんです。最近の邦画には無い、底なしの妖しさ…。
9点(2004-02-29 19:13:50)(良:1票)
45.  蜘蛛女のキス 《ネタバレ》 
うわー、暗く、悲しく、後味悪く、だけどとても素敵な映画でした。ゲイと政治犯が監房の中で過ごすうちに、少しづつ心の糸を結び合う過程が描かれています。ゲイのモリーナ役、ウィリアム・ハートが特に秀逸で、落ち窪んだ目の囚人が、最後は愛のために走るレジスタンスに成り代わっていて、私にはとても美しく見えました。二人で房で語り合うシーンが多いのですが、モリーナの優しさやにじみ出てくるような悲しさが、刑務所という暗くて厳しい、硬い背景を和ませていました。二人の魂はどこに行ったのでしょうね。最後、空想の世界に旅立つバレンティノが愛しい女性と手をつなぎながらも「モリーナは?」と振り返るところがひどく印象に残っています。
9点(2004-02-07 19:36:40)
46.  24アワー・パーティ・ピープル
マンチェスタームーブメントの立役者、トニーウィルソンというインチキくさい男の半生。自らをストーリーテラーとして話は進行します。SEX&ドラッグ&ロックンロールがいっぱいで、がさついた映像にスラングの雨あられ。あんまり人には勧められません。でも80年代ブリティッシュロックに興味のある人なら見るべき。私の一番興味深い時代とはずれていましたが、それでもこの映画の前半は懐かしく危なっかしい音楽のせいで静かに座っていられなかった。もう、セックスピストルズの初ギグシーンだけで8点です。赤毛のミックが出てきてしまったとき、幸せで倒れそうでした。血が騒いでしまったのです。個人の嗜好としては10点にかなり近いです。 
9点(2004-01-27 19:10:12)
47.  マーズ・アタック! 《ネタバレ》 
寄り目でぶっ倒れたジャック・ニコルソンが言ってます。「このくらい激しいバカッぷり映画も楽しいもんだ。」頭ボサボサで死んじゃったグレン・クローズも言ってます。「やってるほうも楽しんでるのよ。」変なレーザー光線銃で地球征服を画策する宇宙人がハワイアン(?)を聞いて滅亡しちまうまで、全部笑っちゃいましょう、皆さん。(注:役者の発言については、一部フィクションありかも)
[ビデオ(字幕)] 9点(2004-01-12 17:43:26)(良:2票)
48.  ポンヌフの恋人
「目覚めよ、パリ!」この美しいラストに尽きます。ビノシュ絶頂期の可愛らしさがパンパンに詰まっている(当たり前か、恋人が作った映画だ)。随分前に見たので、また見直してみよう。最初に見たときと同じ気持ちでまたあのラストにたどり着きたいです。 (2004/2/21追記)約十年ぶりくらいに見直しました。感想は変わらず、素敵な映画でした。あのぶっさいくなドニ・ラヴァンの最後の笑顔を変わらず美しいと思いました。この映画が発する電波を捉えることができた自分が嬉しいし、長い時間が経っても、変わらず胸を射抜くような感覚を持つ映画があるのは幸せだと思ったので追記させてください。 
9点(2004-01-12 17:00:28)(良:1票)
49.  気狂いピエロ 《ネタバレ》 
「あなたは言葉で語るのね…私は感情で見つめているのに。」このセリフでハッと来た。そうだまさにこれ。綿密にプロットを組み立てて起承転結の物語を映画にするんじゃない、監督の頭の中に沸き上がったイマジネーションをただもうもれなくすかさず映像化している、それがゴダール映画のような気がした。意味なんてどうでも良い、ゴダールの感性に伸るか反るかなのだ。この作品は愛する映画とアンナ・カリーナへの狂おしいラブレター。その切なさと壮絶な美しさで全編を繋いでいるこの作品は、何度繰り返して観ても目を逸らせない名作。自分にとって映画とは何かを、そしてアンナがいなくなれば自分は塵のように吹き飛ぶ男なんだと言いたくてメガホンを取ったアルルカン。アンナの赤い衣装は監督の流した血の色のようだ。〈2005.11.15改〉
[DVD(字幕)] 9点(2004-01-06 02:10:01)
50.  愛を乞うひと
さまざまなメディアで「児童虐待」が話題になってから何年くらい経つだろう。ただ、表面化してきたのが最近というだけで、根深く暗い理由のもと、昔から連鎖的に繰り返されてきたことなのだろう。うるさいメディアの声で臆病になり、ビデオ化されたこの作品をいち早くレンタルした時、私は妊娠5ヶ月だった。自分でもちょっと冒険だと思った。戦中戦後の嵐のような時代を潜り抜け、心から愛する男との間にもうけた子供を猛烈なやり方で虐待する母の姿は、憎らしく、痛ましくもあった。彼女が暴力を振るう理由が知りたくて、暴力シーンも我慢しようと最初に誓ったが、物語に惹きつけるものがあり逆に止められなくなってしまった。理由についてははっきりとはわからなかったが、ラストのバスのシーンはそれまで我慢して暴力シーンを見てきた後のご褒美のようだった。虐待を繰り返さなかった主人公に、すっきりと賢く育った娘が言うセリフがすべてを救った。あの時期に見てよかったと思う(人には勧めないが・・・)。そして、二役を演じた原田美枝子が数々の賞を受賞したのも納得がいく。すばらしい力作です。
9点(2004-01-06 00:13:24)(良:1票)
51.  ファストフード・ファストウーマン
主人公をはじめとした、ちょっとだれたニューヨーカーたちがなんとも憎めない。みんな、それなりでいいから幸せになれよな、と言いたくなる。よくあるハッピーエンドが骨子だが、それに絡んでくる人間模様がとても楽しかった。最後のほう、ストリップ小屋の女性と客の老人との短い会話にハッとした。いつまでも覚えていたい名シーンです。
9点(2004-01-05 00:19:40)
52.  髪結いの亭主 《ネタバレ》 
もう随分前に見た映画ですが、川に飛び込んだ奥さんの気持ちを思い返しては溜息をついていたような・・・。自分自身迷っていたころだったか。まだまだ青かったのよのう。永遠に続く愛は無いことを日常の中で悟ってしまい、しかし認めたくない、自分は貫きたいと命を絶つ。彼女の行動を認めたくは無いが、静かでゆったりとした映像、ボサボサ頭の男の子の散髪シーンのようなかわいいエピソード、みんな美しさを留めて心に焼きついている。寂しいラストも忘れられない。今見ても泣くだろう。
9点(2004-01-04 02:04:06)
53.  コンタクト
科学が、宗教がという論争を越えたところにある答え。自分の命が全身全霊で異星の命と交流をした感覚を語るジョディ・フォスターのなんと美しいこと。この映画に詰め込まれた夢や希望が大好きです。絵空事の中のお話ですが、本当ならいいのにと強く願ってしまう。宇宙から捉えた電波は胸の鼓動によく似たリズムでした。あのシーンを繰り返し見ながら、遠いどこかにいる命に想いを馳せました。
9点(2004-01-02 01:05:00)
54.  独立少年合唱団
私の力では、どんな言葉を使ってもこの映画に流れる空気を伝えられない。いつ見ても、膝を抱え、疼く気持ちを抱え、最初から最後まで見入ってしまう。
9点(2003-12-30 04:07:15)
55.  過去のない男
この映画のことを思い出すとほっとする。過去をなくした男の素朴な生活や、気になる彼女とのデートなど、どれもささやかだけど幸せなにおいがする。ハンニバル、こいつも素朴な犬でかわいかった。気持ちがささくれ立っているときに見るといいかもしれません。今年一番しみじみと「良い映画だったね」と言える一本。 
9点(2003-12-30 03:12:52)(良:1票)
56.  ハッシュ!
とても楽しい映画でした。登場人物たちはそれぞれ難しい内面を持っているようだけど、いたってドライな描写で、不思議で素敵な人間関係を描いている。ぷっと吹き出してしまうかわいい笑いをいくつも含みながら、最後までカラリとしていて飽きさせなかった。
9点(2003-12-30 02:50:51)
57.  ゼロの未来 《ネタバレ》 
真面目に生きて真面目に仕事を頑張り、 ひとつのものを追い求めるあまり心を病んで扉を閉ざした人(主人公コーエン)、 その脳内世界を表現したものだと理解した。 ラスト近くの我々君のパジャマ姿は「患者」ということだろう。 だから観ている私たちにとって筋が掴めず難解なことも計算なのだ、多分。 外に出ろ!とかあなたが好き!などの言葉を拒絶して自我の中だけで暮らし、 おそらくさまざまな経験で傷ついた後に沈んだ「虚無」の渦を見つめ、 それを追い求めることを止められないその姿。 我々君は虚無を選び飛び込んで行ったのだ。 現実との決別だ。 私の心には少し悲しい物語として映った。 ブラジル以後いくつもの作品で見てきたアイテムがちりばめられ心地良く、 彼の世界はやはり現実を超越した人のなかに息づくものの投影なのだと思った。 現実と折り合いをつけずにまたこんな作品を作った監督に拍手。
[映画館(字幕)] 8点(2015-06-24 21:19:52)
58.  ローマでアモーレ
なんと愉快な夢物語。観光客が胸に抱く「憧れのローマ」そのままを舞台に、現実に不思議なエッセンスを加えた夢時間を過ごしました。ウディ本人も登場して皮肉もばっちり。彼の外国人目線がこの映画を最後まで愉しいものにしていました。あの葬儀屋のお父さんは本物のテノール歌手だそうで、時代先取りの舞台は爆笑でした。ツアーなんかやったら体中ふやけて大変だもの、断るわな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-07 18:08:15)
59.  リトル・フォレスト 夏・秋 《ネタバレ》 
食べるための日々の営みを素直に淡々と映した作品。ああ、主人公いち子が自然に溶け込んで生きている姿に憧れてしまう。大きくてきれいな自然と黙々と動く彼女。感情の起伏はほぼ無く、人々の内面描写は数少ない。だから、生きていくための「いただきます。」や「ありがとうございます。」の言葉が美しく響く。実際やってみれば体力精神力共にキツくて私などすぐにへばること請け合い。それでも、落ちたグミの思い出を「無駄だった、ってことにしたくない。」とジャムを煮てパンをかじりたい。自分の思いを明るく塗り替えたいち子のように、生活してみたい。
[DVD(邦画)] 8点(2015-02-11 20:01:36)
60.  ブルージャスミン
花びらの端のほうが枯れてカサカサしてる、主人公ジャスミンはそんな感じの女性。ウディと同じくニューヨークを去った彼女は、セレブな奥様を保ちたくて保てなくて、ボーダーラインの上を歩くうちに崩れていく。彼女からクルクルコロコロと繰り出される言葉、思い出と虚構といろいろが混ざった言葉に目を丸くする人の姿、ガラスに映り込む情景を上手に使った画面、どんな場面でも平等に流れる音楽。あれれ、「人間」を描くその手腕が確かなのは知っていたけれどどうも苦手だったウディ映画が、今回心地いいぞ面白いぞ。何でもこなすケイト・ブランシェットが、この作品でも素晴らしい。すごいスピードでパホッと錠剤を口に入れ、ベラベラ勝手にしゃべりながらカパカパ酒をあおる姿は圧巻。妹のジンジャーの捻たりだらし無かったりの姿も見応えあった。
[DVD(字幕)] 8点(2015-01-17 22:13:42)(良:1票)
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