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コバ香具師さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 79
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/uvoaa/
年齢 43歳
自己紹介 ついに社会人になりました。
しばらくはネット環境がない場所で過ごすので、
なかなか新規レビューを投稿できません。
メールの返事等も遅れることになりますがご容赦下さい。


kobayasi(a)ialab.is.tsukuba.ac.jp
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41.  ニュー・シネマ・パラダイス
シ♭~~レミ♭シ♭ラソラレファ~ミ♭ミ♭~レ~~~♪♪  今もサントラで「愛のテーマ」を聞きながらこのレビューを書いてます。この曲を聞いているだけで、脳裏に甦る名シーンの数々…あぁ畜生、また涙ぐんできやがった…。この映画はどれだけ俺の涙腺を破壊すれば気が済むんだよ?そう思って今まで生きて来たのだが、このサイトを見る限り、同じ被害に合った人間は俺一人だけじゃないらしい。世界唯一の被爆国の国民としては、この兵器のような映画の存在に脅威を覚えずにはいられない。 これだけ多くの人々がニュー・シネマ・パラダイスへの熱い想いを語っている。今さら内容について俺が語るべきことは何もねぇ。これからも永久に破壊活動をし続けてくれることをひたすらに願う、ただそれだけぞなもし!
10点(2004-06-19 07:02:08)(良:1票)
42.  クール・ランニング
ボブスレーを題材にしたスポ根ものである以上は、その独特の素材をいかした演出が見たいワケよね。例えば、ボブスレーで勝つためにはどうすればいいか?このコースを制覇するには、どういった視点からコースを研究して作戦を立てていくか?みたいなさ。ところがだ、この映画は走り込みをしたり懸垂やってる「修行」のシーンを見せられるだけで、いつの間にかボブスレーのタイムが縮んでいく。お前らいつの間にそんなに上達しとるねん!ってことで「ボブスレー」である意味が、「ジャマイカ人がボブスレーに出場する!なんてこったいOH,SHIT!!」というストーリーのとっかかりになる部分でしか働いてないのが凄く勿体無く感じちゃったりしました。もう一点、ライバルチームっぽい他国の選手が登場するんですけど、彼らが滑走してるシーンは一度も無し。他チームとの駆け引きが全く無く、主人公達が上手く滑れたかどうかにしか焦点が当てられていないんです。これってスポ根映画として見たときに興奮させる要素が丸ごと抜け落ちてない?コンセプトが面白いだけに非常に勿体無い映画だよなぁと思わざるを得ないのです。 とか何とか言いつつ、こういうストレートでわかりやすい映画は大好きだし、ラストのソリを持ってゴールに歩いていくシーンではグッと来るものもありました。スポ根ものとして見ずに、よくまとまったコメディ&ヒューマンドラマとして観賞すればいいんジャマイカな。 って、これが言いたかっただけかよ!
6点(2004-06-19 06:25:49)(笑:3票)
43.  セブン
大食(いつも何か食ってる)、強欲(金遣いが荒いくせにケチ)、怠惰(明日できることは明日やる)、肉欲(暇さえあればエロビ)、高慢(能力ないくせにプライドだけは高い)、憤怒(すぐにムッと来る)、嫉妬(自分よりデキる人間をすぐ妬む)……全部俺に当てはまってるじゃねーか!!これから月のない夜に外を歩くときは背中に気をつけることにします。 ブラピの「撃つべきか、撃たざるべきか」の葛藤に苛まされる表情、モーガン・フリーマンの箱を開けた瞬間の驚愕の表情、そしてフィンチャー監督の作り出した緊迫した空気。この作品のラストシーンは後味の悪さと共に、あまりの戦慄から鳥肌が立つ。
8点(2004-06-13 09:05:04)(笑:2票) (良:1票)
44.  8 Mile 《ネタバレ》 
皆さんは「美味しんぼの法則」と呼ばれる法則をご存知ですか?物語の中で二人の対決が同時進行でない場合、必ず後攻が勝利するという法則です。これはもう仕方ないんですよ。話の流れとして、先攻に上回る技術を後攻が披露するからこそ作品が盛り上がるワケです。「8Mile」という作品はこの法則を見事に打ち破った偉大な作品です。ラストバトルでエミネムが先攻になっちゃった!どうするの?負けちゃうの?とハラハラして見ていたら、無言で立ち去る敵役。なるほどこう来たか!こいつぁやってくれる! まぁ、そんなことはどうでもいいんですけどね。この作品から得たもの一つ目「こんな世界があることを俺に教えてくれた」。ラップで対決するためのコミュニティがあるなんて知らなかった。とても興味深い。昔ビートたけしの番組で、口喧嘩選手権みたいなのを毎週やってたことを思い出しちゃった。覚えてる人います?この作品から得たもの二つ目「高い言葉の壁を感じた」。ラップ対決は面白かったんだけど、それはリズムの取り方や小気味の良い滑舌、彼らの発する迫力を楽しんだだけ。本当の意味で、どちらがより良い「言葉」を放っていたのか?それは日本人である俺には理解不能。本当は字幕で表現されている以外にも様々な韻が踏んであったんだろうな。そう考えると俺は明らかにネイティブの人達よりこの映画を楽しめていない。なんか悲しー。
6点(2004-06-13 08:36:10)(笑:1票) (良:3票)
45.  フロム・ダスク・ティル・ドーン
また一つ、愛すべきクソ映画が増えてしまった!突然のジャンル崩壊を突きつけられた観客はしばし呆然とするばかり。前半は一体何だったんでしょうか。むしろ後半は一体何だったんでしょうか。それぞれを別の映画として考えたとき、前半の逃亡劇はクソなワケですが、後半の吸血鬼ホラーもやっぱりクソなワケです。しかし、この二つのクソを確信犯的(誤用)に繋ぎ合わせるというクソなアイデアを持ち出してくるところがスゴいんですよね。要するに「クソとクソをクソという接着剤で結合させたら、なんとカレー味のクソができました」という実にファンタジックな作品であると形容することができましょう。カレー味のクソは所詮クソであることに違いないんですが、それでも俺はそんなクソをいつまでも愛せるようなクソ人間でありたいと切に願うのです。It's fuckin' GGGRRREEEAAATTT!!!
6点(2004-06-13 05:38:43)(笑:3票)
46.  ガントレット 《ネタバレ》 
この映画は「バカ映画」であると同時に「馬鹿映画」であるというなんとも稀有な存在ですよ!「バカ」はユニークであることを示す誉め言葉で、「馬鹿」は知的レベルが低いことを示す貶し言葉である…というのは俺のかなり勝手な解釈なワケですが、まぁそういう定義でヨロシク。 だって本当に馬鹿なんだもん!アンタ、一回目と同じ方法で助けを求めたらまた罠にかけられるに決まっておろうが!そしてそれを見抜いて得意気な顔をしてヒロインが一言「私は大学を出てるのよ」。おめー、んな当たり前のことを指摘したくらいで大学出てることを強調せんでも!そして上司の悪役は最後に逆ギレして「殺せ!あいつらを殺せ!」→銃乱射。…ってアンタ、んなこと叫ばんと黙っとけばどうとでもなるやん!いやはや、どうもプロットに無理があり過ぎるような気がしないでもないですが、まぁいいんです。この作品は「銃撃で家をブッ壊してみたかった」「銃撃でパトカーをブッ壊してみたかった」「銃撃でバスをブッ壊してみたかった」というイーストウッドのアツい想いをそのまま映画にしただけのようなもんなのでしょう。そういったムチャクチャな部分を「バカ映画」としてワタシは高く評価したいと思います。こういう古き良き時代のアクションものもたまにはイイですね。
6点(2004-06-13 04:55:51)(笑:1票)
47.  リリイ・シュシュのすべて
(ザワザワ…)くっ、散々言われまくっている…!そう、たしかにこの映画は多くの人にとって低評価…!後味の悪さだけが残る岩井のオナニー映画…っ!が、しかし…!あの点数グラフの異様な形…!!!0点から…10点まで…満遍なく分散…!明らかな異形…!これだけでもう…この映画がいかに「特殊な」映画であるかがうかがい知れる…!そう…この映画は言ってみればインド旅行のようなもの…っ!!その世界に訪れた者は「好き派」と「嫌い派」にハッキリと分別される…!そしてこの俺は…「好き派」…紛れも無く「好き派」…!この映画の面白さを多くの人に伝えたい…っ!だが、それは到底かなわぬこと…!「嫌い派」の人間は…この映画をとことん拒絶し…否定する…!分かり合えぬ…!だから俺ができることは…カイジ風に…この映画が好きであることを叫ぶだけ…っ!!!(ザワザワ…) 
9点(2004-06-08 10:14:32)(笑:4票)
48.  クイズ・ショウ
時代のギャップを感じながら見ると面白い作品。現代を生きる我々にとっては「なーにをクイズ番組のやらせ程度で」と感じてしまうが、当時の国民の気持ちを推察することはできる。例えばそうだな、今で言えば「ルー大柴とニコラスケイジは兄弟だった」とか何の前触れもなく報道されたらショックで暴動が起きることは火を見るより明らかじゃなかろうか?つまりはそういうことなんだと思います。 テーマに馴染めなくても、登場人物一人一人の感情の機微が巧みに表現されており、まるで殺人を犯してしまったかのような良心の呵責に苛まれる主人公を胃が痛くなる想いで見届けるのもまた一興サ。
6点(2004-06-08 09:39:31)(笑:1票)
49.  スクール・オブ・ロック
全国の音楽教師の皆さん。授業で「サウンド・オブ・ミュージック」や「アマデウス」を生徒に見せるのもいいですが、この「スクール・オブ・ロック」を見せた方が子供達にいろんなものを与えることが出来ると思いますよ!オーソドックスなストーリーながら、全てにおいて完璧と絶賛したい映画。今期ナンバー1の面白さです。ジャック・ブラックの暴れっぷりももちろん評価しますが、子供達もそれぞれのキャラクターがしっかり立っていて魅力的に描かれていた。というより、サマーたんが可愛過ぎて悶絶しそうになった。
10点(2004-06-01 15:42:51)(笑:1票)
50.  オーロラの彼方へ
SF、ヒューマンドラマ、サスペンスと様々な要素が盛り込まれていてお得な映画ですよ~なんて誉め方もできるんだけど、んなことどうでもよくなるくらい素晴らしい脚本です。30年前に事故死した父親と無線が繋がって会話をするなんて、何とも夢があるじゃないですか。この映画を観て思ったんだ。もし俺も無線機が過去に繋がって、もう一度父親と話せたら…って。一体何から話せばいいんだろう。俺や母親が元気でやってることも伝えたいし、映画の中みたいに野球ネタも聞かせてあげたいな。阪神が優勝したんだぞーって。でも一番伝えたいのは、勝手に父親が死んだことにしてレビューのネタにするような人間へ息子を育てるなってことですね。
9点(2004-06-01 15:21:53)(笑:6票)
51.  キル・ビル Vol.1(日本版)
馬鹿映画だ荒唐無稽映画だと、口々に賛辞とも酷評ともつかぬ意見が飛び交う本作品。しかしその表層的なイメージにとらわれては何も生まれない。タランティーノ監督はこの不可思議な映画を通して、一体何を訴えようとしたのだろうか。俺はひとえに「一つの意志を貫き続ける精神」がテーマだったのではないか、と考えてやまないのだ。主人公・通称ブライドは男に復讐を挑むために、長い道のりを歩むことを決意する。その節々において、彼女は感情の機微を晒け出し葛藤するようなシーンが皆無であることに注目したい。一つの意志を貫く決意はかくも人間を強くし、大いなる行動結果を生み出すのに繋がるのだ。それをしっかりと心に踏まえつつ、俺はこの映画にこう叫ぶのだ。「四年間同じ着メロかよ!!!」
9点(2004-06-01 14:32:47)(笑:3票)
52.  ドリームキャッチャー
超能力が絡んだオカルティックなサスペンス・ホラーかな?と思って観てると、ウィルスの蔓延による隔離が始まります。アウトブレイクみたいなお話になるんでしょうか。と思ってみてると、変な化け物が登場します。そうか、これはモンスター・パニックものだったんだ。と思っていると、今度はUFOとか宇宙人とかが登場します。いろんな要素がテンコ盛りでお腹いっぱいだよ俺。食い合わせが物凄くて腹を下したけどな。 支離滅裂なのは何も設定に限った話じゃないよ。ストーリーの中でも「結局記憶倉庫の中身は何だったの?」とか「超能力は道案内に使っただけかよ!」とか「感染者が治るとか治らないとかの謎は放置かよ!」とか、笑いながらツッコんでしまいました。もう枝葉が好き勝手に伸びまくった全然手入れのされてない盆栽みたいな映画ですね。こんなムチャクチャな映画はなかなかないのでとても、もといちょっと、もといそこはかとなく面白かったデス。
5点(2004-06-01 14:01:28)(笑:1票) (良:1票)
53.  カラスの飼育 《ネタバレ》 
スペインの映画って初めて見たかも知れないな。映画自体は淡々としてて起伏に富んでません、ので、言ってみれば退屈です。それでも場面場面でハッとさせられて、見所は結構ある。主人公の女の子がまたえげつないんだな。大人に向かって、危険なものとわかってて銃口(弾丸装填済み)を向けたり、平気で毒を盛ったり、かなりキてます。まぁ彼女が殺したくなるのも分かるくらい登場する大人達が基本的にイヤなヤツなんですが、唯一アルツハイマーの祖母だけは素敵なお方です。顔を縦に振るか、横に振るかでしか感情を表現しません。いいキャラだ。少女「おばあちゃん、もう死にたいのね」祖母「(うん)」少女「じゃぁ私が殺してあげるわ」祖母「(いや)」少女「なんで?さっき死にたいって言ったじゃない」祖母「(いや)」…おめーらどういう家族だ。ってワケで、大人の世界に絶望している少女の暗い心の内面が描かれたシュールな作品です。危険な天然不思議美少女を鑑賞したいロリコン野郎は必見だ!
4点(2004-05-10 10:19:47)(笑:1票)
54.  クレイマー、クレイマー
俺は人生において経験してみたいことがまだまだたくさんある。その中の一つが「子供を持つ」って経験。どうも周囲を見渡すとですね、親の子に対する愛情ってのは世界共通らしいんですよ。しかもその愛情は半端じゃないらしい。全てに代えても守りたくなるらしい。すげーぞ、そんな気持ちまだ俺は味わったことない。一体どんな気持ちになるんだ?そんなワケで子供を持つのはなかなか楽しみでございます。 クレイマー、クレイマー。確かにテンポも良いし、子供は可愛いし、名作と呼ばれるのもわかる…ような気がしますが、この映画はまだ俺には早かった。ここの皆さんのレビューを見て、この作品の本当の良さを知るのはもっとずっと後なんだろうなと思った。いつか俺に子供ができたらもう一回見るぞー。だから、誰か嫁に来てください。マジで。
6点(2004-04-29 17:38:09)(笑:2票) (良:1票)
55.  ハピネス(1998)
見せるな、んなもんを俺に見せるな!と何度叫びたくなったことでしょう。蛋白質をカメラに映すわ、年配男女が絡むわ、デブ女が誘惑するわ…これらの描写でさえ、映画のほんの一部分です。全編通して観客に迫り来る監督の悪趣味っぷりは目を背けたくなること必至だぜ!でもね、俺は気付いたよ。今現在世間にありふれた映画のほとんどが、いかに偶像的かってことをよ。よく「リアリティ」なんて言葉が映画の評価に使われるけど、本当の意味でのリアリティなんてそこらに転がってる映画ではなかなか見られないと思うんだわ。人間をカッコ良く見せるためにどこかしら手を加える。当然それは悪いことじゃないんだけど、人間のキモい部分から目をそらさずに正面から向き合ったこの作品は、それだけでも価値のあるものなのかもしれない。  …んなワケあるか!!!
6点(2004-04-19 22:01:03)(笑:1票)
56.  イレイザーヘッド
普段は「面白かった」「面白くなかった」で点数を付けてる俺ですが、この作品に限って「衝撃的だった」という意味合いで8点献上させて頂きます。いやもうね、マジで勘弁して下さい。お願いします。映画を見て吐きそうになったのは人生初。これは決して気持ち悪かったことの比喩なんかじゃございません。本当に嘔吐しそうになったって意味です。この映画のおかげでしばらく大好物のチキンが食えなくなった。それほどにエグい描写の連発です。胎児は反則だろーーー!あー、書いてたらまた思い出してきた。うぇぇぇ… もう一生見ません、が、いつか怖いものみたさで再見したくなる日が来るかもしれなかったり来ないかもしれなかったり正直どうでもよかったりします。
8点(2004-04-19 19:23:06)(笑:1票)
57.  花とアリス〈劇場版〉
俺は岩井俊二監督を敬愛してます。彼の作り出す映像に何度酔わされてきたことでしょうか。こんなにも俺の感性を刺激するクリエイターと同じ時代に生きることができたことに、感謝さえしている昨今です。しかし、岩井監督の作品から溢れ出る素晴らしさは岩井監督のチカラだけで成り立っているのかと言えば、そうではないはず。彼には篠田昇カメラマンという良き伴侶がいました。篠田氏は岩井監督のほぼ全ての作品でカメラマンを務めてきました。あの白くノスタルジックな映像の直接の生みの親は篠田氏だったわけです。しかし、そんな彼はもういない。今年の6月、癌により惜しまれながらこの世を去った。俺自身も非常に残念であり、心から冥福を祈っています。さてこうなると、一つの不安が頭をよぎるのです。すなわち、俺が惚れ込んでいたのは監督岩井俊二ではなく、カメラマン篠田昇だったのではないか、という可能性です。もしくは、あの作品群は岩井監督と篠田氏のコンビネーションがあってこその産物だったとしたら。それは岩井監督の次の作品を見れば判断がつくことですが、どちらにしろ篠田氏の撮った映像をもう未来永劫見ることができないと思うと、落胆をあらわにせずにはいれません。「花とアリス」はそんな岩井・篠田コンビの最後の作品となるものです。決して死への悼みからオーバーに叫ぶわけじゃないですが、俺は「花とアリス」は彼らの最高傑作だと思っています。内容に関しては多く語るまい、とにかく一人でも多くの人々に見てもらいたい作品なのです。篠田氏よ、ありがとう。そして安らかに…(2004/10/22更新)
10点(2004-04-19 18:04:22)(良:1票)
58.  ガタカ
「ちぢれ毛の謎」。男性諸君にとってはごく日常的にありふれた謎として、広く認識されていることだろう。つまり、いくら掃除をしてもなぜかカーペットの上に落ちているちぢれ毛……明らかに不可解な事象なのに、僕達はいつから「なぜ?」と考えることをやめてしまったんだろうか。 とにかく、体毛の一本たりともを落とさずに生活を営むって想像を絶する努力が必要な行為だと思うんですよ。結果的に彼はまつ毛を一本だけ落としてしまったワケですが、それでもその一本以外は見事に隠し通した、と。なんて精神力だろうか。そこに彼の強い意志と宇宙への想いを感じずにはいられない。人生を賭けた抜け毛バトル映画!
8点(2004-04-19 17:43:05)(笑:7票)
59.  ミッドナイト・エクスプレス(1978)
映画における「人殺し」の描写を考えてみる。人殺しには大きく分けて2パターンあると思う。ざっくばらんに言っちまうと、無感情に殺すか、そうでないか。前者としてはアクション映画で名前の無い人物がどんどん死んでいくようなシーンなどが当てはまる。この場合、「あぁ殺してるな~」とは思うがそれはまぁ本質的には人殺しじゃねーよな。なんつーか映画を盛り上げるための記号として用いられてるだけで、そこに人の命の重みを考えたりする余地はないし、そんなもん介在させるのは筋違いであります。それじゃぁ後者の場合――例えばサスペンス映画で殺意を持って一人の名前を持った登場人物を殺すようなシーン――では、我々観客がその殺人によってダイレクトに何らかの感情を揺り動かされるかと言えば、別にそうでもなかったりする。「あぁ殺しちゃったよ~」くらいで、結局俺は映画を見ている自分の目線の位置を忘れたりせんのです。さぁ、前置きが長くなりましたが、そこでこのミッドナイト・エクスプレスですよ。ビリーが虚偽の申告をしたトルコ人に襲い掛かって、そこらじゅうの物をブッ壊した挙句に、相手の舌を噛み切るシーン。すんげぇ。いわゆるマジギレってヤツだよ。怒りという感情をあらわにした人間が持つ果てしないエネルギーを、俺は初めて映画の中から感じ取ったんだ。恋人との面会時に脱衣を強要して自慰行為にふけるシーンなどでも、ヒトという名の動物の持つ衝動を見事に表現しているし、これだけ説得力のある壊れかけギリギリの人間性を描ききった本作品は秀逸と呼ぶに値するんじゃねーかな。
8点(2004-03-30 07:22:44)(良:1票)
60.  ダイ・ハード2
中学生の頃、俺の将来の夢は「テロリスト」だった。何でそんな親不孝どころの騒ぎじゃないコトを言い出したのかって、そりゃこの映画に影響されたからですよ。ナゼか知らんが時間ぴったりに部屋から出てきて次々に隊列に加わっていくテロリストのメンバー達。お前らアレか、キレイに廊下を歩きたいためだけに前もって打ち合わせて、秒単位のスケジュールで部屋を出るタイミング決めてるのか!などと無粋なことはハナから考えず、当時の俺は彼らの美しい歩きっぷりにただただ感動。「俺も大きくなったらこんなカッコいいテロリストになるぜ!」。しかし、やがてテロリストは職業ではない上、悪いことをしなければいけないということを理解したとき、この夢を断念したのでした。本気で残念に思ったことを今でも覚えてるってことは、それほどまでにこの映画に出てくる悪役達に俺は魅了されてたんだなぁ~。うーん。中学生の頃の俺よ、お前はアホか。その他にも公園で灯油を直線状に撒いて火遊びしたり、とても悪影響を受けた映画として深く俺の中に根付いています。
8点(2004-03-30 05:29:34)(笑:4票)
033.80%
111.27%
211.27%
333.80%
433.80%
567.59%
6911.39%
71518.99%
81518.99%
91518.99%
10810.13%

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