41. レミーのおいしいレストラン
《ネタバレ》 レミーの才能に対し、リングイニは無能に近く、人間的な魅力に乏しい。何処かで才能が開花する展開かと思ったが、お人好しなところだけか取り柄なのか。コレットの存在はストーリーを引き締めていました。PIXARの映画を劇場で見るのは初めてでしたが、驚きの仕上がりですね。ある雑誌で「ネズミ」を仏国の移民に見立てているという視点で見ると合点はいきます。同時上映の「LIFTED」に大笑。+1点以上。このあたりの無声、ショートアニメはやはり米国は作り(間、展開の早さ)が上手い。 [映画館(字幕)] 6点(2007-09-01 23:38:12) |
42. ドラッグストア・ガール
《ネタバレ》 ばかばかしいストーリー展開ながら、テンポがいいので面白く見ることができました。ありがちな「ハウ・トゥーもの」というより、麗奈さん演ずる大林さん自体がおやじ達の「癒し=ドラッグ」であったという映画か。エンディングの盛り上がりをどのように始末するのか見ながら疑問に感じたが、少し強引だったか。田中麗奈さんの映画として捉えれば、魅力は十分に感じました。(「がんばっていきまっしょい」よりは劣るが。) [地上波(邦画)] 6点(2007-08-04 21:15:28) |
43. コクリコ坂から
《ネタバレ》 吾朗さんの思いは何処にあるのか分かりにくかった。脚本担当の駿さんの意図は何処にあったのだろう。そしてその連携は成功したのだろうか。ノスタルジィ、淡い恋心、その葛藤。残念ながら最後まで共感の域にまでは達せず、また見せ場は小さいまま映画は終わってしまった。ジブリ=ファンタジーとは思わないが、それならそれでフォーカスポイントのより浮き上がらせるような描き方はできなかったか。駿さんと吾朗さんの思いは、最後まで一致せず仕上がったのではないか。最後の手嶌葵さんの歌声に+1点。これはいい。 [映画館(邦画)] 5点(2011-08-28 19:59:17) |
44. アンダルシア 女神の報復
サスペンスの中核である「犯罪」の輪郭がぼやけている(分かりにくい)ため、見ている方のハラハラドキドキ感や謎解きの部分での感情移入が出来ず終いです。この映画、何が悪いのか非常に指摘しにくいのですが、監督の力不足、脚本の弱さ、そして海外を舞台としている分、予算や演出で苦労していると分析します。キャラとして外交官・黒田は非常に魅力なのに活かし切れていません。「アンダルシア」なんて、ストーリーに殆ど絡んでこない(左右しない)地名を題名に持ってくることが前提となっていることが問題なのでは。 [映画館(邦画)] 5点(2011-07-16 21:48:08)(良:1票) |
45. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 どこかで観たようなシチュエーション。記憶をなくした主人公が暗殺者相手に互角の戦いを繰り広げる事でただ者ではない事を暗に示す。終わってしまえば物語は成立し、ある程度面白い。が、他の方もか書かれているとおり変心したのは何がきっかけ?援助のあった女性が美しかったから?それも成立するだろうが・・・。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-02 22:21:06) |
46. 十三人の刺客(1963)
《ネタバレ》 噂の名作、また新作としても上映されていますが。ストーリーは良い意味で単純明快。刺客側に感情移入します。一方で殿様側の軍師も、わかっているが任務に忠実。その激突の場となるのが落合宿なのですが、TVだと迫力が伝わらないのか、実際の斬り合いとなるとああなのか、取り立てての剣豪も居ない(西村さんゴメン)ためか、ワーワー右往左往して居る印象で終始しています。勧善懲悪を描きたかった分けでもないのでしょうが、エンターテイメントとしてもドラマとしてもあとひとつ。 [地上波(邦画)] 5点(2010-09-29 12:53:21) |
47. インセプション
《ネタバレ》 まずは、「コブ、良かったね」といったところ。脚本のプラットホームである「夢の中で情報操作」という設定は目新しく、興味津々。映画前半はその説明部分であり、丁寧に描かれています。ここは成功。ところが後半の部分はドンパチが中心で、カーチェイス、雪中戦闘ともに平凡。ビルの中で無重力状態での格闘がやや面白い映像なだけで、すごいとは感じませんでした。終わってしまえば、設定が奇抜なだけで、大半がその設定レギュレーション中での戦闘映画なわけで、気持ちが入り込めなかった。音も無駄に大きく、個人的には苦痛でした。 [映画館(字幕)] 5点(2010-08-26 22:28:05) |
48. 時をかける少女(2010)
《ネタバレ》 「仲里依紗、走る、叫ぶ、泣く、そして走る」の映画。ストーリーの盛り上がりはバスタブ曲線です。「バス」の伏線と〆は良かったと思うのですが、タイムリープの動機が弱かった。仲さんの成長に期待します。 [映画館(邦画)] 5点(2010-03-25 22:40:46) |
49. アマルフィ 女神の報酬
《ネタバレ》 俳優陣は頑張っているが、如何せん脚本(原作?)でドキドキ感、期待感が感じられなかった。「イタリアロケ」「アマルフィ」ありきの映画(Fテレビの都合)で、見る側は置いてけぼり。黒田のキャラは今後活かしようがあるようには思います。但し、「テロ」題材の映画は安易すぎ。 [映画館(邦画)] 5点(2009-07-20 13:17:08) |
50. チーム・バチスタの栄光
《ネタバレ》 比較対照は原作(小説)とテレビドラマ。まずは原作の面白さを表現できていません。キャストは期待させる物があったのですが、如何せん時間不足、表現未熟。その上、ソフトボールのような無駄な表現があったり。阿部、竹内コンビはよかったから更に残念。テレビドラマとの比較ですが、一長一短。でも軍配は映画。テレビドラマは表現の根底から違う(陰湿)ような気がしたので。次作に期待。 [地上波(邦画)] 5点(2009-03-06 17:22:31) |
51. ハンコック
《ネタバレ》 アメコミヒーローものは見てきましたが、見てて楽しい一方で、既に差別化が限界かなと感じます。「ハンコック」は味付けとして「クズな」ヒーローな上、元かみさんとの「ルール化」がなされています。前者は面白い設定でしたが、後者は消化不良。お月様への落書きは、前半の伏線の結論でしょうが、少々引いてしまいました。 [映画館(字幕)] 5点(2008-09-07 18:16:49) |
52. 硫黄島からの手紙
《ネタバレ》 「父親たちの・・・」の鑑賞後に、期待しての鑑賞。少し期待はずれか。ひとつは硫黄島での戦闘の特徴である圧倒的な物量差が感じられなかったこと。ひとつは栗林中将の巧みな指揮を感じられなかったこと(これは過度の脚色を除いたためか)。物語的には個々の挿話が比較的良かった(特に加瀬さんの)が、二宮さんの演技がそれほど良いとは思えなかった。(ごめんなさい)戦争の悲喜劇を描いた点では「父親たちの・・・」の方が上に感じました。 [映画館(字幕)] 5点(2007-08-09 18:19:24) |
53. バルジ大作戦
《ネタバレ》 小学校時代、戦車に凝っていた時代、ワクワクして見た作品を、約40年後に改めて見たという環境です。さすがに最近の戦争映画の描き方と対比すると、ゆったりとし、勧善懲悪的で、今では粗も見え隠れ。当時規格としては勿論桁外れだったのでしょうが。(キングタイガーは確度によってはそれっぽく見えます。シャーマンはきついですが。)史実のバルジの闘いをうまく描いているのは、「PATTON」「バンド・オブ・ブラザーズ」だと思います。部分的にですが。せめて雪中での戦闘再現はしておいて欲しかった。 [DVD(字幕)] 4点(2011-02-06 22:28:01) |
54. 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
テレビ局の事情による、内輪だけが盛り上がってしまっている状況。俳優陣は盛りだくさん(もったいない)、脚本家、監督、プロデューサーが悪のりしていると感じてしまいます。卒業する方々(室井さん、スリーアミーゴ、旧湾岸署)と新入りメンバーの交替式です。それならば新たな面子でテレビシリーズからインプットし直せばよいのにと思います。(勿論脚本家も)映画自体、これまでのシリーズの良さ(個人的には緊張と緩和、スピード感)が失われています。ワンさんは面白いキャラです。 [映画館(邦画)] 4点(2010-07-25 20:52:10) |
55. ココ・アヴァン・シャネル
《ネタバレ》 シャネル成功までの一代記・ダイジェスト版です。どこかで聞いたことのある実話、逸話の類を積み上げていっており、劇的でもなく、歓喜的でもなく、そして盛り上がりもないです。トトゥは好きなのですが、話の「幕間」でのキスシーンの多さは少しウンザリとなりました。 [映画館(字幕)] 4点(2009-11-18 21:28:59) |
56. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
《ネタバレ》 正直、ロードショウを鑑賞した直後に「どうして・・・?」と感じたことを記憶しています。ガメラが見たくて、イリスという怪獣に期待していたが、前田愛を見て、怪獣らしくない「イリス」を見させられ、ストーリーがなよなよしてしまっている。前作(レギオン編)で最高潮に至ったのに急降下。(ゴジラ映画に毒されたか)特にイリスの造形はいただけない。知的で、近未来的なモノを構想したのだろうが、妙に人間ぽくってがっくりでした。クライマックスの多数来襲するギャオスに立ち向かおうとする傷ついたガメラにはジーンときましたが。 [ビデオ(邦画)] 4点(2007-10-21 22:34:08) |
57. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 原作をうろ覚えなのですが、爆破で沈没を止めるという設定は昨今にありがちな「人間全能」を出し過ぎなのでは。原作はあくまでも自然の驚異に為すすべなく、恐れおののきながらも日本人を可能な限り移民として残し、残る者は現実を甘受するしかない姿を表していたのでは。つっこみ所は多々有りすぎて、尚かつ独自表現も少なく、期待はずれは否めませんでした。富士山は爆発して欲しかったな。 [地上波(邦画)] 3点(2008-04-14 12:30:35) |
58. ローレライ
《ネタバレ》 色々な映画の要素(戦争映画にこだわらず)を足しこんで、日本の戦争映画に当てはめ、CGで固めた作品です。この脚本だったらアニメにした方が伝わったのでは。結局荒唐無稽なので。 [地上波(邦画)] 3点(2007-12-29 17:43:46) |