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ヒナタカさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 252
性別 男性
ホームページ http://kagehinata64.blog71.fc2.com/
年齢 38歳
自己紹介 ブログを開設しました(2010年10月30日作成)。
映画と漫画のレビューブログです。
映画のレビューは一部抜粋して「みんなのシネマレビュー」にも載せています。


B級映画が大好きな20代前半、ヒナタカと申します。

かれこれ6~7年はみんなのシネマレビューを見ていたので、今回登録できて感激しています。(2010年7月11日登録)

好きな監督は
岩井俊二
クエンティン・タランティーノ
デヴィッド・リンチ
ティム・バートン
ロバート・ロドリゲス
などなど


↓自分の書いたレビューで特に気に入っているのは
・トイストーリー3
・クレヨンしんちゃん オトナ帝国
・死霊の盆踊り
・ジブリ作品の大体
です。

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41.  東京家族
「東京物語」は大好きなのですが、これはあまり好きにはなれませんでした。 最大の理由が、山田洋次監督の思い入れのためか、「主観」が入っている気がすることです。 本作は東北大震災を受けて脚本に変更を加えており「今の時代の厳しさ」について少しだけ言及するシーンがあります。 それはとても尊いことですが、本作品には「最近の若いモンは・・・」という内容の台詞もいくつか登場するのです。 「東京物語」は説教くささとは無縁で、人の悲しさ、喜び、エゴを客観的な立場から描き、それでいて「自分も家族のためを思って何かをしてあげたい」と思える作品でした。 しかし「東京家族」には少々押しつけがましさと、説教くささを感じてしまうのです。 本作品に感じたのは「このような若者(家族)がいなくなって久しい」という監督の郷愁にも思える願望でした。 若者や今の時代に対しての「嘆き」が描かれていることに、自分は居心地の悪さを覚えたのです。 また全編に「小津調」が用いられているためか、テンポも非常に悪く感じます。 上映時間が「東京物語」よりも長い2時間24分で、決してこの長さが必要だとも思えませんでした。 本作ならではの良さもあります。 そのひとつが最大の変更点でもある、「東京物語」で故人であった次男の「昌次」が本作品ではほぼ主役といってよいほどの役柄だったことです。 昌次は父とあまり仲が良くなく、そのことが新たなドラマを生んでいます。 「東京物語」では昌次が亡くなったのは戦争のためでした。 「東京家族」で昌次を物語の中心人物とすることで、昌次が戦争のなくなった現代に生まれていたらどんな人物であっただろう・・・というIFを実現したものに思えるのです。 このことには、監督ならではの優しさを感じます。
[映画館(邦画)] 5点(2013-02-17 16:10:13)
42.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
<超ネタバレ注意> 映画を思い返してみれば、どちらがの話が本当で、どちらがうそかというのは明確に思えます。 調査員に語った、残酷な物語こそが真実でしょう。 根拠は以下です ・成人のパイは、小説家に語る物語が「漂流」の話に向かおうとしたとき、ちょっと戸惑っている ・船が嵐にあったとき、牢に入れられていたはずのシマウマやトラが何故か外に出ている ・パイは小舟に乗って助かったときのオラウータン=母親に「きっと家族と会えるはずだ」と励ましている ・大きな体のトラが突然船の布の下から出てくるが、パイは驚いてはいない ・「トラの目を観ている時、トラの目に映る自分を観ている」とパイは言っている ・ハイエナが殺したシマウマとオラウータンの死体、トラが殺したハイエナの死体がいつの間にかに消えている ・パイのアップからカメラが深海に潜り込んでいったあと、カメラが海上に戻るとトラのアップへとつながる ・パイは調査員に残酷な物語を語るときに、本気で涙している ・パイは、小説家に物語を語ったあと、家族のことを「『猫』と子ども2人がいる」と言っている 漂流生活では、動物のフンや、腐ってしまうであろう(動物が殺された瞬間にはありましたが)死体など「嫌なもの」「汚いもの」は姿を見せません。 パイが最後に家族を「猫」と呼ぶことで、実際にいる人間を動物にたとえたことを暗に示していたのかもしれません。 パイから語られた、美しく、奇想天外な物語は、パイが望んでいたものでもあるのでしょう。
[映画館(字幕)] 8点(2013-02-17 15:25:57)
43.  アウトロー(2012)
「アウトロー」という思わせぶりな邦題になったのは、なじみがない日本人にも興味が持てるタイトルにしたかったという配給側の戦略なのでしょう。 しかし実際映画を観てみると、この邦題は本編のイメージとはそぐわないものでした。 「アウトロー」とは「無法者」であり、「危うさ」を感じることばです。 しかしこの映画に出てくるトム様演じる主人公は全然危険な印象がありません。 それどころかわりといいやつでした。 彼は定職にもつかず、宿はなく、必要最低限のものしか持ち歩かないニート・・・ゲフンゲフン寅さんのような男で、悪をくじき弱気を助けるいい感じのヒーローなのです。 しかも口ではなんだかんだ悪態はつくけど、実は知り合った者のことを何よりも想っているというツンデレぶり。 トム様が演じる新しいキャラクターとして、かなり好きになれました。 ストーリーはシンプルで、トム様と相棒の女性弁護士が突如起こった銃乱射事件の真相を突き止めるというものです。 冒頭のスタイリッシュかつ衝撃的な事件のシーン、それを反芻して見せるなど、「謎解き」にかかわる画はとても面白く、見ごたえがあります。 派手さはないのでトム様のアクションを期待すると肩すかしでしょうが、この大衆向けの映画とは思えない落ち着いた雰囲気も気に入りました。カーチェイスも迫力満点です。 そんな感じで前半は非常に楽しめたのですが、後半はびっくりするくらい面白くない。 展開がいくらなんでも雑すぎだし、目新しさはないし、悪役は魅力がないし・・・勢いでごまかそうとしているようにしか思えず、ラストバトルの無茶さはもう失笑モノでした。 ここまで最後に行くにつれてテンションが下がってしまうのはある意味貴重です。 トム様の50歳とは思えないステキな上半身裸が拝めるので、ファンは必見ですよ。
[映画館(字幕)] 5点(2013-02-17 15:08:36)(笑:1票) (良:1票)
44.  人生、ブラボー!
すげえ面白かった。 本作はうだつのあがらないダメ中年男性の成長物語にして人間賛歌の物語、そして笑って泣けるハートフルコメディです。 主人公は金のために幾度もの精子提供を過去に行っており、その結果生まれていた子どもたちに会いに行き、彼らの生活と人生を知ることになります。 そのエピソード全てが面白く仕上がっており、同時にダメ主人公のあたたかい人間性を知れるという内容になっています。 しかし主人公は訴訟を起こされているので、簡単に彼らに正体を打ち明けるわけにはいけません。 しかも借金もちなので、「金」の問題も大きく苦悩としてのしかかってきます。 その苦悩を打ち破る主人公の決断、そして「家族」の行動は、きっと感動を呼ぶはずです。 よくこんな突飛な発想のストーリーができたなあ・・・と感心しきりだったのですが、精子提供を扱った映画には「キッズ・オールライト」「カレには言えない私のケイカク」といったものがありますし、けっこう普遍的な題材なのかもしれません。惜しくらむは上映館が限られていること。 しかし徐々に上映する地域は増えていっていますし、ここまで完成度が高いのであれば、「最強のふたり」のようなロングランも期待できると思います。 G(全年齢)指定ですが、性的な話題も出てくるのでそこだけは要注意(どぎついものではないです)。 カップルでも親子でもひとりでも、間違いのない1本です!
[映画館(字幕)] 8点(2013-02-17 15:02:20)(良:2票)
45.  カラスの親指 《ネタバレ》 
上映時間が2時間40分と大変長い。 余すことなく原作の要素をつぎ込むことはとても尊いことですが、そのままでは少し息苦しさを覚えます。 でも膨大な伏線を張ったどんでんがえしと、ラストの「風船」が大好き。 風船に向かって、タケは「どっかで子どもが泣いているかもな」と言うのです。 これは「詐欺師」であったタケが、「他人の気持ちを想像できる」ということを示すシーンです。 オープニングで競馬場から出たときも風船が飛んで行きましたが、そのときはタケは風船を見ることがありませんでした。 このときには、まだ騙された者の気持ちが想像できなかったのでしょうね。 
[映画館(邦画)] 7点(2012-12-13 00:12:39)
46.  任侠ヘルパー
つまらない。ドラマを観ていなくても全く問題ないつくりになっているのはいいけど、これはちょっとツライ。 理由のひとつが映画の軸がブレていること。 本作のストーリーの軸は ①ヤクザである主人公の成長物語 ②介護制度の現状と打開 ③ヤクザとの抗争 などがあるのですが、そのすべてが中途半端に終わっており、カタルシスがありません。 もうひとつはリアリティのなさ。 もともとが荒唐無稽な設定なので、それを観客に納得させるだけの説得力が必要だと思います。 しかし、本作は現実的に考えればありえない展開がとても多いです。 もちろんフィクション映画なので、多少のファンタジーらしい要素は目をつぶるべきなのでしょうが、これは許容範囲を超えまくっています。 恐ろしいことに、本作の主人公はヘルパーらしいことをほとんどしません。 覚えている限りそのシーンは1、2カ所。あとはヤーさんらしくボコったり命令したりしているだけです。 終盤の展開のつまらなさもしんどかったです。 良いところもいっぱいあります。 介護の問題点や、年金や生活保護費を不正に受給している施設を糾弾する描写はとても意味のあることです。 本作に登場する、放置されて人の住むような場所ではない状態になっている介護施設も、それを端的に表すことに成功しています・・・が、結局は中途半端に終わってしまっています。介護の実状や仕事についてもちゃんと描けているとはいえないため、介護に携わる人や、福祉の仕事をしている人に勧めたいとも思えません。 ただ草なぎ剛は素直に素晴らしかったです。本物のヤーさんにしか見えません。ぜひ「アウトレイジ」の続編に出演してほしいと思えました。 
[映画館(邦画)] 3点(2012-11-24 19:18:17)(良:1票)
47.  悪の教典 《ネタバレ》 
中盤、オーディンにつきそうワタリガラスのフギンとムニンの物語が紹介されます。 フギンとムニンは、神・オーディンへ様々な情報を伝える存在です。 本作のフギンとムニンが示すものとは、以下だと思います。 ①蓮実 蓮実が「裏掲示板」「盗聴器」などにより情報を集める様は、さながらフギンとムニンのようです。 ②序盤に登場するカラス 蓮実が家の外にいるカラスに異様なまでの敵意を燃やし、電流により殺していたのも、自分の行動を「神に告げ口される」のを恐れていたからなのかもしれません。 ③怜花 蓮実は最後に、怜花に向かって「オーディンによろしく」と言っています。 これは「蓮実は本当に狂ったふりをしているか?それとも、神を信じているか?」という観客への疑問の投げかけなのでしょう。 さらに・・・このとき、怜花の片目はカラスのように真っ白になっています。 なぜ怜花の目がカラスのようになったのか・・・これは怜花が新たにフギンとムニンの役目を担うものになったからだと思います。 続編があるとしたら、怜花は蓮実(もしくは蓮実の意思を受け継ぐ者)の凶行を止めるのかもしれません。 その行為こそが「神に告げ口をする」フギンとムニンなのでしょう。
[映画館(邦画)] 7点(2012-11-18 20:27:32)
48.  愛と誠(2012)
個人的には期待外れでした。 ミュージカルに使われる昭和の名曲の数々は、当時を知る人にとって感涙ものだと思いますが、これがフルコーラスでないにしろ、2番まできっちり歌うので、ものすごくテンポが悪く感じます。この「音楽のせいで物語が止まる」のは「モテキ」でも感じたジレンマ。 「嫌われ松子の一生」のようにミュージカルに沿って物語を語ったりはせず、数分間にわってシーンが変わることなく登場人物が歌って踊ります。 熱の入った歌唱も、ここまでくると少し胃もたれ気味です。 展開のワンパターンさも残念。 主人公の大賀誠が、とにかく暴れまくる・・・のはいいのですが、とにかく一人vs大勢の乱闘だらけ。 このせいで暴力シーンにさほど面白さを感じることができず、不良たちが現れるたびに「またか」と思ってしまいます。 しかし本作では役者の魅力が爆発していて、そこだけは大満足でした。 一番楽しかったのが、妻夫木聡のツッコミスキル。 まわり(特に武井咲)がボケボケで、このツッコミには完全に同意してしまいます。 武井さんのお嬢様も超ハマり役だし、余貴美子さんや、一青窈もすごい。 安藤サクラさんは「愛のむきだし」で大ファンになったのですが、今作でもどうかしている(褒め言葉)怪演。 そして素晴らしいのは、「岩清水」役の斉藤工さん。 まじめキャラへの没入感がハンパないです。 誠、愛だけじゃなく、彼を第3の主人公に数えてもよいくらいの存在感でした。 あと忘れちゃいけないのが、子ども店長(加藤清史郎)。彼の行動と、そのときのツラは爆笑しました(ひどすぎて)。
[映画館(邦画)] 5点(2012-11-11 20:31:32)
49.  黄金を抱いて翔べ
好き嫌いの分かれそうな作品。 本作の物語の主軸は2つあります。 ①金塊強奪(金塊の強奪)をする男たち ②金塊強奪をするまで、刺客に狙われる男たち。 ②の割合がかなり多くて、(金塊強奪をするだけで大変なのに)主人公たち6人は数多くの辛苦を強いられるようになります。 この②の描写は面白いことは面白いのですが、各エピソードはぶつ切れで、ダイジェスト感が否めないものでした。 金塊強奪の決行までに、これに長い時間をかけるのでフラストレーションがたまる人も多いと思います。 肝心の①なのですが、これはツッコミどころ満載です。 過程にスマートさは皆無、方法は超アナログ、主人公たちはものすごいゴリ押しで金塊強奪をすることになります。 「オーシャンズ11」のような華麗さを期待すると、憤慨すること必死です。 しかし、これらも決して大きな欠点になっていません。 前半の主人公たちの暮らしぶりと、後半の無理矢理な強盗手段では、彼らの退廃的な心情がみてとれます。 このドロッドロの薄暗~い男臭さこそがこの映画の最大の魅力。 「黄金を抱いて翔べ」なんて華麗なタイトルですが、実際は地面にはいつくばって黄金を狙っているイメージなのです。 個人的にはちょっと苦手な作品でしたが、東方神起のチャンミン、妻夫木聡、溝端淳平などのイケメン勢の演技の幅を感じられる作品でした。
[映画館(邦画)] 5点(2012-11-09 23:59:35)
50.  終の信託
本作がテーマとしているのは「尊厳死」です。 しかし本作は、主人公のやった行為が尊厳死にあたるか否かを模索するようなサスペンスではありません。 キャッチコピーなどでは「医療か、殺人か」という二者択一をしているように思えますが、本作で提示される行為は明らかに「殺人」です。 「それでもボクはやってない」の主人公が冤罪であることと同じように、真実を明らかにした上での物語作りなのです。 しかし・・・自分は「それでも~」が大好きなのですが、本作品では拒否反応を起こしてしまいました。 本作の一番大きな問題点は、主人公の女医に感情移入がしにくい(できない)ことです。 前述のとおり主人公の行為は明らかな殺人なのですから、そうせざるを得なかった、そうなってしまった経緯を細やかに描かなければ、共感することができないと思います。 しかし、本作の主人公にはその説得力があまりにもありません。 殺人を犯した主人公が、どういった経緯でそれを行い、どのように糾弾され、反論するかが見所のはずなのですが、この描写ではそれも上滑りしてしまっています。 最悪なのが、肝心の患者を看取るシーンです。 このときの主人公の描写は本気でひどく、リアリティのある映画を撮ってきた周防監督の仕事ではない、とさえ思いました。 もうひとつの大きな欠点はとにかくだらだらと長いこと。 本作の上映時間は2時間24分ですが、その時間をかけた割には描ききれていないことが多く、同じ訴えを何度も繰り返しているようにも見え、正直前半はかなり退屈です。 役者の「ゆっくりした台詞」が多い演技は見所のひとつですが、あまりにもテンポが悪くてストレスがたまります。 加えて本作にはストーリー上の起伏があまりなく、「それでも~」のような娯楽性はありません。 ラストシーンにも正直がっかりしました。 これだけ長い時間をかけて、最後に提示されることがこれなのか、と。 あまりにバランスの悪い構成に辟易しました。 本作にはいいところもたくさんあります。 役者の演技は素晴らしく、特に大沢たかお演じる検事の「凄み」には圧倒されました。 だからといって、オススメはできません。尊厳死を考える目的では意味はありますが、その本質にはたどり着いていない、残念な作品です。
[映画館(吹替)] 4点(2012-10-30 01:09:47)(良:1票)
51.  エクスペンダブルズ2
この映画に出てくる筋肉ムキムキなおじさまがたのファンの方、今すぐ観なさい。 強いおっさんたちが戦う!悪い奴をぶっ殺す!それ以外は何にもないという期待を裏切らない作品ですよ! 少しウェット感があった前作から比べて、とにかくアクションで押し通す作風に切り替わったように思えます。 その甲斐あってか、本作の面白さは前作よりも上回っています。 前作に消化不良を感じた方も、本作のぶっ続きアクションには満足できるんじゃないでしょうか。 前作では顔見せ程度だったシュワルツネッガーとブルース・ウィリスが、本作ではスタローンたちとともに思い切り戦ってくれます! さらに素晴らしいのは、このシュワちゃんの登場シーンが全てギャグに等しいこと。 あの手この手でシュワちゃんをイジってくるのでもう最高です。 前作を観ていなくても全く問題なく楽しめます。 アクション最高! 筋肉最高! スターたちの共闘が最高! 絶対スクーンで観ろ! 以上だ!
[映画館(字幕)] 9点(2012-10-20 23:07:01)(良:2票)
52.  神秘の法 《ネタバレ》 
つまんねえ。この映画のことが心底どうでもいい。 内容は主人公瞑想→宗教的なお話→また瞑想→宗教話→宇宙人との遭遇→主人公処刑される→神々のご加護で復活→最後はマジカルステッキを掲げて演説したら、滅亡までのカウントダウンをしていたはずの大量破壊兵器のことも全解決という頭がお花畑な映画でした。 公式ページで「この映画を観たらリウマチが治った!」という香ばしい意見が述べられていましたが、自分の口内炎は治りませんでした。
[映画館(邦画)] 1点(2012-10-20 20:49:18)(笑:3票)
53.  おにいちゃんのハナビ 《ネタバレ》 
「難病もの」って実はすごく難しいと思います。なぜなら泣かせの定番になっていて、そこに焦点を当てるとどうしても典型的になって、白けてしまう気がするのです。 その難しさを乗り越えて、この映画は実に感動的に仕上がっています。 ラストの花火、それは亡き妹への贈り物。妹からこの日のために友達に託してあった「オレンジ色の花火の色紙」。いままでの登場人物が花火会場に集まり、妹のために頑張った兄にも地域の方たちが花火をあげる。この上ない最後は涙に涙。 これは花火に思いを託すひとたちに感動する優れた日本映画です。
[映画館(邦画)] 9点(2012-10-16 20:22:48)(良:1票)
54.  アシュラ(2012)
原作は残酷描写と人肉食のシーンがあったために、有害図書指定を受けたことでも有名でな作品です。 自分はこの原作は未読でしたが、映画は発禁処分を受けたとは思えないほど、道徳的な作品に仕上がっていると思います。 飢饉に見舞われた世の中で、10歳にも満たない子どものアシュラは生きるために人を殺し、その肉を喰らいます。 それは食べるものがなく、生きていかなければならないためなのです。 そして描かれるのは、アシュラが人喰いから「人間」へと成長していく物語であり、この上のないほどの悲劇でもあります。 アシュラの想いが痛いほどわかるので、涙を流してしまうシーンが多くありました。 声優を務めた野沢雅子さんが、(原作を)発禁にするなんてとんでもない、世界中の人に観て欲しいと宣ったことに完全に同意します。 流血シーンが多いのであまり小さい子には薦めませんが、子どもにも是非観て欲しい作品です(直接的な表現は少ないので、レーティングは全年齢指定です)。 今の飽食の時代では、こうして飢え、苦しむことのない幸せを忘れています。 この映画で描かれる飢饉、そして主人公が人を喰らうシーンは本当に気が滅入るものですが、作品には必要なものです。 そのことを、決して「綺麗事」ですまさずに教えてくれる本作は、確かな説得力を持っているのです。 本作の上映時間は短く、わずか75分です。 しかし下手に長い映画よりも、はるかに価値があると思わせる素晴らしさがあります。 本当に多くの人に観てもらいたい作品です。 アニメが好きな人だけでなく、映画からメッセージを感じたい方、心に残る映画を観たい人に是非おすすめします。 エンドロール後にも1シーンあるので、お見逃しなく。
[映画館(邦画)] 8点(2012-10-07 16:58:09)(良:1票)
55.  ボーン・レガシー
前シリーズとの関わりが薄い。 映画では「アルティメイタム」と関連した情報がいくつか出てくるのですが、これが本編の物語に絡むことがほとんどないのです。 結果、 ①ボーンシリーズを観ている人→シリーズとの関連がほとんどなくてガッカリ ②ボーンシリーズを観ていない人→意味不明な用語や登場人物が多くて内容を理解できない と、どっちもダメな状況に。 企画と脚本段階から間違っている気がしないでもないです。 また、本作で名前が提示される「計画」はなんと4つもあります。 ・トレッドストーン→前作までの主人公であるジェイソン・ボーンを生み出した計画 ・ブラックブライアー→「アルティメイタム」で明かされた新たな計画 ・アウトカム→本作「レガシー」の主人公であるアーロンを生み出した計画 ・ラークス→感情を排した暗殺者を作り上げる計画 下2つが本作で新しく示された計画なのですが、とりあえず多すぎじゃね? この用語の多さは映画の内容をわかりにくくしているだけのように感じます。 ボーンシリーズとのつながりはひとまず置いておいて、ひとつのアクション映画としてはどうか?と問われれば、それほど悪くはありません。 大筋のストーリーはシンプルにまとまっているし、主演のジェレミー・レナーによるアクションも確かなクオリティです。 全てが洗練されていた「アルティメイタム」と比べると物足りなさもありますが、劇場で観る価値はあると思います。 ただし本作はテンポが本気で悪い。 会話シーンが今までに比べて冗長だし、これまた本編にうまく絡んでいないところも多いのです。 これはいままでのシリーズと監督が交代したためでもあるのでしょうが、シリーズのスピーディな展開を求めると確実に裏切られると思います。 さらに言えば、ボーンシリーズの醍醐味であろう「CIAが最善の方法で追跡し、相手はそれを凌駕して逃げおおせる」という要素も薄く、盛り上がりに欠けています。 重ねて言いますが、一本のアクション映画としては十分観られます。 しかし本作はシリーズのファンの期待に応えているとは言いがたいです。
[映画館(字幕)] 4点(2012-09-30 14:32:10)(良:2票)
56.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 
メインになるはずのゲーム部分がつまらない。 とりあえず言えるのは緊張感がありません。 死が隣り合わせの緊張感が伝わってくるのは、せいぜいゲーム開始後数分。 その後はご都合主義な展開ばかりで興ざめしました。 主人公が受けた傷はどう治すのだろう?と思っていたら、「差し入れ」の薬で治しちゃうし(効果抜群)、 結局食料や水不足を心配するシーンはないし、 「背後」を気にすることも全くない。 優勝経験者率いるチームが見張りも立てずに全員グースカ寝ているのは呆れました。 何よりひどいのはゲームの途中で「ゲームの優勝者は同じ地区の2人でもいいよ」とルールを変更すること。 そのルール変更にいたった理由もひどい。11地区の人間が、希望をかけていたプレイヤーが死んだことをきっかけに暴動を起こすというのは、まあ理解できます。 でも「他の地区の恋する男女を見たから興奮して怒りがおさまる」という意味不明な収束は納得できるもんじゃありません。 だいたい11地区の少女が死んだのは、もともと「同じ地区の人間同士でも殺しあわねければいけない」というルールにより、同じ地区の黒人の少年とはなればなれになったせいでもあると思うんです。 それなのに、少女が死んだあとで「やっぱり2人生き残っていいよ」っていうのは余計に反感を買うのではないでしょうか?オチにも心底がっかりです。 長い長いと噂のあった、ゲーム開始までの展開はなかなか面白かった(やたらとスポンサーを気にしなければならないところなど)のでこの点数ですが、大人の鑑賞に耐えうる作品になっていないのは残念です。
[映画館(字幕)] 4点(2012-09-30 11:47:33)(良:2票)
57.  奇跡(2011) 《ネタバレ》 
監督の魅力が爆発した素晴らしいジュブナイル映画です。 「まえだまえだ」にどうしても注目が集まるところですが、他の子役も負けてはいません。 監督の子役の演技のさせ方は本当に素晴らしいです。ていうか演技していないです。 例えばじゃんけん遊びの一種「ブルドッグ」をやって、つねられたほうの子は「ばりくそ痛い~」とか言うんです。 普通に台本作っていたのでは「ばりくそ(笑)」なんてワードは出てこないでしょう。 すべておいて、子どもは普段の行動をそのままスクリーンで見せてるかのよう、もうこれだけで見る価値は十分です。 ストーリーもいい。前半は子どもと大人たちの生活をばっちり見せて感情移入をさせ、後半は「スタンドバイミー」のような描写で楽しませてくれます。 自分も子どものころこんな冒険をしたことがあるので、懐かしくってそれだけで涙が出そうになりました。同時に「いまの子どもたちって、あんまりこういう子どもだけの『秘密の冒険』がないんじゃないかな、是非してほしいなあ」と願ってしまいます。 自分が受け取ったテーマは、「誰かがそばにいたからこそ、成り立つものがある」ということ。 航一が「奇跡」の噂を聞かなかったら? 保健室の先生がずる休みを手伝ってくれなかったら? 龍之介が友達を連れてこなかったら? 老夫婦にところに上がりこめなかったら? 「奇跡」の瞬間は見ることができなかったでしょう。 いままで思っていた願いを捨て、奇跡の瞬間で新しく願ったこと─ 彼はそれを楽しみにして、今後毎日を生きていくことができるでしょう。 毎日変わらない日常。 その中でも楽しいことや、かけがえのないものがたくさん散らばっています。 航一のような経験をしていなくても、それは誰もが持っているものです。 それこそが、普段気づかない「奇跡」です。
[映画館(字幕)] 9点(2012-09-26 22:23:08)(良:2票)
58.  鍵泥棒のメソッド
「鍵泥棒のメソッド」というタイトルにあまり意味がないように感じる方がいるかもしれませんが、これは公式ページにも書いてあるとおり、「メソッド演技法」が元ネタでしょう。 売れない芸人の桜井は、銭湯で「鍵」を盗んでいますし、その『演技』を観れば、タイトルの皮肉がわかるのではないかな、と思います。 それにしてもオチが最高だった!  
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-18 13:20:07)
59.  バイオハザードV リトリビューション
相変わらずの大味っぷりである。 作品のストーリー性の薄さがとんでもないことになっています。 ポンポンとテンポ良く次々と場面転換するため、ある意味「アクションが見れればそれでいいんだろ?」という需要に見事に応えた作品ともとれます。 でもそれにしたってこれはひどい。 映画の最初から最後まで、TVゲームの「第1ステージクリア」→「じゃあ次のステージに進もう」のノリ。舞台や展開を無理やり作るために登場人物が行動しているような印象で、考えたら負けとも言えるゴリ押しっぷりを感じることができるでしょう。 また、「ポール・W・S・アンダーソン」監督は「面白ければ何でもあり」な感じの方なので、本作にも映画のパク・・・もといオマージュがあります。 ゾンビの設定だけでもそうなのですが、中でも予告編でも見せているアメリカ郊外での描写は「ドーンオブザデッド」にそっくりなのです。 そんな感じでうっすい内容ではありますが、観ている間はすっげー楽しい映画でもあります。 後半の展開は失笑につぐ失笑。脱力につぐ脱力のトホホ感もこのシリーズで慣れ親しんだものであるので、自分はある意味これで大満足です。
[映画館(字幕)] 5点(2012-09-18 13:17:48)(良:1票)
60.  白雪姫と鏡の女王
これはものすごく楽しめました! この映画で面白いのは、すさまじいまでの「ひねくれ」具合です。 展開はとことん原作をおちょくってます。 女王の滑稽さは突き抜けているし、 「鏡」のキャラも全く違うし、 王子は全然格好良くないし、 「七人の小人」は可愛くないし、 毒りんごというアイテムは出てくるものの展開はまるで違うし、 脚本家の好き勝手さが出まくっていて素敵です。 変人だらけのキャラは魅力的だし、伏線も効果的に使われているし、テンポもいいので退屈しませんし、白雪姫をはじめとした登場人物の行動にも(一部を除き)説得力があります。 ひねくれはしていても、最後まで本筋から脱線せずに楽しませてくれるのは、本作の長所でしょう。石岡瑛子による衣装も映像も魅力のひとつ(石岡さんは今年の1月に急逝し、この映画が遺作となりました)。 女王の衣装はシーンごとに違うし、多種多様な衣装の美しさはそれだけで楽しめます。 ターセム監督とのタッグがもう見れないのは寂しいのですが、こうして作品の重要な役割を担ったことは、日本人の誇りであると思います。 個人的には今年に公開された「スノーホワイト」よりもはるかに面白かったです。 エンドロールまできっちり楽しませてくれるのもすっごく嬉しい! 多少の好き嫌いはあるでしょうが、ひねくれた&ブラックな笑いに満ちたおとぎ話を期待する人は、是非劇場へ。
[映画館(字幕)] 8点(2012-09-18 13:14:03)(良:3票)
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