641. 華麗なる激情
キャロル・リード、チャールトン・ヘストン、レックス・ハリソンをはじめとする錚々たる顔ぶれながら、「日曜美術館」の再現フィルムのような内容に「ああ、そうですか」以上の思い無く。味気ない上に長尺ときて「まだか、まだか、終らんのか」グッタリとなりました。 [DVD(字幕)] 3点(2022-01-23 19:33:42) |
642. しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
《ネタバレ》 私的にはエベレットの物語でした。不器用で無骨な彼が自分に正直になっての「捨てないでくれ」にはこちらも感無量。静かな語り口での深い愛情物語は記憶に留まる秀作でした。 [DVD(字幕)] 8点(2022-01-23 00:07:38) |
643. 扉をたたく人
《ネタバレ》 バカップルかと思いきや共に好人物でホッとする。大学教授との友情物語かと思いきや逮捕、不法移民、送還と重たい展開に。ここに母親とのロマンスが絡んでくる脚本と、殊更に劇的にしない演出が見事ではありますが、本作は初めて主役を張ったリチャード・ジェンキンスの特筆ものの名演に尽きます。静かな佇まいでありながら喜怒哀楽の機微が滲み出る姿が沁み入るもので、とりわけ母親への恋心に身悶えさせられました。 何故レンタルしたのか思い出せない(情けない)本作は小品でありながら忘れ難い秀作でした。 これだから映画鑑賞は止められません。 [DVD(字幕)] 9点(2022-01-19 02:27:48) |
644. 猿の惑星
《ネタバレ》 初見。チャールトン・ヘストン出演以外の知識無し。 言葉を発せられなく猿に先祖返りしたような人間達とオランウータン、チンパンジー、ゴリラの上下関係を持った人間さながらな猿達の対比が興味深い。 結末に唸らされると共に千年万年単位の地球の有り様や生まれてこれまでの自分の有様に思いを馳せる余韻の深いSFの名作です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-01-17 15:29:49)(良:1票) |
645. 重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス
カーチェイスありきで作られたかのような作品。そのシーンは労力は感じられるのですが「天国に行けないパパ」を超えるものでは無かったです。ありきたりなストーリーにも盛り上がれず。期待値が高かっただけに残念度も高いところです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-01-17 00:45:30) |
646. 蟹工船(1953)
金の為だけの地べた這いずり回るような仕事の究極版である内容は織り込み済みなので船内の日常風景もこんなものかなというところ。ただ、悪の権化である監督が「この卑怯者が」と言うのには「お前が言うな! この・・(自粛)」血圧が上がりました。お目当て森雅之さんが発見できず、再見で確認しましたが全くのチョイ役で停止して見詰めてもご本人と分からずガックリ。 [DVD(邦画)] 5点(2022-01-17 00:30:06) |
647. 追悼のメロディ
無実の罪で7年間投獄された男の復讐劇でしたが、行ったり来たりが激しい時系列に混乱し、ジャン=ポール・ベルモンドから悲壮感が感じられず「何じゃこりゃ」の結末も併せて期待はずれにガックリ。邦題も酷い。耳に残った音楽に点数の全てを。 [DVD(字幕)] 4点(2022-01-17 00:06:34) |
648. 虎の尾を踏む男達
筋立ては知っていましたが、榎本健一がどうにもこうにも癇に障る重厚さに欠けるというか安っぽいつまんない演出の作品でした。歌舞伎の素養がある方には楽しめるのですかね。森雅之さんに台詞があったのか、確かめる気にもなりません。 [DVD(邦画)] 3点(2022-01-13 01:30:25) |
649. ドント・ルック・アップ
《ネタバレ》 地球規模の危機なのに他国が全く登場しないアメリカの馬鹿騒ぎぶりが描かれています。「ちょっとトイレ行ってくる」「私も」に血圧計崩壊。名優が怒りをかきたててくれます。後味の悪さと2時間超えのダラダラ描写で頭痛が。超豪華キャストに釣られての鑑賞でしたがハズレ作品でありました。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-01-11 16:23:42)(良:1票) |
650. 武蔵野夫人
道子の生き様を見る分にはいいのですが、愛し愛されの部分はお粗末で見ていられませんでした。森雅之さんはイヤミなインテリ役がお似合いでしたが、毒気が薄くて物足りません。凡作の部類に入ると言わせてもらいます。 [DVD(邦画)] 4点(2022-01-10 23:34:44) |
651. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 刑事コロンボが浮かぶあれこれ策を巡らす犯人。グレース・ケリーなのでやむを得ないのかもしれませんが、私的には妻への制裁が成功後の展開が見たかった。警部は個性に乏しく、レイ・ミランド、ロバート・カミングス、グレース・ケリー三つ巴の愛憎劇も全く盛り上がらない残念度合いが大きい作品。 [DVD(字幕)] 5点(2022-01-10 11:07:13) |
652. 雨のしのび逢い
お目当てジャン=ポール・ベルモンドは「モラン神父」同様にアクション無しコメディ無しでも魅入ってしまう繊細な姿で満足。 工場長の妻と工員の7日間のお付き合いが描かれた作品は、一から十まで説明する英米流とは違います、想像して下さいと言いたげな作りで雰囲気は悪くないのですが、ジャンヌ・モローの持ち味(違いますか?)な欲求不満の有閑マダムぶりが一本調子でこちらの感情の起伏も無く。なので「はぁ?」な結末もそれほど目くじら立たず。凡作でした。 [DVD(字幕)] 4点(2022-01-09 00:43:18) |
653. あの手この手(1952)
「淑女は何を忘れたか」が浮かびますが、妻の自立や同権を意識した内容は、21歳設定のアコちゃんの浅知恵なお節介にウンザリで最後まで興に乗れず仕舞い。安全運転な演技であっても目を惹いた森雅之さんに点数の全てを。 [DVD(邦画)] 4点(2022-01-07 15:13:04) |
654. 風の視線
誰一人として魅力を感じない登場人物全員が不倫していて、「三角関係だから角が立つ、みんなで角を丸くしよう」が浮かんだグダグダ模様。序盤の思わせぶりなシーンが悪質なサスペンスのサの字もない昼メロよろめきドラマ。鑑賞後の予告編にはアホクサとしかいいようがありません。清張らしからぬ駄作。 [DVD(邦画)] 3点(2022-01-06 01:30:03) |
655. 星の国から来た仲間
ドナルド・プレザンス、レイ・ミランド、エディ・アルバート共演というところだけでの鑑賞。再生してのディズニー作品に「どういう事???・・・」混乱しましたが、子供にも安心して見せられるファンタジーをまぶした勧善懲悪ものでまずまず楽しめました。件の三名は名優の名に恥じない存在感で作品の格を高めております。中でもプレザンスの物静かであっても感情が窺える語り口はいつも通りに惚れ惚れさせらる名人芸。掘り出し物な良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-01-04 15:06:34) |
656. かもめ食堂
フィンランドの食堂らしくイッタラ製テーブルウェアがふんだんに見られてウットリ。お高いけれど少~しずつ揃えていきたいと思った次第。食堂の雰囲気にピッタリとマッチした小林聡美の孤高のサムライで且つ人情も持ち合わせているかのような振る舞いが絶品でした。先日の「おにぎり騒動」を聞き及ぶにつけ、本作から潤いや許容を感じるところです。良作。 ガッチャマンの歌は3番まで覚えている私は善人なんですかね? [インターネット(邦画)] 7点(2022-01-03 19:59:33) |
657. 霧の夜の戦慄(1947)
製作も兼ねたジェームズ・メイソンが一人二役にて実生活の妻であるパメラ相手に犯罪者の心理に迫る作品。意欲作なのでしょうが、屈折・妖気を感じられなく、突き抜けたシーンもなく、何故そうなるのかな結末と併せて盛り上がりに欠けるものでした。 しか~しながら、 手フェチ且つ声フェチな私。38歳若きメイソンの velvet voice をた~っぷり聴かせてもらえて耳福であります。 こいつぁ春から縁起がいいわい [DVD(字幕)] 7点(2022-01-01 20:49:26)(良:1票) |
658. 暗くなるまでこの恋を
《ネタバレ》 やたら不安を煽る音楽にこれはサスペンスものでカトリーヌ・ドヌーヴの怪しさが想像出来ます。ジャン=ポール・ベルモンドの心模様が無理筋でついてゆけません。収拾がつかなくなったかのような結末にも唖然とするところです。 [DVD(字幕)] 5点(2021-12-31 23:00:38) |
659. 恋の手ほどき(1958)
ミュージカルだったとは。しかもダンス無しの歌だけ。話もつまらない。夢うつつでどうにかこうにかの完走。お目当てルイ・ジュールダンのこれぞ映画俳優と言える着こなしに+3点。 [DVD(字幕)] 3点(2021-12-31 22:53:06) |
660. 肉体の盛装
京都を舞台にした芸者の「金の切れ目が縁の切れ目」な生き様が描かれています。男の恨み節に対して「こっちは大事な体を提供してまっせ」に説得力があった佐久間良子。この手の役どころは若尾文子の右に出る者無しが覆る絶品さでありました。市役所勤めの妹役が藤純子。真逆なキャスティングでも違和感無いのは流石名女優。トーンダウンの結末にずっこけましたがまずまずの良作です。 いつも通り鑑賞後に観た予告編がネタバレ全開でびっくりしました。こんなのダメでしょう。 [DVD(邦画)] 7点(2021-12-31 02:14:49)(良:1票) |