681. ブルベイカー
《ネタバレ》 看守の人手不足を補う為に囚人に銃を携帯させて自治運営をしている刑務所というのは初耳。 所長として腐りきった刑務所の改善改革を目指すブルベイカー。孤立無援でも信念を曲げない姿もロバート・レッドフォードなので、荒ぶるでも無く優等生で迫力に欠けて今一つ。ラストでのやりきれなかった無念さを感じた姿に、こんなの観るんじゃ無かった、萎えたのですが。エンドロールで示されたテロップに仰天。そこを観たかったんだけどなぁ、実話の異色刑務所モノで作りに異議ありの作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-02-17 01:30:00) |
682. 9時から5時まで
猛女全盛期ジェーン・フォンダ大暴れを想像したのですが、女性三位一体で出しゃばりすぎず良い感じだったのが意外です。パワハラ・セクハラ、モラルも能力もカケラもないド腐れカス上司を演じるお目当てダブニー・コールマン。陰湿さと幼稚っぽい塩梅が絶妙の演技に「役者やねぇ」感心。会長を前にしたヘタレっぷりがザマミロというかカワイソウというか。無理筋があるにはあるものの、後味爽快なカラリとしたコメディに大いに楽しませて貰えた作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-02-14 01:35:14)(良:1票) |
683. キャノンボール
おバカな面々が繰り広げる珍レース。キャスト全員が素で楽しんでいる様子とカースタントの結構な激しさに飽きる事無く一気に完走。MIPはロジャー・ムーア。もうノリノリで最も楽しんでいましたね。 ラストショットのやりきった感が爽快な快作です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-02-05 23:59:18) |
684. ジャンヌ・ダーク
《ネタバレ》 ミラ・ジョヴォヴィッチ版がサッパリだったので、気の強いイングリッド・バーグマンが演じたらどうなるのやら、気乗りしないままでの鑑賞。信仰心にはついて行けないものがありましたが、無私の愛国心には魅せられました。下衆なコーションもさることながら、シャルル7世は何故彼女を助けないのか!「出てこいや~!」血圧上がりまくり。彼女の熱演に好感持てた意外な良作でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-31 02:02:04) |
685. サン・スーシの女
オープニング音楽の哀切感溢れる調べに聴き入っているとジョルジュ・ドルリューのクレジット。何処にでも出てくるのにびっくり。おまけにエンドクレジットでは曲に歌詞がついていてやるせない余韻が残ります。ロミー・シュナイダーが公開翌月に亡くなった事を思うとラストショットのとびきりの笑顔が何とも切ないものがあります。 難癖をつけるとすれば納得し難い判決ですね。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-27 04:20:15) |
686. 第七天国(1927)
活弁入り。 「どん底からでも上に導く梯子は誰にでも開かれている。ドブの底から星空まで勇気という名の梯子だ」 冒頭からキチンと座り直しての鑑賞。体現した若い男女の純愛物語。キャスト全員が機能しているしっかりした脚本とWW1の迫力がある映像に好感。涙腺が崩壊間近からサーッと水位が退いた結末が意外ではありましたが見応えある秀作でした。 「上を向いて歩こう♪」の元ネタだったというのに無限へぇ [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-24 16:05:16) |
687. ママの想い出
「良い話だなぁ」と素直に言える強い絆で結ばれた一族のホームドラマ。精神的支柱であるママを中心に描かれており、経済を支えているパパの存在が薄過ぎたのが今一つ残念に思えましたが、名匠の良作を堪能出来ました。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-23 01:41:16) |
688. ジョニー・ベリンダ
聾唖者のジェーン・ワイマンと医師のリュー・エアーズ。共にパンチに欠け、古き良き時代の穏やかになだらかに話が進んでゆくのかと思ったらさにあらず。落ち着くところに落ち着いた結末ながら血圧は上がるわ手に汗握るわ意外な展開にびっくりしました。チャールズ・ピックフォード&アグネス・ムーアヘッドの名脇役ぶりは流石。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-12 15:33:00) |
689. 世界で一番しあわせな食堂
死ぬまでに一度は訪れたいフィンランド。見惚れる大自然を舞台に悪意有る者が皆無の物語。食が皆の体と心を癒していましたが、本作に心身とも癒されました。沁み入る小品佳作。 [DVD(字幕)] 7点(2022-12-20 01:37:50) |
690. スティーヴン・キング 骨の袋(TVM)
前後編2枚組DVD。2日間に分けての鑑賞でしたが後編を観るのが待ち遠しくて。ピアース・ブロスナンの熱演に依るところが大きいかと。喜怒哀楽何れも惹き込まれるもので、特に、彼が泣く姿は何時もながら胸に刺さり貰い泣きしそうに。そして彼の出演条件なのか建物の外観、内装が洗練されているのにもウットリと。手に汗握る展開が因縁が分かってからトーンダウンしていったのが惜しいところ。007を思わせる襲撃シーンは製作陣の遊び心でしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2022-12-18 21:30:16) |
691. 危険な関係(1959)
《ネタバレ》 子宮でモノを考えるジャンヌ・モローのゲスい事この上なく。類は友を呼ぶジェラール・フィリップ。 外ヅラのみ上品な極悪ゲス夫婦に罰が下るのを待った甲斐があった結末。 ジャン・ルイ・トランティニャン、ジェラール・フィリップが同じフレームに収まっているお宝映像に加点。 本作がジェラール・フィリップ遺作というのに、当時のファンの無念さが想像出来ます。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-09 13:31:38) |
692. パルムの僧院
《ネタバレ》 長尺でしたが長さを感じる事無く完走。色男ファブリスのヘタレ身勝手ぶりもジェラール・フィリップが演ずると「仕方ないか・・」と思うのが自分でも不思議。そんな彼を一途に愛した二人の女性に惹き込まれ、とりわけ、公爵夫人を演じたマリア・カザレスの芯の通った存在感が素晴らしい。ヘタレを助ける為にゲスに身を捧げるシーンが圧巻。添え物にしか見えなかった民衆の反乱は無くても良かった一大恋愛絵巻を堪能しました。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-05 03:28:56) |
693. 極道の妻たち 三代目姐
《ネタバレ》 シリーズ中忘れられない台詞が本作の「わてらの惚れた腫れたは、タマのとりあいやで、極道の女やったら、腹ぁくくって、もの云いや」「てっちゃん、極道になったらな、てっぺんとらな嘘やで」 三田佳子のイメージとかけ離れた役どころでありながらの熱演も印象深い。 [ビデオ(邦画)] 7点(2022-11-30 00:53:25) |
694. 裸の拍車
《ネタバレ》 西部劇のアクセントとしてインディアンとの銃撃戦があるものの、登場人物5人による心理戦がメイン。お目当てロバート・ライアンが素晴らしい。ヘラヘラ微笑みを浮かべて実は無実なのでは、最後のほうまで分からず。一周回って元の位置のようなラストの対決は目もくらむ映像と相まって手に汗握るもの。拍車があのように使われるとは! ハリウッドの良心ジェームズ・スチュワートらしい結末が唐突で無理筋を感じたところが惜しいものの、見惚れる大自然を舞台にした見応え十分の作品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-11-29 18:59:42) |
695. マリアンの友だち
マリアンとヴァルが意気投合して憧れのピアニストをストーキングするのをメインに友情や親子の愛憎を交えたお話。少女らしい初心で溌剌とした言動が微笑ましく好感。憧れのピアニストをピーター・セラーズが演ずるからにはマトモで有るはず無く思いっきり不埒な男で、抑えめながらも彼らしい怪演ぶりにクスッと笑わせて貰えました。人生これから山あり谷ありよと言わんばかりのラストショットが余韻を残します。お目当てジョージ・ロイ・ヒル監督作とは思えない異色な一品。 [映画館(字幕)] 7点(2022-11-26 23:10:08) |
696. 白い砂
WW2時南太平洋の孤島に流れ着いた海兵隊員と島唯一の住人の尼僧の物語。ロバート・ミッチャムとデボラ・カーのキャスティングが絶妙で彼女のシスター姿は絶品。ジョン・ヒューストンらしからぬ崩れそうで崩れない慎み深い結末が感慨深い。一升瓶のラベルが「白鹿」だったのに100へぇであります。 [DVD(字幕)] 7点(2022-11-05 19:48:22) |
697. 血を吸うカメラ
《ネタバレ》 おどろおどろしさを覚悟した邦題でしたが、さにあらず。 幼少期、父親によって研究実験台にされたトラウマを抱えた青年の殺人願望がねちっこく描かれています。 カール・ベームの息子さん(無限へぇ)カールハインツ・ベームから窺える品の良さもあってか、単なる変態には見えませんでした。 恐怖におののく顔だけ見せて、その瞬間及び遺体を見せない演出に好感。 とりわけフィルムを見るアンナ・マッセイの微笑みから恐怖に至る顔は圧巻。 批評家さん達から袋叩きにされて名匠が追放された作品には到底思えません。撮影方法に問題があったのでしょうか? [インターネット(字幕)] 7点(2022-10-31 15:24:57) |
698. ローガン・ラッキー
《ネタバレ》 3兄弟と3兄妹の6人チームが金庫の大金をせしめようとする話。そんなにウマい事いく筈ないようなサクサクとした展開を白ける事無く観れたのは6人の天然キャラのお陰でしょうか。裏切りが皆無な上欲をかかず礼を尽くす結末が心地良い。悲壮感の「ひ」の字も無い肩の力の抜けたダニエル・クレイグもまた良しといったところ。 お目当ても期待も無かった作品が結構楽しめたのは小さな幸せです。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-10-02 20:25:49) |
699. ドラゴン怒りの鉄拳
毒殺に至った理由は何なのかを考えなければまずまずの筋立て。般若の形相での殺意が籠もる一撃一撃に息を呑む。一方で切ない顔、とぼけた顔も見せるブルース・リーに見惚れた作品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-21 05:58:50) |
700. クーデター
《ネタバレ》 子役二人の心のケアはなされているのか心配になった殺戮描写オンパレード。少ない出番ながら銃撃描写は流石007ピアース・ブロスナン。そしてCIAとしての彼の語りに現在のスリランカと中国を見るところで荒唐無稽な話でないのが不気味です。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-19 21:13:28) |