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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。37ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3239
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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721.  元禄忠臣蔵 後編 《ネタバレ》 
前篇は、かたぐるしい公の場での出来事が中心であったが、後篇はうって代わって人情劇に。  これが功を奏したのだ。  比較的、分かり易いセリフが増えたせいか、物語に入っていくことができた。  特に討ち入り後の切腹前のシーンは素晴らしかった。   一同は切腹を前にして落ち込むどころか宴会を始める。  死を前にしていくら覚悟を決めたお侍とはいえ、心中穏やかではないはず。  それとも、あだ討ちをしてあとは切腹という制裁を待つだけだから、立派なお侍として気は晴れやかなのか?   どちらかは分からないが、とにかくこの宴会シーンの表面的な騒がしさとその裏に潜む哀しさの対比がとても良い。  死を覚悟した男達の、鬼気迫る宴会シーン。  これは見応えアリの必見シーンだ。   大石内蔵助を演じた河原崎長十郎と、富森助右衛門を演じた中村翫右衛門の二人。 これが何とも素晴らしかった。  『人情紙風船』(山中貞雄)でも共演したこの二人。  本作でも、あの時と負けず劣らずの素晴らしい演技。  特に河原崎長十郎の理屈くさいセリフの数々が、妙に説得力を発揮していて、十二分に引き込まれた。   ところで、本作は最近いっせい発売された溝口健二のDVDをレンタルして観たもの。  それらのDVDには、付録として新藤兼人のインタビューが収録されている。  新藤兼人は本作『元禄忠臣蔵』で“建築監督”を担当していたせいか、他作品に比べ、本作へのインタビューの受け応えはかなりの熱の入れよう。  そして、その話の内容も非常に興味ひかれるものであった。  本編もそうだが、この新藤兼人のインタビューも必見である。   特に驚いたのは、本作の予算。  なんと、当時の映画5本分の予算が本作の江戸城松の廊下のみに使われたというのだから驚き。  国家予算から出ていたとのこと。  これは膨大な数字だが、本作であのセットを見れば間違いなく納得するはず。  はっきりいってズッコケます。 あれを映画のためだけに作ったとは・・・  いくら国家予算とはいえ、溝口健二やりすぎです。
[DVD(邦画)] 7点(2021-06-03 21:33:59)(良:1票)
722.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 
主演はハリウッド金髪女優ユマ・サーマン。  あんまりハリウッド映画を観ないので、初めて知った女優。  金髪が印象的で、しかもタフな感じも印象的。 そしてセクシーで、美人。  ただ30歳を超えているせいか、アップになると多少・・・な感じがあるにはある。  だけど、とにかくカッコいい!  中盤からラストまでずっと続くレストランの様な場所でのアクションシーン。 これはつまらなかった。  Vol.1のメインな部分だけにうーん。 Vol.1の冒頭の黒人女性とのアクションシーンの方がよっぽど楽しめた。  冒頭の黒人女性との対決シーンと同じく、女性同士のガチンコ対決シーンだが、両方ともスピード感という点でかなり楽しめた。  本作では“多数対一人”というアクションシーンよりも、これらのガチンコ対決(1対1)の方が出来が良かったように思う。
[DVD(字幕)] 7点(2021-06-03 21:33:17)
723.  逃げ去る恋 《ネタバレ》 
フランソワ・トリュフォーの自伝的シリーズである“アントワーヌ・ドワネルもの”の第5作目にして最終作。  『大人は判ってくれない』『二十歳の恋/アントワーヌとコレット』『夜霧の恋人たち』『家庭』と順々に観てきた私にとって、本シリーズの最終作ということでとても寂しい気持ちになった。  と同時に、映画が始まった瞬間、自然と笑みがこぼれた。  “また会えた”という喜びからである。   トリュフォー作品は相当数観たが、特別自分に合うという感じはしなかった。  しかし、この監督自伝シリーズ“ドワネルもの”は全く別。   特にドワネルを演じる“ヌーヴェル・ヴァーグの代名詞”的俳優、ジャン=ピエール・レオの魅力が遺憾なく発揮されていて素晴らしい。  ジャン・ユスターシュ監督の代表作『ママと娼婦』でも同じ様なキャラだったが、この“ドワネルもの”でも終始だらしのない愛すべき男を演じている。  しかし女性を口説くのはめっぽう上手で、だらしのない男ドワネルも、私にとっては憧れの存在だったりもするのだ。   本作『逃げ去る恋』では、3年連れ添った女性と協議離婚した後を描いているのだが、早くもサビーヌというキュートな女性と付き合っている。  このサビーヌを演じたのが、ドロテーという女優さん。  とってもキュートで、いかにもフランス人女性といった感じ。  そのキュートな声と笑顔に見事に打ちのめされてしまった私。 早速、ファンになった次第だが、残念ながら本作以外の映画には出演していない模様。  フランスではアナウンサーをしていたり、活動家であったりするらしいのだが、本作以外に映画出演がないというのは、あまりに残念だ。  本作のストーリーについて軽くふれてみる。  30半ばに差し掛かった主人公は、相変わらずのだらしなさ。 特に女性に関してだらしがない。  奥さんと別れ、若い女性と半同棲をしているというのに、この女性とも衝突ばかり。  おまけに初恋の女性とも偶然再会し、そちらにも気を奪われるという有様。  それらの女性全てに気を取られた結果、主人公はついには一人になってしまう。 まあ、当然だろう。  しかししかし、話は思いがけない結末に・・・  トリュフォーの傑作シリーズ“ドワネルもの”をまだ観たことがない人は、一日も早く鑑賞されることを強くお勧めします。
[ビデオ(字幕)] 7点(2021-06-03 21:32:39)
724.  ビューティフル・デイズ
結論から言うと、私が今年、鑑賞した全ての作品の中で最高の映画となりました。  さしずめ、上半期ナンバー1作品といったところでしょうか。  それだけ凄かったです。  本作は、久しぶりの超お気に入り作品となりました!   ジャンルとしては、青春・純愛モノです。  しかし私が今まで観てきたそれ系の作品と比べると明らかに異質でした。  インドネシア映画ということですが、その辺が関係しているかと思います。   “1冊の本から出会いが生まれる”という、典型的でベタな展開ですが、どこか新鮮な流れを感じました。  王道的な恋愛映画のアウトラインを辿りつつ、そのテイストは全く新鮮。  インドネシア・ジャカルタの独特な雰囲気や文化と相まって、そりゃあもう感動できました。   なんというか、ただ単に涙が流れるという系統の感動ではないんです。  思春期特有の心のざわめき、切なさ、相手を好きになった時の居ても立ってもいられない気持ち、こういった部分の演出がとても丁寧に描かれていて、「ああ、思春期の頃ってこんなんだったなー、辛かったなー、楽しかったなー」って、胸が一杯になる感じの感動なんです。  言葉で説明すると何とも伝わりにくいですね。   実際に本作を観れば、こういった想いで胸が一杯になること間違いなしなので、是非、ご自身でご覧になって、直にこの感動を感じてみて下さい。  他の青春映画では感じることのできない、自身の“あの頃の青春の想い”で胸が一杯になるはずですから。   いやー、世界には素晴らしい作品があるんですね。 参りました。  国籍や時代、そして知名度にこだわらず、偏見を持たず、広く鑑賞作品を選んでいくことが大事だということを教えてくれた、珠玉のアジアン・ラブストーリーでした!
[DVD(字幕)] 9点(2021-06-03 21:31:49)(良:1票)
725.  ベロニカ・フォスのあこがれ 《ネタバレ》 
ファスビンダーは、“ニュー・ジャーマン・シネマの天才”と呼ばれる監督だ。  そんな彼の代表作ともいわれる本作『ベロニカ・フォスのあこがれ』は、ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)をとった作品。  ただ、ベルリン国際映画祭の受賞作品については、個人的にはイマイチ相性が悪い。  それに加えて、上記二人と比べたファスビンダーの知名度の低さを考たりすると、“嫌な予感”も無きにしもあらずだったが・・・   本作の主人公は、かつての名女優という設定。  それがどんなわけかモルヒネ中毒となっている。  しかも、やや多重人格な傾向があり、いまだにかつての栄光を忘れられないでいる。  たまに女優業としてのオファーもくるが、それは端役ばかり。 しかも、彼女はその事実をなかなか素直には受け入れることができないでいる。  そして撮影中も、モルヒネの禁断症状が出るとまずいので、常に薬漬け状態。  一体、何が彼女をそうまでさせてしまったのか? どういう流れでモルヒネにまで手を染めるようになったのか?   、、、といったようなサスペンス的な展開で物語は進行していく。  どうやらそこには犯罪の陰があり、彼女自身がモルヒネを打っているのではなさそうなのだ。  偶然、主人公と知り合った中年の男性は、そんな彼女の暗い過去に興味を持つ。  そして彼女の身辺を洗う。  すると、そこには凄まじいまでに残酷な物語が隠されていたのだ・・・   と、まあ粗筋を語ればこんな感じなのだが、独特なスローなリズムがあって、かなり退屈したのは事実。  別にスローな展開が嫌いなわけじゃないけども、妙に大人のメロドラマ的な様相とも相まって、自分には馴染めなかった。  例えてみれば、昼間の“退屈”な時間に偶然テレビで観てしまった“退屈”な昼メロといった感じか。   むろん、これは言いすぎです。 そんなにレベルは低くはないです。  だけど、その様な系統の作品であるように感じたことは事実。  そこに人間の残酷さ、人生の儚さなどが巧みに描き足されてパワーアップした感じ。 そして栄華を極めた者が、その後に陥る絶望が浮き彫りにされている。  そこら辺りの描かれた方はさすがの一言で、ファスビンダーの凄さを垣間見た気がした。
[ビデオ(字幕)] 5点(2021-06-03 21:31:11)
726.  レザボア・ドッグス
本作の見所はなんといっても、その多彩“男ばかり”の登場人物。 なんと、総勢8人!  彼らは、強盗集団を結成するのだが、それぞれをカラーネームで呼んでいる。 「ホワイト」とか「ブルー」とか。  そんな魅力あふれる8人を、画像を交えて簡単ながらレビューしていきたい。   まずは、ハーヴェイ・カイテルが演じたホワイト。  ハーヴェイ・カイテルの出演作品は相当数観たが、その中で、本作における彼はそれほどハマり役という感じはしなかったが、それでも重要な役どころを演じており、最後の最後まで活躍する。   次にティム・ロスが演じたオレンジ。  この人もカイテルと同じく、最後の最後まで重要な役割を演じた。 しかし、どうもクサすぎるキライが・・・  まあ、役回り的には妥当なのかもしれないけども。    そしてマイケル・マドセンが演じたブロンド、これが一番カッコ良かった!  このマイケル・マドセンという俳優、『キル・ビルVol.2』でも印象的な役を演じていて素晴らしかったけど、本作でもそれに優るとも劣らない魅力を発揮していた。  口元に笑みを浮かべながら、ウイスキー・グラスを傾けてドスの効いた声で語るところなんぞ、キマり過ぎ。カッコよすぎ。  アメリカ人らしい魅力を持った俳優で、本作で一気にファンになったね。  そして、ボスの息子であるエディーを演じたクリストファー・ペン。 残念ながら、去年亡くなられたとのこと。  本作では、マイケル・マドセンの次にカッコ良かった。  ボスの前でマドセンとふざけた取っ組みあいをするんだけど、大柄二人がジャレ合うこのシーンは迫力もあり、それでいて和み感のあるいいシーンだった。  こんな俳優が早くに亡くなってしまったのは、まことに残念である。   そして最初から最後まで“異端児”を演じ続けたピンク役のスティーヴ・ブシェミ。  決してカッコのいい役ではなかったけど、屈強な男達の間に入って、なかなかの個性を発揮していた。  残りの3人は簡単に。  ローレンス・ティアニーが演じたボス(ジョー)。 言ってみれば、『西部警察』の石原裕次郎みたいな感じの存在。   エディ・バンカーが演じたブルー。 ほとんど出番ナシ。   監督のクエンティン・タランティーノも出演しており、演じた役がブラウン。 前半であっさり殺される。 しかも不自然な笑顔がどうも・・・
[DVD(字幕)] 8点(2021-06-03 21:30:32)(良:1票)
727.  藍色夏恋
まるで日本の連ドラをそのまま映画っぽくして、台湾映画風味を加えた様な作品。 映像・ストーリー・役者の魅力、全てにおいて突出したものは感じられませんでした。  ただ一つのプラスポイントとしては、台湾の緑が色鮮やかに映し出されていたことでしょうか。 台湾に行ったことがある人にとっては、その映像だけでも、(多少)は楽しむことができるかもしれません。  それにしても、ヒロインの女のコより、その友人の女のコの方が可愛かったけどなぁ・・・ 脚も綺麗だし。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-03 21:28:38)
728.  ハムレット(1948) 《ネタバレ》 
有名なハムレットという作品に、初めて触れることができた。 それだけで、ある程度は満足。  お城の造りが、とにかく凄い。 それを映し出すモノクロ映像。 芸術的価値も高い。  オフィーリアが倒れた時、その太ももが露わになる。 この、なんとエロティックなことか! 作品全体が荘厳な空気に包まれているからこそ、映えわたる太ももの美しさ。 まさに芸術です。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-03 20:25:21)
729.  ユリゴコロ 《ネタバレ》 
ところどころ強引な部分はあるが、よく出来た話ではある。 殺人鬼として生まれたしまった主人公も可哀想でもある。 一部の過激な描写は不快感が残った。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-01 02:55:58)
730.  太平洋ひとりぼっち 《ネタバレ》 
なんや!普通に成功して終わりかいな!(インチキ関西弁風)  むくみ始めた頃の裕次郎を、たっぷり堪能できます。 それ以外は特に見どころはありゃしまへん。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-05-31 23:51:56)
731.  憂鬱な楽園
ホウ・シャオシェン監督としては珍しい「現代」を舞台にした作品。  彼の作品といえば、「過去」や「想い出」を映像化したものがほとんである。 「現代を舞台にした作品を撮るのは苦手」と、ホウ監督自身もインタビューの中で語っている。  実際、彼の作品の中で広く一般的に評価を受けている作品は、「過去のある時代」が舞台となったものばかりだ。  逆に現代を扱った『珈琲時光』などは、高い評価を受けているとは言い難い。 (もっとも、私が一番好きなホウ監督の作品は『珈琲時光』だが。)  「現代の東京」を描いた作品が『珈琲時光』ならば、「現代の台湾(台北)」を描いたのが本作だ。  私としては期待しないわけがない。   本作の撮影担当は『夏至』のリー・ピンビン。  クリストファー・ドイルの映像も個性的で大好きだが、リー・ピンビンの映像もそれに勝るとも劣らないくらい素晴らしい。  リー・ピンビンの撮る映像はドイルと比べれば控えめな印象はあるものの、透明感があって瑞々しさに溢れており、とても美しい。  “熱帯の緑鮮やかな台湾をリー・ピンビンが撮っている”というだけで観る価値のある作品である。  そして音楽。  メニュー画面にも流れている、この作品の「テーマ曲」がある。 その他、車で郊外へ飛ばすシーンや、バイクで山をぐんぐん登るシーンなどで使われている。  テクノ調の曲なのだが、本作を見終えた後もかなり耳に残っていた。 元々、テクノ調な曲が好きってのもあるけど、テーマ曲に関してもかなり気に入った。  映像と音楽が自分の感性とぴったり合っていて、観ていてとても心地良かった。  途中、「置時計」がかなり長い時間をかけて撮られているシーンが出てくる。 ストーリーとは全く関係のないワンシーンなのだが、とても透明感があって美しかった。 それも印象的だ。  しかし、ストーリーはなんてことはない。 だらだらと台湾のチンピラの生活が描かれているだけだ。  でもそんなことはどうだっていい。 ホウ監督の映画でストーリーを追ったっていいことはない。  台北の夜景、熱帯の緑鮮やかな風景、美しい置時計に、美しい女性歌手、そして強引に挿入されるテクノ音楽。  そしてそれらとコラボするリー・ピンビンの創り出す映像世界。  そういったものを楽しむべき作品である。
[DVD(字幕)] 7点(2021-05-31 22:51:01)
732.  ニライカナイからの手紙
綺麗な映像の数々ではあるが、そもそも実際の“竹富島”という島の光景自体がとても綺麗なものなので、これは“そのまま美しく撮れている程度”にすぎない。  つまりは、映画作品として考えるならば、もっと美しく撮れていなければ不足なのではないだろうか。  語弊はあるかもしれないが、“現実の美しさを過大に表現した映像”を期待していたのだ。  そういう観点からすると、“映像”に関して言えば、いまひとつというところだろうか。   しかし、もっと問題だったのは、映像以外の演出レベルに関してだ。  現地の人を採用し、リアリティを出したであろうことは容易に推測がつく。 しかし、もう少し演技指導をつめて欲しかった。  それに、あまりにも子役の演技がひどすぎるのも難点。 子役といえど、最低の演技レベルはクリアーしていて欲しかった。   そして、何と言っても一番問題なのは、“竹富島”を舞台にするシーンが前半の40分で終わってしまうことだ。  2時間近くある上映時間の中で、“竹富島”を舞台に繰り広げられる時間帯は、最初の40分だけなのだ。 その後は、主人公が東京に渡ってしまう為、主な舞台は東京になってしまう。  これは、普通の作品ならば、別に何も問題とするところでないであろう。  しかし、この作品を観ようと思った人達は、きっと“ジャケット”やその“タイトル”から、“美しい竹富島でのおはなし”を期待し、この作品を選んだに違いない。  なのに、この時間配分は一体・・・   出来栄え的には難点の多い本作ではあるが、“竹富島の美しさ”と“そこに住まう人々の素朴”さ、そして“その独特なる文化”を伝える作品であるという点において、非常に評価できる作品であると感じたからだ。   “竹富島”が好きな方、“竹富島”に行ってみたいと思っている方には、是非オススメしたい邦画である。  そして、主演を演じた“蒼井優”であるが、特別に美人であるとか、演技が上手というわけではないが、独特の魅力を持った女優さんだと思った。 今後の彼女の活躍に期待したい。→映画『フラガール』でブレイクしたようですね!おめでとうございます!
[DVD(邦画)] 6点(2021-05-31 22:48:29)
733.  アンナ・マデリーナ
大好きなケリー・チャンと金城武の二人が共演する、香港を舞台にしたラブストーリー。  二人が共演している作品は、本作を含めて3作品のみ。 そのうち、『世界の涯てに』と『ラベンダー』は既に鑑賞済だったので、まだ観ぬ二人の共演作は、本作で最後となってしまった。  『世界の涯てに』『ラベンダー』共々、どちからと言えば主演二人の魅力を引き出すことをメインに作られていた感があり、作品としてみるといまひとつの感が否めなかった。  だけど、二人のファンである私にとっては、それで十分楽しむことができた。   ケリー・チャンはいつの時代の作品を観ても、そんなに極端には変わらない(全然歳を取らない!現在も尚美しい!)が、金城武は歳を重ねるに従い、雰囲気がかなり変わってきたように思う。  本作では、まだかなりの若々しさが残っており、まだヒゲもそんなに青くはない。   本作での二人は、『世界の涯てに』や『ラベンダー』と比べると、それほど綺麗に、又はかっこよくは撮られていないように感じた。  その代わり、作品自体の出来は、『世界の涯てに』や『ラベンダー』より良かった。 何より、普通に楽しめたのが良かった。  ただ、細かい面を言えば、少し作りが雑かなぁ、と思えるシーンも多く、洗練度という点ではイマイチかもしれない。  後半で、金城武演ずる主人公の書いた“小説”の再現シーンが流れるのだが、これが作品全体のバランスとリズムを崩すくらい冗長だった。  でも、そういった荒削りな面はあるにせよ、最後は最後でなかなか感動させてくれるし、観た後の気分もなかなか良い。  これで『世界の涯てに』や『ラベンダー』の様に、二人の魅力がうまく撮られていれば完璧だったのだが・・・   2000年以降、ケリー・チャンと金城武の共演作は一つも撮られていない。  ケリー・チャンはまだまだ大丈夫そうだが、金城武が“おじさん”っぽくならないうちに、もう一作品くらい共演作を観てみたい。 二人のファンである私は、それを強く望んでいる。   ちなみに同じく大好きな俳優であるレスリー・チャン(故人)も本作ではチョイ役ながら出演している。  そういう意味でも、本作はかなりのお気に入り作品となった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2021-05-31 22:45:51)
734.  砂の女
安部公房という作家が原作・脚本を担当、そこにあの『切腹』でも音楽を担当した武満徹が効果的な音楽を提供している。  岡田英次はアラン・レネ監督の『二十四時間の情事(ヒロシマモナムール)(1959)』を観た時に初めて知った俳優だが、アラン・レネの作品自体が趣味に合わなかったということも手伝って、あまり良い印象は持っていなかった。  しかし、本作『砂の女』においてはかなりの個性を発揮しており、その印象は“なかなか味のある俳優だなぁ”というものへと変わった。  そこに対するのは、私の年代の人達にとっても比較的著名な岸田今日子である。  もちろん、私が知っている彼女は“おばあちゃん”な岸田今日子。 こんなに若くて妖艶な彼女に出会ったのは、今回が初めてである。   まずオープニング・タイトル(キャストとスタッフ等の表示)からしてインパクト大。 この時点で、本作に対しただならぬものを感じてしまった。  それは、強いて言葉で表現するならば、  “オープニングでキャスティング等が表示される度に、ハンコ(印鑑)がガツンガツンと表示され、そこに独特の効果音が重なる・・・”  というものなのだが、なかなか言葉では伝えにくい類いの演出なので、興味を持たれた方は一見して頂きたい。  かなりサスペンス的要素が強い作品であり、その点だけでも十分楽しめるのだが、最終的には人生哲学的なテーマにまで話が及んでいくという、広範な守備範囲を持つバランスのとれた逸品である。
[ビデオ(邦画)] 7点(2021-05-31 15:47:45)
735.  イントレランス
「“映画の父”D・W・グリフィスの代表作という枠にとどまらず、サイレント映画、いや全映画の中でも避けて通るわけにはいかない歴史的傑作。」ということで、鑑賞することに決めた。 180分(実際は160分ちょいだった)ということと、4つの時代が平行して描かれる難解なプロットであることと、古い時代のサイレント映画という点から、かなりの決心が要った。 しかしながら、予想していたよりもすんなり作品に入っていくことができた。 そして何より、普通に楽しめたのが意外だった。   4つの時代が平行して描かれているとのことだったが、そのうち<バビロン篇>と<現代篇>しか、しっかりとは把握することができなかった。 その他の2篇は、最後の最後でやっと話を理解できた感じ。 逆に言えば、それだけ<バビロン篇>と<現代篇>に時間が割かれているわけである。  ちなみに、この作品の最大の見所は<バビロン篇>の“超巨大セットによる空中庭園”である。 正直、この巨大セットを観たくて、この作品を借りたようなもんだ。 映画通の批評を調べてみると、“現代のCGをもってしても、この巨大セットの大迫力に勝るものは創れないであろう”という意見が多かった。  そういうわけでドキドキしながら、観ていたのだが・・・ あまりにも凄すぎた・・・ というのが、率直な感想。 荘厳な音楽(この作品に付けられた音楽は、総じてかっこよかった)と共に、悠然と空中庭園が登場。 “俯瞰ショット”により、遠目から丁寧にその全貌を捉えていく。 わけのわからない、やたらに巨大な“像”が何個も庭園の中に建てられている。 そして、ことわるごとに、“この庭園は1辺が1.6KMある”とかいう、その巨大さを過剰なまでにアピールする字幕が挿入される。 この巨大さをアピールする字幕のしつこさも、なかなか笑えるポイントであり、この作品の肝でもある。 CGと違って、そこに実際あるものを撮っているという事実に基づく迫力は凄いの一言。 まさしく圧巻である。 私の様な好奇心旺盛な人間にとっては、大満足できる作品であった。  このセットを観れるだけでも、この“歴史的大作”を観る価値は十分あると思われる。 好奇心旺盛な方は、是非、ご覧になって下さい。 ただし、90年前の作品ですので、多少は体力を使いますが・・・
[DVD(字幕)] 6点(2021-05-31 15:47:15)(良:1票)
736.  他人の顔 《ネタバレ》 
こちらの作品、久しぶりに観ていて思わずニヤリとしてしまう程の面白さ。 サスペンス的な展開とも相まって、終始画面に釘付けの状態となった。  何といっても最も素晴らしかったのは、入江美樹という女優さん。 とにかく美しい!! メインストーリーとは直接関係ないサイドストーリーの中で、精神病院で働く女性を演じているのだが、何故だか顔はまるでお岩さん状態なのだ。 左半分から見るととても美しいのだが、顔の右半分は見るも無惨な状態。 道でナンパされるのだが、そのシーンが印象的だった。  また、勤務している精神病院内では、痴呆らしき老人に後ろから抱きつかれるなど、散々な目に遭う。 最終的には兄と肉体関係を持ち、お兄さんへは「ごめんなさい。」の一言。 その直後、白装束で海へと入り、自殺してしまう。 こういったサイドストーリーまでもが全て印象的。 そして淫靡で残酷で怪しい雰囲気を醸しだしているのだ。  話をメインストーリーに戻すと・・・ 主人公の男性は精神科医にくってかかり、その挑発に精神科医も見事“応える”。 どういった形で“応えた”かというと、精巧なマスクを造り上げ、それを主人公に被らせ、別人として生活させていくというものだった。 これはいわば医者としての研究的な好奇心によるものであったのだ。 最初は抵抗していたものの、マスクのあまりの出来のよさに、心躍る主人公。 全くの別人になれる素晴らしき“他人の顔”を手に入れた主人公は、そこであることを思いつく。 それは、マスクを被り全くの別人になりすまして、妻を口説くというおそろしいものだった・・・  この作品を観ようと思われる人はそうはいないと思うが、一応これから先の部分は伏せておくことにする。 いずれにしても本作品は、私にとって久しぶりの“超お気に入り作品”となった。
[ビデオ(邦画)] 9点(2021-05-31 15:46:24)
737.  東京画 《ネタバレ》 
ヴィム・ヴェンダースが1983年に東京を訪れ、その際に彼自身が撮影した映像を元に、ドキュメンタリータッチで当時の東京を描いた作品。 ヴェンダース作品群の中にあっても、とりわけマニアック度の高い作品である。 ヴェンダースは小津安二郎を心底、敬愛しているらしい。 それはこの作品を通して強く感じることができる。 又、小津作品の常連であった俳優・笠智衆へのインタビューがこの作品の見所の一つでもある。 ヴェンダースが本作で訴えたかったことと言えば・・・ 敗戦後、アメリカによって文化を支配され国民性を奪われただけでなく、国民一人一人のアイデンティティまでも見失ってしまった日本。 流行の遊び、映画への価値観、人々の服装等、それら全てがアメリカ的価値観によって侵略され、日本人はアメリカ文化を世界へ広める為の道具となっている。 といった様な感じであろう。 ヴェンダースが小津の『東京物語』で観た東京の風景は、全てどこかに消え去ってしまっていたのだ。 又、パチンコや野球放送の垂れ流し等もかなり痛烈に皮肉を込めて映し出されている。 下らないテレビの放送内容を指摘した上で、“強制的に流れる暴力的ですらある映像”と評し、タモリ倶楽部のオープニング映像を流していたのには笑えた。 他にもパチンコという遊戯に対し、“人々はパチンコをして束の間の現実逃避を行っている。しかし、このパチンコというものから得られるものはほとんどない。”という痛烈な批評を行っていた。 多少ドイツ人から観た偏りのある“東京画”であることは否めない。 しかし、ヴェンダースが嘆き主張したかったことについては、非常に共感できた。 特に、アイデンティティの欠落した現代日本人の典型的な遊び(パチンコ、ゴルフ等)を指摘するくだりは、観ていて愉快痛快であった。 そうだ、肝心なことを書き忘れていた。 本作には唐突にヴェルナー・ヘルツォークが登場する。 これが“偶然にも出会った”的に登場するのだが、いかにも嘘クサイ。 それはそれとして、ヘルツォークだが・・・ 彼の創り出す作品も恐ろしいが、彼自身が何と言っても一番コワイ!! 「素材を求める為なら、私は宇宙にでも行く」 とか言ってる時の、彼の気合いに圧倒された。 やっぱりヘルツォークは奇人だった。 ドイツ人は変人が多いのか?! という様な偏見に陥るくらい強烈な人物であった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2021-05-31 15:45:40)
738.  家庭 《ネタバレ》 
監督であるフランソワ・トリュフォーの自伝的作品シリーズ“アントワーヌ・ドワネルもの”の第四弾。 トリュフォー作品は何本も観たが、全体的には好みに合わない作品が多かった。 しかし、“トリュフォー=レオ”コンビによる自伝シリーズは別格だ。 『大人は判ってくれない』をはじめとして、『二十歳の恋』や『夜霧の恋人たち』と秀作ぞろいである。  本作の主人公ドワネルを演じるのは、あのジャン=ピエール・レオ。 元々かなり好きな俳優さんではあるが、このトリュフォー自伝シリーズ(ドワネルもの)においては、特に彼の魅力が発揮されているように感じる。 彼に男の“ダメダメぶり”を演じさせたら、右に出るものはいないからだ。 シリーズ前作『夜霧の恋人たち』で無事結婚したドワネルは、実に幸せそうな新婚生活を送っている。 この何気ない新婚生活を観ているだけでも、十分に楽しむことができる本作。 そして、撮影のネストール・アルメンドロスによる美しい映像も、花を添えている。 そんな中、日本人女性“キョーコ”さんというのが登場する・・・  この登場人物が実におそろしい。 どう恐ろしいかって? いやー、何とも表現しにくいが、トリュフォーによる日本人女性への偏見にみちたキャラなのだ。 まあこれはこれでジョークと割切れば、楽しく観れなくもないが・・・ (トリュフォー自身も、これに関連して、“失敗作”と本作を評価しているらしい。) この日本人女性に関するエピソードがあるせいで、日本においては他の“ドワネルもの”に比べて極端に知名度の落ちる本作。 このゲテモノとも言える日本人女性に関するシーン以外は、なかなか魅力がある本作だけに、実にもったいないはなしだ。 (追加) ちなみに、本作は思わずニンマリしてしまうシーンが盛り沢山。 例えば、主人公が電話をするシーン。 「ジャン・ユスターシュさんですか?」 そして、“キョーコ”さんがドワネルに残した置き手紙の内容。 「勝手にしやがれ!」 などなど。 なかなかやってくれます。
[ビデオ(字幕)] 5点(2021-05-31 15:44:55)
739.  モンパルナスの灯 《ネタバレ》 
やっと観れたジャック・ベッケル監督の代表作。 画家“モジリアニ”の人生をドラマティックに描いた伝記映画である。  やっぱり何度観ても1950年代末から60年代初頭にかけてのモノクロ映像は鮮烈で鋭利で素晴らしい! カラーでは絶対に感じることのできない映像的魅力を強く感じる。  36歳で夭折したフランスの美形俳優ジェラール・フィリップに、私の大好きな女優であるアヌーク・エーメが共演した本作。  このキャスティングだけでも十分に鑑賞に値する。   上に書いた様に若き日のアヌーク・エーメが出演しているのだが、これが参ってしまうほどに美しい。  劇中のモジリアニが惚れこんでしまうのも納得の、心を奪われる様な美しさを存分に発揮している。  エーメを抱き寄せ腕を執拗なまでに撫で撫でしているフィリップに、観ているこっちは羨ましくて仕方ない。   そしてジェラール・フィリップ。 彼の出演作を初めて観たのだが、これがまた魅力的。  本作ではとにかくモテる。 彼の周りには美しい女性ばかり。  そしてその女性のほとんどが彼に好意を持っている。 またしても羨ましい。  魅力ある男に美しすぎる女。 観ていてひたすら羨ましくなる映画だ。  だけど嫌味は感じない。 憧れの対象として目を奪われるばかりだ。  ストーリー的にも申し分なく、最後まで気持ちよく魅せてくれる。   そして本作における三人目のキーマン、リノ・ヴァンチュラ。  彼が演じるのは、モジリアニの死を何ら手を差し伸べることなく待ち続け、彼の死後、彼の作品を非情にも買い漁っていく画商の役。  モジアリニの才能を生前、誰よりも買っていたのは彼であったような気がする。  その彼が誰よりも彼の死を待ち望む。 皮肉で味のある話だ。
[DVD(字幕)] 8点(2021-05-31 15:43:45)
740.  おかあさん(1952)
『浮雲』では、高峰秀子と森雅之が繰り広げる皮肉の応酬に多少なりともゲンナリしてしまったが、本作は全くの正反対な作品だった。  観た後は何とも言えない、ほのぼのとした気分に浸ることができた。  ラストシーンの、香川京子が魅せる“ウィンク”に脱帽。 岡田英次の演ずる劇中の青年が羨ましい。  そして観ている私も、まるで自分が“ウィンク”されたかの様にポッとなってしまった。  自分も男として生まれた以上は、本作における香川京子の様な可憐で可愛らしい女性から、一度は“ウィンク”されたいものである。  他にも舌をペロっと出すシーンがあったりと、噂に違わず本作は“香川京子を最も可愛く映し出した作品”であった。   香川京子目的で観た本作であったが、肝心の内容の方も素晴らしかった。  『浮雲』でもそうであったが、成瀬巳喜男の映画に出てくる東京の風景はとてもリアルだ。  どこかの花町を描いているわけでもなく、どこかの豪邸を描いているわけでもない。 むしろその様なものは他の古き日本映画で観ることが可能である。  しかし、成瀬巳喜男の映画に出てくる古き良き東京は、いわば『サザエさん』の実写的様相を呈していて、庶民の生活をそのままリアルに伝えている。  街の風景もそうだし、家の中の景色もそうだ。  自分はこんな昔の東京を見たことがある訳でもないのに、何故だか懐かしい気持ちでいっぱいになってしまった。  香川京子の存在といい、こういった懐かしすぎる東京の風景といい、茶の間の景色といい、全てが感動的なまでに懐かしきベールに包まれていた。  そしてそれを観ているこっちの方も、心洗われるのだ。   『浮雲』で成瀬巳喜男に対してゲンナリしてしまった諸氏に、是非ともオススメしたい作品である。  『浮雲』も日本映画史に残る傑作だが、こちらも対極に位置する形で、成瀬巳喜男の誇る傑作中の傑作だと言って間違いないであろう。
[ビデオ(邦画)] 8点(2021-05-31 15:42:54)(良:1票)
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