Menu
 > レビュワー
 > tottoko さんの口コミ一覧。37ページ目
tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101
>> カレンダー表示
>> 通常表示
721.  彼女を見ればわかること
女の数だけ、抱えているものがある。それぞれの人生がぽつりぽつりと語られてゆく、その語り口は素っ気なく感じるくらいに盛り上がりには欠けるけど、その虚構性の無さこそがリアルな現実というもの。登場する彼女らは皆、見知った女性たちのようだった。かつての同級生だったり、隣人だったり。 女優陣が皆熱演していて心地よいけれど、なかでも思春期の息子と二人暮らしのシングルマザーを演じたキャシー・ベイカーが頭一つとび抜けた演技と思った。新しい隣人に恋愛感情を抱くには難度の高い設定だったけれど、彼女の心情に無理なく添って観ることができたから。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-10 00:40:17)
722.  フィッシャー・キング
まあなんてギリアムらしからぬハートウォーミングなお話。ロビン・ウィリアムスの安定感やJ・ブリッジスのくずっぷり、女性陣の存在感の大きい芝居等、役者みんな光ってます。疲れた世の中にギリアムがふと心を暖める処方箋みたいなのを作りたくなったのでしょうか。 この場合フィッシャー・キングに聖杯で水を与えたのは誰だろう。ただ水を与えようとした者。結局のところ、ジェフも女たち二人も、そしてあの廃ビルに住まわせてくれた大家?も含めて周りの人間全部な気がします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-19 00:18:35)
723.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 
いやあ・・、いいのか こんなコトして。先人達が築き上げてきた映画理論というか、システムを思いっきり無視してやんの。そうだな、都市計画を練るとして、交通インフラをどうしようか、高架を通してスクランブル交差点も作って、時差式信号も配置して云々と整備された中を信号も歩道も無視して道ですらないトコまでぶっちぎって目的地まで行く、そんな感じだ。いいのか前半のクライム・パートは。どこ行ったんだ。タランティーノが気色悪いけどそれだけでいいのか。まあ、百歩譲ってゾンビならゾンビものとして頭を切り替えよう。だがしかしセックスマシーンのアイツ、ゾンビですらねえーっ。驚いちゃったよ、ここ。遊星からのなんとやらが混じってるよおお。 自由さでいったらシベ超といい勝負なんだけど、なんせ役者は一級品の芝居だしカメラも美術も上手いしお姉ちゃんたちも美形ときてる。勢いにのまれて、こんな高得点をつける私。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-10 23:37:37)
724.  恋のロンドン狂騒曲 《ネタバレ》 
ふふっ、人はいくつになっても勉強しないというか、愚かで愛おしい紆余曲折を辿るものなのですね。 年寄りは老いを認めないわ 現実逃避に占い師に人生丸投げだわでイタイことこの上なく、一方若い連中も危うい恋心を持て余し、足元はぐらつきっぱなし。 夢物語を紡がないW・アレンですので、ピンチのまま話が終わる人物も多数。おいおい。人生はそんなもんさ、まあなんとかなるよ、と厚眼鏡のおっさんに煙に巻かれたような軽妙さはアレン技炸裂。むしろ痛快であります。でも人の盗作はやめた方がいいね。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-12 23:14:36)
725.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 
ワタシは作り手の思う壺タイプなのだろう。こういう話ではほぼ結末が予想できない。だからこそ何度でも驚けて楽しくもあるのだけど。 ラストの二人の表情といい、近しい人たちが迎えに来てくれるという発想といい、作り手の、不意に命を奪われてしまった人々への鎮魂の想いが伝わった。 エンドロールが流れる穏やかな街並みの画では、直接描かれていなくてもハサウェイと彼が納得して逝ったのだということがわかり、鼻の奥がつーんとなった。 どうぞ安らかに、という願いは世界中どこでも残された者の共通の想いなのだなあ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-09 00:27:04)(良:2票)
726.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
人は種の存続を絶たれると、こんなにも絶望するのだなあ。考えたことも無かったよ。世界中で人も街も絶望しきった描写がリアルだった。数十年後のことなどあえて考えず、細々と律儀に交通インフラや政治は機能してるんだ。なるほどなあ。 “人類の奇跡”である妊娠した少女のためにいそいそと食事の支度(あまり美味しくなさそう)にいそしむM・ケインのじいちゃんが突き抜けてエクセレント。大変素敵です。最期までふざけて逝ったなあ。ユーモアも失ったテロリストを激しく憎むね私は。 まるで神が降臨したかのごとく、赤ん坊に道を開ける兵士たちの恍惚の表情。クライマックスのこの場面を今見せてやりたい現場があまりに多い。生命の誕生というのは後世に引き継げるということ。そのこと自体が輝かしい希望。決して粗末に扱ってはいけないのだ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-11 00:00:09)
727.  ジョン・カーペンターの要塞警察 《ネタバレ》 
カーペンター監督は自らの嗜好を余さず訴えてくることに長けている人で、これまた彼のやりたいことがストレートにフィルムに刻まれた一本ですな。それはもう潔いほどに。 制約空間での絶体絶命シチュエーションが、まず得意分野らしい。「敵」と「味方」も実にクリアー。敵は子供殺しの極悪連中だ。全く共感の余地無し。奴らは数も不気味なほど多いし、死体を速やかに処理して平穏を装ったり、車の中で待ち伏せしてたりと、頭も回る強敵だ。じりじりと差し迫る緊張と、サイレンサーの静かな不気味さと、降り注ぐ銃弾の嵐、この強烈な対比。 わずかに残った警察署の4人(のち3人)が、こんなに突然始まるカオス空間の中にあって、皆腹をくくった存在感を見せる。女の事務員がとてもクール。撃たれてたなあ、女なのに。子供を殺すカーペンターだもんな、それくらいの演出はへっちゃらなんだな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-20 00:03:07)
728.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 
まるでNHK特集を見ているようなリアルさ。海賊側のキャストはまるで本物をスカウトしたのかと思うぐらい、風貌といい、堂に入った海賊行為だ。 予告から感じられたような、人質の船長がその卓抜した人格で彼らの行いを変えてゆく、という超人的なことは無かった。基本、船長は銃で脅され、怒鳴られて小さくなっているだけだ。もちろん現実とはそういうものだろう。 体格の良い米国クルーに比べて、ソマリア人たちのやせ細っていること。漁場を荒らされた彼らの言い分をも汲み取っているようには見える。しかし、米国海軍の、いちいちカッコ良い描写を見るとどちらに肩入れしているのかはおのずと明らかだ。イケメン軍人の皆さんが三々五々、艦に向かい出動準備に入るその後ろ姿。あれは計算づくのかっこ良さだ。 娯楽に走りすぎない脚本はいいとして、でも映画としてなんらかのメッセージ性は明確に欲しかった気もする。
[DVD(字幕)] 7点(2014-11-11 00:17:20)(良:2票)
729.  ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 《ネタバレ》 
うん、やってることは前作といっしょ。一緒なんだけど、それなりに整合性のとれた脚本の丁寧な作りも前作に劣らないので、例の三人~イケメン不良教師のフィル、飲酒で別人格表出のステュ、ど変人のアランを気に入っている向き(つまりワタクシ)には楽しめる出来になっています。場所をバンコクに移したのでアジア的な猥雑さもてんこ盛り。 続編では前作のバイプレイヤーは無視されがちなんだけど(今作でもヘザー・グラハムは消去されてますしね)、まさかのミスター・チャウがこんなにも出張ってくるとは(笑)。しかもけっこうな親近感をも持たせてくるとは。 いやはや、おかげで3作目(世間の評価は低いな)にも興味が湧いてしまうではありませんか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-06 23:52:44)(良:1票)
730.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
見ている側には先読みが不可能な、見事な脚本であると思います。神様の能力を持ってしまった主人公かあ。こりゃ重荷だ。最後には捨て去ってしまうのも理解できるというもんだ。 事前情報無しで観たので、話の展開が初めのうちは唐突に感じるし、出来事が書き換えられた時の、もやもや~とした色々な場面が何のことやら脳みそがついていけなかったり。その分、二度三度と観返すとなるほど、と分かる楽しみがあってお得感もあります。 色んなパターンの人生を経験して、ついに選択したのが自らの想いを絶つということ。ありがちながら、やっぱり泣ける。本編のラストシーンに異議なし。もっと言うなら、ケイリーが振り向かなくても良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2014-11-03 01:00:13)
731.  フライド・グリーン・トマト 《ネタバレ》 
今では昔話となった老女の思い出話が、現在の行き詰った中年女を再生させてゆく。時間をまたいでの、二重構造になったお話がどちらも興味深くて観てて飽きなかった。過去の女二人の友情話の行方も気になるし、冴えないK・ベイツの悪戦苦闘ぶりも目が離せない。画が過去と現在に切り替わるたび、視点が変わって脳がリフレッシュされる感じ。 エブリンがイジーに影響を受けて変わってゆくとこ、ちょっと極端にすぎてまるで宗教に洗脳されているかのような描写はちょっとなあと思うけど、老いても瞳がきらきらと魅力的なJ・タンディの素敵さに免じましょう。 映像は明るくて米国南部の美しさが存分に堪能できます。K・ベイツの心境の変化が服装や髪型で表現されていたり、女性解放セミナーなる内容のトンデモぶりもなかなかの見所です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-27 00:30:24)
732.  世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 
病院に通ってなくたって、人はみんなどこか欠損した部分を抱えて生きているものですよね。主人公の父親のデ・ニーロのジンクス依存症も相当なレベルだし、家庭の不満をガレージでぶちまけるより他に方策の無い友人も登場する。 “本物”の患者であるところのB・クーパーとJ・ローレンスを囲むこういった周囲の人たちもどこか、がたぴししていてそれ故に皆傷ついた物に生暖かくて優しい。そんなゆるい空気の中で元気を取り戻す二人は微笑ましく、さらに言うならもっと笑みを誘うのは、やはり生きるのに必死なデ・ニーロ父さん。この人の滋味溢れるすっとこどっこいぶりは名優の仕事そのものです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-13 00:04:11)
733.  突撃(1957) 《ネタバレ》 
軍隊という理不尽組織の真髄を見せられるなあ。あの3人の敵前逃亡罪による処刑はもろに見せしめ。クジで選ばれるとか、もう戦時の狂気の極み。さらに見せしめだと軍にいる全員が解っているのがオソロシイというか、救いが無いというか。 で、カーク・ダグラス大佐はその処刑役に、小隊の隊長を指名するわけだ。同胞を殺して逃げ出し、頬かむりをしている奴に。まあ仕返しというか、罰ですよねこれは。しかし大佐のこの意地悪など可愛いもの。まさか大佐も三人を救うべく自分の流した情報が、将軍自らの弾除けに使われるとは夢にも思ってなかっただろうな。カーク・ダグラスのびっくり顔ったら。 狸将軍の上に大狸アリ。温厚そうな外見は百戦錬磨の狸の為せる業ということか。 フランスの地だけあって軍が接収した建物が瀟洒で美しい。優美な曲線の中で行われる軍法会議。このミスマッチな画面、強烈な印象を残します。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-05 00:07:59)
734.  イルマーレ(2006)
“スピード”の、かつての若きカップルがすっかり年輪を重ねちゃったけど、それでも観る者を惹き付ける存在感は健在で、さすがはスターだなあ。カメラは二人を綺麗に収めようとしているし、似合う色を選んで着ているサンドラの衣装も素敵。 オリジナルを未見なので、時空がハンデになる脚本は新鮮に感じたし、男も女もがつがつと肉食な慎み無き現代において、手を伸ばしても届かないもどかしさはやや時代錯誤なまでにプラトニック。キアヌとサンドラの困り顔はこちらに感情移入させるのに充分な演技力。 浮世の沙汰を一瞬でも忘れさせてくれる、ということが映画の魔法だと私は思っているのだけど、この作品はそんな意味でまさに映画。映画様。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-02 00:12:34)
735.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
一人ずつ殺されてゆくうちに、観ていてこれはどこを目指しているのかなあ、と考える。「そして誰もいなくなった」をやりたいのかな、それとも“先住民墓地”をやたらとちらつかせるから、そっち系のホラーかな、とか。そしたら予想を大きく超える展開で、思わず唸った。脳内映像ということならば、もっと何でもアリにできたところを、やり過ぎないさじ加減が巧い。まんまとミスディレクションされてしまった。 サイコサスペンスジャンルはもうそれこそ山ほど脚本が出尽くしちゃってる中で、見せ方も引っ張り方も良く考えた立派な仕事だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-24 23:57:20)
736.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 
これは、立派な続編ですねえ。前作をふまえての、それぞれの人物の心模様の変化とか進化とかがよく練られていると感じます。ヒーローを続けることに悩む主人公の姿は、進路や人生に悩む普通の人々と同じでなんだか親近感すら抱きます。金髪になったK・ダンストはかなり垢抜けたし(赤毛は似合わなかった!)、敵キャラの気色悪さ、アクションのキレも数段アップ。スパイダーマンの素顔をさらしたのも英断でありましょう。ヒーローの“普通の人”ぶりに心打たれた市民が勇気を奮い起こすといった、副次的な感動も生まれましたし。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-19 00:29:01)
737.  ぼくたちのムッシュ・ラザール 《ネタバレ》 
とても静かで短い時間の中に込められた、たくさんの意味。教育現場のリアリティ、カナダの抱える移民の問題、どこにでもいる傷ついた子供。複雑でつらい秘密を持つラザール先生は、資格こそ無いけれど、その人間性と見識であの傷ついたクラスに適任の教師だった。アリスが見せたラストでの別れの辛さが物語るように。 生徒一人一人の個性を丁寧に描き、現場の教師の声も余さず拾う。劇的な展開こそ無いものの、その静かで意志のある日常は紛れもなく私たちのリアルな問題そのもの。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-19 00:03:39)
738.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 
ちゃんと、面白かったですよ。始まって3秒で“!?”と度肝を抜かれ、その後の怒涛のメビウスの輪な展開も、脚本が頑張ってます。絶対に生じるタイムパラドックスの矛盾点をぎりぎり巧くかわして描写しています。もっとも、ワタシは頭が良くないので「ここで死なないとすると・・?」などと考えて迷宮にはまったりしましたが。 なるほど本人だと言われればそう見えなくもないB・ウィリスとJ・G・レヴィットがかもし出す奇妙な納得感もさることながら、E・ブラントが女手ひとつで子供を育てる母親役を好演してて印象的。タバコは自制していたけれど、ジョーに心許したあとについ一服してしまう。頼れる人ができた安心感、表情までそれまでとは違って女らしい。子供がTKを発動したその瞬間、階段から落ちる我が子ではなくジョーを助けに行ったのには驚きましたよね。こんな風にちょこちょこと驚かす仕掛けがあるのですが、なんといってもラストのオチは最大級の驚き。ちょっと、ぐっと胸に迫るものがありました。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-11 00:30:37)(良:1票)
739.  ヒッチコック 《ネタバレ》 
大監督であっても苦労つきない映画制作裏話。配給会社とのいざこざ、夫婦の危機、遅々として進まぬ撮影、煩い映倫。ひとつひとつは“よくある”エピソードではあるけれど、「あの」ヒッチコックすら、凡人と変わらぬ類のストレスにさらされていたのだなあと感慨深い。 監督の内面に切り込もうとする姿勢、なかなか頑張っている。エド・ゲインを登場させてヒッチ本人の心を投影させてみたり、人の心理を読み解くことには誰より得意だとのサスペンス制作第一人者としての自信が、若い女優の思わぬ造反で揺らいだり。犯罪すれすれの楽屋のぞきとか、浴室で集めた砂をビンに溜めるとか、やや偏執な面も臆せずに描いていて、でもそれがヒッチコックぽい、とこちらもつい思ってしまったりする。 ヒッチコック劇場に敬意を表したような冒頭とエンディングも洒落てて好き。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-08 00:10:19)
740.  ゴールデンスランバー(2009)
伊坂幸太郎の魅力は、硬質な文体で緻密に物語世界を織ってゆく巧さだと思っています。織り糸には伏線あり、洒脱な小物あり。で、出来上がったタペストリーの見事なこと。そしてこの映画は、原作を贔屓にしがちな観客の鑑賞眼に耐えうる出来栄えです。というか、むしろ伊坂作品を知る者の方がすとん、と納得できるのかな。主人公が超人的な活躍と運に助けられて、クライマックスで遂に黒幕と対決!という展開は伊坂作品ではありませんから。 なにしろキャスティングが完璧ですな。メインの人物から定年間近警官に至るまで、全てのキャラが原作イメージどおり。こんなに違和感を感じない映画化も珍しい。 テレビ中継が遮られた時の、絶体絶命の迫り来るような緊張感は、香川の冷え冷えとした顔のアップも効果抜群で、まさに映画の力によるものでありましょう。 脚本は時間の制約がある中での立派な仕事だと思うけど、色々と疑問を抱く原作未読の方にはぜひ一読をお勧めします。映像が頭の中で立ち上がり、青柳が、カズが、晴子が、キルオが、より活き活きと物語の画を補完してくれるでしょうから。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-06 00:11:51)
030.15%
1120.60%
2261.29%
3693.43%
41406.96%
528414.12%
653926.79%
752926.29%
827013.42%
9944.67%
10462.29%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS