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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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741.  アーティスト
サイレント映画を観るのは久しぶりだったので、開始後数分間はかなりの違和感を覚えました。セリフがないというのはこんなにも不思議な感覚なんだなぁとあらためて感じ、逆説的にではありますが、トーキーとは革命的な発明だったということを思い知らされました。オスカー受賞により本作はサイレント映画を見たことのない観客の目にも触れることとなったはずですが、そうした観客が本作をどう感じたのかが気になるところです。。。 監督はサイレント映画を徹底的に研究したというだけあって、本作はサイレント映画の醍醐味をきっちりと味わわせる内容となっています。陳腐な物語にオーバーアクト、そして良い人だけが出てくる良い話、これぞ古典の味わいです。こうしたサイレントでしか成立しえない物語を作り上げ、その魅力を現代の観客に思い出させたという点において、本作はその企画意図をまっとうする完成度に達していると評価できます。ただし、問題もあります。ペピーが大スター・ジョージに対して抱いていた憧れが、どの時点で恋心に転化したのかが明確に描写されていないために、ラブストーリーとしては筋の通らない話となっています。また、落ち目になってからのジョージが後ろ向き過ぎてイラっとする点も引っかかりました。優しい運転手に賢い愛犬、そして苦しい中で最大の援助を与えてくれるペピー、これだけの人々に支えられながら、依然として過去にしがみつく主人公には感情移入しがたいものがありました。要するに、ドラマとしての完成度は高くないのです。本作が成功したのはあくまで”器”の完成度の高さであって、”中身”に魂は宿っていませんでした。。。 作品賞受賞の本作を筆頭に『ヒューゴの不思議な発明』『マリリン/7日間の恋』『マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙』と、今回のアカデミー賞には懐古的な傾向が目立ちました。古き良き時代を懐かしむ空気というのは、現代の世相が良くないことの裏返し。内容の賛否はともかくとして若い感覚に溢れた作品(『ノーカントリー』『スラムドッグ・ミリオネア』『ハート・ロッカー』)が賞レースを賑わせていた数年前と比較すると、やや寂しい傾向であると感じます。
[DVD(字幕)] 6点(2012-10-07 01:48:10)(良:1票)
742.  ボーン・レガシー 《ネタバレ》 
アクション映画としては程々の出来なのですが、ボーンシリーズの新作にして、『ボーン・アルティメイタム』の続編という高いハードルは超えられていません。一部に拒否反応のあった前作までの手持ちカメラ&細切れカットは本作より不採用となり、アクションはかなり見やすくなっているのですが、見やすさと引き換えに映画のルックスは平凡なものとなっています。本作を観れば、グリーングラスの演出がいかに映画全体の印象に貢献していたかがわかります。。。 新たな主人公アーロン・クロスの設定は面白いと感じました。少年院上がりで帰る家がないからと工作員に志願するも,当初は採用基準を充たしておらず,リクルート担当者のお情けで工作員となった人物であり、現在は訓練生の立場にあります。ヒロインであるマルタを助けに現れた理由は「好きだったから」という青臭いものであり、完璧な工作員だったジェイソン・ボーンとのコントラストとして未熟な面が強調されています。その設定は戦い方にも表れていて、常に逃走経路を確保した上で敵の二手先三手先を読んで行動していたボーンに対し、クロスは基本的に勢い任せで、敵に先手を取られては袋小路に追い込まれることもしばしば。ボーンがマリーの絶対的な保護者だったのに対し、クロスはマルタと協力しながら危機を乗り越えるという関係性となっています。この新機軸は良いのですが、問題なのは、これを演じるレナーとワイズが歳をとりすぎているということ。『ボーン・アイデンティティ』に出演した時点のデイモン(30歳)よりも若い俳優を起用すべきだったのに、ふたりとも40歳を過ぎているのです。また、総合的にはボーンに劣るにしてもクロス特有の強みも作っておき、その一点突破で危機を乗り切っていくという構成にすべきだったのですが、これがないために、ただ主人公が弱くなっただけという結果に終わっています。。。 前作までにあった殺伐とした空気も、本作においては希薄となっています。よく喋るレナーとワーワー喚くワイズの中年コンビは、ボーンシリーズの続編というよりも『ナイト&デイ』の焼き直しといった風情です。薬剤の投与によって工作員が強化されているという設定は『キャプテン・アメリカ』か『ユニバーサル・ソルジャー』かという安っぽさだし、後半に登場する殺し屋には迫力や凄みがありません。エンディングに流れる”Extreme Ways”の歌詞が完全に浮いていました。
[映画館(字幕)] 6点(2012-10-01 11:27:52)(良:2票)
743.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
勢い任せに逃げる鬼ごっこタイプではなく、追手の死角を突きながら徐々に距離を離していくかくれんぼタイプのユニークなカーチェイスには引き込まれました。音響への異様なこだわりも映画のテンションに大きく貢献しており(本作は音響の整った環境で観るべき映画)、絶好調のスタートを見せる本作。ライアン・ゴズリング演じるドライバーのキャラ設定も良く、質素な一人暮らしならば修理屋の給料のみで食べていけるにも関わらず、逃がし屋やスタントマンといった危険な仕事を定期的に引き受けることで己の破壊衝動を充たしているアブナイ男という、バイオレンス一直線な設定には燃えましたとも。究極の危険愛好家にして、度を越した暴力性を胸に秘めたドライバーは、ポジティブに描かれたアントン・シガー。ライアン・ゴズリングの幽霊のような存在感も主人公のキャラ描写に大きく貢献しており、この主人公を見ているだけで2時間は余裕で楽しめます。忍従を重ねた末に、いよいよドライバーがブチ切れる瞬間には飛び上がるくらいに興奮しましたとも。。。 問題に感じたのは、ドライバーのキャラがあまりに完璧すぎて、その敵となる犯罪組織が完璧に見劣りしていること。アルバート・ブルックス演じる古株のヤクザなどはかなりいい味出しているのですが、人間凶器とも言えるドライバーと戦って勝てるタマではありません。そのため、冒頭のカーチェイスに匹敵するような緊張感ある見せ場を後半に準備できておらず、映画全体としては尻すぼみな印象を受けました。
[DVD(字幕)] 6点(2012-09-25 00:53:48)(良:1票)
744.  HELL(2011)
ローランド・エメリッヒが母国ドイツでプロデュースした作品なのですが、カラっと能天気ないつものエメリッヒ節を連想していると、強烈な不意打ちを喰うこととなります。舞台となるのは太陽の異常活動によって大半の動植物が死滅した世界。人類の生産力はゼロとなり、わずかに生き残った人々は文明の遺物を奪い合いながら細々と生きています。それはタイトルが示す通りの地獄であり、『マッドマックス2』などが天国に思える程の絶望的な世界が広がっています。本作は低予算ながら撮影や演出のテクニックでこの世界の構築に成功しており、決してチープな仕上がりとなっていない点には感心しました。同時に、不快指数の高いドラマパートもサスペンスホラーとして十分なレベルに達しており、高い演出力によって作品全体が引っ張られています。露悪的な描写は最小限に控えつつもドキドキさせる場面はきっちり準備されており、B級ながら非常にレベルの高い作品だと感じました。。。 ただし、2009年に製作された『ザ・ロード』からの引用があまりに多い点が気になりました。そもそも世界観が酷似しているし、カニバリズムが物語のキーとなるという構成も同様です。おまけに監督による演出方法までが似通っており、これは「パクり」と言われても仕方のない内容だと思います。せっかくエメリッヒが関与しているのだから、独自のアイデアで魅了して欲しいところでした。
[DVD(吹替)] 6点(2012-09-18 18:30:47)(良:1票)
745.  ハンター(2011) 《ネタバレ》 
絶滅種タスマニア・タイガーを仕留めろと命じられたあるハンターの物語と聞かされた時には「え?そんなものが映画になるの?」と不安に感じたのですが、それは無用な心配であり、意外にも本作は真っ当な映画として成立しています。父親のいない家庭があって、その家庭は好戦的な他の住民とのトラブルを抱えていて、そこにやってきた流れ者が用心棒兼父親として家を守るという筋書きは、まさに王道のウェスタン。観ていて「なるほど、これがやりたかったのか」と納得がいきました。ハンターと一家の交流は丁寧に描写されているし、対する他の住民達の悪辣ぶりもなかなかのもので、このドラマにはかなり引き込まれました。同時に、両者の対立構造は一面的ではなく、開発と環境保護という大きなテーマを観客に投げかけている点でも見応えがあります。さらには失踪した父親の謎の絡め方も良く、非常に端正なシナリオだと感じました。また、これを支える演技も素晴らしく、ウィレム・デフォーは生涯最大の当たり役ではないかという程ハンター役にハマっています。彼の相手となる子ども達の演技も非常にナチュラルで、子役特有のわざとらしさやイヤらしさをまったく感じさせられませんでした。。。 と、前半パートは良い感じに進行していたのですが、後半になると映画は突如として方向転換をします。前半の問題が何らの解決もしないまま一家は退場させられ、同時に憎まれ役だった住民達も映画から姿を消してしまいます。代わって、会社から送り込まれた他のハンターとの戦いや、タスマニア・タイガーとの出会いが描かれるのですが、前半のドラマを断ち切る形で後半パートが開始されるので、この構成には大きな違和感を覚えました。ラストに主人公がとった行動も分かったような分からんような微妙なものだったし、後半パートはまるで楽しめませんでした。前半のドラマを貫徹すればウェスタンの傑作になっていた可能性もあっただけに、謎の方向転換が悔やまれます。
[DVD(吹替)] 6点(2012-09-15 14:33:51)
746.  顔のないスパイ 《ネタバレ》 
『ウォンテッド』や『3時10分、決断の時』の脚本家、マイケル・ブラントの監督デビュー作。これまで優れた脚本を書いてきたブラントが、自分の手で監督したいと思った渾身の作品だけあって、本作の脚本はかなり魅力的です。ポールの正体を早々に暴いて観客の視線をポールに集中させておいて、第2のトリックを密かに仕込んでおくという周到な構成には恐れ入りました。また、男性映画の傑作『3時10分、決断の時』の脚本家だけあって、男の友情物語としても非常に優れた物語です。残念なのは、監督としての腕前がまだまだ不十分で、脚本の魅力を十分に引き出せていないこと。プロの監督に委ねていれば目の覚めるような傑作になる可能性もあっただけに、結果としてB級アクションに終わってしまった点は惜しいと感じました。
[DVD(字幕)] 6点(2012-09-09 14:15:08)
747.  恋の罪 《ネタバレ》 
公開時には3人の女性の物語と宣伝されていましたが、実質的な主人公は神楽坂恵演じるいずみ。夫から女性扱いされず人生の目的を見失っていたいずみが、生の実感を求めて新たな行動を起こしたことから地獄を垣間見る前半部分はなかなか楽しめたのですが、完全にイっちゃった後半は何がなんだかでした。自分の女房を主演にしてここまで激しいことをさせるのだから、この監督は特殊な感性をお持ちなのだと思います。凡人の私では付いていけない部分が多々あって、2時間半という長尺はちょいと厳しく感じました。。。 と、全体としてはイマイチだったのですが、才気あふれる監督による作品だけあって、部分的には魅力的なものもありました。特に興味深く感じたのは美津子といずみの関係性。いずみと初めて対面した時、美津子は「この世界に足を踏み入れるな」と言っていずみを突き放すのですが、いずみから旦那の名前を聞かされると、それまでの態度を翻して彼女はいずみを受け入れました。このやりとりの意味がわかるのはクライマックス近く。いずみの旦那も愛欲の世界にどっぷりと浸かっており、美津子はいずみに”戻る場所”がないことを悟ったからこそ、彼女は地獄の案内人役を引き受けたのです。登場人物達の運命を分けたのは、この”戻る場所”の存在でした。美津子は母親から憎まれており、彼女にとって家は戻る場所ではありませんでした。美津子の母親は、表面的には「血筋が悪い」と言って美津子を疎んでいるのですが、実のところは愛する夫を娘である美津子に奪われたために、殺したいほど娘を憎んでいます。大方斐紗子による怪演も手伝って、老いてなお燃え上がる女の情念には圧倒されました。一方、”戻る場所”の存在によって何とか踏みとどまったのが、水野美紀演じる和子。ラストは曖昧なようですが、よくよく考えれば監督の言いたいことははっきりとしています。一心不乱に走っているうちに家から遠く離れてしまった和子が、「どこにいるのか?」と聞かれて「わからん」と答えるラスト。「わからん」とはその場所に違和感を覚えていることを表しており、この後彼女は愛する夫と娘の待つ家庭に戻ることが推測されます。。。 この映画はドロドロでグロテスクなのですが、込められたメッセージは意外とポジティブ。愛とは厄介なものだが、愛する人との関係性を間違えていなければ、意外と何とかなるもんだと言っているようです。
[DVD(邦画)] 6点(2012-09-08 19:00:23)(良:2票)
748.  スネーク・アイズ(1998) 《ネタバレ》 
『ミッション:インポッシブル』の大成功によってやりたい放題を許されていた当時のデ・パルマが、本当にやりたい放題をやってしまった怪作。6,900万ドルという巨額の予算を投じて大舞台を準備しながら、その実5~6名の登場人物がうろうろするだけの内容に終始するというムダさ加減。その顔を一目見ただけで犯人だとわかってしまうシニーズ。まったく合理性のない暗殺計画(国防長官に接触する前の時点で女を殺していれば済んだ話では?)。暗殺直前に国防長官と接触し、本来ならば超重要参考人であるはずの女が、なぜか中盤まで捜査線上に上がってこないといういい加減な捜査。そしてラスト、絶体絶命の主人公の前に”偶然”突っ込んできて、都合よく事態を収拾してしまう警察車両。サスペンス映画としては完全に破綻しています。これはデ・パルマの技見せ映画だと納得して観るべきなのでしょうが、視覚的なサプライズも思ったほどではありません。壁をすり抜けるカメラやスプリットスクリーン、延々と続く長回しなどは20年以上も前からデ・パルマが使い古してきたテクニックであり、今さらそれを大々的に披露されても感動は薄いのです。。。 以上のように映画全体としては不満だった一方で、主人公リック・サントーロのキャラは非常に素晴らしいと感じました。彼は、ヤクザみたいな派手なシャツを着て街のチンピラから金をむしり取り、妻子持ちであるにも関わらず堂々と愛人を囲っているバリバリの汚職警官。エリート軍人に出世した親友ダンからはその差を見せつけられるものの、「俺はこの街じゃ顔が利くんだぜ!」と虚勢を張り続けます。それは、スピルバーグやルーカスら昔の仲間たちが各々独自の帝国を築いていく中で、いまだ雇われ仕事に甘んじているデ・パルマが、自身の境遇を重ね合わせたキャラクターであるように感じました。そんなサントーロですが、国防長官暗殺事件にあたっては人が変わったかのように真剣に捜査に取り組みます。それは正義や真実のためではなく、手の届かない存在となっていた親友ダンを助けてやれる(=自分がプライドを取り戻す)チャンスが来たことを素直に喜んでいるためです。事件の真相を聞かされた際に「そんな話は聞きたくなかった。親友を救って、自分もヒーローになって、それで終わりたかった」と嘆く様には切実なものがありました。ニコラス・ケイジの演技も良く、この主人公で映画は救われています。
[DVD(吹替)] 6点(2012-09-07 22:08:41)
749.  ケース39 《ネタバレ》 
2006年に製作されながらも、エクストリームな児童虐待描写に難色を示したパラマウントによって長らく公開が延期されていたという問題作。その間に、本作よりも後に製作されたはずの『エスター』が公開されてしまい、事実に反して二番煎じ扱いとなってしまった不運な作品でもあります。実際、内容は『エスター』によく似ているため、先に『エスター』を鑑賞していると驚きはかなり薄れます。脚本・演出・演技はどれもしっかりしているだけに、後出しとなってしまったことが大変悔やまれます。。。 『オーメン』も『エスター』もそうでしたが、邪悪な子供を扱った作品には特有の怖さがあります。「この子は邪悪だから、なんとか手を打たねば」と叫んだ途端に主人公はキ◯ガイ扱いされ、社会的に孤立してしまうのです。本作でもその恐怖は存分に描かれていて、主人公が頼れるのは医療刑務所に収監されている実父のみという絶望的な状況にまで追い込まれます。前半では敵対関係にあった両者が共闘するという捻じれた構図が独特であり、この構図が子供の邪悪さを引き立てることにも貢献しています。なかなか計算された脚本ではないでしょうか。
[DVD(吹替)] 6点(2012-09-05 23:25:24)(良:1票)
750.  狼たちの処刑台
「怒らせた相手が軍隊上がりの殺人マシーンだった」、これまでに何十回観たかわからないアクション映画の定番ですが、今回はついに後期高齢者が怒ります。老人でもバイオレンスをやれることを証明した『グラン・トリノ』にモロに触発された内容ではあるのですが、米国人イーストウッドと比較すると英国人マイケル・ケインはかなりマイルド。街の浄化に立ち上がるまでに1時間近くもかけてしまうし、いよいよ行動を起こしてもかなりトロい。肺気腫を患い、わずかな運動で倒れてしまうという映画史上最弱のパニッシャーだけに、アクション映画としての見応えはイマイチです。体力面での弱さを戦略でカバーするという援護描写もなく、おじいさんがゼェゼェ言ってる姿が延々映し出されるという作りとしたのは監督の工夫不足。さらに、この手の映画はただ悪党を倒すだけではなく、「マズイ相手を怒らせた」と吠え面かかせるくだりも重要となるのですが、本作にはそれが不足しているために復讐映画としての面白みにも欠けています。重要そうに見えて、その実何の活躍もしない女刑事の存在も余分だったし、マシュー・ボーンが参加した企画でありながらアクション映画としては赤点です。。。 とはいえ、これがダメな映画かと言われれば、そうでもありません。アクション以外の部分は充実しており、ドラマ作品としては見応えがあるのです。かなり昔に娘を亡くし、妻は病院で寝たきり。たった一人家に残された主人公の日常が映し出される冒頭からしんみりさせられます。彼の唯一の親友もまた、妻に先立たれた独居老人なのですが、その葬儀に出席するのは主人公一人だけ。独居老人の切実な現実が映し出されるのですが、これが深夜にやってるドキュメンタリーでも観ているかのようなリアリティ。監督は新人らしいのですが、よくぞここまで老人目線のドラマを作れたものだと感心しました。終始不安げな目をしているマイケル・ケインの演技も秀逸であり、老人映画としては素晴らしい出来だと思います。
[DVD(吹替)] 6点(2012-09-05 21:43:53)
751.  天国の日々
評判通り、映像美には引き込まれました。役者も美しく、テレンス・マリック監督作品中でも最高の評価を受けているだけの風格は十分に放っています。また、『シン・レッド・ライン』以降のような押しつけがましさがなく、意外なほどさくさくと物語が進行していく点も好印象です。テレンス・マリックは登場人物の心情描写を徹底的に排除しており、起こったことを淡々と描写することに専念しています。。。 ただし、映像とドラマがうまくシンクロしていた前作『地獄の逃避行』と比較すると、本作は映像が立ちすぎていて全体のバランスがやや崩れ気味のような気がしました。印象に残るのは映像ばかりで、肝心のドラマの存在感が薄いのです。鑑賞直後には「良い映画を見たなぁ」という気分を味わえたものの、レビューを書くにあたって内容を振り返ってみると、ストーリーの面で印象的な部分がほとんどなかったことに気付きました。深いようで深くない、いわゆる”雰囲気もの”に終わっている映画だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2012-09-03 00:42:20)
752.  電人ザボーガー 《ネタバレ》 
私が産まれる以前の作品なので、オリジナルは未見です。ウルトラマンでも仮面ライダーでもないほぼ忘れ去られていたヒーローを復活させるという企画に関心を持ったので鑑賞しました。。。 ザボーガー登場からテーマ曲までの演出は完璧。バカバカしくもカッコいいヒーローものの醍醐味をわずか数分で再現しており、鳥肌が立つほど興奮させられました。しかし、そこからはグダグダ。終始くだらないギャグでお茶を濁していて、ただの一度も映画が引き締まることがないのです。映画中盤においては、それまでΣ団を倒すことこそが正義だと信じてきた大門に迷いが生じ、そのために愛するミスボーグとザボーガーの両方を失うという劇的な展開を迎えるのですが、その場面すら真剣に描かれていないという有様。失意からもぬけの殻となっていた中年大門が、わが子との出会いによって再びガッツを取り戻すという後半部分に至っては完全にコントとなっており、この映画は演出のやり方を根本的に間違えています。。。 この映画、必要な駒は揃っています。70年代風の雑なデザインを引き継ぎながらも、適度な修正を加えてピカピカな姿で蘇ったザボーガーは充分にカッコいいし、CGと実写を組み合わせた変形シーンは驚くほどスムーズです。若き日の大門を演じた古原靖久はコメディもアクションもできて、おまけにダサイ決め台詞も様になっているという奇跡の逸材だったし、山崎真実と佐津川愛美は女優としてかなり恥ずかしい役柄ながらこれを全力で演じていて好感が持てます。大量のイベントを捻じ込みながらも終始スムーズにまとめられた脚本の質も高く、スタッフ・キャストは素晴らしい仕事を披露しています。だからこそ、根本的に方向性を間違えた演出が残念で仕方ないのです。。。 そんなことを考えながら映画を観ていたのですが、エンドクレジットで流されるオリジナル版の映像を観てビックリしました。オリジナルは本作以上にバカバカしいのです。70年代の子供向け番組なので大した作品ではないだろうとは思っていたのですが、ラストで目撃した光景はそんな予想をも遥かに下回るトンデモないものでした。リアルタイムで観ていた世代は、子供心にも「これは変だ」と感じていたはず。ならば本作のわざと外した演出もあながち間違っているとは言えず、これはオリジナルを観ていないと映画の評価はできないなと思いました。よって無難に6点。
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-16 10:19:42)(良:3票)
753.  デビルズ・ダブル -ある影武者の物語- 《ネタバレ》 
イラク戦争後に暴露されたフセイン一族の悪行三昧は戦勝国によるネガティブ・キャンペーンである可能性を否定できないし、おまけにこの原作を書いたのは亡命中のラティフ本人なので内容の客観性にも疑義があり、実話という触れ込みの本作についても話半分のつもりで鑑賞したのですが、それでも映画としては面白く仕上がっています。後述の通り脚本にはアラがあるのですが、安定した演出によってドラマとしてもサスペンスとしてもアクションとしてもそれなりにまとめられているのです。本作の演出を担当したのはリー・タマホリ。『007/ダイ・アナザー・デイ』を大ヒットさせたものの、続く『トリプルX/ネクストレベル』と『NEXT』が連続して失敗し、おまけに女装姿で売春(買春ではない)しているところを囮捜査官に逮捕されるという前代未聞のスキャンダルによってハリウッドから干された人物なのですが、ヨーロッパ資本を得ての5年ぶりの監督復帰作にして、相変わらず水準以上の腕前を披露しています。主演のドミニク・クーパーの演技も素晴らしく、観客が一目で判別できる程の高いレベルでウダイとラティフを演じ分けています。なぜ彼が、いかなる演技賞をも受賞できなかったのかと不思議になる程です。。。 問題があるのは脚本で、無難にまとめられてはいるものの、焦点を当てるべき対象を間違えたために意図した物語にはなりえていません。脚本家が夢中になったのはウダイによる悪行の数々なのですが、この物語の主人公はウダイではなくラティフです。掘り下げるべきはラティフの苦悩だったはずなのに、これが意外と適当に流されています。例えば、家族に危害が及ぶからと影武者役を渋々引き受けていたラティフが、家族を見捨ててでも国外へ逃げようと決意した心変わりの背景の描き込みが不足しているのですが、このために後半の展開に感情移入できないという事態が発生しています。一度は国外へ逃亡したラティフが復讐のためにイラクへ戻るという展開にしても、ラティフの心情の描き込みが不足しているために作り手が意図した程のカタルシスを観客に与えるに至っていません。
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-12 03:52:22)
754.  マッド・シティ
奈良の騒音おばさんを覚えているでしょうか?本来は登場人物数名程度の小さな近隣トラブルだったはずが、これを面白がったテレビ局によって連日全国放送で取り上げられ、さらにはバラエティ番組のネタにされるなど異常とも言える大騒ぎとなった一件ですが、この事件には報道されていない後日談があります。病気の夫の看病や娘の死など、このおばさんには同情すべき点が多分にあったということや、近隣トラブルの原因を作ったのは騒音被害者とされていた隣人の方であったということが裁判の過程で明らかになったのですが、マスコミはこの事実を一切報道しませんでした。一人の女性をさんざんオモチャにして弄んだ挙句に、報道する側の手落ちが発覚すると一言の謝罪も訂正もなしにだんまりを決め込む。これは酷すぎではありませんか。。。 本作は、そんな報道の体たらくを皮肉ったブラック・コメディです。この映画にも直接のモチーフとなった事件があります。武装したカルト教団が51日間もの籠城を行った末に81名の死者(うち25名が子供)を出したブランチ・ダビディアン事件がそれなのですが、この事件においてもマスコミ報道のあり方が議論の的となりました。籠城期間が長期に渡ったため、ネタに困ったマスコミが憶測やデマ、完全なウソまでを平気で垂れ流すようになり、それが事態を致命的に悪化させる原因となったのです。真実を伝えるという役割を担うはずのマスコミが「真実などはどうでもいい。面白いことが重要だ」とひたすらセンセーショナルな方向へと流れていった時、現実世界で何が起こるのか?アメリカ国民がそれを垣間見た事件だったというわけです。。。 本作の主演はダスティン・ホフマン。かつて『大統領の陰謀』でジャーナリズムの崇高さを謳ったホフマンがメディア批判の映画に出演しているという点が非常に象徴的です。頭の弱い小市民を演じるトラボルタとの相性は意外にも良く、芸達者なホフマンが不器用なトラボルタを導いてやっているという構図が二重の意味で笑わせます。残念だったのは演出が一本調子だったことで、同じことの繰り返しなので後半になるとさすがに飽きてしまいます。テーマも役者も良かっただけに、監督の手抜きぶりが残念で仕方ありません。
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-10 01:46:01)
755.  リトル・オデッサ
かねてから観たい観たいと思いながらもDVDが長らく入手困難となっている本作ですが、中古VHSが50円で叩き売りされているのを発見したので即購入。画質はイマイチ、音声トラックが傷んでいてノイズ入りまくりという悪環境ではありましたが、ともかくようやく鑑賞することが出来ました。。。 監督のジェームズ・グレイは若干25歳にして曲者俳優ティム・ロスや往年のオスカー俳優マクシミリアン・シェル、ヴァネッサ・レッドグレーブを的確に使いこなしており、”何か評価してやらねば”と思わせる仕事ぶりを披露しています。バイオレントな雰囲気作りにも成功しており、ベネチア映画祭銀獅子賞受賞という評価にも納得がいきます。その一方で、この映画は「雰囲気もの」の域を出ておらず、短い上映時間の割には思わせぶりなだけの冗長なカットが多いこともまた事実。「特殊なムラ社会の中で崩壊するひとつの家族」というテーマは後の『裏切者』や『アンダーカバー』にも引き継がれますが、後の作品が娯楽性への目配せが出来ていた点と比較すると、本作は荒削りすぎるように感じます。決して悪い映画ではないのですが、後続作の完成度と比較すると6点が妥当であると思います。
[ビデオ(字幕)] 6点(2012-08-05 03:26:02)
756.  スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
『NARC/ナーク』で注目を集めたジョー・カーナハンの初メジャー作品。カーナハンは『NARC/ナーク』を気に入ったトム・クルーズ直々の指名を受けて『ミッション・インポッシブル3』の監督に抜擢されるも、作品を完璧にコントロールしたがるトム・クルーズと馬が合わずに途中で降板。その時に受けたストレスをぶつけるかの如く「俺はこんな映画が撮りたかったんだぁ!」と暴走したのが本作なのですが、訳の分からん登場人物が入り乱れる内容を器用にまとめており、相変わらず抜群の構成力を披露しています。また、コメディを基調としながらも湿っぽいドラマが同時進行しており、引くほどのグロテスクな暴力描写も含まれるというおかしな味わいの内容なのですが、そんな無茶な内容を不思議な統一感でまとめてみせた手腕も見事なものです。同時期にトニー・スコットが『ドミノ』で同様の試みをして失敗しており、カーナハンが本作で披露した技って実はかなり高度な芸当だと思います。こんな映画を撮れる監督は世界に10人もいないのではないでしょうか。。。 とまぁ監督の技見せとしては素晴らしい作品なのですが、観客が楽しめる作品かと聞かれれば、正直微妙なところです。後の『特攻野郎Aチーム』もそうだったのですが、この監督は娯楽的な盛り上�げというものを不得意としています。見せ場の作り込みは良いもののそれを見せるタイミングが今一つで、本質的には娯楽映画に向かない監督さんだと思います。カーナハンを切って、後にヒットメーカーとなるJJエイブラムス(当時はテレビドラマのプロデューサーという印象が強かった)を『ミッション・インポッシブル3』の後任に据えたトム・クルーズの判断は正解だったようです
[DVD(吹替)] 6点(2012-08-03 01:06:18)(良:1票)
757.  ルーザーズ 《ネタバレ》 
アクションコメディの割に込み入った内容、おまけに説明が駆け足なもんで、何度も話を見失いそうになりました。32話からなるアメコミ原作を100分程度に圧縮した作品であるため脚本にムリが生じた結果なのでしょうが、原作の再現にこだわって一本の映画として破綻寸前にまで追い込まれるくらいなら、映画用に適度な改変を加えるべきだったと思います。謎の美女アイーシャの正体が判明する場面や、ルーザーズの一人が裏切る場面なども事前のフリのマズさからサプライズになっておらず、ストーリーテリングという点においてこの脚本は失敗しています。ルーザーズ達のコミカルなやりとりも作り手が意図したほど楽しくはなく、悪い意味でピーター・バーグ(『ハンコック』『バトルシップ』)らしい脚本だと言えます。。。 一方で、見せ場が素晴らしいのが本作の救い。製作費2,500万ドルというハリウッド映画としては小規模な作品なのですが、アクションのノウハウを知り尽くしたジョエル・シルヴァーが背後に控えているおかげで大作並みの満足度が得られます。ゾーイ・サルダナやクリス・エヴァンスなど俳優陣のハマり具合も完璧、久々に見かけたジェイソン・パトリックも楽しげに悪役を演じており、見てくれはよく出来ています。 
[DVD(字幕)] 6点(2012-07-05 23:16:29)(良:1票)
758.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 
「ガタカ」に続いて”人間の尊厳とは?”というテーマを扱っており、実にアンドリュー・ニコルらしい脚本となっています。空から落ちてくる照明器具、おかしなタイミングで挿入される広告宣伝、セットの裏で休憩しているエキストラ等の小ネタも面白く、脚本の仕上がりは上々です。問題に感じたのはピーター・ウィアーによる演出が堅過ぎたことで(当初はニコル自身が監督する予定だったが、ジム・キャリーが主演に決定したことで製作費が倍増し、監督経験の豊富なウィアーに交代させられた)、本来は毒のあるコメディであるべき本作が大真面目な人間ドラマになっています。。。 公開当時、本作はメディア批判の映画として評価されていました。これこそウィアーによる真面目な演出の結果なのですが、本作をメディア批判という視点で鑑賞するとあまりにも穴が多すぎます。万里の長城に匹敵する超巨大セットが組まれ、小国の経済規模に匹敵する製作費が投入されているという基本設定はあまりに荒唐無稽。クリストフにはテレビマンとは思えない行動が多く(ハプニングこそが視聴者を引き付けるのに、ハプニングが起こると放送を打ち切ってしまう)、そもそも「トゥルーマン・ショー」という番組がまったく面白そうではありません。これらの点が本作を中途半端な出来にしており、もしメディア批判の映画を観たいのであればロン・ハワードの「エドtv」をおすすめします。
[DVD(吹替)] 6点(2012-06-24 22:08:07)
759.  ドラゴン・タトゥーの女
ハリウッド最強の脚本家と監督が組んだ作品だけあって安定感は抜群。娯楽性と芸術性の間で見事にバランスをとっています。主演2人はもちろん脇を固める俳優陣も素晴らしく、映画としての完成度は非常に高いと思います。しかし、とにかく上映時間が長い。目を見張る展開やド派手な見せ場のない本作で2時間半オーバーは厳しすぎます。。。 インディーズスタジオだったニューラインシネマズで「セブン」と「ゲーム」を成功させて以降、デヴィッド・フィンチャーはスタジオからの口出しを受けずに映画を撮れる地位を確立しましたが、それ以後に彼が撮った映画はどれも長い。確かにこの監督のヴィジュアルは完璧であり、どのシーンも美しく撮られているためにすべてを使いたくなることは理解できるのですが、同時に映画全体をどうまとめあげるのかという視点も持っていただきたいものです。同じくヴィジュアルの巨匠であり、自由に映画を撮れる立場にいるリドリー・スコット師匠などは毎回本編を短めに刈り込み、DVD化の際にディレクターズ版を発表することが恒例となっています。リドリー・スコットは”適正な上映時間”というものを常に意識しており、時には個々の場面の重要性よりも映画全体のテンポを優先させるという判断を下しているのです。フィンチャーも、早くこの域に達して欲しいものです。
[DVD(吹替)] 6点(2012-06-23 02:16:33)(良:3票)
760.  サイコ(1998)
公開当時は散々な評価を受けた本作ですが、DVDに収録されているメイキングドキュメンタリーを観て納得がいきました。各文化には、シェイクスピアや忠臣蔵のように時代を越えて演じられ続ける”古典”というものが存在します。まだまだ歴史の浅い映画という文化においても将来的にはシェイクスピアに匹敵するような古典が登場し、それは同じ形を保ったまま何度も何度も演じられ続けることとなるに違いありません。本作の監督はその古典の第一号として「サイコ」を選び出し、他の文化では当然に繰り返されている”再演”という行為を映画にも持ち込んだのです。公開当時、本作は「完璧なものをなぜ作り直すのだ?」という批判に晒されましたが、その疑問は見当違い。完璧だからこそ「サイコ」を再映画化したのですから。。。 本作の製作にあたっての監督のこだわり方は異常で、脚本・装置プランどころか撮影スケジュールまでをオリジナルに合わせるという只事ではない執着を見せています。安易な改変を加えないことこそがオリジナルに対する最大の敬意であると考えたわけです。一方で必要性を感じる部分に対しては適度な修正が加えられています。例えば、オリジナルでは曖昧にされていたノーマンの性的倒錯が本作でははっきりと説明されていて、これによって話の通りが良くなっています。ノーマンのキャスティングに至っては大幅な修正が加えられていますが、これについてはリメイクならではの事情が反映されたようです。オリジナルのキャスティングは、好青年のイメージの強かったアンソニー・パーキンスにノーマンを演じさせることで後に明らかになるその正体の衝撃度を高めるというサプライズ的な意味合いが大きかったのですが、話のネタがとっくに割れているリメイク版ではそうした狙いは不要。そこで異常者っぽい風貌のヴィンス・ヴォーンにノーマンを演じさせることで、早い段階から彼の心の闇にフォーカスするという作りに変更したのです。この変更は”あり”だったと思います。。。 カラーになったことで画面は見やすくなったし、サラウンド化されたことでテーマ曲はシャープに蘇りました。こういった点でも再映画化のメリットは発揮されていて、今の中高生がサイコを見ると言い出したなら、私はオリジナルではなくリメイク版の観賞を薦めると思います。。。 とはいえ、本作のどこに6,000万ドルもの製作費が使われたのかは謎ですが。
[DVD(吹替)] 6点(2012-05-19 04:55:38)(良:1票)
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