61. 勇気あるもの
この映画は本を読む楽しさだとか、学ぶ喜びだとかを心から感じたことのある人なら誰でも感情移入できる。「自分もこんな風に嬉々として色んな事を勉強してたな」と、ちょっと懐かしい気分になる。自分の可能性を常に信じようと思わせる「アメリカの良い部分」を久々に見た気がした。 8点(2003-12-08 19:38:30) |
62. タイムトラベラー/きのうから来た恋人
「お、ブレンダン・フレイザーだ」ってスカパーでやってるのを何気なく観たら、予想外に面白かった。シェルターで生まれて35年間、という、一見滅茶苦茶な設定も、「キューバ危機の時」と言われればお父さんがああいう行動に出ていたのも納得がいく。冒頭に「核シェルターブーム」みたいな新聞記事を見せるのも巧い。これらが功を奏して、すごく自然に物語に入って行ける。地上の時代の移り変わりを、カフェを通して見せてくれたのも良かった。ウェバー一家を演じる大物三人の演技は申し分ないし、ウェバー一家を神と崇めるカフェ店主もいい味を出していた。アリシア・シルバーストーンもとても可愛かった。なんともほのぼのした気分になれる、久々の掘り出し物。 8点(2003-11-28 19:04:55) |
63. アンドリューNDR114
《ネタバレ》 まず、キリスト教の国でこれが出来たのが凄い。あのロボットを最初に見た時点でボロクソにけなしてやろうと思ってたけど・・・泣いてしまいました。ロボットが人間になる事に対する是非はともかくとして、なぜ人は死ぬのか、という所を深く考えてしまいました。自由を求めて出て行った当初のアンドリューに対しても最初「コイツちょっとヤな奴だぞ」と思ったものの、話が進むにつれ「なるほど、これが人間なのだ」と思うように。そして最後に、完全に「人間」になったアンドリュー。人は・・・いつか死ぬのが良いのだな。(by源博雅) 8点(2003-10-18 15:12:11) |
64. 座頭市(2003)
7点にしようかと思ったけど・・・ゲタップに免じて8点。座頭市の迫力、殺陣の格好良さにはもう脱帽。殺陣の格好良さは、黒澤明をも超えたと思う。ただ難点が、北野映画の核ともいうべき、絶妙な「間」がどっかにいっちゃった事。よく分からないスローモーションとか、ムダに長いシーンが結構あって、全然北野映画って気がしなかった。浅野忠信の過去を割と丹念に描いたのも、必要性が分からなかった。しかし、そんなのを全て吹き飛ばす最後のゲタップ。絶対映画館で見るべき。もう大団円ッッて感じで最高。あれを観るだけでも価値がある。しかし「座頭市」は武がリメイクしてくれるのに、なんで「用心棒」は「旋風の用心棒」なんてのになっちゃうんだ。ジェラシー。 8点(2003-09-28 23:22:13) |
65. ギルバート・グレイプ
全ての物は少しずつ変わっていく。この映画を観ての唯一の感想。薄暗い画面で、淡々として、つまらない映画だと思いながら見ていた。なのに、いくつかのシーンでボロボロ涙が出た。胸が詰まって、というんではなく、気付いたら泣いていた。こんな事は初めてです。 8点(2003-09-24 18:34:35)(良:1票) |
66. サイモン・バーチ
エホバの証人とか、ものみの塔系の話だなと。一神教ってどうだろうと思ってる人なので、かなり電波入ってるサイモンには引いてしまう。ただ、彼の周囲の人間がとても魅力的なので、サイモンのキャラがそれほど鼻につかない。いかにも泣かせようとしてる類の話なんだけど、自分はストーリーなんかより、ジョーのお母さんの優しさと、風景の美しさと「リーヴィー先生をギロチンで殺してどーのこーの」という歌に心惹かれました。 8点(2003-09-17 16:54:05) |
67. 君がいた夏
ジョディ・フォスターが殺人的に綺麗で魅力的。多分、彼女が一番美しい時期の作品でしょう。いや、今でも綺麗だけど。恋人でも何でもないケイティーを、ビリーにとっての「一生忘れられない人」にするだけの説得力が、彼女にはある。淡々と進んでいく映画だけど、それがかえってイイ感じの爽やかさを演出している。ケイティー以外のキャラも魅力的だし、デヴィッド・フォスターの音楽も映画によくマッチしていた。 8点(2003-09-12 23:10:25) |
68. オールド・ルーキー
ボロボロ泣くような映画ではないけど、普通に感動する映画だと思います。野球だから。中盤までがダルいという意見が多数を占める中、自分は中盤までが一番面白かったっす。地区大会決勝でフィールダーがピッチャーに必死に掛け声を飛ばす場面でちょっとウルんでしまいました。それはメジャー入りしてからの描写が薄っぺらいことの裏返しでもあるんだけど。さて、なぜモリスがメジャー入りできたか。それは剛速球を持っている事と、デビルレイズ(メジャー最弱)のテストを受けたからです。 8点(2003-09-10 00:03:30) |
69. ターミネーター3
個人的不安を一掃。ターミネーターシリーズ独特の雰囲気を踏襲しつつ、戦闘シーンなんかは新鮮。シュワのターミネーターが、ちょっとヤな奴なのも良かった。彼が葛藤するシーンでは泣いてしまったぞ。ラストもあれは予測が付かなかった。難癖を付けるならT-Xに尽きる。ムダに武器付けすぎ。そのくせ弱すぎ。なんとか・ローケンが演技力不足からくる迫力不足。ロバート・パトリックのT-1000とは比べるべくもないけど、「トゥームレイダー2」の予告編を見て、アンジェリーナ・ジョリーが良かったな・・・と思っちゃったい。 8点(2003-07-13 21:27:44) |
70. ビヨンド・ザ・マット
プロレスが芝居だなんてみんな知ってる。実際この映画を観るとそれが証明される。自分はその芝居の中に一瞬だけ見え隠れする真剣さに惹かれてプロレスを観る。この映画は普段プロレスを馬鹿にしている人間にこそ観て欲しい。ジェイク・ロバーツが自分の人生を吐露するシーンやマンカインドの家族が彼の試合を見守るシーンなどは泣いてしまうよ、きっと。誰かケインをメインで作ってくれないかな?彼の地が見てみたい。 8点(2003-01-29 02:42:29) |
71. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
【ネタバレ有り】「スナッチ」を先に見たけど・・・あれより解りやすくてよかった。ていうか「スナッチ」で慣れたのかな。小悪党がガンガン相打ちしていく様が爽快。最後にアイツが儲かるってのは予想外だった。ちょっと嬉しかったけど。ところで、あの銃は落としていなくても、どっちにしろ売れないんじゃ・・・。 8点(2003-01-22 23:28:53) |
72. 少林サッカー
素晴らしいよ。素晴らしい。爆笑の渦の中にシリアスな場面も無理なく挿入していたし、音楽もとてもカッコ良かった。随所にハリウッド映画へのオマージュ(パロディ?)も見られる。しかし、これを観て爆笑している自分は大人になったって事か。小さい頃は、ライジングシャイン・ボールや、かめはめ波の練習をしてたのにね。子供の頃の夢を実写化してくれたチャウ・シンチーに感謝。ただ、暴力シーンが結構エグかったので、-2点。暴力シーンは別にいいけど、映画のカラーってものがあるからね。 8点(2002-12-20 23:10:50) |
73. 小さな恋のメロディ
ふっ・・・もうこんな恋愛は俺には無理なのかな(遠い目)。「雰囲気で見せるイギリス映画」の究極型かも知れない。どこがいい、というんじゃなくて「いい映画」。音楽もとても良かった。まあ、世の中の男女はこれを観て「恋愛」を再確認するべきかな。ある意味「苦い」映画。 8点(2002-12-11 15:12:17) |
74. メジャーリーグ
「面白かったね」「うん、面白かったね。」「じゃ、なに食べようか?」ハリウッド映画なんて本来こんなノリで観ればいいんだ。それを認識させてくれる。ベースボール万歳。 8点(2002-12-09 15:40:25) |
75. アラジン(1992)
ジーニーのジーニーによるジーニーのための映画(謎)。それくらいジーニーが良いって事だよ!裏を返すと彼のキャラ付けを間違っていたら箸にも棒にもかからんような映画になっていた可能性も。 8点(2002-11-02 10:36:00) |
76. オーロラの彼方へ
よくまあ、こんなに詰め込んだもんだ。ファンタジック・ヒューマン・ハートウォーミング・サスペンスって感じ?アクションも少しあり(笑)。普通こういう映画は中途半端になっちゃうけど、この映画は「時を越えた親子の絆」みたいな物がちゃんと真芯に通されていて、しっかりした映画になってる。もうこれはファンタジー映画なんだから、最後に親父が出てきたことを云々するのはナンセンス。それにしても、野球を語る時のアメリカ人ほど純粋な奴っていないよね。 8点(2002-10-31 15:30:22) |
77. アルナーチャラム/踊るスーパースター
思いっきり笑って、悪人退治でスッとして。もともと映画ってのはこういうもんだ、別にいいじゃないか細かいことは。頑張れアルナーチャラム。頑張れマサラムービー。 8点(2002-10-18 16:24:49)(良:1票) |
78. メメント
傑作。斬新な映画だけど、そんなに難解ってわけでもないと思う。過去にどこかで使われた手法が使われてるし。なんでこうなったのか、これからどうなるのかを描かずに終わるのは「CUBE」にも見られる。そして結局最後までどれが正しいのか分からないまま終わる、これは「ライアー」と同じ。とりあえず主人公は一生復讐を続けるんだろうな。哀しい。 8点(2002-10-16 18:36:38) |
79. Kids Return キッズ・リターン
「アーティスティックな北野武」を敬遠している人に、この作品を見てもらいたい。エンターテイメント性と芸術性が高いレベルで見事に融合した邦画の傑作。メインテーマも最高にカッコ良い。「俺達もう終わっちゃったのかなぁ」「まだ始まっちゃいねぇよ」これに尽きる。 8点(2002-09-21 13:22:25) |
80. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
「愛の起源」で泣いちゃったよ。 8点(2002-09-21 09:53:15) |