61. 妖怪百物語
妖怪達が戦う「ゲゲゲのきたろう」的なのりを想像していたのですが、まじめに怖がらせてくれる映画でした。私も「おいてけ堀」のおどろおどろしい雰囲気にはやられてしまい、何十年もたった今でもそのとき感じた恐怖を思い出します。暗い長屋の部屋のなかで、いくら洗っても落ちない血、疲れた妻の表情、そして全てが雷の落ちる一瞬の出来事だったというオチ。「リング」も怖かったですが、こうした恐怖も古い日本映画の職人技を見るようで、好きです。 7点(2004-01-24 10:50:57) |
62. ノイズ(1999)
いやー、皆さん酷評されてますね。おもいっきり楽しんで見ちゃった私は、どこかおかしいんだろうか?宇宙からきた未知の何者かが夫のなかに潜んでいて、それに気づいているのが妻ただ一人。ありがちなストーリーではありますが、助けのないなかで一人追いつめられていく妻の恐怖がひしひしと伝わってきました。 それにしても、映画って見る人によってずいぶん感じ方が違うのですね。 7点(2004-01-18 10:24:56) |
63. 雪国(1957)
寒い日に燗酒を一杯やっていると、なぜかこの映画を見たくなる。駒子が今かたわらにいて、お酌をしてくれているような気分にひたりながら、ゆっくりと杯を口に運ぶ。あ~、最高! でも物語の後半は暗くて見ているのがつらくなる。島村は駒子に対して何のアクションも起こさず、しかし、駒子を訪なうのをやめはしない。こんな男って、ひどすぎはしないか。 7点(2004-01-14 23:08:35) |
64. ゴジラ(1954)
この映画を最初に見たのは小学生のときだった。怪獣が暴れ回るシーンに釘付けとなり、他の部分に目が行かなかった。人間のドラマを理解するには幼すぎたのだ。そう、この映画は単なるSFX、アクション系の映画ではなく、人間達の苦しみや自己犠牲などが描かれているのですよ。ラストも印象深いが、短いシーンでこんなのがあった。ゴジラに破壊されていく東京の街で、逃げ遅れた母親が子供を抱きしめて「もうすぐ、おとうさんのところへ行けるからね。」と語りかける場面が忘れられない。 7点(2004-01-13 23:46:56) |
65. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 何か寓意が隠されているのかと考えてみたが、分からなかった。まあ、何にもないんだろう。魔女を訪ねに電車で旅をするシーンがとても印象的。もっとも、このシーンの不思議さはストーリーには関係ないけど。 7点(2003-12-27 22:48:51) |
66. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
《ネタバレ》 原作じたいが、第一部のモリア洞窟に山場があり、第二部ではストーリーの起伏も少なかったので、映画でもやや物足りない仕上がりになってしまったように思う。このストーリーなら3時間はちょっと長すぎるのではないか。 7点(2003-12-26 22:19:25) |
67. ターミネーター3
驚きのあるような展開、設定はないが、そこそこまとまっていて、案外面白かった。ただ、配役がちょっと。今度のロボットは可愛らしすぎて全然こわくない。またその他の脇役たちもパットしなかった。 7点(2003-12-26 22:11:13) |
68. 8月のクリスマス(2005)
《ネタバレ》 こんなに開けっ広げで無警戒に「おじさん」に接してくる女性なんて、めったにいないでしょうね。でも、先のない「おじさん」になってしまった私にとっては、こんな出会いが最後に訪れないかと、そういう願望を叶えてくれる映画でした。 主演は風采の上がらない「おっさん」で、ヒロインも「超」がつくような美人ではありませんが、それがかえってリアリティを高めています。ラストも、実際にこういうことがあったら、こんな風だろうなと思わせる展開でしたので、それはそれで感動しましたが、もう少し救いのあるラストにしてもらいたかったと不満が残りました。 PS. ヒロインが写真屋のウィンドウに石を投げるという暴力的シーンを見てショックを受けましたが、この映画、韓国原作なんですね。こんな行為は日本では犯罪なので、変えるべきでした。 「おじさん」という呼びかけも韓国では普通かもしれませんが日本では失礼です。「写真屋さん」とでもするべきでした。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-26 11:46:24) |
69. ラストレター(2020)
《ネタバレ》 美咲に対する哀惜の思いが胸を抉ってくる。 二人の少女たちのシーンが美しく印象的で、特に雨のなか傘をさして二人佇むところは失われた時への愛惜の情をかきたて、忘れがたい。豊川の演技もたいへんな存在感と迫力があり、久々によい映画を見せてもらった気になれた。 しかし、他の方も指摘されているように、美咲はなぜ阿藤のような男と結婚し、さらに留まったのか、全く理解できない。 仮に結婚したとしても、美咲ほどの知的でしっかりした女性なら子供を守るためにさっさと逃げ出すのではないだろうか。また、せっかく逃げたのに子供を残して自殺するというのも、PTSD等考慮に入れてもどうもよく分からない。ストーリーのこんな大事なところでいったい何をやってるんだろう。 もう一つ気になったのだが、美咲が死んだというのに、皆、悲しそうに見えないというのはどういうことなんだろう。妹は男と会って浮かれているし、娘は従妹と一緒に楽しそうに夏休みを過ごしている。見ている観客の私は悲しくてしょうがないのに、いったいどうなってんだこの映画。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-01 23:19:05) |
70. 今夜、ロマンス劇場で
《ネタバレ》 私の妻は映画から出てきた人ではありませんが、触らせてくれません。 この映画はファンタジーということになっていますが、現実を描いているようにみえて泣けてきました。特に、健司が死の床にあるとき美雪に手を握ってもらえるシーンは感涙ものでした。 [地上波(邦画)] 6点(2020-08-01 22:53:22)(良:1票) |
71. ウォールフラワー
日本で言えばスクールカーストの底辺、ボッチといったところだろうか。 私の高校時代を思い出してしまうが、ボッチにはこんな事は決して起こらないんだよな。でも、つい妄想してしまう、この映画のような毎日を。 [地上波(字幕)] 6点(2018-03-16 19:06:25)(良:1票) |
72. ゴールデンスランバー(2009)
なぜか首相暗殺犯の濡れ衣を着せられた男性の逃走劇で、設定から何から荒唐無稽もいいところなのだけれど、それがあまり気にならず、どこかコミカルな要素を含む展開に、ついつい時間を忘れてしまった。期待もせずに見たので、ちょっと得した気分。後味もいいです。ただ、「青柳くん、青柳くん」と大人の男性をつかまえて上から目線の竹内結子が不快でしたが。 [DVD(邦画)] 6点(2012-08-31 21:59:57) |
73. アメリカン・ヒストリーX
ノートンの演技と冗長さの無い演出のおかげで、そこそこ楽しめた。でもなぁ~、登場人物はステロタイプだし、○○○でのエピソードの数々も、どこかで見たような気がする。ラストシーンでさえ既視感を感じてしようがなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-22 09:28:37) |
74. 宇宙戦争(2005)
「おや、重機動メカだ。」そう思った私はオタク過ぎるでしょうか。少したって、「それとも機動ビグザムかな」。日本アニメのパクリかと思いつつ、映画館を出て気が付きました。「ウェルズの火星人か。」 でも、ラストはいけませんね。オリジナルが作られたあの時代の科学水準なら致し方ないでしょうが、現代からみると、「そんな馬鹿な」の思いが先に立ちます。 [映画館(字幕)] 6点(2005-07-31 16:54:25) |
75. CODE46
夜の中華料理店のシーンなど、背景となる街の描写が自然な感じで、なんともムードのある映画だった。しかし、女房子供がいながら、こんなに簡単に恋に落ちるだろうか。落ちるとしてもそんな恋なら、軽い遊びで終わるんじゃなかろうか。性欲と恋情は別物だっていうことが、ヨーロッパ人には何故わからないのだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-24 23:22:25) |
76. デイ・アフター・トゥモロー
「もしも明日、世界が滅びることになったら....」というSFを読んだことがあるが、この映画を見ながら頭に浮かんでいたのが、そんな思い。ストーリーなんてほとんど無いし、何で地球があんなことになるのか、その理屈もさっぱり分からないが、凄まじい映像が伝えてくるのは人類の最後というイメージ。そんなことがあったら、俺って何をするんだろうか。 6点(2005-02-07 22:53:32) |
77. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
単純明快、荒唐無稽。肩の凝らない喜劇を見るのもたまにはいいもの。しかし、「使えなくなったら補充しなさい。」には笑えなかったよ。実際そういう言葉を聞いたことがあるから。 6点(2004-09-10 21:24:06) |
78. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
人間よりもイルカを友とするジャック。だが、現実のジャックは自殺しちまった。老年期の鬱病だったのかもしれないが、とても寂しい。映画の中のジャックが輝いているだけに、現実の彼が死んじまったことが、とても悲しい。 6点(2004-08-01 13:52:21) |
79. 青い山脈(1949)
暴力の扱い方に「戦後」を感じるが、なんとも言えぬ開放感が溢れている。作品としての出来不出来などを思う前に、とにかく気持ちよく見ることのできる映画だと思う。 子供の頃、テレビで何度か見たが、遊び友達のなかで意見が一致したのは、新子より和子の方がずっといいということ。また、六助よりガンちゃんの方が人気があった。ずいぶん前に見た映画なのに、ガンちゃんのとぼけた感じをよく覚えている。 6点(2004-05-09 19:16:40)(良:1票) |
80. インソムニア
白夜がいけないわけじゃあるまい。これまでの人生で少しずつたまってきた歪みのようなもの、それが不幸な出来事としてはじけ、もう疲れちまったんだろうな.... 6点(2004-04-03 21:42:52) |