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Sgt.Angelさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 109
性別 男性
自己紹介 2008 7/22みんなのシネマレビュー登録

ぼちぼち復活。

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61.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
いやー、もう最高!ホントに劇場で観られて良かった・・・。SHOWBIZ COUNTDOWNで見かけてから一年待ちました。観たくて観たくて署名もしてしまった輩です。公開前から馬鹿みたいに期待して、ホット・ファズを観る為だけに毎日生きているようなものでした。観終わったら死ぬんじゃないかと思うくらいだったのに、その期待をも上回った数少ない映画です。 滅茶苦茶なようでメチャクチャしっかりしてる脚本、演出、何から何まで可笑しくて楽しくてしょうがない! ヘンな役なのにかっこいい“破壊者”ティモシー・ダルトン、クレイジーな村人(オーメンやインディのあの人も!)、洗脳だって一言で解けちゃうお気楽警察署員、そしてお人好しオタクのダニー、熱血スーパー警官エンジェル・・・出てくるキャラ全員が楽しませてくれる。笑えるのにエンジェルとダニーの会話とかはじんわりといい雰囲気出してくれるんだよなぁ。 オマージュ(パロディ?)シーンだって本家よりも魅力的に描かれてるんだから堪らない。「ハートブルー」のシーンなんてこちらの方が説得力有り!エンジェルが完全武装で白馬に乗ってくるシーンなんて、カッコ良過ぎて、アツ過ぎて、不覚にも感激で泣きそうになっちゃいましたよ。そこから、エンジェルとダニーがショットガンを“ガシャン!”「それでこそ相棒だ」熱い!最高!!名シーンです!涙腺直撃。 この映画のために「ハートブルー」、「バッドボーイズ2バッド」、なんて観た甲斐がありました。 これからご鑑賞の方は上記のものと「オーメン」、警官映画をたくさん観ておくと良いですね。それから、容赦ない強烈なスプラッターがあるので心の準備を。 ショットガン、2丁拳銃撃ちまくり、大怪獣(?)対決、中坊の夢がこれでもかと詰まった最高の超一級の娯楽作品です。  結局劇場で3回も見てしまいました。やっぱりこういう映画は劇場でこの作品を好きな人が集まって、皆で笑っているのが暖かくて最高です。ラストの『ハートブルー』のシーン、白鳥の襲撃シーンでは拍手まで起きたんですから。改めて映画を劇場で観る事の素晴らしさを教えてもらいました。 監督初め、スタッフの皆様、公開運動を起こしてくれた方々、本当にありがとうございました。 生涯思い出に残る作品です。
[映画館(字幕)] 10点(2009-01-24 13:04:54)(良:3票)
62.  その男ヴァン・ダム 《ネタバレ》 
ヴァン・ダムって言うと「バンバンババン、ヴァン・ダム!」みたいなCMぐらいしか馴染みがないんですが、この作品は彼の背景を知っていればなかなか泣けちゃいますね。あの独白シーンはもちろんのこと、僕の涙腺が一番緩んだのは強盗を退治する幻のシーン。やるせない・・・。ラストの受話器をコツコツと当てる仕草も切なくて凄く良かった。 作品全体で言うとこのせっかくの「ヴァン・ダム自虐ネタ」という題材が生かしきれていないように思えました。こんなネタの割に演出・脚本ともにちょっと真面目過ぎたのかな。もっとコアなヴァン・ダムの映画のネタを物語に組み込んでいけばさらにテンポ良くなったと思うし、冒頭の「ヴァン・ダムが郵便局を襲撃してる!」みたいなアホらしいぐらいのセリフをもっと入れて良かったのではないでしょうか。コメディ演出をしたからといってあのヴァン・ダムの哀愁は消えないと思いますし。 ただ、この映画を見たら誰でもジャン=クロード・ヴァン・ダムという人が好きになるはずです。これだけは自信を持って言えます。ホントですよ。
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-24 12:56:47)(良:1票)
63.  バッドボーイズ2バッド 《ネタバレ》 
評判の程は聞いていましたがこれほどとは・・・。「型破りな警官」ってのを目指していたんだろうけど、これじゃただのチンピラ。モラルは一切なし。「警官」以前に人として相当マズイ。いや、ここまでやってるってことは、これが正義だ!とでも思ってるんですかね?やたらと上映時間は長いし、陳腐な物語の間には低俗で笑えないギャグばかりでイライラしてきます。アクションもオリジナリティは全くないですし。パクリと言われても金かけて銃撃戦、カーチェイスやろうってのは構わけど、それなら余計なもの挟まないでくれ!PVみたいになってもいいから90分でまとめてくれ!作品全体が汚く、下品で生理的にも受けつけません。
[DVD(字幕)] 2点(2009-01-22 02:29:23)
64.  ハートブルー 《ネタバレ》 
オープニングのキアヌの訓練シーンには、おっこれは良さそう、と期待を感じさせるものがあったのですが・・・。キアヌがほぼ初対面の上司ゲイリー・ビューシィに叱り飛ばすような事を言った時から何か強引さを感じはじめました。キアヌは捜査にだって平気で遅刻するようなチャラけた刑事で、強盗団を買い物してて見逃しかけたり、元カノを誘拐、監禁する人でなしスウェイジにはめられて銀行強盗にまで参加。結局バカやって上司も殺されたキアヌは怒りのスカイダイビング・・・。このあまりに適当な演出には心底あきれた。ラストは何のけじめも付けずに勘違いな男の友情でスウェイジを逃がしちゃう(死にましたが)。キアヌがカッコつけても全て空回りしてしまった作品でした。
[DVD(字幕)] 3点(2009-01-22 02:27:16)
65.  ヘルボーイ 《ネタバレ》 
撮影技術、ヘルボーイらの質感も感じられそうな美術は素直に評価できます。何よりもクロエネンのゼンマイ、素顔、刀さばきのこだわり様は素晴らしい。前半のキャラ紹介はなかなか楽しめました。しかしその後のストーリー展開がチープなB級映画になってしまったのが残念。魔物と人間の間で葛藤するヘルボーイの物語なのか、未知の世界に触れ新たに世界を知っていくマイヤースの物語なのかハッキリしないように思えたからかな?いずれにしろヘルボーイとマイヤースの友情がもっと深く描かれるべきだったと思う。どうもラストではマイヤースが除け者のようで、結局彼はヘルボーイにはついていけなかった、という風にも見えてしまいました。それにヘルボーイが角を折るシーンも描き方が淡白過ぎる。 アクション面についても中途半端。ヘルボーイにもクロエネンの刀さばきのような強力な見せ場を用意したうえで、真正面から二人をぶつければさらに張り合いが出たのではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2009-01-22 00:18:26)
66.  キンキーブーツ 《ネタバレ》 
主役であるはずのチャーリーは物語が進むにつれてどんどん魅力を失っていく。彼の彼女に比べ、ローレンが随分ときれいに映っていたのでこの二人がくっつくであろうことは早い段階で分かりました。しかしそれにしてもチャーリーはもっとしっかりけじめをつけるべき。あれでは彼女の方が捨てられた形になってしまいちょっと後味が悪い。そして2度までも周囲の人間を失望させるような展開があるので、こちらまで失望してしまいます(どこまで実話なのかわかりませんが)。 しかしそんな詰めの甘さを全て吹き飛ばしてくれたのがローラ。彼女(彼?)の圧倒的な存在感、女らしさ、男らしさ、格好良さはホントにすごい。 自分らしくってのはなかなか難しいことでそう簡単にできることではないけれど、だからこそ堂々と「本当の自分」でいる人は誰よりも輝く、それをローラはあの眩い華麗なショーで見事に体現しています。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-14 21:45:04)
67.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 
完璧に無駄を削ぎ落とし、物語も実にストレートで分かりやすい。しかしどのシーンをとってもクローネンバーグの異彩、力強さがある。銃は一度も使わず、全てナイフや素手でバイオレンスが展開する。銃を撃った時のような爽快感は微塵もなく、あくまで生身のピリピリとした痛みがある。このピリピリ感はバイオレンスシーンだけでなく全編に漂い、危険なのに魅力を感じてしまう世界観が確立されている。そしてこの作品のクライマックスは勿論サウナでの格闘シーン。丸腰の状態で襲われる恐怖、体を切られた時の痛み、全てが生々しく感じられる。本物の暴力、痛みを見せつけられた気がする。 ギャング映画としても画の美しさ、プロットの出来は素晴らしいものだが、それに加えてニコライ、キリルらの心の闇から生じるドラマも上手い。全ての登場人物が抱えている自己矛盾は今作の暴力描写なみにリアル。ニコライは正義と悪の間で揺れ、言葉の端々、さりげない仕草から優しさが垣間見える。キリルは威張り散らしながらも気弱で、子供への接し方からは十分な優しさが見える。ギャングのボスであるセミオンもまた身内と外部で穏やかさと残酷さが同居している。 皆残酷であり、優しくもある。犯罪映画でここまで強く“人間らしさ”を感じさせてくれるものはそうはないだろう。 バイオレンス映画としても、人間ドラマとしても最高峰の作品だと思う。
[DVD(字幕)] 9点(2009-01-04 23:24:26)(良:1票)
68.  エグザイル/絆 《ネタバレ》 
時代の流れとは無関係な男たち、悪事ばかりしてバカみたいな生き方しか出来ない男たち。しかしいくら時代が変わろうとも彼らの笑顔は少年時代から変わらない。ふざけあい酒を飲み回し、最後は4人vsヤクザの壮絶な銃撃戦。 こりゃ~もう完全に『ワイルドバンチ』の再現じゃないですか。懐かしいなぁ。あの古き良き映画を甦らせてくれるとは。 親友一人の為に金も地位も捨てて生き、その親友、生きる目的すらも失いフラフラ彷徨った挙げ句、死に場所を見つける。もう何も残すものが無くなった4人は死際に最高の笑顔を見せる。最後に子供の遊びのように缶蹴り。それがフィナーレの幕開けとなり、4人は銃を抜く。ブレイズのコートが翻り銃を構える瞬間。あの瞬間がたまらなくかっこいい。空き缶が宙を舞う僅かな時間の中で彼らは生き様を見せつける。 どうしようもない生き方しか出来ないけれど、だからこそかっこよくて愛おしくて好きになる。 ジョニー・トー、素晴らしい作品ですよ。
[映画館(字幕)] 8点(2009-01-01 16:55:38)
69.  パコと魔法の絵本 《ネタバレ》 
『下妻物語』は好きな作品なんだけどなぁ・・・。これは映像面に偏り過ぎた気がします。阿部サダヲとか笑えるシーンもあり、アヤカ・ウィルソンはホントに可愛いとは思うのですが、あの始終カメラ目線のギャグがしつこく、寒いとも思ってしまいました。ラストの絵本のシーンだけならまだしも、全てのシーンでキラキラな加工しているものだから画面がうるさくてしょうがない。そのせいで全く奥行きが感じられません。 プロットを疎かにして、CGとコントだけで乗り切ろうとしているように見えて仕方がないのです。 さすがにラストの絵本は綺麗で迫力もありましたが、その後の展開は全く必然性がありません。あそこでパコを死なせるのは、大貫が死んでなかった!のギャグをやってしまった為にオチが付けられない・・・じゃあパコを死なせてお涙頂戴で終わらせよう!・・・ごめんなさい、ちょっと過剰な言い方ではありますがとにかく作為的な意図しか感じられなかったのです。
[映画館(字幕)] 5点(2008-12-26 23:41:10)
70.  ゲット スマート 《ネタバレ》 
嫌いではありませんがまだまだ狙い過ぎな点が多く見られます。やはり映画たるものコントではなくシチュエーションで笑らせるべきかと。好みの問題ではありますが、その辺りは『ホット・ファズ』と比べると脚本の出来やネタの組み込み方の上手さがよく分かります。 アクションパートはかなり力を入れて演出しているのは好感が持てるし、こういったアクションがしっかりしている程コメディパートとのギャップが楽しめるのだと思います。もう少しアクションとコメディを融合させる事が出来れば一気にレベルが上がったことでしょう。 最後のキスシーンは直前のフラッシュバックも含め、あの使い方とても好きです。 それと六本木ソルジャーさんに同じく、主役はスティーヴ・カレルではなくもっとお固い感じの俳優にすべし! 『シューテム・アップ』のクライヴ・オーウェンのように。
[映画館(字幕)] 6点(2008-12-24 21:45:50)
71.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 
香港の映画なんて全く気に留めることがなかった私ですが、この作品を観てそんな自分を猛省いたしました。近年これほど真正面から脚本で勝負をかけ、なおかつ大成功した作品はそうないでしょう。100分という最近では短いくらいの尺の中、ゾクゾクとした緊張感が途切れる事なく続く。少々突飛とも思える設定も、主役二人を中心に人物描写の上手さのおかげで全てリアルなものに仕上げています。演技も素晴らしい。アンディ・ラウやアンソニー・ウォンもさる事ながら、トニー・レオンには心から感服。これ以降、お三方の出演作をチェックするようになりました。やたらと手の込んだ演出など無くとも、スタイリッシュで渋くて切ないカッケー男のドラマは描けると言う事を再確認。久々の男くさい作品に痛く感動しました! 傑作!
[DVD(字幕)] 9点(2008-12-19 20:04:38)
72.  バンク・ジョブ 《ネタバレ》 
そこそこ期待してはいたものの、これほどとは思いませんでした。これは傑作! 1時間50分という尺で主人公ら強盗団、ギャング、汚職・堅気警察、MI5などの組織の関係、対立をす早い語り口でタイトに描ききった脚本は素晴らしい。 そして見事なキャストと演出。有名どころはステイサムだけと言ってもいい地味なキャストながらも、ステイサムだけが目立ち過ぎる事もなく、ほぼ全ての人物の個性がきちんと際立っている。 正攻法で確実に落ち着いた映像、緊張感と軽快さを絶妙に兼ね備えた演出も、古き良き犯罪映画という感じで心地いい。 それに加えて1970年代の雰囲気、ファッション、音楽(T-REXの“Get It On”サイコー!)もいい。 これは抑えた演出でこそ光る点でしょう。 そして最後に映画的なカタルシスがバッチリ効いてくる。駅の裏口(?)で殴り合いという小さなアクションでも、それまでの積み上げたドラマ、演出でグッと際立つ。ジェイソン・ステイサムかっけー! キメるところはビシッとキメた素晴らしい犯罪映画です。2008年公開作ではベスト3に入る作品です。
[映画館(字幕)] 9点(2008-12-18 21:13:04)(良:1票)
73.  ヒート 《ネタバレ》 
この作品はなによりもデ・ニーロ演じるニール。この作品の男たちは皆カッコイイが、彼は別格。私が観てきた映画の中でも最も好きなキャラクターでもあります。ヴァル・キルマーも今作で主演二人に引けを取らないリアルな演技をしている。そして、そこらの映画とは一線を画すマイケル・マン監督の本物の演出。冒頭の現金輸送者襲撃シーンに始まり、映画史に残る市街銃撃戦、実に良く作られている。構え、リロード、まさにプロフェッショナル。強盗ばっかりしてるそんな奴も個人の付き合いの間では、たたずまいやしゃべり方から優しさが見えるのがこれまたカッコイイ。大切な人と穏やかに幸せに暮らす事だって出来るのに、それを捨ててまで決着を付けようとするニールとヴィンセントが愚かで美しい。二人の間には正義や悪、法律といったものは無く、自分の意地とプライドの為に戦う。最大の敵でありながら、最高の理解者となった二人の姿が切なく、そんな彼らの姿に憧れてしまう。
[DVD(字幕)] 9点(2008-12-18 19:32:25)(良:1票)
74.  NEXT-ネクスト- 《ネタバレ》 
いや~、はっちゃけてますねニコラス・ケイジ。原作は未読ですが、よほどフィリップ・K・ディック原作とは思えない実に微妙なアクションコメディに仕上がってますね。まずケイジとジェシカ・ビールで恋人として成立してしまうって事にもの凄く突っ込みたい。終盤の分身もケイジが真面目な顔であればあるほど笑えてくる。で、ラストは「間違えた!」なんて衝撃の展開。良くも悪くもニコラス・ケイジの決してかっこつけられない風貌、雰囲気がこの作品に強く作用しているようです。 しょーもない感じはするけれど、このバカさ加減、嫌いじゃないです。
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-17 23:59:22)
75.  ケープ・フィアー 《ネタバレ》 
やはりデ・ニーロの役づくり、演技は流石。しかし、終盤のボートシーンではただうるさいとしか感じませんでした。ニヤニヤ笑いながら、法には触れない程度に嫌がらせを繰り返す前半の方がよっぽど恐かったです。ニック・ノルティらも頑張っていましたが・・・なんだろう。描き方の問題なのかなぁ。あの家族が妙に汚く感じてしまい、あまり感情移入できませんでした。 スコッセッシにしては随分あとに残らない浅い印象です。 『執拗な嫌がらせ映画』では「不法侵入」の方が上かな。好きな映画ではないけれど。
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-17 23:06:08)
76.  リダクテッド 真実の価値 《ネタバレ》 
ここ最近アメリカでは反戦映画が連発されているが、今作は群を抜いて厳しくアメリカ批判に徹底している。 物語の設定・構成は同じくデ・パルマ監督作の『カジュアリティーズ』とほぼ同じ。 ただし今回は容赦ない。有名な俳優は一人も出演していないし、フェイク・ドキュメンタリーの体で撮影し、生々しい描写で甘さを一切捨て去っているように思える。 気怠く退屈な長い長い検問所での任務。でもいつ現れるか分からない“敵”の為に緊張を強いられる。さらに仲間だって突然死んでしまう。気が狂いそうな生活だ。 そして目を覆いたくなるような惨劇が続き、唯一の良識人にさえも慰めはない。しかしあれほどの悲劇が続くと、故郷に帰れただけでも十分な救いに思えてしまう。 ベトナム戦争後からかなりの年月を経てようやく映画化できた『カジュアリティーズ』と違い、事件直後であり、どこまでも厳しいまなざしで戦争の暗部を描いた本作は大いに影響力のある作品だと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2008-12-17 23:00:26)
77.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦 《ネタバレ》 
期待通りとはいかなかったものの、なかなか楽しめました。ややテンポが遅めに感じたせいか、大きな笑いはあまりなく、始終クスクス笑いのみになってしまったのが残念な点ではあります。しかし、全編下らないと言ってしまえば下らない作品に、莫大な制作費をかけて撮ってしまうベン・スティラーの気合の入りようには感服いたします。また、そんな映画に何十億だって出してくれるハリウッドも偉い。やるなら何処までも本気でっていう姿勢は大事ですな。物語のスケールに見合った、と言うよりそれ以上にド派手で本気の演出は、普通に戦争アクションものとしても全く遜色なし。 それから劇中で結構見せ場のあったトム・クルーズ。この作品でおちょくられてる俳優のトップに立っているやも知れない男があれだけ頑張っているものだから、彼の事はだいぶ見直してしまいました。 本編だけでなく、劇中の裏設定がやたらと凝っていてメイキングのつくりまで半端じゃなく気合いが入っており、こちらの方も相当面白い。本編でもギャグがマニアックなものが多いので、メイキングも含めて1度目よりも2度目、3度目の観賞の方が楽しめるかも。
[映画館(字幕)] 7点(2008-12-10 18:39:18)
78.  その日のまえに 《ネタバレ》 
私は重松清さんの大ファンでして、この映画の原作も発売後すぐに読みました。好ましい題材ではないのですが、そこは重松さんの力でカバーしきれていたように思います。重松清さん原作の映画を観るのは今回が初めてだったのですが、私は若造ゆえ大林監督作も初めての観賞なのです。噂には聞いておりましたが、演出が派手、というか若い、若々しい!音楽はほとんど鳴りっぱなし、時間軸もちょくちょく戻り、幻想・回想シーンも連発。その映像からは危惧していた妙な辛気くささなど微塵もなく、爽やかな心地よさが感じられます。 俳優陣も良し。今井雅之、筧利夫、南原清隆、そして永作博美。彼女のカラッと元気なキャラが上手いこと作品の爽やかさにマッチしています。ホント永作さんで大正解のキャスティングです。 峰岸徹さんはこれが遺作になってしまったようで、ご冥福をお祈りいたします。 大林監督は、本人よりも作品を観てどれくらい元気があるかよーく分かったんで、他の作品観たことないのにこんな事言うのもナンですが、これからも元気に撮り続けてもらいたいものです。
[映画館(邦画)] 7点(2008-12-10 12:24:19)(良:2票)
79.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
コーエン兄弟好きということで、かなりの期待を胸に観賞しました。一度目はどう評価していいのやらよく分かりませんでした。しかし観賞後しばらく経つと、また観ようという衝動に駆られ、一週間後にまたも劇場へ。アメリカがいかに病んでいるか、というテーマは原作『血と暴力の国』そのままで、細かな設定も殆ど同じで、原作小説の方がベルの語りが多く、ややこのテーマに対して解釈を巡らしやすい構成ではありますが、映像化としては大いに成功しているように思います。 が、私がこの作品で好きなのは何よりもコーエン兄弟の演出なのです。おそらく彼らは物語の流れ=テーマ・メッセージは原作そのままに、この物語をいかに面白く演出するかにこだわったのではないかと(変に脚色するとテーマがブレるでしょうし)。その一番の証拠がシガー。あの奇怪な武器は原作通りですが、あの髪型・体つきに関しては殆ど彼らが生み出したようです。彼はレクター博士やジョーカーのような悪役と比べると魅力は薄く、ただひたすらモスに恐怖を与える天災のようなものとして描かれているように思えます。 そして毎度の事ながら、やはりコーエン兄弟常連のディーキンスの撮影も非常に美しく、主演3人の演技もかなりのもので、狂気のシガーを演じたバルデム、抑えた演技がバッチリのトミー・リーはもちろんのこと、寡黙ながらも優しさと知性のある人間臭いモスを演じたジョシュ・ブローリンも賞賛に値すると思います。 それから、ちょっと物議を醸すラスト。あれもなんだか嫌いじゃないです(テキトーだなぁ)。 コーエン兄弟はいつもそうですが、これから何度も観直しそうな中毒性のある映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-11-15 21:15:24)
80.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 
なかなか思い出深い、というか懐かしさのよみがえる作品です。まだ私が本格的に映画鑑賞をする前、テレビで放送している映画をちょこちょこ観ていた時期、この映画がしょっちゅう放送していて何度観ても面白くて、大好きな作品でした。 それから他にも色んな映画を観るようになってからは、この作品をちょっとなめていました。結構なひねくれ者でしたので、誰もが知っている話題作を誉めるのは何か気に食わなかったのでしょう。 でも、改めて観てみると相変わらず面白いんです。全く色褪せない最高のエンターテインメント作品であると再確認しました。 今思い返してみると、なんでこんなの好きだったんだろう、と思う作品もありますが、こういった作品を観ると案外小さい時の感性ってのは捨てたもんじゃないな、なんて事も思ってしまいました。  ホントいい映画ですよ。
[DVD(字幕)] 9点(2008-11-10 22:34:07)
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