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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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781.  ガンマン大連合
一体どこが大連合なのやら、というのはさておいて、これは出色のマカロニウェスタン、シビれます。フランコ・ネロ演じる主人公ヨドは武器商人、彼がメキシコ革命軍のモンゴ将軍から受けた依頼は、トーマス・ミリアン演じるヴァスコとともに、サントス教授なる人物を連れ帰ってくること。このサントス教授という人、非暴力主義を唱えつつも、メキシコ革命において勢力の一角をなす人物で、シンパがいたりする。という訳で、ヨドとヴァスコのつかず離れずの関係に、さらに教授シンパのオネーチャンが絡み、そしてさらには、彼らを付け狙うジャック・パランスの、これでもかというくらいワルそうな顔。さまざまな人物が見事に個性と存在感を発揮し、いろいろなエピソードで映画を盛りあげてくれます。いやホント、みんな、いい顔してるんです。だから盛り上がる。なぜヨドがコインを自分にくれたのかヴァスコがこだわるのも、いくつかの伏線にもなってて(あるいは、大した意味は無いともいえる)、面白いところです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-23 22:39:18)
782.  アウトレイジ(2010)
「悪人」をこれでもかと登場させ(と言っても、悪人かどうかはともかくとしてとりあえずコワイ人、ってのもいれば、怖そうじゃないけどとりあえず悪人、って人もいるけど)、その各人をこれだけ豊かに描き分けるってのは、やっぱりスゴいと思いますし、実際、登場人物それぞれが活き活きと存在感を示しているのが作品のオモシロさに直結しています。善人は一種類しかいないけど悪人は無数に存在する、ってなところでしょうか。ただ、登場人物が見事にバラエティに富んではいるのですが、基本的に活躍するのは「オッサン」が多くって、若いチンピラは彼らの引き立て役になっちゃってる感があります。もう少し若者にも存在感を与えて、世代間の対比なども入れられたら、とも思わないでもないのですが、とりあえず本作は「オッサン」の映画、昨今の企業でもよく見られるダメ組織の中の、「オッサン」たちの人間模様。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-07-14 21:27:57)
783.  マジェスティック(1974)
要するに、農家をナメるな、という作品ですね。スイカ畑を経営するオヤジが、イザコザを起こして逮捕されるも、大物殺し屋の脱走騒ぎが発生。殺し屋とともにオヤジは逃亡するが・・・。という訳で、スイカ親父、殺し屋一味、警察の、三つ巴の争いというか何というか、↓ドラえもん様のおっしゃる、まさに郊外型アクション映画、どことも知れぬ田舎町で展開される銃撃戦とカーチェイスが、懐かしくも楽しい作品です。農場の軽トラが、飛んで跳ねて、まるでスーパーカーのように見えてくる。素性はよくわからぬながらもとにかく大物らしい殺し屋に対し、どうみても不釣り合いな、協力者としてつきそう謎の美女。このよくわからない関係が、とりあえず謎めいていて、イイんですな。そもそも主人公たるスイカ親父がナゼこんな強いのか、という謎は、「そういう敵も結構、謎ばかり」でこそ中和され、素朴にアクションを堪能できちゃうのです。と言う訳で、「♪スイカの名産地~」とか歌いながら、楽しんで観ましょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-12 08:39:57)
784.  バグズ・ライフ
もはや、その後のピクサーの数々のヒット作に隠れてしまった感もありますが、かつては人気作、甥っ子が幼い頃に本作をずいぶん気に入ってたのを思い出します(『アンツ』のことなんて一言も言ってなかったなあ)。そして今見ても、まったく色あせておらず、そりゃまあCGの技術なり演算速度なりは現在の作品にはかなわないのかも知れませんが、決して見劣りはしません。むしろ、「フルCGアニメでなきゃこんな表現できないでしょ」という演出上の工夫が、新鮮ですらあります。しかし、内容的には、搾取する側の支配層と搾取される側の被支配層の対立。我々庶民が支配層を必要としているのではなく、支配層が我々を必要としているのだ、と。これがもはや、こういうおとぎ話として表現するには、あまりにも図星過ぎる、そのまんま過ぎる時代になってしまったなあ、なんともシャレにならんなあ、とも思っちゃうのですがねぇ。
[DVD(吹替)] 8点(2015-06-30 22:39:34)(笑:1票)
785.  スコア 《ネタバレ》 
ロバート・デ・ニーロ演じる主人公は凄腕の金庫破り、その手口は鮮やかなんだか何なんだかよくわからなくって、むしろクライマックスの「笏」を盗み出そうとする場面なんか、そこまでする必要が本当にあるのか?という込み入った手口。もちろん、それが面白い。緊張する場面ではBGMを使わず、効果音を響かせて緊張感を増し、いよいよ危機が迫るとBGMでスピードアップする。なかなか盛り上がりますな。デ・ニーロはまるでスポーツを楽しむかのように着々と金庫破りを進め、またその一方では恋人と結婚してジャズクラブ経営をしたいなどという、平凡だけど味のある願望を持っている面もある、要するに彼はいいヤツ。エドワード・ノートンはと言えば、障がい者になりすまし、イイ人過ぎる職場のオジサンをだます、要するに悪いヤツ、という訳ですな。そして好感の持てるヤツが、最後に笑う。わかりやすくてイイ話です。しかし、一番好感が持てないのは、やっぱりどうみても、カリスマですと顔に書いて登場しているけれど実際には何のオーラも出していない、あの爺さん、すなわちマーロン・ブランドなんですよねえ。まあ、彼の出演は、「ダブルゴッドファーザーの記念写真」という意外には何もないと思われるのですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-20 23:38:03)(良:2票)
786.  黄色いリボン
退役間近の老大尉を演じるジョン・ウェイン、当時はまだ40歳過ぎ。だもんで、ヒゲ生やしたり、老眼鏡かけたりした役作りで、時々あまり彼らしく見えない場面もあるのですが、しかし主人公のキャラに関してはまさにジョン・ウェインそのもの! というよりはもしかしたら、この作品が結果的に彼をその方向に引っ張って行ったのかも知れませんが。一見頑固で武骨で、でもどこか茶目っ気があって。後の『ヘルファイター』とか『グリーン・ベレー』とかにおけるジョン・ウェインも、この流れの中にあればこそ、何だか憎めない。本作、先住民族と一触即発の状況にある騎兵隊を描きながらも、派手な戦闘シーンはあまり無くって(でも馬の疾走シーンではちゃんと迫力を味わえます)、むしろ主人公の大尉は、無用な戦闘を避けるために先住民の長老との話し合いに臨む、この辺りは年の功とでもいいますか。若者に手を焼いているのは、敵も味方も同じ。引退を迎える最後の日まで、職務に忠実であり、それ以上に、仲間である隊に忠実であり続ける、名もなき老大尉の姿。つまり、国を守り支えてきたのは、決して「戦い」などではなく、「人間」そのものなんだなあ、と。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-05 09:53:47)(良:1票)
787.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 
冒頭、車から降りた少年は、まず木漏れ日を見上げ、次に視線を上から下に移動して草陰に動く「何か」を見る。この何気ない動きがいいですね。彼は小人の姿を見ることを望む。まあ、この「見たい」って欲望が、なかなかにイヤラシイ感じもしちゃうのですが、何度かもう少しで姿を目にしそうになりながら果たせない。この繰り返しが、ついに少年と小人の少女アリエッティが正面から顔を見合わせる場面を盛り上げるのだけど、このシーンが本当にイイんですね。ゾクッとくるのです。このゾクッとくるのは、イヤラシサとは違った感じ。見つめあった瞬間に風が吹き、背景の花が揺れる、あの美しさ。これぞアニメーションの魅力とでもいいたくなります。またこの場面に限らず、随所で見られる、とことんまで細かいアリエッティたちの動きにも作者のこだわりが感じられ、これも作品の感動に結びついています。そして、人間から隠れつつ人間に依存するだけの弱い存在と思われた小人、そのひとりであるアリエッティが、心臓病を抱え手術を前にした少年に、勇気を与える存在となること。「借り」とか「貸し」とかいう表現が妥当かどうかはわかりませんが、エエ話ではないですか。
[地上波(邦画)] 8点(2015-05-04 17:01:29)(良:2票)
788.  大菩薩峠(1960) 《ネタバレ》 
この机竜之助を観たらもう、眠狂四郎役も市川雷蔵に回るってもんです。虚無感あふれる、魔道に堕ちた剣士。何を考えているかわからない、たぶん何も考えていない(笑)この主人公を特徴づけるのは何といっても、雷蔵の眼光ですね。この眼光の前には、登場人物たちが都合よく再会するご都合主義なんて、まるで気にならない、まさにすべてが起こりうる世界。とは言ってもこの第一部は、新撰組との絡みもあったりして比較的なじみやすい物語です。で、ラストは、兄の仇をうつべく竜之介の前に現れた兵馬との、(竹刀ではなく)今回は真剣勝負、というトッテモいいところで終わってしまい、次回斯うご期待、となる訳ですが。雷蔵演じる妖怪・机竜之介に対し、中村玉緒がこちらも負けじと見事な妖怪ぶりを発揮して、ホンモノのオバケは登場しないまでも、十分に怪奇映画テイストを味わえる、伝奇チャンバラ映画となっております。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-04-30 10:05:43)
789.  玄海遊侠伝 破れかぶれ
吉田磯吉という破天荒な主人公を、勝新が貫録をもって演じてます。片や大西組、片や太田黒組という二大勢力が幅を利かせる北九州を舞台に、持ち前の男気を武器に存在感を高めていく彼の姿が、雑多ともいえるほどのさまざまなエピソードの中で描かれていきます。最後は、巨大な太田黒組へと決死の戦いを挑む磯吉と仲間たち、まるで集団抗争モノのようでもあり、肺病を患う松方弘樹がドク・ホリデイを連想させてOK牧場の決闘のようでもあり。戦い前に男たちが車座になって手を取り合うのは、むさくるしいながらもどこか同性愛的なものも感じさせ、そこがまた、この後の絶望的な戦いの悲劇を予感させるもんだから、やっぱり集団抗争モノを思い起こさせるのですが……そんなことを思ってみていると、最後には意外な(しかし実は予想されてしかるべき)結末が待っている。破天荒で破れかぶれのこの主人公も、女の一途な想いには、やっぱり勝てないんですな。安田道代が本当に素晴らしい。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-04-21 23:36:18)
790.  浪人街(1990)
「総監修:マキノ雅広 」とか「特別協力:宮川一夫 」とかいうのが、いかにも名義貸しみたいな胡散臭さを感じちゃうんですけど、いや、そういうの抜きに、面白いからいいではないですか。作品に満ちているのはコレ、胡散臭さではなく、オッサン臭さ。ふんだんに登場する長回しの中で、オッサン俳優たちが、思う存分に演技をぶつけ合いながら、浪人の鬱屈を繰り広げる。そしてそれが、クライマックスにおいて焦点を結び、刀を山のように挿した原田芳雄の姿を目にしたとき、やっぱり感動せずにはおれないのです。消耗品としての“浪人たち”ではなく、オッサンたちひとりひとりのカラーがしっかり色分けされていて、原田芳雄はもちろんの事、石橋蓮司もいい、勝新もいい、田中邦衛は…こりゃどうなんでしょうね。前半の真夏の暑さから、後半の大風に至る季節の移り変わりの中、彼岸花が咲き続けているのが「なんでやねん」ってなところですが、物語のすべてをひっそりと見守り続けてきたのがこの、彼岸花、という訳で。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-04-12 08:54:41)
791.  月下の銃声
どっちかというと低予算で小品の部類に入る作品だと思うのですが、これが何だか妙に面白い映画なのでした。基本的には、対立するグループがあって、その間に立つヒーローがいて、という図式なのですけれど、思わぬ人同士に思わぬ繋がりがあったりして、それが銃撃戦やら牛の暴走シーンやらを交えながら、徐々に明らかにされていく。その過程が面白いんだね。そしてオハナシはちゃんと勧善懲悪的な方向に落ち着き、最後は一軒家に立てこもっての銃撃戦。もう最高ではないですか。主人公を演じるロバート・ミッチャム、超然としたヒーローかと思いきや(いや実際、そういう役どころだとも思うのだけど)、時にどこかユーモラスな感じを受けるのも、若々しさゆえでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-04-07 22:06:41)
792.  ボルト
一人合点の独白を繰り返すボルト、何だかバズライトイヤーを思い出させるし、はたまたテルマエロマエの阿部寛にも通ずるものがありますが。イヌにしてはちと「しゃべり過ぎ」かな、という気もいたします、ストレートなセリフはも少し抑えてもよかったかと(一方で、一見ドンチンカンなライノのセリフは、いい味出してます)。それでもこの作品がイイのは、井の中の蛙だったボルトが「外の世界を知る」という形をとっているようでいて、実は外ではなく「中」を知る話だったということ、ウソの世界の中にあったホントの「ペニーの愛」を見出し、自分の中にあったホントの「勇気」を見出すオハナシだった、ということですね。まあそれにしても、ペニーに愛されなかった“新・ボルト”くんの雑魚キャラぶりは、誠にお気の毒でしたが。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2015-03-11 22:43:19)(良:1票)
793.  シャドー・チェイサー
いかにも低予算な感じのアクション映画ですが、久しぶりに木曜洋画劇場っぽいテイストを堪能できました(え、いい意味に決まってるじゃないですか)。なかなか魅力的な作品だと思うのですがいかがでしょうか。バカンス先で家族が行方不明、父は何かを知っているらしいが、何者かに命を奪われる。父親役はブルース・ウィリス、大物が少し顔を見せて早々に退場してしまうあたりがまた低予算臭のするところですが、本作、謎の事件に巻き込まれるというサスペンスであるとともに、「父の知られざる一面」を追うという副主題があるため、少しの登場でもインパクトを残す俳優がこの父親役には必要だったともいえます。そして、謎の女性シガニー・ウィーバーが登場、そのモンスターぶりも堂に入ってるし、クライマックスのカーチェイスも派手ではないけど見応え十分(というか、最近、打ち上げ花火みたいなムチャクチャなカーチェイスが多い中、こういう泥臭い感じのチェイスは大歓迎)。主演はこの後スーパーマン役を射止めたヘンリー・カヴィル、メリハリに乏しい演技といわれりゃそうかも知れないけれど、いつも苦悶に満ちたような険しい表情をしていて、これが実にサマになってる。この顔だけでも、作品に相当のスピード感をもたらしてるんじゃないでしょうか。銃で撃たれても「弾は貫通してる」と荒療治を受けたらそのあとピンピンしているってのも、まあ、この顔を見れば納得か。イキの良い作品で、大いに楽しませていただきました。
[DVD(字幕)] 8点(2015-02-27 11:58:21)
794.  切られ与三郎
中盤の、中村玉緒が出てくるあたり、さすがに端折り過ぎかとも思いますが、最後まで観ればなるほど、この結末のためには、決してこの中盤のエピソードも確かに落とせない訳で(だから、もう少し映画が長くてもよかったのでは、とも思うのですが)。クライマックスにおける、押し寄せる御用提灯の群れは、同じく伊藤大輔&宮川一夫&市川雷蔵による『弁天小僧』を思い起こさせると同時に、それに続く悲しいラストは、本作をまた一味違うものとしています。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-02-24 23:08:10)
795.  ミニミニ大作戦(2003)
あの支離滅裂意味不明なまでに素敵に仕上げられた『ミニミニ大作戦』を、わざわざ「意味不明でない形」、つまりありきたりな形にリメイクするする必要があるのか(さらにはこの恥ずかしい邦題まで復活させる必要があるのか)とは思うのですが……しかしコレ、意外に面白いのです。敵がヘリから監視しているのに、何でわざわざあんな目立つ色のクルマをつかって金塊強奪をたくらむのか、と言えば、カーチェイスに見栄えがするから、ですね。ハッカー野郎が何であんな場所で作業してるのかも、何だかわからないけれど楽しいし、本作も十分、アホなことやってくれてますね。なかなかうまいリメイクだと思うのですが、どうでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-18 23:05:36)(良:1票)
796.  十兵衛暗殺剣
本作の倉田準二監督という方、すみません存じ上げませんでしたが、ああ、『恐竜・怪鳥の伝説』の監督さんだったのですね。なるほど、道理で(笑)。将軍家指南役の柳生十兵衛に対し、我こそは真の新陰流継承者なり、とライバル心をむき出しにし、彼を付け狙う幕屋大休。道場破りなどの嫌がらせを繰り返した挙句、竹生島での決闘を挑んでくる。どんな汚い手を使っても十兵衛を倒すべし、とばかり、現地の湖賊(琵琶湖版の海賊みたいな連中)とタッグを組んで、十兵衛を待ちかまえる。という、非常にワカリヤスイ展開なのがうれしいですね。船で湖を進む十兵衛一行に対し、水中から攻撃を仕掛ける湖賊たち。ここでは、時代劇なのにまさかまさかの水中撮影。サンダーボール作戦もびっくりですな、これは。きっとこの撮影が、『恐竜・怪鳥の伝説』でも多少は生かされた、のだかどうだか。それはともかく、敵役の幕屋を演じるは大友柳太朗、泰然とした彼と、すぐに地団太踏むような表情がすぐ顔に出てしまう近衛十四郎では、どちらが「剣豪」のイメージにふさわしいかと言えばもう聞くまでもない訳ですが、門弟や湖賊の戦いを交えて引っ張って行って、ラストの対決はそれなりに盛り上げてしまう、この勢い、大したものだと思うのですが、いかがでしょうか。ロケーションも魅力的。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-02-09 14:08:03)
797.  仁義なき戦い
文太さん追悼放送で久しぶりに観ました、昔はゴールデン洋画劇場なんかでやってて、あの頃は正直、この“乱暴な”描写が、何というか一種の安っぽさのように感じられて、少々苦手だったりもしたのですが(あと、早々に主人公が小指を詰めちゃうシーンがあって、この後映画が終わるまで小指がカメラに映らないように、うまくできるんだろうか、とかいうどうでもいい心配をしてしまったりもしたのですが)。しかしいいなじゃい、“乱暴”で。このむせ返るようなエネルギー。あと、学生の頃見るのと違って、社会人になってから見ると、活き活きと暴れまわった連中が次から次からドンドン死んでいって、その一方で金子信雄演じる山守がしぶとく生き残っていく姿、ってのが、どうにもこうにも、身につまされちゃうのよね。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-02-02 23:03:00)
798.  ローン・サバイバー
実際の事件に真摯に向き合おうとしていて、あるいはそのことに引きずられすぎている面もあるかも知れないし、またその割にはアフガニスタンが舞台にも関わらずロケーションがいかにも、アメリカの森、という感じがしちゃって、これでいいんだろうか、という気もするんですが。でも凄い。冒頭に過酷な訓練シーンがあり、要するにこの作品に登場する彼らは皆、この凄まじい訓練を受けてきたエリート軍人なんだけれども、作戦の途中に発生した不測の事態、民間人ではあるけれど敵かも知れない目撃者の処置については、どんな過酷な訓練もその答えを教えてくれはしない。前半は、森に身をひそめる彼らの姿が嵐の前の静けさのように描かれ、しかしそれも、無抵抗な相手を殺すかさもなくば自分たちを危険に晒すかという苦しい選択の焦燥感に置き換えられていきます。そして後は。ひたすら襲いかかる敵との絶望的な戦い。あくまでアメリカの側から描かれてるので、相手側がジャンジャン殺されていく割に、主人公たる4人の兵士はケガを負いつつもしぶとく戦い続けるのですが、だからと言ってご都合主義とは言えない、言う気も起らない。崖から転落し、敵に撃たれ、満身創痍、それでも生きている限りは戦い続けなければならない、この辛さ。むしろいっそ、簡単に撃ち殺された方が楽ではないのか。しかしそれでもなお、生き残ろうとし、あるいは仲間を生き残らせようとし(そのためにある者は自らの命を失うことになり)、さらに終盤では「仲間ではない他国の兵士すらも生き残らせようとする」姿までもが描かれる。生と死が何で分かれるのか、それはまさに紙一重なんだけれども、少なくとも生を支えているのは自分だけの力ではない、だからこそ尊い「生き延びる」ということ、それをこの映画は、真正面から徹底的に、描いています。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-02-02 22:45:55)(良:1票)
799.  マーシャル・ロー(1998)
他国に干渉し、他国との間にさまざまな軋轢を抱えながら、自国の平和と自由を維持することはできるのか? アメリカがテロの標的となり、国内で次々に多数の犠牲者が発生する前半に対し、後半は、戒厳令の発令、アラブ系の人々への弾圧が描かれていきます。自由が損なわれ、国内もバラバラになっていく、その姿は、「軍人」と「FBI」が廊下を互いに別方向に歩み去り、間に「CIA」が残される、という構図にも象徴されています。が、バラバラになっているうちが、まだしも相互批判の余地があって健全なのかもしれません。本当に恐ろしいのは、戒厳令すらも必要としない無批判な熱狂による暴走、の方でしょうから。そういう意味では、やや楽天的な見通しの映画なのかもしれませぬ。
[DVD(字幕)] 8点(2015-01-20 22:41:17)
800.  2ガンズ
冒頭のいきなりの放火、主人公ふたりの軽妙な掛け合いに、放火の手際の良さ、その割に放火の理由がやたらクダラナイのが、たいへん結構です。そこから時間は遡り、主人公それぞれの抱えたヤヤコシイ背景が描かれる訳ですが、もう面倒だとばかりに、クライマックスでは、事態を引っ掻き回した挙句に全部投げ出してしまうようなハチャメチャな展開。デタラメなのが、たいへん結構です。デンゼル・ワシントンにハズレなし、マーク・ウォールバーグにハズレなし、と(大して彼らの映画を見てる訳でもないのに)勝手に思っていたのですが、また当たってしまいました。デンゼル・ワシントンがマーク・ウォールバーグにライフルで狙われるシーン、一瞬「エッ何が起こったの?」と思わせる瞬間がありますが、クドクド説明しないでさっさと映画を先に進めていっちゃうのも、シャレてます。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-01-20 22:01:36)
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